JP2006105927A - 素子測定装置 - Google Patents

素子測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006105927A
JP2006105927A JP2004296659A JP2004296659A JP2006105927A JP 2006105927 A JP2006105927 A JP 2006105927A JP 2004296659 A JP2004296659 A JP 2004296659A JP 2004296659 A JP2004296659 A JP 2004296659A JP 2006105927 A JP2006105927 A JP 2006105927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
crystal resonator
capacitance
measuring
resonance frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004296659A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Koyama
光明 小山
Takehito Ishii
武仁 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2004296659A priority Critical patent/JP2006105927A/ja
Publication of JP2006105927A publication Critical patent/JP2006105927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

【課題】コンデンサの容量あるいはコイルのインダクタンスを高精度に測定することができる素子測定装置を提供すること。
【解決手段】発振回路におけるコンデンサの容量やコイルのインダクタンスの値を用いて水晶振動子と発振回路とからなる発振器の発振周波数を計算する手法を逆に用い、実際にコンデンサやコイルである被測定素子と水晶振動子との直列回路を形成する装置を作成し、その直列共振周波数を測定してその測定値と水晶振動子の等価回路定数とに基づいて演算により被測定素子の容量あるいはインダクタンスを求める。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被測定素子であるコンデンサの容量あるいは被測定素子であるコイルのインダクタンスを測定するための素子測定装置に関する。
一般に水晶発振器の商取引においては、発振周波数の許容値が規定されている。取引上の水晶発振器の発振周波数は、水晶振動子の等価回路定数と発振回路に用いられる電子部品の容量とに基づいて計算から決められ、発振器のメーカー側では発振周波数が前記許容値に入るように電子部品を選択している。このため前記電子部品であるコンデンサの容量やコイルのインダクタンスは精密に測定される必要があり、その測定値が定められた範囲内に収まるように電子部品を製造することが要求される。
従来から電子部品の容量やインダクタンスは、電流計と電圧計とを用いたLCRメータと呼ばれる測定装置により測定されている。特許文献1には、オートブリッジバランスを用いた4端子対LCRメータによりコイルのインダクタンスを測定するにあたり、測定系の配線間及び測定系の配線と測定サンプル間の寄生インダクタンスを十分に小さくして高精度にインダクタンスを測定できるようにするために、測定サンプルに接続される配線に工夫を凝らした技術が記載されている。
そして実際の市場では、LCRメータによる電子部品の測定値(容量あるいはインダクタンス)の確度は0.1%と可成り高い精度で測定されているが、その測定周波数の上限は、100kHzである。これに対して、最近では水晶発振器あるいはフィルタの周波数が高くなる傾向にあり、100MHzを越える場合もある。100kHzの水晶発振器であれば、上述のように計算から求めた発振周波数により実際に使用されたときの発振周波数を正しく評価することできるが、例えば100MHzもの高周波領域で使用されるとなると、電子部品における測定値がそのまま適用できるとは保証できない。こうしたことから、コンデンサの容量あるいはコイルのインダクタンスについて高周波域において高精度に測定する技術の確立が望まれている。
特開平8−146060号公報
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、コンデンサの容量あるいはコイルのインダクタンスを高い周波数領域においても高精度に測定することができる素子測定装置を提供することにある。
本発明は、発振回路におけるコンデンサの容量やコイルのインダクタンスの値を用いて水晶振動子と発振回路とからなる発振器の発振周波数を計算する手法を逆に用い、実際にコンデンサやコイルである被測定素子と水晶振動子との直列回路を形成する装置を作成し、その直列共振周波数を測定してその測定値と水晶振動子の等価回路定数とに基づいて演算により被測定素子の容量あるいはインダクタンスを求めようとするものである。
図1は、本発明の測定原理を示す図であり、水晶振動子1と被測定素子である例えばコンデンサ2とが直列に接続される。水晶振動子1の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0はメモリに記憶され、この直列回路の共振周波数の測定値fLと前記メモリ内のデータとに基づいてコンデンサ2の容量が求められる。
具体的には、本発明は、被測定素子であるコンデンサの容量を測定するための素子測定装置において、
水晶振動子と、
この水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を記憶する第1の記憶部と、
前記水晶振動子に対して直列に被測定素子を着脱自在に接続するための第1の接続端子と、
前記水晶振動子と前記第1の接続端子間に接続された被測定素子との直列回路の共振周波数fLを測定する測定手段と、
この測定手段により測定された共振周波数fLと、前記記憶部に記憶されている水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0と、に基づいて被測定素子であるコンデンサの容量CLを求めるための演算手段と、を備えたものである。そして演算手段による演算式は下記の通りである。
CL={C1/(A−2)}−C0 ………(1)
ただしA=2(fL/fr)
また他の発明は、被測定素子であるコイルのインダクタンスを測定するための素子測定装置において、
水晶振動子と、
この水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を記憶する第1の記憶部と、
前記水晶振動子に対して直列に被測定素子を着脱自在に接続するための第1の接続端子と、
前記水晶振動子と前記第1の接続端子間に接続された被測定素子との直列回路の共振周波数fLを測定する測定手段と、
この測定手段により測定された共振周波数fLと、前記記憶部に記憶されている水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0と、に基づいて被測定素子であるコイルのコイルンスLを求めるための演算手段と、を備えたものである。そして演算手段による演算式は下記の通りである。
L=−A・{1/(ω・C0)}・{1/(A+1)} ………(2)
ただしA=2(fL/fr)、ω=2π・fL
このインダクタンスを測定する発明は、先の容量を測定する発明において、コンデンサをコイルに置き換えたものである。従ってコイルのインダクタンスLは1/(ω・CL)で表されるので、この式と(1)式とからLを求めると(2)式になる。
また本発明の測定装置においては、前記水晶振動子の等価回路定数(fr、C1及びC0)を当該測定装置により測定し、その測定値を用いて既述の演算を行うことが好ましい。
このような発明の構成例としては、前記水晶振動子を着脱自在に接続するための第2の接続端子と、この第2の接続端子を短絡しかつ前記第1の接続端子にキャリブレーション用の素子が接続された状態で、キャリブレーションを行う手段と、キャリブレーションの結果を記憶する第2の記憶部と、前記第1の接続端子を短絡しかつ前記第2の接続端子に水晶振動子を接続した状態で、この水晶振動子に電圧信号を供給して得られた測定結果とキャリブレーションの結果とに基づいて水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を求め、前記第1の記憶部に記憶する手段と、を備えた構成を挙げることができる。
本発明は、被測定素子と水晶振動子との直列回路を形成し、その直列共振周波数を測定してその測定値と水晶振動子の等価回路定数とに基づいて演算により被測定素子の容量あるいはインダクタンスを求めようとするものであるから、水晶振動子を選定することにより測定周波数を任意に選ぶことができ、周波数の高い領域における被測定素子の容量あるいはインダクタンスの値を保証することができる。従って例えば被測定素子が適用される発振回路の発振周波数に応じた水晶振動子を用いて測定することにより、結果として当該被測定素子が適用される発振器の周波数が正確に求まり、公称周波数からの誤差を保証できる。
本発明の実施の形態に係る素子測定装置は、図2に示すように水晶振動子及び被測定素子が装着される測定治具3と、この測定治具に電気信号を与えて後述の種々の測定を行うと共に被測定素子の容量あるいはインダクタンスを求めるネットワークアナライザ4と、を備えている。
測定治具3は、本体31の上部にプリント基板32が配置され、その上にプレート状のデバイスガイド33が設けられている。このデバイスガイド33には、コンデンサあるいはコイルである被測定素子及びキャリブレーション用の素子を着脱自在に接続するための第1の接続端子51と、水晶振動子を着脱自在に接続するための第2の接続端子52とが設けられている。図2で見えている部分は、素子や水晶振動子が位置決めして装着される凹部であって、実際にはこの凹部の中に接続端子が設けられているが、便宜上これら凹部を51、52として示している。本体31の両面にはコネクタ34、35が設けられ、ネットワークアナライザ4側のコネクタ41、42に夫々接続されるようになっている。
ネットワークアナライザ4は、図3に示すように測定部41と、この測定部41に制御信号を与えると共に測定部41にて測定された測定値を記憶したり演算したりするための制御部例えばパーソナルコンピュータ6と、を備えている。測定部41は、直流電源部、交流電源部、電圧計、位相計及び抵抗減衰器などを備えており、この例では測定治具3に装着された水晶振動子及び被測定素子の直列回路を共振させるための機能に加えて、前記直列回路の水晶振動子の等価回路定数を測定する機能を備えている。
本発明では、被測定素子と水晶振動子との直列共振周波数の測定値に基づいて被測定素子の例えば容量を演算するにあたって、その水晶振動子の等価回路定数として例えば別の装置で予め測定しておいた値を用いてもよいが、測定系が変わると測定系の回路定数も微妙に変わってくることから、より一層正確な測定を行うためには、被測定素子と水晶振動子とを直列共振する状態において当該水晶振動子の等価回路定数を測定してその測定値を用いることが好ましい。このためこの実施の形態では、測定部41に水晶振動子の等価回路定数を測定する機能を持たせており、具体的には水晶振動子の測定法に係るIEC国際規格の60444に規定されている水晶振動子定数の測定法を実施できるように構成されている。このIEC60444は、60444−1(π回路網を使用したゼロ位相法による水晶振動子の共振周波数及び共振抵抗の測定法)、60444−2(位相オフセット方による水晶振動子の直列容量測定法)、60444−3(並列容量C0を補償したπ回路網での位相法による200MHzまでの水晶振動子2端子パラメータ測定法基準)、60444−4(水晶振動子負荷時共振周波数fL、負荷時等価抵抗RLの測定と関連値の計算法)、60444−5(自動ネットワーク法による定数の決定法と補正法)からなる。
制御部であるパーソナルコンピュータ6は、例えばCPUからなるデータ処理部61、メモリ62、プログラム格納部63及びCRT画面などからなる表示部64などを備えている。プログラム格納部63には、キャリブレーションを行うためのキャリブレーション用プログラム65と、水晶振動子の等価回路定数を決定するための定数決定用プログラム66と、コンデンサの容量あるいはコイルのインダクタンスを演算により算出するための容量/インダクタンス演算プログラム67と、が格納されている。
キャリブレーション用プログラム65は、水晶振動子の等価回路定数を求める前に、既述の国際規格IEC60444に基づいて測定系のキャリブレーションを行うために測定部41に制御信号を出力し、また測定部41における測定値をメモリ62内に記憶するためのプログラムである。定数決定用プログラム66は、キャリブレーションを行った後、国際規格IEC60444に基づいて水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を求めるために測定部41に制御信号を出力し、また測定部41における測定値をメモリ62内に記憶するためのプログラムである。
容量/インダクタンス演算プログラム67は、測定治具3の第1の接続端子51及び第2の接続端子52に夫々接続された被測定素子及び水晶振動子の直列回路を共振させるために測定部41に制御信号を出力すると共に、測定部41にて測定されたその直列回路の共振周波数fLとメモリ62内に格納されている水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0とに基づいて下記の数式により被測定素子であるコンデンサの容量CLあるいはコイルのインダクタンスLを求めるためのプログラムである。
CL={C1/(A−2)}−C0 ………(3)
ただしA=2(fL/fr)
L=−A・{1/(ω・C0)}・{1/(A+1)} ………(4)
ただしA=2(fL/fr)、ω=2π・fL
これら(3)式及び(4)式は、夫々既述の(1)式及び(2)式に対応するものであり、被測定素子がコンデンサである場合には、(3)式が選択され、被測定素子がコイルである場合には、(4)式が選択される。この選択は例えば測定者がキーボードやマウスなどの操作部により表示部64の画面上の所定のソフトスイッチを選択することにより行われる。
この例では、メモリ62内において、定数決定用プログラム66により求められた水晶振動子の等価回路定数を記憶する領域は第1の記憶部に相当し、キャリブレーションを行って得られた測定値(測定結果)が記憶される領域は第2の記憶部に相当する。また容量/インダクタンス演算プログラムにおいて、被測定素子及び水晶振動子の直列回路を共振させるために測定部41に制御信号を出力するプログラムと測定部41とは、この例では水晶振動子と被測定素子との直列回路の共振周波数fLを測定する測定手段に相当する。更に容量/インダクタンス演算プログラムにおいて、上記の数式3を演算するプログラムは、被測定素子であるコンデンサの容量CLを求めるための演算手段に相当し、数式4を演算するプログラムは、被測定素子であるコイルの容量Lを求めるための演算手段に相当する。
次に上述実施の形態の素子測定装置を用いて被測定素子である例えばコンデンサの容量を測定する手法について説明する。
(キャリブレーションについて)
被測定素子と直列に接続される水晶振動子を標準水晶振動子と呼ぶことにすると、標準水晶振動子の等価回路定数を求める前に測定系についてキャリブレーションを行わなければならない。このキャリブレーションとは、標準水晶振動子が接続される測定治具3の第2の接続端子52からネットワークアナライザ4の測定部41までの電圧及び位相の基準を得ることを意味する。先ずキャリブレーション素子として、インピーダンス値が無限大のオープン素子、インピーダンス値が0Ωのショート素子及び決められたインピーダンス値(一般的には50Ω)のロード素子の3つの素子を用意する。そして図4(a)に示すように、第2の接続端子52にインピーダンスがゼロのショート素子72を接続すると共に、前記3つのキャリブレーション素子71(71の符号で代表している)を第1の接続端子51に順番に接続し、各々の接続時における当該第1の接続端子51の電位差をネットワークアナライザ4の測定部41内の電圧計で測定し、その測定値(キャリブレーションの結果)をメモリ62内に記憶する。またキャリブレーション素子71であるショート素子及びロード素子を第1の接続端子51に接続したときの各々の位相差を前記測定部41内の位相差計で測定し、その測定値(キャリブレーションの結果)をメモリ62内に記憶する。各素子の着脱は作業者により行われるが、測定及び測定値の書き込みなどの処理は、前記キャリブレーション用プログラム65により行われる。
(標準水晶振動子の等価回路定数の決定について)
次に図4(b)に示すように、第2の接続端子52に接続されていたショート素子72を取り外し、例えば発振周波数が150MHzの標準水晶振動子1を当該接続端子52に接続すると共に、第1の接続端子51にキャリブレーション素子71であるショート素子71aを接続し、前記測定部41内の電圧計及び位相差計により夫々標準水晶振動子1の両端電圧及び位相を測定する。そして前記定数決定用プログラム66により、これら測定値はメモリ62内に記憶され、キャリブレーション時に得られた測定値と比較されて、標準水晶振動子1の等価回路定数、即ち共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0が求められてメモリ62内に記憶される。
(被測定素子であるコンデンサの容量またはコイルのインダクタンスの測定について)
続いて図4(c)に示すように、第1の接続端子51に接続されていたショート素子71aを取り外して被測定素子である例えばコンデンサ21を接続し、前記演算プログラム67に基づいて測定部41により標準水晶振動子1とコンデンサ2との直列回路を共振させ、その直列共振周波数fLを測定してメモリ62に記憶する。そして前記演算プログラム67は、この直列共振周波数fLと既に測定した標準水晶振動子1の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0をメモリ62から読み出して、上記の(3)式の演算を行ってコンデンサ2の容量CLを算出し、メモリ62内に記憶する。なお水晶振動子の並列容量C0は、LCRメータやブリッジなどの既存の測定器を用いて測定し、その値を用いてもよい。
また被測定素子であるコイル21のインダクタンスを測定する場合には、図4(d)に示すように第1の接続端子51にコイル21を接続し、同様にして標準水晶振動子1とコイル21との直列回路を共振させ、その直列共振周波数fLを測定してメモリ62に記憶する。そして(4)式に基づいてインダクタンスLを求める。なお(4)式のωはω=2πfLで表される。このインダクタンスLの演算は、言い換えればL=1/(ω2CL)の関係と(3)式とに基づいて計算されたことになる。
以後、他の被測定素子について測定する場合には、標準水晶振動子1を第1の接続端子51に接続した状態でその被測定素子を第2の接続端子52に接続することにより連続して測定を行うことができる。このように標準水晶振動子1の等価回路定数を当該測定装置により測定し、その測定値を用いて既述の演算を行うようにすれば、前記等価回路定数の測定を行った測定系で標準水晶振動子1と被測定素子との直列共振を行えるので、等価回路定数に関する誤差は実質キャンセルされるので好ましいが、本発明ではこれに限定されずに、予め別の測定系で標準水晶振動子の等価回路定数を測定しておき、その値を用いて数式3あるいは数式4の演算を行うようにしてもよい。
上述の実施の形態によれば、被測定素子と水晶振動子との直列回路を形成し、その直列共振周波数を測定してその測定値と水晶振動子の等価回路定数とに基づいて演算によりコンデンサ2の容量あるいはコイル21のインダクタンスを求めようとするものであるから、水晶振動子を選定することにより測定周波数を任意に選ぶことができ、高い周波数を用いて測定することができる。従って周波数の高い領域における被測定素子の容量あるいはインダクタンスの値を保証することができる。そして被測定素子が適用される発振回路の発振周波数に応じた水晶振動子を用いて測定することにより、当該被測定素子が適用される発振器の周波数が正確に求まり、このため公称周波数からの周波数誤差を明確化できる。言い換えれば発振器の発振周波数が許容値内に収まっていることを保証することができ、仕様を逸脱せずに発振器を取引することができ、結果としてその発振器が適用されるアプリケーションの性能が保証されることになる。
上述の実施の形態の測定装置を用い、155MHzの水晶振動子を第2の接続端子52に接続した状態で、220nHのコイル1個(平均値273nH)について各々インダクタンスを30回繰り返し測定した。各回においては、前記直列回路の共振周波数fLを11回測定し、その平均値をfLとした。こうして得られたインダクタンスの標準偏差をインダクタンスの平均値で割って百分率で表わしたところ±0.2%であった。従ってこの測定手法によれば、高い周波数帯域においても高精度に容量やインダクタンスを測定できることが分かる。
本発明の素子測定装置における測定原理を示す説明図である。 本発明の実施の形態の全体構成の外観を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態の全体の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における測定の様子を段階的に示す説明図である。
符号の説明
1 水晶振動子
2 コンデンサ
3 測定治具
4 ネットワークアナライザ
41 測定部
51 第1の接続端子
52 第2の接続端子
6 パーソナルコンピュータ
71 キャリブレーション素子
72 ショート素子



Claims (3)

  1. 被測定素子であるコンデンサの容量を測定するための素子測定装置において、
    水晶振動子と、
    この水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を記憶する第1の記憶部と、
    前記水晶振動子に対して直列に被測定素子を着脱自在に接続するための第1の接続端子と、
    前記水晶振動子と前記第1の接続端子間に接続された被測定素子との直列回路の共振周波数fLを測定する測定手段と、
    この測定手段により測定された共振周波数fLと、前記記憶部に記憶されている水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0と、に基づいて下記の数式により被測定素子であるコンデンサの容量CLを求めるための演算手段と、を備えたことを特徴とする素子測定装置。
    CL={C1/(A−2)}−C0
    ただしA=2(fL/fr)
  2. 被測定素子であるコイルのインダクタンスを測定するための素子測定装置において、
    水晶振動子と、
    この水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を記憶する第1の記憶部と、
    前記水晶振動子に対して直列に被測定素子を着脱自在に接続するための第1の接続端子と、
    前記水晶振動子と前記第1の接続端子間に接続された被測定素子との直列回路の共振周波数fLを測定する測定手段と、
    この測定手段により測定された共振周波数fLと、前記記憶部に記憶されている水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0と、に基づいて下記の数式により被測定素子であるコイルのインダクタンスLを求めるための演算手段と、を備えたことを特徴とする素子測定装置。
    L=−A・{1/(ω・C0)}・{1/(A+1)}
    ただしA=2(fL/fr)、ω=2π・fL
  3. 前記水晶振動子を着脱自在に接続するための第2の接続端子と、
    この第2の接続端子を短絡しかつ前記第1の接続端子にキャリブレーション用の素子が接続された状態で、キャリブレーションを行う手段と、キャリブレーションの結果を記憶する第2の記憶部と、前記第1の接続端子を短絡しかつ前記第2の接続端子に水晶振動子を接続した状態で、この水晶振動子に電圧信号を供給して得られた測定結果とキャリブレーションの結果とに基づいて水晶振動子の共振周波数fr、等価直列容量C1及び並列容量C0を求め、前記第1の記憶部に記憶する手段と、を備えたことを特徴とする素子測定装置。









JP2004296659A 2004-10-08 2004-10-08 素子測定装置 Pending JP2006105927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296659A JP2006105927A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 素子測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004296659A JP2006105927A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 素子測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006105927A true JP2006105927A (ja) 2006-04-20

Family

ID=36375830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004296659A Pending JP2006105927A (ja) 2004-10-08 2004-10-08 素子測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006105927A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014129069A1 (ja) * 2013-02-22 2014-08-28 株式会社村田製作所 センサタグ、センサタグの製造方法
JP2015040841A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社前川製作所 固液二相流体の固相率測定装置、冷却システム及び固相率計測方法
CN114925643A (zh) * 2022-06-02 2022-08-19 贵州振华风光半导体股份有限公司 一种用于高频振荡电路算法模型的优化方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491232B1 (ja) * 1970-12-08 1974-01-12
JPS61233373A (ja) * 1985-04-08 1986-10-17 Nippon Kagaku Kikai Seizo Kk 静電容量の測定方法
JPH11281689A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Hewlett Packard Japan Ltd 振動子の測定治具における対地間容量および損失の決定方法
JP2001124809A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Advantest Corp 負荷容量付き水晶振動子の測定方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491232B1 (ja) * 1970-12-08 1974-01-12
JPS61233373A (ja) * 1985-04-08 1986-10-17 Nippon Kagaku Kikai Seizo Kk 静電容量の測定方法
JPH11281689A (ja) * 1998-03-31 1999-10-15 Hewlett Packard Japan Ltd 振動子の測定治具における対地間容量および損失の決定方法
JP2001124809A (ja) * 1999-10-26 2001-05-11 Advantest Corp 負荷容量付き水晶振動子の測定方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014129069A1 (ja) * 2013-02-22 2014-08-28 株式会社村田製作所 センサタグ、センサタグの製造方法
JP6052388B2 (ja) * 2013-02-22 2016-12-27 株式会社村田製作所 センサタグ、センサタグの製造方法
US10234334B2 (en) 2013-02-22 2019-03-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Sensor tag and manufacturing method for sensor tag
JP2015040841A (ja) * 2013-08-23 2015-03-02 株式会社前川製作所 固液二相流体の固相率測定装置、冷却システム及び固相率計測方法
CN114925643A (zh) * 2022-06-02 2022-08-19 贵州振华风光半导体股份有限公司 一种用于高频振荡电路算法模型的优化方法
CN114925643B (zh) * 2022-06-02 2023-09-15 贵州振华风光半导体股份有限公司 一种用于高频振荡电路算法模型的优化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007163308A (ja) 高周波測定装置
US7885779B2 (en) Measurement error correcting method and electronic component characteristic measurement device
US6252411B1 (en) Method and apparatus for testing frequency-dependent electrical circuits
KR20150121670A (ko) 검사 지그, 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
CN106066425A (zh) 一种阻抗测量装置及其实现校准补偿的方法
JP4825782B2 (ja) 自動検査設備内部の寄生容量を精密に計測するシステム、回路および方法
JP2006105927A (ja) 素子測定装置
Singh et al. Realization of four-terminal-pair capacitors as reference standards of impedance at high frequency using impedance-matrix method
JP2007003407A (ja) インピーダンス測定方法及び装置
US6803776B2 (en) Current-comparator-based four-terminal resistance bridge for power frequencies
US7834641B1 (en) Phase-gain calibration of impedance/admittance meter
JP3558080B2 (ja) 測定誤差の補正方法、電子部品の良否判定方法および電子部品特性測定装置
KR101883199B1 (ko) 이진배수 저항 증가를 이용한 저항값 및 측정장치 저항측정기능 교정장치 및 이를 이용한 저항 교정방법
US6876935B2 (en) Method for correcting measurement error, method of determining quality of electronic component, and device for measuring characteristic of electronic component
KR19980029967A (ko) 고주파 측정 오차 보정 방법
JP5803602B2 (ja) 振動子検査方法、および振動子検査装置
JP3194653B2 (ja) 水晶振動子の定数測定方法
JP2015125135A (ja) インピーダンス測定方法およびその装置
TWI832693B (zh) 資料處理控制裝置、檢查裝置、資料處理控制方法以及資料處理控制用程式
JP3421524B2 (ja) 静電容量の測定方法
Sandler Capacitor Model Details Key to Measurement Correlation
JP4228686B2 (ja) 圧電振動子の製造装置及びその製造方法
JP4525391B2 (ja) π型インピーダンス回路網のインピーダンス測定方法および測定装置
KR20070062283A (ko) 발진회로의 음성저항 측정 장치
JP2011142444A (ja) 圧電発振器の製造方法、圧電発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Effective date: 20091228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02