JP2006112120A - 野外用テント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 接地される支柱11に支持される屋根用骨組12に被せて屋根部分を覆う天幕20の周縁に、外上向きに折り返し可能とした折り返し部20aを設け、折り返し状態で対向する天幕20の外面との間に断面U形状の雨樋21が形成できるようにしている。且つ、折り返し部20を折り返し状態で保持する保持手段32を、該折り返し部20aと折り返された状態で対向する部位の天幕20のとの間に設けている。
【選択図】 図1
Description
そこで、このような問題を解決するため、天幕の周縁に沿って別体の雨樋を付設したテントが特開2001−59366号(特許文献1)や実用新案登録第3057257号(特許文献2)において提供されている。このような雨樋付きのテントであれば、雨樋に溜めた雨水をテントの支柱に沿って地面へ流すことができ、前記のような天幕の周縁から落下する雫によって人が濡れたり汚れたりする問題を解消することができる。
前記屋根部分は平面視で四角形状としているものが一般的であるが、四角形状以外の多角形状であってもよく、屋根部分の各コーナー部に支柱の上端を連結して、該支柱により屋根部分を所要高さで支持している。
前記保持手段の間隔は、形成される雨樋に雨がたまっても垂れ下がって、雨があふれ出ることがない間隔に設定している。
前記保持手段の一対の係止具は、係止位置の折り返し部の全体を天幕外面に接触させて雨樋を遮断させる構成ではなく、係止状態でも上面が開口して雨を受けることができると共に、少なくとも底面側は空間部を保持し、雨樋が遮断することなく連続状態を保持できるようにしている。
よって、保持手段をホックやファスナーにより構成して、対向する天幕同士を保持部分で部分的に密着させる場合には、保持手段を雨樋の上端に設けずに上下方向の中間位置に設けている。これにより、天幕を伝って天幕の周縁まで流れてきた雫を必ず雨樋で受け止めることができる。
よって、本発明は、第2に、接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに予め折り返えし状に賦形された折り返し部を設け、前記折り返し部と、対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋を形成していることを特徴とする野外用テントを提供している。
このように、予め天幕の周縁に雨樋を設けておくと、雨天時に慌てて折り返し部を折り返して保持する手間を省くことができる。
また、天幕の周縁に設ける前記折り返し部に、前記支柱に当たる部分に穴を穿設し、該穴は前記折り返し部を折り返した状態で底面に位置させ、雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる下向き開口となる構成としてもよい。
このように雨樋を支柱側へと下方傾斜させると、雨樋に受容した雨水を溜め込むことなく、スムーズに支柱側へと流し、支柱位置に受けた前記開口より流し落とすことができる。
該構成とすると、雨樋の底面を支柱側に向けて下方傾斜できると共に、支柱間の中央部分で雨樋の断面積を最大とすることができる。
なお、折り返し部の折り返し幅の調節は前記保持手段の取り付け位置を上下方向に相異させたり、前記ベルトに複数の引掛部を設けて、異なる引掛部にフックを引っ掛けるだけで簡単に行うことができる。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、野外用テント10は、4本の金属製等のパイプを長方形のコーナー位置に接地して支柱11とし、該支柱11上に同様のパイプにより屋根形状に形成した屋根用骨組12を設け、該屋根用骨組12に布またはビニールからなる天幕20を張架している。
かつ、図2に示すように、各辺の折り返し部20aは、その中央部分を大きく折り返しし、両側の支柱11に向けて折り返し巾を少なくし、支柱11に当たる位置では折り返しを殆ど無くして、排水部22を形成している。該折り返し部20aの底面は折り返し巾を最大とした中央から支柱側の両端に向けて下方へと若干傾斜させ、支柱11と接する排水部22では最下端とし、雨樋21で受容された水を支柱11を伝って流れ落とすことが出来るようにしている。
なお、支柱11の間隔が広く、1辺が長尺となる場合には、中央近傍に複数の保持手段32を設けてもよい。
折り返し部20aのコーナー部では切断する代わりに、穴20bを設けており、天幕20を屋根用骨組み12に張架したとき、雨樋21の支柱11に当たる位置の底面には穴20bからなる下向き開口(排水部)22を設けている。
第2実施形態は、第1実施形態とは相違し、天幕の下端縁に恒常的に雨樋を設けているものではなく、雨天時に天幕の下端縁に形成している折り返し部20a’を折り返し、保持手段で折り返し状に保持して雨樋21を形成するものである。
なお、天幕を折り返し状態で保持する保持手段は、テントの各辺に3つずつに限らず、また、テントの長辺側と短辺側とで保持手段の個数を相異させてもよい。
また、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
該構成として、図7(B)に示すように、両端のフック30Aをベルト31の図中上段の引掛部31aー1に通す一方、中央のフック30Bをベルト31の中段の基部側の引掛部31aー2に通している。
これにより、折り返し部20a’を中央で折り返した幅Dcが両端の保持手段32を設けた位置で折り返した幅Deよりも大となり、雨樋21の底面が中央から両端に向かって下方に傾斜する。
上記のように取り付けると、各保持手段32を設けた位置での折り返し部20a’の折り返し幅De1、Dc、De2がDe1>Dc>De2となり、雨樋21の底面が一端側から他端側にかけて下方傾斜する。
このように、雨樋21の底面を一端側から他端側にかけて下方傾斜させると、雨樋21に流れ込んだ水を破線矢印で示すようにスムーズに他端側(図7中、右側)に流して支柱11に沿って排水することができる。
本変形例では、引掛部31aをベルト31にそれぞれ1つずつ設け、両端のベルト31Aには図9(B)中で上段にのみ引掛部31aを設ける一方、中央のベルト31Bには図9(B)中では中段あるいは下段にのみ引掛部31aを設けて、ベルト31Aと31Bとで引掛部31aの位置を相異させている。
前記構成としても、雨樋21の底面が中央から両端に向かって下方に傾斜し、雨樋21に流れ込んだ水をスムーズに排水できる。
本変形例では、それぞれ1つの引掛部31aを設けた同一のベルト31を用いており、天幕20側に設けた中央に設けたフック30Bを両端近傍に設けたフック30Aよりも高い位置に設けている。前記構成としても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、折り返し部20a’を折り返し状態で保持する保持手段32を第1、第2実施形態と相異させている。
図11(B)に示すように、天幕20の折り返し部20a’を折り返し、第2ホック34の凹部34aに第1ホック33の凸部33aを嵌合させて、折り返し部20a’を折り返し状態で保持し、雨樋21を設けている。
なお、本実施形態においても、第1ホック33もしくは第2ホック34を他の第1ホック33もしくは第2ホック34と異なる高さ位置に設けることにより折り返し部20a’の折り返し幅を部分的に変えることができ、これにより、第1実施形態と同様、雨樋21の底面を傾斜させてスムーズに排水することができる。
また、保持手段として他には雌雄面ファスナーを用いてもよい。
11 支柱
12 屋根用骨組
13 下枠部
20 天幕
20a、20a’ 折り返し部
21 雨樋
22 開口
30 フック
31 ベルト
32 保持手段
33 第1ホック
34 第2ホック
35 縫着部
Claims (7)
- 接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに折り返し可能とした折り返し部を設け、折り返し状態で対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋が形成できるようにし、かつ、
前記折り返し部を折り返し状態で保持する保持手段を、該折り返し部と、折り返された状態で対向する部分の前記天幕との間に設けていることを特徴とする野外用テント。 - 前記保持手段は、フックと該フックへの引掛部を備えたベルト、互いに嵌合する凹凸部を有するホック、あるいは雌雄面ファスナーからなる一対の係止具からなり、
前記一対の係止具のいずれか一方を前記折り返し部に、いずれか他方を前記天幕に、それぞれ長さ方向に間隔をあけて且つ対向位置に取り付けている請求項1に記載の野外用テント。 - 接地される支柱に支持される屋根用骨組に被せて屋根部分を覆う天幕の周縁に、外上向きに予め折り返えし状に賦形された折り返し部を設け、前記折り返し部と、対向する前記天幕の外面との間に断面U形状の雨樋を形成していることを特徴とする野外用テント。
- 前記天幕は前記屋根用骨組に被せた状態で前記支柱の上部も覆う形状とし、該天幕の周縁に設ける前記折り返し部には、前記支柱に当たる部分に切り込みを設け、該切り込みを雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる開口としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の野外用テント。
- 前記天幕は前記屋根用骨組に被せた状態で前記支柱の上部も覆う形状とし、該天幕の周縁に設ける前記折り返し部には、前記支柱に当たる部分に穴を穿設し、該穴は前記折り返し部を折り返した状態で底面に位置させ、雨樋からの雫を前記支柱を伝って流出させる下向き開口となる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の野外用テント。
- 前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の底面を、隣接する前記支柱の間の中央部から両側の支柱側へと下向きに傾斜させ、あるいは一方側から他方側にかけて下向きに傾斜させる構成としている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の野外用テント。
- 前記天幕の折り返し部は、折り返し状態で形成する前記雨樋の断面積を隣接する前記支柱の間の中央部を最大とし、両側の支柱側へと次第に減少させている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の野外用テント。
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