JP2006119446A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】座標入力のための突起に起因した製造コストの増大および信頼性の低下を防止する。
【解決手段】液晶表示装置は略マトリクス状に配置される複数の画素電極PEを含むアレイ基板ARと、複数の画素電極PEに対向する共通電極CEを含む対向基板CTと、基板AR,CT間に挟持され、液晶分子の配列がアレイ基板ARおよび対向基板CTからの電界により制御される液晶組成物を含む液晶層LQと、アレイ基板ARおよび対向基板CTの一方に配置され、複数の画素電極PEに対応して並ぶ複数の着色層R,G,BからなるカラーフィルタCFと、局所的な加圧によるアレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離変化を検出する複数のセンサ部とを備える。特に、各センサ部はカラーフィルタCF上に配置されカラーフィルタCFと同一材料からなる突起Pを有する。
【選択図】図1
【解決手段】液晶表示装置は略マトリクス状に配置される複数の画素電極PEを含むアレイ基板ARと、複数の画素電極PEに対向する共通電極CEを含む対向基板CTと、基板AR,CT間に挟持され、液晶分子の配列がアレイ基板ARおよび対向基板CTからの電界により制御される液晶組成物を含む液晶層LQと、アレイ基板ARおよび対向基板CTの一方に配置され、複数の画素電極PEに対応して並ぶ複数の着色層R,G,BからなるカラーフィルタCFと、局所的な加圧によるアレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離変化を検出する複数のセンサ部とを備える。特に、各センサ部はカラーフィルタCF上に配置されカラーフィルタCFと同一材料からなる突起Pを有する。
【選択図】図1
Description
本発明はタッチパネルのような座標入力機能を持った液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、例えばノートパソコンやPDA(Personal Digital Assistance)のような携帯情報機器のモニタディスプレイとして広く利用されている。
一般的な液晶表示装置は2枚の電極基板間に液晶層を挟持した表示パネルである。一方の電極基板はガラス基板上にマトリクス状に配置される複数の画素電極を有し、他方の電極基板はこれら複数の画素電極に対向してガラス基板上に形成される共通電極を有する。複数の画素電極および共通電極はこれら電極間に配置される液晶層と協力して複数の画素を構成し、各画素内の液晶分子配列を画素電極および共通電極間の電圧に対応した電界によって制御する。
近年では、タッチパネル(あるいはタブレット)と呼ばれる入力ツールがキーボードやマウスポインタに代わって文字および図形の手書き入力やメニュー選択を行うために表示パネルに重ねて携帯情報機器に設けられる(例えば特許文献1を参照)。例えば透過型タッチパネルは表示パネルに表示された画像を透過するように構成され、ユーザはこの画像を見ながらポインタ部材をタッチパネルに接触させて座標入力操作を行う。
特開2003−287739号公報
ところで、上述のタッチパネルは表示パネルに重ねて用いられるため、表示パネルの明るさがタッチパネルの厚さによって低下する。また、表示パネル以外にタッチパネルの製造コストを必要とするため、タッチパネル自体が携帯情報機器の価格を上昇させる原因になる。このため、局所的な加圧による電極基板間の距離変化を検出する複数のセンサ部を表示パネルに設けることが考えられる。各センサ部が例えば画素電極の製造工程および共通電極の製造工程を利用して互いに対向するようにそれぞれの電極基板上に形成される一対の導電膜であれば、これら導電膜の接触あるいは容量変化から電極基板間の距離変化を検出できる。この場合、一対の導電膜の接触あるいは容量変化を補助するために、一方の導電膜の下地として液晶層側に突出する突起を設けることが好ましい。しかし、この突起を独立した製造工程で形成すると、製造コストを増大させることになる。また、一方の導電膜が突起によって部分的に隆起した構造になるため、突起の側面形状によっては導電膜の段切れが生じてしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、座標入力のための突起に起因した製造コストの増大および信頼性の低下を防止できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の画素を規定して略マトリクス状に配置される複数の画素電極を含む第1電極基板と、複数の画素電極に対向する共通電極を含む第2電極基板と、第1および第2電極基板間に挟持され、液晶分子の配列が第1および第2電極基板からの電界により制御される液晶組成物を含む液晶層と、第1および第2電極基板の一方に配置され、複数の画素電極に対応して並ぶ複数の着色層からなるカラーフィルタと、局所的な加圧による第1および第2電極基板間の距離変化を検出する複数のセンサ部とを備え、各センサ部はカラーフィルタ上に配置されカラーフィルタと同一材料からなる突起を有する液晶表示装置が提供される。
この液晶表示装置では、突起がカラーフィルタと同一材料からなるため、カラーフィルタの製造工程で形成することが可能である。さらに、画素電極や共通電極と同等の導電膜で突起を覆う場合に突起の側面形状によって導電膜の段切れを生じることがあるが、カラーフィルタが複数の着色層からなるため、これら着色層の重なりを利用して段切れの原因となる逆テーパ状あるいは急峻な傾斜面にならないようにできる。従って、座標入力のための突起に起因した製造コストの増大および信頼性の低下を防止できる。
以下、本発明の第1実施形態に係るカラーアクティブマトリクス液晶表示装置について添付図面を参照して説明する。図1はこの液晶表示装置の表示パネルの断面構造を概略的に示し、図2は図1に示す液晶表示装置の回路構造を概略的に示す。液晶表示装置は、座標入力機能を有する表示パネルDSPおよび表示パネルDSPを制御する制御ユニットCNTを備える。制御ユニットCNTは例えば表示パネルDSPの外部に設けられる回路基板上に配置される。
表示パネルDSPはアレイ基板ARおよび対向基板CT間に液晶層LAを挟持した構造である。アレイ基板ARおよび対向基板CTは光透過性の電極基板である。アレイ基板ARは、例えばガラス等の透明絶縁基板1上にマトリクス状に配置される複数の画素電極PE、およびこれら画素電極PEを覆う配向膜2を有する。また、対向基板CTは例えばガラス等の透明絶縁基板3上に配置されるカラーフィルタCF、このカラーフィルタCF上に配置され複数の画素電極PEに対向する共通電極CE、および画素電極アレイを取り囲む額縁領域に対向して配置される遮光層BK、および共通電極CEを覆う配向膜4を有する。
配向膜2および4の配向軸は、ラビング処理により所定角度互いにずれるように設定される。アレイ基板ARおよび対向基板CTは、配向膜2および4を内側にして外縁シール部材SLにより貼り合わされる。液晶層LQはアレイ基板ARと対向基板CTとの貼合わせ後に外縁シール部材SLの開口部である液晶注入口からネマチック液晶組成物を注入し、この注入後に封止部材により封止することにより得られる。ネマチック液晶組成物は例えば正の誘電率異方性を有し、アレイ基板ARおよび対向基板CT間でねじれて配向される。さらに、偏光板5が配向膜2とは反対側においてアレイ基板ARに貼り付けられ、偏光板6が配向膜4とは反対側において対向基板CTに貼り付けられる。
尚、アレイ基板ARおよび対向基板CTの間隙は例えば柱状スペーサSPにより一定に維持される。各画素電極PEおよび共通電極CEは、例えばITO(Indium Tin Oxide)のような透明な導電性抵抗膜からなり、画素電極PEおよび共通電極CE間に配置されてこれら電極PE,CEからの電界に対応した液晶分子配列に制御される液晶層LQの領域と共に液晶画素PXを構成する。これら画素電極PEおよび共通電極CE間には、液晶容量CLCが存在する。カラーフィルタCFは複数の画素電極PEの列に対向してストライプ状に並べられた赤、緑、および青の着色層R,G,Bからなる。これにより、各行の画素電極PEが3列毎に1個のカラー画素を構成する。また、アレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離は座標入力時に加えられる局所的な圧力によって変化する。この距離変化は所定数の液晶画素PXに対して1個の割合で均一に配置される複数のセンサ部によって検出される。各センサ部はカラーフィルタCFと同一材料からなる突起PをカラーフィルタCF上に配置することにより得られる。具体的には、着色層R,G,BがカラーフィルタCFだけでなく突起Pも構成するように部分的に重ねて形成される。この突起Pは共通電極CEの一部を画素電極PEに近接するように隆起させ、局所的な加圧による距離変化に対する画素電極PEおよび共通電極CE間の液晶容量CLCの変化量を大きく設定する。従って、センサ部は画素電極PE、共通電極CE、および突起Pにより構成される。ここでは、センサ部が基板間の距離変化を液晶容量CLCの変化として検出するが、例えば複数の画素電極PEの間隙にITO等の導電性抵抗膜を独立に配置して、局所的な加圧により共通電極CEの一部をこの導電性抵抗膜に接触させるように構成されてもよい。この場合、センサ部はスイッチとして作用する。
図2に示すように、実際のアレイ基板ARは複数の画素電極PEの行に沿って配置される複数の走査線Y(Y1〜Ym)、複数の画素電極PEの列に沿って配置される複数の信号線X(X1〜Xn)、およびこれら走査線Yおよび信号線Xの交差位置近傍に配置される画素スイッチング素子Wを有するアクティブマトリクス基板であり、さらに複数の走査線Yを1水平走査期間に1本の割合で順次駆動する垂直ドライバYD、各走査線Yが駆動される間に複数の信号線Xを駆動する水平ドライバXD、およびアレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離が座標入力用の局所的な加圧により変化した位置を画素容量CLCの分布に基づいて検出する位置検出回路PDを有する。各画素スイッチング素子Wは例えばポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)であり、ゲートが1走査線Yに接続され、ソース−ドレインパスが1信号線Xおよび1画素電極PE間に接続される。尚、垂直ドライバYDは画素スイッチング素子Wと同一工程で同時に形成されるポリシリコン薄膜トランジスタを用いて構成される。また、水平ドライバXDおよび位置検出回路PDはCOG(Chip On Glass)技術によりアレイ基板ARにマウントされた集積回路(IC)チップである。また、全ての画素PXはそれぞれ液晶容量CLCに加えて補助容量Csを有する。これら補助容量Csはアレイ基板AR側において複数行の画素電極PEにそれぞれ容量結合した複数の補助容量線を共通電極CEに電気的に接続することにより得られる。
制御ユニットCNTはコントローラ15、コモン電圧発生回路16、および階調基準電圧発生回路17を有する。コントローラ15はコモン電圧発生回路16、階調基準電圧発生回路17、垂直ドライバYD、水平ドライバXD、および位置検出回路PDに接続され、外部から供給されるアナログRGB映像信号をデジタル化した映像信号VIDEOに変換し、これを画像として表示パネルDSPに表示させる制御、並びに表示画像に従って行われる座標入力に対する位置検出タイミングの制御を行う。コモン電圧発生回路16は対向基板CT上の共通電極CEに対してコモン電圧Vcomを発生する。階調基準電圧発生回路17はデジタル映像信号VIDEOから各画素PXに対して得られるデジタル表示信号を画素電圧に変換するために用いられる第1所定数の階調基準電圧VREFを発生する。画素電圧は共通電極CEの電位を基準として画素電極PEに印加される電圧である。
コントローラ15は、1垂直走査期間毎に順次複数の走査線Yを選択するための制御信号CTYおよび、1水平走査期間(1H)毎に映像信号VIDEOに含まれる1行分の画素PXに対する表示信号を複数の信号線Xにそれぞれ割り当てるための制御信号CTX等を発生する。ここで、制御信号CTXは1水平走査期間(1H)毎に発生されるパルスである水平スタート信号、各水平走査期間において信号線数分発生されるパルスである水平クロック信号を含む。制御信号CTYはコントローラ15から垂直ドライバYDに供給され、制御信号CTXはデジタル映像信号VIDEOと共にコントローラ15から水平ドライバXDに供給される。また、制御信号CTX,CTYは位置検出回路PDにも供給される。
垂直ドライバYDは制御信号CTYに制御により複数の走査線Yを順次選択し、画素スイッチング素子Wを導通させる走査信号を選択走査線Yに供給する。本実施形態においては、1水平走査期間に複数の画素PXが1行ずつ順次選択状態となる。
他方、水平ドライバXDは、制御信号CTXの制御によりデジタル映像信号VIDEOを順次直並列変換し、階調基準電圧VREFを参照して1行分の画素PXに対する表示信号をアナログ画素電圧に変換する。
すなわち、表示パネルDSPでは、垂直ドライバYDが1水平走査期間毎に1本の走査線Yに走査信号を出力し、水平ドライバXDが1水平走査期間毎に1行分の画素PXに対する画素電圧を並列的に信号線X1〜Xnに出力する。これら信号線X1〜Xn上の画素電圧は走査信号によって駆動された1行分の画素スイッチング素子Wを介して対応する画素電極PEにそれぞれ供給される。コモン電圧Vcomは画素電圧の出力タイミングに同期してコモン電圧発生回路16から共通電極CEに出力される。このコモン電圧発生回路16では、コモン電圧Vcomは例えば1水平走査期間毎に交互に極性反転される。これに伴い、水平ドライバXDでは、画素電圧がコモン電圧Vcomの中心レベルを基準にして極性反転させる。表示パネルDSPはこのように映像信号に対応して画素単位に液晶層の透過率を制御することによりバックライト光を液晶層LQで光変調して表示画面となる偏光板6上に画像を表示する。
また、位置検出回路PDは信号線X1〜Xnに接続され、例えば各水平走査期間毎に一定量の電荷を信号線X1〜Xnに供給して対応行の画素電極PEをプリチャージし、このときに信号線X1〜Xnに得られる電位を画素容量CLCの分布として測定し、アレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離が座標入力用の局所的な加圧により変化した位置の座標を測定結果から検出する。尚、センサ部が上述のように導電性抵抗膜を用いたスイッチとして構成される場合には、例えば行方向および列方向において導電性抵抗膜の両端に接続される4個の電極を用いて、共通電極CEのコモン電圧Vcomを印加した状態で接触点を介して行方向および列方向の各々について電流を流し、このときの電極電圧をそれぞれ測定して、この電圧比と導電性抵抗膜の抵抗との関係から接触点位置の座標を検出すればよい。
ここで、表示パネルDSPの製造例を以下に述べる。通常の薄膜トランジスタ形成プロセスと同様に成膜と、パターニングを繰り返し、薄膜トランジスタと電極配線を形成したXGA用アクティブマトリクス基板としてアレイ基板ARを形成する。画素スイッチング素子Wの薄膜トランジスタと画素電極PEの間には、感光性アクリル樹脂で絶縁層8を形成し、コンタクトホールHを介して導通をとるような構造とした。つぎに、画素電極PEとしてITO膜を500Åスパッタ法にて成膜し、所望の電極形状にパターニングした。その後、感光性アクリル性透明樹脂(JSR株式会社製NN600)を5μmの高さにスピンナー塗布して90℃で10分間乾燥させ、さらに露光波長365nmおよび露光量100mJ/cm2でフォトマスクを介して露光した。このあと、pH11.5のアルカリ水溶液にて現像して15μm×15μmのスペーサSPを形成した。
一方、対向基板CTには、赤色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジスト(富士フイルムアーチ株式会社製CRY−S623C)をピンナーにて全面塗布し、赤に着色したい部分に光が照射されるようなフォトマスクを介して露光波長365nmおよび露光量100mJ/cm2で露光し、KOHの1%水溶液で20秒間現像し、その部分に赤の着色層Rを形成する。このとき、着色層Rの膜厚は3.2μmとした。同様に緑の着色層Gを3.2μmの膜厚で形成し、続いて青の着色層Bを3.2μmの膜厚で形成する。着色層Gの一部は突起Pを構成するために25μm×25μmの面積で着色層Rに重ねられ、着色層Bの一部は突起Pを構成するために15μm×15μmの面積で着色層Gに重ねられる。着色層Gの形成には紫外線硬化型アクリル樹脂レジスト(富士フイルムアーチ株式会社製CGY−S624D)を用い、着色層Bの形成には紫外線硬化型アクリル樹脂レジスト(富士フイルムアーチ株式会社製CBV−S625C)を用いた。次に黒色顔料を添加した同様の感光性アクリル樹脂で額縁領域用の遮光膜BKを形成した。この後、共通電極CEとしてITO膜を500Åスパッタ法にて成膜し、所望の電極形状および突起上形状になるようにパターニングした。
こうして得られたアレイ基板ARおよび対向基板CTには、配向膜材料(JSR株式会社製AL−3046)を全面に800Å塗布して配向膜2,4を形成した。この後、接着剤である外縁シール部材SLを液晶注入口を残して対向基板CTの配向膜4の外縁に沿って印刷し、アクティブマトリクス基板であるアレイ基板ARから共通電極CEにコモン電圧Vcomを供給するための電極転移材を外縁シール部材SLの外側に配置される電極転移電極上に形成した。次に、配向膜2,4が対向するように配置したアレイ基板ARおよび対向基板CTを接着剤の熱硬化により貼り合わせた。次に通常の方法で液晶注入口から誘電率異方性が製である液晶組成物(MERCK社製ZLI−1565)を注入し、この後液晶注入口を紫外線硬化樹脂で封止した。カラーアクティブマトリクス液晶表示装置は上述のようにして製造した。
この液晶表示装置は高い表示品位に加えて、タッチパネルと同等の座標入力機能を持つことができる。突起PはカラーフィルタCFと同一材料からなるため、カラーフィルタCFの製造工程で形成することが可能である。さらに、突起Pは共通電極CEの導電膜で覆われるが、突起Pの側面が図3に示すように着色層R,G,Bの重なりを利用してなだらかに傾斜した形状となる。すなわち、突起Pの側面が逆テーパ状あるいは急峻な傾斜面である場合と違って、図4に示すような導電膜の段切れを生じることがない。従って、座標入力のための突起に起因した製造コストの増大および信頼性の低下を防止できる。
図5は図1に示す突起Pの第1変形例の平面構造を示し、図6は図5に示すVI−VI線に沿った断面構造を示す。第1変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、着色層Gが行方向において画素境界を越えて延出し、着色層Rに重なるように形成されている。この場合、積層構造の最下層である着色層Rを下地とする着色層Gの部分が着色層GのカラーフィルタCF用部分に対して連続的となる。このため、突起Pの側面の傾斜をより緩やかにすることができる。尚、突起Pは行方向において単一の液晶画素PXの一端側に配置され、列方向において単一の液晶画素PXの中央に配置される。しかし、突起Pは例えば図7に示すように行方向に加えて列方向においても単一の液晶画素PXの一端側に配置されてもよい。
図8は図1に示す突起Pの第2変形例の平面構造を示し、図9は図8に示すIX-IX線に沿った断面構造を示す。第2変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、着色層Rが行方向において画素境界を越えて延出するように形成され、着色層Gがこの着色層Rの延出部分に重ねて形成されている。この場合でも、着色層Rの延出部分を下地とする着色層Gの部分が着色層GのカラーフィルタCF用部分に対して連続的となる。このため、突起Pの側面の傾斜をより緩やかにすることができる。尚、突起Pは行方向において単一の液晶画素PXの一端側に配置され、列方向において単一の液晶画素PXの中央に配置される。しかし、突起Pは例えば図10に示すように行方向に加えて列方向においても単一の液晶画素PXの一端側に配置されてもよい。
図11は図1に示す突起Pの第3変形例の平面構造を示し、図12は図11に示すXII-XII線に沿った断面構造を示す。第3変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、突起Pが列方向において隣接し同一着色層RをカラーフィルタCF用に割り当てた2個の液晶画素PXの画素境界上に配置されている。この配置は列方向において隣接する2個の画素電極PE間で光変調に寄与せず配線に用いられる間隙を覆い開口率の低下をこれら液晶画素PX間で分散させることができる。
図13は図1に示す突起Pの第4変形例の平面構造を示し、図14は図13に示すXIV-XIV線に沿った断面構造を示す。第4変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、突起Pが列方向において隣接し同一着色層GをカラーフィルタCF用に割り当てた2個の液晶画素PXの画素境界上に配置されている。この配置は列方向において隣接する2個の画素電極PE間で光変調に寄与せず配線に用いられる間隙を覆い開口率の低下をこれら液晶画素PX間で分散させることができる。
図15は図1に示す突起Pの第5変形例の平面構造を示し、図16は図15に示すXVI-XVI線に沿った断面構造を示す。第5変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、突起Pが行方向において隣接する2個の液晶画素PXの画素境界上に配置されている。着色層R,Gは互いに行方向において画素境界を越えて延出して重なるように形成される。この場合でも、着色層Rを下地とする着色層Gの部分が着色層GのカラーフィルタCF用部分に対して連続的となる。このため、突起Pの側面の傾斜をより緩やかにすることができる。また、この配置は列方向において隣接する2個の画素電極PE間で光変調に寄与せず配線に用いられる間隙を覆い開口率の低下をこれら液晶画素PX間で分散させることができる。尚、突起Pは例えば図17に示すように列方向においてこれら液晶画素PXの一端側に配置され、行方向に細長く形成されてもよい。
図18は図1に示す突起Pの第6変形例の平面構造を示し、図19は図18に示すXIX-XIX線に沿った断面構造を示す。第6変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、突起Pが行方向の画素境界および列方向の画素境界の交差位置に配置されている。着色層R,Gは互いに行方向において画素境界を越えて延出して重なるように形成される。この場合でも、着色層Rを下地とする着色層Gの部分が着色層GのカラーフィルタCF用部分に対して連続的となる。このため、突起Pの側面の傾斜をより緩やかにすることができる。また、この配置は列方向において隣接する4個の画素電極PE間で光変調に寄与せず配線に用いられる間隙を覆い開口率の低下をこれら液晶画素PX間で分散させることができる。
図20は図1に示す突起Pの第7変形例の平面構造を示し、図21は図20に示すXXI-XXI線に沿った断面構造を示す。第7変形例は、突起Pが着色層R,G,Bの積層構造で画素境界付近に存在する点で上述の実施形態と同様であるが、突起Pが行方向の画素境界および列方向の画素境界の交差位置に配置され、さらに配向膜4のラビング方向に沿って細長く形成されている。着色層R,Gは互いに行方向において画素境界を越えて延出して重なるように形成される。この場合でも、着色層Rを下地とする着色層Gの部分が着色層GのカラーフィルタCF用部分に対して連続的となる。このため、突起Pの側面の傾斜をより緩やかにすることができる。また、この配置は列方向において隣接する4個の画素電極PE間で光変調に寄与せず配線に用いられる間隙を覆い開口率の低下をこれら液晶画素PX間で分散させることができる。さらに、突起Pが配向膜4のラビング方向に沿って細長く形成されているため、ラビング処理において突起Pの影になるためにラビングされない領域を低減できる。
図22は図1に示す突起Pの第8変形例の断面構造を示す。第8変形例は、突起Pが着色層R,G,Bのうちの2つからなる積層構造で形成される点で上述の実施形態と相違する。この構造であっても、突起PはカラーフィルタCFの製造工程で形成することが可能である。また、突起Pの側面は着色層R,G,Bのうちの2つの重なりを利用してなだらかに傾斜した形状となる。さらに、図22に示すように着色層R,G,Bのうちの2つを積層するという構成は上述の第1〜第7変形例のいずれにも適用可能である。
図23は本発明の第2実施形態に係るカラーアクティブマトリクス液晶表示装置の表示パネルDSPの断面構造を示す。この液晶表示装置は以下に説明する事項を除いて第1実施形態と同様である。この液晶表示装置の表示パネルDSPはCOA(Color filter On Array substrate)構造を採用して突起Pをアレイ基板AR側に配置したものである。図23では、第1実施形態と同様な部分を同一参照符号で表し、重複する説明を簡略化あるいは省略する。
表示パネルDSPでは、液晶層LQが第1実施例と同様にアレイ基板ARおよび対向基板CT間に液晶層LAを挟持される。アレイ基板ARおよび対向基板CTは光透過性の電極基板である。アレイ基板ARは、例えばガラス等の透明絶縁基板1上に配置されるカラーフィルタCF、このカラーフィルタCF上にマトリクス状に配置される複数の画素電極PE、およびこれら画素電極PEを覆う配向膜2を有する。また、対向基板CTは例えばガラス等の透明絶縁基板3上に配置され複数の画素電極PEに対向する共通電極CE、および画素電極アレイを取り囲む額縁領域に対向して配置される遮光層BK、および共通電極CEを覆う配向膜4を有する。
アレイ基板ARおよび対向基板CT間の距離は座標入力時に加えられる局所的な圧力によって変化する。この距離変化は所定数の液晶画素PXに対して1個の割合で均一に配置される複数のセンサ部によって検出される。各センサ部はカラーフィルタCFと同一材料からなる突起PをカラーフィルタCF上に配置することにより得られる。具体的には、着色層R,G,BがカラーフィルタCFだけでなく突起Pも構成するように部分的に重ねて形成される。この突起Pは画素電極PEの一部を共通電極CEに近接するように隆起させ、局所的な加圧による距離変化に対する画素電極PEおよび共通電極CE間の液晶容量CLCの変化量を大きく設定する。この場合、センサ部は画素電極PE、共通電極CE、および突起Pにより構成される。ここでは、センサ部が第1実施形態と同様に基板間の距離変化を液晶容量CLCの変化として検出するが、例えば複数の画素電極PEの間隙にITO等の導電性抵抗膜を独立に配置して、局所的な加圧によりこの導電性抵抗膜の一部を共通電極CEに接触させるように構成されてもよい。この場合、センサ部はスイッチとして作用する。
上述の表示パネルDSPは実際に製造した。画素スイッチング素子Wの薄膜トランジスタと画素電極PEとを接続するコンタクトホールHはアレイ基板ARに設けられるカラーフィルタCFに20μm×20μmのサイズで形成された。この場合、画素開口率を従来の50%から60%に向上させることができた。さらに完成した液晶表示装置を動作させてみると、第1実施形態と同様に高い表示品位が得られた。また、開口率が10%向上した分、明るくなって視認性を高めることができた。
本実施形態の液晶表示装置では、カラーフィルタCFがアレイ基板AR側に配置される。従って、カラーフィルタCFを対向基板CT側に配置して基板ARおよびCTを貼り合わせる場合において必要とされるカラーフィルタCFの着色層R,G,Bと複数の画素電極PEの列との位置合せを不要にできる。
また、この液晶表示装置は高い表示品位に加えて、タッチパネルと同等の座標入力機能を持つことができる。突起PはカラーフィルタCFと同一材料からなるため、カラーフィルタCFの製造工程で形成することが可能である。さらに、突起Pは共通電極CEの導電膜で覆われるが、突起Pの側面が着色層R,G,Bの重なりを利用してなだらかに傾斜した形状となる。すなわち、突起Pの側面が逆テーパ状あるいは急峻な傾斜面である場合と違って、導電膜の段切れを生じることがない。従って、座標入力のための突起に起因した製造コストの増大および信頼性の低下を防止できる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲でさらに様々に変形可能である。
上述の実施形態では、各センサ部が画素電極PE、対向電極CE、および突起Pを組み合わせて構成されたが、例えばアレイ基板AR側および対向基板CT側に配置される2つの電極のいずれか一方の下地として突起Pを形成しこれら電極間に圧電素子を挟持した構造であってもよい。この場合、これら電極に接続される配線を介して圧電素子からの電気信号が位置検出用に取り出される。
AR…アレイ基板、CT…対向基板、LQ…液晶層、PE…画素電極、CE共通電極、PX…液晶画素、CF…カラーフィルタ、R,G,B…着色層、P…突起、w…画素スイッチング素子、X…信号線、Y…走査線、2,4…配向膜。
Claims (9)
- 複数の画素を規定して略マトリクス状に配置される複数の画素電極を含む第1電極基板と、前記複数の画素電極に対向する共通電極を含む第2電極基板と、前記第1および第2電極基板間に挟持され、液晶分子の配列が前記第1および第2電極基板からの電界により制御される液晶組成物を含む液晶層と、前記第1および第2電極基板の一方に配置され、前記複数の画素電極に対応して並ぶ複数の着色層からなるカラーフィルタと、局所的な加圧による前記第1および第2電極基板間の距離変化を検出する複数のセンサ部とを備え、各センサ部は前記カラーフィルタ上に配置され前記カラーフィルタと同一材料からなる突起を有することを特徴とする液晶表示装置。
- 前記突起は前記複数の着色層の部分的な重なりによって得られる積層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記積層構造の最上層は最下層よりも狭い面積に設定されることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の着色層のいずれかは、前記積層構造の最下層を下地とする部分をカラーフィルタ用部分に対して連続させて形成されることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の画素電極および前記共通電極はそれぞれ第1および第2配向膜でそれぞれ覆われ、前記突起は前記第1および第2配向膜のうちの隣接する一方のラビング方向に略平行な方向に細長い平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記突起は隣接画素の境界付近に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記第1電極基板はさらに前記複数の画素電極の行に沿って配置される複数の走査線、前記複数の画素電極の列に沿って配置される複数の信号線、前記複数の走査線、および信号線の交差位置近傍に配置され各々1走査線からの制御により1信号線を1画素電極に電気的に接続する複数のスイッチ素子を含むアクティブマトリクス基板であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記カラーフィルタは前記アクティブマトリクス基板において前記複数の画素電極の下地として形成されることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
- さらに前記複数のセンサ部に接続され、前記第1および第2電極基板間の距離が前記局所的な加圧によって変化した位置を検出する位置検出回路を備えることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
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