JP2006117430A - シート積載装置、シート後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート積載装置、シート後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 中間積載部で後続シートの先端が先行シートの後端を押し出すことを確実に防ぐと共にシート整合動作を安定して行う。
【解決手段】 第1のシート積載部に積載されたシートSの後端を押さえるシート後端押さえフラグ400を備え、シート後端押さえフラグ400にシート整合方向へ移動するシートの抵抗を緩和させるように、シート整合方向へ回動自在なコロ402を設けた。
【選択図】 図10

Description

本発明は、シート積載装置、シート後処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
従来のプリンタ等の画像形成装置には、画像形成(印字)した複数枚のシートに対して、各端部を整合させてステイプル(針打ち)等の後処理を施して排出するシート後処理装置を備えているものがある。このようなシート後処理装置は、例えば画像形成装置の装置本体のシート排出口側の側面に隣接して設けられる。そして、画像形成装置の装置本体側で画像形成されたシートが、順次、排出口からシート後処理装置へ供給され、シート後処理装置では各端部を整合して、後処理を施して排出する(特許文献1参照)。
特開平09−278270号公報
このようなステイプル機能を有するシート後処理装置においては、シートにステイプル処理を行う前に、処理を行う中間積載部(ステージ)で複数のシートを綺麗に整合させることが重要である。
しかしながら、カール癖等が付いてしまった大きいシートに対しては、シートを整合するステージ上で後続シートが先行シートを押し出してしまうことを確実に防ぎ、安定してシート整合を行うことは困難であった。このため、従来のシート後処理装置における整合性はシートのカール等により、シート束において2mm以上、ステイプルされたシート束の針位置において1mm以上のばらつきが生じてしまっている場合がある。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、中間積載部で後続シートの先端が先行シートの後端を押し出すことを確実に防ぐと共にシート整合動作を安定して行う技術を提供することにある。
本発明では、以下の構成を採用する。すなわち、
搬送されたシートを積載する中間積載部と、
前記中間積載部に積載されたシートを整合する整合手段と、
を備えたシート積載装置において、
前記中間積載部に積載されたシートの後端を押さえるシート後端押さえ部材を備え、
前記シート後端押さえ部材にシート整合方向へ移動するシートの抵抗を緩和させるシート抵抗緩和手段を設けたことを特徴とするシート積載装置である。
また、整合された複数枚シートからなるシート束に後処理を行う後処理手段と、
上記のシート積載装置と、
を備えたことを特徴とするシート後処理装置である。
また、シートに画像形成する画像形成装置の装置本体と、
前記画像形成装置の装置本体から排出される画像形成されたシートを積載する上記のシート積載装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
また、シートに画像形成する画像形成装置の装置本体と、
前記画像形成装置の装置本体から排出される画像形成されたシートに後処理を行う上記のシート後処理装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によると、中間積載部で後続シートの先端が先行シートの後端を押し出すことを確実に防ぐと共にシート整合動作を安定して行うことが実現できる。
以下に図面を参照して、この発明の最良な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下の各実施の形態では、レーザビームプリンタに代表されるプリンタ装置の画像形成装置に装着されるシート後処理装置の例について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ本体(画像形成装置の装置本体)及びシート後処理装置の構成並びに一連の動作について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るシート後処理装置を含む画像形成装置(プリンタ装置)の全体構成を示す概略断面図である。
図1において、画像形成装置の装置本体としてのプリンタ本体100は、単独にコンピュータに接続され或いはLAN等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートに画像形成(印字)し、排出する装置である。
一方、シート後処理装置300は、プリンタ本体100から機外に排出される画像形成済みのシートをシート後処理装置300内の搬送部を経由して画像面を下側にしたフェイスダウン状態で、中間積載部(ステージ)である第1のシート積載部300Bに載置し、整合手段による整合を行い、所定のジョブ毎にシートを束ねて当該シートの1ヶ所又は複数箇所をステイプルしてシート後処理装置300の積載部325に排出積載したり、単にフェイスダウンでシート後処理装置300の積載部325に排出積載したりするための装置である。
ここで、シート後処理装置300とプリンタ本体100は、不図示のケーブルコネクターで電気的に接続されている。また、シート後処理装置300は、各部を格納するケーシング部300Aを有し、プリンタ本体100に対して着脱可能とされる。
次に、プリンタ本体100の各部の構成について、搬送されるシートSの搬送経路に沿って説明する。プリンタ本体100では、給送カセット200内にシートSが複数枚積載され、各種ローラによって積層シートの最上位のシートSから順次1枚ずつ分離給送される。
そして、コンピュータやネットワークから供給された所定のプリント信号により、給送カセット200から給送されたシートSには、プリンタ本体100内において、所謂レーザービーム方式の画像形成プロセスにより画像形成部101でトナー画像が形成される。すなわち、画像形成部101では、レーザユニット120からの画像情報に応じたレーザがプロセスカートリッジ121の帯電した感光ドラム122に照射されることによって、感光ドラム122に静電潜像が形成され、これをプロセスカートリッジ121内の現像装置で現像することにより感光ドラム122上にトナー画像が形成され、このトナー画像を転写ローラ123によって感光ドラム122からシートSの面上に転写し、続いて、下流
側の定着器124で熱及び圧力を加えられることにより、当該トナー画像がシートSに永久定着される。
画像を定着されたシートSは、図1に示すように、排出ローラ130に至るまでの略U字状のシート搬送路131で折り返されることにより画像面が反転し、画像面が下側になった状態で排出ローラ130によってプリンタ本体100から外部にフェイスダウン排出される。
次に、シート積載装置を利用したシート後処理装置300の構成及び排出ローラ130により搬送されたシートSがシート後処理装置300に向かう場合の各部の動きについて、図2及び図3を参照して説明する。ここで、図2(a),(b)には排出ローラ130及びシート後処理装置300の断面図を示し、図3(a)にはシート後処理装置300の上からの断面を示し、図3(b)には図3(a)の断面を示している。
図2において、330aは排紙上ローラ、330bは排紙下ローラ、Mは駆動源としてのジョガーモータ、322はパドル、323はシート後端を突き当てるための基準壁である。
図2に示すように、排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bで構成されるローラ対330は、シート後処理装置300のシート搬送方向の下流側上方に配置され、不図示の駆動モータによって回転駆動される。また、排紙上ローラ330aはパドル軸350を中心に回動可能なアーム331に軸支されている。
ジョガーモータMは、後述する各スライドガイド301,302を駆動するためのモータであり、この実施の形態ではステッピングモータが用いられている。
パドル322は、ゴムなどの可撓性材料で構成され、パドル軸350にシート搬送方向と直角方向に複数個固定されている。パドル軸350が駆動されて時計まわりに回転することでシートSをシート搬送方向と反対方向に移動させて基準壁323にシートSの端面を当接させて整合する。
また、図3に示すように、本実施の形態のシート後処理装置300では、シートSの幅方向(シート搬送方向と直交する方向)の整合を行う第2整合部であるガイド部材として、詳細を後述するスライドガイドR301及びスライドガイドL302が設けられている。
ここでまず、シートSはプリンタ本体100に設けられた排出ローラ130によりシート後処理装置300の入口部390に搬入される。シート後処理装置300に搬入されたシートSは入口センサ360のフラグ361がフォトセンサ362を透光させることでシートSの搬入を検知させる。搬入されたシートSは、その後、ステイプルローラ対320により上方へ搬送される。
なお、ここで、本シート後処理装置300においては、シートSをステイプルしてシート後処理装置300の積載部325に排出積載すること、及びシートSを直接シート後処理装置300の積載部325に排出積載することができる。
はじめに、図2に基づいて、ステイプルの後処理は行わずにシート後処理装置300の積載部325に排出積載する動作について説明する。このとき、図5(a)に示すように、シート後処理装置300では、シート搬入方向に対して右側のスライドガイドR301及び左側のスライドガイドL302の底面が、搬入されてくるシートSに当接しない位置
に、つまりシートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避して、シートSがシート後処理装置300の積載部325へ直接搬送されるようになっている。搬送されたシートSはステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから排紙ローラ対330により搬送されて、図2(b)に示すように、シートSはスライドガイドR301及びスライドガイドL302にガイドされずに落下して、シート後処理装置300の積載部325に積載される。
次に図6に基づいて、ステイプルしてシート後処理装置300の積載部325に排出積載する動作について説明する。このとき、図3(a)に示すように、シート後処理装置300では、シート搬入方向に対して右側のスライドガイドR301及び左側のスライドガイドL302の壁面に設けられた基準板R303及び基準板L304が、搬入されてくるシートSと干渉しないように、シートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避している。スライドガイド301,302の底面の内側端面の間隔はシートSの幅より小さい位置にあり、シートSの進入に備えるようになっている。この位置を待機ポジションとする。
プリンタ本体100の排出ローラ130により搬送されたシートSは、ステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから、排紙ローラ対330により搬送されて、ステイプルローラ対320と排紙ローラ対330の間のシート搬送路と、スライドガイドR301及びスライドガイドL302により構成されるステージである第1のシート積載部(中間積載部)300Bのガイド面上へ搬送される。
ここで、第1のシート積載部300Bのガイド面は、図6(a)に示すように、水平方向に対して所定角度で傾斜するとともに、シート搬入方向の上流側と下流側とで相互に異なった傾斜角度とされており、具体的には、上流側の所定区間と下流側の所定区間との間で傾斜角度αで屈曲する屈曲部300Cが形成されている。第1のシート積載部300Bのガイド面では、このような屈曲部300Cを有することにより、各スライドガイド301,302で支持されないシートSの中央部の撓みを防止している。
1枚目のシートSがスライドガイドR301及びスライドガイドL302により形成されるガイド面上に搬送された直後に、図6(b)に示すようにアーム331が半時計回りに回転することでアーム331に軸支されている排紙上ローラ330aが上方向に退避して、排紙ローラ対330の各ローラが離間されると同時に、排紙ローラ対330に接続されていた駆動を切断して排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bの回転を停止させる。
この図6(b)の状態で、シートSがステイプルローラ対320を完全に抜けるとシートは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。
次に、左側のスライドガイドL302のみが動作して、第1のシート積載部300B上に積載される各シートSの幅方向の整合動作が開始される。具体的には、スライドガイドL302がモータMに駆動されて図3における右側に移動することでスライドガイドL302に設けられた基準板L304がシートSの左側面に当接してスライドガイドR301側にシートSを押し込む。そして、シートSの右側面がスライドガイドR301に設けられた基準板R303及びステイプル近傍に設けられた基準板R303Bに突き当たることで、各シートSの幅方向の整合が行われる。シートSが基準板R303、R303Bに当接して整合された位置で設定されたステイプル位置にシートSが移動するように設定されている。整合動作後、スライドガイドL302がシートSの幅より広がる方向に移動し、再び待機ポジションにて待機し、次のシートSの搬送に対応できるようにする。
ここで、スライドガイドの構成について詳細に説明する。図3はスライドガイド301,302の構成を説明する図である。また、図4、図5はスライドガイド301,302の動作を説明する図である。
各スライドガイド301,302は、モールドフレームFに設けられたガイドピン313a及び板金フレームに設けられたガイドピン313bの計4本にガイドされることにより、図3の左右方向、すなわちシート搬送方向に直交する方向(シート幅方向)に往復移動可能とされ、ジョガーモータMからの駆動力の伝達により移動するようになっている。
各スライドガイド301,302は、シート搬送方向下流から見ると、図3(b)に示すように、シートSの両サイドをガイドする各壁部とシートSの上下面を支持する支持部とにより、断面略コ字型の形状を呈しており、当該コ字型の下面によって第1のシート積載部300B上に排出される各シートSの端部を支持し、シートSの幅方向中央部については支持しない構成となっている。
スライドガイドL302には段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラックL310が設けられている。一方、スライドガイドR301にも段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラックR312が取り付けられている。ここで、スライドラックR312は、コイル状のバネ314を介してスライドガイドR301に対して相対移動可能に設けられている。ここで、バネ314は、その一端側がスライドガイドR301に当接し、他端側がスライドラックR312に当接し、スライドガイドR301とスライドラックR312とを広げる方向に付勢している。また、スライドラックR312は、スライドガイドR301側のエンボス部301aを移動させる角穴部312aを有している。
スライドガイドR301の側壁には1つの基準板R303が、ステイプラH近傍には1つの基準板R303Bが、スライドガイドL302の側壁には1つの基準板L304がそれぞれ設けられており、シートを整合するときには、後述のようにスライドガイドL302が移動して、シートSの両側端面305,306に、基準板L304及び基準板R303、R303−Bが当接する。
また、スライドガイドR301及びスライドガイドL302は、段ギア317及ジョグ板金フレームにより高さ方向を支持されている。
図3〜図5において、HはシートSに針打ちするステイプル装置としてのステイプラである。このステイプラHは、画像形成されたシートSの画像面の左上コーナー部に針打ちを行って各シートSを綴じるため、スライドガイドR301側に固定配置されている。
次に、各スライドガイド301,302の動作について説明する。シート後処理装置300に電源が入ると、駆動モータにより駆動されるステイプルローラ対320が回転を開始し、次にジョガーモータMが回転して段ギア317が回転することで、スライドガイドL302のスライドラックL310が駆動されて外側に退避する。スライドガイドR301は、ジョガーモータMが回転して段ギア317が回転すると、まずスライドラックR312が相対移動し、スライドラックR312の角穴部312aがスライドガイドR301のエンボス301aの図3右側の端面に当接した後に、角穴部312aで押圧されることにより、外側に退避する。
スライドガイドR301にはスリット部301Sが設けられており、スリット部301Sが所定の退避距離まで移動すると、図6(a)に示すように、フォトセンサ362が透光し、その時点でジョガーモータMが停止する。この位置をホームポジションとする。
シートSがシート後処理装置300に進入する信号がプリンタ本体100からシート後処理装置300に入力されると、ジョガーモータMが回転し、スライドガイドR301及びスライドガイドL302が内側に移動して、図3(a),(b)に示すように、進入するシートSの幅よりも所定量dだけ広い位置で停止する。この位置において、スライドガイドR301は、ストッパ301bがガイドピン313aの端面313cに当接し、それ以上内側には移動できない状態となる。図3(a),(b)に示すこの位置を待機位置(待機ポジション)とし、この待機位置ではスライドガイドR301の側面が整合動作時の基準位置になる。
本実施の形態では、シートSのサイズ(幅)が通紙可能な最大サイズである場合に、両側の隙間がそれぞれ所定量d,dとなるように、スライドガイドR301,スライドガイドL302の待機位置が設定されている。なお、これよりも幅の狭いシートをシート後処理装置300で整合する場合には、これに応じた分だけスライドガイドL302が右側に移動することにより、待機位置における図3左側の隙間が常に所定量dとなる。一方、この場合には、当該シートとスライドガイドL302との隙間は、所定量dよりも、幅狭となった量の半分だけ広がることになる。
図4に示すようにスライドガイド301,302により横方向の整合をした後、両スライドガイド301,302が若干量外側に退避し、シートSの横整合方向の規制をラフ状態にし、シートSがシート搬送方向に移動可能な状態にする。その後、図6(b)に示すように、第1整合部としてのパドル322がパドル軸350を中心に時計回りに一回転してパドル322がシートSの上面に当接してシートSを基準壁323に突き当てることで整列する。
これらの動作でシート搬送方向およびシート搬送方向に対して直角方向の整合が可能となる。この整合された状態を保つために図4に示すようにシート整合されたシートSの右端面近傍に、図4(a)に示すように摩擦部材を設けたレバー380が上下方向に移動して整合されたシートSを押圧するスタンプ手段381を有していて、整合動作終了した後でかつ次に進入するシートが整合されたシートに当接する前にレバー380がシート上面を押圧して、次のシートが整合されたシートを移動させることを防ぐ。
続いて2枚目以降のシートSの説明をする。2枚目以降のシートSの搬送時には、排紙ローラ対330が離間されているため、シートSの後端がステイプルローラ対320を完全に抜けるとシートSは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。ここからの整合動作は1枚目と全く同様であるので説明を省略する。
このような動作を繰り返し行い、1ジョブの最後(n番目)のシート(Sn)を整合する動作を行い、スライドガイドL302に設けられた基準板L304がシートSの左側面をスライドガイドR301の基準板R303及びステイプラH近傍に設けられた基準板R303に突き当て、スライドガイドL302の移動を停止した図4の状態で、シート束の後端右側に位置する小型のステイプラHで後端右側の位置をステイプルする。
この構成及び動作によれば、各シートSの整合動作中はスライドガイドR301が基準位置で停止して移動せず、スライドガイドL302のみが移動して、各シートSの左側端部が基準位置に揃うので、スライドガイドR301側に固定配置されたステイプラHによる綴じ処理が正確かつ確実に行われる。さらには、1ジョブにおいて搬入される各シートSの幅にばらつきがある場合や1ジョブ内でシートサイズが例えばLTRからA4に変化した場合であっても、各シートSの左端部の位置が一定に揃えられるので、ステイプラHによる綴じ処理の仕上がりが正確かつ綺麗になり、優れた効果が得られる。
第1の実施の形態では、このようにしてステイプル動作が終了すると、図6(c)に示すように、アーム331が時計回りに回転することでアーム331に軸支されている排紙上ローラ330aが下方向に移動して、排紙ローラ対330が形成されると同時に排紙ローラ対330のローラ双方に駆動を接続して排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bの回転を開始する。
この動作によりシート束は排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bによりニップされてスライドガイドR301及びスライドガイドL302により形成される面上に搬送される。
シート束が排紙ローラ対330から完全に排出されると、ジョガーモータMが回転駆動されることにより、図4に示す状態からスライドガイドL302が広がる方向に移動する。なお、このスライドガイドL302の移動開始時には、スライドガイドR301側は、スライドラックR312が図4の右側に移動し、スライドガイドR301自体は直ちには移動しない。
そして、スライドガイドL302の位置が図3に示す待機位置を過ぎると、スライドラックR312のエンボス部312aがスライドガイドR301の角穴部310aの端面と当接して、スライドガイドR301が図3の右側に移動を開始し、両スライドガイド301,302が移動する。
さらに、ステイプル済みのシート束は、支持されている両スライドガイド301,302の間隔がシートSの幅近傍、又はそれより広くなったときに、図6(c)に示すように、下方に落下する。これにより、当該シート束は、シート後処理装置300の積載部325まで落下し、積載される。
以上が本発明の第1の実施の形態におけるプリンタ本体100及びシート後処理装置300の構成及び一連の動作である。
次に図7〜図9を参照して、本発明の第1の実施の形態におけるシート後端押さえフラグの構成について説明する。
図7(a)に示すように、ステイプルローラ対320を通過して第1のシート積載部300B上で整合されているシート束の後端がカールなどによりステイプルローラ対320のニップラインよりも盛り上がった場合、図7(b)に示すように後続シートの先端が積載シート束後端を押すことで押し出しが発生してしまう可能性がある。そこで本実施の形態では図8に示すように、シートSの押し出しが発生しないようにシート後端押さえ部材としてのシート後端押さえフラグ400をステイプルローラ対320の下流側近辺に設置している。
シート後端押さえフラグ400は通常シート後端押さえポジションへ付勢されており、ステイプルローラ対320を通過したシート先端により軸401を中心に回動され、シートSが通過し終わると再びシート後端押さえポジションへ戻る構成となっている。このシート後端押さえフラグ400はステイプルローラ対320を通過したシートの搬送方向先端がばらつかないためのガイド機能も兼ねている。
しかしながら、シート後端押さえフラグ400によりシート積載部300B上のシート後端を押さえていた場合、図9に示すように、シート積載部300B上にシートSが多数枚積載された状態においては、シートSを整合する際にシート後端押さえフラグ400による押さえ力が抵抗となり整合動作が確実に行われない事態が発生する。
故に本実施の形態におけるシート後端押さえフラグ400の構成は図10に示すように、シート押さえ面にシート整合方向に回転可能なコロ402を設置することによって、シート後端押さえフラグ400のシートSの押さえ面についてシート整合方向へのシートSの抵抗を緩和させるシート抵抗緩和手段を設けた構成となっている。
このような構成にすることで、シート積載部300B上にシートSが多数枚積載された状態であったり、シート後端カールが大きい状態になりシート後端押さえフラグ400による積載シートへの押さえ力が大きくなっている状態であったりした時においても、スライドガイドR301及びスライドガイドL302によるシート整合時に整合方向にコロ402が回転することにより整合方向への抵抗は低減されて確実にシート束の整合が行われることを実現している。なお、本実施の形態においてはスライドガイドR301及びスライドガイドL302によるシート搬送方向と直交する方向のシート整合について説明したが、整合方向と回転方向が一致するようにコロ402を配置すれば、例えばパドル322によりシ−ト搬送方向にシート整合を行う場合にも有効である。
(第2の実施の形態)
次に本発明に係るシート後処理装置300の第2の実施の形態におけるシート後端押さえフラグ400の構成について説明する。上記第1の実施の形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態におけるシート後端押さえフラグ400の構成は図11に示すように、シート押さえ面上にシート多方向に回転可能な球403を設置してシート抵抗緩和手段を設けた構成となっている。
このような構成にすることで、シート積載部300B上にシートSが多数枚積載された状態であったり、シート後端カールが大きい状態になりシート後端押さえフラグ400による積載シートへの押さえ力が大きくなっている状態であったりする時においても、シート整合時にスライドガイド301,302による搬送方向と直交する方向への整合時にも、パドル322による搬送方向への整合時においても各整合方向に球403が回転することにより各整合方向への抵抗は低減されて確実にシート束の整合が行われることを実現している。
(第3の実施の形態)
次に本発明に係るシート後処理装置300の第3の実施の形態におけるシート後端押さえフラグ400の構成について説明する。上記第1、2の実施の形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態におけるシート後端押さえフラグ400の構成は図12に示すように、シート押さえ面404がシート積載高さ方向に弾性部材405を介して上下動可能な構成でシート抵抗緩和手段を形成するようになっている。
このような構成にすることで、シート積載部300B上にシートSが多数枚積載された状態であったり、シート後端カールが大きい状態になりシート最上面がシート後端押さえフラグ400の押さえ面404に押し付けられる状態になったりした時でもシート後端押さえフラグ400の押さえ面404は弾性部材405を介して上動して、シート後端への押さえ力を小さく押さえることが可能となる。よって、通常時はシート後端を確実に押さえ込むと同時に、シートが多数枚積載された状態やシート後端カールが大きい状態におけるシート整合時においてもシートSへの抵抗は低減されて確実にシート束の整合が行われることを実現している。
第1の実施の形態に係るシート後処理装置を装着したプリンタの断面図である。 第1の実施の形態に係るシート後処理装置の動作説明図である。 第1の実施の形態におけるスライドガイドの動作を説明する図であり、スライドガイドが待機位置にある状態を示す。 第1の実施の形態におけるスライドガイドの動作を説明する図であり、スライドガイドによりシートが整合した状態について示す。 第1の実施の形態におけるスライドガイドの動作を説明する図であり、スライドガイドがホームポジションに位置し、かつ、シート束が落下する状態を示す。 第1の実施の形態におけるスライドガイドによりシートを整合する状態を示す図である。 第1のシート積載部へ搬送されてきたシートの状態を示す断面図である。 第1のシート積載部へ搬送されてきたシートの状態を示す断面図である。 第1のシート積載部に積載されたシートの状態を示す断面図及びシート後端押さえフラグの斜視図である。 (a)は第1の実施の形態に係る第1のシート積載部に積載されたシートの状態を示す断面図であり、(b)は第1の実施の形態に係るシート後端押さえフラグの斜視図である。 (a)は第2の実施の形態に係る第1のシート積載部に積載されたシートの状態を示す断面図であり、(b)は第2の実施の形態に係るシート後端押さえフラグの斜視図である。 (a)は第3の実施の形態に係る第1のシート積載部に積載されたシートの状態を示す断面図であり、(b)は第3の実施の形態に係るシート後端押さえフラグの斜視図である。
符号の説明
100 プリンタ本体
101 画像形成部
120 レーザユニット
121 プロセスカートリッジ
122 感光ドラム
123 転写ローラ
124 定着器
130 排出ローラ
131 シート搬送路
200 給送カセット
300 シート後処理装置
300B 第1のシート積載部(中間積載部)
301 スライドガイドR
302 スライドガイドL
303 基準板R
304 基準板L
310 スライドラックL
312 スライドラックR
320 ステイプルローラ対
322 パドル
323 基準壁
325 積載部
330 排紙ローラ対
330a 排紙上ローラ
330b 排紙下ローラ
331 アーム
400 シート後端押さえフラグ
401 軸
402 コロ
403 球
404 シート押さえ面
405 弾性部材
H ステイプラ
M ジョガーモータ

Claims (11)

  1. 搬送されたシートを積載する中間積載部と、
    前記中間積載部に積載されたシートを整合する整合手段と、
    を備えたシート積載装置において、
    前記中間積載部に積載されたシートの後端を押さえるシート後端押さえ部材を備え、
    前記シート後端押さえ部材にシート整合方向へ移動するシートの抵抗を緩和させるシート抵抗緩和手段を設けたことを特徴とするシート積載装置。
  2. 前記シート抵抗緩和手段は、シート整合方向へ回動自在なコロであることを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  3. 前記シート抵抗緩和手段は、回動自在な球部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  4. 前記シート抵抗緩和手段は、前記シート後端押さえ部材のシートを押さえる押さえ面を支持する弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート積載装置。
  5. 前記シート後端押さえ部材は、支点軸を中心にシート搬送方向に回動自在であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート積載装置。
  6. 前記整合手段は、シート搬送方向への整合動作をする第1整合部と、シート搬送方向と直交する方向への整合動作をする第2整合部と、を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート積載装置。
  7. 整合された複数枚シートからなるシート束に後処理を行う後処理手段と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート積載装置と、
    を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  8. 前記後処理手段は、ステイプル装置であることを特徴とする請求項7に記載のシート後処理装置。
  9. 前記シート後処理装置は、画像形成装置の装置本体の横に隣接配置されたことを特徴とする請求項7または8に記載のシート後処理装置。
  10. シートに画像形成する画像形成装置の装置本体と、
    前記画像形成装置の装置本体から排出される画像形成されたシートを積載する請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート積載装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. シートに画像形成する画像形成装置の装置本体と、
    前記画像形成装置の装置本体から排出される画像形成されたシートに後処理を行う請求項7〜9のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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