JP2006115906A - 唾液腺マッサージ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 唾液腺マッサージ具として、手に装着する手袋と、前記手袋を装着した使用者が自身の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てた際に、前記手袋の表面の、舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つが存する場所に対応するに位置に設けられる突起とより構成する。このような構成により、使用者が手袋を装着して自身の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てると、突起が舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つに当たるので、この突起を用いて2箇所以上の自身の唾液腺を同時にマッサージすることができ、マッサージの効率を上げることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
唾液腺マッサージは、これらの部位を患者自らもしくは介助者が一箇所ずつ指を使ってマッサージを行うことが一般的である。また、下記特許文献1、2には口腔内の唾液腺を振動により刺激する方法が示されている。
そこで、このような問題に鑑みて、本発明は唾液腺のマッサージにおいて3箇所の唾液腺を効率よくマッサージすることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、手に装着する手袋と、前記手袋を装着した使用者が自身の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てた際に、前記手袋の表面の、舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つが存する場所に対応するに位置に設けられる突起とを有する唾液腺マッサージ具である。なお、手袋は、手に装着する形状であればすべての指を覆う必要はなく、また、必要ない部分は穴などになっていてもよい。さらに、手袋は装着状態で手袋の形状になっていれば足りる。
請求項2に記載の発明は、前記唾液腺マッサージ具において、前記突起は、親指と、人差し指若しくは中指のいずれかと、手のひらの小指側の下方部分とのうちの少なくとも2箇所に設けられるものである。
請求項3に記載の発明は、手に装着する手袋と、前記手袋を装着した使用者がマッサージする相手の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てた際に、前記手袋の表面の、舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つが存する場所に対応する位置に設けられる突起とを有する唾液腺マッサージ具である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の唾液腺マッサージ具において、前記突起は、手のひらの親指の付け根部分と、人差し指若しくは中指のいずれかと、薬指若しくは小指のいずれかとのうちの少なくとも2箇所に設けられるものである。
請求項5に記載の発明は、使用者の顎の下面を支持する支持手段と、前記使用者の顔の少なくとも耳下腺を通る位置を含む部分を両側から挟持する挟持手段と、前記挟持手段に設けられる耳下腺に対して物理的な刺激を与える耳下腺刺激手段と、前記支持手段もしくは前記挟持手段にいずれかに設けられる顎下腺に対して物理的な刺激を与える顎下腺刺激手段とを有する唾液腺マッサージ装置である。なお、物理的な刺激には、殴打、押圧、振動、加熱、電気刺激などが例示される。
請求項6に記載の発明は、前記唾液腺マッサージ装置において、前記支持手段に設けられる舌下腺に対して物理的な刺激を与える舌下腺刺激手段を設けたものである。
請求項7に記載の発明は、前記唾液腺マッサージ装置において、前記挟持手段の挟持幅を調整する挟持調整手段を設けたものである。
請求項2に記載の発明は、前記突起を、親指と、人差し指若しくは中指のいずれかと、手のひらの小指側の下方部分とのうちの少なくとも2箇所に設けることで、手を無理な姿勢にすることなく楽に自身の唾液腺のマッサージを行うことができる。
請求項3に記載の発明は、使用者が手袋を装着してマッサージをする相手の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てると、突起が舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つに当たるので、この突起を用いてマッサージをする相手の2以上の唾液腺を同時にマッサージすることができ、マッサージの効率を上げることができる。
請求項4に記載の発明は、前記突起を、手のひらの親指の付け根部分と、人差し指若しくは中指のいずれかと、薬指若しくは小指のいずれかとのうちの少なくとも2箇所に設けることで、手を無理な姿勢にすることなく楽にマッサージをする相手の唾液腺のマッサージを行うことができる。
請求項5に記載の発明は、使用者が支持手段に顎の下面を載せて、挟持手段により顔を挟持することで、耳下腺刺激手段および顎下腺刺激手段がそれぞれ耳下腺および顎下腺に物理的刺激を与えて同時にマッサージを行うことができ、やはり効率的なマッサージを実現することができる。
請求項6に記載の発明は、さらに、舌下腺も舌下腺刺激手段により物理的刺激を与えて3つの唾液腺すべてを同時にマッサージをすることができ、さらに、マッサージの効率を高めることができる。
請求項7に記載の発明は、挟持調整手段によって挟持手段の挟持幅を変更することにより、使用者の顔の幅に対応した適切なマッサージを行うことができる。
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。図1に本実施形態に係る唾液腺マッサージ具Xの正面図を示し、図2に唾液腺マッサージ具Xの側面図を示す。この唾液腺マッサージ具Xは右手用のものであり、対称の形状を持つ左手用の唾液腺マッサージ具Xと対で使用する。唾液腺マッサージ具Xは合成皮革性の手袋10の表面側に合成ゴムで形成された突起21、22、23を接着剤により貼り付けたものである。なお、唾液腺マッサージ具Xの材質は洗浄性を考慮して突起と手袋をゴムにより一体成型する等、種々のものを採用することができる。各突起は、後述する図3に示すように、手袋10を使用者が装着して、人差し指を耳の付け根近傍に当てるとともに、手のひらの下方小指寄りの部分を顎の先端近傍の裏側に当てて親指を顎の輪郭線に沿うように当てた際に、舌下腺、顎下腺、耳下腺、のそれぞれが存在する場所に位置するように設けられている。具体的には、突起21は耳下腺を刺激するために、人差し指と中指の第2関節から先端側の位置に設けられ、突起22は、顎下腺を刺激するために親指の第1関節から第2関節の位置に設けられ、突起23は舌下腺を刺激するために、手のひらの下方小指寄りの位置から親指の付け根近傍にわたって設けられている。
次に、以上のような構成を有する唾液腺マッサージ具Xの使用方法について説明する。使用者は左右の手に唾液腺マッサージ具Xの手袋10を装着し、図3に示すように、突起23を舌下腺の位置に、突起22を顎下腺の位置に、突起21を耳下腺の位置に当てる。なお、いずれかの突起を対応する唾液腺に当てると、他の突起もほぼ自然に対応する唾液線に当たるようになっている。この状態で、使用者は手を動かして唾液腺に刺激を与える。これにより、3つの唾液腺を同時にマッサージすることで効率のよいマッサージを実現することができる。
本発明の第2の実施形態について以下に説明する。本実施形態は、使用者がマッサージをする対象者に対して唾液腺マッサージを行う際に使用するものである。図4に本実施形態に係る唾液腺マッサージ具Yの正面図を示し、図5に唾液腺マッサージ具Yの側面図を示す。この唾液腺マッサージ具Yは右手用のものであり、対称の形状を持つ左手用の唾液腺マッサージ具Yと対で使用する。唾液腺マッサージ具Yは合成皮革性の手袋50の表面側に合成ゴムで形成された突起61、62、63を接着剤により貼り付けたものである。なお、実施の形態1と同様に唾液腺マッサージ具Yの材質はこれに限らず種々のものを採用することができる。各突起は、後述する図6に示すように、手袋10を使用者が装着して、マッサージをする対象者に対して、人差し指の先端を顎の先端近傍の裏側に当てて中指から小指までの先端を顎の輪郭線に沿うように当てるとともに、手のひらの親指の付け根部分を耳の付け根近傍に当てると、舌下腺、顎下腺、耳下腺、のそれぞれが存在する場所に位置するように設けられている。具体的には、突起61は耳下腺を刺激するために、手のひらの親指の付け根の位置に設けられ、突起62は、顎下腺を刺激するために小指と薬指の第1関節から先端までの位置に設けられ、突起63は舌下腺を刺激するために、人差し指と中指の第1関節から先端までの位置に設けられている。
次に、以上のような構成を有する唾液腺マッサージ具Yの使用方法について説明する。使用者は左右の手に唾液腺マッサージ具Yの手袋50を装着し、図6に示すように、マッサージをする対象者に対して、突起63を舌下腺の位置に、突起62を顎下腺の位置に、突起61を耳下腺の位置に当てる。なお、いずれかの突起を対応する唾液腺に当てると、他の突起もほぼ自然に対応する唾液線に当たるようになっている。この状態で、使用者は手を動かして唾液腺に刺激を与える。これにより、3つの唾液腺を同時にマッサージすることで効率のよいマッサージを実現することができる。
本発明の第3の実施形態について以下に説明する。本実施形態は唾液腺マッサージを自動的に行うものである。図7に実施形態3に係る唾液腺マッサージ装置Zの斜視図を示し、図8に本唾液腺マッサージ装置Zの構造の概要を示す縦断面図を示す。唾液腺マッサージ装置Zは、使用者の顎の下面を支持する支持台100、支持台の左右のそれぞれに設けられるほぼ垂直に伸びる挟持アーム200、支持台100及び挟持アーム200を下方で支持する基台300とからなる。
支持台100は中空の角パイプ状であり、上面側に角穴101が設けられている。そして、支持台100の内部には、舌下腺に対して刺激を与えるための舌下腺刺激部120、顎下腺に対して刺激を与える顎下腺刺激部130が設けられる。舌下腺刺激部120はギアモータ121と、これにより回動するもみ玉122とから構成され、角穴101の中央やや手前よりに位置する。顎下腺刺激部130はギアモータ131と、これにより回動するもみ玉132とから構成され、角穴の左右近傍のやや後方よりにそれぞれ設けられる。顎下腺刺激部130は顎の左右の輪郭ともみ玉131の回動方向が一致するようにやや斜めに設けられる。もみ玉122およびもみ玉132は、半球状の突部を4つ対象に並べた形状をしており、突部が最も高い位置にあるときに、突部の頂点が支持台100の上面よりも高い位置にくるように設置されている。また、もみ玉132は顎下腺と舌下腺の位置関係い対応して、もみ玉122より上方に位置している。さらに、支持台100は下面において基台300に固定されている。また、支持台100の上縁前方中央部分に使用者が顎を載せる受け皿102が設けられている。
支持台100の角穴101と各挟持アーム200の角穴202は、細長い合成ゴムにより形成された風船400により内側から塞がれる。風船400は各挟持アーム200の角穴の上縁近傍で固定され、一方の挟持アーム200から支持台100の内側を通って他方の挟持アーム200へ至る。また、風船400の角穴側には電熱線が通っている。
このような動作のほかにも、コントローラー331の各スイッチを操作することで、挟持アーム200の移動や、それぞれの唾液腺への刺激、回転数の調整、風船による押圧、加熱などを単独で実現することも可能である。
本実施形態に係る唾液腺マッサージ装置Zは、上記のような動作により自動で効率的に3つの唾液腺をマッサージすることができ、さらに、リンパ液の流れを促進しすることで顔のたるみを取る効果や、経穴の刺激によるリラックス効果、唾液腺ホルモンの分泌促進による若返り効果などが期待できる。
Z 唾液腺マッサージ装置
10、50 手袋
21、22、23、61、62、63 突起
100 支持台
120 舌下腺刺激部
130 顎下腺刺激部
200 挟持アーム
210 耳下腺刺激部
Claims (7)
- 手に装着する手袋と、
前記手袋を装着した使用者が自身の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てた際に、前記手袋の表面の、舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つが存する場所に対応する位置に設けられる突起と
を有する唾液腺マッサージ具。 - 前記突起は、親指と、人差し指若しくは中指のいずれかと、手のひらの小指側の下方部分とのうちの少なくとも2箇所に設けられる請求項1に記載の唾液腺マッサージ具。
- 手に装着する手袋と、
前記手袋を装着した使用者がマッサージする相手の耳の付け根近傍から顎の先端を覆うように前記手袋を顔の表面に当てた際に、前記手袋の表面の、舌下腺、顎下腺、耳下腺のうちの少なくとも2つが存する場所に対応する位置に設けられる突起と、
を有する唾液腺マッサージ具。 - 前記突起は、手のひらの親指の付け根部分と、人差し指若しくは中指のいずれかと、薬指若しくは小指のいずれかとのうちの少なくとも2箇所に設けられる請求項3に記載の唾液腺マッサージ具。
- 使用者の顎の下面を支持する支持手段と、
前記使用者の顔の少なくとも耳下腺を通る位置を含む部分を両側から挟持する挟持手段と、
前記挟持手段に設けられる前記使用者の耳下腺に対して物理的な刺激を与える耳下腺刺激手段と、
前記支持手段もしくは前記挟持手段にいずれかに設けられる前記使用者の顎下腺に対して物理的な刺激を与える顎下腺刺激手段と
を有する唾液腺マッサージ装置。 - 前記唾液腺マッサージ装置において、さらに、前記支持手段に設けられる前記使用者の舌下腺に対して物理的な刺激を与える舌下腺刺激手段をさらに設けた請求項5に記載の唾液腺マッサージ装置。
- 前記挟持手段の挟持幅を調整する挟持調整手段を設けた請求項5又は6に記載の唾液腺マッサージ装置。
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