JP2006124578A - ポリウレタンフォーム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオールおよびイソシアネートからなる主原料と、各種副原料とから製造され、その密度が100〜800kg/m3の範囲にされているポリウレタンフォームにおいて、−30〜100℃の範囲における硬度を、20℃における硬度の±10%以内にするようにした。
【選択図】図1
Description
(1)一般的にイソシアネートに由来するハードセグメント領域は硬度を高くし、またソフトセグメント領域はゴム的な挙動を高めることが知られている。これらのことから、ソフトセグメント領域の増大は、硬度を小さくし、かつガラス転移点を低温側に移行させる作用があるといえる。
(2)構造的自由度は、それが高い程、ポリウレタンフォームの分子運動、すなわち柔軟性の阻害要因が低下して、硬度を小さくすると共にガラス転移点を低温側に移行させる作用がある。
(3)ポリウレタンフォームの分子構造全体を見た際の極小部位毎のセグメント形態および構造自由度が均質化され、温度に対する変動が抑制される。すなわちtanδの挙動が平坦化させると共に、全温度域でtanδの挙動を安定化させる、言い換えればガラス転移点を低温側に移行させる作用がある。
以下に実施例に係るポリウレタンフォームの配合と、得られるポリウレタンフォームの温度依存性等とについての実験例を示す。なお本発明は、この実験例に限定されるものではない。
表1に示す平均分子量およびOHV、グラフト成分(ポリオールに対する含有率(重量%))および第一級水酸基率(%)となるポリオールを使用し、更に表1に従ってポリオール、イソシアネート(変性MDI)並びに添加剤(触媒、整泡剤および充填剤等)を配合し、メカニカルフロス法により、その密度が250〜500kg/m3程度となるように全原料に対して造泡用気体としての乾燥空気を混合し、メカニカルフロス法によって実施例および比較例1〜3に係るポリウレタンフォームを得た。そして各実施例および比較例に係るポリウレタンフォームにつき、(1)周波数1Hz、温度上昇率3℃/minの条件で粘弾性を測定した際に得られるガラス転移点の温度と、(2)−30〜100℃の範囲における硬度の、20℃における硬度を基準(100)とした場合の割合(%)とを測定・算出した。
測定・算出された結果を表1に併記する。この結果から、各条件を本発明の範囲内とすることで、ガラス転移点は−30℃以下となり、−30〜100℃の範囲における硬度が、20℃における硬度(を100として、そ)の±10%以内になっているポリウレタンフォームが得られることが確認された。なおガラス転移点の温度が複数あるものは、ガラス転移点を表すtanδのピーク値が複数存在することを示している。
実験1における実施例を基準として、その第一級水酸基率が本発明に記載した25〜85%の範囲外である5%とした配合からポリウレタンフォームの製造を試みた。その結果、反応性に乏しく、充分に硬化が進行せずフォーム体が得られなかった。
Claims (6)
- ポリオールおよびイソシアネートからなる主原料と、各種副原料とから製造され、その密度が100〜800kg/m3の範囲にされているポリウレタンフォームにおいて、
−30〜100℃の範囲における硬度が、20℃における硬度の±10%以内になっている
ことを特徴とするポリウレタンフォーム。 - 前記100〜800kg/m3の密度は、メカニカルフロス法によって達成される請求項1記載のポリウレタンフォーム。
- 前記硬度は、周波数1Hz、温度上昇率3℃/minの条件で粘弾性を測定した際に得られるガラス転移点を−30℃以下とすることで決定されている請求項1または2記載のポリウレタンフォーム。
- 前記−30℃以下のガラス転移点は、ポリオールの平均分子量が2,000以上であり、かつポリオールの平均水酸基価が100以下である請求項3記載のポリウレタンフォーム。
- 前記25%CLDは、0.001〜0.3MPaの範囲にされている請求項1〜4の何れかに記載のポリウレタンフォーム。
- 前記ポリオールとして、その末端の第一級水酸基率が25〜85%の範囲にされたものが使用され、これにより発泡原料の反応性が向上されている請求項1〜5の何れかに記載のポリウレタンフォーム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2018139084A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2019-01-31 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2021066846A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | 株式会社イノアックコーポレーション | ポリウレタンフォーム |
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2004
- 2004-10-29 JP JP2004317006A patent/JP2006124578A/ja active Pending
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JPWO2018139084A1 (ja) * | 2017-01-25 | 2019-01-31 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2021066846A (ja) * | 2019-10-28 | 2021-04-30 | 株式会社イノアックコーポレーション | ポリウレタンフォーム |
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