以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
もちろん、以下に説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔通信機能を備えたディジタル放送受信機の概略構成〕
図1には、本発明のディジタル放送受信機能付き情報通信装置の一実施形態として、通信機能を備えたディジタル放送受信機1の内部ブロック構成例を示す。
この図1において、制御部11は、後述するメモリ13に記憶されているプログラムコードに基づいて、このディジタル放送受信機1の各構成要素を制御するためのデバイスである。
操作部12は、本実施形態のディジタル放送受信機1の図示しない筐体上に設けられているボタンやキー,回転摘み,スライド操作キー、その他の複数の操作子と、それら操作子がユーザにより操作された時に、当該操作子の操作に応じた操作データを発生する操作データ発生回路とを備えたデバイスである。
なお、本実施形態のディジタル放送受信機1がいわゆるリモコンにより遠隔操作可能である場合には、そのリモコンと、当該リモコンとの間で無線等により通信を行うための通信デバイスも操作部12に含まれる。
メモリ13は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含むデバイスである。
ROMは、OS(Operating System)や制御部11が各部を制御するための制御プログラムコードや、後述する放送データ処理部25を動作させるためのプログラムコード等の各種プログラムコード、電子メールの作成や編集等を行うためのアプリケーション用のプログラムコード、各種の初期設定値、フォントデータ、辞書データ、その他、当該ディジタル放送受信機1に搭載される各種のアプリケーション用のプログラムコード、当該ディジタル放送受信機1の識別情報(ID)などを記憶している。このROMは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、電子メールデータ、ユーザ等により登録された電子メールアドレス、文字や辞書の登録データ、予測変換の学習データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存することも可能となされている。
RAMは、制御部11が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。また、本実施形態において、詳細については後に述べるが、当該RAMは、ディジタル放送のサービス(チャンネル)とイベント(番組)を示す番組情報の種別を表す番組種別情報や、番組情報を送信する際に使用される通信媒体として例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)/HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)や電子メール、その他の何れかの種別を表す通信種別情報、番組情報をHTTP/HTTPSや電子メール、その他の通信媒体で送信する際の送信先アドレス情報、他から送られてきた番組情報を利用する際の利用方法を示す利用情報等を保持することも可能となされている。
通信インターフェイス(I/F)部14は、本実施形態のディジタル放送受信機1が例えば外部の通信網と接続されたときに、予め定められた方式にて通信を行うためのデバイスである。
テレビジョン用アンテナ22は、ディジタルテレビジョン放送電波を受信するためのデバイスである。
チューナ21は、テレビジョン用アンテナ22にて受信されたディジタルテレビジョン放送信号の選局用デバイスである。
復調部23は、チューナ21により選局されたディジタルテレビジョン放送信号を復調するデバイスである。
多重化分離部24は、復調部23から供給された多重化信号を映像データと音声データ、その他のディジタル放送データに分離するためのデバイスである。
映像デコード部26は、上記多重化分離部24にて分離された映像データを復号するためのデバイスである。
音声デコード部27は、上記多重化分離部24にて分離された音声データを復号するためのデバイスである。
表示部15は、例えば液晶ディスプレイとそのディスプレイへの表示駆動回路とを含み、上記ディスプレイ上に、ディジタル放送の映像や設定操作画面、テキスト、その他各種の情報を表示するためのデバイスである。
音声出力部16は、ディジタル/アナログ変換器と増幅器、スピーカを含み、ディジタル放送の音声や操作音等、ディジタル信号を聴取可能な音声に変換及び増幅してスピーカから出力するためのデバイスである。
放送データ処理部25は、上記多重化分離部24にて分離された映像データと音声データ以外のディジタル放送データの中から、当該ディジタル放送に関する情報であるサービス(チャンネル)やイベント(番組)を示す番組情報、映像データなど、必要な情報を抽出等するための所定のデータ処理を行うためのデバイスである。
データラインは、上述のように分離された映像データや音声データ、復号されたデータ、通信用データ等の各種データを伝送するための伝送ラインである。
制御ラインは、制御部11からの制御データ等を各部に伝送したり、各部からのデータを制御部11へ伝送するための伝送ラインである。
その他、これらの各デバイスは、全て図示しない電源回路から供給される電力によって動作する。
〔ディジタル放送の受信時におけるディジタル放送受信機の動作〕
次に、図1のディジタル放送受信機1において、ディジタル放送を受信するときの動作について説明する。
テレビジョン用アンテナ22は、ディジタルテレビジョン放送電波を受信し、その受信したディジタルテレビジョン放送信号をチューナ21へ出力する。
チューナ21は、テレビジョン用アンテナ22にて受信されたディジタルテレビジョン放送信号から、特定のテレビジョン放送信号を選択的に取り出し(つまり選局し)、その選局した特定のテレビジョン放送信号を復調部23へ出力する。
復調部23は、チューナ21により選局されたディジタルテレビジョン放送信号を復調する。ここで、当該復調後の信号は、映像データと音声データ、その他のディジタル放送データが多重化されている信号(多重化信号)であり、当該多重化信号は多重化分離部24へ送られる。
多重化分離部24は、復調部23から供給された多重化信号を映像データと音声データ、その他のディジタル放送データに分離する。上記多重化分離部24にて分離された映像データは、データラインを介して映像デコード部26へ送られ、音声データは、データラインを介して音声デコード部27へ送られ、ディジタル放送データは、データラインを介して放送データ処理部25へ送られる。
映像デコード部26は、上記多重化分離部24にて分離された映像データを復号し、データラインを介して表示部14へ送る。なお、当該映像デコード部26では、上記多重化分離部24にて分離された映像データ以外の他の映像データを復号することも可能となされている。
音声デコード部27は、上記多重化分離部24にて分離された音声データを復号し、データラインを介して音声出力部16へ送る。なお、当該音声デコード部27では、上記多重化分離部24にて分離された音声データ以外の他の音声データを復号することも可能となされている。
表示部15は、上記映像デコード部26から供給された映像データや上記放送データ処理部25から供給された表示データを、必要に応じて合成して、ディスプレイ上に表示する。
音声出力部16は、上記音声デコード部27にて復号化された音声データを、ディジタルデータから聴取可能なアナログ信号に変換し、スピーカから出力することで音声を再生する。
また、放送データ処理部25は、上記多重化分離部24にて分離された映像データと音声データ以外のディジタル放送データの中から、サービス(チャンネル)やイベント(番組)を示す番組情報、映像データなど、必要な情報を抽出する。
ここで、サービス(チャンネル)を示す番組情報としては、例えば、サービス(チャンネル)の物理的周波数チャンネルを表す情報を挙げることができる。なお、当該サービス(チャンネル)を示す番組情報には、そのサービス(チャンネル)に関連する情報を提供する例えばウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)を含めることも可能である。
また、イベント(番組)を示す番組情報としては、例えば、そのイベント(番組)を放送するサービス(チャンネル)の物理的周波数チャンネルを表す情報とイベント(番組)を特定する番組IDを挙げることができる。なお、当該イベント(番組)を示す番組情報には、そのイベント(番組)に関連する情報を提供する例えばウェブサイトのURLなどを含めることも可能である。
そして、放送データ処理部25は、上記抽出したデータを表示する場合には、当該データから表示データを生成し、データラインを介して表示部14へ送る。
以上により、図1のディジタル放送受信機1のユーザは、ディジタル放送を視聴することができることになる。
〔データ放送利用時におけるディジタル放送受信機の動作〕
図1のディジタル放送受信機1は、例えばディジタル放送受信中(ユーザによるディジタル放送視聴中)において、通信インターフェイス部14を介して外部と双方向データ通信を行うことも可能となされている。
以下、ディジタル放送視聴中に双方向データ通信を行うときの図1のディジタル放送受信機1の動作について説明する。
データ放送利用時において、制御部11は、操作部12からの操作データにより、例えばユーザが双方向通信を意図する操作を行ったことを検出したとき、その操作データを放送データ処理部25に伝送する。
上記制御部11から、ユーザが双方向通信を意図する操作を行ったことを示す操作データを受けると、放送データ処理部25は、上記ディジタル放送データから、双方向通信の接続先や送信する情報を抽出し、それらのデータを、データラインを介して制御部11へ伝送する。
この時の制御部11は、放送データ処理部25より伝送されてきたデータを、データラインを介して通信インターフェイス部14に伝送する。
通信インターフェイス部14は、上記制御部11より伝送されてきたデータを元に、予め定められている通信方式に適合した通信信号を生成し、適切な通信媒体を用いて、当該通信信号を双方向通信の接続先へ送信する。
以上により、図1に示したディジタル放送受信機1において、双方向データ通信が実現される。
〔サーバ型放送受信時におけるディジタル放送受信機の動作〕
また、図1のディジタル放送受信機1は、通信インターフェイス部14を介して、所定の放送サーバと接続し、その所定の放送サーバから提供されるディジタル放送を受信することも可能となされている。
なお、本実施形態にて例示している放送サーバとは、番組等の放送コンテンツを蓄積し、ユーザ等の端末(この例ではディジタル放送受信機1)からの要求に応じて、当該放送コンテンツを提供するサーバである。
また、この例で述べている受信形態はサーバ型放送の受信形態の一例であり、本実施形態では、上記放送コンテンツを蓄積した放送サーバから、通信網を介して提供される放送コンテンツを、ディジタル放送受信機1が受信する例を挙げている。
以下、サーバ型放送受信時における図1のディジタル放送受信機1の動作について説明する。
サーバ型放送受信時において、通信インターフェイス部14は、当該ディジタル放送受信機1の外部に存在する所定の放送サーバより送出されたサーバ放送用の多重化信号を受信し、そのサーバ放送用の多重化信号を、データラインを介して多重化分離部24に伝送する。
多重化分離部24は、通信インターフェイス部14より伝送されてきた多重化信号を、映像データ、音声データ、その他の放送データに分離する。上記映像データは映像デコード部26へ、音声データは音声デコード部27へ、その他の放送データは放送データ処理部25へ、それぞれデータラインを介して送られる。
映像デコード部26は、多重化分離部24から送られてきた映像データを復号し、その復号後の映像データを、データラインを介して表示部15へ送る。
音声デコード部27は、多重化分離部24から送られてきた音声データを復号し、その復号後の音声データを、データラインを介して音声出力部16へ送る。
放送データ処理部25は、多重化分離部24より送られてきたその他の放送データから、サービス(チャンネル)やイベント(番組)を示す番組情報、映像データ等を抽出する。そして、それら抽出したデータを表示する場合には、当該データから表示データを生成し、その表示データをデータラインを介して表示部15へ伝送する。
表示部15は、上記映像デコード部26から供給された映像データや、上記放送データ処理部25から供給された表示データを、必要により合成して、ディスプレイ上に表示する。
音声出力部16は、上記音声デコード部27にて復号化された音声データを、ディジタルデータから聴取可能なアナログ信号に変換し、スピーカから出力することで音声を再生する。
以上により、図1のディジタル放送受信機1のユーザは、サーバ型放送によるディジタル放送を視聴することができることになる。
〔ディジタル放送受信機能を備えた携帯電話端末の概略構成及び動作〕
図2には、本発明のディジタル放送受信機能付き情報通信装置の他の実施形態として、ディジタル放送受信機能を備えた携帯電話端末10の内部ブロック構成例を示す。
なお、この図2において、前述した図1の各デバイスと基本的に同等のデバイスについては、図1で使用した参照番号と同一の番号を付しており、それらについての説明は省略することとする。
図2に示すディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10において、携帯電話用アンテナ31は、例えば内蔵アンテナであり通話やパケットデータ通信のための信号電波の送受信を行うためのデバイスである。
また、無線通信制御部30は、所定の携帯電話通信網へ接続するための通信方式に応じた無線通信制御を行うためのデバイスであり、例えば、通話やパケットデータ通信のための送受信信号の周波数変換や変調,復調等を行う。なお、パケットデータ通信により送受信されるデータは、画像データや電子メール、プログラムデータ、その他の各種データである。
上記携帯電話用アンテナ31により受信され、上記無線通信制御部30による周波数変換と復調により得られた通話音声データは、データラインを介して制御部11へ送られる。この時の制御部11は、通話音声データを復号化し、その復号化後の音声データをデータラインを介して音声出力部16へ送る。
この図2の例の場合、音声出力部16は受話スピーカを備えており、当該受話スピーカは、ディジタル/アナログ変換器と増幅器を含み、通話音声のデータをディジタル/アナログ変換及び増幅した後、出力する。これにより、通話音声が得られることになる。
音声入力部17は、送話用のマイクロホンであり、アナログ/ディジタル変換器と増幅器を含むデバイスである。
この音声入力部17の送話用マイクロホンを介して入力された通話音声信号は、増幅器により所定のレベルに増幅された後、アナログ/ディジタル変換器によりディジタル音声データに変換され、データラインを介して制御部11へ送られて符号化された後、無線通信制御部30へ送られ、そこで更に変調、周波数変換等の各種処理を受けた後、携帯電話用アンテナ31から送信される。これにより、音声入力部17から入力された通話音声が通話相手先へ送られることになる。
なお、この図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10の場合、操作部12は、図示しない筐体上に設けられているテンキーや発話キー、クリアキー、終話/電源キー、マナーキー、メモキー、ボリュームキーなどの各キー、ジョグダイアル部等と、それら各キー等の操作に応じた操作データを発生する操作データ発生回路とを有している。
また、この図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10の場合、音声出力部16は、着信音用のスピーカも含んでいる。
その他、図2では図示を省略しているが、本実施形態のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10は、着信通知用のバイブレータやLED(発光ダイオード)、外部ケーブル用コネクタ、携帯電話端末の現在位置を検出するための測位デバイスであるGPS(Global Positioning System)通信部とそのアンテナ、光学レンズや撮像素子等からなり制御部11による制御の元で静止画や動画の撮影を行うカメラ部、カメラ撮影時の補助ライト用LED及びその駆動回路、ラジオ放送電波を受信するためのラジオ用アンテナとラジオ放送受信回路、例えば着脱可能な二次電池であるバッテリ、そのバッテリからの電力を各部へ供給するパワーマネージメントICなどを備えている。
なお、本実施形態の携帯電話端末10におけるディジタル放送受信時の動作は、概ね図1にて説明したディジタル放送受信機1の例と同等であるため、ここではその動作の説明については省略する。
〔データ放送利用時における携帯電話端末の動作〕
次に、図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10において、ディジタル放送視聴中に双方向データ通信を行う際の動作について説明する。
なお、本実施形態の携帯電話端末10における双方向データ通信時の動作は、概ね図1にて説明したディジタル放送受信機1の例と同等であり、ここでは、前述と異なる動作についてのみ説明する。
データ放送利用時において、操作部12からの操作データにより、例えばユーザが双方向通信を意図する操作を行ったことを制御部11が検出し、その操作データに応じて放送データ処理部25から双方向通信の接続先や送信する情報が制御部11へ伝送されると、制御部11は、当該放送データ処理部25より伝送されてきたデータをデータラインを介して無線通信制御部30へ伝送する。
無線通信制御部30は、上記制御部11より伝送されてきたデータを元に、所定の携帯電話通信網に適合した送信信号を生成し、その送信信号を携帯電話用アンテナ31から送信する。
以上により、図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10において、双方向データ通信が実現される。
〔サーバ型放送受信時における携帯電話端末の動作〕
次に、図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末10において、サーバ型放送の受信時の動作について説明する。
サーバ型放送受信時において、無線通信制御部30は、携帯電話用アンテナ31を通じ携帯電話網を介して所定の放送サーバに接続し、その所定の放送サーバより送出されたサーバ放送用の信号を受信する。そして、そのサーバ放送用の信号の復調により多重化信号を取り出し、そのサーバ放送用多重化信号をデータラインを介して多重化分離部24に伝送する。
以上により、図2のディジタル放送受信機能付き携帯電話端末のユーザは、サーバ型放送によるディジタル放送を視聴することができることになる。
〔受信中のディジタル放送の番組情報の送信処理〕
上述の図1に示した通信機能付きのディジタル放送受信機1や図2に示したディジタル放送受信機能付きの携帯電話端末10は、現在受信している(ユーザが視聴している)ディジタル放送のサービス(チャンネル)やイベント(番組)を示す番組情報を抽出し、必要に応じて、その番組情報を他の所望のディジタル放送受信機1や携帯電話端末10等へ送信する機能を備えている。
以下、説明を簡略化するため、図1のディジタル放送受信機1や図2の携帯電話端末10をまとめてディジタル放送受信機能付き情報通信端末と記して説明する。
図3には、本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が、現在受信中の番組情報を送信する際の制御部11の処理のフローチャートを示す。
図3において、制御部11は、ディジタル放送受信中に、操作部12からの操作データにより、現在受信中のディジタル放送の番組情報の送信を意図するユーザ操作を検出すると、ステップS10にてこの図3のフローチャートの処理の実行を開始する。
ステップS10にて処理が開始されると、制御部11は、先ず、ステップS11の処理として、送信する番組情報の種別を表す番組種別情報を取得する。
ここで、本実施形態において、制御部11は、例えばメモリ13内に記憶されている複数の番組種別情報の中から例えば操作部12からのユーザ操作に応じた番組種別情報を読み出すこと、若しくは、予め決められた番組種別情報を上記メモリ13から読み出すことにより、上記所望の番組種別情報を取得する。
次に、制御部11は、ステップS12の処理として、ステップS11にてメモリ13から読み出された番組種別情報が、サービス(チャンネル)のみを特定する情報であるか、若しくは、サービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定する情報であるかを判断する。
ここで、制御部11は、上記番組種別情報が、サービス(チャンネル)のみを特定する情報であると判断した場合にはステップS15の処理へ移行し、一方、サービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定する情報であると判断した場合にはステップS13の処理に移行する。
ステップS13の処理に進むと、制御部11は、放送データ処理部25若しくは現在受信中のイベント(番組)情報が格納されているメモリから、現在受信中のディジタル放送のサービス(チャンネル)情報を取得した後、ステップS14へ処理を進める。
次に、制御部11は、ステップS14の処理に移行すると、放送データ処理部25若しくは現在受信中のイベント(番組)情報が格納されているメモリから、現在受信中のディジタル放送のイベント(番組)情報を取得する。
その後、制御部11は、ステップS16へ処理を進める。
一方、ステップS15の処理に進んだ場合、制御部11は、放送データ処理部25若しくは現在受信中のイベント(番組)情報が格納されているメモリから、現在受信中のディジタル放送のサービス(チャンネル)情報を取得する。
その後、制御部11は、ステップS16へ処理を進める。
ステップS16の処理に進むと、制御部11は、上述のようにして取得した種別の番組情報を送信する際に、例えばHTTP/HTTPSや電子メール、その他の何れかの種別の通信媒体を用いるのかを示す通信種別情報を取得する。
ここで、本実施形態において、制御部11は、例えば、メモリ13内に記憶されている複数の通信種別情報の中から、例えば操作部12からのユーザ操作に応じた通信種別情報を読み出すこと、若しくは、予め決められた通信種別情報を上記メモリ13から読み出すことにより、上記所望の通信種別情報を取得する。
次に、制御部11は、ステップS17の処理として、ステップS14にてメモリ13から読み出された通信種別情報が、HTTP/HTTPSであるか、電子メールであるか、或いはその他であるかを判断する。
ここで、制御部11は、上記通信種別情報が、HTTP/HTTPSであると判断した場合にはステップS18の処理へ移行し、電子メールであると判断した場合にはステップS21の処理へ移行し、その他であると判断した場合にはステップS24の処理へ移行する。
ステップS18の処理に進んだ場合、制御部11は、HTTP/HTTPSにて番組情報を送信する際の送信先のアドレス情報を、メモリ13から読み出す。
次に、制御部11は、ステップS19へ処理を進め、上記ステップS13及びステップS14、或いはステップS15で取得した番組情報から、HTTP/HTTPSにて送信するための送信データフォーマットの送信データを生成し、その送信データを一旦メモリ13に格納する。
そして、制御部11は、ステップS20へ処理を進め、上記ステップS19にてメモリ13に格納した送信データを、ステップS18にて取得したアドレス情報にて示される送信先へ送信する。
なお、図2に示した携帯電話端末10の場合、制御部11は、当該ステップS20において、上記送信データを無線通信制御部30及び携帯電話用アンテナ31を介して上記送信先へ送信することになる。一方、図1に示したディジタル放送受信機1の場合、制御部11は、当該ステップS20において、上記送信データを通信インターフェイス部14を介して上記送信先へ送信することになる。
このステップS20の処理後、制御部11は、ステップS27へ処理を進める。
また、ステップS17からステップS21の処理に進んだ場合、制御部11は、電子メールにて番組情報を送信する際の送信先のアドレス情報を、メモリ13から読み出す。
次に、制御部11は、ステップS22へ処理を進め、上記ステップS13及びステップS14、或いはステップS15で取得した番組情報から、電子メールにて送信するための送信データフォーマットの送信データを生成し、その送信データを一旦メモリ13に格納する。
そして、制御部11は、ステップS23へ処理を進め、上記ステップS22にてメモリ13に格納した送信データを、ステップS21にて取得したアドレス情報にて示される送信先へ送信する。
なお、図2に示した携帯電話端末10の場合、制御部11は、当該ステップS23において、上記送信データを無線通信制御部30及び携帯電話用アンテナ31を介して上記送信先へ送信することになる。一方、図1に示したディジタル放送受信機1の場合、制御部11は、当該ステップS23において、上記送信データを通信インターフェイス部14を介して上記送信先へ送信することになる。
このステップS23の処理後、制御部11は、ステップS27へ処理を進める。
また、ステップS17からステップS24の処理に進んだ場合、制御部11は、上記その他の通信媒体にて番組情報を送信する際の送信先のアドレス情報を、メモリ13から読み出す。
次に、制御部11は、ステップS25へ処理を進め、上記ステップS13及びステップS14、或いはステップS15で取得した番組情報から、上記その他の通信媒体にて送信するための送信データフォーマットの送信データを生成し、その送信データを一旦メモリ13に格納する。
そして、制御部11は、ステップS26へ処理を進め、上記ステップS25にてメモリ13に格納した送信データを、ステップS24にて取得したアドレス情報にて示される送信先へ送信する。
なお、図2に示した携帯電話端末10の場合、制御部11は、当該ステップS26において、上記送信データを無線通信制御部30及び携帯電話用アンテナ31を介して上記送信先へ送信することになる。一方、図1に示したディジタル放送受信機1の場合、制御部11は、当該ステップS26において、上記送信データを通信インターフェイス部14を介して上記送信先へ送信することになる。
このステップS26の処理後、制御部11は、ステップS27へ処理を進める。
ステップS27の処理に進むと、制御部11は、この図3に示した番組情報送信処理を終了する。
〔送信されてきた番組情報の受信処理〕
上述のようにして本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末から送信された番組情報は、上記送信先としての他のディジタル放送受信機能付き情報通信端末により受信される。
そして、上記番組情報を受信した他のディジタル放送受信機能付き情報通信端末では、例えば図4に示すような受信処理が行われることになる。
図4には、本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が、送信されてきた番組情報を受信した際の制御部11の処理のフローチャートを示す。
図4において、制御部11は、上述したHTTP/HTTPSや電子メール、その他の通信媒体により送信されてきたデータが受信されたことを検出すると、ステップS30にてこの図4のフローチャートの処理の実行を開始する。
なお、図2に示した携帯電話端末10の場合、制御部11は、当該ステップS30において、上記送信データを携帯電話用アンテナ31及び無線通信制御部30を介したデータの受信を検出することになる。一方、図1に示したディジタル放送受信機1の場合、制御部11は、当該ステップS30において、上記送信データを通信インターフェイス部14を介したデータの受信を検出することになる。
ステップS30にて処理が開始されると、制御部11は、先ず、ステップS31の処理として、HTTP/HTTPSや電子メール、その他の通信媒体に応じたデータ受信処理のための制御を行い、その受信処理により得られたデータをデータラインを介して取得する。
なお、図2に示した携帯電話端末10の場合、制御部11は、当該ステップS31において、上記無線通信制御部30に対してデータ受信処理を行わせることになる。
一方、図1に示したディジタル放送受信機1の場合、制御部11は、当該ステップS31において、上記通信インターフェイス部14に対してデータ受信処理を行わせることになる。
次に、制御部11は、ステップS32へ処理を進め、HTTP/HTTPSや電子メール、その他の通信媒体に応じた受信データが、自己のアプリケーションに適合するか等のフォーマット解析を行った後、ステップS33へ処理を進める。
なお、受信データが自己のアプリケーションに適合しない場合にはここで処理が終了することになる。
ステップS33の処理に進むと、制御部11は、ステップS32でのフォーマット解析により得られたデータ内に、番組情報が存在するかどうか検索する。
そして、制御部11は、ステップS33にて番組情報の存在を確認した時にはステップS35へ処理を進め、そうでない時にはステップS34へ処理を進める。
ステップS35の処理に進んだ場合、制御部11は、ステップS32でのフォーマット解析後のデータ内から抽出された番組情報をメモリ13に格納した後、ステップS32へ処理を戻す。
すなわち、受信した番組情報は一つであるとは限らないので、ステップS32〜ステップS35の処理は受信した番組情報数だけ繰り返される。
これにより、受信した番組情報が複数ある場合には、それら複数の番組情報がメモリ13に格納されることになる。
一方、ステップS33にて受信データ内に番組情報の存在を確認できなかった時、若しくは、ステップS32,ステップS33,ステップS35のループ処理が行われた結果、メモリ13に未だ格納されていない新たな番組情報の存在を確認できず、ステップS34の処理に進んだ場合、上記制御部11は、既に取得されてメモリ13に格納されている番組情報を当該メモリ13から読み出し、それら番組情報の一覧表データを生成して表示部15へ伝送する。
これにより、表示部15のディスプレイ上には、番組情報の一覧表が表示されることになる。
上記ステップS34の処理後、制御部11は、ステップS37へ処理を進め、この図4に示した受信処理を終了する。
〔受信した番組情報の利用処理〕
上述のようにして番組情報を受信した本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末は、その受信した番組情報を用いた利用処理を行う。
図5には、本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が、送信されてきた番組情報を利用する際の制御部11の処理のフローチャートを示す。
図5において、制御部11は、図4のステップS34の処理においてディスプレイ上に番組情報の一覧表が表示されている間に、例えば、ユーザが操作部12を操作し、上記一覧表の中から所望の番組情報を選択し、さらに当該選択した番組情報についての利用方法を指定した場合に、ステップS40にてこの図5のフローチャートの処理の実行を開始する。
なお、一覧表の中に番組情報が一つしかない場合には、例えばユーザによる指定無しにその番組情報が選択されても良い。また、予め一覧表の中から所定の欄の番組情報が選択されることについての設定がなされている場合も、例えばユーザによる指定無しにその欄の番組情報が選択されても良い。
ステップS40にて処理が開始されると、制御部11は、先ず、ステップS41の処理として、上述のように選択された番組情報をメモリ13から読み出す。
次に、制御部11は、上記選択された番組情報の番組種別情報がサービス(チャンネル)のみを特定する情報であるか、若しくは、サービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定する情報であるかを判断する。
ここで、制御部11は、上記番組種別情報が、サービス(チャンネル)のみを特定する情報であると判断した場合にはステップS44の処理へ移行し、一方、サービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定する情報であると判断した場合にはステップS43の処理に移行する。
ステップS43の処理に進むと、制御部11は、ステップS40にて指定された利用方法に応じた利用情報をメモリ13より読み出す。
次に、制御部11は、ステップS45へ処理を進め、ステップS43にて取得した利用情報に基づいて、番組情報を利用する処理を行う。
ここで、番組情報の利用処理としては、例えばその番組情報により特定されるサービス(チャンネル)への選局及びその番組情報により特定されるイベント(番組)のディジタル放送の受信や、その番組情報により特定されるイベント(番組)に関連した情報を提供するウェブサイトへのアクセスなどを挙げることができる。
なお、番組情報による利用処理は、ユーザが操作部12を操作することによる開始指示に応じて実行される場合のみならず、例えば、番組情報の受信により自動的に実行されても良い。
当該ステップS45の処理後、制御部11は、ステップS47へ処理を進め、この図5に示した利用処理を終了する。
また、ステップS44の処理に進んだ場合、制御部11は、ステップS40にて指定された利用方法に応じた利用情報をメモリ13より読み出す。
次に、制御部11は、ステップS46へ処理を進め、ステップS44にて取得した利用情報に基づいて、番組情報を利用する処理を行う。
ここで、当該ステップS46の場合、番組情報の利用処理としては、例えば、その番組情報により特定されるサービス(チャンネル)への選局及びそのサービス(チャンネル)のディジタル放送の受信や、その番組情報により特定されるサービス(チャンネル)に関連した情報を提供するウェブサイトへのアクセスなどを挙げることができる。
当該ステップS46の処理後、制御部11は、ステップS47へ処理を進め、この図5に示した利用処理を終了する。
〔情報通信端末間での番組情報の送受信〕
次に、図6には、本実施形態の一方のディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、送信端末51とする)から他方のディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、受信端末52とする)へ番組情報を送信し、受信端末52にてその番組情報の利用処理を行う際のシーケンスを示す。
図6において、先ず、送信端末51がディジタル放送の受信状態になっている時、当該送信端末51に対して、送信端末51のユーザ(以下、送信ユーザ50とする)により、操作部12の操作(送信操作M10)を通じて、例えば、番組情報の種別としてサービス(チャンネル)のみを特定する種別が選択され、通信媒体の種別として電子メールが選択され、送信先として受信端末52が指定されたとする。
もちろん、ここで挙げた番組情報の種別や通信媒体の種別は一例であり、例えば番組情報の種別としてイベント(番組)が設定され、また通信媒体としてHTTP/HTTPS等が設定されても良い。
この時、上記送信端末51は、送信ユーザ50からの送信操作M10により設定された番組種別と通信種別と送信先の各情報に基づいて、前述の図3のフローチャートに示した送信処理を実行し、番組情報を受信端末52へ通知(番組情報送信M11)する。
すなわち、送信端末51から受信端末52へは、サービス(チャンネル)のみ特定できる番組情報が電子メールにより送信される。
この番組情報を受信した受信端末52は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示した受信処理を実行し、その番組情報を当該受信端末52のユーザ(以下、受信ユーザ53とする)に提示する。
すなわちこの時の受信端末52は、上記送信端末51から通知された電子メールをディスプレイ上に表示等することにより、受信ユーザ53に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた受信ユーザ53により、操作部12の操作(選択/選局操作M12)を通じて、サービス(チャンネル)の選択と当該サービス(チャンネル)に対する利用方法(アクション処理)として選局の指示が、受信端末52に対してなされたとする。
この時、受信端末52は、上記受信ユーザ52からの選択/選局操作M12に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行し、上記サービス(チャンネル)の選局M13、つまり送信端末51で受信されているディジタル放送(送信ユーザ50が視聴しているディジタル放送)のサービス(チャンネル)への選局M13の動作を行う。
以上により、送信端末51は、自己が現在受信しているディジタル放送のサービス(チャンネル)を、受信端末52へ通知することができ、また、受信端末52は、送信端末51で現在受信されているディジタル放送のサービス(チャンネル)を受信することができる。
すなわち言い換えると、送信ユーザ50は、現在視聴しているディジタル放送のサービス(チャンネル)を受信ユーザ53に知らせることができ、また、受信ユーザ53は、送信ユーザ50が現在視聴しているディジタル放送のサービス(チャンネル)を視聴することができることになる。
〔所定の通信サーバから送信された番組情報の受信〕
ここまでの説明では、ディジタル放送受信機能付き情報通信端末間で番組情報の送受信を行う例を述べたが、本発明のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が受信する番組情報は、例えば所定の通信サーバにより送信されたものであっても良い。
図7には、所定の通信サーバ60が番組情報を送信し、その番組情報を本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が受信して利用する際のシーケンスを示す。
なお、この図7の例では、所定の通信サーバ60が送信した番組情報を、例えば第1,第2の二つのディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、第1の受信端末61,第2の受信端末63とする)が受信する例を挙げている。
図7の例において、通信サーバ60は、例えば、複数のディジタル放送受信機能付き情報通信端末に対して例えば電子メールを一度に送信することが可能なメール送信サーバであるとする。この例では、当該通信サーバ60は、番組情報の種別としてサービス(チャンネル)のみを特定する種別を設定し、通信媒体の種別として電子メールを設定し、送信先として第1,第2の受信端末61,63を指定したとする。
もちろん、ここで挙げた番組情報の種別や通信媒体の種別は一例であり、例えば番組情報の種別としてイベント(番組)が設定され、また通信媒体としてHTTP/HTTPS等が設定されても良いし、送信先のディジタル放送受信機能付き情報端末も二つに限定されない。
通信サーバ60は、それぞれ設定した番組種別と通信種別と送信先の各情報に基づいて送信処理を実行し、番組情報を第1,第2の受信端末61,63へそれぞれへ通知(番組情報送信M20,M21)する。
すなわち、通信サーバ60からは、第1,第2の受信端末61,63に対して、サービス(チャンネル)のみ特定できる番組情報が電子メールにより送信される。
なお、この図7の例において、通信サーバ60が実行する送信処理は、前述の図3のフローチャートにおける送信処理と略々同様であるが、情報通信端末のユーザによるディジタル放送の視聴やユーザ操作に関連する処理については含まれない。
上記通信サーバ60からの番組情報を受信した第1の受信端末61は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示した受信処理を実行し、その番組情報を当該第1の受信端末61のユーザ(以下、第1の受信ユーザ62とする)に提示する。
すなわちこの時の第1の受信端末61は、上記通信サーバ60から通知された電子メールをディスプレイ上に表示等することにより、第1の受信ユーザ62に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた第1の受信ユーザ62により、操作部12の操作(選択/選局操作M22)を通じて、サービス(チャンネル)の選択と当該サービス(チャンネル)に対する利用方法(アクション処理)として選局の指示が、第1の受信端末61に対してなされたとする。
この時、第1の受信端末61は、上記第1の受信ユーザ62からの選択/選局操作M22に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行し、上記サービス(チャンネル)の選局M23、つまり通信サーバ60から提供された番組情報に示されているディジタル放送のサービス(チャンネル)の選局M23の動作を行う。
これにより、通信サーバ60は、第1の受信ユーザ62に対して特に視聴させたいディジタル放送のサービス(チャンネル)を、第1の受信端末61へ通知することができ、また、第1の受信端末61は、通信サーバ60から提供された番組情報に応じたディジタル放送のサービス(チャンネル)を受信すること、つまり第1の受信ユーザ62は、通信サーバ60から提供された番組情報に応じたディジタル放送のサービス(チャンネル)を視聴することができる。
同様に、上記通信サーバ60からの番組情報を受信した第2の受信端末63は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示した受信処理を実行し、その番組情報を当該第2の受信端末63のユーザ(以下、第2の受信ユーザ64とする)に提示する。
すなわち、この時の第2の受信端末63は、上記通信サーバ60から通知された電子メールを、ディスプレイ上に表示等することにより、第2の受信ユーザ64に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた第2の受信ユーザ64により、操作部12の操作(選択/選局操作M24)を通じて、サービス(チャンネル)の選択と当該サービス(チャンネル)に対する利用方法(アクション処理)として選局の指示が、第2の受信端末63に対してなされたとする。
この時、第2の受信端末63は、上記第2の受信ユーザ64からの選択/選局操作M24に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行し、上記サービス(チャンネル)の選局M25、つまり通信サーバ60から提供された番組情報に示されているディジタル放送のサービス(チャンネル)の選局M25の動作を行う。
これにより、通信サーバ60は、第2の受信ユーザ64に対して視聴させたいディジタル放送のサービス(チャンネル)を、第2の受信端末63へ通知することができ、また、第2の受信端末63は、通信サーバ60から提供された番組情報に応じたディジタル放送のサービス(チャンネル)を受信すること、つまり第2の受信ユーザ64は、通信サーバ60から提供された番組情報に応じたディジタル放送のサービス(チャンネル)を視聴することができる。
そして、この図7の例によれば、一つの通信サーバ60が多数のテレビジョン放送受信機能付き情報通信端末(受信端末61,63等)に対して番組情報を通知することができるため、通信サーバ60から例えば放送広告の番組情報を通知すれば、当該放送広告を効果的に配信することができることになり、各情報通信端末のユーザにその放送広告等の視聴を促すことが可能となる。
また、この図7の例において、通信サーバ60上にて番組情報の予約情報を管理するようなことを行えば、各情報通信端末は、例えば、予約した番組の放送時間若しくはその直前に、その予約したディジタル放送のサービス(チャンネル),イベント(番組)を、上記通信サーバ60から通知してもらうようなことが可能となる。
〔情報通信端末から所定の通信サーバへの番組情報の送信〕
また、本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末は、例えば所定の通信サーバに対して番組情報を送信することも可能である。
図8には、本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、送信端末71とする)から所定の通信サーバ72へ番組情報を送信し、通信サーバ72では、その番組情報の利用処理として、所定の通信コンテンツを送信端末71へ提示するようにした場合のシーケンスを示す。
すなわちこの図8の例において、通信サーバ72は、送信端末71からの番組情報を元に、その送信端末71に提供するコンテンツを選択及び決定して送信することができるコンテンツサーバであるとする。
図8において、送信端末71がディジタル放送の受信状態になっている時、当該送信端末71に対して、送信端末71のユーザ(以下、送信ユーザ70とする)により、操作部12の操作(送信操作M31)を通じて、例えば、番組情報の種別としてサービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定する種別が選択され、通信媒体の種別としてHTTP/HTTPSが選択され、送信先として通信サーバ72が指定されたとする。
もちろん、ここで挙げた番組情報の種別や通信媒体の種別は一例であり、例えば番組情報の種別としてサービス(チャンネル)のみが設定され、また通信媒体として電子メール等が設定されても良い。
この時、上記送信端末71は、送信ユーザ70からの送信操作M31により設定された番組種別と通信種別と送信先の各情報に基づいて、前述の図3のフローチャートに示した送信処理を実行し、番組情報を通信サーバ72へ通知(番組情報送信M32)する。
すなわち、送信端末71から通信サーバ72へは、サービス(チャンネル)とイベント(番組)の両方を特定できる番組情報がHTTP/HTTPSにより送信される。
上記送信端末71からの番組情報を受信した通信サーバ72は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示したのと略々同様の受信処理を実行する。
ここで、この図8の例の場合、通信サーバ72にて実行される受信処理のうち、図4のフローチャートのステップS34では、前述したようなディスプレイへの番組情報の表示処理等は行われず、その代わりに、例えば、番組情報の受信が行われた旨の応答メッセージを送信端末71へ返信するような処理が行われる。
そして、通信サーバ72は、送信端末71から送られてきた番組情報に基づいて、前述の図5のフローチャートに示したのと略々同様の利用処理を実行する。
なお、この図8の例において、通信サーバ72が実行する利用処理は、前述の図5のフローチャートにおける利用処理と略々同様であるが、情報通信端末のユーザ操作に関連する処理等については含まれない。
また、この図8の例の場合、通信サーバ72にて実行される利用処理のうち、図5のフローチャートのアクション処理としては、番組情報に対応した通信コンテンツを提示して送信(通信コンテンツ送信M33)するような処理が行われる。
ここで、上記通信コンテンツとしては、例えば、送信端末71にて現在受信しているディジタル放送に関連する情報提供するウェブサイトのURLや、送信端末71にて現在受信しているディジタル放送に関連した別のディジタル放送のサービス(チャンネル)やイベント(番組)を特定する情報などが考えられる。
以上により、送信端末71は、自己が現在受信しているディジタル放送のイベント(番組)を、通信サーバ72へ通知することができ、また、通信サーバ72は、送信端末71の送信ユーザ70が現在視聴しているディジタル放送のイベント(番組)に適合した通信コンテンツを提供することができるようになる。
したがって、上記送信端末71は、上記通信サーバ72から提供された通信コンテンツが、例えば、送信端末71にて現在受信しているディジタル放送に関連する情報を提供するウェブサイトのURLである場合には、そのURLのウェブサイトへアクセスすることができるようになり、また、上記通信サーバ72から提供された通信コンテンツが、例えば、送信端末71にて現在受信しているディジタル放送に関連した別のディジタル放送のサービス(チャンネル)やイベント(番組)を特定する情報などである場合には、そのサービス(チャンネル)やイベント(番組)のディジタル放送を受信することができるようになる。
その他、通信サーバ72は、複数の送信端末からの番組情報を受信することができるため、それら各送信端末に対して、それぞれ受信しているディジタル放送に適合した通信コンテンツを提供することができる。
〔サーバ型放送の受信と情報通信端末間での番組情報の送受信〕
上述の説明では、ディジタル放送受信機能付き情報通信端末がディジタル放送をリアルタイムに受信する例を挙げているが、本実施形態の情報通信端末が受信する放送は、例えばいわゆるビデオオンデマンドのように、所定の放送サーバからタイムシフトした状態で提供されるものであっても良い。
図9には、ディジタル放送受信機能付き情報通信端末からの要求を受け、それに応じて放送サーバ82が放送を行うサーバ型放送において、現在、サーバ型放送を受信しているディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、送信端末81とする)から、別のディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、受信端末83とする)へ番組情報を送信し、当該受信端末83にてその番組情報の利用処理を行う際のシーケンスを示す。
この図9において、送信端末81は、放送サーバ82からの放送を受信している状態のとき、当該送信端末81に対して、送信端末81のユーザ(以下、送信ユーザ80とする)により、操作部12の操作(送信操作M40)を通じて、例えば、番組情報の種別としてサーバ型放送のイベント(番組)を特定する種別が選択され、通信媒体の種別として電子メールが選択され、送信先として受信端末83が指定されたとする。
もちろん、ここで挙げた番組情報の種別や通信媒体の種別は一例であり、例えば番組情報の種別としてサービス(チャンネル若しくは他の放送サーバ)が設定され、また通信媒体としてHTTP/HTTPS等が設定されても良い。
この時、上記送信端末81は、送信ユーザ80からの送信操作M40により設定された番組種別と通信種別と送信先の各情報に基づいて、前述の図3のフローチャートに示した送信処理を実行し、番組情報を受信端末83へ通知(番組情報送信M41)する。
すなわち、送信端末81から受信端末83へは、イベント(番組)を特定できる番組情報が電子メールにより送信される。
この番組情報を受信した受信端末83は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示した受信処理を実行し、その番組情報を当該受信端末83のユーザ(以下、受信ユーザ84とする)に提示する。
すなわちこの時の受信端末83は、上記送信端末81から通知された電子メールをディスプレイ上に表示等することにより、受信ユーザ84に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた受信ユーザ84により、操作部12の操作(選択/利用操作M42)を通じて、イベント(番組)の選択と当該イベント(番組)に対する利用方法(アクション処理)としてサーバ型放送の番組受信の指示が、受信端末83に対してなされたとする。
この時、受信端末83は、上記受信ユーザ84からの選択/利用操作M42に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行する。
但し、この図9の例の場合、図5のフローチャートのアクション処理としては、上記放送サーバ82に対するイベント(番組)の受信要求M43、つまり送信端末81にて送信ユーザ80が視聴したサーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M43の動作が行われる。
上記受信端末83から上記サーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M43を受けた放送サーバ82は、その受信要求M43に応じたサーバ型放送番組を、上記受信端末83に対して送信(サーバ型放送番組送信M44)する。
以上により、送信端末81は、自己が受信したサーバ型放送のイベント(番組)を、受信端末83へ容易に通知することができ、また、受信端末83は、送信端末81で受信されたサーバ型放送のイベント(番組)を受信することができる。
すなわち、送信ユーザ80は、視聴したサーバ型放送のイベント(番組)を受信ユーザ84に知らせることができ、また、受信ユーザ84は、送信ユーザ80が視聴したサーバ型放送のイベント(番組)を視聴することができることになる。
特に、このサーバ型放送によれば、タイムシフトした状態でディジタル放送の受信が可能であるため、受信端末83側の受信ユーザ84は、送信端末81側の送信ユーザ80が視聴したディジタル放送を途中からではなく最初から視聴することが可能となり、受信ユーザ84にとって高い利便性が実現されている。
〔サーバ型放送と所定の通信サーバから送信された番組情報の受信〕
上述したようなサーバ型放送が行われる場合において、本発明のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が受信する番組情報は、例えば所定の通信サーバにより送信されたものであっても良い。
図10には、放送サーバ90により放送されるサーバ型放送の番組情報を所定の通信サーバ91が送信し、その番組情報を本実施形態のディジタル放送受信機能付き情報通信端末が受信して利用する際のシーケンスを示す。
なお、この図10の例では、所定の通信サーバ91が送信した番組情報を、例えば第1,第2の二つのディジタル放送受信機能付き情報通信端末(以下、第1の受信端末92,第2の受信端末94とする)が受信する例を挙げている。
図10の例において、通信サーバ91は、例えば、複数のディジタル放送受信機能付き情報通信端末に対して例えば電子メールを一度に送信することが可能なメール送信サーバであるとする。なお、この図10に示した例では、当該通信サーバ91は、番組情報の種別として、サーバ型放送のイベント(番組)を特定する種別を設定し、通信媒体の種別として電子メールを設定し、送信先として第1,第2の受信端末92,94を指定したとする。
もちろん、ここで挙げた番組情報の種別や通信媒体の種別は一例であり、例えば番組情報の種別としてサービス(チャンネル若しくは他の放送サーバ)が設定され、また通信媒体としてHTTP/HTTPS等が設定されても良いし、送信先のディジタル放送受信機能付き情報端末も二つに限定されない。
通信サーバ91は、それぞれ設定した番組種別と通信種別と送信先の各情報に基づいて送信処理を実行し、サーバ型放送の番組情報を第1,第2の受信端末92,94へそれぞれへ通知(番組情報送信M50,M51)する。
すなわち、通信サーバ91からは、第1,第2の受信端末92,94に対して、放送サーバ90のイベント(番組)を特定できる番組情報が電子メールにより送信される。
なお、この図10の例において、通信サーバ91が実行する送信処理は、前述の図3のフローチャートにおける送信処理と略々同様であるが、この例の場合には、前述のような情報通信端末のユーザによるディジタル放送の視聴やユーザ操作に関連する処理については含まれない。
上記通信サーバ91からの番組情報を受信した第1の受信端末92は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示したのと略々同様の受信処理を実行し、その番組情報を当該第1の受信端末92のユーザ(以下、第1の受信ユーザ93とする)に提示する。
すなわちこの時の第1の受信端末92は、上記通信サーバ91から通知された電子メールをディスプレイ上に表示等することにより、第1の受信ユーザ93に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた第1の受信ユーザ93により、操作部12の操作(選択/利用操作M52)を通じて、イベント(番組)の選択と、その利用方法(アクション処理)としてサーバ型放送の受信指示が、第1の受信端末92に対してなされたとする。
この時、第1の受信端末92は、上記第1の受信ユーザ93からの選択/利用操作M52に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行する。
但し、この図10の例の場合、図5のフローチャートのアクション処理としては、放送サーバ90に対するイベント(番組)の受信要求M54、つまり通信サーバ91から提供された番組情報に示されているサーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M54の動作が行われる。
上記第1の受信端末92から上記サーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M54を受けた放送サーバ90は、その受信要求M54に応じたサーバ型放送番組を、上記第1の受信端末92に対して送信(サーバ型放送番組送信M56)する。
これにより、通信サーバ90は、第1の受信ユーザ93に対して視聴させたいサーバ型放送のイベント(番組)を、第1の受信端末92へ通知することができ、また、第1の受信端末92は、当該通信サーバ90から提供された番組情報に応じたサーバ型放送のイベント(番組)を受信すること、つまり、第1の受信ユーザ93は、上記通信サーバ90から提供された番組情報に応じたサーバ型放送のイベント(番組)を視聴することが可能となる。
同様に、上記通信サーバ91からの番組情報を受信した第2の受信端末94は、当該番組情報を元に、前述の図4のフローチャートに示したのと略々同様の受信処理を実行し、その番組情報を当該第2の受信端末94のユーザ(以下、第2の受信ユーザ95とする)に提示する。
すなわちこの時の第2の受信端末94は、上記通信サーバ91から通知された電子メールをディスプレイ上に表示等することにより、第2の受信ユーザ95に番組情報を提示する。
そして、この番組情報の提示を受けた第2の受信ユーザ95により、操作部12の操作(選択/利用操作M53)を通じて、イベント(番組)の選択と、その利用方法(アクション処理)としてサーバ型放送の受信指示が、第2の受信端末94に対してなされたとする。
この時、第2の受信端末94は、上記第2の受信ユーザ95からの選択/利用操作M53に基づいて、前述の図5のフローチャートに示した利用処理を実行する。
但し、この図10の例の場合、図5のフローチャートのアクション処理としては、放送サーバ90に対するイベント(番組)の受信要求M55、つまり通信サーバ91から提供された番組情報に示されているサーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M55の動作が行われる。
上記第2の受信端末94から上記サーバ型放送のイベント(番組)の受信要求M55を受けた放送サーバ90は、その受信要求M55に応じたサーバ型放送番組を、上記第2の受信端末94に対して送信(サーバ型放送番組送信M57)する。
これにより、通信サーバ90は、第2の受信ユーザ95に対して視聴させたいサーバ型放送のイベント(番組)を、第2の受信端末94へ通知することができ、また、第2の受信端末94は、通信サーバ90から提供された番組情報に応じたサーバ型放送のイベント(番組)を受信すること、つまり第2の受信ユーザ95は、通信サーバ90から提供された番組情報に応じたサーバ型放送のイベント(番組)視聴することができる。
〔実施形態のまとめ〕
以上説明したように、本実施形態によれば、現在視聴中のディジタル放送のサービス(チャンネル)やイベント(番組)を他者(別の情報通信端末や通信サーバ等)に容易に通知することができ、且つ、受信した側でも、その通知されたサービス(チャンネル)やイベント(番組)を視聴したり認識したりできるため、それら両者の間で情報の共有をスムーズに行うことができる。
すなわち、本実施形態によれば、ディジタル放送受信機能を備えた情報通信端末間で番組情報を送受信したり、所定の通信サーバから情報通信端末へ番組情報を送信することにより、情報通信端末や通信サーバとの間で番組情報を共有若しくは流通させることができ、その結果、より多彩で且つ利便性が高くスムーズなコミュニケーションを行うことや、より多様で有用且つ利便性の高いサービスを提供することが可能となっている。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、上述の実施形態では、ディジタルテレビジョン放送を例に挙げたが、本発明はディジタルラジオ放送についても適用可能である。
また、上述の実施形態では、通信機能を備えたディジタル放送受信機やディジタル放送受信機能を備えた携帯電話端末を例に挙げたが、本発明は、その他に、ディジタル放送受信機能と通信機能を備えたPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)やカーナビゲーション装置、ポータブルオーディオビジュアル機器等、各種の電子機器にも適用可能である。
1 通信機能付きのディジタル放送受信機、10 ディジタル放送受信機能付きの携帯電話端末、11 制御部、12 操作部、13 メモリ、14 通信インターフェイス部、15 表示部、16 音声出力部、21 テレビジョン受信用のチューナ、22 テレビジョン用アンテナ、 23 復調部、24 多重化分離部、25 放送データ処理部、26 映像デコード部、27 音声デコード部、30 携帯電話用の無線通信制御部、31 携帯電話用アンテナ、50,70,80 送信ユーザ、51,71,81 送信端末、52,83 受信端末、53,84 受信ユーザ、60,72,91 通信サーバ、61,92 第1の受信端末、62,93 第1の受信ユーザ、63,94 第2の受信端末、64,95 第2の受信ユーザ、82,90 放送サーバ