JP2006116784A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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美隆 岡村
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Abstract

【課題】インクタンク装着時の位置決め及びインクタンクの取り外しが容易であり、したがって、インクタンクの交換が簡単であり、さらに、インクタンクの状態を判別し得るインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】変形可能な爪17を有するインクタンク10と、該インクタンク10の前記爪17に係合する位置決めストッパ30、該位置決めストッパ30の下に位置し、前記インクタンクの前記爪17を変形させる爪変形手段40、該爪変形手段40に対向する位置に設けられる位置決め用突起25、及び前記インクタンク10を弾性支持する弾性支持部材52を少なくとも含むインクタンクホルダとを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、より詳細には、位置決め機構、状態判別機構及び交換機構を有するインクタンクを備えるインクジェット記録装置に関する。
従来、インクがなくなると、インクタンクをそのまま交換したり、あるいは電源を入れてからインクタンク交換キーを押して交換したりしてきた。
また、装置の小型化を考えて、特許文献1に示されるように、印刷時にのみ記録ヘッドにインクを充填する、所謂ピットイン方式のインクジェット記録装置が提案されている。このピットイン方式によると、インクタンクを交換できない時間が存在する。言い換えれば、このピットイン方式においては、使用者に自由にインクタンクの交換をさせないように制限する必要が生じている。インクタンクの交換が制限されるのは、記録ヘッドにインクを充填しているときである。このインク充填時に誤ってインクタンクを交換してしまうと、記録ヘッド内に空気が入ってしまい、印刷に必要なインク量を記録ヘッドに充填できなくなり、その後の印刷ができなくなる恐れがある。したがって、記録ヘッドにインクを充填しているときは、インクタンクの交換ができないようにする手段が必要となる。このため、ピットイン方式のインクジェット記録装置においては、電気的にまたは機械的にインクタンクの交換を制限している。
このように、上記ピットイン方式に限らず、近年インクジェット記録装置のインクタンクの交換については、無駄な交換及びそれに伴うインクの浪費あるいはインク切れによる印刷不能を避けるために一定の制限を設けるのが普通に行なわれている。すなわち、近年このようなインクタンクの交換に際し、インクタンク内のインク量を検知してインク充填量を保障するために本体のメモリーにインクタンクのインク使用量を記憶したり、あるいは、インクタンク自体にROMを取り付けてインク量を記憶しつつ、印刷するのに十分なインク量を確保しているかどうかの判別を行なったりして、その結果に基づいてインクタンクの交換が実行されるようになっている。
特開2002−86745号公報
しかしながら、このようなインクタンクの交換においては、インクジェット記録装置本体に対して手動で交換する必要があり、専用の治具を必要とするか、または交換のための空間を要し、それにより、装置としての製造コストの増大化または装置の大型化を招く。
また、インクタンク内の残量を検知あるいは算出し、インクタンクの交換時期を知らせるにしても、ROMを搭載する構成においては、消耗品であるインクタンクにROMという高額部品を搭載することにより、インクタンクのコストを上昇させる。あるいは、インク量をインクジェット記録装置の本体側メモリーに記憶させる構成においては、インクタンク交換時にインクタンク内に充填されるインク量が予め定められている所定量と一致しないと、メモリー内に設定、装置本体内に記憶されている初期値と異なることになり、それにより、メモリーに記憶されるインク量とインクタンク内の実際のインク量との間にずれが生じる恐れがある。結果として、印刷可能なのに印刷不可となったりする恐れがあった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、インクタンク装着時の位置決め及びインクタンクの取り外しが容易であり、したがって、インクタンクの交換が簡単であり、さらに、インクタンクの状態を判別し得るインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録装置は、変形可能な爪を有するインクタンクと、該インクタンクを収容するインクタンクホルダであって、前記インクタンクの爪に係合する位置決めストッパ、該位置決めストッパの下に位置し、前記インクタンクの爪を変形させる爪変形手段、該爪変形手段に対向する位置に設けられる位置決め用突起、及び前記インクタンクを弾性支持する弾性支持部材を少なくとも含むインクタンクホルダとを備えていることを特徴とする。
また、インクタンクは、一方の側壁に、第1の溝、段部、及び第1の溝より深さが浅い第2の溝がインクタンクの取り出し方向に沿って形成され、段部と第2の溝とをつなぐ角部に前記爪がインクタンク取り出し方向を向いて突出形成されていることが好ましく、前記一方の側壁に相対向する他方の側壁において、前記第2の溝に対向する位置に、前記第2の溝と同じ深さの第3の溝がさらに形成されることが好ましい。
さらに、第2及び第3の溝のインクタンク取り出し方向後方端には、突起が形成されていることが好ましく、位置決めストッパとインクタンクの前記一方の側壁とは少なくとも前記爪の厚さより大きい間隔があけられていることが好ましい。
また、爪変形手段は、インクタンクホルダを開閉する蓋部材の開動作に連動して、インクタンクの爪を変形させることが好ましい。
本発明は、インクタンクに爪を設けるとともに、該爪に係合する位置決めストッパ、該爪を変形させる爪変形手段、該爪変形手段に対向する位置に位置決め用突起、及びインクタンクを弾性支持する弾性支持部材を、インクタンクを収容するインクタンクホルダに設けることにより、構造が簡単であるにもかかわらず、インクタンクの位置決め、インクタンクの状態判別及びインクタンクの交換が容易となり、製造コストも安価なものとなる。
すなわち、インクタンクの爪と位置決めストッパとが係合することにより、インクタンク取り出し方向に付勢され、弾性支持されているインクタンクのインクタンク取り出し方向に対する位置決めを行い、位置決め用突起とインクタンクの側壁が当接することにより、インクタンク取り出し方向と直交する方向の位置決めがなされ、爪変形手段がインクタンクの爪を変形させることにより、インクタンクの爪と位置決めストッパとの係合が外れ、弾性支持部材によりインクタンクが排出され、インクタンクの交換が簡単に行なえる。
また、一度爪が変形したインクタンクは、該変形した爪が位置決めストッパと係合することは不可能であり、したがって、再度インクタンクホルダ内に装着することができないので、インクタンクの使用、未使用を判別することもできる。すなわち、インクタンク交換時、必ず未使用のインクタンクが装着され、インクジェット記録装置本体に記録されている初期値とインクタンク内の充填量が異なることがなくなる。それにより、正確なインク残量検知が可能となり、印刷不能などの不具合を生ずることがない。
また、インクタンクの対向する側壁に溝を設けることにより、該溝内に位置決めストッパ及び位置決め用突起が嵌合し、インクタンクの移動を案内するため、インクタンクの装着、取り出しが簡単かつ確実に行なわれる。さらに溝末端部に突起を設けることにより、インクタンク交換時のインクタンクの飛び出しが防止される。
以下、図1、2を用いて本発明に係る実施形態を説明する。図1は、本発明に係るインクジェット記録装置本体のインクタンクホルダ内にインクタンクが装着された状態を示す要部概略断面図であり、図2は、インクタンクホルダ内からインクタンクを取り出す途中の態様を示す要部概略断面図である。なお、図1において、矢印X、Y、Zは、互に直交する三方向を示し、矢印Xは、紙面に平行で水平方向左を向いており、矢印Yは、紙面に平行で垂直方向上を向いており、矢印Zは、紙面に直交し紙面手前を向いている。
内部にインクが充填されているインクタンク10は、インクジェット記録装置本体(不図示)に設けられているインクタンクホルダ20内に収容される。
インクタンク10は、上壁11、底壁12、右側壁13、左側壁14及び図示されていない前後の側壁を有する略直方体をなしており、図に示されるように対向する左右の側壁14、13の略中央垂直方向(すなわち、インクタンク10をインクタンクホルダ20内に挿入又はインクタンクホルダ20から取り出す方向)にそれぞれ溝16、15が形成されている。なお、側壁13A、14Aは、溝15、16が形成されている部分のそれぞれの側壁、言い換えれば、溝15、16の底壁である。
右側壁13の溝15は、インクタンク10の上部から下部にわたって形成されており、深さの異なる2つの溝、すなわち、溝15の上部分15A(以下、「第1の溝」という。)及び溝15の下部分15B(以下、「第2の溝」という。)を含んでいる。第1の溝15Aは、上方に抜け、第2の溝15Bは、インクタンク10の底壁12から突出する突起18により塞がれている。図に示されるように、第1の溝15Aは、第2の溝15Bより深く形成されており、第1の溝15Aと第2の溝15Bとの間には水平方向に延びる水平段部15Cが形成されている。以上をまとめると、インクタンク10の右側壁13の略中央垂直方向には、上から、すなわち、インクタンク10取り出し方向に、第1の溝15A、水平段部15C、第2の溝15B、突起18が、形成されていることが理解される。
さらに、水平段部15Cから第2の溝15Bへ続く角部には、メモリー爪17が垂直方向上方に向けて(矢印Y方向すなわちインクタンク10取り出し方向に向けて)突出形成されている。該メモリー爪17の幅(図において、Z方向の長さ)は、第1の溝15Aの幅(図において、Z方向の長さ)より小さく設定され、該メモリー爪17の厚さ(図において、X方向の長さ)は、水平段部15Cの高さ(図において、X方向の長さ)より小さく設定され、該メモリー爪17の高さ(図において、Y方向の長さ)は、その頂面が後述する位置決めストッパ30の下面に当接するように設定される。
溝15に対向する左側壁14の溝16(以下、「第3の溝」という。)は、図に示されるように、インクタンク10の途中から下部にわたって形成されているが、第3の溝16は、第2の溝15Bと同じ深さ(図において、X方向の長さ)で連続形成されており、溝15とは異なりその途中に段部はない。ここで、第2の溝15B及び第3の溝16の深さは、少なくともメモリー爪17の厚さより大きく設定される。第3の溝16の上方は、インクタンク10の側壁14により塞がれ、その下方は、第2の溝15Bと同様に、インクタンク10の底壁12から突出する突起19により塞がれている。第3の溝16の上方がインクタンク10の側壁14により塞がれる位置は、概ね、水平段部15Cに対応している。なお、第2の溝15B、第3の溝16を塞いでいる突起18、19及び側壁14は、図に示されるように、下方又は上方に向けて若干傾斜していることが好ましい。
インクタンクホルダ20は、ドア60、底壁21、右側壁22、左側壁23を有し、インクタンク10を収容することができるように、略長方体の箱形状をなしている。
インクタンクホルダ20には、インクタンク10がインクタンクホルダ20内に装着されたとき、インクタンク10の左側壁14上部に当接するように、インクタンクホルダ20の側壁23上部に位置決め用突起25が形成されている。
また、この位置決め用突起25に対向するインクタンクホルダ20の側壁22上部には、スロット26が形成されている。該スロット26内には、後述する位置決めストッパ30及び爪変形手段40が、上下に配置され、これらは、該スロット26を貫通してインクタンクホルダ20内外に延在している。
位置決め用突起25は、インクタンク10がインクタンクホルダ20内に装着されたとき、インクタンク10の左側壁14に当接するように構成されているので、インクタンク10のインクタンク20内における水平方向(X方向)の位置決め機構として機能する。さらに、該位置決め用突起25は、後述するように、インクタンク10がインクタンクホルダ20から取り出されるとき、インクタンク10の第3の溝16内に入り込み、突起19に当接するように構成されており、それにより、インクタンク10の飛び出しを防止することができる。
インクタンクホルダ20は、さらに、位置決めストッパ30、爪変形手段40、弾性支持部材50を含んでいる。
弾性支持部材50は、インクタンクホルダ20の底壁21に配置されており、インクタンク10を支持する支持板51、インクタンク10をインクタンクホルダ20内から上方に向けて排出するためにその付勢力によりインクタンク10を上方に押上げているバネ52を有する。
位置決めストッパ30は、インクタンクホルダ20の右側壁22上部に形成されているスロット26を通ってインクタンクホルダ20内外に延在し、図において水平方向左右に摺動自在に配置されている。位置決めストッパ30は、断面矩形状の棒状体をなしており、その幅(図においてZ方向の長さ)は、インクタンク10のメモリー爪17の幅と略同じで、すなわち溝15の幅より若干小さく設定されている。位置決めストッパ30は、後端部32側から水平方向左側(X方向)に向けて弾性部材33、例えば、板バネなど、により付勢され、その先端部31は、インクタンクホルダ20内に装着されているインクタンク10の第1の溝15A内に臨むように配置されている。このとき、図に示されるように、位置決めストッパ30の先端部31がインクタンク10の側壁13Aと所定の間隔を持って位置し、そして該位置決めストッパ30がこの位置より左方に行かないように、弾性部材33の付勢力が調整されるか、又は後端部32側に側壁22と係合する係止部材(不図示)が設けられる。位置決めストッパ30の先端部31とインクタンク10の側壁13Aとの間に設けられる上記所定の間隔は、インクタンク10のメモリー爪17の厚さ(図において、X方向の長さ)より若干大きく、水平段部15Cの高さ(図において、X方向の長さ)より小さく、好ましくは、メモリー爪17とインクタンク10の側壁13Aとの間隔より小さく設定される。
位置決めストッパ30は上記の通りの構成を有するので、位置決めストッパ30の先端部31近傍の下面は、インクタンク10がインクタンクホルダ20内に装着されたとき、インクタンク10のメモリー爪17の末端部頂面に当接し、それにより、位置決めストッパ30は、弾性支持部材50により上方に向けて付勢されるインクタンク10の上昇を抑える。結果として、位置決めストッパ30は、インクタンク10の垂直方向(Y方向)の位置決め機構として機能する。
爪変形手段40は、位置決めストッパ30の直下に接して配置され、該位置決めスロット30と同様にスロット26を通ってインクタンクホルダ20内外に延在し、水平方向左右に摺動自在に配置されている。この場合、爪変形手段40は、位置決めストッパ30から独立して摺動できるように、例えば、接触面に滑剤の塗膜を形成するなどして、構成されている。爪変形手段40は、断面矩形状の棒状体をなしており、その先端部41は、図に示されるように、図中右下方向に傾斜する傾斜面として形成され、その幅(図においてZ方向の長さ)は、位置決めストッパ30の幅と略同じで、すなわち溝15の幅より若干小さく設定されている。なお、本実施例では、位置決めストッパ30と爪変形手段40とがスロット26内で上下に接するように構成されているが、側壁22に若干の間隔を置いて別々のスロットを設け、位置決めストッパ30及び爪変形手段40が該別々のスロット内に延在するようにしてもよい。
また、爪変形手段40は、その先端部41がインクタンクホルダ20内に装着されているインクタンク10の第1の溝15A内に臨むように配置されている。このとき、図に示されるように、爪変形手段40の先端部41がインクタンク10のメモリー爪17と所定の間隔を持って位置するように、後端部42側で弾性部材(不図示)により支持されている。爪変形手段40の先端部41とインクタンク10のメモリー爪17との間に設けられる上記所定の間隔は、インクタンクの第2の溝15Bの深さ(図において、X方向の長さ)より小さく設定されることが好ましい。
爪変形手段40は上記の通りの構成を有するので、爪変形手段40がインクタンク10に向けて前進させられると、爪変形手段40の先端部41は、メモリー爪17に当接し、爪変形手段40がさらに前進させられると、該メモリー爪17を、折り曲げ、図2に示されるように、該メモリー爪17を側壁13Aに向けて傾斜させる。メモリー爪17が完全に傾斜すると、該メモリー爪17と位置決めストッパ30との当接が外れる。その結果、インクタンク10は、バネ52の付勢力によりインクタンクホルダ20内を上昇することができる。なお、メモリー爪17の基端部には、上記折曲を助けるべく、折曲点(水平段部15Cから溝15の下部分15Bへ続く角部近傍)にV字形ノッチなどの切込み17Aを入れてもよい。
ドア60は、インクタンクホルダ20の上部開口24を開閉する蓋部61及び押圧アーム63を含んでいる。ドア60は、軸62を中心に回転可能であり、蓋部61と押圧アーム63は、該軸62を挟んで反対側に配置され、一体に形成されている。押圧アーム63の自由端には、押圧突起63Aが押圧アーム63と直交する方向に突出形成されている。押圧アーム63は、蓋部61が開けられると、軸62を中心に蓋部61とともに時計回りに回動し、該蓋部61が図2に示されるように完全に垂直状態になるまで開けられると、押圧アーム63の自由端側に形成されている押圧突起63Aが、爪変形手段40の後端部42を押す。それにより、爪変形手段40は、図において左方向(X方向)に前進し、上記したように、メモリー爪17を変形させる。
インクジェット記録装置は、以上の通りの構成を備える。以下、インクタンク10をインクタンクホルダ20内に装着し、及びインクタンクホルダ20から取り出す操作に付いて説明する。
上記したように、インクタンク10は、該インクタンクの左側壁14とインクタンクホルダ20の左側壁23に形成されている位置決め用突起25とで、水平方向(X方向)の位置決めがなされており、インクタンク10のメモリー爪17とインクタンクホルダ20の位置決めストッパ30とで、垂直方向(Y方向)の位置決めがなされている。なお、図には示されていないが、紙面に垂直な方向(Z方向)の位置決めは、インクタンク10とインクタンクホルダ20に形成されている位置決め部材としてのスペーサとの間でなされている。
図1の状態において、印刷の開始あるいは終了時にインクタンク10内のインクがなくなったと判断されると、インクタンク交換ボタンのコマンドを受け付け可能とするとともに、ユーザにその旨を知らせる。ユーザは、その指示に従って、インクタンク10を交換するためにインク交換ボタンを押す。それにより不図示のドアロックが解除され、ドア60が開放可能となる。
次に、ユーザが図において時計回りにドア60を手で開けると、軸62中心にして押圧アーム63も時計回りに回転し、押圧アーム63の押圧突起63Aが爪変形手段40の後端部42に当接し、これを前方に押し出す。爪変形手段40が前進すると、その先端部41がインクタンク10のメモリー爪17に当接してこれを傾斜、変形させる。
ユーザがドア60を完全に垂直状態になるまで開けると、爪変形手段40がさらに前進し、メモリー爪17の末端部が第1の溝15Aの底面(すなわち、インクタンク10の側壁13A)に当接するまで完全に折り曲げられる。これにより、メモリー爪17は、図2に示されるようにその基端部から末端部に向けて傾斜状態になる。上記したように、メモリー爪17の幅は、位置決めストッパ30の先端部31とインクタンク10の側壁13との間の所定の間隔より小さく設定されているので、メモリー爪17の頂面は、位置決めストッパ30との係合から外れる。
メモリー爪17と位置決めストッパ30の係合が外れると、位置決めストッパ30及び爪変形手段40は、折り曲げられたメモリー爪17が形成する傾斜面を滑ることが可能となり、バネ52の付勢力により、インクタンク10は、上方に押上げられる。このとき、インクタンク10の第2及び第3の溝15B、16内にそれぞれ位置決めストッパ30及び位置決め用突起25が嵌まり込んでいるため、インクタンク10の上昇は、円滑に案内される。なお、位置決めストッパ30及び位置決め用突起25が第2の溝15B及び第3の溝16内にあるとき、位置決めストッパ30の先端部31及び位置決め用突起25の先端部が各溝の底部に当たらないような深さに設定されていることが理解される。
次いで、インクタンク10は、インクタンク10の下部に設けられている突起18、19が、それぞれ、インクタンクホルダ20の位置決めストッパ30及び位置決め用突起25に係合することにより、インクタンク10の上昇が停止し、該インクタンク10がインクタンクホルダ20から飛び出すことを防止する(図2参照)。
この状態で、ユーザは、インクタンクホルダ20内からインクタンク10を手で取り出し、新しいインクタンク10と交換する。なお、インクタンク10を交換しているとき、インクタンク10の有無を検知する検知手段(不図示)により、次に新しいインクタンク10が装着され、インクタンク10の存在が検知されるまで、インクジェット記録装置の動作が禁止される。
新しいインクタンク10をインクタンクホルダ20内に装着するには、ユーザが図2の状態までインクタンク10を手でセットする。このとき、位置決めストッパ30及び爪変形手段40は、水平方向左右に摺動自在であるので、ドア60の若干の振れがあるとしても邪魔になることはなく、ユーザは、インクタンク10のセットを容易に行なうことができる。
図2の状態から、ユーザは、インクタンク10のメモリー爪17に位置決めストッパ30が係合するまで、インクタンク10をバネ52の付勢力に抗して手動で押し込む。インクタンク10の取り出し時と同様、インクタンク10の第2及び第3の溝15B、16内にそれぞれ位置決めストッパ30及び位置決め用突起25が嵌まり込んでいるため、インクタンク10は、位置決めストッパ30及び位置決め用突起25に案内されて押し込まれる。位置決め用突起25が第3の溝15の側壁14による閉塞部分を過ぎると、位置決め用突起25は側壁14に当接することになり、それにより、インクタンク10は水平方向右に案内される。その結果、位置決めストッパ30もバネ33も付勢力に抗して右に移動する。インクタンク10がさらに押し込まれ、位置決めストッパ30がメモリー爪17の頂面を過ぎると、位置決めストッパ30がバネ33の付勢力により、その先端部31が側壁13Aと所定の間隔となる元の位置まで戻り、位置決めストッパ30とメモリー爪17が係合し、インクタンク10の装着が完了する。
ここで、装着されるインクタンク10が真に新しいものであるならば、インクタンク10のメモリー爪17は、水平段部15Cから第2の溝15Bに続く角部において、垂直方向に突出しているので、上記したように位置決めストッパ30とメモリー爪17が係合し、新しいインクタンク10は、所定の位置に装着される。
しかしながら、使用済みのインクタンク10にインクを再充填し、この再充填された使用済みインクタンク10をインクタンクホルダ20内に装着しようとすると、インクタンク10のメモリー爪17が折り曲げられ、傾斜しているため、位置決めストッパ30と係合することができず、結果として、当該使用済みインクタンク10は、バネ52の付勢力により押上げられ、インクタンクホルダ20内から排出される。すなわち、使用済みのインクタンク10をインクタンクホルダ20内の所定の位置に装着することができないことになる。言い換えれば、インクタンクホルダ20内に装着することができるのは、新しいインクタンク10でなければならないことになる。このことは、インクジェット記録装置本体内に記憶されているインクタンク10内のインク充填量の初期値と常に一致することを保証し、それにより、正確なインク残量検知が可能となる。したがって、再充填に伴うインク充填量の不一致による印刷不能などの好ましくない結果を招くことがない。以上のことから、メモリー爪17、位置決めストッパ30、爪変形手段40は、インクタンク10が未使用か使用済みかの状態を判別する状態判別手段を構成するといえる。
本実施例においては、インクタンク10が垂直方向上方に取り出すように構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、側方に取り出すようにしてもよい。
本発明に係るインクジェット記録装置本体のインクタンクホルダ内に、インクタンクが装着されている状態を示す要部概略断面図である。 インクタンクホルダ内からインクタンクを取り出す途中の態様を示す要部概略断面図である。
符号の説明
10 インクタンク
15A 第1の溝
15B 第2の溝
15C 水平段部
16 第3の溝
17 メモリー爪
20 インクタンクホルダ
25 位置決め用突起
30 位置決めストッパ
40 爪変形手段
50 弾性支持部材
60 ドア
61 蓋部
63 押圧アーム

Claims (6)

  1. 変形可能な爪を有するインクタンクと、
    該インクタンクを収容するインクタンクホルダであって、
    前記インクタンクの爪に係合する位置決めストッパ、該位置決めストッパの下に位置し、前記インクタンクの爪を変形させる爪変形手段、該爪変形手段に対向する位置に設けられる位置決め用突起、及び前記インクタンクを弾性支持する弾性支持部材を少なくとも含むインクタンクホルダと、
    を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. インクタンクは、一方の側壁に、第1の溝、段部、及び第1の溝より深さが浅い第2の溝がインクタンクの取り出し方向に沿って形成され、
    段部と第2の溝とをつなぐ角部に前記爪がインクタンク取り出し方向を向いて突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. インクタンクは、前記一方の側壁に相対向する他方の側壁において、前記第2の溝に対向する位置に、前記第2の溝と同じ深さの第3の溝がさらに形成されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 第2及び第3の溝のインクタンク取り出し方向後方端には、突起が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 位置決めストッパとインクタンクの前記一方の側壁とは少なくとも前記爪の厚さより大きい間隔があけられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 爪変形手段は、インクタンクホルダを開閉する蓋部材の開動作に連動して、インクタンクの爪を変形させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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