JP2006114094A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスク装置において、高精度にチルト制御する。
【解決手段】システムコントローラ32は、光ディスク10の内周部及び外周部における再生信号のジッタが最小となるチルト量を探索する。また、内周部と外周部、さらにその間の任意のポイントにおいてトラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量を探索し、各ポイントにおける直線近似からの変位を算出する。任意のポイントにおける最適チルト量は、内周部と外周部の最適チルト量の直線補間値を、当該変位に基づいて補正することで設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスク装置、特にチルト制御に関する。
光ディスク装置においては、光ディスクに対する光ピックアップの傾き角を最適値に制御するチルト制御を行いつつデータを記録/再生する必要がある。チルト制御を行うための一つの方法は、チルトセンサを設けて光ディスクの傾きをリアルタイムで検出して光ピックアップの傾きを調整するものである。他の方法は、光ディスクの内周側及び外周側に設けられたテスト領域に予め形成されたデータあるいはパターンを再生し、その再生信号の振幅レベル等から最適チルト量を探索するものである。
下記の特許文献には、光ディスクの内周部及び外周部にマークとスペースからなるパターンを予め形成してこれを再生し、その再生信号から内周部と外周部における最適チルト量を探索するとともに、内周部と外周部の中間位置においては内周部の最適チルト量と外周部の最適チルト量から補間して算出する技術が開示されている。すなわち、内外周の最適チルト量を境界条件としてその間を所定の関数で補間することで、内周と外周間の任意の位置における最適チルト量を算出する。所定の関数は、多数のディスク、ドライブの組合せにおけるチルト量のデータから決定するとしている。
特開平8−55341号公報
このように、内外周のテスト領域において最適チルト量を探索し、内外周間の任意の位置における最適チルト量を補間により求めることで、チルトセンサを別途設ける必要がないメリットがあるが、関数の設定方法によっては任意の位置におけるチルト量の精度が問題となる。一般的には、多数のディスクとドライブの組合せから統計的な処理により平均的な関数を設定することが考えられるが、光ディスク及びドライブは種々のメーカから多種多様に提供されているのが実情であって、平均的な関数ではチルト制御の精度が担保されない。したがって、平均的な関数を用いた場合においても、現在、データを記録又は再生しようとする光ディスクとドライブの組合せに固有の特性を何らかの方法により検出し、この固有の、あるいは個別の特性に応じて調整するカスタマイズが必要となる。
本発明の目的は、光ディスクとドライブとの組合せによらず、すなわち、任意の組合せに適応的に対応してチルト制御を高精度に実行できる装置を提供することにある。
本発明は、光ディスクの少なくとも内周部と外周部に予め記録されたデータを再生することで内周部における内周最適チルト量と外周部における外周最適チルト量を取得し、前記内周部と外周部との間の任意の位置におけるチルト量を前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量に基づき設定し、設定されたチルト量に制御しつつ前記光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、前記内周部と外周部との間の任意の位置において、チルト量を変化させつつ前記光ディスクのトラッキングエラー信号を検出する検出手段と、前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量を選択する選択手段と、選択されたチルト量に応じて、前記任意の位置における最適チルト量を設定する設定手段とを有する。
本発明の1つの実施形態では、前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量は、前記データを再生して得られる再生信号のジッタ量が最小あるいはRFレベルが最大となるチルト量であり、前記設定手段は、前記内周最適チルト量と外周最適チルト量との間を補間して得られる前記任意の位置における仮想的な最適チルト量を、前記内周部において前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量及び前記外周部において前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量との間を補間して得られる前記任意の位置におけるチルト量と前記選択されたチルト量との関係に応じて補正することで前記最適チルト量を設定する。
また、本発明は、光ディスクの少なくとも内周部と外周部に予め記録されたデータを再生することで内周部における内周最適チルト量と外周部における外周最適チルト量を取得し、前記内周部と外周部との間の任意の位置におけるチルト量を前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量に基づき設定し、設定されたチルト量に制御しつつ前記光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、前記内周部と外周部との間の任意の位置において、チルト量を変化させつつ前記光ディスクのウォブル信号を検出する検出手段と、前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量を選択する選択手段と、選択されたチルト量に応じて、前記任意の位置における最適チルト量を設定する設定手段とを有する。
本発明の1つの実施形態では、前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量は、前記データを再生して得られる再生信号のジッタ量が最小あるいはRFレベルが最大となるチルト量であり、前記設定手段は、前記内周最適チルト量と外周最適チルト量との間を補間して得られる前記任意の位置における仮想的な最適チルト量を、前記内周部において前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量及び前記外周部において前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量との間を補間して得られる前記任意の位置におけるチルト量と前記選択されたチルト量との関係に応じて補正することで前記最適チルト量を設定する。
本発明によれば、予めデータあるいはパターンが存在しなくても得られる、トラッキングエラー信号振幅あるいはウォブル信号振幅が最大となるチルト量を用い、内周部及び外周部で得られる最適チルト量を補間して得られる仮想的な最適チルト量を補正することで、光ディスクの特性、及び光ディスクとドライブとの組合せに応じた、最適チルト量を高精度に得ることができ、これに基づき高精度にチルト制御できる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図が示されている。DVD−RAM等の書き換え可能な光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はオートパワーコントロール回路(APC)24により駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24は、光ディスク10のテストエリア(PCA)において実行されたOPC(Optimum Power Control)により選択された最適記録パワーとなるようにドライバ22の駆動電流を制御する。OPCは、光ディスク10のPCAに記録パワーを複数段に変化させてテストデータを記録し、該テストデータを再生してその信号品質を評価し、所望の信号品質が得られる記録パワーを選択する処理である。信号品質には、β値やγ値、変調度、ジッタ等が用いられる。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。DVD−RAMの場合にはCAPA(Complimentary Allocated Pit Adressing)方式でアドレスデータを得ることができ、セクタ内に記録されたヘッダ部に存在するアドレスデータを再生する。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた8−16変調信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を8−16復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして8−16変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、EFMデータを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは、例えばマルチパルスにおける先頭パルスのパルス幅や後続パルスのパルス幅、パルスデューティから構成される。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。OPC時に記録ストラテジを併せて設定してもよい。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化された8−16変調データはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、8−16変調データをデコードし、正常にデコードできない場合は交替処理を行う。具体的には、バッファメモリ38に記憶されている記録済データを交替領域へ記録する。
一方、光ディスク10に対してデータを記録し、あるいは再生する際には、システムコントローラ32はチルト制御部17に指令して光ピックアップ16のチルト量(ラジアル方向のチルト量)を制御し、光ディスク10に対してレーザ光がほぼ垂直に照射されるように制御する。チルト制御部17は、システムコントローラ32からの指令に応じて駆動信号を光ピックアップ16に供給し、レンズを電磁的作用で傾けることでチルト量を調整する。システムコントローラ32は、光ディスク10の半径位置(あるいはアドレス位置)毎に最適チルト量を設定したテーブルを予め作成して内蔵メモリに格納しておき、データを記録あるいは再生しようとする半径位置あるいはアドレス位置に対応する最適チルト量をこのテーブルから取得してチルト制御部17に指令する。テーブルは、ドライブ起動時にシステムコントローラ32が制御プログラムに従って作成して内蔵メモリに格納する。作成方法の基本的思想は、従来と同様に内周部及び外周部における最適チルト量を探索して取得し、その間の任意位置における値を補間で算出するものであるが、その補間方法に光ディスク10とドライブの組合せの特性を反映させる(より詳細には、補間値を補正する)ものである。
すなわち、光ディスク10のテスト領域あるいはエンボスデータエリアに予め形成されたデータあるいはパターンを再生して得られる再生RF信号のレベルや再生二値化信号のジッタは光ディスク10と光ピックアップ16との傾き、つまりチルト量に直接的に影響されるが、本願出願人は、種々の光ディスクとドライブの組合せを鋭意検討、評価した結果、光ディスク10のトラッキングエラー信号の振幅やウォブル信号振幅は、チルト量に応じて変化するとともに、光ディスク10とドライブとの組合せ(光ディスク10の面振れや反りと、ドライブ側のLD特性やレンズ特性との組合せ)に応じても変化し得ることを見出し、しかも、トラッキングエラー信号やウォブル信号の振幅とチルト量並びにドライブとの組合せによる変化の傾向は、光ディスク10の全半径位置にわたってほぼ共通であることを見出すに至った。このことは、内周あるいは外周における、ジッタやRF信号振幅に基づいて設定された最適チルト量と、内周あるいは外周における、トラッキングエラー信号やウォブル信号の振幅に基づいて設定されたチルト量との対応関係から、光ディスクの任意の位置における対応関係を推測でき、したがって、光ディスク10の任意の位置における、トラッキングエラー信号やウォブル信号の振幅に基づいて設定されたチルト量から、当該位置における最適チルト量、つまりジッタやRF信号から得られるであろう最適チルト量を一義的に設定できることを意味している。ジッタや再生RF信号のレベル検出は、光ディスク10に予めデータあるいは所定のパターンが形成されていることが前提であるが、トラッキングエラー信号やウォブル信号の検出はデータやパターンの存在を必要としない。したがって、予めデータやパターンが形成されていない光ディスク10の任意の位置において、トラッキングエラー信号やウォブル信号に基づいてチルト量を設定することが可能であり、ひいては最適チルト量を設定することが可能となる。
図2には、ある光ディスク10に対して、その内周部と外周部におけるジッタが最小となる最適チルト量とトラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量との関係から、任意の位置における最適チルト量を設定する様子が示されている。図において、○印は光ディスク10の内周部及び外周部に予め形成されたデータあるいはパターンを再生して得られる再生二値化信号のジッタが最小となるように設定されたチルト量を示す。内周部と外周部においてジッタを検出することが可能であるため、内周部と外周部のみに○印が存在する。また、×印はトラッキングエラー信号の振幅が最大となるように設定されたチルト量であり、トラックが形成されている任意の位置において検出可能である。図では、光ディスク10の内周部及び外周部に加え、半径位置がr1、r2、r3の3ポイントにおいて検出してチルト量を設定している。r1、r2、r3は任意であるが、例えば略等間隔とする。チルト量はそのドライブのチルト量であるから、光ディスク10が同一であってもドライブが異なれば当然に変化し得る。図2の○印及び×印は、光ディスク10とドライブとの組合せに応じて決定される。
内周部及び外周部において、ジッタが最小となるチルト量並びにトラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量を探索して設定し、さらに光ディスク10の任意の3ポイントにおいてトラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量を探索して設定した後、トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量を直線近似するとともに、ジッタが最小となるチルト量を直線近似する。直線近似は、内周部及び外周部において設定されたチルト量を互いに結ぶ直線として得られ、図ではそれぞれ直線50、60として示されている。
ここで、トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量(図中×印)に着目する。内周部及び外周部のチルト量を結んで得られる直線50に対し、任意の3ポイントにおけるチルト量はこの直線50上にほぼ存在する場合や図のように直線50上には存在しない場合がある。これは、上記のとおり、光ディスク10の機械的特性(面振れや反り)の他、光ディスク10とドライブとの組合せに依存する。すなわち、任意の3ポイントにおける直線近似からの変位は、光ディスク10及び光ディスク10とドライブとの組合せの特性を反映する指標となる。そこで、トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量の直線近似からの変位を用いて、ジッタ最小となるチルト量の直線近似からの変位を推測する。すなわち、3ポイントにおいてトラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量は直線近似上のチルト量よりも小さいので、同様に、3ポイントにおいてジッタ最小となるチルト量を直線近似上のチルト量よりも小さくする。図において、直線近似上のチルト量よりも小さく補正ないし調整されたチルト量が△印として示されている。これにより、例えば位置r2において、直線近似で補間されたチルト量tがt’に補正され、位置r2における最適チルト量はt’として設定される。
図3を用いて、以上の補正処理をより詳細に説明する。図3には、半径位置r2における、トラッキングエラー信号振幅が最大となる直線50上のチルト量(補間値)100と実際に探索して得られたチルト量(検出値)200、並びにジッタ最小となる直線60上のチルト量(補間値)300が示されている。トラッキング信号振幅最大となるチルト量100(補間値)をt1、検出値200をt2、ジッタ最小となるチルト量(補間値)300をt3とすると、ジッタ最小となるチルト量(最適チルト量)400は、
t4=t3−(t1−t2)
として与えられる。もちろん、ジッタ最小となるチルト量とトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量との差分δ=t1−t3を算出し、この差分を用いて
t4=t2−δ
=t2−(t1−t3)
としてもよい。他の位置r1、r3についても同様である。
以上のようにして、内周部及び外周部に加え、その間の任意の3ポイントにおいてジッタ最小となる最適チルト量が設定される。システムコントローラ32は、これらの5ポイントの最適チルト量を基本とし、光ディスク10を例えば第0ゾーン〜第34ゾーンの35個のゾーンに論理的に分割し、各ゾーンの最適チルト角を補間(線形補間)により算出してテーブルを作成する。
なお、上記の説明では、内周部と外周部においてのみデータあるいはパターンが形成されており、これらを再生してジッタが最小となるチルト量を探索する場合を示したが、状況によっては光ディスク10の内周部あるいは外周部以外にも既にデータが記録されている場合がある。このような場合には当該データが記録されている位置においてジッタ最小となる最適チルト量を探索して設定し、残りをトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量から補正すればよい。
図4には、内周部及び外周部に加え、位置r1においてデータが既に記録されており、この位置r1においてジッタ最小となる最適チルト量が得られた場合が示されている。図2と同様に、内周部及び外周部のチルト量を結んで直線50が得られるとともに、内周部、外周部及び位置r1のチルト量を直線近似して直線60が得られる。位置r2、r3における最適チルト量は、直線50に対する×印で示されるチルト量の位置関係に応じ、直線60上のチルト角を補正して得られる。補正方法は図2の場合と同様である。
さらに、内周部及び外周部に加え、任意の2ポイントに既にデータが記録されている場合もあり得、このような場合には当該データが記録されている位置においてジッタ最小となる最適チルト量を探索して設定し、これらを直線あるいは曲線で近似することが好適である。
図5には、内周部及び外周部に加え、位置r1、r2においてデータが既に記録されており、この位置r1、r2においてジッタ最小となる最適チルト量が得られた場合が示されている。この場合、4点を用いた近似であるため、直線近似よりも曲線近似が適当であり、例えば2次関数70で近似する。位置r3における最適チルト量は2つの方法から設定できる。第1は、上記の方法と同様に、直線50と×印との関係から2次関数70上のチルト量を補正する方法であり、第2に、2次関数70による近似は十分な精度の近似とみなして補正を行わず、2次関数70上のチルト量をそのまま最適チルト量に設定する方法である。両方法は任意に設定できるが、例えば2次関数70からの分散を算出し、分散がしきい値以上であれば第1の方法とし、しきい値より小さければ第2の方法とする等も好適であろう。
図6及び図7には、本実施形態の処理フローチャートが示されている。光ディスク10を装着した後、システムコントローラ32は光ディスク10の内周部に光ピックアップ16をシークさせ、内周部に予め形成されているデータあるいはパターンを再生する(S101)。このとき、チルト制御部17を制御し、光ピックアップ16のチルト量を種々変化させながら再生する。そして、再生RF信号を二値化し、クロック信号と比較して各チルト量毎のジッタを検出し、ジッタが最小となるチルト量を内周部における最適チルト量として選択する(S102)。次に、同じ内周部(同一トラックでもよく、異なるトラックでもよい)においてチルト量を変化させながらトラッキングエラー信号を検出し、トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量を選択する(S103)。そして、光ピックアップ16を外周部にシークさせ、外周部においても同様にジッタ最小となるチルト量を最適チルト量として選択し、また、トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量を選択する(S104、S105、S106)。
内周部及び外周部での探索処理が終了した後、システムコントローラ32は内周部と外周部間の任意の複数ポイント、例えば3ポイントr1、r2、r3を設定する(S107)。そして、各ポイントにおいて既にデータが存在するか否かを判定する(S108)。設定した各ポイントのいずれかにおいて再生RF信号が得られた場合にはデータが存在していると判定し、再生RF信号が得られない場合にはデータが存在していないと判定する。3ポイントのいずれにもデータが存在しない場合、システムコントローラ32は、各ポイントにおいてトラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量を選択する(S109)。すなわち、各ポイントにおいてチルト量を変化させながらトラッキングエラー信号を検出し、振幅が最大となるチルト量を選択する。以上の処理により、以下のチルト量が得られる。
内周部:
ジッタ最小となるチルト量及びトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量
位置r1、r2、r3:
トラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量
外周部:
ジッタ最小となるチルト量及びトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量
システムコントローラ32は、ジッタ最小となるチルト量及びトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量を直線近似し、直線近似して得られるチルト量を補正することで位置r1、r2、r3における最適チルト量(ジッタ最小となるチルト量)を設定する(S110)。具体的には、最適チルト量=(その位置におけるトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量)−(その位置における直線近似で得られる補間値の差分)により補正する。S108、S109、S110の処理は、各ポイントr1、r2、r3毎に繰り返し実行する。
一方、S108にてYES、すなわち各ポイントr1、r2、r3のいずれかにおいて既にデータが存在する場合には、チルト量を変化させながら当該データを再生してそのジッタが最小となるチルト量を選択する(S111)。そして、データが存在していない他のポイントにおけるチルト量(補間して得られるチルト量)を補正するか否かを判定する(S112)。この判定は、データが存在するポイントの数に基づいて行ってもよく、近似の精度を何らかの方法で評価しその程度に基づいて行ってもよい。前者の場合、例えばr1、r2、r3のうちの少なくとも2ポイント(内周部及び外周部を加えてトータルで4ポイント以上)においてデータあるいはパターンが存在している場合には補正しないと判定してもよい。もちろん、全ての場合において補正を行ってもよく、この場合にはS112の処理は不要となる。補正を行う場合には、S110の処理と同様に直線補間データ(あるいは曲線補間データ)を補正する。補正をしない場合、補間データをそのままその位置における最適チルト量に設定する(S113)。
なお、ジッタ最小となるチルト量については、直線近似とするか曲線近似とするかは任意に選択可能であるが、内周部及び外周部を含めてトータルの検出値が3ポイント以内であれば直線近似とし、それ以上であれば曲線近似としてもよく、全ての場合において直線近似としてもよい。全ての場合に直線近似とした場合には、常にS110補正処理を行うことが好適であり、曲線近似とした場合にはS112で補正の必要性を判定するのが好適であろう。トラッキングエラー信号振幅が最大となるチルト量については、トータルの検出数によらず常に内周部と外周部を結んで直線近似することはいうまでもない。
以上のようにしてトータル5ポイントにおいて最適チルト量を設定した後、図7の処理に移行する。すなわち、システムコントローラ32は、これらの5ポイントにおける最適チルト量に基づいて複数ゾーンの各ゾーンにおける最適チルト量を線形補間で設定し、光ディスクの各位置(各ゾーン)毎の最適チルト量を定めたテーブルを作成する(S114)。作成したテーブルはシステムコントローラ32の内蔵メモリに格納する。
ドライブ起動直後の以上の動作により、チルト制御のための基本処理が完了する。以後、光ディスク10にデータを記録(あるいは再生)する際には、記録すべき光ディスクの位置(ゾーン)情報を取得し(S115)、その位置の最適チルト量をメモリに格納されたテーブルから読み出してチルト制御部17に指令し光ピックアップ16をチルト制御しつつ(S116)、データを記録(あるいは再生)する(S117)。以上の処理をデータの記録完了まで繰り返し実行する(S118)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、内周部と外周部間のポイントとして3ポイントを設定したが、上記のとおり、このポイント数は任意であって、必要に応じて2ポイントあるいは4ポイント以上設定してもよい。但し、設定ポイント数の増大とともに精度は向上するものの処理時間が増大する。一般には2〜5ポイント程度が適当であろう。
また、本実施形態では、任意の位置における最適チルト量として、
最適チルト量=(その位置におけるトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量)−(その位置における直線近似で得られる補間値の差分)
で設定しているが、他の方法で設定することもできる。その一例は、
最適チルト量=(その位置におけるジッタ最小となる補間値)・(その位置におけるトラッキングエラー信号振幅最大となるチルト量)/(その位置におけるトラッキングエラー信号振幅最大となる補間値)
である。
また、本実施形態では最適チルト量としてジッタ最小となるチルト量としているが、再生RF信号レベルが最大となるチルト量としてもよく、トラッキングエラー信号の代わりにウォブル信号を用いてもよい。
さらに、本実施形態では光ディスク10としてDVD−RAMを例示したが、少なくとも内周部と外周部に予めデータあるいはパターンが形成された任意の光ディスクに適用することができる。なお、内周部と外周部に予めデータあるいはパターンが形成されていない光ディスクであっても、光ディスクの内周部と外周部に調整用データあるいは実データを書き込むことにより、そのデータを使用して本実施形態と同様のチルト制御を行うことが可能である。
実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図である。 最適チルト量設定説明図である。 直線補間値の補正説明図である。 他の最適チルト量設定説明図である。 さらに他の最適チルト量設定説明図である。 実施形態の処理フローチャート(その1)である。 実施形態の処理フローチャート(その2)である。
符号の説明
10 光ディスク、16 光ピックアップ、17 チルト制御部、32 システムコントローラ。

Claims (5)

  1. 光ディスクの少なくとも内周部と外周部に予め記録されたデータを再生することで内周部における内周最適チルト量と外周部における外周最適チルト量を取得し、前記内周部と外周部との間の任意の位置におけるチルト量を前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量に基づき設定し、設定されたチルト量に制御しつつ前記光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    前記内周部と外周部との間の任意の位置において、チルト量を変化させつつ前記光ディスクのトラッキングエラー信号を検出する検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量を選択する選択手段と、
    選択されたチルト量に応じて、前記任意の位置における最適チルト量を設定する設定手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクの少なくとも内周部と外周部に予め記録されたデータを再生することで内周部における内周最適チルト量と外周部における外周最適チルト量を取得し、前記内周部と外周部との間の任意の位置におけるチルト量を前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量に基づき設定し、設定されたチルト量に制御しつつ前記光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    前記内周部と外周部との間の任意の位置において、チルト量を変化させつつ前記光ディスクのウォブル信号を検出する検出手段と、
    前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量を選択する選択手段と、
    選択されたチルト量に応じて、前記任意の位置における最適チルト量を設定する設定手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1、2のいずれかに記載の装置において、
    前記設定手段は、前記内周最適チルト量と外周最適チルト量との間を補間して得られる前記任意の位置における仮想的な最適チルト量を、前記選択されたチルト量に応じて補正することで前記最適チルト量を設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量は、前記データを再生して得られる再生信号のジッタ量が最小あるいはRFレベルが最大となるチルト量であり、
    前記設定手段は、前記内周最適チルト量と外周最適チルト量との間を補間して得られる前記任意の位置における仮想的な最適チルト量を、前記内周部において前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量及び前記外周部において前記トラッキングエラー信号の振幅が最大となるチルト量との間を補間して得られる前記任意の位置におけるチルト量と前記選択されたチルト量との関係に応じて補正することで前記最適チルト量を設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項2記載の装置において、
    前記内周最適チルト量及び外周最適チルト量は、前記データを再生して得られる再生信号のジッタ量が最小あるいはRFレベルが最大となるチルト量であり、
    前記設定手段は、前記内周最適チルト量と外周最適チルト量との間を補間して得られる前記任意の位置における仮想的な最適チルト量を、前記内周部において前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量及び前記外周部において前記ウォブル信号の振幅が最大となるチルト量との間を補間して得られる前記任意の位置におけるチルト量と前記選択されたチルト量との関係に応じて補正することで前記最適チルト量を設定する
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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