JP2006114443A - セパレータの製造方法及びセパレータ製造装置 - Google Patents

セパレータの製造方法及びセパレータ製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 スプリングバックの影響を抑えることができ、反りの少ないセパレータを製造することを可能とする。
【解決手段】 アクティブ領域となる部分に燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を形成するための凹凸形状である凹部54と凸部55を交互に形成した下型51に、セパレータ形成用の金属板を配置し、上型52で型締めをした後、液体供給部57から液体をキャビティー53内に注入する。そして、キャビティー53内に注入された液体による液圧(静圧)で金属板を下型51の凹凸部54,55に押し付けることにより、アクティブ領域に燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を形成する。静圧によって金属板を成形することで凹部54及び凸部55の角部を含む金属板全体を均一な加圧力で加圧できるので、反りが無く、しかもスプリングバックの発生しないセパレータ15を製造することが可能となる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、セパレータの製造方法及びセパレータ製造装置に関し、詳細には、プレス成形時に発生するセパレータの反りを抑制する技術に関する。
高分子電解質膜の両面に水素と酸素を供給して起電力を発生させる燃料電池では、単位体積当たりの起電力をより一層高めるために、金属製の薄板をプレス加工してガス流路を形成する、いわゆる薄板金属セパレータの開発がなされている。
しかしながら、プレス加工により金属板の中央部分に凹凸形状のガス流路を形成すると、セパレータの表裏で局部的な伸び量(残留応力)の相違により、セパレータ全体に反りが発生する。
セパレータに反りが発生すると、高分子電解質膜との接触不良による接触抵抗の増大を招き発電性能の低下が起こる。また、各セパレータのマニホールド付近でのガスシール性の低下が生じる。
そこで、金属板にガス流路をプレス成形した後、プレスによる圧延方向と同一方向の引張力を加えることで、プレス後に生じた金属板の反りを是正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、金属板に凹凸形状をなすガス流路をプレス成形した後に、その凹凸部の平坦部分に菱形の微小な圧痕を形成する、或いは、金型の上面及び下面にそれぞれ圧痕形成用の突起を形成しており、ガス流路を成形するときに同時に圧痕を形成することで反りの発生を防止するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−249241号公報(第2頁および第3頁、第5図および第図6) 特開2000−138065号公報(第2頁および第3頁、第2図および第3図)
しかしながら、特許文献1および特許文献2のセパレータでは、何れもガス流路を構成する凹凸部の屈曲部分にスプリングバックが生じるため、狙い通りの凹凸形状を形成することができない。また、このスプリングバックによってセパレータに反り発生する。
そこで、本発明は、スプリングバックの影響を抑えることができ、反りの少ないセパレータを製造することのできるセパレータの製造方法及びセパレータ製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係るセパレータの製造方法は、下型と上型とからなる金型のキャビティー内に、セパレータ形成用の金属板を配置した後、該キャビティー内に静圧を加えて、該金属板の発電に寄与する領域に、少なくとも凹凸形状からなる燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路を形成するようにする。
本発明によれば、キャビティー内に静圧を加えると、金属板全体に静圧による加工力が作用するため、凹凸部の屈曲部(角部)にも加工力が作用することからスプリングバックの影響を抑えることができ、反りのないセパレータを製造することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
先ず、燃料電池スタックの全体構成について簡単に説明する。図1は燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図、図2は燃料電池単セルの積層構造の一部を示す要部拡大断面図である。
燃料電池スタック1は、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤ガスの反応により起電力を生じる単位電池としての燃料電池単セル2を所定数だけ積層した積層体3とされ、その積層体3の両端に集電板4、絶縁板5およびエンドプレート6を配置し、該積層体3の内部に貫通した貫通孔(図示は省略する)にタイロッド7を貫通させ、そのタイロッド7の端部にナット(図示は省略する)を螺合させることで構成されている。
この燃料電池スタック1においては、燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水をそれぞれ各燃料電池単セル2のセパレータ(図示は省略する)に形成された流路溝に流通させるための燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12および冷却水排出口13を、一方のエンドプレート6に形成している。
燃料ガスは、燃料ガス導入口8より導入されてセパレータに形成された燃料ガス供給用の流路溝を流れ、燃料ガス排出口9より排出される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス導入口10より導入されてセパレータに形成された酸化剤ガス供給用の流路溝を流れ、酸化剤ガス排出口11より排出される。冷却水は、冷却水導入口12より導入されてセパレータに形成された冷却水供給用の流路溝を流れ、冷却水排出口13より排出される。
燃料電池単セル2は、図2に示すように、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)14と、この膜電極接合体14の両面にそれぞれ配置されるセパレータ15とから構成される。
膜電極接合体14は、例えば水素イオンを通す固体高分子電解質膜と、アノード触媒とガス拡散層からなるアノード電極と、カソード触媒とガス拡散層からなるカソード電極(何れも図示は省略する)とからなる。かかる膜電極接合体14は、アノード電極とカソード電極によって、固体高分子電解質膜をその両側から挟み込んだ積層構造とされている。
セパレータ15は、図3及び図4に示すように、発電に寄与するアクティブ領域(膜電極接合体14と接する中央部分の領域)に、凹条部16と凸条部17を交互に形成した凹凸形状(いわゆるコルゲート形状)を形成している。膜電極接合体14のアノード側に接して配置された凹条部16は、膜電極接合体14との間に燃料ガス(水素H)を流通させる燃料ガス流路18を形成する。一方、膜電極接合体14のカソード側に接して配置された凹条部16は、膜電極接合体14との間に酸化剤ガス(酸素O)を流通させる酸化剤ガス流路19を形成する。そして、セパレータ15,15同士が接合された凸条部17,17で囲まれた空間部は、冷却水(LLC)を流通させる冷媒流路20を形成する。
また、セパレータ15には、前記アクティブ領域を取り囲むようにして、当該凹条部16と凸条部17をプレス成形したときにしわが発生しないようにするためのしわ発生防止用のビード部21が形成されている。ビード部21は、アクティブ領域を取り囲むようにして、平面視矩形枠状をなす凹部として形成されている。
また、セパレータ15には、前記した燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12および冷却水排出口13と連通するそれぞれのマニホールド(図示は省略する)が形成されている。さらに、セパレータ15には、タイロッド7を貫通させるスタッキング孔22が形成されている。
なお、セパレータ15は、例えばステンレスに金をクラッドした金ナノクラッド材からなり、発電効率をより一層高めるためにその厚みを約0.1mm程度とした薄板の金属板からなる。また、凹条部16と凸条部17は、例えば0.5mm程度の小さな凹凸とされている。
次に、上記したセパレータ15を形成するためのセパレータ製造装置について説明する。図5は第1の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図、図6は第1の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。
セパレータ製造装置30は、下型31と、上型32とを有し、これら下型31と上型32を型締めし加圧することでセパレータを形成する。下型31には、セパレータ15のアクティブ領域に凹条部16及び凸条部17を形成するための凹凸形状としたキャビティー33が形成されている。ここでは、凹条部16を形成するための凹部34と凸条部17を形成するための凸部35とを交互に形成したキャビティー33としている。また、この下型31には、ビード部21の逃げとなる環状凹部36が形成されている。
上型32は、静圧加圧手段である弾性部材としてのウレタンゴム37と、このウレタンゴム37の圧縮方向と交差する方向の該ウレタンゴム37の飛び出しを防止するストッパー部材38と、これらの背後に固定されるバックアッププレート39とからなる。
ウレタンゴム37は、成形後にセパレータ15となる金属板を加圧する加圧面37aを平坦面とした充分に弾性を有した厚みのあるゴムブロックからなる。このウレタンゴム37は、バックアッププレート39に対して図示を省略する締結手段によって着脱自在に固定されている。かかるウレタンゴム37は、例えばアクティブ領域と対応する位置に設けられる。なお、ウレタンゴム37の加圧面37aを平坦面としているが、アクティブ領域に形成する凹凸形状は僅か0.5mm程度なので平坦面で充分に凹凸形状を成形することができる。
ストッパー部材38は、アクティブ領域を除く金属板の外周縁部に設けられている。このストッパー部材38は、金属板の外周縁部を下型31に押さえ付けると同時に、ウレタンゴム37を外へ逃がさないように抱え込むようになっている。そして、このストッパー部材38の金属板を押さえ込む面38aには、ビード部21の形状に応じた環状突起部40が形成されている。かかるストッパー部材38は、バックアッププレート39に形成された凹部41内に配置されたコイルバネ42によって下型31側へ付勢されるようになっている。
次に、上記構成のセパレータ製造装置30を使用してセパレータ15を成形する方法について説明する。
先ず、金型を開いた図5の状態で下型31の上にセパレータ形成用の金属板を配置する。金属板は、前工程の孔開け工程で、マニホールド、スタッキング孔22及びビード部21を形成したものを使用する。
次に、下型31に対して上型32を下降させる。すると、金属板は、ウレタンゴム37によって下型31に形成されたキャビティー33に押し付けられる。そして、この上型32の下降に伴ってストッパー部材38が金属板の外周縁部を押さえ、当該金属板の押さえと同時に、ウレタンゴム37を外へ逃がさないように抱え込む。この上型32の下降に伴って、前記ウレタンゴム37は、金属板全体に対して静圧を与える。
前記ウレタンゴム37による静圧が金属板全体に対して掛かるため、当該金属板のアクティブ領域は、下型31に形成されたキャビティー33に押し付けられる。また、静圧が金属板のアクティブ領域に掛かることから、キャビティー33の凹部34と凸部35の角部(R部)にも均等に加圧力(成形力)が掛かる。
そして、上型32を下型31に対して所定の加圧力で押さえ込んで金属板を成形し終えたら、上型32を上昇させて下型31から成形されたセパレータ15を取り出す。かかる成形により、アクティブ領域には、凹凸形状からなる燃料ガス流路18又は酸化剤ガス流路19からなる流通路が形成される。
このように形成されたセパレータ15は、全ての加工部分に対して均等な加圧力が加わることから反りの発生も無く、しかもスプリングバックによる形状変化も生じない。したがって、狙った通りの形状に流通路を形成することができる。本実施の形態で得られたセパレータ15を使用すれば、膜電極接合体14との接触不良を回避でき接触抵抗の増大による発電性能の低下を防止することができる。また、マニホールド付近でのガスシール性も向上できる。
図7は、従来の金型でアクティブ領域に凹条部16と凸条部17を交互に形成した流通路を形成したセパレータの斜視図を示す。従来の金型で金属板のアクティブ領域に流通路を形成すると、同図中矢印Bで示す方向に反りが発生する。
また、図8に示すように、凹条部16と凸条部17のそれぞれの角部であるA部、B部の曲げRがスプリングバックを起こし、狙った角度よりも大きくその角度が戻る。底部側のB部よりも凸部側のA部の方がスプリングバックが大きい。このスプリングバックが全ての凹条部16及び凸条部17で起こるため、結果的にセパレータ15のアクティブ領域はカールする。なお、図8中、実際のワーク形状を実線で示し、得たいワーク形状を一点鎖線で示している。
スプリングバックを矯正する方法としては、図9(A)のような尖った凸形状としたワーク43のC部の角度がスプリングバックを起こしている場合は、同図(B)のように得たい角度よりも小さい角度を付けた下型44と上型45で、同図(C)に示すようにC部に歪みを加える。これにより、スプリングバックを矯正することができる。
しかしながら、本実施の形態のようなコ字状をなす凹条部16及び凸条部17を従来の下型46と上型47で形成した場合、ワーク48のスプリングバックを起こしている部分は、図10に示すように板厚が薄くなっているため、ワーク48が金型に接触しないことから矯正加工をすることができない。
しかしながら、本実施の形態の製造装置を使用してセパレータ15を成形すれば、金属板をキャビティー33の全ての部位に対して均一な加圧力で加圧させることができることから、凹条部16及び凸条部17の角部にも加圧力を加えることができ、スプリングバックの発生を抑制することができる。したがって、本実施の形態によれば、スプリングバックを矯正する必要が無く、一度の成形でアクティブ領域に流通路を形成することができる。
また、本実施の形態によれば、静圧加圧手段として弾性部材であるウレタンゴム37を使用したので、その弾性によって静圧を金属板に均一に与えることができる。また、ウレタンゴム37を使用することで、装置コストを下げることが可能となる。
「第2の実施の形態」
図11は第2の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図、図12は第2の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。
第2の実施の形態のセパレータ製造装置50は、下型51と、上型52と、これら下型51と上型52を型締めしたときに形成されるキャビティー53内に液体を供給し、その液体の圧力でセパレータを成形する静圧加圧手段とからなる。
下型51には、セパレータ15のアクティブ領域に凹条部16及び凸条部17を形成するための凹部54と凸部55とが交互に形成されている。また、この下型51には、前記凹条部16及び凸条部17と同時にビード部21を形成するためのビード部形成用環状凹部56が形成されている。
上型52には、セパレータ15に形成すべきアクティブ領域と対向する位置に矩形状の凹部として形成される空間部がキャビティー53として形成されている。このキャビティー53には、当該キャビティー内に液体を供給するための液体供給部57が接続されている。液体供給部57は、上型52に対して液体供給用ホース58で接続され、その液体供給用ホース58を介して上型52に形成されたキャビティー53と連通する供給流路59を通り、当該キャビティー53内に液体を供給するようになっている。また、この液体供給部57は、供給した液体がキャビティー53内で成形に適した所定圧力となるように保持する機能を有する。
また、成形後にセパレータ15となる金属板を加圧する上型52の加圧面52aには、ビード部21を形成するための環状凸部60が形成されている。また、この加圧面52aには、金属板を取り囲むようにして下型51と上型52との間をシールするシール部材61が形成されている。
次に、上記構成のセパレータ製造装置50を使用してセパレータ15を成形する方法について説明する。
先ず、金型を開いた図11の状態で下型51の上にセパレータ形成用の金属板を配置する。金属板は、前工程の孔開け工程で、マニホールド及びスタッキング孔22を形成したものを使用する。
次に、下型51に対して上型52を下降させる。すると、金属板は、下型51と上型52の間に挟まれる。そして、上型52によって型締めされると、シール部材61が下型51と密着し、金属板の外周囲がシールされる。
そして、液体供給部57から液体供給用ホース58を介して液体をキャビティー53内に供給(注入)すると共に、キャビティー53内の圧力を所定圧力となるように保持する。すると、キャビティー53内は、所定圧力とされた液体によって静圧となる。かかる静圧は、金属板全体に対して均一の加圧力として作用し、当該金属板を下型51に形成した凹条部16及び凸条部17に押し付ける。このとき、凹条部16及び凸条部17の角部(R部)にも均等に加圧力が掛かる。
そして、所定時間、液体による加圧力を金属板に加えたら、上型52を上昇させて下型51から形成されたセパレータ15を取り出す。かかる液圧成形(ハイドロフォーム成形)により、アクティブ領域には、凹凸形状からなる燃料ガス流路18又は酸化剤ガス流路19からなる流通路が形成される。
このように形成されたセパレータ15は、角部を含む全ての加工部分に対して均等な加圧力が加わることから反りの発生も無く、しかもスプリングバックによる形状変化も生じない。したがって、本実施の形態によれば、狙った通りの形状に流通路を形成することができる。そして、本実施の形態で得られたセパレータ15を使用すれば、膜電極接合体14との接触不良を回避でき、接触抵抗の増大による発電性能の低下を防止することができる。また、このセパレータ15を使用することで、マニホールド付近のガスシール性も向上できる。
「第3の実施の形態」
図13は第3の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図、図14は第3の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。
第3の実施の形態のセパレータ製造装置60は、第2の実施の形態のセパレータ製造装置50のキャビティー53内に、弾性を有した液圧注入袋62を設け、その液圧注入袋62に液体供給部57から液体を注入して膨らませ、その膨らんだ液圧注入袋62を金属板に押し付けることでセパレータ15を成形する液圧成形装置である。
この液圧注入袋62に液圧を注入すれば、キャビティー53内で液圧注入袋62が膨らみ、その膨らんだ液圧注入袋62による膨張力が静圧として金属板を下型31の凹部54及び凸部55に押し付ける。金属板には、凹部54及び凸部55の角部を含む全ての加工部分に対して均等な加圧力が加わることから反りの発生も無く、しかもスプリングバックによる形状変化も生じない。したがって、本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様、狙った通りの形状に流通路を形成することができる。
また、本実施の形態では、液圧注入袋62を使用しているので、液体の漏れの心配が無く、装置自体の取り扱い性が向上する。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態の形態に制限されない。
上述の実施の形態では、セパレータ15の形状を図2から図4に示すような形状としたが、その形状は一例であり、これらの形状に制限されることはない。
燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。 燃料電池単セルの積層構造の一部を示す要部拡大断面図である。 セパレータの平面図である。 図3に示すセパレータのA−A線位置における要部拡大断面図である。 第1の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図である。 第1の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。 従来の金型でアクティブ領域に凹凸形状の流通路を形成したセパレータの斜視図を示す。 従来の金型で成形したときにスプリングバックが生じることを説明するための要部拡大断面図である。 スプリングバックの矯正方法の一例を示す工程図である。 板厚が薄くなったことによりスプリングバックを矯正加工することができない様子を示す要部拡大断面図である。 第2の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図である。 第2の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。 第3の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を開いた状態を示す要部拡大断面図である。 第3の実施の形態のセパレータ製造装置を示し、金型を閉じた状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1…燃料電池スタック
2…燃料電池単セル
14…膜電極接合体
15…セパレータ
16…凹条部
17…凸条部
18…燃料ガス流路
19…酸化剤ガス流路
20…冷媒流路
21…ビード部
30…第1の実施の形態のセパレータ製造装置
31,51…下型
32,52…上型
37…ウレタンゴム(弾性部材、静圧加圧手段)
38…ストッパー部材
50…第2の実施の形態のセパレータ製造装置
53…キャビティー
58…液体供給部(静圧加圧手段)
60…第3の実施の形態のセパレータ製造装置
61…シール部材
62…液圧注入袋(静圧加圧手段)

Claims (8)

  1. 燃料電池単セルを構成するセパレータの製造方法において、
    下型と上型とからなる金型のキャビティー内に、セパレータ形成用の金属板を配置した後、前記キャビティー内に静圧を加えて、該金属板の発電に寄与する領域に、少なくとも凹凸形状からなる燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路を形成する
    ことを特徴とするセパレータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のセパレータの製造方法であって、
    前記発電に寄与する領域を取り囲むようにして、しわ発生防止用のビード部を、前記燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路の形成と同時に金属板に形成する
    ことを特徴とするセパレータの製造方法。
  3. 燃料電池単セルを構成するセパレータを成形するためのセパレータ製造装置において、
    下型と上型とからなる金型を有し、その金型のキャビティー内にセパレータ形成用の金属板を配置させ、上型に設けた静圧加圧手段で、該金属板の発電に寄与する領域に、少なくとも燃料ガス流路又は酸化剤ガス流路を形成する
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
  4. 請求項3に記載のセパレータ製造装置であって、
    前記静圧加圧手段は、前記上型に固定された弾性部材からなる
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
  5. 請求項4に記載のセパレータ製造装置であって、
    前記弾性部材は、ウレタンゴムからなる
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
  6. 請求項3に記載のセパレータ製造装置であって、
    前記静圧加圧手段は、前記キャビティー内に供給される液体と、該液体をキャビティーに供給すると共にその液体による圧力を所定圧力に保持する液体供給部とからなる
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
  7. 請求項6に記載のセパレータ製造装置であって、
    前記キャビティー内に、前記液体が注入されて膨らむ弾性を有した袋を設けた
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
  8. 請求項5に記載されるセパレータ製造装置であって、
    少なくとも前記金属板の外周部の一部を下型に押さえ付けると共に、前記ウレタンゴムの圧縮方向と交差する方向の当該ウレタンゴムの飛び出しを防止する部材を、前記上型に設けた
    ことを特徴とするセパレータ製造装置。
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