JP2006113796A - シミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードウェア記述言語を用いたデジアナ混載回路のシミュレーションにおいて、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行い、モジュール間の接続検証も含めた高速なデジアナ混載シミュレーションをハードウェア記述言語のみの単一言語、単一シミュレータで実現可能とする。
【解決手段】一つのアナログ出力信号に対し複数ビットの2進数に変換する2進化処理部14を有しており、2進化されたアナログ信号を複数ビットのデジタル信号として入出力端子を介して信号伝達する機能を有し、また2進化された複数ビットのアナログ信号を実数値に復元する実数化処理部16を有している。
【選択図】図1

Description

本発明はデジタル回路部とアナログ回路部を有するデジタル・アナログ(以下、デジアナと略称する)混載回路のシミュレーション方法に関する。
近年、LSIの集積技術の進歩により、アナログ回路とデジタル回路(ロジック)を混載したLSIが開発されている。このようなデジアナ混載LSIを開発する過程において、実際にLSIを製造する前に電算機上で動作を確認する必要がある。その為、デジアナ混載シミュレーションを実施している。
一般的なデジアナ混載シミュレーションでは、アナログ部はSPICEやVerilog−Aといったアナログ記述言語を用いて回路を記述し、アナログ回路シミュレータにてシミュレーションを実施する。またロジック部は、Verilog−HDL等のハードウェア記述言語を用いて回路を記述し、論理シミュレータにてシミュレーションを実施する。
しかしながらこの方法ではアナログ部とロジック部でそれぞれ別のシミュレータを準備する必要があり、また回路シミュレータは論理シミュレータと比べ非常に低速な為、シミュレーション全体が遅くなるという課題が存在する。そこで従来、特許文献1等に記載されているような、アナログ回路をハードウェア記述言語を用いて記述し、論理シミュレータ単体でデジアナ混載シミュレーションを行う方法が提案されている。
図22は従来技術のハードウェア記述言語を用いたデジアナ混載シミュレーション方法の説明図であり、1は出力アナログ回路モジュール、2は入力アナログ回路モジュール、3はアナログ伝達モジュールである。これらは全てハードウェア記述言語により記述されており、出力アナログ回路モジュール1からアナログ信号を出力し、アナログ伝達モジュール3を介して入力アナログ回路モジュール2に信号が入力される。出力アナログ回路モジュール1は出力アナログ回路4と出力レジスタ変数5と出力端子6から構成され、入力アナログ回路モジュール2は入力アナログ回路7と入力レジスタ変数8と入力端子9から構成される。アナログ伝達モジュール3は出力伝達レジスタ変数10と入力伝達レジスタ変数11から構成されている。
出力アナログ回路4と入力アナログ回路7が本来の検証対象の回路である。また出力端子6と入力端子9は、実際の回路であれば信号伝達を行う入出力端子として用いられるのだが、ハードウェア記述言語はデジタル回路を記述することに特化した言語であり、アナログ値のような実数値情報をモジュール間で伝達する必要が無く、アナログ値を入出力端子を介して伝達する仕組みが無い。その為、出力端子6と入力端子9はシミュレーションには関与せず、ダミー端子として扱われる。
出力アナログ回路4から出力されたアナログ値は出力レジスタ変数5に保存され、その値をアナログ伝達モジュール3からモジュールの境界を飛び越して参照し、出力伝達レジスタ変数10に格納する。次に、出力伝達レジスタ変数10に格納されたアナログ値は入力伝達レジスタ11に代入され、モジュール境界を飛び越して入力アナログ回路モジュール2内の入力レジスタ変数8に代入され、最終的に入力アナログ回路7に入力される。
特開2000−181940号公報
従来技術のハードウェア記述言語を用いたデジアナ混載シミュレーション方法では、出力端子6と入力端子9はシミュレーションには関与せず、シミュレーション上の信号伝達は実際に存在しないアナログ伝達モジュール3によって伝達されることから、実際の各モジュール間の接続検証ができないという課題が存在する。
またハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュールと、アナログ記述言語で記述されたアナログ回路モジュールが混在した場合、アナログ伝達モジュール3はハードウェア記述言語により記述されている為、アナログ記述言語からアクセスすることができず、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュールと、アナログ記述言語で記述されたアナログ回路モジュール間でアナログ値を伝達することができないという課題が存在する。
本発明は上記課題を解決するもので、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行い、モジュール間の接続検証も含めた高速なデジアナ混載シミュレーションをハードウェア記述言語のみの単一言語、単一シミュレータで実現可能とするシミュレーション方法を提供することを目的とする。また部分的にアナログ記述言語のアナログ回路モジュールが存在する場合でも、アナログ記述言語のアナログ回路モジュールとハードウェア記述言語のアナログ回路モジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行い、モジュール間の接続検証も含めた高速で高精度なデジアナ混載シミュレーションを実現可能とするシミュレーション方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明のシミュレーション方法は、一つのアナログ出力信号に対し、そのアナログ値を複数ビットの2進数に変換する2進化処理部を有しており、2進化された複数ビットのアナログ信号を複数ビットのデジタル信号として出力端子を介して出力する機能を有している。また、複数ビットのデジタル信号を複数ビットの入力端子で受け、その複数ビットのデジタル信号を2進化されたアナログ値として実数値に変換する実数化処理部を有している。これらのように1つのアナログ信号を複数ビットのデジタル信号に対応付けさせることで、ハードウェア記述言語で記述されたアナログモジュール間で入出力端子を用いて信号伝達を行うことができる。またアナログ記述言語を用いて記述されたアナログモジュールとハードウェア記述言語を用いて記述されたアナログモジュールを接続する場合でも、伝達するアナログ信号の実数値を複数本の2進化されたアナログ信号に対応付けさせ、ハードウェア記述言語とアナログ記述言語の境界にて、2進化された複数本のアナログ信号の各ビット毎に1ビットのアナログ/デジタル、デジタル/アナログ変換を行うことで、ハードウェア記述言語とアナログ記述言語間でアナログ値を伝達することができる。
本発明のシミュレーション方法によれば、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行うことができ、モジュール間の接続検証も含めた高速なデジアナ混載シミュレーションをハードウェア記述言語のみの単一言語、単一シミュレータで実現することができる。また、部分的にアナログ記述言語で記述されたアナログ回路モジュールが存在する場合でも、アナログ記述言語で記述されたアナログ回路モジュールと、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行い、モジュール間の接続検証も含めた高速で高精度なデジアナ混載シミュレーションを実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態のシミュレーション方法におけるハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図である。図1において、12は出力アナログ回路モジュールであり、出力アナログ回路4と2進化処理部14と出力端子15から構成されている。13は入力アナログ回路モジュールであり、入力アナログ回路7と実数化処理部16と入力端子17から構成されている。
出力アナログ回路4及び入力アナログ回路7は、図22の従来技術のハードウェア記述言語を用いたデジアナ混載シミュレーション方法のものと同じである。18は浮動小数点2進データであり、出力アナログ回路モジュール12と入力アナログ回路モジュール13の間を出力端子15及び入力端子17を介して伝達される。出力端子15及び入力端子17はそれぞれ複数本のデジタル端子で構成されている。これらは全てハードウェア記述言語にて記述されている。以下、浮動小数点2進データが64ビットの場合を例として説明する。
始めに、出力アナログ回路4が2.5Vの電圧を出力したとする。2進化処理部14は出力アナログ回路4から出力された2.5という実数値を特定フォーマットに基づいて2進化する。図2は浮動小数点2進フォーマットのサンプルとして、IEEE64ビット浮動小数点2進フォーマットを示すものであり、図2の浮動小数点2進フォーマットでは一つの実数値が1ビットの符号ビット(S0)、11ビットの指数部(E10〜E0)、52ビットの仮数部(M51〜M0)から構成されており、S0が0の場合正数、1の場合負数を示す。また指数部(E10〜E0)は実際の値に+1023されたゲタばきで表現される。これら符号ビット、指数部、仮数部と実数値との関係は図2に示した式で表される。実数値が2.5の場合、2.5を固定少数点2進数で表現すると10.1である。これに図2の式を当てはめると、S0=0、E10〜E0=10000000000(10進数で1024)、M51〜M0=010000000000000000000000000000000000000000000000000である。つまり2進化処理部14は2.5という実数値を010000000000010000000000000000000000000000000000000000000000000(16進数で4004000000000000)の64ビットのデジタル信号に変換する。
このようにして変換された64ビットの浮動小数点2進データ18は出力端子15を介して入力アナログ間ジュール13の入力端子17に入力される。入力された64ビットの浮動小数点2進データは入力アナログ回路モジュール13内の実数化処理部16により、元のアナログ値である2.5Vに復元される。実数化処理部16の動作は2進化処理部14の逆変換であり、図2の浮動小数点2進フォーマットに基づいて64ビットのデジタル信号を実数値に変換する。実数化処理部16により復元された2.5Vというアナログ値は最終的に入力アナログ回路7に入力される。これらのようにアナログ信号の実数値を2進化処理部14が2進化することから、ハードウェア記述言語で記述されたモジュールから出力端子を介してアナログ信号を出力することができる。また、実数化処理部16がモジュールの入力端子を介して入力された2進化されたアナログ信号を元の実数値に復元することから、ハードウェア記述言語で記述されたアナログモジュール間でアナログ値の伝達を行うことができる。
尚、これまでの説明では、伝達するアナログ値が電圧の場合について説明してきたが、伝達するアナログ値が電流の場合も同様に扱うことができる。またこの方法は電流・電圧だけでなく、周波数等のあらゆる物理量に応用することができる。
図3は第1の実施形態のサンプル回路を示すブロック図であり、次に、図3に示すサンプル回路をシミュレーションする場合について説明する。図3において、19は入力信号であり、検証対象の回路に入力するアナログ波形である。20、21は増幅器、22は8ビットA/D変換器、23はデジタルフィルタ、24は8ビットD/A変換器である。25は出力信号であり、シミュレーション結果として得られるアナログ波形を意味している。これらの中でデジタルフィルタ23のみがデジタル回路であり、他はアナログ回路である。またこれら全てはハードウェア記述言語にて記述されている。
回路動作としては、入力信号19が増幅器20に入力され、増幅されたアナログ信号が8ビットA/D変換器22に入力される。入力されたアナログ信号は8ビットのデジタル信号に変換される。次にA/D変換器22により変換された8ビットのデジタル信号はデジタルフィルタ23に入力され、デジタル演算処理されて8ビットのデジタル信号として出力される。出力された8ビットのデジタル信号は8ビットD/A変換器24に入力され、アナログ信号に変換され増幅器21に入力される。増幅器21に入力されたアナログ信号は増幅されて出力信号25を出力する。これらの構成において、増幅器20と8ビットA/D変換器22の接続、8ビットD/A変換器24と増幅器21の接続に図1のハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を適用する。
次に、入力信号19を増幅器20に入力する方法について図4を参照しながら説明する。図4はハードウェア記述のアナログ回路へのアナログ波形入力方法を示す説明図であり、図4において、入力アナログ回路モジュール13、入力アナログ回路7、実数化処理部16、入力端子17、出力端子15、浮動小数点2進データ18は図1に示すものと同一である。26は入力波形生成モジュールであり、任意のアナログ波形を生成し検証対象のアナログ回路に入力する。27はメモリー等の二次元レジスタ、28は二次元レジスタ27の出力アドレスをコントロールするアドレス制御部である。アドレス制御部28が指し示す出力アドレスに対応する二次元レジスタ27内の64ビット浮動小数点データが、出力端子15を介して入力アナログ回路モジュール13の入力端子17に入力される。図3の増幅器20が入力アナログモジュール13に相当し、入力信号19が入力波形生成モジュール26に相当する。これらは全てハードウェア記述言語にて記述されている。
次に、入力波形生成モジュール26の動作について図5を参照しながら説明する。シミュレーションを開始する前に入力したい入力波形を2進化し、メモリーイメージに変換する。
図5は入力波形のメモリーイメージ変換例を示す図である。図5において、29は入力したい入力波形であり、縦軸が電圧、横軸が時間を指すものとする。この入力波形29をある一定の時間間隔dt毎に各時刻での電圧値を抽出し、サンプリングイメージ30を得る。次に、サンプリングイメージ30の各電圧値について、図2の浮動小数点2進フォーマットに基づいて64ビットの2進数に変換し、入力波形のメモリーイメージ31を作成する。
図5の変換例では電圧抽出時刻の早い順番にメモリーのアドレスを対応付けさせている。次に、シミュレーション実行時の動作について図6の入力波形生成フロー図を用いて説明する。まずシミュレーション開始直後、前もって準備しておいた入力波形のメモリーイメージ31を二次元レジスタ27に格納する(S01)。次にアドレス制御部28の出力アドレス値を0に初期化する(S02)。次からのS03〜S06の工程はシミュレーション終了まで繰り返す。S04において、二次元レジスタ27から現在の出力アドレスの64ビット浮動小数点データを読み込み、出力端子15から出力する。現在の二次元レジスタ27の出力アドレスは0なのでこの工程により、シミュレーション時刻0での入力波形24の電圧値に相当する64ビットの浮動小数点2進データが出力端子15から出力される。次にシミュレーション時刻がdt経過するまで待つ(S05)。次にアドレス制御部28の出力アドレス値に1加算する(S06)。
これらのS03〜S06の工程を繰り返すことで、シミュレーション時刻dt間隔で、現在時刻の入力波形29の電圧値に相当する64ビットの浮動小数点データが出力端子15から出力され、入力アナログ回路モジュール13に入力される。入力アナログ回路モジュール13の動作は図1に示すものと同一である。これらのように、入力したい入力波形を予め2進化してレジスタに格納することから、同じ入力波形を用いて複数回シミュレーションを実行する場合、入力波形29は一度入力波形のメモリーイメージ31に変換してしまうと二度と変換する必要が無く、シミュレーション実行中に実数値から浮動小数点2進データへの変換処理を行う必要が無い為、高速にシミュレーションを実行することができる。また入力波形が異なる場合でも入力波形生成モジュール26を変更する必要は無く、入力波形のメモリーイメージ31のみを差し替えるだけで新たな入力波形を生成することができる。
次に、図3に示す第1の実施形態のサンプル回路の8ビットA/D変換器22とデジタルフィルタ23の接続方法について説明する。8ビットA/D変換器22はアナログ回路であり、デジタルフィルタ23はデジタル回路である。8ビットA/D変換器22とデジタルフィルタ23との接続は8本のデジアナ接続が用いられているが、説明を簡単にする為、8本の中の1本に注目して以下に図7を参照しながら説明する。
図7はハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のデジタル回路への接続方法を示す説明図である。図7において出力アナログ回路モジュール12、出力アナログ回路4、2進化処理部14、出力端子15、浮動小数点2進データ18は図1に示すものと同一である。実数化処理部16は図1に示すものと同一であるが、モジュールの外で使用する点が異なる。32は入力デジタル回路モジュールでありデジタル入力端子33を備えている。入力デジタル回路モジュール32が検証対象のロジック回路そのものである。図3に示す8ビットA/D変換器22が出力アナログ回路モジュール12に相当し、デジタルフィルタ23が入力デジタル回路モジュール32に相当する。34は1ビットのA/D変換器であり、A/D変換器34に入力されたアナログ値に応じてデジタルの‘H’‘L’を出力する。図8にそのA/D変換例を示す。
図8において、上段のグラフの縦軸が入力アナログ信号電圧を示し、下段のグラフの縦軸が出力デジタル信号の‘H’‘L’を示している。横軸は共に時刻を表している。A/D変換器34には回路仕様に合わせてVth、Vtlの設定がある。Vthは出力デジタル信号が‘L’から‘H’に立ち上がる際の入力アナログ信号のしきい値電圧であり、Vtlは出力デジタル信号が‘H’から‘L’に立ち下がる際の入力アナログ信号のしきい値電圧である。図8のA/D変換例では入力アナログ信号がVthを超えた所で出力デジタル信号が立ち上がり、入力アナログ信号がVtlを下回った所で出力デジタル信号が立ち下がっている。これら図7の構成は全てハードウェア記述言語にて記述されている。
次に、図7を参照しながらハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のデジタル回路への接続方法の動作について説明する。図7において、出力アナログ回路4から出力された電圧値は2進化処理部14により64ビットの浮動小数点2進データに変換され、出力アナログ回路モジュール12の出力として出力端子15から出力される。このようにして出力された64ビットの浮動小数点2進データ18は実数化処理部16に入力され、元のアナログ電圧に復元される。復元されたアナログ電圧値はA/D変換器34に入力され、図8のA/D変換例の通り‘H’‘L’のデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は入力端子33を介して入力デジタル回路モジュール32へ入力される。これらのように、ハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュールからハードウェア記述言語で記述されたデジタル回路モジュールへ入出力端子を介して信号を伝達することができる。
次に、図3に示す第1の実施形態のサンプル回路のデジタルフィルタ23と8ビットD/A変換器24の接続方法について説明する。デジタルフィルタ23はデジタル回路であり、8ビットD/A変換器24はアナログ回路である。デジタルフィルタ23と8ビットD/A変換器24の接続には8本のデジアナ接続が用いられているが、説明を簡単にする為8本の中の1本に注目して、以下、図9を参照しながら説明する。
図9はハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図である。図9において、入力アナログ回路モジュール13、入力アナログ回路7、実数化処理部16、入力端子17、浮動小数点2進データ18は図1のものと同一である。2進化処理部14は図1のものと同一であるが、モジュールの外で使用する点が異なる。35は出力デジタル回路モジュールでありデジタルの出力端子36を備えている。出力デジタル回路モジュール35が検証対象のロジック回路そのものである。図3のデジタルフィルタ23が出力デジタル回路モジュール35に相当し、8ビットD/A変換器24が入力アナログ回路モジュール13に相当する。37は1ビットのD/A変換器であり、D/A変換器に入力されたデジタル信号に応じてアナログ波形を出力する。図10にそのD/A変換例を示す。
図10において、上段のグラフの縦軸が入力デジタル信号の‘H’‘L’を示し、下段のグラフの縦軸が出力アナログ信号の電圧値を示している。横軸は共に時刻を示している。D/A変換器37には回路仕様に合わせてVh、Vl、Tr、Tfの設定がある。Vhは入力デジタル信号‘H’に対応する出力アナログ信号の電圧値を示し、Vlは入力デジタル信号‘L’に対応する出力アナログ信号の電圧値を示している。またTrは出力アナログ信号の電圧値がVlからVhへ立ち上がる際の遷移時間であり、Tfは出力アナログ信号の電圧値がVhからVlへ立ち下がる際の遷移時間を示している。図10のD/A変換例では入力デジタル信号が‘L’から‘H’に立ち上がった瞬間から遷移時間trを経て、出力アナログ信号の電圧値がVlからVhまで遷移している。また入力デジタル信号が‘H’から‘L’に立ち下がった瞬間から遷移時間tfを経て、出力アナログ信号の電圧値がVhからVlまで遷移している。これら図9に示す構成は全てハードウェア記述言語にて記述されている。
次に、図9のハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法の動作について説明する。図9において、出力デジタル回路モジュール35から出力されたデジタル信号は、出力端子36を介してD/A変換器37に入力され、図10のD/A変換例の通りアナログ電圧値に変換される。アナログ電圧値は2進化処理部14に入力され、そのアナログ電圧値に相当する浮動小数点2進データ18が入力アナログ回路モジュール13の入力端子17に入力される。入力アナログ回路モジュール13の動作は図1に示すものと同一である。これらのようにハードウェア記述言語で記述されたデジタル回路モジュールからハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュールへ入出力端子を介して信号を伝達することができる。
ところで、図9に示すハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法におけるD/A変換器37において、図11のD/A変換例のようにtr、tfの遷移時間が不要な場合が存在する。その場合、図12のハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法(遷移時間なし)を用いた方がシミュレーション実行時に図9の2進化処理部14の実数値から浮動小数点2進数への変換処理が不要な為、高速にシミュレーションを実行することができる。
以下に、図12のハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法(遷移時間なし)の動作について説明する。図12において、38はH/L変換処理部であり、それ以外の構成は図9に示す構成と同一である。
次に、H/L変換処理部38の動作について、図13のH/L変換処理フロー図を用いて説明する。まず始めにデジタル信号‘H’‘L’に対応するアナログ電圧値Vh、Vlを実数値で設定する(S11)。次にS11で設定したVh、Vlの実数値を図2の浮動小数点2進フォーマットに従って64ビットの浮動小数点2進数Bh、Blに変換する。例えばVh=2.5V、Vl=0Vの場合、Bh=400400000000000(16進数表記)、Bl=0000000000000000(16進数表記)となる。次のS13〜S16はシミュレーションが終了するまで繰り返される。S14ではデジタル回路からの出力が‘H’か調べる。‘H’の場合S15へ進み、Bhの値の浮動小数点2進データ18をH/L変換処理部38から出力する。S14で‘L’の場合S16へ進み、Blの値の浮動小数点2進データ18をH/L変換処理部38から出力する。
図14はH/L変換例を示すグラフである。図14において、上段のグラフの縦軸が入力デジタル信号と出力アナログ電圧を示しており、下段がそれに対応するH/L変換処理部の出力である出力浮動小数点2進信号を示している。上下段共横軸は時刻を示している。図14の例では入力デジタル信号が‘L’のとき出力浮動小数点2進信号は0000000000000000(16進数表記)となり、入力デジタル信号が‘H’のとき出力浮動小数点2進信号は4004000000000000(16進数表記)となっている。これら図12の構成は全てハードウェア記述言語にて記述されている。
次に、図12のハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のデジタル回路への接続方法(遷移時間なし)の動作について説明する。図12において、出力デジタル回路モジュール35から出力されたデジタル信号は出力端子36を介してH/L変換処理部38に入力され、図14のH/L変換例の通り入力されたデジタル信号に対応するアナログ電圧値を浮動小数点2進データ18として出力される。出力された浮動小数点2進データ18は入力アナログ回路モジュール13の入力端子17に入力される。入力アナログ回路モジュール13の動作は図1のものと同じである。これらのように、ハードウェア記述言語で記述されたデジタル回路モジュールからハードウェア記述言語で記述されたアナログ回路モジュールへ信号伝達することができ、更にデジタル信号の‘L’⇒‘H’、‘H’⇒‘L’変化時の遷移時間が不要な場合、H/L変換処理部38により直接浮動小数点2進データ18を出力する為、2進化処理部14の実数値から浮動小数点2進数への変換処理が不要となり、高速なシミュレーションを実行することができる。
次に、図3に示す第1の実施形態のサンプル回路の増幅器21からの出力である出力信号25の波形表示方法について、図15のハードウェア記述のアナログ信号波形表示方法の図を用いて説明する。
図15において出力アナログ回路モジュール12、入力アナログ回路モジュール13、出力端子15、入力端子17、浮動小数点2進データ18は図1の構成と同じである。39は波形表示装置であり、観測したいアナログ信号を視覚的に表示する。実数化処理部16は図1に示すものと同一であるが、波形表示装置39内に存在する点が異なる。図3の増幅器21が出力アナログ回路モジュール12に相当し、出力信号25が波形表示装置39に相当する。尚、図15の構成はハードウェア記述言語にて記述された出力アナログ回路モジュール12とハードウェア記述言語にて記述された入力アナログ回路モジュール13の間の信号伝達状態を波形表示し解析する場合であり、図3の増幅器21からの出力信号のように他のモジュールへの入力が不要な場合、入力アナログ回路モジュール13は不要である。
図15において観測対象のアナログ信号である64ビットの浮動小数点2進データ18を波形表示装置39に取り込み、実数化処理部16により取り込んだ浮動小数点2進データ18を実数値へ復元する。実数値化されたアナログ信号は一般的な波形表示装置と同様、実数値情報を視覚的にアナログ波形を表示する。これらのように観測対象のアナログ信号が浮動小数点2進化された信号であっても、波形表示時に実数化処理部16により実数化することで通常のアナログ信号の波形表示同様視覚的にアナログ信号を表示することができる。
これまで説明してきた通り、信号を出力するモジュールのデジタル回路かアナログ回路かの属性と、信号を入力するモジュールのデジタル回路かアナログ回路かの属性の組み合わせに応じて、第1の実施形態で述べてきたモジュール間の接続方法の最適なものを使用することで、あらゆる構成のデジアナ混載回路のモジュール間での信号伝達を各モジュールの入出力端子を用いて行うことができ、モジュール間の接続検証も含めた高速なデジアナ混載シミュレーションをハードウェア記述言語のみの単一言語、単一シミュレータにて実現することができる。
(第2の実施形態)
図3に示す第1の実施形態のサンプル回路では全てのモジュールはハードウェア記述にて記述されていたが、シミュレーション精度が要求されるモジュールに対してはVerilog−A等のアナログ記述言語を用いて記述した方が良い場合がある。図3に示す増幅器20,21のシミュレーション精度が必要であった場合の例である第2の実施形態のサンプル回路の図16に示す。図16において、入力信号19、8ビットA/D変換器22、デジタルフィルタ23、8ビットD/A変換器24、出力信号25については図3の構成と同一であり、ハードウェア記述言語によって記述されている。増幅器40,41はシミュレーション精度が必要な為、アナログ記述言語によって記述されている。一般的なデジアナ混載シミュレーションではアナログ回路はアナログ記述言語によって記述し、デジタル回路はハードウェア記述によって記述するのだが、シミュレーション精度が不要で高速にシミュレーションを行いたい場合、アナログ回路であってもハードウェア記述言語にて記述した方がシミュレーションが高速になるという利点がある。図16では8ビットA/D変換器22及び8ビットD/A変換器24がそれに相当する。
次にアナログ記述言語にて記述された増幅器40とハードウェア記述言語にて記述された8ビットA/D変換器22の接続方法について説明する。
図17はアナログ記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図である。図17において、入力アナログ回路モジュール13、入力アナログ回路7、実数化処理部16、入力端子17、浮動小数点2進データ18は図1に示す構成と同一であり、ハードウェア記述言語にて記述されている。42は出力アナログ回路モジュールであり、出力端子43を備えている。出力アナログ回路モジュール42は図1の出力アナログ回路モジュール12に相当するが、アナログ記述言語にて記述されている点が異なる。また出力端子43についても出力端子15とは異なり、アナログ信号である実数値情報そのものを出力する。44は2進化処理部であり、図1の2進化処理部14と同様に図2の浮動小数点2進フォーマットに従って入力された実数値情報を64ビットの浮動小数点2進データに変換するが、アナログ記述言語によって記述されている点が異なる。また各ビットの出力信号がアナログ信号である点が異なる。45はAtoDインターフェイスであり、浮動小数点2進データのビット数分である64個のAtoDインターフェイス45が2進化処理部44と入力アナログ回路モジュール13の入力端子17の間に接続されている。AtoDインターフェイス45はデジアナ混載シミュレーションにおいて、アナログ部とデジタル部の境界で信号を伝達する為のものであり、動作的には図8のA/D変換例と等価である。しかしながら入力するアナログ信号がアナログ記述言語であり、出力されるデジタル信号がハードウェア記述言語である点が異なる。図16の増幅器40が出力アナログ回路モジュール42に相当し、8ビットA/D変換器22が入力アナログ回路モジュール13に相当する。
次に、図17のアナログ記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法の動作について説明する。図17において、出力アナログ回路モジュール42から出力されたアナログ信号は出力端子43を介して2進化処理部44に入力される。2進化処理部44では入力されたアナログ値を対応する64ビットの浮動小数点2進データに変換し、各ビットが0の場合AtoDインターフェイス45の立下りしきい値電圧Vtlより低い電圧値をAtoDインターフェイス45へ出力し、各ビットが1の場合AtoDインターフェイス45の立上がりしきい値電圧Vthより高い電圧値をAtoDインターフェイス45へ出力する。64個のAtoDインターフェイス45では各ビット毎に入力された2値化されたアナログ電圧を‘H’‘L’のデジタル信号に変換し、入力アナログ回路モジュール13の入力端子17に64ビットの浮動小数点2進データ18として入力する。入力アナログ回路モジュールの動作は図1のものと同一である。これらのようにアナログ記述言語で記述されたアナログモジュールからの出力信号の値を、2進化処理部44が2値化し、AtoDインターフェイス45が各ビット毎にデジタル信号化することから、アナログ記述言語にて記述されたアナログモジュールからハードウェア記述言語にて記述されたアナログモジュールへ入出力端子を介してアナログ値の伝達を行うことができる。
次に、図16の第2の実施形態のサンプル回路図において、ハードウェア記述言語によって記述された8ビットD/A変換器24とアナログ記述言語にて記述された増幅器41の接続方法について説明する。図18はハードウェア記述のアナログ回路からアナログ記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図である。図18において、出力アナログ回路モジュール12、出力アナログ回路4、2進化処理部14、出力端子15、浮動小数点2進データ18は図1の構成と同じであり、ハードウェア記述言語にて記述されている。46は入力アナログ回路モジュールであり、入力端子47を備えている。入力アナログ回路モジュール46は図1の入力アナログ回路モジュール13に相当するがアナログ記述言語にて記述されている点が異なる。また入力端子47についても入力端子17と異なり、アナログ信号である実数値情報そのものを入力する。48は実数化処理部であり、図1の実数化処理部16と同様、図2の浮動小数点2進フォーマットに従って入力された64ビットの浮動小数点2進データを実数値情報に復元するが、アナログ記述言語にて記述されている点が異なる。また各ビットの入力信号がアナログ信号である点が異なる。49はDtoAインターフェイスであり、浮動小数点2進データのビット数分である64個のDtoAインターフェイス49が出力アナログ回路モジュール12の出力端子15と実数化処理部48の間に接続されている。DtoAインターフェイス49はデジアナ混載シミュレーションにおいて、デジタル部とアナログ部の境界で信号を伝達する為のものであり、動作的には図10のD/A変換例と等価である。しかしながら出力するアナログ信号がアナログ記述言語であり、入力されるデジタル信号がハードウェア記述言語である点が異なる。図16の8ビットD/A変換器24が出力アナログ回路モジュール12に相当し、増幅器41が入力アナログ回路モジュール46に相当する。
次に、図18のハードウェア記述のアナログ回路からアナログ記述のアナログ回路への接続方法の動作について説明する。図18において、出力アナログ回路4から出力されたアナログ信号は2進化処理部14によって64ビットの浮動小数点2進データ18に変換され、出力端子15を介して各ビット毎に64個のDtoAインターフェイス49へ入力される。各DtoAインターフェイス49では入力された浮動小数点2進データ18の‘H’‘L’に応じて、それぞれに対応するアナログ電圧Vh,Vlを実数化処理部48に出力する。この際、図10のD/A変換例におけるtr,tfの出力アナログ信号の変化の遷移時間は不要であり、図11のD/A変換例のように変換する。実数化処理部48では入力されたVh、Vlのアナログ電圧をそれぞれ‘1’‘0’と解釈し、入力された浮動小数点2進データに対応する実数値に復元し、入力端子47を介して入力アナログ回路モジュール46へアナログ信号を入力する。これらのようにハードウェア記述言語にて記述されたアナログモジュールから出力された浮動小数点2進化された信号をDtoAインターフェイス49が各ビット毎にアナログ信号化し、実数化処理部48にて実数に復元することから、ハードウェア記述言語にて記述されたアナログモジュールからアナログ記述言語によって記述されたアナログモジュールへ入出力端子を介してアナログ値の伝達を行うことができる。
次に、図16に示す第2の実施形態のサンプル回路図において、ハードウェア記述言語によって記述された入力信号19とアナログ記述言語によって記述された増幅器40の接続方法について説明する。尚、入力信号19は図3に示す第1の実施形態のサンプル回路図で使用したものを再利用することを想定している。
図19はアナログ記述のアナログ回路へのアナログ波形入力方法を示す説明図である。図19において、入力波形生成モジュール26は図4のものと同じであり、出力端子15、二次元レジスタ27、アドレス制御部28、浮動小数点2進データ18は図4に示すものと同一である。また二次元レジスタ27に読み込む入力波形のメモリーイメージに関しても図5に示す入力波形のメモリーイメージ31をそのまま再利用する。入力アナログ回路モジュール46、入力端子47、実数化処理部48、DtoAインターフェイス49は図18のものと同一である。図16の入力信号19が入力波形生成モジュール26に相当し、増幅器40が入力アナログ回路モジュール46に相当する。
次に、図19のアナログ記述のアナログ回路へのアナログ波形入力方法の動作について説明する。始めに図6の入力波形生成フローに従い、シミュレーション開始直後に予め準備しておいた入力波形のメモリーイメージ31を二次元レジスタ27に読み込み、シミュレーション時刻の経過に伴ってアドレス制御部28が二次元レジスタ27の出力アドレスを制御し、そのシミュレーション時刻に対応した入力波形の電圧値が64ビットの浮動小数点2進データ18として出力端子15から出力される。出力された64ビットの浮動小数点2進データ18は各ビット毎にDtoAインターフェイス49に入力され、2値化されたアナログ信号に変換される。2値化されたアナログ信号は実数化処理部48にて実数値に復元され、電圧値情報として入力アナログ回路モジュール46へ入力端子47を介して入力される。これらのように入力波形生成モジュール26は、入力先のアナログ回路モジュールがアナログ記述言語にて記述されていた場合でもハードウェア記述言語にて記述されていた場合と同様に任意の入力波形を入力することができ、入力波形イメージ31も再利用することができる。
これまで説明してきた通り、アナログ信号を出力するモジュールと入力するモジュールの記述されている言語が異なる場合でも、アナログ信号を出力するモジュールの記述言語とアナログ信号を入力するモジュールの記述言語の組み合わせに応じて、第2の実施形態で述べてきたモジュール間の接続方法の最適なものを使用することで、あらゆる言語構成のデジアナ混載回路のモジュール間での信号伝達を、各モジュールの入出力端子を用いて行うことができ、モジュール間の接続検証も含めた高速で高精度なデジアナ混載シミュレーションを実現することができる。
(第3の実施形態)
VCO(Voltage Controlled Oscillator)のように電圧値のようなアナログ的要素によって、発振周波数が制御されるようなアナログ回路をシミュレーションする場合、その発振周波数が非常に高周波な為、アナログ記述言語を用いたアナログ回路シミュレーションではシミュレーション速度が低下し、シミュレーションに膨大な時間が掛かるという課題が存在する。 次に記載する本発明の第3の実施形態はこのような課題を解決するものであり、精度の必要な周波数を制御する部分をアナログ記述言語にて記述し、速度の必要な発振部分をハードウェア記述言語にて記述することで、シミュレーション精度を落すことなく高速にシミュレーションを実施することができるようにしたものである。その方法をVCOを例にして以下に説明する。
図20は本発明の第3の実施形態のVCO適用例を示す説明図である。VCOは入力された電圧値によって発振周波数が制御されるアナログ回路であり、第3の実施形態ではVCOをV−F変換部と発振部に分け、V−F変換部はアナログ記述言語によって記述され、発振部分がハードウェア記述言語によって記述されている。
図20において、50は電圧入力端子でありVCOの入力端子、51はV−F変換部である。52は矩形波生成モジュールであり、実数化処理部16と矩形波生成部53から構成されている。実数化処理部16は図1のものと同一である。54はVCOの出力である発振信号を出力する矩形波出力端子である。2進化処理部44、AtoDインターフェイス45、浮動小数点2進データ18は図17のものと同一である。V−F変換部51及び2進化処理部44はアナログ記述言語にて記述されており、矩形波生成モジュール52はハードウェア記述言語にて記述されている。
次に、図20に示す第3の実施形態のVCO適用例の動作について説明する。入力端子50からV−F変換部51へVCOの入力電圧が入力される。V−F変換部51はVCOの仕様に応じて、入力された電圧に対応する周波数値を出力する。その例のVCO出力結果を図21に示す。図21において、上段のグラフの縦軸がVCOへの入力電圧を示しており、中断のグラフの縦軸がV−F変換部51の出力周波数値を示している。下段のグラフはVCOの出力である矩形波のデジタル信号を示している。全てのグラフにおいて横軸は時刻を示している。V−F変換部51から出力された周波数情報は2進化処理部44へ入力される。2進化処理部44では図2の浮動小数点2進フォーマットサンプルに基づいて入力された周波数値を対応する64ビットの浮動小数点2進データに変換し、各ビットが0の場合AtoDインターフェイス45の立下りしきい値電圧Vtlより低い電圧値をAtoDインターフェイス45へ出力し、各ビットが1の場合AtoDインターフェイス45の立上がりしきい値電圧Vthより高い電圧値をAtoDインターフェイス45へ出力する。64個のAtoDインターフェイス45では各ビット毎に入力された2値化されたアナログ電圧値を‘H’‘L’のデジタル信号に変換し、矩形波生成モジュール52の実数化処理部16に64ビットの浮動小数点2進データ18として入力する。実数化処理部16は入力された周波数情報の64ビットの浮動小数点2進データ18を、図2の浮動小数点2進フォーマットに基づいて実数値に復元し、その実数値の周波数情報を矩形波生成部53に入力する。矩形波生成部53は入力された周波数情報の周波数の矩形波を生成し、矩形波出力端子54から出力する。その矩形波の出力例を図21の下段のグラフに示す。これらのようにアナログ記述言語側にて生成された周波数情報を2進化処理部44が2進化し、AtoDインターフェイス45がデジタル信号化してハードウェア記述言語側へ伝達し、ハードウェア記述言語側でその2進化された周波数情報を実数値の周波数情報に復元し、その周波数に応じた発振周波数の矩形波を生成することができることから、VCOをV−F変換部と発振部に分け、精度が必要なV−F変換部をアナログ記述言語にて記述し、速度が必要な発振部をハードウェア記述言語にて記述することができ、シミュレーション精度を落すことなく高速なシミュレーションを実現することができる。
以上説明したように、本発明は、デジタル回路部とアナログ回路部を有するデジアナ混載回路のシミュレーション方法等に有用である。
本発明の第1の実施形態のシミュレーション方法におけるハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図 浮動小数点2進フォーマットサンプルを示す説明図 第1の実施形態のサンプル回路を示すブロック図 図3に示す入力信号を増幅器に入力する方法に対応するハードウェア記述のアナログ回路へのアナログ波形入力方法を示す説明図 入力波形のメモリーイメージ変換例を示す説明図 入力波形の生成方法を示すフローチャート 図3に示すA/D変換器とデジタルフィルタとの接続方法に対応するハードウェア記述のアナログ回路からハードウェア記述のデジタル回路への接続方法を示す説明図 A/D変換器のA/D変換例を示す説明図 図3に示すデジタルフィルタとD/A変換器との接続方法に対応するハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図 D/A変換器のD/A変換例(遷移時間あり)を示す説明図 D/A変換器のD/A変換例(遷移時間なし)を示す説明図 図3に示すデジタルフィルタとD/A変換器(遷移時間なし)との接続方法に対応するハードウェア記述のデジタル回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図 図3に示すH/L変換処理部の動作を示すH/L変換処理フロー図 図3に示すH/L変換処理部のH/L変換例を示すグラフ 図3に示す増幅器からの出力である出力信号に対応するハードウェア記述のアナログ信号波形表示方法を示す説明図 本発明の第2の実施形態のサンプル回路を示すブロック図 図16に示す増幅器と8ビットA/D変換器との接続方法に対応するアナログ記述のアナログ回路からハードウェア記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図 図16に示す8ビットD/A変換器と増幅器との接続方法に対応するハードウェア記述のアナログ回路からアナログ記述のアナログ回路への接続方法を示す説明図 図16に示す入力信号の増幅器への入力に対応するアナログ記述のアナログ回路へのアナログ波形入力方法を示す説明図 本発明の第3の実施形態を適用したVCOのシミュレーション方法を示す説明図 VCOの出力結果を示すグラフ 従来技術のハードウェア記述言語を用いたデジアナ混載シミュレーション方法
符号の説明
1 出力アナログ回路モジュール(従来例)
2 入力アナログ回路モジュール(従来例)
3 アナログ伝達モジュール
4 出力アナログ回路
5 出力レジスタ変数
6 出力端子(従来例)
7 入力アナログ回路
8 入力レジスタ変数
9 入力端子(従来例)
10 出力伝達レジスタ変数
11 入力伝達レジスタ変数
12 出力アナログ回路モジュール(ハードウェア)
13 入力アナログ回路モジュール(ハードウェア)
14 2進化処理部(ハードウェア)
15 出力端子(ハードウェア)
16 実数化処理部(ハードウェア)
17 入力端子(ハードウェア)
18 浮動小数点2進データ
19 入力信号
20 増幅器(ハードウェア)
21 増幅器(ハードウェア)
22 8ビットA/D変換器
23 デジタルフィルタ
24 8ビットD/A変換機
25 出力信号
26 入力波形生成モジュール
27 二次元レジスタ
28 アドレス制御部
29 入力波形
30 サンプリングイメージ
31 入力波形のメモリーイメージ
32 入力デジタル回路モジュール
33 入力端子(デジタル)
34 1ビットA/D変換機
35 出力デジタル回路モジュール
36 出力端子(デジタル)
37 1ビットD/A変換機
38 H/L変換処理部
39 波形表示装置
40 増幅器(アナログ)
41 増幅器(アナログ)
42 出力アナログ回路モジュール(アナログ)
43 出力端子(アナログ)
44 2進化処理部(アナログ)
45 AtoDインターフェイス
46 入力アナログ回路モジュール(アナログ)
47 入力端子(アナログ)
48 実数化処理部(アナログ)
49 DtoAインターフェイス
50 電圧入力端子
51 V−F変換部
52 矩形波生成モジュール
53 矩形波生成部
54 矩形波出力端子

Claims (11)

  1. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路の一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、アナログ信号値を2進化する工程を有し、前記アナログ信号値を2進化する工程によって2進化されたアナログ信号値を前記複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられた入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有するシミュレーション方法。
  2. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路からハードウェア記述言語を用いたアナログ回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、出力側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で出力するアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記複数ビットの2進数に変換する工程によって2進化されたアナログ信号値を、前記複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、受取側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程によって伝達された2進化されたアナログ信号値を実数値に復元する工程を有するシミュレーション方法。
  3. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路へアナログ波形を入力する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、入力するアナログ波形のアナログ信号値を特定の時間間隔で抽出し、前記抽出したアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記入力するアナログ波形を2進数に変換する工程によって得られた2進数のアナログ波形データを二次元レジスタに格納する工程を有し、シミュレーション時刻経過と同期して前記二次元レジスタに格納する工程によって二次元レジスタに格納された2進数のアナログ波形データを逐次読み出す工程を有し、前記一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられたデジタル端子を介して前記二次元レジスタに格納された2進数のアナログ波形データを逐次読み出す工程によって読み出された2進数のアナログ波形データを伝達する工程を有するシミュレーション方法。
  4. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路からハードウェア記述言語を用いたデジタル回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、出力側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で出力するアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記複数ビットの2進数に変換する工程によって2進化されたアナログ信号値を前記複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介して伝達された2進化されたアナログ信号値を実数値に復元する工程を有し、前記実数値に復元する工程によって実数値に復元されたアナログ信号値を1ビットのアナログ/デジタル変換する工程を有し、前記1ビットのアナログ/デジタル変換する工程によって変換されたデジタル信号を前記ハードウェア記述言語を用いたデジタル回路へ伝達する工程を有するシミュレーション方法。
  5. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたデジタル回路からハードウェア記述言語を用いたアナログ回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、出力側の前記ハードウェア記述言語を用いたデジタル回路から出力されるデジタル信号を1ビットのデジタル/アナログ変換する工程を有し、前記1ビットのデジタル/アナログ変換する工程によって得られたアナログ信号値を複数ビットの2進数に2進化する工程を有し、前記アナログ信号値を2進化する工程によって2進化されたアナログ信号値を前記一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、受取側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程によって伝達された2進化されたアナログ信号値を実数値に復元する工程を有するシミュレーション方法。
  6. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたデジタル回路からハードウェア記述言語を用いたアナログ回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、デジタル信号のH/Lに対応するアナログ信号値の複数ビットの2進数に対応付けする工程を有し、出力側の前記ハードウェア記述言語を用いたデジタル回路から出力されるデジタル信号に応じて前記デジタル信号のH/Lに対応するアナログ信号値の2進数に対応付けする工程によって対応付けられた2進数のアナログ値を前記一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、受取側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程によって伝達された2進化されたアナログ信号値を実数値に復元する工程を有するシミュレーション方法。
  7. ハードウェア記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路の入出力アナログ信号値を観測する場合、一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、前記一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられた入出力端子を用いて伝達されるアナログ信号値を実数値に復元する工程を有し、前記実数値に復元する工程によって復元されたアナログ信号値を視覚的に表示する工程を有するシミュレーション方法。
  8. ハードウェア記述言語とアナログ記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、アナログ記述言語を用いたアナログ回路からハードウェア記述言語を用いたアナログ回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路の一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、出力側の前記アナログ記述言語を用いたアナログ回路から出力されるアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記複数ビットの2進数に変換する工程によって2進化されたアナログ記述言語のアナログ信号値を各ビット毎にハードウェア記述言語のデジタル信号に変換する工程を有し、前記2進化されたアナログ記述言語のアナログ信号値を各ビット毎にハードウェア記述言語のデジタル信号に変換する工程によって変換された2進数のハードウェア記述言語のアナログ信号値を前記複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、受取側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程によって伝達された2進化されたアナログ信号値を実数値に復元する工程を有するシミュレーション方法。
  9. ハードウェア記述言語とアナログ記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路からアナログ記述言語を用いたアナログ回路へ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する場合、ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路の一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、出力側の前記ハードウェア記述言語を用いたアナログ回路内で出力するアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記複数ビットの2進数に変換する工程によって2進化されたアナログ信号値を前記複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程を有し、前記複数ビットのデジタル端子に対応付けられたアナログ入出力端子を介してアナログ信号値を伝達する工程によって伝達された2進化されたハードウェア記述言語のアナログ信号値を、各ビット毎にアナログ記述言語の2値化されたアナログ信号値に変換する工程を有し、前記アナログ記述言語の2値化されたアナログ信号値に変換する工程によって変換された2進化されたアナログ信号値を実数化し、アナログ記述言語のアナログ回路に入力する工程を有するシミュレーション方法。
  10. ハードウェア記述言語とアナログ記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、アナログ記述言語を用いたアナログ回路へアナログ波形を入力する場合、ハードウェア記述言語の一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程を有し、入力するアナログ波形のアナログ信号値を特定の時間間隔で抽出し、前記抽出したアナログ信号値を複数ビットの2進数に変換する工程を有し、前記入力するアナログ波形を2進数に変換する工程によって得られた2進数のアナログ波形データを二次元レジスタに格納する工程を有し、シミュレーション時刻経過に同期して前記二次元レジスタに格納する工程によって二次元レジスタに格納された2進数のアナログ波形データを逐次読み出す工程を有し、前記ハードウェア記述言語の一つのアナログ入出力端子に対して複数ビットのデジタル端子に対応付ける工程によって対応付けられたデジタル端子を介して前記二次元レジスタに格納された2進数のアナログ波形データを逐次読み出す工程によって読み出されたハードウェア記述言語の2進数のアナログ波形データを、各ビット毎にアナログ記述言語の2値化されたアナログ信号値に変換する工程を有し、前記2進化されたハードウェア記述言語のアナログ信号値を各ビット毎にアナログ記述言語の2値化されたアナログ信号値に変換する工程によって変換された2進化されたアナログ信号値を実数化し、アナログ記述言語のアナログ回路に入力する工程を有するシミュレーション方法。
  11. ハードウェア記述言語とアナログ記述言語を用いたデジタル・アナログ混載回路のシミュレーション方法において、アナログ信号値によって発振周波数が制御されるアナログ回路をシミュレーションする場合、アナログ信号値をアナログ記述言語の周波数情報に変換する工程を有し、前記アナログ信号値をアナログ記述言語の周波数情報に変換する工程によって変換された周波数情報を複数ビットのアナログ記述言語の2進数に変換する工程を有し、前記複数ビットの2進数に変換する工程によって2進化されたアナログ記述言語のアナログ信号値を各ビット毎にハードウェア記述言語のデジタル信号に変換する工程を有し、前記2進化されたアナログ記述言語のアナログ信号値を各ビット毎にハードウェア記述言語のデジタル信号に変換する工程によって変換された2進数のハードウェア記述言語のアナログ信号値をハードウェア記述の実数値の周波数情報に復元する工程を有し、前記ハードウェア記述言語の実数値の周波数情報に復元する工程によって復元された周波数情報の周波数値の矩形波を生成する工程を有するシミュレーション方法。
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