JP2006121393A - 無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同報通信で音声データを送る場合の、通信品質の改善を行なう。
【解決手段】TDMA−TDD方式で通信を行なう親機100と1台以上の子機200で構成され、親機100から子機200への片方向通信の場合、親機100は制御信号を送信するスロットに対応したスロットを含む複数のスロットで複数回送信する。子機200は、待ち受け中、報知情報を受信すると、親機100が音声データ送信を行なう各スロットの受信を開始し、受信エラー情報により、正常に受信できたスロットの音声データを音声処理部210で再生するように制御して、通信品質低下に伴う音声ノイズの低減を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線信号によって情報通信を行う無線通信システム及び無線通信装置に関するものである。
欧州等で広く利用されているDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)は、デジタル通信方式の代表的な例である。DECTでは、1フレームの長さを10msecとし、フレーム内をスロット0からスロット23までの24のスロットに分割し、スロット0からスロット11までを制御局である親機から従属局である子機への送信、スロット12からスロット23までを従属局である子機から制御局である親機への送信に使用するTDMA−TDD方式で通信を行なう(非特許文献1参照)。
制御局である親機は、スロット0からスロット11のいずれか1つのスロットで親機の識別情報、送信しているスロット番号等を含んだ制御信号の送信を行ない、従属局である子機は、親機の制御信号を受信することにより、親機を識別し、選択した親機とフレーム及びスロットの同期を確立し、親機の制御信号の間欠受信を行なう。又、親機は、常時、スロット12からスロット23の受信スロットの内、制御信号を送信しているスロットと12スロット離れた受信スロットを除く11の受信スロットで子機からの接続要求の待ち受けを行うと同時に、制御信号の1つのメッセージによって、待ち受けの周波数を報知している。そして、親子機間の双方向の無線リンクを確立する場合、子機は、スロット12からスロット23のスロットの内、制御信号を受信したスロットと12スロット離れたスロットを除く11のスロットの中から1つのスロットを選択し、親機に、無線リンクの確立要求を行なう。
一方、親機は、子機からの無線リンクの確立要求を受信したスロットと12スロット離れたスロットで、子機に無線リンクの確立要求に対する応答メッセージを送信し、双方向の無線リンクが確立する。そして、スロットの有効利用のために、双方向の通信を開始した後、双方向で通信を行なっているスロットで制御信号を多重して送信を開始し、制御信号のみを送信していたスロットの送信を停止するように制御を行なう。
又、近年DECT方式の無線通信装置をISMバンドで使用するため、ISMバンドで使用が許可されている周波数ホッピング方式を用いて通信周波数の制御を行なうDECT規格が提案されている。この規格では、ISMバンドの周波数帯の45種類の周波数を用いた10種類のホッピングパターンを用いて、通信周波数をフレーム毎に変えながら制御信号の送信や親子機間の双方向の通信を行なう(非特許文献2参照)。
周波数ホッピング方式で通信を行なう場合、親機は制御信号により子機に対し、制御信号を送信しているスロットのホッピングパターン、待ち受け中のホッピングパターン等を通知し、子機は、制御信号を基に、親機との周波数ホッピングの周波数制御の同期を確立し、無線リンクの確立時のスロットで使用するホッピングパターンの選択を行なう。
又、周波数ホッピングを用いた通信では、妨害波による通信障害を回避するためにチャネルスワップという技術が利用される。これは、通信に使用する周波数中に特定の周波数で連続して受信エラーが発生した場合、該当周波数を他の周波数に切替えて周波数ホッピングの制御を行なうものである。例えば、DECT方式の無線通信装置では、親子機間で周波数ホッピングの制御を行ないながら通信を行なっている場合、子機は、各周波数毎に受信エラーの状況を管理し、特定の周波数で受信エラーが連続して発生した場合、親機へ
受信エラーが発生している周波数を他の周波数へ変更する通知を行ない、双方の周波数ホッピングのテーブルを書き換えて、以後、受信エラーが発生している周波数を使わずに通信を継続する。
尚、制御信号を送信するスロットでは、複数の相手に対し制御信号の送信を行なうため、受信側で受信エラーが発生しても、チャネルスワップによる周波数の入れ替えは行なわれず、常に同じ種類の周波数で制御信号を送信する。そのため、周波数ホッピングをもちいて通信を行なう場合、上記で説明した、双方向で通信を行なっているスロットで制御信号を多重して送信を行なうことによるスロットの有効活用は行なわれない。
又、TDMA方式の利点を生かした通信品質の改善を行なう方法が提案されている。例えば、一方の通信機より他方の通信機に音声信号や画像信号等のデジタル情報に変換された情報を送る場合、受信エラーによる情報損失を軽減するためにTDMA通信で2つの無線リンクを確立し、各々の無線リンク上で同一の情報の伝送を行なうことにより、情報損失の軽減を図る方法が提案されている(特許文献1参照)。
上記提案は、TDMA通信を行ない、情報送信を行ない、第1の無線リンクと第2の無線リンクを異なるスロットで起動し、送信側より第1の無線リンクと第2の無線リンクで同一の情報源の情報を送り、受信側で、それぞれのスロットで情報の受信を行ない、正常に受信された情報を選択するようにしたものである。これにより、同一情報はそれぞれ2回づつ受信されるので、一方の情報が受信エラーしても情報損失が発生しないという効果を有している。
又、TDMAの異なるスロットで送信することにより時間ダイバシティによる通信品質の改善効果と、周波数ホッピングの制御を行ない、各々の無線リンクの通信周波数をスロット毎に変えるとにより、周波数ダイバシティによる通信品質の改善効果を有している。
又、特許文献1には、周波数ホッピングを用いたTDDシステムにおける時間及び周波数ダイバーシチについての技術が開示されております。
ETSI EN 300 175-2 V1.4.2 4.2 Time Division Multiple Access(TDMA) structure(access in time)代表図 P12 Figure 1:Full slot format ETSI TS 101 948 V1.1.1 6 Modifications of the MAC layer 代表図 P11 Table1:Mapping between hopsets and ISM RF carrier number c 特表2003−500895号公報
このように、TDMA−TDD方式の無線通信装置では、フレーム内の予め決められた位置関係にある2つのスロットを用いて双方向の通信を行なうため、1つのスロットでTDMA−TDDの同期を確立するための制御信号を送信する場合、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットは、待ち受け中に使用されることがなくスロット有効活用ができないという問題点を有していた。特に、周波数ホッピングを用いて通信を行なう無線通信装置では、双方向の通信を行なっている最中も、双方向の通信中のスロットに制御信号を多重して通信を行なうことがなく、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットはまったく利用されないという問題点を有していた。
又、TDMA方式で一方向の情報伝達を行なう場合、受信エラーによる情報損失が発生しやすいため、2つのスロット無線リンクを起動し、双方で同一の情報を送受信し、受信
エラーによる情報損失の頻度を低減する方法がとられていたが、通信用のスロットで空きスロットが無い場合、2つのスロットの無線リンクが確立できずに情報損失の頻度を低減することが困難であるという問題点を有していた。
本発明の目的は、TDMA−TDD方式を用いて無線通信を行なう無線通信システム及び無線通信装置では、従来使用されることのなかった制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを有効利用して、使用中のスロット数に関係なく信頼性の高い情報伝達を可能にした無線通信システム及び無線通信装置を提供することにある。
本発明は、TDMA−TDD方式の多重通信を行ない、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを含む複数個のスロットで同一情報をM回送受信する一方向の無線通信によって情報の伝達をすることを特徴とする。
本発明の無線通信システム、及び、無線通信装置は、TDMA−TDD方式の多重通信を行ない、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを含む複数個のスロットで同一情報をM回送受信する一方向の無線通信によって情報の伝達をすることにより、常に、同一情報をM回送受信する一方向の無線通信が可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
又、周波数ホッピング方式を用いることにより、又、複数のスロットで送受信を行なう場合は異なるホッピングシーケンスを用いることにより、同一の情報を複数回送信する際の送信周波数が変わるので、複数回送信されたすべての同一の情報が妨害波による干渉で受信エラーになる確立を低減することが可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
本発明は、TDMA−TDD方式を用いて無線通信を行なう無線通信システム及び無線通信装置では、従来使用されることのなかった制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを有効利用して、使用中のスロット数に関係なく信頼性の高い情報伝達を実現するという目的を、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを含む複数個のスロットで同一情報またはスロットタイミングの時間差に応じたそれぞれ異なる情報をM回送受信して情報の伝達をすることにより実現した。
又、本発明は、一方向の無線通信によって情報の伝達をする際の無線干渉による受信エラーによる情報の欠落を低減するという目的を、周波数ホッピング方式を用いることにより、又、複数のスロットで送受信を行なう場合は異なるホッピングシーケンスを用いることにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、制御局と制御局が送信する制御信号に同期して動作する1つ以上の従属局からなり、予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信システムであって、制御局から1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、1区間中の前半N/2個スロット中の第1のスロットで音声データを送信し、同じ音声データを同区間中の後半N/2個スロット中の第1のスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットで繰り返し送信を行ない、1つ以上の従属局において制御局が同じ音声データを送信する複数個のスロットの受信を行ない、受信状態に基づ
いて再生する受信データを選択することを特徴としたものであり、制御局と従属局間の1:1の双方向の通信を行なう場合はフレーム内のあるスロットとの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットを含む複数スロットを用いて情報を複数回送受信することによって情報の伝達を行うので、通信用のスロットの空き状態に関係なく、複数の相手に対し、同時に信頼性の高い情報伝達が可能となる効果を有するものである。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴としたものであり、同一の情報を複数回送信する際の送信周波数が変わるので、複数回送信されたすべての同一の情報が妨害波による干渉で受信エラーになる確立を低減することが可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、送信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴としたものであり、隣接するスロットで同一の情報を複数回送信する際の送信周波数が変わるので、複数回受信されたすべての同一の情報が妨害波による干渉で受信エラーになる確立を低減することが可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、送信する複数個のスロットの1つが制御信号を送信するスロットとN/2だけずらした位置のスロットを含むことを特徴としたものであり、DECTシステムに於いて、これまで使用されることの無かったスロットを用いることにより、無線リソースを有効に利用できる効果を有するものである。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、制御局において、送信情報を送信するスロット情報を通知する報知信号を送信し、従属局において報知信号を受信し送信情報を受信するスロットを決定することを特徴としたものであり、通信に使用するスロット数を同一データを送信する回数に依存することなく可変に制御できるので、使用可能なスロット数に応じて制御を行なうことが可能となり、無線リソースを有効に利用できる効果を有するものである。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、制御局と制御局が送信する制御信号に同期して動作する1つ以上の従属局からなり、予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信システムであって、制御局から1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、制御信号を送信する第1のスロットと、そのスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットを含む2以上N以下の複数個のスロットで、前期複数個のスロットにおいて時間差に応じたそれぞれ異なる音声データの送信を行ない、1つ以上の従属局において制御局が送信する複数個のスロットの受信を行ない、受信状態に基づいて再生する受信データを選択することを特徴としたものであり、TDMA−TDD方式の多重通信で制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを含む2以上N以下の複数個のスロットを用いて情報を複数回送受信する一方向の無線通信によって情報の伝達を行うので、通信用のスロットの空き状態に関係なく、複数の相手に対し、同時に信頼性の高い情報伝達が可能となる効果を有するものである。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、各図に基づいて説明する。図1は本発明の無線通信装置を利用した親機・子機のブロック図である。図2は本発明の無線通信装置でTDMAのフレーム及びスロット構成と周波数ホッピングのタイミングを示す説明図である。図3は本発明の無線通信装置で使用される送受信データのフォーマットの構成を示す説明図である図4は本発明の無線通信装置で音声データの送信中の動作を説明する説明図である
図5は本発明の無線通信装置で親機から子機への片方向の音声データの送信を行ないながら音声通話を行なう際の動作を説明する説明図である。
以下、図1を用いて本発明の無線通信装置で構成された親機・子機の各機能ブロックの説明を行う。
図1において、100は親機であり、101はアンテナ、102はフレーム処理部103から入力された送信データを変調、増幅しアンテナ101へ出力し、又、アンテナ101より受信した無線信号を増幅、復調し、受信データをフレーム処理部103へ出力する周波数ホッピングを用いたTDMA−TDDの無線の通信を行なう無線部、103は制御信号、音声信号に、TDMA−TDD通信に必要な同期信号とエラー検知用のエラー検出信号を付加し、TDMAのフレーム、スロットに合わせて送信データを生成し、受信した受信データから、TDMAのフレーム、スロットに合わせてエラー検知の処理を行ない、エラーのなかったスロットで受信された、制御信号を制御部120へ、音声信号等を音声処理部110へ出力し、又、制御部120にフレーム、スロットのタイミングを通知するフレーム処理部、105は例えばキー等からなる操作部であり、親機の操作者はこの操作部105を操作することによって、親機を操作することとなる。
106は、例えば液晶やLED等からなり、操作部105の操作を視覚的に操作者に表示したり、親機100の状態を操作者に通知する表示部、107は周波数ホッピングに用いられるホッピングパターンが記憶されたホッピングパターン記憶部、110はフレーム処理部103から入力されたデジタルの音声信号をアナログ変換しスピーカー112に出力し、又、マイク111から入力された音声をデジタル変換しフレーム処理部103に出力する音声処理部、111は音声を入力するマイク、112は音声を出力するスピーカー、120は親機100全体を制御する制御部である。
又、200は親機100から送られてきた音声データを受信し、再生する子機であり、201はアンテナ、202は入力された送信データを変調、増幅しアンテナ201へ出力し、又、アンテナ201から入力される受信した無線信号を増幅、復調し、受信データをフレーム処理部203へ出力する周波数ホッピングを用いたTDMA−TDDの無線の通信を行なう無線部、203は制御信号、音声信号に、TDMA−TDD通信に必要な同期信号とエラー検知用のエラー検出信号を付加し、TDMAのフレーム、スロットに合わせて送信データを生成し、受信した受信データから、TDMAのフレーム、スロットに合わせてエラー検知の処理を行ない、エラーのなかったスロットで受信された、制御信号を制御部220へ、音声信号等を音声処理部210へ出力し、又、制御部220にフレーム、スロットのタイミングを通知するフレーム処理部、205は例えばキー等からなる操作部であり、子機の操作者はこの操作部205を操作することによって、親機を操作することとなる。
206は、例えば液晶やLED等からなり、操作部205の操作を視覚的に操作者に表示したり、子機200の状態を操作者に通知する表示部、207は周波数ホッピングに用いられるホッピングパターンが記憶されたホッピングパターン記憶部、210はフレーム処理部203から入力されたデジタルの音声信号をアナログ変換しスピーカー212に出力し、又、マイク211から入力された音声をデジタル変換しフレーム処理部203に出力する音声処理部、211は音声を入力するマイク、212は音声を出力するスピーカー、220は、子機200全体を制御する制御部である。
次に、以上のように構成された親機・子機の動作について説明を行なう。
制御局として動作する親機100と従属局として動作する子機200の状態は、親機100から子機200を呼び出している状態と子機200が親機100からの呼び出しに応答し音声通信を行なう音声通信状態とそれ以外のアイドル状態の3つの状態がある。
先ず、最初にアイドル状態の動作について説明を行なう。アイドル状態では、親機100は、フレーム内の特定のスロットで定期的に制御信号の送信を行い、この制御信号によって、自己の識別情報、制御信号を送信しているスロット(以下制御スロットと記す)の番号及びホッピングパターン、受信スロットの待ち受けホッピングパターン、呼び出し開始(呼び出し信号)等を通知する。このとき制御スロットは、図3(A)のフォーマットで送信され、同期信号と制御データフィールドのエラー検出用の信号(図3のCRC1)が付されて、制御信号が制御データフィールドで送信される。
すなわち、制御部120は、フレーム処理部103から通知されるスロットのタイミングを基に制御スロットのタイミングに合わせて、フレーム処理部103の起動と制御信号を出力する。又、制御部120は、ホッピングパターン記憶部107を参照し、制御スロットで使用しているホッピングパターンと制御部内部で管理するインデックスをもとに決定した送信周波数を決定して、決定した周波数で送信を行なうよう無線部102の制御を行なう。そして、フレーム処理部103は、制御部120から入力された制御信号に同期信号と制御データフィールドのエラー検出用の信号(図3のCRC1)を付して、無線部102に出力し、制御信号を含む送信データは無線部102で変調、増幅されて、アンテナ101より送信される。
又、親機100は、アイドル状態でフレーム内の受信スロットのうち、制御信号を送信するスロットと半フレームずれた位置にある受信スロットを除いた受信スロット(以下待ち受けスロットと記す)で子機200からの無線リンクの確立要求の制御信号の受信を行なう。
すなわち、制御部120は、フレーム処理部103から通知されるスロットのタイミングを基に待ち受けスロットのタイミングに合わせて、ホッピングパターン記憶部107を参照し、インデックスをもとに待ち受けのホッピングパターンを選択し、選択したホッピングパターンとインデックスをもとに受信周波数を決定し、待ち受けスロットを決定した周波数で受信を行なうよう無線部102の制御を行なう。そして、子機200からの無線リンクの確立要求の制御信号が受信され、受信データがフレーム処理部103に出力されると、フレーム処理部103は、同期信号を基に制御データフィールドとエラー検出用の信号の分離を行ない、エラーの判定を行ない、エラーの無かった制御データフィールドの受信データ、すなわち無線リンクの確立要求の制御信号を制御部120に通知し、親子機間の双方向の無線リンクの確立動作が起動される。
次に図2及び表1を用いて、アイドル状態の親機100の動作を説明する。表1は本実施の形態の無線通信装置におけるインデックスとホッピングパターンから決まる通信周波数の対応例を示している。図2は、1つのフレームをスロット1からスロット8の8つのスロットに分割し、親機100がスロット1からスロット4で送信し、子機200がスロット5からスロット8で送信するTDMA−TDDの例を示す。又、制御信号の送信をホッピングパターン1(P1)を用いてスロット1で行なう。また表1に示すように、フレーム1ではインデックスが1の周波数が使用され、フレーム毎にインデックスが更新される。
Figure 2006121393
本例では、親機100は各フレームのスロット1でホッピングパターン1(P1)を用いて制御信号の送信を行なっている。すなわち親機100は、フレーム1ではインデックス=1であるためf1で制御信号の送信を行ない、フレーム2ではインデックス=2であるためf2で制御信号の送信を行ない、以後同様に、フレーム毎にインデックスは1〜10までの値を巡回し、インデックスに応じてホッピングパターン1(P1)の各周波数で制御信号が送信される。
又、親機100は、待ち受けのホッピングパターンをフレーム毎に順に切替えながら、待ち受けスロット(図2の例ではスロット6、スロット7、スロット8)の受信を行なう。すなわち、フレーム1の待ち受けスロットをホッピングパターン2(P2)で待ち受けた場合、フレーム2ではホッピングパターン3(P3)の待ち受けを行ない、以後同様に、フレーム毎にP0〜P9までホッピングパターンを巡回し待ち受けを行なう。従って、フレーム1の待ち受けスロットではインデックス=1、ホッピングパターン2(P2)であるためf2で受信を行ない、フレーム2の待ち受けスロットではインデックス=2、ホッピングパターン3(P3)であるためf4で受信を行ない、以後同様にインデックスとホッピングパターンに応じて受信周波数を決定し受信を行なう。
次に、アイドル状態の子機200の動作について説明を行なう。
アイドル状態では、子機200は、親機100との同期を確立する親機補足動作状態と、親機との同期を確立し、親機の制御信号を継続して受信している同期確立状態で動作が異なる。
先ず、親機補足動作状態の動作について説明を行なう。子機200は、電源投入直後等でまだ親機100との同期を確立していない場合、親機補足動作状態となり、連続受信により、親機100の制御信号をサーチし、親機100とのフレーム、スロット、周波数ホッピングの同期を確立する動作を実施する。子機200は、親機100の制御信号の受信を行なうため、親機100が制御信号を送信している周波数の1つを連続して受信を行ない、親機100の補足動作を行なう。
連続受信にて親機100の制御信号を受信すると、それ以降、順次フレーム毎に受信周波数を変えながら、受信を行ない、連続して、親機100の制御信号の受信を行なう。
そして、親機100の制御信号に含まれる制御信号の送信に使用している送信スロットの番号及びホッピングパターンの情報を受信し、親機100とのフレーム、スロット、周
波数ホッピングの同期を確立する。すなわち、制御部220は、ホッピングパターン記憶部207に記憶された任意の1つの周波数を読み込み、無線部202を読み込んだ周波数で連続受信するよう制御を行なう。無線部202で受信復調された受信データは、フレーム処理部203に出力される。
フレーム処理部203では、受信データに含まれる同期信号の検出を行ない、同期信号が検出されると、同期信号を元に、制御データフィールドとエラー検出用の信号を分離し、受信したエラー検出用の信号を元に制御データフィールドのエラー判定を行ない、正常受信と判断した場合は、受信した制御データフィールドの受信データを、制御部220に出力する。
制御部220では、フレーム処理部203から入力された受信データの解析を行ない、制御信号に含まれる親機100の識別情報を元に、待ち受けようとする親機100か否かを判断し、待ち受けようとする親機100であった場合、フレーム毎の間欠受信動作に移行するよう制御を行なう。すなわち、制御部220は、親機100と同様に制御部220で管理するインデックスを元に、ホッピングパターン記憶部207より順次受信周波数を読み込み、各フレームで受信周波数を変えながら、先に親機100の制御信号を受信したスロットのタイミングに合わせて受信を行なうよう無線部202を制御する。
先に制御部220が連続受信した際にホッピングパターン記憶部207より読み込んだ周波数が、ホッピングパターン0(P0)のインデックス1に対応したf0であった場合、連続受信で、f0の制御信号を受信した以降は、フレーム毎にインデックスを1つづつ進めf1、f2・・・と受信する。そして、親機100の送信する制御信号に含まれる制御信号の送信に使用している送信スロットの番号及びホッピングパターンの情報を受信すると、親機とスロットの同期と周波数ホッピングの同期、すなわち、インデックスの同期を確立する。又、制御部220は、受信した制御信号に含まれるスロットの番号を基に、制御信号を受信したスロットを確定し、制御信号を受信したスロットの番号をフレーム処理部203に通知する。
フレーム処理部203は、制御信号を受信したスロットを通知されたスロット番号で受信したようにタイミングの変更を行ない、親機100とのTDMAの同期が確立した状態へ移行し、制御部220にTDMAのフレーム、スロットのタイミングを通知するように動作する。又、制御部220は、制御信号に含まれる親機の待ち受けスロットのホッピングパターンの情報を受信し、親機の待ち受けスロットでの周波数ホッピングの制御に同期を取り、リンク確立の動作に備え、送信スロット(親機の待ち受けスロット)の周波数ホッピングの制御を開始する。
このようにして、親機100とのフレーム、スロット、周波数ホッピングの同期を確立した子機200は、親機補足動作状態から、親機の制御信号を継続して受信している同期確立状態へと移行し、以後、制御部220は、フレーム処理部から通知されるフレーム、スロットのタイミングを基にフレーム毎にインデックスを更新しながら、制御スロットのタイミングに合わせて、インデックスと制御スロットのホッピングパターンに応じた受信周波数をホッピングパターン記憶部207より読み込み、無線部202の受信周波数を設定し、制御スロットの受信を行なうよう制御を行なう。
次に、呼び出し状態の動作について説明を行なう。
親機100の制御部120は、操作部105で親機100から子機200を含む複数の子機の呼び出し(以下、一斉呼び出しと称す)開始の操作が行なわれたことを検知すると、表示部106に一斉呼び出し中である旨を表示し、音声処理部110とマイク111を
能動状態にして、子機200に音声データ送信を行なう呼び出し状態に移行する。
先ず最初に制御部120は、音声データの送信開始、すなわち、一斉呼び出し開始を報知する制御信号(以後、報知情報と記す)を送信するために、フレーム処理部103から通知されるフレーム、スロットのタイミングを基に、制御スロットのタイミングに合わせて、フレーム処理部103に報知情報を出力する。フレーム処理部103は、制御データフィールドに報知情報をのせて同期信号とエラー検出信号を付けて無線部102に出力し、無線部102では、フレーム処理部103から入力された送信データを変調しアンテナ101を介して報知情報の送信を行なう。この報知情報の送信は、例えば子機200での受信エラーを想定して、子機の待ち受け受信タイミングの周期で複数回送信することが望ましい。
また、このときの報知情報に親機100が一斉呼び出し用として使用するスロットが制御スロット(スロット1)と制御スロットと予めきめられた位置関係にあるスロット(スロット5)または現在未使用であるスロット(スロット5)であると使用スロット数と使用スロットタイミング(スロット位置)の通知及び一斉呼び出し用として使用する周波数ホッピングパターンがスロット1は従来通りP1でスロット5はP6であると使用周波数ホッピングパターンの通知も含まれる。一斉呼び出しの報知情報を規定回数送信した後、制御部120は次回の制御データ送信タイミング(スロット1)で、フレーム処理部103に音声処理部110からの音声データが入力されるように制御して、更に音声データの送信開始を通知する。
音声データの送信開始を通知されたフレーム処理部103は、音声処理部110からの音声データを情報データフィールド(図3の(B))にして、同期信号、制御データ及びエラー検出データ(CRC1及びCRC2)を付して送信データを生成して、無線部102へ出力し、無線部102では入力された送信データを制御部120がホッピングパターン記憶部107を参照して、インデックスに応じて決定した周波数で変調しアンテナ101を介して送信する。このように音声データがまず制御データ送信タイミング(スロット1)で送信される。
更に制御データ送信タイミングと半フレームずれた位置(スロット5)で、フレーム処理部103に再度同一音声データを送信するように通知する。すなわちフレーム処理部103は前回送信した音声データを使用して、再度同期信号、制御データ、CRC1及びCRC2を付して送信データを生成して、無線処理部102へ出力する。無線処理部102は送信データを、制御部120が今度は先ほど報知したスロット5の周波数ホッピングパターンを基にホッピングパターン記憶部107を参照してインデックスに応じて決定した周波数に変調して、アンテナ101を介して送信する。
このようにして、音声データの送信開始を通知されたフレーム処理部103は、フレーム毎に制御スロット(スロット1)と制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロット(スロット5)のタイミングに合わせて、音声データの送信を行う。またスロット1では、新規な音声データによって送信データを生成する必要があるため、フレーム処理部103はスロット1のタイミングでは、音声処理部110から入力される音声データの取り込みも同時に行われる。
又、制御部120は、フレーム処理部103に音声データの送信開始を通知した以降、フレーム処理部103から通知されるフレーム、スロットのタイミングを基に音声データを送信するスロットのタイミングに合わせて、ホッピングパターン記憶部107を参照し、制御スロットで使用しているホッピングパターンと制御部内部で管理するインデックスをもとに送信周波数を決定し、決定した周波数で送信を行なうよう無線部102の制御を
行なう。このとき、制御スロットは、音声データを送信する前に使用していたホッピングパターンを継続して使用し、制御スロットと予めきめられた位置関係にあるスロットでは報知情報によって、通知したホッピングパターンで、予め決められた方法にて選択したインデックスによって送信周波数を決定する。
次に、図4を用いて、親機100が音声データを送信する例を説明する。図4に示す例では、フレーム11で音声データの送信開始を通知する報知情報を送信し、次のフレーム12以降、音声データを2つのスロット、すなわち制御スロット(スロット1)と、この制御スロットの位置から一義的に決まる位置、例えば制御スロットから半フレームずれた位置にあるスロットを使って送信する。
図4に示す例では、一つのフレームが8つのスロット(N=8)に区切られ、制御スロットと2回目に音声データを送るスロットとの位置関係は、制御スロットが前半4(N/2)スロット中の1番目のスロット(スロット1)であるのに対し、2回目に音声データを送るスロットは同じフレーム中の後半4(N/2)スロット中の1番目のスロット(スロット5)である。従って制御スロットであるスロット1で音声データを送信し、同じ音声データを後半4スロット中のスロット5で送信する。又図4に示す例では、スロット1がホッピングパターン1(P1)、そして、インデックスがフレーム11で1から始まる例を示す。
制御部120は、フレーム11のスロット1で報知情報を送信するよう制御を行なった後、フレーム処理部103に音声データの送信開始を通知する。フレーム処理部103は音声処理部110から入力される連続的な音声データをスロット1のタイミングで取り出す。本例では、スロット1とスロット5の2つのタイミングで2回同一の音声データを送信する。又、スロット5のホッピングパターンは同一の音声データを送信する周波数が同じにならないよう選択される。
図4の例では、制御スロットに対応したスロットのホッピングパターンを決定する方法として、同一フレーム内の制御スロットの送信周波数と、その制御スロットに対応したスロット(スロット5)の送信周波数が最も離れた周波数関係になるように、制御スロットのホッピングパターンの数に5を加えて、ホッピングパターン総数10で割った余りのホッピングパターンを選択するようにしている。そして、制御スロットがホッピングパターン1(P1)で、スロット5がホッピングパターン6(P6)を選択する例を示している。このように音声データは、制御スロットと制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットの2つのスロットを用いて、異なる送信周波数で複数回送信される。図4の例では、音声データD1は周波数f2とf7で、音声データD2は周波数f3とf8で送信され、f2とf7、およびf3とf8が最も離れた周波数関係になるよう設定される。
次に、子機200での一斉呼び出し時の着信の動作について説明を行なう。子機200は、アイドル状態では、親機100から送信される制御信号を受信しており、制御信号を送信するスロットと同一スロットで親機100によって送信される報知情報を受信すると、アイドル状態から一斉呼び出し着信の状態に遷移する。
子機200の制御部220は、フレーム処理部203が取り出した受信データの報知情報を受信すると、表示部206で呼び出し開始を通知し、報知情報の中にある使用スロットと使用ホッピングパターンを解釈する。報知情報によって、制御信号を受信しているスロットと報知情報によって通知されたスロット及び通知されたスロットタイミングに合わせて報知された周波数ホッピングテーブルによって、ホッピングパターン記憶部207から親機100が音声データを送信する各スロットのホッピングパターンに対応した周波数
を読み込み、音声データを受信するスロットの受信周波数を設定するよう無線部202を制御し、また図3の(B)に示す情報データフィールドとCRC2までも受信するように、無線部102とフレーム処理部203を制御する。
上記のようにして音声データの受信状態に移行する。まずスロット1で音声データが親機100から送られてくると、該当スロットの無線信号が子機200の無線部202で受信、復調され、受信データがフレーム処理部203に出力される。フレーム処理部203は受信データの同期信号をもとに、情報データフィールドで送られてきた音声データとエラー検出信号(CRC1及びCRC2)を分離し、エラーが無ければ、受信した音声データを保持しておく。次にスロット5で音声データが親機100から送られてくると、該当スロットの無線信号が子機200の無線部202で受信、復調され、受信データがフレーム処理部203に出力される。
フレーム処理部203は受信データの同期信号をもとに、情報データフィールドで送られてきた音声データとエラー検出信号(CRC1及びCRC2)を分離し、エラーが無ければ、受信した音声データを音声処理部210へ出力する。またこのとき、スロット5の受信において、フレーム処理部203が受信エラーを検出した場合は、スロット1で受信して保持していた音声データを音声処理部210へ出力する。このように受信状態に応じて、受信エラーのなかった受信データの中の音声データを音声処理部210へ出力するように制御を行う。これ以降、音声処理部210ではフレーム処理部203から入力されたデジタルの音声信号をアナログ変換しスピーカー212に出力して親機100から子機200への一斉呼び出しの状態となる。
次に音声通信状態の動作について説明を行なう。
画像通信状態中に子機200の操作部205で応答操作が行なわれると音声通信状態への移行が開始される。すなわち子機200の制御部220は、操作部205で応答操作が行なわれたこと検知すると、通信スロット及びホッピングパターンを決定し、親機100の待ち受けスロットのホッピングパターンの制御に合わせて、フレーム処理部203から通知されるスロットのタイミングを基に、無線リンクの確立要求の制御信号をフレーム処理部203に出力する。
フレーム処理部203は、制御データフィールドに無線リンクの確立要求の制御信号をのせて同期信号とエラー検出信号を付けて送信データを生成し、無線部202に出力し、無線部202では、フレーム処理部203から入力された送信データを変調しアンテナ201を介して無線リンクの確立要求の制御信号の送信を行なう。
又、制御部220は、無線リンクの確立要求の制御信号を送信したスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットで親機100からの応答を待つよう無線リンクの確立要求の制御信号を送信したスロットで使用したホッピングパターンと同じホッピングパターンを用いて受信を開始するよう無線部202とフレーム処理部203の制御を行なう。そして、親機100から応答信号を受け取ると、マイク211からの入力を音声信号を音声処理部210を介して音声データとして、音声通信を開始する。これ以降、音声処理部210ではマイク211から入力された音声をデジタル変換しフレーム処理部203に出力する。
又、フレーム処理部203は、音声信号の送信を行なうスロット(無線リンクの確立要求を送信したスロット)で、情報データフィールドに音声処理部210から入力された音声信号をのせて同期信号とエラー検出信号(CRC2)を付けて音声信号の送信データを生成し、無線部202に出力すると共に、無線部202から入力された音声信号の受信を
行なうスロット(応答信号を受信したスロット)の受信データから同期信号を基に音声信号とエラー検知信号(CRC2)を分離し、エラーの無かったスロットの音声信号を音声処理部210に出力し、一斉呼び出し中に使用していた制御スロット(スロット1)と制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロット(スロット5)の受信を停止する。この受信停止の制御はシステムに応じて柔軟に制御されるのも構わない。
例えば、システム上に子機200を含む子機が複数台存在している場合で、システム上に無線リンクの共存を1つしか許可しないシステムの場合、他子機による無線リンク確立は親機100によって拒否されるため親機100は音声通信をしている子機200とそれ以外の子機に対して、連続的にスロット1とスロット5で音声データを送信し続けても構わない。また同様に子機200でも音声通信状態に移行した後も、親機100から送信されてくるスロット1とスロット5の音声データを受信し続けて、受信エラーのないスロットの音声データを音声処理部210へ出力する制御を続けても構わない。
一方、親機100は、待ち受けスロットで子機200からの無線リンクの確立要求を受信すると、無線リンクの確立要求を受信したスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットで応答信号を送信し、それ以降、無線リンクの確立要求を受信したスロットと無線リンクの確立要求を受信したスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットのホッピングパターンを無線リンクの確立要求を受信した際のホッピングパターンに固定して音声通信を行なうよう制御を行なう。
すなわち制御部120は、待ち受けスロットで無線リンクの確立要求が受信され、フレーム処理部103より、無線リンクの確立要求が通知されると、無線リンクの確立要求を受信したスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットのタイミングに合わせて、ホッピングパターン記憶部107を参照し、無線リンクの確立要求を受信したホッピングパターンと同じホッピングパターンを選択し、制御部内部で管理するインデックスをもとに送信周波数を決定し、決定した周波数で送信を行なうよう無線部102の制御を行ない、フレーム処理部103に応答信号を出力する。
フレーム処理部103では、制御データフィールドに応答信号をのせて同期信号とエラー検出信号を付けて送信データを生成し、無線部102に出力し、無線部102では、フレーム処理部103から入力された送信データを変調しアンテナ101を介して応答信号の送信を行なう。そして、制御部120は、スピーカー112を能動状態として、音声通信を開始する。これ以降、音声処理部110ではフレーム処理部103から入力されたデジタルの音声信号をアナログ変換しスピーカー112に出力する。
また、フレーム処理部103は、無線部102から入力された音声信号の受信を行なうスロット(無線リンクの確立要求を受信したスロット)の受信データ列から同期信号を基に音声信号とエラー検出信号(CRC2)を分離し、エラーの無かったスロットの音声信号を音声処理部110に出力する。
次に図5を用いて一斉呼び出し状態から音声通信状態への遷移について説明する。図5の例では、制御スロットがスロット1で、そして、スロット1とスロット5で音声データを親機100から子機200に対して、片方向通信により送信している最中に、スロット3とスロット7を用いて音声通信を開始する例を示している。又、フレーム21から、インデックスが1、待ち受けスロットの受信のホッピングパターンが2で始まる例を示している。又、図5の親機、子機の送受信の列の数字は周波数を示している(fは省略しており、1はf1を示す)。
図5において、子機200でフレーム21で応答操作が行なわれると、子機200は、
次のフレーム22で、親機100の待ち受けスロットの任意の1つのスロット(図5ではスロット7)を選択して、親機100の待ち受けスロットのホッピングパターンの制御に合わせて、親機の待ち受けるホッピングパターン3(P3)、インデックス2に対応した周波数f4で無線リンクの確立要求を送信する。又、フレーム23以降、スロット7とスロット7に対応するスロット3でホッピングパターン3(P3)で各フレームのインデックスに対応した送受信周波数で親機100との音声通信を開始する。
一方、親機100は、フレーム22のスロット7で無線リンクの確立要求を受信すると、次のフレーム23でスロット7に対応するスロット3で無線リンクの確立要求を受信した際のホッピングパターンと同じホッピングパターンを選択し、ホッピングパターン3(P3)、インデックス3に対応した送信周波数f5で応答信号を送信し、以降、スロット7とスロット7に対応するスロット3でホッピングパターン3(P3)で各フレームのインデックスに対応した送受信周波数で子機200との音声通信を開始する。
尚、本実施の形態では、親機100から子機200へ一斉呼び出しを開始する際に送信した報知情報によって、音声データを送信するスロットとホッピングパターンを決定したが、制御スロットを基に決定し、制御スロットと制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットの2つのスロットを用いて送信することも可能である。また、周波数ホッピングパターンについても、制御スロットで使用しているホッピングパターンを基に予めきめられた周波数ホッピングパターンを使用することも可能である。
又、本実施の形態では、周波数ホッピングを用いて通信を行なう例を示したが、周波数ホッピングを用いないTDMA−TDD通信で、複数のスロットで同一の周波数又は複数の周波数で同一の音声データを複数回送受信する方法も可能である。
以上のように、本発明によれば送信側で送信情報(音声データ)を複数回送信し、受信側で複数回受信して、受信側の受信状態に応じて再生する受信データを選択するため、複数回送られてきた同一情報をすべて受信エラーし、受信情報が欠落する頻度を低減でき、通信品質の向上が可能となる。
又、周波数ホッピングを用いて同一情報を複数回送受信する際の周波数を変えることにより、妨害波により使用する周波数帯の一部で干渉による受信エラーが発生しても、複数回送られてきた同一情報をすべて受信エラーし、受信情報が欠落する頻度を低減でき、通信品質の向上が可能となる。
又、TDMA−TDDの通信では利用効率の低かった制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットで送信情報を送信するようにしたので、スロットの有効利用が可能となる効果を有し、更に、通話等の双方向の通信に使用可能なスロットを使用することなく送信情報の伝達を行なうので、通話用の双方向のスロットがすべて使用中でも送信情報の伝達が可能となる効果を有する。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、各図に基づいて説明する。本実施の形態における親機・子機のブロック図、TDMAのフレーム及びスロット構成と周波数ホッピングのタイミング、送受信データのフォーマット、親機から子機への片方向の音声データの送信を行ないながら音声通話を行なう際の動作に関しては、実施の形態1の欄で説明し図1、図2、図3、図5及び表1と重複するため、説明は割愛する。
図6は本発明の無線通信装置で音声データの送信中の動作を説明する説明図である。以下、図6を用いて、親機100が一斉呼び出しをする際に実施の形態1とは異なり、異な
る音声データを送信する例を説明する。
図6では、フレーム11で音声データの送信開始を通知する報知情報を送信し、フレーム12以降、音声データを制御スロット(スロット1)と制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロット(スロット5)で送信する例である。又、スロット1がホッピングパターン1(P1)、そして、インデックスがフレーム11で1から始まる例を示す。
図6の例では、制御スロットに対応したスロットの周波数ホッピングパターンを決定する方法として、同一フレーム内の制御スロットの送信周波数と制御スロットに対応したスロット(スロット5)の送信周波数が最も離れた周波数関係になるように、制御スロットのホッピングパターンの数に5を加えて、ホッピングパターン総数10で割った余りのホッピングパターンを選択するようにした例を示しており、制御スロットがホッピングパターン1(P1)で、スロット5がホッピングパターン6(P6)を選択する例を示している。このように音声データは、制御スロットと制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットの2つのスロットを用いて、異なる送信周波数で複数回送信される。
制御部120は、フレーム11のスロット1で報知情報を送信するよう制御を行なった後、次の制御スロットのタイミング即ちフレーム12のスロット1のタイミングで、フレーム処理部103に音声データの送信開始を通知する。フレーム処理部103は音声処理部110から入力される連続的な音声データをスロット1のタイミングで取り出し、音声データに同期信号、エラー検出信号及び制御信号を付して送信データを生成して、無線部102を介して送信する。このときスロット1で使用される送信周波数は、それまで制御信号を送信してきた周波数ホッピングパターンを利用して決定される。
制御部120はホッピングパターン記憶部107を参照しフレームのインデックスに対応した送信周波数を決定し、決定された周波数によって無線部102を制御する。無線部102ではフレーム処理部103から入力された送信データを変調し、アンテナ101を介して送信する。次に制御部120は、フレーム12の制御スロットと予め決まった位置関係にあるスロット(スロット5)のタイミングでフレーム処理部103に音声データの送信開始を通知する。
フレーム処理部103は音声処理部110から入力される連続的な音声データをスロット5のタイミングで取り出し、音声データに同期信号、エラー検出信号及び制御信号を付して送信データを生成して、無線部102を介して送信する。(図6の例では、D1はf2、D1’はf7で、D2はf3、D2’はf8で送信される。)このとき、親機100から送信される同一フレーム内の音声データは、フレーム処理部103が音声データを取り出すタイミングがそれぞれ異なるため、図6の例では、音声データD1とD1’は、D1の後半半分とD1’の前半半分が同じ音声データであり、D1’とD2ではD1’の後半半分とD2の前半半分が同じ音声データとなっている。
次に、子機200での一斉呼び出し時の着信の動作について説明を行なう。子機200は、アイドル状態では、親機100から送信される制御信号を受信しており、制御信号を送信するスロットと同一スロットで親機100によって送信される報知情報を受信すると、アイドル状態から一斉呼び出し着信の状態に遷移する。
子機200の制御部220は、フレーム処理部203が取り出した受信データの報知情報を受信すると、表示部206で呼び出し開始を通知し、報知情報の中にある使用スロットと使用ホッピングパターンを解釈する。報知情報によって、制御信号を受信しているス
ロットと報知情報によって通知されたスロット及び通知されたスロットタイミングに合わせて報知された周波数ホッピングテーブルによって、ホッピングパターン記憶部207から親機100が音声データを送信する各スロットのホッピングパターンに対応した周波数を読み込み、音声データを受信するスロットの受信周波数を設定するよう無線部202を制御し、また図3の(B)に示す情報データフィールドとCRC2までも受信するように、無線部202とフレーム処理部203を制御する。
上記のようにして音声データの受信状態に移行する。まずスロット1で音声データが親機100から送られてくると、該当スロットの無線信号が子機200の無線部202で受信、復調され、受信データがフレーム処理部203に出力される。フレーム処理部203は受信データの同期信号をもとに、情報データフィールドで送られてきた音声データとエラー検出信号(CRC1及びCRC2)を分離し、エラーが無ければ、受信した音声データを音声処理部210へ出力する。次にスロット5で音声データが親機100から送られてくると、該当スロットの無線信号が子機200の無線部202で受信、復調され、受信データがフレーム処理部203に出力される。フレーム処理部203は受信データの同期信号をもとに、情報データフィールドで送られてきた音声データとエラー検出信号(CRC1及びCRC2)を分離し、エラーが無ければ、受信した音声データを音声処理部210へ出力する。
またこのとき、スロット5の受信において、フレーム処理部203が受信エラーを検出した場合は、音声処理部210の音声データの出力は行われない。このように受信状態に応じて、受信エラーの無かったデータを音声処理部210へ出力するだけの制御であるため、音声データ選択が容易である。
尚、本実施の形態では、親機100から子機200へ一斉呼び出しを開始する際に送信した報知情報によって、音声データを送信するスロットとホッピングパターンを決定したが、制御スロットを基に決定し、制御スロットと制御スロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットの2つのスロットを用いて送信することも可能である。また、周波数ホッピングパターンについても、制御スロットで使用しているホッピングパターンを基に予めきめられた周波数ホッピングパターンを使用することも可能である。
又、本実施の形態では、周波数ホッピングを用いて通信を行なう例を示したが、周波数ホッピングを用いないTDMA−TDD通信で、複数のスロットで音声データを同一の周波数又は複数の周波数で同一の音声データを複数回送受信する方法も可能である。
以上のように、本発明によれば送信側で送信情報(音声データ)を複数回送信し、受信側で複数回受信して、受信側の受信状態に応じて再生する受信データを選択するため、複数回送られてきた同一情報をすべて受信エラーし、受信情報が欠落する頻度を低減でき、通信品質の向上が可能となる。
又、周波数ホッピングを用いて音声データを取り出すタイミングに応じて若干異なる音声データを複数回送受信する際の周波数を変えることにより、妨害波により使用する周波数帯の一部で干渉による受信エラーが発生しても、受信情報が欠落する頻度を低減でき、また欠落した場合でも欠落する量が1スロットより少なくなるため通信品質の向上が可能となる。
又、TDMA−TDDの通信では利用効率の低かった制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットで送信情報を送信するようにしたので、スロットの有効利用が可能となる効果を有し、更に、通話等の双方向の通信に使用可能なスロットを使用することなく送信情報の伝達を行なうので、通話用の双方向のスロットがす
べて使用中でも送信情報の伝達が可能となる効果を有する。
本発明は、無線信号によって情報通信を行う無線通信システム及び無線通信装置に関するものであり、TDMA−TDD方式の多重通信を行ない、制御信号を送信するスロットの位置から一義的に決まる位置関係にあるスロットを含む複数個のスロットで同一情報をM回送受信する一方向の無線通信によって情報の伝達をすることにより、常に、同一情報をM回送受信する一方向の無線通信が可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
又、周波数ホッピング方式を用いることにより、又、複数のスロットで送受信を行なう場合は異なるホッピングシーケンスを用いることにより、同一の情報を複数回送信する際の送信周波数が変わるので、複数回送信されたすべての同一の情報が妨害波による干渉で受信エラーになる確立を低減することが可能となり、信頼性の高い情報伝達が可能になるという利点がある。
本発明の無線通信装置を利用した親機・子機のブロック図 フレーム及びスロット構成と周波数ホッピングのタイミングを示す説明図 送受信データのフォーマットの構成を示す説明図 音声データの送信中の動作を説明する説明図 親機から子機へ片方向の音声データの送信を行ないながら音声通話を行なう際の動作を説明する説明図 親機から子機へ片方向の音声データの送信を行ないながら音声通話を行なう際の動作を説明する説明図
符号の説明
100 親機
101 アンテナ
102 無線部
103 フレーム処理部
105 操作部
106 表示部
107 ホッピングパターン記憶部
110 音声処理部
111 マイク
112 スピーカー
120 制御部
200 子機
201 アンテナ
202 無線部
203 フレーム処理部
205 操作部
206 表示部
207 ホッピングパターン記憶部
210 音声処理部
211 マイク
212 スピーカー
220 制御部

Claims (25)

  1. 制御局と前記制御局が送信する制御信号に同期して動作する1つ以上の従属局からなり、予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して前記各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信システムであって、
    制御局から1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、1区間中の前半N/2個スロット中の第1のスロットで音声データを送信し、同じ音声データを同区間中の後半N/2個スロット中の前記第1のスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットで繰り返し送信を行ない、
    前記1つ以上の従属局において前記制御局が同じ音声データを送信する複数個のスロットの受信を行ない、受信状態に基づいて再生する受信データを選択することを特徴とする無線通信システム。
  2. 周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 送信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴とする請求項2記載の無線通信システム。
  4. 第1のスロットで制御信号と音声データを送信し、第1のスロットからN/2だけずらした位置の第2のスロットで同じ音声データを送信することを特徴とする請求項1〜3記載の無線通信システム。
  5. 前記制御局において、送信するスロット情報を通知する報知信号を送信し、前記従属局において前記報知信号を受信して受信するスロットを決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 制御局と前記制御局が送信する制御信号に同期して動作する1つ以上の従属局からなり、予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して前記各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信システムであって、
    制御局から1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、前記制御信号を送信する第1のスロットと、そのスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットを含む2以上N以下の複数個のスロットで、前期複数個のスロットにおいて時間差に応じたそれぞれ異なる音声データの送信を行ない、
    前記1つ以上の従属局において前記制御局が送信する複数個のスロットの受信を行ない、受信状態に基づいて、再生する受信データを選択することを特徴とする無線通信システム。
  7. 周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴とする請求項6記載の無線通信システム。
  8. 送信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴とする請求項7記載の無線通信システム。
  9. 第1のスロットで制御信号と音声データを送信し、第1のスロットからN/2だけずらした位置の第2のスロットで同じ音声データを送信することを特徴とする請求項1〜3記載の無線通信システム。
  10. 前記制御局において、送信するスロット情報を通知する報知信号を送信し、前記従属局において前記報知信号を受信して受信するスロットを決定することを特徴とする請求項6記載の無線通信システム。
  11. 予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して前記各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信装置であって、
    アンテナと、TDMA方式の無線通信を行なう無線部と、TDMA方式の通信フォーマットに従ったフレーム、スロット構成に従い、通信データの構築を行なうフレーム処理部と、マイクとマイクから入力された音声データを送信データに変換する音声処理部と、フレーム処理部が送信するデータの選択及び送信スロットタイミングに応じてフレーム処理部の制御を行う通信制御部とからなり、
    1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、1区間中の前半N/2個スロット中の第1のスロットで音声データを送信し、同じ音声データを同区間中の後半N/2個スロット中の前記第1のスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットで繰り返し送信を行うことを特徴とする無線通信装置。
  12. 周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
  13. 送信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴とする請求項12記載の無線通信装置。
  14. 第1のスロットで制御信号と音声データを送信し、第1のスロットからN/2だけずらした位置の第2のスロットで同じ音声データを送信することを特徴とする請求項11〜13記載の無線通信装置。
  15. 前記制御局において、送信するスロット情報を通知する報知信号を送信し、前記従属局において前記報知信号を受信して受信するスロットを決定することを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
  16. 予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して前記各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信装置であって、
    アンテナと、TDMA方式の無線通信を行なう無線部と、TDMA方式の通信フォーマットに従ったフレーム、スロット構成に従い、通信データの構築を行なうフレーム処理部と、マイクとマイクから入力された音声データを送信データに変換する音声処理部と、フレーム処理部が送信するデータの選択及び送信スロットタイミングに応じてフレーム処理部の制御を行う通信制御部とからなり、
    1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、前記制御信号を送信する第1のスロットと、そのスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットを含む2以上N以下の複数個のスロットで、前期複数個のスロットにおいて時間差に応じたそれぞれ異なる音声データの送信を行うことを特徴とする無線通信装置。
  17. 周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴とする請求項16記載の無線通信装置。
  18. 送信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴とする請求項17記載の無線通信装置。
  19. 第1のスロットで制御信号と音声データを送信し、第1のスロットからN/2だけずらした位置の第2のスロットで同じ音声データを送信することを特徴とする請求項16〜18記載の無線通信装置。
  20. 前記制御局において、送信するスロット情報を通知する報知信号を送信し、前記従属局において前記報知信号を受信して受信するスロットを決定することを特徴とする請求項16記載の無線通信装置。
  21. 予め決められた時間間隔の1つの区間をN個のスロットに分割して前記各々のスロットで独立した信号の通信を行なうTDMA−TDD方式の無線通信装置であって、
    アンテナと、TDMA方式の無線通信を行なう無線部と、TDMA方式の通信フォーマットに従ったフレーム、スロット構成に従い、通信データから受信データを抽出するフレーム処理部と、スピーカーと受信データを音声データに変換してスピーカーに出力する音声処理部と、フレーム処理部が抽出した受信データの選択及び受信スロットタイミングに応じてフレーム処理部の制御を行う通信制御部とからなり、
    制御局から1つ以上の従属局へ一方向の通信を行なう場合、制御信号を受信する第1のスロットの位置から一義的に決まる位置関係にある第2のスロットを含む2以上N以下の複数個のスロットで音声データを繰り返し受信し、受信状態に基づいて、再生する受信データを選択することを特徴とする無線通信装置。
  22. 周波数ホッピング方式を用いて通信することを特徴とする請求項21記載の無線通信装置。
  23. 受信する複数個のスロットで使用されるホッピングシーケンスは、少なくと2つ以上の異なるホッピングシーケンスが選択されることを特徴とする請求項22記載の無線通信装置。
  24. 受信する複数個のスロットの1つが前記制御信号を受信するスロットとN/2だけずらした位置のスロットを含むことを特徴とする請求項21〜23記載の無線通信装置。
  25. 前記無線通信装置において、情報の送信を行なうスロット情報を通知する報知信号を受信し、報知情報をもとに受信するスロットを決定することを特徴とする請求項21の無線通信装置。
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