JP2006102690A - 容器内容物の放出量調整機構ならびにそれを備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】押釦本体10の環状部分15の内周面の一部に内容物放出量調整用の溝部15aを形成し、一周に渡って前後方向の長さが異なる放出量調整部27を有する回動部材20を当該環状部分に保持した。放出量調整部27と環状部分15とは周面同士のみでシールされている。後端面27cと仕切壁状部14との間にはバッファ空間域Bが設定され、両者間の面当てシールは行っていない。図示の多量放出モードでは、放出量調整部27の最短部27aが深溝部分15bに位置して内容物流入口の面積Aが大きくなっている。操作レバー22を180度ほど回動すると放出量調整部27の最長部27bが浅溝部分15cに位置して面積Aが小さい少量放出モードとなる。トリガーレバー形式の操作部材を用いた放出量調整機構も開示する。
【選択図】図1
Description
・操作時に直線移動する押釦形式のもの
・操作時に回動するトリガレバー形式のもの
などを対象とする。
(a)調整用回動部材の外周面と(それを保持する)押釦本体凹状部の内周面とを密接させるといったいわゆる径シールだけでなく、
(b)調整用回動部材の後端面も(それを受ける)押釦本体凹状部の底面と密接させるといったいわゆる面当てシールも十分なものとなるように、
押釦本体および調整回動部材のペアを製造し、組立てなければならない。
(1)容器内部から内容物放出口(例えば後述の放出孔部材30,80の放出孔31)にいたる通路部分(例えば後述の流出側開口部13)の内容物通過対象範囲を変更できるようにした放出量調整機構において、前記通路部分を構成する筒状部(例えば後述の管状部分15,筒状部60)および、この筒状部との間で回動する回動部材(例えば後述の回動部材20,70)の一方の周面に、その長手方向に続く内容物通過用の凹状部(例えば後述の溝部15a,61,62)を形成し、前記筒状部および前記回動部材の他方に、当該回動部材の回動操作により前記凹状部の一部を閉じてそこへの流入実効面積(例えば後述の内容物流入口Aの面積)を変化させるための調整作用部(例えば後述の放出量調整部27,72)を形成する。
(2)前記凹状部として、前記筒状部の内周面に、その開口側からの深溝部分(例えば後述の深溝部分15b,61)とこれの上流側に続く浅溝部分(例えば後述の浅溝部分15c,62)とからなる溝部を形成し、前記調整作用部として、前記回動部材に、その回動状態に応じて前記溝部との対向部分の前記長手方向の位置が異なる態様の後端部(例えば後述の最短部27a,最長部27b,後端面27c)からなる外周面を形成する。
図1および図2は押釦形式の操作部材を用いた放出量調整機構を示し、図3はトリガレバー形式の操作部材を用いた放出量調整機構を示している。
1は内容物放出用の押釦,
10は押釦本体,
11は押釦本体10をステム(図示省略)に嵌合するための流入側開口部,
12は当該流入側開口部に続く内容物放出用の縦通路,
13は押釦本体10に後述の回動部材20を取り付けるための流出側開口部,
14は縦通路12とその直下流側に位置して流出側開口部13の一部からなる後述のバッファ空間域B(横通路)とを分ける仕切壁状部,14aは当該仕切壁状部に形成されて縦通路12と連通する孔部,
15はバッファ空間域Bの構成要素であって後述の放出量調整部27を密接・回動可能な状態に保持する管状部分(凹状部),15aは当該管状部分の例えば上側内周面に形成された内容物放出量調整用の溝部,15bは前方の深溝部分,15cは後方の浅溝部分,
16は後述の回動部材20の環状突起23と係合して当該回動部材を回動可能に保持するための押釦本体側の環状凹部,
20は後述の外側筒状部21および内側鞘状部24などからなり押釦本体10に対し回動可能に設定されて放出量モードを切替えるための回動部材,
21は押釦本体10に取り付けて回動可能に保持されるとともに後述の放出孔部材30を密接状態で嵌合保持するための外側筒状部,
22は回動部材20の操作レバー,
23は押釦本体側の環状凹部16に対応した回動部材側の被ガイド用の環状突起,
24は外側筒状部21との間に複数の内容物通過用孔部を間歇的に設ける態様で当該筒状部と一体成形された内側鞘状部,
25は内側鞘状部24の一部であって後述の放出孔部材30のスクリュー部31に当接する前面部,
26は内側鞘状部24の一部であって後述の放出孔部材30の内周面と当接する胴部,
27は内側鞘状部24の後端側部分であってその周面の後端位置(前後方向の長さ)を一周にわたりいわばリニアに順次変化させ、押釦本体10の管状部分15の内周面と当接しながらの回動の程度に応じて、後述の内容物の流入口Aの前後方向の長さ(流入口Aの実効面積)を変更するための放出量調整部,27aは多量放出モードに対応の最短部,27bは少量放出モードに対応の最長部,27cはこの最短部と最長部との間で周回している後端面,
30は回動部材20の外側筒状部21と内側鞘状部24との間に嵌め込まれて当該回動部材と連動する放出孔部材,
31は放出孔,
32は放出孔31に通じて放出内容物を霧状にするためのスクリュー部,
33は回動部材20の外側筒状部21と内側鞘状部24との間に嵌め込まれる環状部分,33aは当該環状部分の内周面の前後方向に間歇的に形成された内容物通過用の溝部,
Aは押釦本体側の溝部15aと回動部材側の放出量調整部27とによって設定され、その面積が回動部材20の回動状態に応じて変化する内容物流入口,
Bは押釦本体側の仕切壁状部14と回動部材側の放出量調整部27との間に形成されて内容物流入口Aへと通じるバッファ空間域B(横通路),
をそれぞれ示している。
(c)押釦本体10の管状部分15の任意の内周面部分(例えば上側内周面)に内容物放出量調整用の溝部15aを形成し、
(d)当該溝部の内容物流入口Aの内容物通過用面積を特定する作用を持つ(回動部材20の一部の)放出量調整部27の前後方向のいわば身長を、回動部材20の回動操作によって変更する、すなわち上述の背景技術で述べた調整用回動部材の後端面に相当する本発明の後端面27cと押釦本体凹状部の底面に相当する本発明の管状部分15の底面(仕切壁状部14の前面)との間にバッファ空間域Bを設定した、
ことである。
・放出量調整部27の外周面が押釦本体10の管状部分15の内周面に密接し、後端面27cと端面14との間にはバッファ空間域Bが形成され、
・胴部26の外周面が放出孔部材30の環状部分33の内周面に当接し、
・前面部25が放出孔部材30のスクリュー部32に当接し、
・外側筒状部21の内周面が放出孔部材30の環状部分33の外周面に密接し、
・外側筒状部21の外周面が押釦本体10の流出側開口部13の周面に密接した、
態様になっている。
40は容器本体側に固定された肩カバー,41は当該肩カバーを構成する対向部分の各外周面に形成した操作部材回動用の一対の支軸,
50は支軸41を中心に回動可能な操作部材,51はトリガレバー,52は当該トリガレバーの上側部分に形成した前面U字状の前方開口部,53は当該操作部材を構成する対向部分の各内周面に形成した半円凹状で後述の円柱状突出部63に対する一対の倣い部,54は支軸41を保持する一対の孔部,
60は全体がL字状断面で後述のステム90とともに上下動して放出内容物の通路となる筒状部,61は上述の内容物放出量調整用の深溝部分15bと同一の作用を呈する深溝部,62は同じく浅溝部分15cと同一の作用を呈する浅溝部,63は当該筒状部の屈曲部分(縦通路の下流端部分)の外面に倣い部53のそれぞれと対応する態様で形成した一対の円柱状突出部,
70は前面が楕円形状で固定筒状部60に対して回動可能に設定された回動部材(≒上述の回動部材20),71は当該回動部材の外側筒状部との間に複数の内容物通過用孔部を間歇的に設ける態様で当該外側筒状部と一体成形された内側鞘状部(≒上述の内側鞘状部24),72は深溝部61および浅溝部62と協働作用する放出量調整部(≒上述の放出量調整部27)
80は回動部材70の前面側の環状空間域に嵌合してこれと連動する放出孔部材(≒上述の放出孔部材30),
90は筒状部60の上流端側開口部と嵌合してこれを固定的に保持するステム,
をそれぞれ示している。
・レバー形式の操作部材50を用い、
・ステム90に続く筒状部(放出内容物の通路)60が操作部材50とは別部材になっていることである。
・ステム90に固定された筒状部60の円柱状突出部63と、肩カバー40に軸支された操作部材50の倣い部53とが対向し、
・筒状部60の下流側端部がトリガレバー51(操作部材50)の前方開口部52に入り込んだ、
状態で一体化している。
例えば、
(1)通路部分を構成する管状部分15,筒状部60の側に放出量調整部27,72を形成し、回動部材20,70の側に溝部15a,61,62を形成する、
(2)管状部分などの外側に放出量調整部を配する、
(3)押釦としてスパウト作動やチルト作動に対応したものを用いる、
(4)トリガレバーとして本件出願人が特開2002−233797号公報や特開平11−197563号公報などで図示したタイプのものを用いる、
などのように変更してもよい。
10:押釦本体
11:流入側開口部
12:内容物放出用の縦通路
13:流出側開口部
14:仕切壁状部
14a:孔部
15:管状部分(凹状部)
15a:内容物放出量調整用の溝部
15b:深溝部分
15c:浅溝部分
16:環状凹部
20:回動部材
21:外側筒状部
22:操作レバー
23:被ガイド用の環状突起
24:内側鞘状部
25:前面部
26:胴部
27:放出量調整部
27a:最短部
27b:最長部
27c:後端面
30:放出孔部材
31:放出孔
32:スクリュー部
33:環状部分
33a:内容物通過用の溝部
A:内容物流入口
B:バッファ空間域B(横通路)
40:肩カバー
41:一対の支軸
50:操作部材
51:トリガレバー
52:前面U字状の前方開口部
53:一対の倣い部
54:一対の孔部
60:筒状部
61:深溝部
62:浅溝部
63:一対の円柱状突出部
70:回動部材
71:内側鞘状部
72:放出量調整部
80:放出孔部材
90:ステム
Claims (4)
- 容器内部から内容物放出口にいたる通路部分の内容物通過対象範囲を変更できるようにした放出量調整機構において、
前記通路部分を構成する筒状部および、この筒状部との間で回動する回動部材の一方の周面に、その長手方向に続く内容物通過用の凹状部を形成し、
前記筒状部および前記回動部材の他方に、当該回動部材の回動操作により前記凹状部の一部を閉じてそこへの流入実効面積を変化させるための調整作用部を形成した、
ことを特徴とする放出量調整機構。 - 前記凹状部として、前記筒状部の内周面に、その開口側からの深溝部分とこれの上流側に続く浅溝部分とからなる溝部を形成し、
前記調整作用部として、前記回動部材に、その回動状態に応じて前記溝部との対向部分の前記長手方向の位置が異なる態様の後端部からなる外周面を形成した、
ことを特徴とする請求項1記載の放出量調整機構。 - 請求項1または2記載の放出量調整機構を備えて容器内部に放出用ガスおよび内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。 - 請求項1または2記載の放出量調整機構を備えて容器内部に内容物を収容したポンプ式製品。
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JP2004294885A JP2006102690A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 容器内容物の放出量調整機構ならびにそれを備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 |
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JP2014156255A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Maruichi Valve Co Ltd | エアゾール容器用噴射ボタン |
JP2016059896A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社三谷バルブ | 内容物放出構造ならびにこの内容物放出構造を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 |
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Citations (3)
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JPS49104208A (ja) * | 1973-02-06 | 1974-10-02 | ||
JPS56133358A (en) * | 1980-02-22 | 1981-10-19 | Elf Aquitaine | Composition containing alpha-amino acid sulfoxide for hydrating keratin-containing substance |
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2004
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