JP2006112945A - 圧力センサを備えるスロットルボデー - Google Patents

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Abstract

【目的】スロットルボデーの上昇した温度が取付け鍔部を介して圧力センサに伝達されることを抑止し、センサチップのセンサ特性を変化させることなく、安定して正確な圧力検出を行なう。
【構成】圧力センサPは、センサチップ5を備えるセンサハウジング3と圧力ポートを備える圧力ケース4とが嵌合配置されて形成される。
センサハウジング3の外周3cに、一側方にのびる取付け鍔部9を一体形成し、該取付け鍔部を圧力ケースの外周に臨んで圧力ケース4の下端4の近傍に延出する。
取付け鍔部9の基部9aは、センサハウジング3の外周に接続される接続基部9a1と、圧力ケース4の外周4bに間隙をもって臨む非接続基部9a2とによって形成される。
取付け鍔部9の下面9dがセンサ取付けボス1a上にネジ11をもって螺着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力変化を電圧変化に置き換えて検出する圧力センサに関し、そのうち大気圧の変化を検出する圧力センサに関し、かかる圧力センサは燃料噴射装置において、シリンダに充てんされる空気質量の演算、大気圧変化に基づく空気密度の変化に対する空燃比の補正等のセンサとして用いられる。
かかる圧力センサは、特開2001−153748号に示される。
これによると、ハウジング9内に端子8に連なるリード4が配置され、このリード4上にセンサチップ1が接合され、ハウジング9の上方開口上にカバー14が接着配置されて、ハウジング9が密閉される。
そして、ハウジング9に穿設される圧力導入孔10よりセンサチップ1に圧力が作用すると、センサチップ1の表面にあるダイヤフラム21がたわみ、固定電極24との間の間隔が変化し、この間隔の変化により、両者間の静電容量が変化するもので、この静電容量の変化が電気信号として出力される。
そして、かかる圧力センサはハウジング9から両側方にのびるフランジ部に形成されたネジ孔16を介して各種装置に組付けられる。
例えば圧力センサは特開平8−261080号に示されるようにセンサハウジングから両側方にのびるフランジ部21bがスロットルボデー10の上面10aに固定される。
(尚、上記符号は同明細書中に記載されたものを使用した)
特開2001−153748号公報 特開平8−261080号公報
かかる従来の圧力センサのスロットルボデーに対する取付け構造によると、以下の問題を有する。
すなわち、スロットルボデーは機関の近傍に配置されるもので、特に夏場において長時間に渡って機関の低速運転が連続的に行なわれると、スロットルボデーの温度は大きく上昇するもので、このスロットルボデーの高温度は、スロットルボデーに当接配置される圧力センサのフランジ部に伝達される。
ここで一般的に圧力センサのフランジ部を含むセンサハウジングはポリプチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂材料によって形成されるもので、このようにスロットルボデーの上昇した高温度がフランジ部に伝達されると、フランジ部は熱膨張するもので、このとき、フランジ部の基部が全てセンサハウジングの外側に連結されていることからセンサハウジングに歪みを生じさせることになり、このセンサハウジングの歪みがセンサハウジング内に配置されるセンサチップにつたわり、センサ特性を変化させ、センサチップの測定精度を低下させる恐れがある。
本発明になる圧力センサを備えるスロットルボデーは、前記不具合に鑑み成されたもので、圧力センサを取付け鍔部を介して直接的にスロットルボデーへ取着する取付け構造において、スロットルボデーの上昇した温度が取付け鍔部を介して圧力センサに伝達されても、圧力センサ内に配置されるセンサチップのセンサ特性を変化させることなく安定して正確な圧力検出を行なうことのできる圧力センサを提供することを目的とする。
本発明になる圧力センサを備えるスロットルボデーは、前記課題を達成する為に、内部にセンサチップが収納配置されるとともにセンサチップに接続されるターミナルが外側方に向かって開口するカプラ内に突出配置されるセンサハウジングと、
圧力ポートを備え、センサハウジングの下方開口を密閉的に閉塞する圧力ケースと、が固着されて圧力センサが形成され、該圧力センサが、内部に吸気通路が貫通して穿設されたスロットルボデーに取着される圧力センサにおいて、
センサハウジングの外周に、一側方にのびる取付け鍔部を形成するとともに該取付け鍔部を圧力ケースの外周に臨んで圧力ケースの下端の近傍に延出し、前記取付け鍔部をスロットルボデーから突出するセンサ取付けボスに向けて螺着固定したことを特徴とする。
圧力センサは、センサハウジングの外周から一側方にのびる取付け鍔部を介してスロットルボデーのセンサ取付けボスに螺着固定される。
これによると、スロットルボデーから圧力センサへの熱伝達は、センサ取付けボスから単一の取付け鍔部のみとなるので、センサハウジング自体の温度上昇を抑止できる。
又、取付け鍔部の基部は、その一部がセンサハウジングの外周に接続され、残りの取付け鍔部の基部はセンサハウジングに接続されないので、取付け鍔部の熱膨張による歪みの全てがセンサハウジングに伝達されることがなく、センサハウジング内に配置されるセンサチップの歪みを低減でき、これによって安定して正確な圧力測定を行なうことができる。
以下、本発明になる圧力センサを備えるスロットルボデーの一実施例を図1により説明する。
1は内部を吸気通路2が貫通して穿設されたスロットルボデーであり、吸気通路1は絞り弁によって開閉制御され、絞り弁より下流側の吸気通路は吸気管を介して機関に接続され、絞り弁より上流側の吸気通路はエアクリーナへ接続される。
(絞り弁、吸気管、機関、エアクリーナは図示されていない)
圧力センサPはセンサハウジング3と圧力ケース4とが嵌合接続されて形成される。
センサハウジング3は、内部にセンサチップ5が収納配置されるとともに下方に向かって下方開口部3aが開口し、センサチップ5は、センサハウジング3内にアウトモールドされたターミナル6に電気接続され、更にこのターミナル6の端部は外部に向かって開口するカプラ3b内に突出して配置される。
圧力ケース4は、上方開口部4aをもって上方に向けて有底カップ状に開口して形成されるとともにその中心底部には圧力ポート7が下方に向かって開口する。
そして、圧力ケース4の上方開口部4aに向けてセンサハウジング3の下方開口部3aがOリング等のシール材を介して嵌合配置され、この状態で圧力ケース4とセンサハウジング3とが接着剤あるいはカシメ等の固着手段をもって固着される。
以上によると、圧力ケース4とセンサハウジング3とは一体的に嵌合配置され、センサハウジング3と圧力ケース4とによって形成される密閉空間S内にセンサチップ5が臨んで配置され、更に密閉空間S内に圧力ポート7が開口する。
圧力は圧力ポート7から密閉空間S内に作用してセンサチップ5の表面に加わるもので、センサチップ5の表面にあるダイヤフラムがたわみ、固定電極との間の間隔が変化し、この間隔の変化による静電容量の変化によって大気圧力値に応じた電気信号がターミナル6より外部に向けて出力される。
そして、センサハウジング3には圧力センサPをスロットルボデー1へ取着する為の取付け鍔部9が一体形成される。
この取付け鍔部9は、センサハウジング3の外周3cの一部から右側方に向かって単一に突出して形成されるもので、この取付け鍔部9の厚さ方向(図1において上下方向)は圧力ケース4の外周4bに臨んで圧力ケース4の下端4cの近傍に達する。
以上によると取付け鍔部9の基部9aは、センサハウジング3の外周3cに接続される接続基部9a1と、圧力ケース4の外周4bに間隙をもって臨む非接続基部9a2とによって形成されることになる。
尚、9bは取付け鍔部9の上面9cから下面9dに向けて貫通して穿設されたカラー挿入孔である。
圧力センサPは以下によってスロットルボデー1に固定される。
取付け鍔部9のカラー挿入孔9b内に金属材料よりなるカラー10が挿入され、この状態で、取付け鍔部9の下面9dがスロットルボデー1から上方に向かって突出するセンサ取付けボス1aの上端面上に配置される。
そして、カラー10内にネジ11が挿入されるとともにネジ11を螺動することによって取付け鍔部9がセンサ取付けボス1aに向けて螺着固定されるもので、これによって取付け鍔部9の下面9dがセンサ取付けボス1aに当接され、圧力センサPがスロットルボデー1に固定されて取着される。
以上によると、圧力センサPは単一の取付け鍔部9をもってスロットルボデー1のセンサ取付けボス1a上に固定されるので、圧力センサPとスロットルボデー1との当接面積を極力小さくすることができ、スロットルボデー1から圧力センサPに伝達される熱を小さくできる。
又、スロットルボデー1の熱は、センサ取付けボス1aの上端面から取付け鍔部9の下面9dに向けて伝達され取付け鍔部9を加熱するものであり、これによると取付け鍔部9が膨張し、この膨張により生ずる歪みは取付け鍔部9の上面9cがネジ11にて固定されること及び下面9dがセンサ取付けボス1aの上端面に固定されることから取付け鍔部9の基部9aよりセンサハウジング3に向けて作用する。
ここで本発明における取付け鍔部9にあっては、その基部9aをセンサハウジング3の外周に接続する接続基部9a1と、センサハウジング3の外周に接続されない自由状態にある非接続基部9a2と、によって区分形成したので、前記において取付け鍔部9に生ずる歪みの全てがセンサハウジング3に作用することを抑止できる。
以上によると、センサハウジング3内に配置されるセンサチップ5に作用する歪みを低減することができ、これによってセンサチップ5のセンサ特性を変化させることなく安定して正確な圧力検出を行なうことができる。
又、取付け鍔部9の幅高さHは圧力センサPの圧力ケース4の下端4cとセンサハウジング3の上端3dとの間に配置されるので、圧力センサPが取着されたスロットルボデー1の全高を低く押えることができる。更には、取付け鍔部9の基部9aが接続基部9a1と非接続基部9a2とによって充分なる幅高さHを確保できるので、ネジ11による螺着時において充分なる取付け強度を確保できる。
本発明になる圧力センサを備えるスロットルボデーの一実施例を示す要部縦断面図。
符号の説明
1 スロットルボデー
1a センサ取付けボス
3 センサハウジング
3c センサハウジングの外周
9 取付け鍔部
P 圧力センサ

Claims (1)

  1. 内部にセンサチップが収納配置されるとともにセンサチップに接続されるターミナルが外側方に向かって開口するカプラ内に突出配置されるセンサハウジングと、
    圧力ポートを備え、センサハウジングの下方開口を密閉的に閉塞する圧力ケースと、が固着されて圧力センサが形成され、該圧力センサが、内部に吸気通路が貫通して穿設されたスロットルボデーに取着される圧力センサにおいて、
    センサハウジング3の外周3cに、一側方にのびる取付け鍔部9を形成するとともに該取付け鍔部を圧力ケース4の外周に臨んで圧力ケース4の下端4cの近傍に延出し、前記取付け鍔部をスロットルボデー1から突出するセンサ取付けボス1aに向けて螺着固定したことを特徴とする圧力センサを備えるスロットルボデー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014034965A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の吸気装置
KR102061164B1 (ko) * 2013-02-28 2020-01-02 삼성전자주식회사 탄산수 제조 장치를 갖춘 냉장고

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