JP2006105527A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Seiichi Yasuki
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竹司 渡辺
Masahiro Ohama
昌宏 尾浜
Tatsumura Mo
立群 毛
Kazuhiko Marumoto
一彦 丸本
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
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Abstract

【課題】給湯だけでなく、暖房運転も可能なヒートポンプ装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機11と給湯熱交換器の冷媒側配管12aと膨張弁14と室外熱交換器15とを環状に接続し、給湯熱交換器の冷媒側配管12aに対して第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aを並列に接続したヒートポンプ回路と、ヒートポンプで貯湯タンク17の水を加熱する貯湯回路と、ヒートポンプで暖房放熱器19の水を加熱する第1暖房回路と、貯湯タンク17の温水で暖房放熱器19の水を加熱する第2暖房回路とを備えたことにより、ヒートポンプによる貯湯暖房同時運転ができるだけでなく、大能力から小能力まで様々な暖房運転が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯運転だけでなく暖房運転もできる多機能なヒートポンプ装置に関するものである。
従来、給湯運転だけでなく他の運転(暖房運転)もできる多機能なヒートポンプ給湯機として図3に示すものがある(例えば、特許文献1参照)。図3に示すように、このヒートポンプ給湯機は、貯湯タンクユニット101とヒートポンプユニット102と温水暖房端末器103とから構成されている。ヒートポンプユニット102は、圧縮機104、凝縮器としての冷媒対水熱交換器105、膨張弁106、蒸発器107を環状に接続してこの順に冷媒が流れる冷媒回路を形成している。また、貯湯タンク108底部の水を加熱循環ポンプ109で冷媒対水熱交換器105に搬送して加熱した後に貯湯タンク108上部に戻す貯湯回路を形成している。貯湯タンクユニット101は、貯湯タンク108上部の湯を暖房熱交換器110、暖房一次ポンプ111を介して貯湯タンク108下部に戻す一次側回路と、温水暖房端末器出口の水を暖房二次ポンプ112、暖房熱交換器110を介して温水暖房端末器103に戻す二次側回路とを備えている。貯湯タンク108の湯は、暖房熱交換器110において二次側回路内の水を加熱して温水とし、この温水は温水暖房端末器103において室内空気と熱交換して部屋を暖房する。
このため、高効率なヒートポンプサイクルで蓄えた貯湯タンク108の湯を給湯に利用するだけでなく、貯湯熱を利用した暖房運転が可能となる。
特開2004−36958号公報
しかしながら、前記従来の構成ではヒートポンプユニット102により直接室内を暖房することができないため、貯湯タンク108に湯がない場合は室内暖房運転ができず、湯が少ない場合には暖房能力が不足するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、貯湯タンク内の湯を利用した暖房運転だけでなく、高効率なヒートポンプサイクルによる暖房運転もできる多機能なヒートポンプ装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ装置は、圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と第1暖房熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と室外熱交換器とを環状に接続し、前記給湯熱交換器の冷媒側配管に対して第1暖房熱交換器の冷媒側配管を並列に接続したヒートポンプ回路と、前記給湯熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で給湯熱交換器の水側配管内を流れる貯湯タンクの水を加熱する貯湯回路と、前記貯湯タンクの温水で暖房放熱器の水を加熱する第2暖房熱交換器と、前記第1暖房熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で第1暖房熱交換器の水側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第1暖房回路と、前記第2暖房熱交換器の1次側配管内を流れる前記貯湯タンクの温水で前記第2暖房熱交換器の2次側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第2暖房回路と、前記暖房放熱器に室内空気を供給する暖房放熱器ファンを備えたものである。
これにより、高効率なヒートポンプサイクルによる貯湯と暖房の同時運転が行えるだけでなく、貯湯タンク内の温水を利用した大能力な暖房運転ができる。
高効率なヒートポンプにより貯湯と暖房の同時運転ができることにより、暖房運転中にも貯湯タンクに湯を蓄えることができ、貯湯タンク内の湯切れを防止することができる。
また、ヒートポンプサイクルによる高効率な暖房運転や貯湯タンク内の温水を利用した大能力な暖房運転が可能となり、暖房運転の省エネ、応答性向上を図ることができる。
第1の発明は、圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と室外熱交換器とを環状に接続し、前記給湯熱交換器の冷媒側配管に対して第1暖房熱交換器の冷媒側配管を並列に接続したヒートポンプ回路と、前記給湯熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で給湯熱交換器の水側配管内を流れる貯湯タンクの水を加熱する貯湯回路と、前記貯湯タンクの温水で暖房放熱器の水を加熱する第2暖房熱交換器と、前記第1暖房熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で第1暖房熱交換器の水側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第1暖房回路と、前記第2暖房熱交換器の1次側配管内を流れる前記貯湯タンクの温水で前記第2暖房熱交換器の2次側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第2暖房回路と、前記暖房放熱器に室内空気を供給する暖房放熱器ファンを備えたことにより、高効率なヒートポンプにより貯湯と暖房の同時運転ができるため暖房運転中にも貯湯タンクに湯を蓄えることができ、貯湯タンク内の湯切れを防止することができるだけでなく、ヒートポンプによる高効率な暖房運転や貯湯タンク内の温水を利用した大能力な暖房運転が可能となり、暖房運転の省エネ、応答性向上を図ることができる。特に、室内空気と暖房放熱器の温水との熱交換を促進して大能力な暖房運転ができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のヒートポンプ装置の給湯熱交換器の冷媒側配管と第1暖房熱交換器の1次側配管とを流れる冷媒流量を制御する冷媒流量制御装置を備えたものであり、ヒートポンプによる貯湯運転と暖房運転及び貯湯暖房同時運転を切り替えることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2のいずれかの発明のヒートポンプ装置の冷媒流量制御装置を、給湯熱交換器の冷媒側配管の下流側に設けた給湯熱交冷媒流量調整弁の開度と第1暖房熱交換器の冷媒側配管の下流側に設けた第1暖房熱交冷媒流量調整弁の開度とにより、給湯熱交換器の冷媒側配管と第1暖房熱交換器の冷媒側配管とを流れる冷媒流量を制御するようにしたものであり、比較的簡易な構成でヒートポンプによる貯湯運転と暖房運転及び貯湯暖房同時運転を切り替えることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかの発明のヒートポンプ装置の第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを並列に接続したものであり、ヒートポンプを利用した第1暖房回路の単独運転、貯湯タンク内の温水を利用した第2暖房回路の単独運転、及び第1暖房回路と第2暖房回路の同時運転が可能となり、状況に応じた様々な暖房運転を行うことができる。
第5の発明は、特に、第4の発明のヒートポンプ装置の第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを流れる水流量を制御する暖房流量制御装置を備えたものであり、第1暖房回路と第2暖房回路の運転効率向上を図ることができる。
第6の発明は、特に、第5の発明のヒートポンプ装置の暖房放熱器ファンの回転数を、暖房放熱器入口水温と暖房放熱器出口水温との温度差が所定範囲内に収まるように制御するものであり、暖房放熱器の温水と室内空気との熱交換を高効率で行うことができる。
第7の発明は、特に、第5または第6の発明のヒートポンプ装置の暖房流量制御装置を、貯湯タンクの蓄熱量と室内空気を設定室内空気温度まで加熱するのに必要な必要室内空気加熱熱量とに応じて第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを流れる水流量を制御するもので、状況に応じた暖房運転を行うことができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の貯湯タンクの蓄熱量を、貯湯タンク壁面に設置した複数個の温度センサーで検出するもので、蓄熱量を比較的低コストで精度良く検出できる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の必要室内空気加熱熱量を、現在の室内空気温度と設定室内空気温度との温度差で検出するもので、必要室内空気加熱熱量を比較的低コストで精度良く検出できる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の暖房流量制御装置を、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量以上でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量以上の場合には第1暖房回路と第2暖房回路とで暖房運転を行うようにしたもので、大能力な暖房運転で速やかに室内を暖房することができる。
第11の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の暖房流量制御装置を、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量以上でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満でかつ圧縮機が停止している場合に、第1暖房回路を使用せずに第2暖房回路だけで暖房運転を行うようにしたもので、暖房運転の速やかな起動が可能となる。
第12の発明は、特に、第1〜第11のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の暖房流量制御装置を、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量以上でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満でかつ圧縮機が運転している場合に、第1暖房回路だけで暖房運転を行うようにしたもので、高効率なヒートポンプによる暖房運転の速やかな起動が可能となる。
第13の発明は、特に、第1〜第12のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の暖房流量制御装置を、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量未満の場合には第2暖房回路を使用せずに第1暖房回路だけで暖房運転を行うようにしたもので、貯湯タンクの蓄熱量が少ない場合でもヒートポンプを利用した高効率な暖房運転ができる。
第14の発明は、特に、第1〜13のいずれか1つの発明のヒートポンプ装置の冷媒回路を、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルとし、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により給湯熱交換器の水側配管内の水を加熱することにより、前記給湯熱交換器の冷媒側配管内の冷媒は臨界圧力以上に加圧されているので、前記給湯熱交換器の水側配管内の水により熱を奪われて温度低下しても凝縮することがない。従って、前記給湯熱交換器の全域で冷媒と水との間の温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ熱交換効率を高くできる。
第15の発明は、特に、第14の発明のヒートポンプ装置において、使用する冷媒を二酸化炭素としたものであり、比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用することにより、製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態のヒートポンプ装置の構成図である。
図1において、圧縮機11と給湯熱交換器の冷媒側配管12aと膨張弁14と室外熱交換器15とを環状に接続し、給湯熱交換器の冷媒側配管12aに対して第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aを並列に接続してヒートポンプ回路を形成している。また、給湯熱交換器の冷媒側配管12aの下流側には給湯熱交冷媒流量調整弁16aが、第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aの下流側には第1暖房熱交冷媒流量調整弁16bが接続されている。冷媒流量制御装置16は、給湯熱交冷媒流量調整弁16aと第1暖房熱交冷媒流量調整弁16bの弁開度を制御することで、給湯熱交換器の冷媒側配管12aと第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aとを流れる冷媒流量を制御し、ヒートポンプによる貯湯運転、暖房運転、及び貯湯暖房同時運転を切り替えることができる。
また、本発明の第1の実施の形態のヒートポンプ装置は、給湯熱交換器の冷媒側配管12a内を流れる冷媒で給湯熱交換器の水側配管12b内を流れる貯湯タンク17の水を加熱する貯湯回路と、貯湯タンク17の温水で暖房放熱器19の水を加熱する第2暖房熱交換器21と、第1暖房熱交換器の冷媒側配管13a内を流れる冷媒で第1暖房熱交換器の水側配管13b内を流れる暖房放熱器19の水を加熱する第1暖房回路と、第2暖房熱交換器の1次側配管21a内を流れる貯湯タンク17の温水で第2暖房熱交換器の2次側配管21b内を流れる暖房放熱器19の水を加熱する第2暖房回路とを備えている。貯湯回路は、貯湯タンク17と積層ポンプ18と給湯熱交換器の水側配管12bとを環状に接続して形成している。第1暖房回路は、暖房放熱器19と第1暖房ポンプ20と水流量調整弁24と第1暖房熱交換器の水側配管13bとを環状に接続して形成している。第2暖房回路は、暖房放熱器19と第1暖房ポンプ20と水流量調整弁24と第2暖房熱交換器の2次側配管21bとを環状に接続して形成している。
第1暖房熱交換器の水側配管13bと第2暖房熱交換器の2次側配管21bとは並列に接続されており、両者を流れる水流量の配分は、貯湯タンク17の蓄熱量と室内空気を設定室内空気温度まで加熱するのに必要な必要室内空気加熱熱量とに応じて暖房流量制御装置23により制御される。貯湯タンク17の蓄熱量は、貯湯タンク17壁面に設置した複数個の温度センサー(残湯量センサー)25a〜25cで検出し、必要室内空気加熱熱量は、室内空気温度センサー26で検出した現在の室内空気温度と設定室内空気温度との温度差で検出している。
また、暖房放熱器19は、室内空気を供給する暖房放熱器ファン29を備えており、室内空気と暖房放熱器19の温水との熱交換を促進して大能力な暖房運転ができる。暖房放熱器ファン29の回転数は、暖房放熱器入口温度センサー27で検出した暖房放熱器入口水温と暖房放熱器出口温度センサー28で検出した暖房放熱器出口水温との温度差が所定範囲内に収まるように制御され、暖房放熱器19の温水と室内空気との熱交換を高効率で行うことができる。
以上のように構成されたヒートポンプ装置について、以下その動作、作用を説明する。
暖房運転モードとしては、第1暖房回路(ヒートポンプサイクルによる高効率な運転)単独運転,第2暖房回路(貯湯タンク17の温水を利用した応答性が早い運転)単独運転,第1暖房回路と第2暖房回路の同時運転(大能力運転)の3種類が可能であり、これらの暖房運転モードは、貯湯タンク17の蓄熱量と必要室内空気加熱熱量とに応じて暖房流量制御装置23で切り替えられる。
また、ヒートポンプサイクルの運転モードとしては、冷媒の全てが給湯熱交換器の冷媒側配管12aを流れる貯湯運転,冷媒の全てが第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aを流れる暖房運転,冷媒が給湯熱交換器の冷媒側配管12aと第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aの両方を流れる貯湯暖房同時運転の3種類が可能であり、これらの運転モードは暖房流量制御装置23と圧縮機11の運転状態に応じて冷媒流量制御装置16で切り替えられる。
まず、貯湯タンク17の蓄熱量が所定熱量以上(例えば、貯湯タンク17中央部の残湯量センサー25bの検出温度が45℃以上)でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量以上(例えば、設定室内空気温度と室内空気温度との温度差が10K以上)の場合には、第1暖房回路と第2暖房回路とで暖房運転を行う。具体的には、暖房流量制御装置23は、残湯量センサー25の検出温度があらかじめ定められた所定の温度以上で、かつ設定室内空気温度と室内空気温度センサー26の検出温度との温度差があらかじめ定められた所定の温度差以上の場合には、第2暖房ポンプ22、圧縮機11を作動させるように制御し、かつ、水流量調整弁24を、暖房放熱器19の水が第1暖房熱交換器の水側配管13b及び第2暖房熱交換器の2次側配管21bを流れるように制御して、第1暖房回路と第2暖房回路とで暖房運転を行うように制御する。即ち、必要室内空気加熱熱量が大きい場合(例えば、低温の室内を暖房する場合)には、ヒートポンプによる高効率な第1暖房回路と貯湯タンク17の温水を利用した応答性が早い第2暖房回路により大能力な暖房運転で速やかに室内を暖房することができる。
次に、貯湯タンク17の蓄熱量が所定熱量以上(例えば、貯湯タンク17中央部の残湯量センサー25bの検出温度が45℃以上)でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満(例えば、設定室内空気温度と室内空気温度との温度差が2K未満)でかつ圧縮機11が停止している場合には、第1暖房回路を使用せずに第2暖房回路だけで暖房運転を行う。具体的には、暖房流量制御装置23は、残湯量センサー25の検出温度があらかじめ定められた所定の温度以上で、かつ設定室内空気温度と室内空気温度センサー26の検出温度との温度差があらかじめ定められた所定の温度差未満で、かつ圧縮機11が停止している場合には、第2暖房ポンプ22を作動させるように制御し、かつ、水流量調整弁24を、暖房放熱器19の水が第2暖房熱交換器の2次側配管21bを流れるように制御して、第2暖房回路のみで暖房運転を行うように制御する。即ち、必要室内空気加熱熱量が小さい場合(例えば、室内の保温の場合)には、応答性が早い第2暖房回路により速やかに室内空気を設定室内温度に加熱することができる。
また、貯湯タンク17の蓄熱量が所定熱量以上(例えば、貯湯タンク17中央部の残湯量センサー25bの検出温度が45℃以上)でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満(例えば、設定室内空気温度と室内空気温度との温度差が2K未満)でかつ圧縮機11が運転(貯湯運転)している場合には、第2暖房回路を使用せずに第1暖房回路だけで暖房運転を行う。具体的には、暖房流量制御装置23は、残湯量センサー25の検出温度があらかじめ定められた所定の温度以上で、かつ設定室内空気温度と室内空気温度センサー26の検出温度との温度差があらかじめ定められた所定の温度差未満で、かつ圧縮機11が運転している場合には、水流量調整弁24を、暖房放熱器19の水が第1暖房熱交換器の水側配管13bを流れるように制御して、第1暖房回路のみで暖房運転を行うように制御する。この時、圧縮機11は運転しておりヒートポンプサイクルは安定しているため、冷媒流量制御装置16により給湯熱交換器の冷媒側配管12aを流れる冷媒の一部または全てを第1暖房熱交換器の冷媒側配管13bに流すことで、高効率で応答性の早いヒートポンプサイクルによる暖房運転が可能となる。
更に、貯湯タンク17の蓄熱量が所定熱量未満(例えば、貯湯タンク17上部の残湯量センサー25aの検出温度が45℃未満)の場合には、第2暖房回路を使用せずに第1暖房回路だけで暖房運転を行う。具体的には、暖房流量制御装置23は、残湯量センサー25の検出温度があらかじめ定められた所定の温度未満の場合には、圧縮機11を作動させるように制御し、かつ、水流量調整弁24を、暖房放熱器19の水が第1暖房熱交換器の水側配管13bを流れるように制御して、第1暖房回路のみで暖房運転を行うように制御する。即ち、万一、貯湯タンク17に温水が無い場合でも、応答性では多少劣るものの、ヒートポンプサイクルによる高効率な第1暖房回路の暖房運転を行うことができる。
なお、貯湯タンク17の蓄熱量が所定熱量以上(例えば、貯湯タンク17中央部の残湯量センサー25bの検出温度が45℃以上)で、かつ、必要室内空気加熱熱量が所定の範囲(例えば、室内暖房設定温度と室内空気温度との温度差が2K以上10K未満)の場合には、第2暖房回路のみで暖房運転を行うように制御する。
次に、暖房放熱器ファン29の動作について説明する。
暖房放熱器ファン制御装置36は、暖房放熱器入口温度センサー27と暖房放熱器出口温度センサー28との検出温度差が所定範囲の上限値以上になった場合には暖房放熱器ファン29の回転数を下げるように制御し、また、暖房放熱器入口温度センサー27と暖房放熱器出口温度センサー28との検出温度差が所定範囲の下限値未満になった場合には暖房放熱器ファン29の回転数を上げるように制御する。このように制御することで、暖房放熱器入口温度センサー27と暖房放熱器出口温度センサー28との検出温度差が所定範囲内に収まるように制御することができ、暖房放熱器19の温水と室内空気との熱交換を高効率で行うことができる。
以上のように、本実施の形態1においては、高効率なヒートポンプにより貯湯と暖房の同時運転ができるだけでなく、貯湯タンク17の蓄熱量や必要室内空気加熱熱量に応じて、高効率なヒートポンプによる暖房運転や貯湯タンク17内の温水を利用した大能力な暖房運転が可能となり、暖房運転の省エネ、応答性向上を図ることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態のヒートポンプ装置の構成図である。図2において、本発明の第1の実施の形態のヒートポンプ装置と同様の構成部分については共通の符号を用い、詳細な説明を省略する。
実施の形態1と異なるのは、図2において、冷媒流量制御装置を三方混合弁37としたものである。三方混合弁37の弁の位置により、簡略な構成で給湯熱交換器の冷媒側配管12aと第1暖房熱交換器の冷媒側配管13aの冷媒流量配分を設定することができる。
なお、実施の形態1および実施の形態2では、ヒートポンプサイクルを、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルとしたが、もちろん一般の臨界圧力以下のヒートポンプサイクルでもよい。またこの場合、冷媒としてはフロンガス、アンモニアなどを用いても良い。
以上のように、本発明にかかるヒートポンプ装置は、給湯運転だけでなく暖房運転の他、風呂加熱運転や浴室乾燥運転等多機能なヒートポンプサイクルに対しての適用が有効である。
本発明の実施の形態1におけるヒートポンプ装置の構成図 本発明の実施の形態2におけるヒートポンプ装置の構成図 従来のヒートポンプ装置の構成図
符号の説明
11 圧縮機
12 給湯熱交換器
12a 給湯熱交換器の冷媒側配管
12b 給湯熱交換器の水側配管
13 第1暖房熱交換器
13a 第1暖房熱交換器の冷媒側配管
13b 第1暖房熱交換器の水側配管
14 膨張弁
15 室外熱交換器
16 冷媒流量制御装置
16a 給湯熱交冷媒流量調整弁
16b 第1暖房熱交冷媒流量調整弁
17 貯湯タンク
19 暖房放熱器
21 第2暖房熱交換器
21a 第2暖房熱交換器の1次側配管
21b 第2暖房熱交換器の2次側配管
23 暖房流量制御装置
29 暖房放熱器ファン
30 送風機
37 冷媒流量制御装置(三方混合弁)

Claims (15)

  1. 圧縮機と給湯熱交換器の冷媒側配管と膨張弁と室外熱交換器とを環状に接続し、前記給湯熱交換器の冷媒側配管に対して第1暖房熱交換器の冷媒側配管を並列に接続したヒートポンプ回路と、前記給湯熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で前記給湯熱交換器の水側配管内を流れる貯湯タンクの水を加熱する貯湯回路と、前記貯湯タンクの温水で暖房放熱器の水を加熱する第2暖房熱交換器と、前記第1暖房熱交換器の冷媒側配管内を流れる冷媒で前記第1暖房熱交換器の水側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第1暖房回路と、前記第2暖房熱交換器の1次側配管内を流れる前記貯湯タンクの温水で前記第2暖房熱交換器の2次側配管内を流れる前記暖房放熱器の水を加熱する第2暖房回路と、前記暖房放熱器に室内空気を供給する暖房放熱器ファンを有するヒートポンプ装置。
  2. 給湯熱交換器の冷媒側配管と第1暖房熱交換器の1次側配管とを流れる冷媒流量を制御する冷媒流量制御装置を備えた請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 冷媒流量制御装置は、給湯熱交換器の冷媒側配管の下流側に設けた給湯熱交冷媒流量調整弁の開度と、第1暖房熱交換器の冷媒側配管の下流側に設けた第1暖房熱交冷媒流量調整弁の開度とにより、前記給湯熱交換器の冷媒側配管と前記第1暖房熱交換器の冷媒側配管とを流れる冷媒流量を制御する請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを並列に接続した請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  5. 第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを流れる水流量を制御する暖房流量制御装置を備えた請求項4に記載のヒートポンプ装置。
  6. 暖房放熱器ファンは、前記暖房放熱器入口水温と暖房放熱器出口水温との温度差が所定範囲内に収まるようにファン回転数が制御される請求項5に記載のヒートポンプ装置。
  7. 暖房流量制御装置は、貯湯タンクの蓄熱量と、室内空気を設定室内空気温度まで加熱するのに必要な必要室内空気加熱熱量とに応じて、第1暖房熱交換器の水側配管と第2暖房熱交換器の2次側配管とを流れる水流量を制御する請求項5または6に記載のヒートポンプ装置。
  8. 貯湯タンクの蓄熱量を、前記貯湯タンク壁面に設置した複数個の温度センサーで検出する請求項1〜7のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  9. 必要室内空気加熱熱量を、室内空気温度と設定室内空気温度との温度差で検出する請求項1〜8のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  10. 暖房流量制御装置は、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量以上でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量以上の場合には第1暖房回路と第2暖房回路とで暖房運転を行う請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  11. 暖房流量制御装置は、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量以上でかつ必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満でかつ圧縮機が停止している場合に、第2暖房回路のみで暖房運転を行う請求項1〜10のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  12. 暖房流量制御装置は、必要室内空気加熱熱量が所定熱量未満でかつ圧縮機が運転している場合に、第1暖房回路だけで暖房運転を行い、冷媒流量制御装置は、給湯熱交換器の冷媒側配管を流れる冷媒の一部またはすべてが第1暖房熱交換器の冷媒側配管を流れるように制御する請求項1〜11のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  13. 暖房流量制御装置は、貯湯タンクの蓄熱量が所定熱量未満の場合には第1暖房回路のみで暖房運転を行う請求項1〜12のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  14. ヒートポンプ回路は、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力以上となる超臨界ヒートポンプサイクルであり、前記臨界圧力以上に昇圧された冷媒により給湯熱交換器の水側配管内の水を加熱する請求項1〜13のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置。
  15. 使用する冷媒が二酸化炭素であることを特徴とする請求項14に記載のヒートポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009133522A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Kayaba Ind Co Ltd 水圧システム及び食品加工装置
CN103175302A (zh) * 2011-12-22 2013-06-26 珠海格力电器股份有限公司 热水器水箱和热泵热水器
KR101627659B1 (ko) * 2015-05-15 2016-06-13 주식회사 경동나비엔 하이브리드 히트펌프 보일러 시스템

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