JP2006104998A - ディーゼル機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】DPF再生直後にEGR量を減少させて運転を行ったときに、NOx浄化効率の低下を防止する。
【解決手段】ディーゼル機関1の排気通路中4に設けられ、酸化雰囲気では排気中のNOxを吸着し、還元雰囲気では吸着していたNOxを放出、還元する吸着型NOx触媒6と、吸着型NOx触媒6の温度を検知する手段19と、吸入空気量を検知する手段14と、吸入空気量を吸着型NOx触媒6の温度と浄化効率の関係に基づいて予め設定した目標吸入空気量になるように調整する調整手段11と、を備える
【選択図】 図1
【解決手段】ディーゼル機関1の排気通路中4に設けられ、酸化雰囲気では排気中のNOxを吸着し、還元雰囲気では吸着していたNOxを放出、還元する吸着型NOx触媒6と、吸着型NOx触媒6の温度を検知する手段19と、吸入空気量を検知する手段14と、吸入空気量を吸着型NOx触媒6の温度と浄化効率の関係に基づいて予め設定した目標吸入空気量になるように調整する調整手段11と、を備える
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディーゼル機関の排気浄化装置に関し、特にNOx浄化率の向上に関するものである。
ディーゼル機関の排気浄化装置として、酸化雰囲気では排気中のNOxを吸着し、還元雰囲気では吸着していたNOxを放出、還元する吸着型NOx触媒や、運転状態に応じて不活性である排気ガスの一部を吸気系に還流させることにより、燃焼時の最高温度を下げてNOxの生成を低減している排気還流装置(外部EGR)や、排気通路に耐熱性フィルタ構造のトラップを備え、排気ガス中に含まれるカーボン等の微粒子であるパティキュレート(PM)を捕集するトラップ装置(DPF)等が知られている。なお、トラップ装置内のPM堆積量が所定値になった場合には、PMを燃焼させることによって捕集能力を再生する、いわゆる再生処理を行う。
また、外部EGRの他にも、排気ポートに排出された排気の一部が逆流して筒内に戻される排気還流(内部EGR)がある。内部EGR量は排気通路の圧力にほぼ比例して、つまりトラップ装置のPM捕集量にほぼ比例して増大する。
ところで、トラップ装置のPM捕集効率は、再生処理終了後に低下する性質が知られている。したがってこの状態でEGR量が多いとPMが未処理のまま排出されてしまい、排気成分の悪化を招く恐れがる。
しかし、従来の排気還流装置では、外部EGR量は機関の負荷や回転数に応じて決定されていたため、トラップ装置のPM捕集量が増大するのに伴って内部EGR量と外部EGR量との和であるトータルのEGR量が過大となり、排気成分を招く恐れがあった。
そこで、特許文献1では、トラップ装置の再生処理後にはトラップ装置の上流の排気圧力が所定圧力に達するまでは、外部EGR量を通常の運転モードより減少させ、トータルのEGR量が過大とならないようにする技術が開示されている。
特開平5−133286号公報
しかしながら、NOx吸着型触媒は触媒温度が高温になるほど、また触媒体積速度SVが大きくなるほどNOx浄化効率が低下する性質があるので、EGR量を通常の運転モードよりも低減させることによって触媒体積速度SVが大きくなり、トラップ装置の再生処理後で高温になっている状態では、吸着型NOx触媒のNOx浄化率が低下してしまう。
そこで、本発明では、未処理のPM排出による排気成分の悪化を招くことなく、NOx浄化率の低下を防ぐことを目的とする。
本発明のディーゼルエンジンの排気浄化装置は、ディーゼル機関の排気通路中に設けられ、酸化雰囲気では排気中のNOxを吸着し、還元雰囲気では吸着していたNOxを放出、還元する吸着型NOx触媒と、前記吸着型NOx触媒の温度を検知する手段と、吸入空気量を検知する手段と、前記吸着型NOx触媒の温度に基づいて予め設定した目標吸入空気量になるように吸入空気量を調整する調整手段と、を備える。
本発明によれば、検出した吸着型NOx触媒の温度において高いNOx浄化効率を確保できるような目標吸入空気量を設定しておけば、上述したようなトラップ装置とEGR手段を備えた機関において、トラップ装置の再生処理後にEGR量を通常の運転モードよりも減少させても、現在の触媒温度において高い浄化効率となる体積速度SVに調整されるので、排気成分の悪化を招くことなく、NOx浄化効率を確保することができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の構成の概略図である。
1はディーゼルエンジン、2は変速機、3は吸気通路、13は吸気通路3からの吸気をエンジン1の各気筒に分配する吸気マニホールド、4は排気通路、18はエンジン1の各気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置である。
吸気通路3には、可変ノズルターボ11のコンプレッサ11a、その下流にコンプレッサ11aで圧縮された吸気を冷却するインタークーラ10、さらにその下流にエンジン1に供給する吸気量を調節する吸気絞り弁12を設ける。
排気通路に4には、エンジン1側から順に、可変ノズルターボ11のタービン11b、貴金属を担持した酸化触媒5、吸着型NOx触媒6、排気中の微粒子(PM)を捕集するフィルタ(DPF)7を設け、さらに、吸着型NOx触媒6とDPF7の間には排圧を検出するための圧力センサ15を、DPF7の下流には空燃比を排気の空燃比を検出するためのλセンサ17を設ける。なお、吸着型NOx触媒6とDPF7には温度検出手段としての温度センサ19、16をそれぞれ設け、温度を検出する。
また、排気通路4と吸気マニホールド13を接続するEGR配管8を設けて、排気の一部を吸気マニホールド13に還流させるようにし、EGR配管8の途中にはEGR量を調節するEGRバルブ9を設ける。
上記の圧力センサ15、温度センサ19、16、λセンサ17の検出値はエンジンコントロールユニット(ECU)14に読み込まれる。ECU14にはこの他にもエンジン回転センサ、アクセル開度センサ等の検出信号が読み込まれ、これらに基づいて吸気絞り弁12やEGRバルブ9の開度、可変ノズルターボ11のノズル開度、燃料噴射装置18の噴射量等の決定や、吸入空気量を検知する手段として吸入空気量の検知を行う。なお、吸入空気量はエアフローメータ等によって直接検出してもよい。
また、吸気絞り弁12の開度と燃料噴射量との関係は、図15に示すように、エンジン回転速度が高くなるほど、また燃料噴射量が多くなるほど吸気絞り弁12の開度は大きくなっている。
上記の可変ノズルターボ11および吸気絞り弁12が後述するように吸入空気量を目標吸入空気量に調節する調節手段として機能する。
可変ノズルターボ11とは、実質的なノズルの断面積、またはターボ中心からノズル部の距離を変化させたように作動するシステムを備えた排気ターボのことである。
タービン11bへの排気入口にフラップ状のバルブ(可変ノズル)を設け、低速時には可変ノズルの開度を小さくすることによって、排気流量が少ない状態でもタービン11bを回転できるようにし、ターボラグを小さくしている。また、高速時には可変ノズルの開度を大きくすることによって、高い過給圧で過給を可能にしている。
次に、ECU14が実行する制御について図2〜図6のフローチャートを参照して説明する。ECU14は、吸着型NOx触媒5のNOx、硫黄の堆積量、DPF7のPM堆積量等に基づいてDPF7や吸着型NOx触媒6の再生等の制御を行う。
また、DPF7は図16に示すように、PM堆積量が少ない状態では捕集効率が低下する。したがって、例えば再生処理終了後の堆積量が少ない状態で、通常運転時と同様の割合でEGRを供給すると、捕集しきれないPMが排出されてしまう。これを防止するためにEGR量を低減させ(目標EGR減少モード)、さらに可変ノズルターボ11のノズル開度や吸気絞り弁12の開度調整による吸気量調整(吸気量調整モード)を行うことによって、EGR量低減に伴うNOx浄化率の低下を防止する。
以下、各フローチャートのステップにしたがって説明する。
図2のステップS1では、エンジン1の回転センサ、アクセル開度センサの検出値や、これらの検出値から求まる燃料噴射量等の運転状態を読み込む。
ステップS2では、吸着型NOx触媒6のNOx堆積量を算出する。具体的な算出方法は、例えば特許公報2600492号6頁に記載されている方法と同様に、エンジン回転数の積算値から推測してもよいし、または所定の走行距離ごとに吸着するNOxを予め求めておき、これを走行距離に応じて加算していく方法でもよい。
ステップS3では、吸着型NOx触媒6の硫黄堆積量を算出する。具体的な算出方法は、例えば特許公報2600492号6頁に記載されている方法と同様にエンジン回転数の積算値から推測する。
ステップS4では、DPF7のPM堆積量を算出する。具体的な算出方法は、従来から知られているのと同様に、堆積量とDPF7下流の排圧との関係を予め求めてマップ化しておき、圧力センサ15の検出値により前記マップを検索してもよいし、前回再生時からの走行距離、エンジン回転数の積算値等の走行履歴から推定してもよい。
ステップS5では、DPF再生モード中であるか否かの判定を行う。具体的には、DPF再生モードであれば1になる再生要求フラグregを読み込み、reg=1であれば後述するDPF再生モードのフローチャートにしたがって制御を行う。reg=0であればステップS6に進む。
ステップS6では、吸着型NOx触媒再生時の硫黄被毒解除モード中であるか否かの判定を行う。具体的には硫黄被毒解除モードであれば1になる硫黄被毒解除要求フラグdesulを読込み、desul=1であれば後述する硫黄被毒解除モードのフローチャートにしたがって制御を行う。desul=0であればステップS7に進む。
ステップS7では、吸着型NOx触媒再生時のリッチスパイクモード中であるか否かの判定を行う。具体的にはリッチスパイクモードであれば1になるNOx再生要求フラグspを読込み、sp=1であれば後述するリッチスパイクモードのフローチャートにしたがって制御を行う。sp=0であればステップS8に進む。
ステップS8では、DPF再生および硫黄被毒解除時の劣化防止モードであるか否かの判定を行う。具体的には劣化防止モードであれば1になる劣化防止要求フラグrecを読込み、rec=1であれば後述する劣化防止モードのフローチャートにしたがって制御を行う。rec=0であればステップS9に進む。
ステップS9では、DPF7に堆積したPMの量が所定量PM1に達したか否か、つまり再生時期になったか否かの判定を行う。
PM堆積量が所定量PM1に達したか否かの判定は、圧力センサ15により検出するDPF7の排圧が閾値を超えたか否かを判定することにより行い、超えた場合にはPM1に達したと判定する。ここで用いる排圧の閾値は、エンジン回転数と燃料噴射装置18の噴射量と排圧との関係を予め図7に示すようにマップ化しておき、これを検索することによって求める。なお、閾値はエンジン回転数が高いほど、また燃料噴射量が多いほど高くなる。
また、前回再生時からの走行距離が所定の距離を超え、かつ排圧が閾値を超えている場合に再生時期であると判定してもよい。
このように排圧を用いてDPF7の再生時期を判断するので、排圧が過剰に上昇することを確実に防止し、DPF7の性能劣化を防止することができる。
再生時期であると判定した場合にはステップS13に進み、再生要求を出す(reg=1)。再生時期でないと判定した場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、DPF7で捕集したPMの量が所定量PM2に達して、つまり排圧が所定値に達して目標EGR率減少モードから通常のEGR率モードに変更、および吸気量調整モードを解除する時期になったか否かの判定を行う。なお、PM2<PM1である。
ここでの判定は、ステップS9での判定と同様であるので説明を省略する。なお、閾値の決定に用いる閾値マップも図8に示すように図7と同様であり、エンジン回転数が高いほど、また燃料噴射量が多いほど高くなる。
PM堆積量が所定量PM2に達したと判定した場合にはステップステップS14に進み、EGR減少要求フラグlowegrをゼロにし、ステップS15で通常のEGR制御に戻し、ステップS16で吸気量コントロールを解除してリターンする。
所定量PM2に達していないと判定した場合にはステップS11に進む。
ステップS11では、ステップS3で算出した吸着型NOx触媒6内の硫黄堆積量が所定量SM1に達したか否かの判定を行う。
所定量SM1に達して、硫黄被毒解除が必要であると判定した場合には、ステップS17に進み、desul=1として硫黄被毒解除要求を出してリターンする。
所定量SM1に達していないと判定した場合には、ステップS12に進む。
ステップS12では、ステップS2で算出した吸着型NOx触媒6内のNOx吸着量が所定量NOx1に達して再生時期になったか否かの判定を行う。
所定量NOx1に達して吸着型NOx触媒6の再生が必要と判定した場合には、ステップS18に進み、NOx再生要求フラグsp=1としてNOx再生要求を出し、リターンする。なお、EGR減少モード中は、NOx1の目標堆積量を減少させる。
所定量NOx1に達していないと判定した場合には、そのままリターンする。
次に、ステップS5の判定でDPF再生要求フラグregが1であった場合に実行する、DPF再生モードについて、図3の制御フローチャートを参照して説明する。
ステップS101では、DPF7の温度を、PMを燃焼させるのに十分な温度域にするために、DPF7が捕集していると考えられる捕集量に合わせて排気の空燃比(排気λ)を制御する。ここでは、吸気絞り弁12によって吸気量を調整して目標の排気λに制御する。
具体的には、まず図11に示すような再生中の目標排気λとPM捕集量の関係を示すマップを、図2のステップS4で求めたPM堆積量で検索することによって目標排気λを求める。そして、この目標排気λとなるような目標吸入空気量を、図9に示すような目標吸入空気量を燃料噴射量およびエンジン回転数に割り付けたマップから求めて、これに応じて吸気絞り弁12の開度を調節する。
なお、図11に示すように、PM捕集量が少なくなるほど再生中の目標排気λは大きくなる。また、図9は排気λ=1とする場合の目標吸入空気量を検索するためのマップを示しているが、他の目標排気λについても同様のマップを用意しておき、目標排気λに応じたマップを読み込むようにする。
ステップS102では、温度センサ16で検出したDPF7の温度と再生中の目標上限値T1との比較を行う。DPF7の温度が目標上限値T1以下である場合にはステップS103に進む。高い場合にはステップS112に進み、DPF7の温度上昇を抑えるためにポスト噴射量を減量する。減量する量は、例えば図12に示すような運転状態に応じた単位ポスト噴射量マップを検索することによって求める。なお、ポスト噴射量が変動することで排気λが目標排気λから乖離するので、吸気絞り12によって吸入空気量を調整して、目標排気λとなるようにする。
ステップS103では、ステップS102と同様にDPF7の温度と再生中の目標下限値T2との比較を行う。DPF7の温度が目標下限値T2より高い場合にはステップS104に進む。低い場合にはステップS111に進み、目標下限値TM2より高くするために、ステップS112と同様の方法で求めた所定量だけポスト噴射量を増量する。
ステップS104では、ポスト噴射をした後に基準時間tdpfregが経過したか否かの判定を行う。基準時間tdpfregが経過していればステップS105に進み、経過していなければリターンする。なお、基準時間tdpfregは、DPF7に捕集されたPMを確実に燃焼除去できる時間を予め実験等により求めて設定する。
ステップS105では、再生が終了したと判断してポスト噴射を終了する。
ステップS106では、再生モードが終了したとして、再生要求フラグregをゼロにする。
ステップS107では、劣化防止モードに入るための劣化防止要求フラグをたてる(rec=1)。これは、PMの燃え残りがDPF7内にあった場合に排気λが大きく変化すると、DPF7内で一気に燃えて温度が上昇し、性能劣化を招く恐れがあり、これを回避するためである。
ステップS108では、再生直後のPM排出量を抑制するために、目標EGR率を減少させる。目標EGR率は、図13に実線で示すように、予め運転状態に割付けてあるが、これを図中点線で示すように各運転域とも所定量だけ減少させる。
ステップS109では、EGR率を減少させたときに吸着型NOx触媒6の浄化率を維持するために、可変ノズルターボ11のノズルを開いて吸気量を所定量だけ減少させる。
吸着型NOx触媒6の浄化率と温度および吸気量との関係は図17に示すように、吸入空気量が少なく、かつ触媒温度が低い所定の領域で浄化率が最も高く、そこから吸気量が増加したり、または触媒温度が上昇すると、浄化率は低下する。
また、ノズルの開度は図14に実線で示すように予め運転状態に割付けてあるが、これを図中点線で示すように、各運転領域とも所定量だけ大きくする。ノズル角度を大きくすることによって、同排気流量であってもタービン11bの回転速度が低下し、これに伴ってコンプレッサ11aも低下するので吸気量が減少する。
そこで、図17の高い浄化率領域になる吸入空気量になるようなノズル角度に変更することによって、EGR率を減少させたときの浄化率の低下を防止する。なお、吸気絞り弁12の開度を絞って吸気量を減少させてもよい。
ステップS110では、目標EGR率を減少してNOx触媒11の浄化率モードに入ったため、EGR減少要求フラグlowegrをたてる(lowefgr=1)。
上記のように、DPF再生モードでは、ポスト噴射量を調整することによってDPF7の温度を目標上限値T1と目標下限値T2の間に保ちながら所定時間再生を行い、再生を終了した後には、PM生成を抑制するための目標EGR率減少モードに入ったとして目標EGR率減少要求を出すとともに、NOx触媒浄化率を維持するための吸気コントロールを開始する。
硫黄被毒解除モードについて図4を参照して説明する。
図4は硫黄被毒解除モードの制御フローチャートであり、図2のステップS6で硫黄被毒解除要求フラグdesulが立っているとき、つまり、図2のステップS11で硫黄堆積量が所定量SM1に達しているときに行う制御である。
ステップS201では、排気λがストイキになるように吸気量を制御する。具体的には、図14に示すように目標吸気量を運転状態に割り付けたマップから目標吸気量を求め、この吸気量となるように吸気絞り弁12の開度を調整する。
ステップS202では、吸着型NOx触媒6のベッド温度が所定値T3より高いか否かを判定する。例えば、Ba系の吸着型NOx触媒を使う場合は、リッチ〜ストイキ雰囲気で600度以上にする必要があることから、T3は600度以上に設定する。所定値T3より低い場合にはステップS209に進み、ポスト噴射量を所定量だけ増量して温度を上昇させる。ポスト噴射によって排気λが変動するが、ステップS201で吸気量を再度調整することで、目標の排気λと目標のベッド温度にすることができる。所定値T3より高い場合にはステップS203に進む。
ステップS203では、目標の排気λおよびベッド温度での硫黄被毒解除処理が所定時間tdesul行われたか否かを判定する。所定時間tdesulが経過していない場合にはリターンし、所定時間経過した場合にはステップS204に進む。
ステップS204では、硫黄被毒解除処理が終了したと判断してストイキ運転を解除する。
ステップS205では、劣化防止モードに入るための劣化防止要求フラグをたてる(rec=1とする)。これは、上記のような高温の条件下でPMがDPF7内に堆積している場合に、排気λを急激に大きくすると、DPF7内でPMが一気に燃えて温度が上昇し、性能劣化を招く恐れがあるからである。
ステップS206では、硫黄被毒解除処理が終了したので、硫黄被毒解除要求フラグdesulをゼロにする。
ステップS207では、硫黄被毒解除処理が終了したので、吸着型NOx触媒6内の硫黄堆積量をリセットしてゼロにする。
ステップS208では、NOx再生要求フラグspをゼロにする。これは、硫黄被毒解除処理を行うことによって、吸着型NOx触媒6は長時間ストイキ雰囲気にさらされ、これによりNOx再生が行われる。つまり、硫黄被毒解除処理を行うことによってNOx再生も同時に行われるからである。そこで、硫黄被毒解除処理が終了したらNOx再生も終了したものとする。
上記のように硫黄被毒解除モードでは、排気λがストイキ、吸着型NOx触媒6のベッド温度が所定値T3以上の雰囲気を所定時間tdesul維持することによって硫黄被毒解除処理を行う。硫黄被毒解除処理終了後はストイキ運転を解除し、吸着型NOx触媒6のNOx堆積量をゼロにリセットする。また、硫黄被毒解除処理中の高温雰囲気によりNOx再生も同時に行われるので、硫黄被毒解除処理が終了したときには、NOx再生も終了したとして、NOx再生要求フラグspをゼロにする。
リッチスパイクモードについて図5のフローチャートを参照して説明する。
ステップS301では、予め設定した所定のリッチ条件になるように排気λを制御する。
ステップS302では、ステップS301で制御したリッチ条件になってから所定時間tspikeが経過したか否かを判定する。経過した場合にはステップS303に進み、経過していない場合にはリターンする。
ステップS303では、所定時間リッチスパイクを実行したので、リッチ運転を解除するとともに、NOx再生要求フラグspをゼロにして、スパイクモードを終了する。
劣化防止モードについて図6のフローチャートを参照して説明する。
ステップS401では、DPF7のベッド温度を検知する。
ステップS402では、排気λを以下のように制御する。ここでは再生直後もしくは高負荷運転直後なのでDPF7内が高温であり、燃え残り、もしくは堆積したPMが高温の条件下で一気に燃焼(酸化)して温度が過剰に上昇することを防止するため、排気λを所定の値、例えばλ≦1.4に制御する。目標吸気量は前述した図10から求まる値になるように、λセンサ17の出力からフィードバック制御する。
ステップS403では、DPF7のベッド温度が、PMの急激な酸化が開始する恐れのない温度T4より低いか否かを判定する。T4より低い場合はステップS404に進み、高い場合にはリターンする。
ステップS404では、DPF7のベッド温度が前記温度T4より低く、酸素濃度が大気並みになってもDPF7の劣化を回避することができるので、ステップS402で開始した排気λの制御を終了する。
ステップS405では、劣化防止モードが終了したので、劣化防止要求フラグrecをゼロにする。
以上により本実施形態では、吸入空気量を吸着型NOx触媒6の温度に対して高い浄化効率を確保できるよう予め設定した目標吸入空気量になるように、可変容量ターボチャージャ11や吸気絞り弁12等を用いて調整するので、DPF7の再生処理後に通常の運転モードよりもEGR量を減少させても、高いNOx浄化効率を確保することができる。
なお、吸入空気量の調整は、図14に示すように、現在の吸入空気量により定まる可変ノズル開度を、吸着型NOx触媒6の温度に応じて定まる所定量だけ変更することによって行う。
また、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、ディーゼル機関の排気浄化装置に適用可能である。
1 ディーゼルエンジン
2 変速機
3 吸気通路
4 排気通路
5 酸化触媒
6 吸着型NOx触媒
7 フィルタ(DPF)
8 EGR配管
9 EGRバルブ
10 インタークーラ
11 可変ノズルターボ
11a コンプレッサ
11b タービン
12 吸気絞り弁
13 吸気マニホールド
14 エンジンコントロールユニット(ECU)
15 圧力センサ
16 温度センサ
17 λセンサ
18 燃料噴射装置
19 温度センサ
2 変速機
3 吸気通路
4 排気通路
5 酸化触媒
6 吸着型NOx触媒
7 フィルタ(DPF)
8 EGR配管
9 EGRバルブ
10 インタークーラ
11 可変ノズルターボ
11a コンプレッサ
11b タービン
12 吸気絞り弁
13 吸気マニホールド
14 エンジンコントロールユニット(ECU)
15 圧力センサ
16 温度センサ
17 λセンサ
18 燃料噴射装置
19 温度センサ
Claims (5)
- ディーゼル機関の排気通路中に設けられ、酸化雰囲気では排気中のNOxを吸着し、還元雰囲気では吸着していたNOxを放出、還元する吸着型NOx触媒と、
前記吸着型NOx触媒の温度を検知する手段と、
吸入空気量を検知する手段と、
吸入空気量を、前記吸着型NOx触媒の温度に基づいて予め設定した目標吸入空気量になるように調整する調整手段と、を備えることを特徴とするディーゼル機関の排気浄化装置。 - 前記調整手段として、吸気絞り弁を用いる請求項1に記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
- 前記調整手段として、可変容量ターボチャージャを用いる請求項1に記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
- 前記調整手段として、前記吸気絞り弁と可変容量ターボチャージャとを同時に用いる請求項1に記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
- 前記目標吸入空気量は、前記吸着型NOx触媒の温度と、現在の吸入空気量とに基づいて決定する請求項1〜4のいずれか一つに記載のディーゼル機関の排気浄化装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004291179A JP2006104998A (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | ディーゼル機関の排気浄化装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009162144A (ja) * | 2008-01-08 | 2009-07-23 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
WO2009089074A3 (en) * | 2008-01-11 | 2009-10-29 | Cummins Inc. | Egr catalyzation with reduced egr heating |
JP2010513769A (ja) * | 2006-12-14 | 2010-04-30 | ルノー・エス・ア・エス | 排気ガス後処理システムの再生の終わりに発生する吸気騒音を制限する方法 |
JP2012207582A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Osaka Gas Co Ltd | エンジンシステム |
JP2019142394A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド自動車 |
-
2004
- 2004-10-04 JP JP2004291179A patent/JP2006104998A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7077653B2 (ja) | 2018-02-22 | 2022-05-31 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド自動車 |
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