JP2006119443A - 空中浮上回転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空中浮上状態を安定に保つ物体の外周形状の制約が少なく取り替え可能とし、人の目を引きやすいよう、回転方向、回転速度を変えることができる空中浮上回転装置を提供する。
【解決手段】導電材を有する物体1に浮上補助永久磁石2を設けた空中浮上回転体Aを、直流変換回路3、吸引電磁石5、ゲイン調整機能を有する吸引電磁石ドライバ4および変位センサー6a、6bで構成した空中浮上制御装置Bで一定位置に安定浮上させる。その状態で、取付け位置が移動可能な移動磁界発生手段と回転方向切り替えスイッチ9で構成した回転方向速度調整装置Cが発生する移動磁界を前記空中浮上回転体に与えることにより、物体1の導電材部に誘導電流を発生させて、電磁作用にて前記空中浮上回転体Aを回転させることで、その回転方向を変えたり回転速度を調節する。
【選択図】図1

Description

この発明は、各種デモンストレーション、宣伝広告、遊戯、インテリア、教育等に用いて好適な、空中浮上装置に関するものである。
従来の空中浮上体は、気流から受ける抗力によって浮上保持させるものがある。(例えば、特許文献1、特許文献2参照)
特開2003−29684号公報 特開平9−305134号公報
しかしながら、以上の技術によれば、物体を気流から受ける抗力によって浮上させることから、物体の外周形状が特別のものに限定され、送風機の音も大きく、また回転方向を変えたり回転速度を調整することが困難である。
そこで、この発明は、物体の外周形状の制約が少なく、空中浮上状態を安定に保ちながら人力や風力を用いないで音も無く回転し、回転方向を変えたり回転速度を調整することができ、簡易な構造の、空中浮上回転装置を提供することを課題とする。
本発明は、導電材を少なくとも一部に有する物体の頂部に浮上補助永久磁石を設けた空中浮上回転体を、前記空中浮上回転体を吸引する吸引電磁石と前記空中浮上回転体の浮上設定位置からの距離に応じた信号電圧を出力する変位センサーと前記変位センサーの信号電圧を処理し前記吸引電磁石への電流の大きさを制御して供給するゲイン調整機能を有する吸引電磁石ドライバと前記変位センサーおよび前記吸引電磁石ドライバに直流電流を供給する回路で構成した空中浮上制御装置の前記吸引電磁石と物体の重量に適する吸引力を持つ前記浮上補助永久磁石との吸引力の相互作用により、物体の形や大きさや重量を変更しても空中の一定位置に安定浮上させ、その状態で、取付け位置が移動可能な移動磁界発生手段と回転方向切り替えスイッチで構成した回転方向速度調整装置が発生する移動磁界を前記空中浮上回転体に与えることにより、前記物体の導電材部に誘導電流を発生させて、電磁作用による磁気力で前記空中浮上回転体を回転させることで、その回転方向を変えたり回転速度を調節することが簡易な構造でできることを特徴とする空中浮上回転装置である。
なお、本発明において、導電材を少なくとも一部に有する物体としては、非導電材からなるペットボトルの外側にアルミニウム箔や銅箔等の導電材を装着させた物や、アルミニウム製の飲料容器そのものを使用することが出来る。
本発明によれば、空中浮上した任意の形状の物体は、回転させるために導電材を一部に有するだけでよいことから、構造が極めて簡単なものとすることができる。また前記物体の形状、大きさ、文字等に応じて回転方向を変えたり回転速度を調整することができるので、文字が読みやすく、また物体をほとんどの方向から見ることが可能であり、全体形状が見やすく人の目を引きやすい。また前記物体は取り外し取り付けが容易に出来るため、他の物体への変更が容易にできる。このため各種デモンストレーションや宣伝広告やインテリアとして効果がある。また教育用の教材として理科に関する学習や自動制御の学習や交流電動機の学習等に用いて効果がある。
以下に本発明の空中浮上回転装置の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明装置の一実施形態の模式的な電気的構成図を示し、符号1は物体、2は浮上補助永久磁石、3は直流変換回路、4は吸引電磁石ドライバ、5は吸引電磁石、6a、6bは変位センサー、7は交流電圧調整器、8はコンデンサ、9は回転方向切換スイッチ、10は移動磁界発生コイルである。
符号Aは空中浮上回転体で、物体1に浮上補助永久磁石を接着したものである。Bは空中浮上制御装置で、交流100V電源を直流に変換する直流変換回路3と吸引電磁石ドライバ4、吸引電磁石5、および変位センサー6a、6bで構成される。Cは回転方向速度調整装置で、交流電圧調整器7、コンデンサ8、回転方向切り替えスイッチ9、および移動磁界発生コイル10で構成される。
図2は本発明装置の一実施形態の模式的な構成図を示し、宣伝用の文字を物体1の表面に表示している。11は吸引電磁石ドライバ回路で、直流変換回路3と吸引電磁石ドライバ4からなる。12は回転方向速度調整回路で、交流電圧調整器7、コンデンサ8からなる。13は回転速度調整ボリューム、14はベース、15はメインアーム、16は変位センサー固定アームである。
図3は本発明の空中浮上回転体と吸引磁石および変位センサーの位置関係を表す一実施形態の模式的な斜視図を示し、空中浮上回転装置の空中浮上回転体Aと吸引磁石5および変位センサー6a、6bの位置関係を表す。
図4は本発明装置の移動磁界発生コイルと浮上回転宣伝体との位置関係を表す一実施形態の模式的な平面図を示し、空中浮上回転装置の空中浮上回転体Aと移動磁界発生コイル10、メインアーム15との相互位置関係を表す。
まず、空中浮上回転体Aが浮上する原理を説明する。空中浮上回転体Aは物体1に浮上補助永久磁石2を接着したものである。物体1は円筒部に導電性の材料を用いるか、導電性金属テープ類を貼り付けたもので、材質はアルミニウム、プラスチック、スチロール等の軽量材料を用いる。図1、図2に描いている物体1はアルミニウム製の飲料容器、またはペットボトル容器を想定した例である。この物体1の最上部に浮上補助永久磁石2を外見からでは見えないように配置する。図1、図2では飲料容器の蓋の裏側に接着させている様子である。浮上補助永久磁石2は、物体1の浮上を助ける働きをする。他の実施形態として、図7に示すように球形の物体27に浮上補助永久磁石2を取り付けて空中浮上回転体とすることもできる。
図1において空中浮上制御装置Bは、交流電圧を直流に変換し回路に直流電流を供給する直流変換回路3と前記空中浮上回転体Aを浮上させる吸引電磁石5に電流を供給する吸引電磁石ドライバ4、および空中浮上体の浮上設定位置からの距離に応じた信号電圧を出す変位センサー6a、6bで構成される。吸引電磁石5は空中浮上回転体Aの浮上補助永久磁石2との吸引力の相互作用で空中浮上回転体Aを浮上させるために用いる電磁石で、変位センサー6a、6bからの信号を吸引電磁石ドライバ4が増幅し、吸引電磁石5の電流を増減させることで、空中浮上回転体Aを吸引する力を増減させる。
図2は本発明装置の一実施形態の模式的な構成図を示すが、この図2に示す空中浮上回転体Aが浮上する位置は、図3において変位センサー6a、6bを結ぶ線であるX1−X2の高さである。
空中浮上回転体Aが、X1−X2の高さより少しでも上昇すると、変位センサー6a、6bの信号電圧が変化し、吸引電磁石ドライバ4により、吸引電磁石5への供給電流を減少させ、空中浮上回転体Aを自重により、下降させる。空中浮上回転体Aが下降し、X1−X2の高さより下がると、変位センサー6a、6bの信号電圧が変化し、吸引電磁石ドライバ4により、吸引電磁石5への供給電流を増加させ、空中浮上回転体Aを上昇させる。これが微小範囲で自動制御されるので、空中浮上回転体Aは安定した高さで安定することになる。
吸引電磁石5と浮上補助永久磁石2の極性は、互いに吸引し合うようにしておく。つまり吸引電磁石5がN極で空中浮上回転体Aを吸引するようにするならば、空中浮上回転体Aに取付けている浮上補助永久磁石2は吸引磁石5に対面する側をS極となるようにする。
浮上補助永久磁石2の磁力の強さと、空中浮上回転体Aの重量および浮上高さの関係を説明する。まず変位センサー6a、6bが動作しないようにしておき、空中浮上回転体AがX1−X2の高さ位置にあるとき、吸引電磁石5の吸引作用がないときに空中浮上回転体Aが自重で落下し、しかも吸引電磁石5の吸引作用があるときに、吸引電磁石5に吸引され上昇するように調整する。この調整は浮上補助永久磁石2の吸引力が適するものに替えることでおおまかにおこなう。さらに変位センサー6a、6bが動作するようにして、変位センサー6a、6bの信号電圧に対する吸引電磁石ドライバ4のゲインを調整し、吸引電磁石5への供給電流を調節することで設定できる。
図5は本発明装置の空中浮上制御装置の実施例の回路図であるが、吸引電磁石ドライバ4のゲイン調整機能は、ゲイン調整可変抵抗20をポテンショメータ的な使い方をすることにより実現できる。フォトトランジスタ6bからの信号電圧を次段の信号増幅トランジスタ21、パワートランジスタ22で吸引電磁石への供給電流を制御する際、比例的に増減させる役割をする。
以上の浮上制御方法により空中浮上回転体Aの形状や重量を変えても、空中浮上回転体Aの安定的な浮上を実現する。これにより、空中浮上回転体の形状には制約がほとんどなくなり、宣伝したい製品自身を空中に浮上させること、または製品の形状をした模型を空中浮上させることができるのである。浮上補助永久磁石2として使用する永久磁石の形状は丸形が最良である。上部全面がN極、下部全面がS極であるものでなければならない。フェライト磁石、アルニコ磁石、サマリウム・コバルト磁石、ネオジム磁石等、空中浮上回転体Aの形状や重量に応じて、一般に販売されている磁石が使用できる。これらは、表面磁束密度が80mTから550mT程度まで多くの種類の磁力、大きさの中から選定することができる。
次に空中浮上回転体Aの回転と回転方向切り替えおよび回転速度の調整について説明する。移動磁界発生手段はいくつかあげられる。一つは、一対のコイルで成す移動磁界発生コイル10の一方のコイルに直列にコンデンサ8を接続して交流電流を供給する方式である。図1において、回転方向速度調整装置Cで時計回り方向および反時計回り方向の移動磁界を発生する。回転方向速度調整装置Cは、交流電圧調整器7、コンデンサ8、回転方向切り替えスイッチ9、移動磁界発生コイル10で構成される。取付け位置が移動調整可能な一対のコイルで成す移動磁界発生コイル10の一方のコイルに、交流電圧調整器7より交流電流を供給し、もう一方のコイルにはコンデンサ8を直列に接続するようにして、交流電圧調整器7より交流電流を供給する。2つのコイルに供給される位相の異なる電流により移動磁界が発生する。
他の移動磁界発生手段としては、図8に示すように、導電性の物体1の直下で物体より適宜離間して永久磁石30をモーター31で回転させて移動磁界を得る方法でも良い。また、くま取りコイルを用いた方式でも良い。
この移動磁界により導電材質の物体1の、移動磁界発生コイル10に対面した部分に誘導電流が発生し、電磁作用による磁気力で物体1本体が被駆動体として回転する。物体1が空中に浮上しており軸受けなどの回転の抵抗となるものがないため、回転は極めてスムーズである。
物体1の回転方向は、回転方向切り替えスイッチ9によりコンデンサ8が直列接続となる移動磁界発生コイル10のコイルを切り替えることにより変えることができる。また物体1の回転速度は、交流電圧調整器7の出力電圧を調整することおよび移動磁界発生コイル10の物体1の導電材部分との水平方向の位置調整により変速調節が可能となる。
移動磁界発生コイル10による移動磁界を有効に物体1に伝えるため、図4に示すように移動磁界発生コイル10は取付け位置が移動調整できる構造としてメインアーム15に取付け、物体1の導電材部分と接触しないように、適宜離間して設置する。物体1から水平方向で2mm〜50mmの離間範囲が適当である。移動磁界発生コイル10の取付け位置を変えることにより、物体1の形状を変えても、回転させることが可能となり、しかも磁界の強さを加減することができるので、大まかな回転速度調整ができる。これにより、製品自身を人の目に見やすく回転させることができ、またメッセージを読みやすくすることができ、インパクトの強い空中浮上回転装置となる。
移動発生コイル10の取付け位置が移動調整できる手段としては、メインアーム15に移動磁界発生コイルを乗せることができる水平台を上下移動できるようにしてビス止めし、移動発生コイル10を水平台上で物体1との間隔を変えて取り付けられるよう、水平台にクリップ止めやネジ止めや面ファスナー等で固定する。これにより一対の移動磁界発生コイル10を上下移動させて物体1の導電材部の水平位置とし、更に物体1との間隔を調整する。
実際に製作した実施例を説明する。図5は本発明装置の空中浮上制御装置の実施例の回路図を示しているが、3は直流変換回路として直流15V、800mAアダプタを用いている。5は吸引電磁石として、幅20mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの変圧器に使用されるI型鋼板を50枚程度積層した鉄心に直径0.32mmのホルマール線を700回程度巻きつけた電磁石である。6aは赤外線ダイオード、6bはフォトトランジスタで、この組み合わせで変位センサーを構成する。17は制御回路に直流電圧5Vを安定的に供給する目的の直流レギュレーターICである。18はフォトトランジスタ6bの電圧信号を受けて演算出力する演算増幅器であるが、入力インピーダンスを高くする役割を持つ。19は出力インピーダンス変換として使用する演算増幅器である。20は演算増幅器18の出力電圧を比例的に増減させるためのゲイン調整可変抵抗である。この可変抵抗により、空中浮上制御装置全体のゲイン調整の役割を果たす。21は信号増幅トランジスタ、22は次段のパワートランジスタであり2つのトランジスタにて信号電圧を吸引電磁石に電流を供給する機能を持たせている。23は吸引電磁石の電流が制御によって大きく減少した場合に発生する高電圧を逃がし、トランジスタの破壊を防止するためのダイオードである。この回路で図1における空中浮上制御装置Bを構成している。
図6は、本発明装置の回転方向速度調整装置の実施例の回路図を示しているが、24は交流100V電源を各種電圧に低下させるタップ付変圧器である。25は変圧器から出力される数種の電圧を切り替えるための電圧切り替えスイッチである。このタップ付変圧器24と電圧切り替えスイッチ25で図1における交流電圧調整器7を構成する。8はコンデンサ、9は回転方向切り替えスイッチである。26a、26bは、幅10mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの変圧器に使用されるI型鋼板を20枚程度積層した鉄心に直径0.4mmのホルマール線を500回程度巻きつけた移動磁界発生コイルである。この回路で図1における回転方向速度調整装置Cを構成している。
以上の回路を図2の構成図に示すように配置する。物体はアルミニウム製の飲料容器(直径66mm、長さ165mm、重量26g、400ml容器)を用い、浮上補助永久磁石として容器のキャップの裏に、直径20mm、厚さ10mm、重量13g表面磁束密度140mTのフェライト製丸形永久磁石を貼り付けている。吸引電磁石5と浮上補助永久磁石2の極性は、互いに吸引し合うようにしておく。実施例の場合吸引電磁石5がN極で空中浮上回転体Aを吸引するようにしておき、空中浮上回転体Aに取付けている浮上補助永久磁石2は吸引磁石5に対面する側をS極となるようにしている。これで空中浮上回転体Aを構成する。
次に、実施例における空中浮上回転体Aが浮上する時の回路の動作を説明する。図5において直流変換回路3として直流15V、800mAアダプタを用いたが、容量は空中浮上制御装置の全ての電流をまかなうようにしておく必要がある。吸引電磁石5は幅20mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの変圧器に使用されるI型鋼板を50枚程度積層した鉄心に直径0.32mmのホルマール線を700回程度巻きつけた電磁石であるが、直流に対する抵抗値が25Ω程度であり、15Vの電源では、トランジスタの電圧降下により最大550mA程度の電流値となる。使用しているフェライト永久磁石との組み合わせでは、吸引電磁石と空中浮上回転体Aとの距離である20mm離した状態で、相互の吸引力が約60gとなる。このことから実施例の装置では浮上補助永久磁石の重量を除いた物体の重量が45g程度まで安定浮上可能である。
センサー回路と演算増幅器の回路は、吸引電磁石5の電流増加による電圧変動を避けるため、直流レギュレーターIC17を用いて定電圧を確保している。実施例では、7805という三端子レギュレーターを用いて5Vを確保している。このICから赤外線ダイオード6a、フォトトランジスタ6b、演算増幅器18、19に電流を供給する。赤外線ダイオード6aは、50mA程度の電流値となるよう抵抗値を決める。赤外線を正面より受けるフォトトランジスタ6bは本回路の場合、赤外線の受光量に応じて0Vから4Vの電圧を信号電圧として出力することができる。赤外線ダイオード6aとフォトトランジスタ6bとの距離は100mm程度である。フォトトランジスタ6bからの信号電圧を演算増幅器18にて受ける。演算増幅器18の出力電圧を比例的に増減させるためにゲイン調整可変抵抗20を設け、ポテンショメータ的な用い方をしているが、10kΩ可変抵抗としている。実施例の回路の場合、演算増幅器19への入力電圧は、フォトトランジスタの出力電圧が4Vの場合、0Vから4Vの範囲で調整できる。この電圧調整が、空中浮上制御装置全体のゲイン調整の役割を果たすことになる。この演算増幅器18、19にはマイナスの電圧を用意する必要が無い単電源タイプを用いるのが良い。以上の回路の全電流は最大で700mA程度となり、直流変換回路3として直流15V、800mAアダプタでよいことになる。
演算増幅器19からの信号電圧を、信号増幅トランジスタ21で信号を増幅し、次段のパワートランジスタ22で吸引電磁石に最大550mAの電流を吸引電磁石に供給する機能を持たせている。吸引電磁石の電流が急激に変化すると吸引電磁石の端子に逆高電圧が発生する。この逆高電圧を逃がし、トランジスタの破壊を防止するためのダイオード23を設置する。耐電圧50V以上のダイオードを用いている。
図2は本発明装置の一実施形態の模式的な構成図を示すが、この図2に示す空中浮上回転体Aが浮上する位置は、図3において赤外線ダイオード6a、フォトトランジスタ6bを結ぶ線であるX1−X2の高さであるが、実施例では、この高さは吸引電磁石の下方20mmの位置としている。空中浮上回転体Aが、X1−X2の高さより少しでも上昇すると、赤外線ダイオード6aからの赤外線を空中浮上回転体Aが遮ることになり、フォトトランジスタ6bの出力信号電圧が低下し、演算増幅器18,19の信号電圧を低下させ、信号増幅トランジスタ21、パワートランジスタ22をとおして、吸引電磁石5への供給電流を減少させ、空中浮上回転体Aを自重により下降させる。空中浮上回転体Aが下降し、X1−X2の高さより下がると、空中浮上回転体Aが赤外線ダイオード6aからの赤外線を遮らず、フォトトランジスタ6bの出力信号電圧が上昇し、前述の作用とは反対に動作することで、吸引電磁石5への供給電流を増加させ、空中浮上回転体Aを上昇させる。これが極めて狭い高さの範囲で自動制御されるので、空中浮上回転体Aは安定した高さで安定することになる。実施例の装置では浮上補助永久磁石の能力を変えることで、浮上補助永久磁石の重量を含まない物体の重量が60g程度まで安定浮上可能であることを確認している。
図6において、交流100V電源を低下させるタップ付変圧器24と変圧器から出力される数種の電圧を切り替えるための電圧切り替えスイッチ25で、図1における交流電圧調整器7を構成する。実施例の装置では変圧器の出力電圧は4V、6V、8Vが用意されており、電流容量は1.2Aである。コンデンサ8の仕様は100μF、耐電圧50Vである。幅10mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの変圧器に使用されるI型鋼板を20枚程度積層した鉄心に直径0.4mmのホルマール線を500回程度巻きつけて移動磁界発生コイル26a、26bとする。電気的仕様は抵抗5Ω、遅れリアクタンス13Ωの要素を持つ。電圧切り替えスイッチ25で電圧を変えることにより、コイルに流れる電流を変え、その結果移動磁界の強さを変えることができ、空中浮上回転体の回転速度を調整することができる。さらに回転方向切り替えスイッチ9で移動磁界の方向を逆方向に変えることができるので回転方向を変えることが可能となる。この回路で図1における回転方向速度調整装置Cを構成している。なお、電圧調整器として、小型単巻変圧器を用いると、連続した電圧の調整が可能となり、空中浮上回転体の回転速度の微調整が可能となる。移動磁界発生コイル26a、26bの取り付けは、面ファスナーを用いており移動可能なようにしている。実施例の装置では、20rpmから180rpmの回転数の調整を確認している。
浮上補助永久磁石2は実施例の装置では、アルミニウム製の飲料容器のキャップの裏に、直径20mm、厚さ6mmのフェライト製丸形永久磁石を貼り付けている。浮上補助永久磁石2の磁力の強さは空中浮上回転体Aの重量と大きな関係がある。空中浮上回転体Aの浮上位置は吸引電磁石5の下方20mmとしているが、浮上高さであるX1−X2の高さ位置にあるとき、吸引電磁石5の吸引作用がないときに空中浮上回転体Aが自重で落下し、しかも吸引電磁石5に最大電流を流したときに、吸引電磁石5に吸引され上昇するように永久磁石を選択するがこれは簡単にできる。実施例では表面磁束密度が120mTのものを使用している。次にフォトトランジスタ6bが動作するようにして、フォトトランジスタ6bの信号電圧に対する吸引電磁石ドライバ4による吸引電磁石5への供給電流のゲインをゲイン調整可変抵抗20で調整することで微調整ができる。
「実施形態の効果」
この実施形態の空中浮上原理、移動磁界発生コイルの取付け位置の移動調整により、物体はその大きさ、形状の制約が少なくなる。回転方向速度調整装置Cの働きで、空中浮上回転体Aが回転し、移動磁界の強さを調整して速度を変えることができる。また空中浮上回転体が見えない部分は、移動磁界発生コイルで遮られる部分のみで、しかも移動磁界発生コイルは装置の背面に位置するので、ほとんどの方向から空中浮上回転体を見ることができる。このことによりデモンストレーションの効果がより大きくなる。
「他の実施形態」
図1の実施形態では、物体は一部に円筒形のある形としているが、他の実施形態では、図7に示すように、物体は球形物体27でも良い。球形物体27を導電性金属で製作せず、プラスチック等を用いた場合は導電性金属テープ28を貼り付ける。また、回転方向速度調整装置Cに通電をしなければ物体は静止する。この場合、物体の形状は任意で良く、材質は軽量な材料であれば良い。一例としてフィギュア人形を空中浮上の物体とすることもできる。物体の回転は人力や風力のような外的な圧力を用いていないので、装置のベース上部又は装置全体をアクリル材やガラス材やプラスチック等で作った透明ケース29に入れても良い。
また図2の移動磁界発生手段の実施形態では、一対のコイルで成す移動磁界発生コイル10の一方のコイルに直列にコンデンサ8を接続して交流電流を供給する方式であったが、他の実施形態では、くま取りコイルを用いた方式でも良い。また図8に示すように、導電性の物体1の直下で物体より適宜離間して永久磁石30をモーター31で回転させて移動磁界を得る方法でも良い。この場合、モーター31の回転方向に物体1は回転するので、モーターの回転方向を変えると物体1の回転方向を変えることができる。またモーター31の回転速度及び永久磁石30と物体1との離間距離を変えることで、物体1の回転速度が調整できる。
吸引電磁石5は幅20mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの変圧器に使用されるI型鋼板を積層した鉄心にホルマール線を700回程度巻きつけた電磁石であるが、I型鋼鈑をE型鋼鈑に替えて積層した鉄心を用いたものでも良い。
本発明装置の一実施形態の模式的な電気的構成図である。 本発明装置の一実施形態の模式的な構成図である。 本発明の空中浮上回転体と吸引磁石および変位センサーの位置関係を表す一実施形態の模式的な斜視図である。 本発明装置の移動磁界発生コイルと浮上回転宣伝体との位置関係を表す一実施形態の模式的な平面図である。 本発明装置の空中浮上制御装置の実施例の回路図である。 本発明装置の回転方向速度調整装置の実施例の回路図である。 本発明装置の一例の模式的な斜視図である。 本発明装置の一例の移動磁界を得る方法を示す図である。
符号の説明
A・・・空中浮上回転体
B・・・空中浮上制御装置
C・・・回転方向速度調整装置
X1、X2・・・空中浮上回転体Aが浮上する高さ位置
1・・・物体
2・・・浮上補助永久磁石
3・・・直流変換回路
4・・・吸引電磁石ドライバ
5・・・吸引電磁石
6a、6b・・・変位センサー
7・・・交流電圧調整器
8・・・コンデンサ
9・・・回転方向切り替えスイッチ
10・・移動磁界発生コイル
11・・吸引電磁石ドライバ回路
12・・回転方向速度調整回路
13・・回転速度調整ボリューム
14・・ベース
15・・メインアーム
16・・変位センサー固定アーム
17・・直流レギュレーターIC
18・・演算増幅器
19・・演算増幅器
20・・ゲイン調整可変抵抗
21・・信号増幅トランジスタ
22・・パワートランジスタ
23・・ダイオード
24・・タップ付変圧器
25・・電圧切り替えスイッチ
26a、26b・・移動磁界発生コイル
27・・球形物体
28・・導電性金属テープ
29・・透明ケース
30・・永久磁石
31・・モーター

Claims (3)

  1. 導電材を少なくとも一部に有する物体の頂部に浮上補助永久磁石を設けた空中浮上回転体を、前記空中浮上回転体を吸引する吸引電磁石と前記空中浮上回転体の浮上設定位置からの距離に応じた信号電圧を出力する変位センサーと前記変位センサーの信号電圧を処理し前記吸引電磁石への電流の大きさを制御して供給するゲイン調整機能を有する吸引電磁石ドライバと前記変位センサーおよび前記吸引電磁石ドライバに直流電流を供給する回路で構成した空中浮上制御装置の前記吸引電磁石と物体の重量に適する吸引力を持つ前記浮上補助永久磁石との吸引力の相互作用により、物体の形や大きさや重量を変更しても空中の一定位置に安定浮上させ、その状態で、取付け位置が移動可能な移動磁界発生手段と回転方向切り替えスイッチで構成した回転方向速度調整装置が発生する移動磁界を前記空中浮上回転体に与えることにより、前記物体の導電材部に誘導電流を発生させて、電磁作用による磁気力で前記空中浮上回転体を回転させることで、その回転方向を変えたり回転速度を調節することが簡易な構造でできることを特徴とする空中浮上回転装置。
  2. 請求項1記載の空中浮上回転装置において、前記導電材を少なくとも一部に有する物体が、非導電材からなる材質の物体の外表面に導電材箔を装着させた物体であることを特長とする空中浮上回転装置。
  3. 請求項1記載の空中浮上回転装置において、前記導電材を少なくとも一部に有する物体が、アルミニウム製の飲料容器であることを特徴とする空中浮上回転装置。
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