JP2006111202A - 電子連動装置 - Google Patents

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JP2006111202A JP2004302819A JP2004302819A JP2006111202A JP 2006111202 A JP2006111202 A JP 2006111202A JP 2004302819 A JP2004302819 A JP 2004302819A JP 2004302819 A JP2004302819 A JP 2004302819A JP 2006111202 A JP2006111202 A JP 2006111202A
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Yoichi Murakami
洋一 村上
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Abstract

【課題】現場機器との接続試験を効率的に行なうことのできる電子連動装置を提供する。
【解決手段】信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部20と、連動処理を実行する連動制御機能部31と、動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部50とを有し、操作入力部で動作モードが試験動作モードに設定されているときは、操作入力部で設定された出力内容に従って入出力部20から現場機器の制御信号を出力させ、操作入力部で動作モードが実動作モードに設定されているときは、連動制御機能部31の処理結果に従って入出力部20から現場機器の制御信号を出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号機や転てつ機などの現場機器を制御して列車の進路の安全を確保する電子連動装置に関する。
図3に示すように、電子連動装置100は、駅構内に配置された各種現場機器110を制御する装置であり、当該駅固有の制御論理を実行する連動処理部101と、各種現場機器110と入出力を行なう入出力部102とで構成されている。連動処理部101は、入出力部102を介して各種現場機器110の状態や列車の在線位置に係わる情報を取り込むとともに、連動処理の結果に応じた制御信号を該当する現場機器110に入出力部102を通じて出力するようになっている。
このため、電子連動装置を新規に設置した場合や既設の電子連動装置の入出力部と現場機器との間の接続を変更した場合には接続試験を実施して、入出力部102と各現場機器110との間が正しく接続されていることを確認する必要がある。
ところで、電子連動装置は、連動制御機能に係わるすべての現場機器の状態を取り込み、安全を担保して各現場機器を制御するように構成されており、安全の確認される一定の条件が揃わなければ、現場機器に対し、固定的に安全側制御を継続する。したがって,接続試験の対象となる特定の現場機器に対して電子連動装置から目的の制御信号を出力するためには、それ以外の現場機器の状態についても一定の条件を満たすように電子連動装置の入力を再現する必要がある。
このため、接続試験を行なう場合には図4に示すように、新設の電子連動装置120が制御または状態取り込みを行なう現場機器を模擬する負荷回路(模擬負荷)130を全般的に設備し、試験を行なう現場機器毎に、模擬負荷と実使用中の現場機器とを切り替えて接続試験を実施している。図4は、第1転てつ機141の接続試験を行なう場合の接続状態を示しており、実使用中の第1転てつ機141が電子連動装置120の入出力部121に切り替え接続され(図中a)、他の現場機器については模擬負荷130が入出力部121に接続されている。
電子連動装置120は、制御上必要な状態情報を模擬負荷131や実使用中の第1転てつ機141から取り込み、これらの状態情報に基づいて連動処理部122の連動制御機能123が制御論理を実行し、その結果(制御内容)に対応した制御信号を入出力部121から出力する。この制御信号により第1転てつ機141が予定の動作を行なえば、第1転てつ機141が正しく接続されていることが確認される。
特開2001−294157号公報
上記のように、従来は、電子連動装置と現場機器との接続試験を行なうために、各現場機器に対応する模擬負荷を全般的に設備しなければならず、特に規模が大きい駅においては、費用面や設置スペース面で問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、現場機器との接続試験を効率的に行なうことのできる電子連動装置を提供することを目的としている。
請求項1に係わる発明は、信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部(20)と、
連動処理を実行する連動制御機能部(31)と、
動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部(50)と
を有し、
前記操作入力部(50)で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときは、前記操作入力部(50)で設定された出力内容に従って前記入出力部(20)から現場機器の制御信号を出力させ、
前記操作入力部(50)で前記動作モードが実動作モードに設定されているときは、前記連動制御機能部(31)の処理結果に従って前記入出力部(20)から現場機器の制御信号を出力させる
ことを特徴とする電子連動装置である。
上記発明によれば、試験動作モードに設定されているときは、操作入力部(50)で設定された出力内容に従って入出力部(20)から現場機器の制御信号が出力され、実動作モードに設定されているときは、連動制御機能部(31)の処理結果に従って入出力部(20)から現場機器の制御信号が出力される。これにより、動作モードを試験動作モードに設定し、操作入力部(50)で出力内容を設定するだけで、目的の制御信号を試験対象の現場機器に出力することができる。従来のように、試験対象以外の現場機器の状態を模擬負荷によって再現する必要はない。
請求項2に係わる発明は、信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部(20)と、
連動処理を実行し、その結果に応じて現場機器の制御指示を生成する連動制御機能部(31)と、
動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部(50)と、
前記操作入力部(50)で設定された出力内容に応じて現場機器の制御指示を生成する出力制御部と
を有し、
前記出力制御部は、前記操作入力部(50)で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときのみ制御指示を生成し、
前記連動制御機能部(31)は、前記操作入力部(50)で前記動作モードが実動作モードに設定されているときのみ制御指示を生成し、
前記入出力部(20)は、前記出力制御部および前記連動制御機能部(31)が生成した制御指示に従って現場機器の制御信号を出力する
ことを特徴とする電子連動装置である。
上記発明によれば、出力制御部は、操作入力部(50)で設定された出力内容に応じた制御指示を動作モードが試験動作モードに設定されているときのみ生成し、連動制御機能部(31)は、連動処理の結果に応じた制御指示を動作モードが実動作モードに設定されているときのみ生成する。その結果、入出力部(20)は、試験動作モードにおいては出力制御部が生成した制御指示に従って制御信号を出力し、実動作モードにおいては連動制御機能部(31)が生成した制御指示に従って制御信号を出力する。
たとえば、出力制御部は、試験動作モードにおいてのみ動作し、実動作モードではその機能を停止する。また、連動制御機能部(31)は、実動作モードにおいてのみ動作し、試験動作モードでは機能を停止する。
なお、「制御指示を生成する」とは、制御指示を入出力部(20)に与える(出力する)ことをいう。たとえば、連動処理部は、制御指示を入出力部(20)に与えなければ、試験動作モードにおいて連動制御機能を実行してもかまわない。
請求項3に係わる発明は、信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部(20)と、
連動処理を実行し、その結果に応じて現場機器の制御指示を生成する連動制御機能部(31)と、
動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部(50)と、
前記操作入力部(50)で設定された出力内容に応じて現場機器の制御指示を生成する出力制御部と、
前記出力制御部が生成する制御指示と前記連動制御機能部(31)が生成する制御指示のいずれを前記入出力部(20)に与えるかを切り替える切替手段と
を有し、
前記切替手段は、前記操作入力部(50)で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときは前記出力制御部の制御指示を前記入出力部(20)に与え、前記操作入力部(50)で前記動作モードが実動作モードに設定されているときは、前記連動制御機能部(31)の制御指示を前記入出力部(20)に与え、
前記入出力部(20)は、与えられた制御指示に従って現場機器の制御信号を出力する
ことを特徴とする電子連動装置である。
上記発明によれば、切替手段は、試験動作モードでは出力制御部の生成した制御指示を入出力部(20)に与え、実動作モードでは連動制御機能部(31)の生成した制御指示を入出力部(20)に与えるように、入出力部(20)への入力を切り替える。その結果、入出力部(20)は、試験動作モードにおいては出力制御部が生成した制御指示に従って制御信号を出力し、実動作モードにおいては連動処理部が生成した制御指示に従って制御信号を出力する。
請求項4に係わる発明は、操作履歴および動作履歴を記録する履歴記録手段(35、36)
を有する
ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電子連動装置である。
上記発明によれば、操作履歴および動作履歴が自動的に履歴記録手段(35、36)に記録される。履歴の取り方には、操作入力部(50)におけるすべての設定内容と入出力部(20)におけるすべての入出力値を記録してもよいし、変化が生じた操作や動作が生じたとき、その内容を記録するようにしてもよい。また、年月日や時分秒と対応付けて履歴を記録するとよい。
本発明に係わる電子連動装置によれば、動作モードを試験動作モードに設定し、操作入力部で出力内容を設定するだけで、目的の制御信号を試験対象の現場機器に出力することができる。これにより、試験対象以外の現場機器の状態を再現するための模擬負荷が不要になり、接続試験を効率的に行なうことができ、接続試験に要する費用や設置スペースが低減される。
操作履歴と動作履歴とを自動的に記録するものでは、履歴を確実に残すことができるとともに、履歴を残すための作業工数が低減される。また、操作とその操作に対する動作とを対比して試験結果を事後に評価することが可能となり、試験精度が向上する。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態に係わる電子連動装置10の構成を示している。電子連動装置10は、入出力部20と、連動処理部30と、操作入力部50とを有している。入出力部20および操作入力部50はそれぞれ連動処理部30と接続されている。
入出力部20は、信号機や転てつ機などの現場機器が接続される回路であり、出力回路21と入力回路22とを組にしたものを複数備えている。各出力回路には、固有の番号(出力回路番号)が割り当ててある。
操作入力部50は、動作モードの設定操作や入出力部20の出力内容に係わる設定操作を接続試験実施者から受け付ける機能を果たす。操作入力部50は、動作モードの切替スイッチと、出力回路番号毎に出力のオン/オフを設定するためのスイッチとを備えている。ここでは、操作入力部50はディスプレイ装置と各種の操作スイッチとこれらの制御回路とで構成してある。
出力回路番号毎に出力のオンオフを設定するスイッチは、ディスプレイ上に入力操作画面を表示し、キーボードやポインティングデバイスを用いて出力回路番号とそのオン/オフを指定する構成になっている。一方、動作モードの切替スイッチは、操作卓に設置したハードウェアスイッチで構成されている。動作モードの切替スイッチをハードウェアスイッチとしたことにより、どのような状況でも動作モードを瞬時に切り替えることが可能になっている。操作入力部50は、出力回路番号とそのオン/オフを表した出力設定情報51と、動作モードの設定内容を示す動作モード情報52とを出力する。
連動処理部30は、フェールセーフCPU(中央処理装置)と、ROM(リード・オンリ・メモリ)と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)とを主要部とする回路で構成されている。連動処理部30は、ROMに格納されているプログラムを実行することにより、連動制御機能部31と、出力回路直接制御部32と、制御出力部33と、実動作/試験動作制御部34と、操作履歴生成部35と、動作履歴生成部36としての機能を果たす。
また、RAM上には、制御出力部33が参照する制御内容37が設けてある。制御内容37は、出力回路番号毎に制御信号をオンにするか、オフにするかを示す情報(制御指示)が登録される。
制御出力部33は、制御内容37の登録内容にしたがって常時出力指令41を入出力部20に出力する。入出力部20は制御出力部33から入力された出力指令41に従って該当する出力回路21の出力状態(制御信号のオン/オフ)を制御するようになっている。
切替手段としての実動作/試験動作制御部34は、操作入力部50で設定されている現時点の動作モードに従って動作モード指令42を連動制御機能部31および出力回路直接制御部32に向けて出力し、それらの動作モードを切替制御する機能を果たす。動作モードには、試験動作モードと、実動作モードとがある。試験動作モードは現場機器の接続試験を行なう際に設定される動作モードであり、実動作モードは実使用時に設定される動作モードである。
連動制御機能部31は、指定された進路を確保し、信号機や転てつ機などをその進路に合わせて制御したり列車の進行に伴って連鎖させたりする連動処理を実行する機能を果たす。詳細には、制御上必要な状態情報43を入出力部20の各入力回路22から取得し、予め定めた制御論理(連動処理)をこれらの状態情報43に基づいて実行し、その処理結果として現場機器の制御内容を表した制御指示44を生成する。そして、この制御指示44に従って制御内容37の該当箇所を書き換える機能を果たす。状態情報には、列車の検知、転てつ機の状態(反位、定位)、信号機の現示状態を示すものなどがある。
連動制御機能部31は、動作モードが実動作モードに設定されているときのみ、上記の機能を実行し、試験動作モードに設定されているときは上記の機能を停止させるようになっている。すなわち、試験動作モードにおいては、制御指示44を生成しない(制御内容37を書き換えない)ように構成されている。
出力制御部としての出力回路直接制御部32は、操作入力部50で設定された出力内容に応じた制御指示45を生成し、この制御指示45に従って制御内容37を書き換える機能を果たす。たとえば、操作入力部50で出力回路番号Mの出力をオンにする設定操作がなされると、制御内容37のうち出力回路番号Mに対応する登録内容を制御信号のオンを表わすものに書き換える。この機能は動作モードが試験動作モードに設定されているときのみ機能する。したがって、実試験モードにおいては、制御指示45を生成しない(制御内容37を書き換えない)構成になっている。
操作履歴生成部35は、操作入力部50で行なわれた操作の履歴を記録する機能と、その内容を画面表示および/または帳票印刷する機能とを果たす。操作履歴生成部35には操作入力部50から出力設定情報51が入力される。動作履歴生成部36は、現場機器への制御内容と現場機器の動作状態の変化履歴を記録する機能と、その内容を画面表示および/または帳票印刷する機能とを果たす。動作履歴生成部36には、出力指令41と動作モード指令42と状態情報43とが入力される。操作履歴生成部35と動作履歴生成部36とにより履歴記録手段としての機能が実現される。
なお、操作履歴生成部35および動作履歴生成部36は、年月日時分秒と対応つけて各履歴を記録し、操作履歴と動作履歴とを混在して表示あるいは帳票印刷する場合に、年月日時分秒の順にこれらの履歴を並べ替える機能を備えている。操作履歴生成部35および動作履歴生成部36から出力される試験時の記録46は、試験実施後に照合され、試験内容の確認に利用される。
次に、操作入力部50で動作モードを試験モードに設定した場合における電子連動装置10の動作を説明する。ここでは、実使用中の現場機器である第1転てつ機61の接続試験を行なう場合を例に説明する。
第1転てつ機61は、図示省略の切替スイッチを介して、図示省略の現用の電子連動装置と、新設の電子連動装置10とに切替可能に接続されている。新設の電子連動装置10においては、第1転てつ機61は、入出力部20の第i番の出力回路21iおよび第i番の入力回路22iに接続されている。第1転てつ機61の接続試験を行なう場合には切替スイッチを新設の電子連動装置10側に切り替えて第1転てつ機61を第i番の出力回路21iと第i番の入力回路22iとに接続する(図中a)。
接続試験実施者は、操作入力部50で動作モードを試験動作モードに設定変更するとともに、出力回路番号iの出力内容をオンに設定変更する。このとき、接続試験を行なう出力回路番号i以外については、出力内容をオフに設定しておくとよい。操作履歴生成部35は、操作内容が変化したので、今回変化した操作内容の履歴を年月日時分秒と対応つけて記録する。
動作モードが試験動作モードに設定されると、出力回路直接制御部32は、出力設定情報51の示す内容に従って制御指示を生成し、制御内容37を書き換える。この例では、制御内容37のうち出力回路番号iの制御内容をオンに書き換える。この書き換えを受けて制御出力部33は対応する出力指令41を出力し、入出力部20はこの出力指令41に従って第i番の入力回路22iをオンにして制御信号を出力する。
動作履歴生成部36は、出力指令41の内容が変化したので、今回変化した出力指令41の履歴を年月日時分秒と対応つけて記録する。
第1転てつ機61が第i番の出力回路21iに正しく接続されており、かつ第i番の出力回路21iが正常に動作している場合には、制御信号が第1転てつ機61に入力され、これに従って第1転てつ機61が動作する。第1転てつ機61が動作し転換すると、転換完了を示す状態信号が第i番の入力回路22iに入力される。
これにより状態情報43の内容が変化するので、動作履歴生成部36は今回変化した状態情報の履歴を年月日時分秒と対応つけて記録する。
動作モードが試験動作モードに設定されている間、連動制御機能部31は機能を停止しており、制御指示44を生成しない。したがって、制御出力部33は操作入力部50で設定された出力内容に従って入出力部20に出力指令41を出力し、入出力部20は操作入力部50で設定された出力内容に従って制御信号を出力する。
このように、試験動作モードに設定すると操作入力部50で設定した出力内容に従って制御信号を出力できるので、接続試験のために連動制御機能部31を機能させる必要がなくなり、模擬負荷を用意することなく接続試験を行なうことができる。
また、試験実施結果が自動的に記録されるので作業効率の向上を図ることができる。特に、操作履歴と動作履歴の双方を記録するので、接続試験における履歴と実動作における履歴とを区別することができ、接続試験に係わる操作内容や動作内容を抽出して接続試験の結果を確認することが可能になる。
操作入力部50で動作モードを実動作モードに設定したときは、出力回路直接制御部32が機能を停止し、制御指示45を生成しない。そして、連動制御機能部31が動作し、連動制御機能部31が制御指示44を生成して制御内容37を書き換える。これにより、連動制御機能部31の処理結果に応じた制御信号が入出力部20から出力される。
なお、接続試験は、数十日の長期にわたって実施される場合が多い。すなわち、終電後に切替スイッチを切り替えて実使用中の現場機器を新設の電子連動装置10に接続して接続試験を行ない、始発が走る前に切替スイッチを戻して現場機器を現用の電子連動装置に再接続することが行なわれる。そして、すべての接続試験を正常に完了して、新設の電子連動装置10を現用に切り替えるときは、切替スイッチを切り替えることで、すべて現場機器を新設の電子連動装置10側に接続するようになっている。
このように切替スイッチで接続を切り替えるだけで、ケーブルの接続を変更しないので、接続試験において各現場機器が入出力部20の該当端子に正しく接続されていることを確認した結果が、そのまま現用としての使用時に有効になる。
図2は、操作履歴生成部35および動作履歴生成部36に記録した履歴情報を出力した帳票の一例を示している。この帳票70には、年月日と、時分秒と、箇所・名称と、変化状態とを対応付けた履歴情報が発生順に記録されている。年月日と時分秒は、事象の生じた時点を表わし、箇所・名称は事象の生じた箇所または名称を表わし、変化状態は事象の変化内容を表わしている。
履歴情報71は、動作モードが実動作モードから試験動作モードに変化したことの記録を表わしている。したがって、これ以降の記録は試験動作モードでの動作記録であることが分かる。履歴情報72および履歴情報75は、接続試験実施者が操作入力部50で行なった操作内容の記録であり、接続試験実施者が指定した試験対象の入出力部、出力回路を示している。履歴情報72は、入出力部1の出力回路1の出力内容を「0」から「1」に設定変更したことを表わしている。
履歴情報73および履歴情報76は、制御内容の記録であり、接続試験実施者の操作により実際に変化した制御内容を示している。たとえば、履歴情報73は、入出力部1の出力回路1に対する制御が「0」から「1」に変化したことを示している。また、この出力回路1には51号転てつ機の定位転換制御(〜NW)が割り付けられていることを示している。同様に履歴情報76は、入出力部2の出力回路3に対する制御が「0」から「1」に変化し、この出力回路3には62号転てつ機の定位転換制御(〜NW)が割り付けられていることを示している。
履歴情報74および履歴情報77は、入力状態の記録であり、履歴情報73、76の示す制御により実際に変化した入力状態を示している。たとえば、履歴情報74では、入出力部1の入力回路1の入力が「0」から「1」に変化したことを示している。また、この入力回路1には51号転てつ機の定位側開通方向(〜NKR)が割り付けられていることを示している。同様に履歴情報77では、入出力部2の入力回路3の入力が「0」から「1」に変化したことを示している。また、この入力回路3には62号転てつ機の定位側開通方向(〜NKR)が割り付けられていることを示している。
このように、記録された情報を帳票印刷したり画面表示したりすることで、試験結果の評価を事後に行なうことが可能になる。なお、帳票を利用して複数人による重複チェックが有効である。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、連動制御機能部31と出力回路直接制御部32とが共通の制御内容37に制御指示を書き込むようにしたが、制御指示を制御出力部33に与える方法はこれに限定されない。たとえば、連動制御機能部31専用の制御内容表と出力回路直接制御部32専用の制御内容表とを用意しておく。そして、制御出力部33が切替手段としての機能を果たし、どちらの制御内容表を参照するかを動作モードに応じて切り替えるように構成してもよい。また、制御内容表を介在させずに、連動制御機能部31や出力回路直接制御部32から制御指示を制御出力部33に直接引き渡すようにしてもよい。
このほか、連動制御機能部31の生成した制御指示と出力回路直接制御部32の生成した制御指示とのどちらを入出力部20の出力に反映させるかをハードウェア的に切り替えてもよく、切替方法や選択方法は例示したものに限定されるものではない。
操作履歴や動作履歴のとり方は、実施の形態に例示したものに限定されない。たとえば、操作や動作に変化が生じたとき、その時点におけるすべての設定内容、出力状態、入力状態を記録するようにしてもよい。また操作履歴と動作履歴とを1つの記録部で記録する構成であってもよい。履歴を残す項目や履歴情報の表示方法や帳票の書式は実施の形態に例示したものに限定されない。さらに記録した履歴を特定の条件で検索し、抽出表示・抽出印刷可能に構成するとよい。
本発明の実施の形態に係わる電子連動装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる電子連動装置が出力する履歴情報の帳票の一例を示す説明図である。 従来から使用されている電子連動装置の構成とこれに接続された現場機器を示す説明図である。 従来の電子連動装置で接続試験を行なう際の接続状態の一例を示す説明図である。
符号の説明
20…入出力部
21…出力回路
21i…第i番の出力回路
22…入力回路
22i…第i番の入力回路
30…連動処理部
31…連動制御機能部
32…出力回路直接制御部
33…制御出力部
34…実動作/試験動作制御部
35…操作履歴生成部
36…動作履歴生成部
37…制御内容
41…出力指令
42…動作モード指令
43…状態情報
44…制御指示
45…制御指示
46…試験時の記録
50…操作入力部
51…出力設定情報
52…動作モード情報
61…第1転てつ機
70…帳票

Claims (4)

  1. 信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部と、
    連動処理を実行する連動制御機能部と、
    動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部と
    を有し、
    前記操作入力部で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときは、前記操作入力部で設定された出力内容に従って前記入出力部から現場機器の制御信号を出力させ、
    前記操作入力部で前記動作モードが実動作モードに設定されているときは、前記連動制御機能部の処理結果に従って前記入出力部から現場機器の制御信号を出力させる
    ことを特徴とする電子連動装置。
  2. 信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部と、
    連動処理を実行し、その結果に応じて現場機器の制御指示を生成する連動制御機能部と、
    動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部と、
    前記操作入力部で設定された出力内容に応じて現場機器の制御指示を生成する出力制御部と
    を有し、
    前記出力制御部は、前記操作入力部で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときのみ制御指示を生成し、
    前記連動制御機能部は、前記操作入力部で前記動作モードが実動作モードに設定されているときのみ制御指示を生成し、
    前記入出力部は、前記出力制御部および前記連動制御機能部が生成した制御指示に従って現場機器の制御信号を出力する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  3. 信号機や転てつ機といった現場機器が電気的に接続される入出力部と、
    連動処理を実行し、その結果に応じて現場機器の制御指示を生成する連動制御機能部と、
    動作モードの設定操作と出力内容の設定操作とを受け付ける操作入力部と、
    前記操作入力部で設定された出力内容に応じて現場機器の制御指示を生成する出力制御部と、
    前記出力制御部が生成する制御指示と前記連動制御機能部が生成する制御指示のいずれを前記入出力部に与えるかを切り替える切替手段と
    を有し、
    前記切替手段は、前記操作入力部で前記動作モードが試験動作モードに設定されているときは前記出力制御部の制御指示を前記入出力部に与え、前記操作入力部で前記動作モードが実動作モードに設定されているときは、前記連動制御機能部の制御指示を前記入出力部に与え、
    前記入出力部は、与えられた制御指示に従って現場機器の制御信号を出力する
    ことを特徴とする電子連動装置。
  4. 操作履歴および動作履歴を記録する履歴記録手段
    を有する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電子連動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008184136A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Mitsubishi Electric Corp 電子連動装置

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