JP2006109545A - 電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム - Google Patents

電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006109545A
JP2006109545A JP2004289185A JP2004289185A JP2006109545A JP 2006109545 A JP2006109545 A JP 2006109545A JP 2004289185 A JP2004289185 A JP 2004289185A JP 2004289185 A JP2004289185 A JP 2004289185A JP 2006109545 A JP2006109545 A JP 2006109545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power system
information
estimation
prediction
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004289185A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4406346B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Sekiguchi
勝彦 関口
Kazuya Komata
和也 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004289185A priority Critical patent/JP4406346B2/ja
Priority to KR1020050087679A priority patent/KR100714155B1/ko
Priority to CNB2005101070568A priority patent/CN100499314C/zh
Publication of JP2006109545A publication Critical patent/JP2006109545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4406346B2 publication Critical patent/JP4406346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J13/00Circuit arrangements for providing remote indication of network conditions, e.g. an instantaneous record of the open or closed condition of each circuitbreaker in the network; Circuit arrangements for providing remote control of switching means in a power distribution network, e.g. switching in and out of current consumers by using a pulse code signal carried by the network
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S40/00Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them
    • Y04S40/12Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment
    • Y04S40/128Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment involving the use of Internet protocol

Abstract

【課題】 計測のための時間と費用を低減し、かつ、場所や時間に関係なく電力システムの状態を利用者に提供可能とする。
【解決手段】 サーバ1は、通信ネットワーク2経由で複数の利用者の表示操作装置3(31〜3n)および複数の情報端末7(71〜7n)と通信する。電気量情報受信手段11と対象情報受信手段12は、情報端末7から送信される電気量情報と利用者の表示操作装置3から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を、通信ネットワーク2経由でそれぞれ受信する。推定・予測実行手段13は、受信された対象情報と電気量情報を用いて電力システム4または電力システム4に接続された設備(送配電線・機器・装置等)の状態を推定または予測する。実行結果送信手段14は、推定・予測実行手段13による推定・予測結果を通信ネットワーク2経由で利用者の表示操作装置3へ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供するための技術に関するものである。
従来の電力システムの状態の計測、推定は、着目した部分に関して局所的に行われており、着目した部分の電流、電圧などの電気量を専用の計測器を設置して計測していた。また、計測結果の解析は、専門家がその都度行うか、あるいは、専用の解析装置を個々に設置するものであった。さらに、計測器の設置個所は、電力システム全体への影響が大きい超高圧、高圧系統の変電所、発電所など、電力会社の所有地内のみに限定される場合が多かった。
従来の電力システム用の計測システムとして、例えば、特許文献1の電力系統計測システムにおいては、着目する電力系統の計測を行うために変電所に設置した計測ユニットにより母線、送電線の電流、電圧を取り込み、これらの電気量を変電所本館の系統記録装置、オシロスコープ装置に送っている。
また、特許文献2の電力系統の安定化装置及び監視装置においては、系統動揺の安定度を観測データからリアルタイムで判別するために、電力系統内の発変電所にて観測された有効電力、電圧などの時系列データを、通信手段経由で系統安定化装置に取り込んでいる。
特開平9−135543 特開2001−352679 「保護リレーシステム工学」、電気学会、108〜110頁
ところで、上記のような従来技術の手法で電力システムの計測、推定、解析を行う場合、利用者が電力システムに問題あるいは課題があると認めた際にのみ計測器が設置される場合が多く、また、着目した個所、例えば、特定電力会社の特定の系統などにのみ局所的に計測器が設置される場合が多い。
しかしながら、電力システムは、多数の機器、送電線、配電線が複雑に接続されて構成されており、例えば、複数の電力会社の送電網が複雑に連携して構成されているため、その状態を推定、解析して課題を解決するためには、長時間の計測が必要な場合も多く、また、局所的でなく広範囲な計測が必要な場合も多い。
したがって、局所的、短期的な従来の計測手法では計測精度、解析精度上不十分である。また、従来技術では、専用の計測装置あるいは解析の専門家が必要となるために、多大な時間と費用がかかっていた。そして、このように費用がかかるために、広域の計測が不可能であるという問題があった。さらに、従来技術では、電力会社所有の発変電所などに限定的に計測器を設置していたために、電力会社以外の利用者が計測器で取得される電気量を利用して電力システムの状態を推定することは困難であった。そしてまた、計測から推定・解析を行うまでの時間が長くなり、利用者にとっては利便性が悪いという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、計測のための時間と費用を低減し、かつ、場所や時間に関係なく電力システムの状態を利用者に提供可能な電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラムを提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、利用者側の表示操作装置から送信される対象情報と、電力システムに接続した情報端末により得られる電気量情報を用いて、電力システムの状態を推定・予測し、その結果を通信ネットワーク経由で利用者側の表示操作装置に送信することにより、計測用の設備を簡略化し、かつ、電力システムの電気量の計測からその状態の推定・予測までの時間と利用者への情報提供までの時間を短縮できるようにしたものである。
本発明の電力システム用広域計測サービス提供サーバは、送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供する電力システム用広域計測サービス提供サーバにおいて、対象情報受信手段、電気量情報受信手段、推定・予測実行手段、実行結果送信手段、を備えたことを特徴としている。
ここで、対象情報受信手段は、利用者側の表示操作装置から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を通信ネットワーク経由で受信する手段であり、電気量情報受信手段は、電力システムに接続されて当該電力システムの電気量を取得する少なくとも一つ以上の情報端末からの電気量情報を通信ネットワーク経由で受信する手段である。また、推定・予測実行手段は、受信された対象情報と電気量情報を用いて、電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測する手段であり、実行結果送信手段は、推定・予測実行手段による推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者側の表示操作装置へ送信する手段である。
また、本発明の電力システム用広域計測サービス提供システム、電力システム用広域計測サービス提供方法、および電力システム用広域計測サービス提供プログラムは、上記電力システム用広域計測サービス提供サーバの特徴を、情報端末をも含めたシステムの観点、方法の観点、およびプログラムの観点からそれぞれ把握したものである。
以上のような本発明によれば、利用者側の表示操作装置から送信される対象情報と、電力システムに接続された少なくとも一つ以上の情報端末からの電気量情報を通信ネットワーク経由で受信し、これらの情報を用いて、電力システムまたは電力システムに接続された設備のうち、利用者が対象とする範囲の状態を迅速に推定または予測することができる。そして、利用者が対象とする範囲の状態の推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者側の表示操作装置へ迅速に送信することができる。
なお、本発明において重要な用語の定義は次の通りである。
「電力システムに接続された設備」は、電力システムに接続された送配電線、各種機器、各種装置などの各種の設備を含む広い概念である。
「利用者」は、電力会社、電力システムに接続する事業者、および電力システムより電力を供給される需要家、さらには電力システム内の装置を製造・供給する事業者、を包含する広い概念である。具体的には、利用者とは、例えば、特定規模電気事業者、発電事業者、工場を有する一般産業の事業者、ビル管理会社、公共設備および地方自治体などの電力を供給または利用する事業者、需要家および電力の託送を行う事業者、電力システムに関する各種装置の製造および電力品質、系統解析に関わるコンサルタントを実施する事業者、等を意味する。
本発明によれば、利用者側の表示操作装置から送信される対象情報と、電力システムに接続した情報端末により得られる電気量情報を用いて、電力システムの状態を推定・予測し、その結果を通信ネットワーク経由で利用者側の表示操作装置に送信することにより、計測のための時間と費用を低減し、かつ、場所や時間に関係なく電力システムの状態を利用者に提供可能な電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラムを提供することができる。
以下には、本発明を適用した電力システム用広域計測サービス提供システムの実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[基本的な実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した基本的な実施形態に係る電力システム用広域計測サービス提供システム(以下には、「システム」と適宜略称する)を示す構成図である。
この図1に示すように、本実施形態のシステムは、電力システム用広域計測サービス提供サーバ(以下には、「サーバ」と適宜略称する)1、通信ネットワーク2、複数の利用者の表示操作装置3(31〜3n)、電力システム4を備えている。ここで、電力システム4は、送電網5とその下位系統である複数の配電網6(61〜6n)を含めて構成されており、この電力システム4には、その広域に亘って分散配置された複数の情報端末7(71〜7n)が接続されている。
そして、サーバ1、複数の利用者の表示操作装置3(31〜3n)、および複数の情報端末7(71〜7n)は、通信ネットワーク2にそれぞれ接続されており、サーバ1は、通信ネットワーク2経由で、複数の利用者の表示操作装置3(31〜3n)および複数の情報端末7(71〜7n)と通信するようになっている。
また、サーバ1は、電気量情報受信手段11、対象情報受信手段12、推定・予測実行手段13、および実行結果送信手段14を備えている。ここで、電気量情報受信手段11と対象情報受信手段12は、情報端末7から送信される電気量情報と利用者の表示操作装置3から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を、通信ネットワーク2経由でそれぞれ受信する手段である。
また、推定・予測実行手段13は、受信された対象情報と電気量情報を用いて電力システム4または電力システム4に接続された設備(送配電線・機器・装置等)の状態を推定または予測する手段であり、実行結果送信手段14は、推定・予測実行手段13による推定・予測結果を通信ネットワーク2経由で利用者の表示操作装置3へ送信する手段である。
なお、サーバ1は、具体的には、コンピュータとそれを制御するための電力システム用広域計測サービス提供用として特化されたプログラムの組み合わせにより実現される。また、利用者の表示操作装置3についても、コンピュータとプログラムの組み合わせにより実現されるが、汎用プログラムで容易に実現可能である。一方、通信ネットワーク2としては、具体的にはインターネットなどの広域な通信インフラを想定している。
[動作の概略]
図2は、以上のような電力システム用広域計測サービス提供システムの動作の概略を示すフローチャートである。
この図2に示すように、電力システム4内に設置された複数の情報端末7(71〜7n)は、電力システム4におけるその設置箇所の電気量、例えば、電圧、電流を予め設定された一定の計測周期(S101のYES)で常時取得する(S102)。情報端末7(71〜7n)はまた、予め設定された一定の送信周期毎にまたは取得電気量の変化時(S103のYES)に、取得した電気量を示す電気量情報を、通信ネットワーク2経由でサーバ1に送信する(S104)。
この場合に、サーバ1において、情報端末7(71〜7n)からの電気量情報を電気量情報受信手段11により受信すると(S201のYES)、電気量情報受信手段11は、受信した電気量情報を処理が容易な形態に加工し、推定・予測実行手段13に渡す(S202)。
サーバ1はまた、利用者の表示操作装置3(31〜3n)からのアクセス(S203のYES)に応答して、対象情報受信手段12により、対象情報を設定するための入力用画面を送信する等の、利用者に対する対象情報の設定支援を行う(S204)。この設定支援に対して、利用者が表示操作装置3(31〜3n)上で、電力システム4内において計測・解析の対象とする対象範囲(サーバ1の状態推定・予測の対象範囲)を対象情報として設定すると、表示操作装置3(31〜3n)からこの対象情報を含む推定・予測要求が通信ネットワーク2経由でサーバ1に送信される。
この場合(S205のYES)に、サーバ1は、表示操作装置3(31〜3n)からの対象情報を含む推定・予測要求を、対象情報受信手段12により受信する(S206)。対象情報受信手段12は、受信した対象情報を推定・予測実行手段13に渡す。
推定・予測実行手段13では、対象情報により示される対象範囲に基づき、必要とする電気量情報を決定し、決定した内容に基づき、電気量情報受信手段11から取得した電気量から必要な電気量を絞り込んで使用し、推定・予測演算を行う(S207)。推定・予測実行手段13による推定・予測結果は、実行結果送信手段14により、通信ネットワーク2経由で要求元の利用者の表示操作装置3(31〜3n)に送信される(S208)。
[推定・予測演算処理の具体例]
以下には、図3に示すような具体的な電気設備A〜Dが接続された電力システムについて対象範囲が設定された場合に、図4に示すような構成を持つ情報端末7からの電気量情報に基づいて、具体的な推定・予測演算処理を行う場合の一例について説明する。
図3に示す電力システム4においては、説明の簡略化の観点から、送電網5とこれに接続された下位系統である2つの配電網61,62、これら2つの配電網61,62に接続された4つの電気設備A〜Dのみが記載されている。電気設備A〜Dは、具体的には、例えば、工場、ビル、一般家庭などである。これらの電気設備A〜Dには、情報端末7A〜7Dがそれぞれ設置されている。これらの情報端末7A〜7Dは、GPS衛星10からのGPS電波を利用して時刻同期および位置情報取得を行うように構成されている。
図4は、情報端末7の構成例を示す構成図である。この図4に示すように、情報端末7は、電気量センサ701、サンプリング手段702、電気量算出手段703、通信手段704、GPSアンテナ705を備えており、この構成により、次のような動作を行う。
まず、電気量センサ701(電圧であればPT、電流であればCTなど)により、電力システム4からの電気量を常時取り出しており、取り出した電気量をサンプリング手段702により、所定のサンプリング周期でサンプリングしデジタル化する。このサンプリング手段702においては、GPSアンテナ705で受信したGPS衛星10からのGPS電波を用いてサンプリングタイミングを他の情報端末と合わせる。
次に、電気量算出手段703により、サンプリングしデジタル化された電気量を用いて、瞬時値からフェーザ値(振幅と位相表現)に変換する。図5は、フェーザ値の例として、時刻t1における電気設備A,Bでの電圧の瞬時値のサンプリング状況とフェーザ値に変換した電圧の振幅VA,VBと位相θA,θBを示している。このように、情報端末7においてGPSを用いることで、離れた地点で取得した電気量間に精密な時刻同期をとることができる。
なお、図4に示す情報端末7の例では、広域時刻同期の手段としてGPSを用いているが、精密時刻同期が可能な他の手段(FM波受信、有線による絶対時刻配信サービスの利用など)でもその作用、効果は同じであり、そのような他の手段を用いる場合は、図4において、GPSアンテナ705の代わりに他の時刻同期用ハードウェアを接続することになる。
以上のようにして電気量算出手段703で得た振幅、位相表現による電気量情報は、通信手段704により、通信ネットワーク2経由でサーバ1に送信される。なお、GPSにより他の情報端末7と時刻同期できるだけでなく、同時に情報端末7の位置情報も取得できることから、情報端末7の通信手段704からは、位置情報が電気量情報とともにサーバ1に向けて送信される。
サーバ1において、情報端末7からの電気量情報を電気量情報受信手段11により受信すると、電気量情報受信手段11は、図6に示すように、電気設備A〜D地点の電気量(電圧値VA〜VDと位相θA〜θD)を電気量取得時刻に合わせて整列させたデータファイルを作成する。
前述したように、利用者は、その表示操作装置3からサーバ1にアクセスして、計測・解析の対象とする対象範囲を、対象情報として設定することができる。ここでは、例えば、利用者が設置個所A、B、Cを計測・解析対象として選択したものとする。この場合に、この利用者の表示操作装置3からは、「利用者名」と「設置個所A,B,C」、および「計測時間」を含む対象情報が、前述したような推定・予測要求としてサーバ1に送信され、サーバ1の対象情報受信手段12により受信される。
なお、前述したような対象情報の設定支援時において、利用者に対し、各情報端末の位置情報を提供するようにしてもよい。この場合には、利用者が各情報端末の位置情報を利用して効率よく対象情報の設定を行える。あるいは、利用者に対して、推定・予測要求と同時に端末情報の位置情報の問い合わせ可能とすることにより、推定・予測結果の提供時において、各情報端末の位置情報を利用者に同時に提供するようにしてもよい。
図7は、表示操作装置3上で表示する画面例を示す図であり、(a)は、対象情報の設定支援画面例、(b)は、推定・予測結果の表示画面例である。図7の(a)に示す設定支援画面例においては、対象情報として、「計測解析対象」と「計測時間範囲」を設定できるようになっている。
[複数の情報端末からの電気量情報による推定・予測演算処理]
サーバ1の対象情報受信手段12は、図7の(a)に示すように設定された対象情報を受信すると、この対象情報を推定・予測実行手段13に渡す。推定・予測実行手段13は、この対象情報と、図6に示すような電気量情報のデータファイルを用いて、「計測解析対象」に該当する情報端末7の設置点A〜Cの電気量データ、すなわち、A〜C地点の電気量:電圧値VA〜VCと位相θA〜θCを、該当する「計測時間範囲」で抽出する。推定・予測実行手段13は次に、抽出された情報を時刻毎に以下の式(1)、(2)により計算する。
ΔθAB=|θA−θB| …(1)
ΔθCB=|θC−θB| …(2)
ここで、推定・予測実行手段13は、電力システム4内に事故があった場合に、事故回線の両端の電圧位相差が所定値を超えることを利用して、以下のような電圧の位相差による判定を行う。
[電圧の位相差による判定ルールR1]
ΔθAB>θK、かつ、ΔθCB>θKならば、
送電網5内に事故・装置異常発生。
ΔθAB>θK、かつ、ΔθCB<θKならば、
配電網61内の設備Aが接続する配電線に事故・装置異常発生。
また、事故様相によっては上記位相差が十分な大きさにならない場合も考慮し、推定・予測実行手段13は、事故時に事故点に接続される送配電線の電圧が降下することを利用して、以下のような電圧値による判定も行う。
[電圧値による判定ルールR2]
A<VK、かつ、VB<VK、かつ、VC<VKならば、
送電網5内に事故・装置異常発生。
A<VK、かつ、VC<VK、かつ、VB>VKならば、
配電網61内の設備Aが接続する配電線に事故・装置異常発生。
上記の判定ルールR1,R2は、推定・予測実行手段13が、上位系統である送電網に接続する複数の下位系統である配電網にて観測した電気量の相関をとり、相関のある事象を上位系統の事象として取り扱えることを示している。
また、図8の(a)、(b)は、上記の判定ルールR1,R2によって表現される判定処理方法を説明するために、電圧位相差および電圧値の変化と異常検出・解消点をそれぞれ示すグラフである。
実行結果送信手段14は、推定・予測実行手段13により得られた推定・予測結果、すなわち、以上のような電気量の計測値VA〜VC、θA〜θCおよび上記の判定結果を、推定・予測要求元の利用者の表示操作装置3へ送信する。
これにより、推定・予測要求元の利用者の表示操作装置3上には、図7の(b)に示すような推定・予測結果の表示画面が表示され、当該利用者は、「計測解析対象」として設定したA〜C地点の電圧および時刻同期のとれた絶対位相、および「計測時間範囲」の各時点において送電網および配電網のいずれに事故あるいは装置異常が発生していたか、についての情報を、視覚的に容易に確認することができる。
[一つの情報端末からの電気量情報による推定・予測演算処理]
推定・予測演算処理の異なるアルゴリズムを以下に示す。この処理では、次の式(3)に示すように上述のθAを時間で微分して周波数を求め、この周波数の値による判定を行う。
d(θA)/dt=fA …(3)
[周波数による判定ルールR3]
|fA−商用周波数|>fKならば、
電力システム内に事故あるいは装置異常が発生。
図9は、上記の判定ルールR3によって表現される判定処理方法を説明するために、周波数の変化と異常検出・解消点を示すグラフである。この図9に示すように、事故あるいは装置異常が復帰していくにつれて周波数fAは商用周波数に近づいていく。
このように、一つの情報端末からの電気量情報だけで電力システムの状態を推定することも可能である。
[効果]
以上のように、本実施形態によれば、電力システムの計測を広域に分散設置した複数の情報端末を用いて行い、得られた広域の電気量情報と利用者からの対象情報を用いて、電力システムのうち利用者が対象とする範囲の状態を迅速かつ高精度に推定、予測することができ、その結果を通信ネットワーク経由で利用者に迅速に提供することができる。以下には、本実施形態の効果についてより詳細に説明する。
まず、系統事故の発生、制御装置の異常など、電力システム内の異常現象を特定する場合に、複数の情報端末からの時刻同期された電気量にて計測することが可能となることから、高精度に状態を推定できる。
また、従来技術では、電力会社の所有する変電所内の母線、送電線などの限定された範囲内の電流、電圧のみを計測して、送電網の異常現象を捉えていたが、本発明では、配電網に接続する電気設備からの電気量を取得すればよく、必ずしも電力会社の設備からの電気量でなくとも、送電網の異常を検知することができ、設置費用および利用者の利便性の観点からも従来技術より優れている。
また、下位系統である配電網に情報端末を設置するだけで、上位系統である送電網に情報端末を設置する必要なしに、上位系統の状態を精度良く推定することができる。一般に、上位系統への情報端末設置は費用がかかることから、計測費用削減の効果は大きい。
また、複数の電力会社が個々に運営している複数の送電網の様相を、一つの電力システムの様相として、同一の利用者が総合的に容易に把握することができる。そのため、複数の送電網に亘る広範な電力システム全体の状態に応じた適切なシステム運用を実現することが可能となる。
さらに、前記式(1)〜(3)に示すように、取得が容易な電圧を用いて、その振幅と位相を抽出し、それらの値により、事故・装置異常の発生範囲を特定しているため、従来技術のような電流計測を必ずしも必要とせずに、電気量の計測を簡便に行えるという利点がある。
また、情報端末とサーバと利用者の表示操作装置が通信ネットワークで接続されていることから、利用者は、通信ネットワーク経由でサーバにアクセスするだけで、必要な計測対象の電気量を速やかに取得することができ、場所や時間に関係なく電力システムの状態を容易に把握することができる。
さらに、情報端末の位置情報をサーバで収集するようにしたことで、利用者およびサービス提供者(情報端末の設置者)は、各情報端末の位置を容易に確認することが可能となり、それによって保守運営が容易となる利点がある。
[応用例]
上記実施形態のシステムは、各種の応用が可能である。以下には、そのような複数の応用例について順次説明する。
[需要家の電灯線電圧を電気量として用いた例]
上記実施形態の一つの応用例として、図10に示すように、需要家の電灯線電圧を計測して電気量として用いる構成が考えられる。前述したように、従来技術では、電力系統の状態を推定・予測するために、電力会社の変電所内に計測装置を設置して母線電圧を測定することが一般的に行われてきたが、本発明では、工場、一般家庭などの需要家の電灯線電圧を計測することで、電力システムの状態を推定・予測することができる。
図10は、一般家庭に情報端末7を設置した場合を示しており、配電線から家庭に入った電灯線の電圧を、コンセント701aから情報端末7に取り込むように構成している。情報端末7は、モデム704aを通じて、インターネット2aに接続されている。ここで、コンセント701aとモデル704aは、それぞれ、図4に示す電気量センサ701と通信手段704に相当する。
この場合、情報端末7は、家庭に引き込まれた配電線の電圧を計測し、前述したように、フェーザ値を算出し、この際に、GPSアンテナ705にて時刻同期をとる。また、算出したフェーザ値は、家庭のパーソナルコンピュータに接続されているインターネット2aを通じてサーバ1へ定周期で送られる。サーバ1側の動作は、前述した通りである。
この例によれば、家庭、工場などの需要家の電灯線からの電圧を情報端末の電気量入力とできることから、設置費用も低減され、また、電力会社の所有物を使用しないために、電力会社以外の事業者、需要家が設置でき、計測点の選択範囲も広がり、高精度の計測が行えるという利点がある。
[情報端末とサーバにフィルタを設けた例]
上記実施形態の一つの応用例として、情報端末7が取得した電気量に関して、電力システムの状態を推定する上で必要な電気量成分以外の信号成分を除去するために、図11に示すように、各情報端末7内の電気量算出手段703とサーバ1内の推定予測手段13の少なくとも一方にフィルタFを設ける構成が考えられる。
この場合、利用者の設定する解析方法に応じて、フィルタFの特性を変える。情報端末7内のフィルタFの特性を変える場合において、図11に示すように、利用者は、情報端末に直接アクセスする「経路P1」、通信ネットワーク2経由の「経路P2」、およびサーバ1経由の「経路P3」のいずれかで設定変更を行うことができる。また、サーバ1内のフィルタFの特性を変える場合に、利用者は、対象情報受信手段12経由の「経路P4」で設定変更を行うことができる。
このように情報端末7とサーバ1の少なくとも一方にフィルタFを設けた場合には、次のような作用が得られる。
まず、フィルタFを情報端末7内に設けた場合の作用について説明する。本発明が対象とする電力システムから取得した電気量瞬時値には、商用周波数(50Hzあるいは60Hz)以外に様々な周波数が重畳している。したがって、例えば、電力システム内の事故現象に着目するのであれば、情報端末7の電気量算出手段703内のフィルタFにより商用周波数近辺のみを主体に取り出すフィルタリングを行う。
具体的には、非特許文献1に示されるようなデジタルフィルタで実現できる。電気量算出手段703は、フィルタリング後に前述したようなフェーザ値の算出を行う。着目する周波数帯以外の外乱が除去された電気量を示す情報が、通信手段704からサーバ1に送られる。また、特定の次数、例えば、3、5、7次の高調波の観測を行う場合には、利用者が、フィルタ特性をそれに対応した値に変更することにより、電気量を演算することができる。
次に、フィルタFをサーバ1内に設けた場合の作用について説明する。サーバ1は、各情報端末7からのフェーザ値を、電気量情報受信手段11で受信すると、受信したフェーザ値の実効値は、推定予測手段13内のフィルタFでフィルタリングする。例えば、電力システム内に生じているフリッカ現象あるいは系統動揺現象の場合、数百m秒から数秒の長周期の実効値の変動があり、これに着目した場合、その他の短い周期の信号を除去しておくと、その後の推定・予測演算の精度を向上することができる。フィルタ特性の変更は、利用者により、サーバ1の対象情報受信手段12経由で行われる。
なお、広義の意味でのフィルタFとして、フーリエ変換、ウエーブレット変換などの周波数領域に着目した変換処理も、対象に応じて選択し設定できるようにする。
このように、情報端末7とサーバ1の少なくとも一方にフィルタFを設けることにより、着目する電力システムの状態を精度良く推定・予測することが可能となる。
[位相ずれを補正する例]
上記実施形態の一つの応用例として、電力システム内に設置された機器により発生する電気量の位相ずれに対して、サーバ1の推定・予測実行手段13において、位相ずれを補正する構成が考えられる。推定・予測実行手段13により、電力システム内に存在する機器、例えば、変圧器で位相が回転することを補正する。このような位相ずれの補正方法について以下に説明する。
前記式(1)、(2)に示すように、推定・予測実行手段13においては、A,B地点の位相を計測して送電線網内の事故か否かを推定する。この場合、A,B地点とも配電線網につながる需要家に設置している場合には、送電線網と設置点の間に存在する変圧器によって、位相が回転していることになるため、式(1)、(2)において、判定しきい値のθKの設定が行えなくなってしまう。このような不都合を回避するために、以下のように、式(1)に送電網から計測地点までの位相回転を補正する値θα、θβを加えた式(1a)を判定式として使用する。
ΔθAB=|(θA+θα)−(θB+θβ)| …(1a)
式(2)についても、同様な補正を加えた式を判定式として使用する。推定・予測実行手段13は、これらの補正を加えた判定式により得た位相角度から、推定・予測演算を行う。
このように、電力システム内に設置された機器により発生する電気量の位相ずれを補正することにより、着目する電力システムの状態を精度良く推定・予測することが可能となる。
[電力状態品質地図を生成する例]
上記実施形態の一つの応用例として、情報端末7の電気量算出手段703において電力品質算出演算を行うと共に、図12に示すように、サーバ1側に、電力品質低下時に関係する範囲の情報端末から電気量情報を収集する電気量収集手段15を設け、収集された電気量情報を用いて、推定・予測実行手段13により電力品質状態地図を生成する構成が考えられる。
図12において、複数の情報端末7(71〜7n)の電気量算出手段703(図4)は、「電力品質算出演算」として、以下に示すような演算および検出の少なくとも一つ以上を行う。
「瞬低検出演算」:
情報端末で検出した電圧Vが所定値VK以下である場合に、瞬時電圧低下(瞬低)と検出。
「電圧不平衡検出演算」:
情報端末で検出した2相あるいは3相の電圧が各々所定値の範囲内に入っていない場合に、電圧不平衡発生と検出。
「高調波検出演算」:
商用周波数に対する高調波の大きさを演算し、所定高調波が一定レベル以上発生している場合に、高調波発生と検出。
「フリッカ検出」:
情報端末で電圧フリッカ現象を検出。
「周波数変動検出」:
情報端末で商用周波数から所定範囲以上に偏移したことを検出。
以下には、一つの情報端末71が「瞬低」を検出した場合について説明する。上記の「瞬低検出演算」により瞬低を検出した場合に、情報端末71は、この瞬低検出を示す瞬低検出情報を、検出時刻、検出電圧とともに、通信ネットワーク2経由でサーバ1へ送信する。この瞬低検出情報は、サーバ1内の電気量情報受信手段11から推定・予測実行手段13に渡される。
この場合に、推定・予測実行手段13は、情報端末71に関係する範囲の情報端末を決定する。具体的には、図12に示すように、情報端末71が接続する配電網とこの配電網に接続する送電網、およびこの送電網に接続される他の配電網を範囲として、この範囲内に存在する情報端末72〜7nを対象端末として決定する。
次に、推定・予測実行手段13は、このようにして決定した情報端末72〜7nに対する電気量送信指令を、電気量収集手段15経由で送信する。情報端末72〜7nは、当該電気量送信指令を通信ネットワーク2を介して受け取ると、この指令に応答して、情報端末71が瞬低を検出した時刻の電気量情報および瞬低検出の有無を示す瞬低検出情報をサーバ1へ送信する。サーバ1は、送られてきた各情報端末72〜7nの瞬低検出情報および電気量情報を電気量収集手段15により収集する。
推定・予測実行手段13は、収集した情報を用いて、図12に示すような瞬時電圧低下の状況および範囲を示す瞬低発生地図Mを生成する。この図12においては、瞬低発生地図Mの一例として、電圧低下100%、70%、50%の等電圧を結んだ地図が示されている。
情報端末7は、「電圧不平衡検出演算」、「高調波検出演算」などの他の電力品質の検出も同様に行って、電力品質低下を検出した場合に、この電力品質低下を示す電力品質低下情報をサーバ1に送信する。そして、サーバ1においては、そのような電力品質低下情報を受信した場合に、同様に、当該情報端末に関係する範囲の情報端末を決定して必要な情報を収集し、同様の電力品質状態地図を生成する。
このように、瞬時電圧低下、電圧不平衡、高調波発生などの電力品質低下が発生した場合に、その状況および範囲を示す電力品質状態地図を生成することにより、利用者は、生成された電力品質状態地図から、電力品質低下の状況および範囲を視覚的に容易に把握することができる。したがって、利用者は、電力品質状態地図から把握した情報に基づき、電力システムに接続される各種設備の保守運用をより適切に実施することができる。
[GPS受信局を利用する例]
上記実施形態の一つの応用例として、図13に示すように、各情報端末7に、GPS受信局8からの時刻情報および位置情報を受信する無線受信手段706を設ける構成が考えられる。
この構成において、例えば、GPS衛星10から時刻情報および位置情報を取得したGPS受信局8が、近傍に設置された情報端末71〜73に当該時刻情報および位置情報を送信する。この場合に、情報端末71〜73内の無線受信手段706は、GPS受信局8との交信を行ってGPS受信局8までの距離を算出し、算出された距離から上記の受信した時刻情報および位置情報を補正し、情報端末設置点での正確な時刻情報および位置情報を得る。
そして、時刻情報は、前述したように、電気量情報に絶対時刻として付加されてサーバ1へ送られて処理される。また、位置情報も同様にサーバ1に送られて処理される。送付された位置情報により、サーバ1は各情報端末の位置を自動的に取得することができる。
このように、各情報端末においてGPS衛星からの時刻情報を直接取得しなくても、近傍のGPS受信局8で受信し、このGPS受信局8からの時刻情報を各情報端末で受信することにより、各情報端末にGPSアンテナを設ける必要がなくなり、情報端末をより安価に構成できるという利点がある。
また、時刻情報と同時に位置情報を受信し、サーバ1が自動的に各情報端末の位置を知ることが可能となることから、図12に示すような瞬低発生地図、電力品質状態地図などを生成することが容易になる。
さらに、利用者にとっては、情報端末が適正な位置に設置されているかを通信ネットワーク経由で容易に確認することが可能となり、利便性が増すという利点がある。
[課金・請求を行う例]
上記実施形態の一つの応用例として、図14に示すように、サーバ1に、課金・請求手段16を設ける構成が考えられる。
この構成において、利用者が通信ネットワーク2を介してサーバ1にアクセスし、推定・予測実行手段13により得られた推定・予測結果を参照すると、サーバ1の課金・請求手段16は、利用者が参照する情報およびその回数を参照内容として記録して、記録した参照内容に応じて課金を行い、サービス提供者(サーバ1および情報端末7の設置者または運営者)からの利用者宛の請求書を作成する。
この場合に、利用者が参照する具体的な情報は、例えば、以下に示すような情報である。
「情報端末からの電気量情報(電圧、電流フェーザ値など)」、
「情報端末からの検出結果(瞬低検出、高調波検出など)」、
「事故範囲推定結果」、
「電力品質状態地図(瞬低発生地図など)」。
また、課金・請求手段16により作成された請求書は、通信ネットワークを介して各利用者の表示操作装置3へ送付される。
サーバ1はさらに、推定・予測実行手段13により、図12に示すような電力品質状態地図、瞬低発生地図を用いて、利用者が注目する設備付近の将来の電力品質を予測する。予測結果が、予測時点の計測内容と所定の誤差範囲内で的中していた場合には、課金・請求手段16は、その予測的中に関する報酬を請求する請求書を作成して利用者へ送付する。ここで、電力品質の予測とは、予測時点の設備状態で電力システムが運営された場合、所定時間経過後に停電、瞬低が発生する確率および高調波が発生する確率を指している。
このように、サーバ1で課金・請求処理を行うことにより、利用者のシステム利用状況に応じた費用を自動的に精度よく算出することができ、利用者がシステム利用に関する費用を容易に確認することができるため、利用者にとって利便性の高いシステムとなる。また、サービス提供者にとっても、各利用者毎の課金を容易に行うことができるため、利便性が向上する。さらに、電力品質の予測を行い、これによりサービス提供者が利潤を得ることで、情報端末の設置数が増えるため、予測精度をより向上でき、利用者の利便性がより高くなるという利点がある。
[端末費用の分担を行う例]
上記実施形態の一つの応用例として、図15に示すように、サーバ1に、課金・請求手段16に加えて端末費用分担手段17を設ける構成が考えられる。
この構成において、サーバ1は、利用者が本システムのサービスを受ける前に、予め情報端末により得られる情報量、情報内容に関する利用者の希望を示す利用者情報を、通信ネットワークを介して予め取得し、端末費用分担手段17により、その利用者情報を設定する。この場合に、端末費用分担手段17は、各利用者の利用者情報に応じて、情報端末の製造、設置、運用保守に関わる費用を利用者間で按分する。按分した結果に応じて、課金・請求手段16により、各利用者宛の、情報端末の製造、設置、運用保守に関わる費用の請求書が作成され、各利用者に送付される。
このように、情報端末の製造、設置、運用保守に関わる費用を、情報端末により得られる情報量、情報内容に応じて複数の利用者間で分担することにより、サービス提供者に過度の資金負担をかけずに本システムを運用することが可能となり、サービス提供者、利用者ともに利便性を向上することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。例えば、前述した変形例を適宜組み合わせることも可能である。
さらに、前記実施形態で示した電力システム用広域計測サービス提供システムとそれを構成するサーバ、情報端末の構成や処理内容は、一例にすぎず、利用者側の表示操作装置から送信される対象情報と、電力システムに接続した情報端末により得られる電気量情報を用いて、電力システムの状態を推定・予測し、その結果を通信ネットワーク経由で利用者側の表示操作装置に送信する限り、具体的な構成や処理内容は自由に変更可能である。
本発明を適用した基本的な実施形態に係る電力システム用広域計測サービス提供システムを示す構成図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの動作の概略を示すフローチャート。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムによる具体的な推定・予測処理を説明するための電力システムの一例を示す構成図。 図1に示す情報端末の構成例を示す構成図。 図4に示す情報端末による電気量算出処理を説明する図。 図1に示すサーバにより推定・予測演算処理を行うために作成したデータファイルの一例を示す図。 図1に示す利用者の表示操作装置上で表示する画面例を示す図であり、(a)は、対象情報の設定支援画面例、(b)は、推定・予測結果の表示画面例。 図1に示すサーバによる推定・予測演算処理の一例として、位相差による判定処理例(a)と電圧値による判定処理例(b)を説明するグラフ。 図1に示すサーバによる推定・予測演算処理の他の例として、周波数による判定処理例を説明するグラフ。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、需要家の電灯線電圧を電気量として用いた例を示す図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、情報端末とサーバにフィルタを設けた例を示す図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、電力状態品質地図を生成する例を示す図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、GPS受信局を利用する例を示す図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、課金・請求を行う例を示す図。 図1に示す電力システム用広域計測サービス提供システムの応用例として、端末費用の分担を行う例を示す図。
符号の説明
1…電力システム用広域計測サービス提供サーバ
11…電気量情報受信手段
12…対象情報受信手段
13…推定・予測実行手段
14…実行結果送信手段
15…電気量収集手段
16…課金・請求手段
17…端末費用分担手段
2…通信ネットワーク
3,31〜3N…(利用者の)表示操作装置
4…電力システム
5…送電網
6,61〜6N,6A〜6D…配電網
7,71〜7N…情報端末
701…電気量センサ
702…サンプリング手段
703…電気量算出手段
704…通信手段
705…GPSアンテナ
706…無線受信手段
8…GPS受信局
10…GPS衛星

Claims (13)

  1. 送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供する電力システム用広域計測サービス提供サーバにおいて、
    前記利用者側の表示操作装置から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を前記通信ネットワーク経由で受信する対象情報受信手段と、
    前記電力システムに接続されて当該電力システムの電気量を取得する少なくとも一つ以上の情報端末からの電気量情報を前記通信ネットワーク経由で受信する電気量情報受信手段と、
    受信された前記対象情報と前記電気量情報を用いて、前記電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測する推定・予測実行手段と、
    前記推定・予測実行手段による推定・予測結果を前記通信ネットワーク経由で前記利用者側の表示操作装置へ送信する実行結果送信手段
    を備えたことを特徴とする電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  2. 前記電気量は、需要家の電灯線電圧を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  3. 前記電気量は、複数の前記情報端末の時刻同期により取得された複数の電気量を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  4. 前記情報端末および前記推定・予測実行手段の少なくとも一方は、前記電気量から外乱信号を除去するフィルタ手段を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  5. 前記推定・予測実行手段は、前記電力システム内に設置された機器により発生する電気量の位相ずれを補正するように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  6. 前記推定・予測実行手段は、上位系統と接続する複数の下位系統で取得された電気量の相関をとり、相関のある事象を上位系統の事象として取り扱うように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  7. 前記情報端末で電力品質低下を検出した場合に、関係する範囲の情報端末から電気量情報を収集する電気量収集手段を備え、
    前記推定・予測実行手段は、収集された前記電気量情報を用いて電力品質状態地図を生成するように構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  8. 前記電気量収集手段は、需要家の電気量を取得する前記情報端末で瞬時電圧低下を検出した場合に、関係する範囲の情報端末から電気量情報および瞬低検出情報を収集するように構成され、
    前記推定・予測実行手段は、収集された前記電気量情報および前記瞬低検出情報を用いて瞬低発生地図を生成するように構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバ。
  9. 送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供するサーバと、
    前記電力システムに接続されて当該電力システムの電気量を取得する少なくとも一つ以上の情報端末
    を備えた電力システム用広域計測サービス提供システムにおいて、
    前記サーバは、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電力システム用広域計測サービス提供サーバである
    ことを特徴とする電力システム用広域計測サービス提供システム。
  10. 前記情報端末は、GPS電波を利用して時刻同期および位置情報取得を行うGPS受信手段を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の電力システム用広域計測サービス提供システム。
  11. 前記情報端末は、GPS受信局から時刻情報および位置情報を受信して時刻同期および位置情報取得を行う無線受信手段を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の電力システム用広域計測サービス提供システム。
  12. 送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供する電力システム用広域計測サービス提供方法において、
    対象情報受信手段、電気量情報受信手段、推定・予測実行手段、および実行結果送信手段を備えたサーバを用いて、
    前記対象情報受信手段により、前記利用者側の表示操作装置から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を前記通信ネットワーク経由で受信する対象情報受信ステップと、
    前記電気量情報受信手段により、前記電力システムに接続されて当該電力システムの電気量を取得する少なくとも一つ以上の情報端末からの電気量情報を前記通信ネットワーク経由で受信する電気量情報受信ステップと、
    前記推定・予測実行手段により、受信された前記対象情報と前記電気量情報を用いて、前記電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測する推定・予測実行ステップと、
    前記実行結果送信手段により、前記推定・予測実行手段による推定・予測結果を前記通信ネットワーク経由で前記利用者側の表示操作装置へ送信する実行結果送信ステップ
    を行うことを特徴とする電力システム用広域計測サービス提供方法。
  13. コンピュータを利用して、送電線および配電線を含めて構成される電力システムの電気量より、当該電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測し、推定・予測結果を通信ネットワーク経由で利用者の表示操作装置に提供する電力システム用広域計測サービス提供プログラムにおいて、
    前記利用者側の表示操作装置から送信される状態推定・予測の対象範囲を示す対象情報を前記通信ネットワーク経由で受信する対象情報受信機能と、
    前記電力システムに接続されて当該電力システムの電気量を取得する少なくとも一つ以上の情報端末からの電気量情報を前記通信ネットワーク経由で受信する電気量情報受信機能と、
    受信された前記対象情報と前記電気量情報を用いて、前記電力システムまたは当該電力システムに接続された設備の状態を推定または予測する推定・予測実行機能と、
    前記推定・予測実行機能による推定・予測結果を前記通信ネットワーク経由で前記利用者側の表示操作装置へ送信する実行結果送信機能
    を前記コンピュータに実現させることを特徴とする電力システム用広域計測サービス提供プログラム。
JP2004289185A 2004-09-30 2004-09-30 電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム Active JP4406346B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004289185A JP4406346B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム
KR1020050087679A KR100714155B1 (ko) 2004-09-30 2005-09-21 전력 시스템용 광역 계측 서비스 제공 서버와 시스템,방법, 및 기록 매체
CNB2005101070568A CN100499314C (zh) 2004-09-30 2005-09-29 电力系统用广域计测服务提供服务器和系统以及方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004289185A JP4406346B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006109545A true JP2006109545A (ja) 2006-04-20
JP4406346B2 JP4406346B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=36378611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004289185A Active JP4406346B2 (ja) 2004-09-30 2004-09-30 電力システム用広域計測サービス提供サーバとシステム、方法、およびプログラム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4406346B2 (ja)
KR (1) KR100714155B1 (ja)
CN (1) CN100499314C (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524418A (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 リーバート・コーポレイシヨン 電気負荷を監視する方法および装置
JP2011525787A (ja) * 2008-05-09 2011-09-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 送電線網、送電線網を管理する方法およびプログラム(送電線網のインテリジェントな監視)
JP2012105463A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 異常判定システム
JP2012515521A (ja) * 2009-01-14 2012-07-05 アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド メーターデータを使用した配電システム解析
JP2012521596A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 電力分配装置・デバイス間の相関
US9043622B2 (en) 2011-08-12 2015-05-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Energy management device and power management system
JP2016178817A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 日本電気株式会社 資産管理システム、資産管理方法および資産管理プログラム
JP2018061425A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングGeneral Electric Technology GmbH 送電網システムの高度妨害管理
WO2018168092A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 オムロン株式会社 高調波検出システム
JP2021525503A (ja) * 2018-05-22 2021-09-24 ヌービル グリッド データ マネジメント リミテッド 高分解能電力グリッド電気測定データの感知、収集、送信、記憶、及び配布のための方法及び装置
US11156641B2 (en) 2017-03-15 2021-10-26 Omron Corporation Power distribution network monitoring system for detecting abnormalities

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5075539B2 (ja) * 2007-09-05 2012-11-21 株式会社東芝 広域保護制御計測システムと方法
JP5455786B2 (ja) * 2010-05-27 2014-03-26 株式会社日立製作所 配電系統断線検出装置,配電系統断線検出システム,検針装置,中継装置,制御装置及び配電系統断線検出方法
JP2013162307A (ja) 2012-02-03 2013-08-19 Toshiba Corp 無線通信装置および無線通信方法
KR101359805B1 (ko) * 2012-09-19 2014-02-10 한국전력공사 분산전원이 연계된 전력계통의 통합 해석 장치 및 방법
KR101920563B1 (ko) * 2017-06-15 2018-11-21 한국전력공사 중계통신방식의 ami 통신망에서 위상 검출 및 동기화를 수행하는 ami 시스템 및 그 방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5553094A (en) * 1990-02-15 1996-09-03 Iris Systems, Inc. Radio communication network for remote data generating stations
US5760492A (en) * 1995-01-17 1998-06-02 Hitachi, Ltd. Control system for power transmission and distribution system
US6496342B1 (en) * 1999-02-12 2002-12-17 Bitronics Inc. Distributed monitoring and protection system for a distributed power network
JP2002238158A (ja) * 2001-02-06 2002-08-23 Toshiba Corp 電力系統監視システムとそのプログラムを記憶した記憶媒体
JP3822475B2 (ja) * 2001-09-14 2006-09-20 三菱電機株式会社 電力系統管理方法及び電力系統管理システム
CN100446382C (zh) * 2001-11-04 2008-12-24 深圳市领步科技有限公司 电能质量在线监控系统及其监控方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010524418A (ja) * 2007-03-30 2010-07-15 リーバート・コーポレイシヨン 電気負荷を監視する方法および装置
JP2011525787A (ja) * 2008-05-09 2011-09-22 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 送電線網、送電線網を管理する方法およびプログラム(送電線網のインテリジェントな監視)
JP2016036250A (ja) * 2008-05-09 2016-03-17 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 電力系統を管理する方法、および電力系統
JP2012515521A (ja) * 2009-01-14 2012-07-05 アクセンチュア グローバル サービスィズ リミテッド メーターデータを使用した配電システム解析
JP2013176289A (ja) * 2009-01-14 2013-09-05 Accenture Global Services Ltd メーターデータを使用した配電システム解析
JP2012521596A (ja) * 2009-03-25 2012-09-13 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 電力分配装置・デバイス間の相関
JP2012105463A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Chugoku Electric Power Co Inc:The 異常判定システム
US9043622B2 (en) 2011-08-12 2015-05-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Energy management device and power management system
JP2016178817A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 日本電気株式会社 資産管理システム、資産管理方法および資産管理プログラム
JP2018061425A (ja) * 2016-10-03 2018-04-12 ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングGeneral Electric Technology GmbH 送電網システムの高度妨害管理
WO2018168092A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 オムロン株式会社 高調波検出システム
JP2018157628A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 オムロン株式会社 高調波検出システム
US10951059B2 (en) 2017-03-15 2021-03-16 Omron Corporation Harmonic detection system
US11156641B2 (en) 2017-03-15 2021-10-26 Omron Corporation Power distribution network monitoring system for detecting abnormalities
JP2021525503A (ja) * 2018-05-22 2021-09-24 ヌービル グリッド データ マネジメント リミテッド 高分解能電力グリッド電気測定データの感知、収集、送信、記憶、及び配布のための方法及び装置
JP7402863B2 (ja) 2018-05-22 2023-12-21 ヌービル グリッド データ マネジメント リミテッド 高分解能電力グリッド電気測定データの感知、収集、送信、記憶、及び配布のための方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100499314C (zh) 2009-06-10
CN1756026A (zh) 2006-04-05
JP4406346B2 (ja) 2010-01-27
KR20060051476A (ko) 2006-05-19
KR100714155B1 (ko) 2007-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100714155B1 (ko) 전력 시스템용 광역 계측 서비스 제공 서버와 시스템,방법, 및 기록 매체
Usman et al. Applications of synchrophasor technologies in power systems
Von Meier et al. Micro-synchrophasors for distribution systems
EP2628252B1 (en) Apparatus and method for fault detection and location determination
JP4584056B2 (ja) 電力需給予測・制御システム
US10114052B2 (en) Estimation of a waveform period
US20120173174A1 (en) Method and Apparatus for Monitoring Electric Power Transmission, Disturbances and Forecasts
KR101144276B1 (ko) 전력 품질 모니터링 시스템 및 그 방법
JP2013044752A (ja) 位相識別システム及び方法
WO2016194814A1 (ja) 配電系統監視システム、配電系統監視装置、配電系統監視方法、及びプログラム
US20170146577A1 (en) Frequency Measurement for Electric Power Delivery Systems
JP6680251B2 (ja) 配電網モニタリングシステム
CA2871533A1 (en) Method and apparatus for monitoring electric power transmission, disturbances and forecasts
Woolley et al. Probabilistic estimation of voltage sags using erroneous measurement information
Jain et al. Micro-phasor measurement units (μPMUs) and its applications in smart distribution systems
CN111512168B (zh) 用于分析电力传输网络的故障数据的系统和方法
JP2012050210A (ja) 停電復旧支援システム及び停電復旧支援方法
JP4887322B2 (ja) 電力系統の位相検出システム
JP2024513381A (ja) 配電網の低電圧部分からの測定値を使用して中低電圧配電網の故障を識別し故障位置を特定する方法
JP2006204041A (ja) 電力系統監視制御システム、方法、プログラム、および管理サーバ
US8160195B2 (en) Phase drift compensation for sampled signals
JP4413883B2 (ja) サンプリング周波数変換装置
JP6328353B1 (ja) 相グループ推定装置、相グループ推定方法および相グループ推定プログラム
Echternacht et al. Cost optimal meter placement in low and medium voltagte grids considering stochastic dependencies
Díaz Electric power losses in distribution networks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4406346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4