JP2006101904A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手を汚さずにフィルタの清掃が行える電気掃除機を提供する。
【解決手段】 吸込口体に設けた塵埃吸込口から掃除機本体11の電動送風機23の吸込開口24までの吸込風路の途中に設けられるとともに、前記塵埃吸込口に連通する吸込口52を有する集塵容器50を有し、この集塵容器50は、吸込口52から吸い込まれた塵埃および空気を塵埃と空気とに分離するネットフィルタ60と、このネットフィルタ60によって分離された塵埃を溜める集塵室55と、ネットフィルタ60を吸込口側フィルタ部と集塵室側フィルタ部とに仕切る仕切部材56とを備え、この仕切部材56は、吸込口52から吸引された空気を吸込口側フィルタ部に向けて流す第1風路と、その空気を集塵部側へ迂回させて集塵部側フィルタ部に向けて流す第2風路とに分けるようになっている電気掃除機であって、仕切部材56をネットフィルタ60に沿って移動可能に設け、電動送風機23の駆動中に仕切部材56を移動させるパルスモータを設けた。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば掃除機本体に集塵容器を着脱自在に設ける電気掃除機に関する。
従来から、図10に示す電気掃除機が知られている(例えば特許文献1参照)。
かかる電気掃除機は、掃除機本体120と、この掃除機本体120に着脱自在に装着される集塵容器150とを備えている。
掃除機本体120は、後部が本体ケース130にヒンジ結合されて上下方向に開閉可能となっている蓋体140を備えるとともに、図示しない電動送風機を内蔵している。
集塵容器150は、図11に示すように、本体ケース130の前に前方へ突出した皿状の載置部135に着脱自在に載置され、蓋体140を閉じた際にこの蓋体140と載置部135とで挟持されて固定されるようになっている。
集塵容器150は、図11に示すように、ケース本体153と、このケース本体153内に設けた塵埃分離部160と、この塵埃分離部160で分離された塵埃を溜める集塵室部155とを有している。
塵埃分離部160は、筒状に形成した複数の枠体W1,W2,W3と、この枠体W1,W2,W3で形成された周面開口164に取り付けたネットフィルタF1とで構成されている。
集塵容器150の連通パイプ192の開口192Aは、蓋体140を閉じているときには接続口143に連通し、この接続口143には図示しない集塵ホースが接続されるようになっている。また、集塵容器150の後部開口151は掃除機本体120の電動送風機の吸込開口(図示せず)に連通するようになっている。
そして、集塵ホースを介して吸引されてきた空気および塵埃は、塵埃分離部160で空気と塵埃に分離され、空気は矢印Q1に示すようにネットフィルタF1を通って集塵容器150の後部開口151から電動送風機の吸込開口へ吸引されていく。
一方、塵埃分離部160で分離された塵埃は矢印Q2で示すように集塵室部155に向かって流れていき、この集塵室部155に集塵されていく。
ところで、この電気掃除機にあっては、ネットフィルタFに付着した塵埃を掃除し易いように、連通パイプ192が矢印N方向に回動して、塵埃分離部160の前面(図11において左側)が開放されるようになっている。
特開2004−167150号公報
しかしながら、このような電気掃除機にあっては、集塵容器150を掃除機本体120から取り外し、片方の手で集塵容器150を持ち他方の手でネットフィルタFに付着した塵埃を清掃するため、どうしても手を汚してしまうという問題があった。
この発明の目的は、手を汚さずにフィルタの清掃が行える電気掃除機を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、吸込口体に設けた塵埃吸込口から掃除機本体の電動送風機の吸込開口までの吸込風路の途中に設けられるとともに、前記塵埃吸込口に連通する吸込口を有する集塵部を有し、
この集塵部は、前記吸込口から吸い込まれた塵埃および空気を塵埃と空気とに分離するフィルタと、このフィルタによって分離された塵埃を溜める集塵室と、前記フィルタを吸込口側フィルタ部と集塵室側フィルタ部とに仕切る仕切部材とを備え、この仕切部材は、前記吸込口から吸引された空気を吸込口側フィルタ部に向けて流す第1風路と、その空気を集塵室側へ迂回させて集塵室側フィルタ部に向けて流す第2風路とに分けるようになっている電気掃除機であって、
前記仕切部材を前記フィルタに沿って移動可能に設け、
前記電動送風機の駆動中に前記仕切部材を移動させる移動手段を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、手を汚さずにフィルタの清掃が行える。
以下、この発明に係る電気掃除機の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示す電気掃除機10は、掃除機本体11と、この掃除機本体11の接続口10Aに一端が着脱自在に接続されその他端には手元操作管13が設けられている集塵ホース12と、手元操作管13に着脱自在に接続した延長管14と、延長管14の先端部に着脱自在に接続された吸込口体15とを備えている。手元操作管13には操作部13Aが設けられており、この操作部13Aには複数の操作スイッチ13aが設けられている。
吸込口体15には、その底面に塵埃を吸引する図示しない吸込開口(塵埃吸込口)を形成した吸込室(図示せず)が形成されて、この吸込室は延長管14および集塵ホース12を介して掃除機本体11に設けた集塵部である集塵容器50(図2参照)の吸込口52に連通している。
電気掃除機本体11は、図2に示すように、本体ケース20と、本体ケース20内に着脱自在に装着される集塵容器50と、後部が本体ケース20にヒンジ結合されて前側が上下方向に開閉可能となっている蓋体40とを備えている。
本体ケース20の前側には、集塵容器50が着脱自在に装着される集塵容器室21が形成され、この集塵容器室21の上部開口22が上記蓋体40によって密閉されている。また、本体ケース20の後側には電動送風機23が設けられており、この電動送風機23の吸込開口24が集塵容器50の後部開口51(図4参照)に図示しない接続風路を介して連通している。
本体ケース20には多数の排気孔25が形成され、また、後輪26にも多数の排気孔27が形成されている。そして、電動送風機23が吸込開口24から吸引し空気を図示しない排出口から排出し、この空気がそれら排気孔25,27から排気されるようになっている。
そして、集塵容器50は、吸込口体15の吸込開口から電動送風機23の吸込開口24までの吸込風路の途中に設けられている。
蓋体40には、図2に示すように孔41が形成され、この孔41にボタン42が設けられている。このボタン42は、図示しないスプリングによって上方に付勢されて孔41を閉塞しており、このボタン42がスプリングの付勢力に抗して下方に押されると、孔41が開成して集塵容器室21が外気に連通される。
この集塵容器室21は、集塵容器50が装着されていないときには接続風路Gを介して電動送風機23の吸込開口24に連通するようになっている。
集塵容器50は、図3および図4に示すように、前側(図4において左側)に吸込口52を有し後側に後部開口51を有するフィルタ装着部58を形成した集塵容器本体53と、この集塵容器本体53の底部に開閉可能に設けた底蓋59等とを有している。底蓋59は、図3に示すように、左側方にある軸線Jを中心にして矢印F方向に回動することにより開成する。
フィルタ装着部58は、断面が四角形状の筒状に形成され、このフィルタ装着部58内にはプリーツフィルタ体75が着脱自在に装着されている。集塵容器本体53の吸込口52は図2に示すように掃除機本体11の接続口10Aに連通している。
集塵容器本体53は、図4に示すように、吸込口52から吸い込まれた塵埃および空気を塵埃と空気とに分離するネットフィルタ(フィルタ)60と、このネットフィルタ60によって分離された塵埃を溜めるとともにネットフィルタ60の下側に形成された集塵室55と、図の矢印で示す第1風路P1と第2風路P2とに分ける仕切部材56と、ネットフィルタ60とプリーツフィルタ体75との間に形成した負圧室57等とを備えている。
ネットフィルタ60は、吸込口52の上端から集塵室55の後壁55Kの上端に亘って設けられている。また、ネットフィルタ60は図示しない枠体によって保持されており、その一部60Aが円弧状に形成され、ネットフィルタ60が塵埃を集塵室55へ案内する風路61を形成している。なお、後壁55Kは集塵容器本体53の側壁(図示せず)に一体に形成されている。
仕切部材56は、図5に示すように、平面視がほぼ長方形を呈しており、その一端の両側面には軸56J1,56J2が設けらている。この軸56J1,56J2が集塵容器本体53の側壁に回動自在に軸支されている。また、軸56J1は側壁を貫通しており、この軸56J1の一端にはギア70が取り付けられている。このギア70は、掃除機本体11の集塵容器室21内に設けた図7に示すギア71に噛合するようになっており、このギア71が集塵容器室21内に設けたパルスモータMによって回動するようになっている。
そして、パルスモータMの駆動によって仕切部材56が軸56J1,56J2を中心にして図4に示す実線位置と鎖線位置との間を往復回動するようになっている。
また、仕切部材56には長方形の穴56Aが形成され、仕切部材56の先端(他端)にはネットフィルタ60に付着した塵埃を掻き落とすブラシ56Bが設けられている。
仕切部材56は、この仕切部材56より上にあるネットフィルタ60の部分(吸込口側フィルタ部)と、仕切部材56より下にあるネットフィルタ60の部分(吸込室側フィルタ部)とに仕切っている。
[動 作]
次に、上記のように構成される電気掃除機の動作について説明する。
先ず、図2に示すように、集塵容器50を掃除機本体11の集塵容器室21に装着し、図1に示すように集塵ホース12を掃除機本体11の接続口10Aに接続するとともに手元操作管13に延長管14を介して吸込口体15を接続する。
そして、手元操作管13の操作部13Aのスイッチ13aを操作すると電動送風機23が駆動される。この電動送風機23の駆動により、電動送風機23の吸込開口24から空気が吸い込まれて、接続風路(図示せず)を介して集塵容器50の後部開口51に作用し、さらにプリーツフィルタ体75を介して集塵容器50の負圧室57が負圧となる。
この負圧がネットフィルタ60を介して風路61に作用し、この負圧が集塵容器50の吸込口52を介して集塵ホース12,延長管14および吸込口体15に作用し、吸込口体15から空気とともに塵埃が吸引されていく。
この吸引された塵埃および空気が延長管14および集塵ホース12を介して集塵容器50の吸込口52へ吸引されていく。この吸込口52へ吸引された塵埃および空気は風路61に吸引されていく。
風路61に吸引された空気は、図4に示すように、仕切部材56によって第1風路P1と第2風路P2とに分かれて流れていく。そして、第1風路P1を流れる風量は、第2風路P2を流れる風量より大きなものとなっている。
第1風路P1に沿って流れる空気は、風路61からそのまま直進してネットフィルタ60を介して負圧室57へ流れていく。また、第1風路P1に沿って流れていく塵埃はその空気からネットフィルタ60により分離される。この分離された塵埃は第2風路P2に沿って流れる空気により集塵室55へ落下していく。
また、第2風路P2に沿って流れる空気は、風路61から仕切部材56の穴56Aを通って仕切部材56の下側に回り込んだ後にネットフィルタ60を介して負圧室57へ流れていく。
そして、風路61から第2風路P2に沿って下方に向かう比較的質量の大きい塵埃は、仕切部材56の穴56Aからそのまま集塵室55へ落下していく。また、第2風路P2に沿って流れていく比較的軽い塵埃は仕切部材56の下側のネットフィルタ60により空気から分離され、この分離された塵埃は集塵室55へ落下していく。
一方、電動送風機23の駆動とともにパルスモータMが駆動されて、仕切部材56が軸56J1,56J2を中心にして図4の実線位置と鎖線の位置との間を往復回動していく。この往復回動は電動送風機23が駆動されている間何回も行われることになる。
仕切部材56が図8に示す実線位置へ回動すると、第1風路P1を流れる風量が少なくなるとともに、第2風路P2を流れる風量が増加する。そして、仕切部材56の先端部56aの上面に当たる空気の量が増加して、矢印で示すように強い乱気流R1が多く発生する。この強く且つ多くの乱気流R1によって、ネットフィルタ60の部分60Bに付着した塵埃が剥離されていき、この剥離された塵埃が第2風路P2を流れる空気によって集塵室へ落下していく。
また、仕切部材56の裏面側でも乱気流R2が発生し、仕切部材56の下側のネットフィルタ60の部分に付着した塵埃がその乱気流R2によって剥離されていく。
仕切部材56が図4に示す位置に回動したときも、上記と同様にして乱気流R1,R2が発生し、ネットフィルタ60の部分に付着した塵埃が乱気流R1,R2によって剥離されていく。
このように、ネットフィルタ60に付着した塵埃を乱気流R1,R2によって剥離していくので、仕切部材56の回動範囲より広い広範囲に亘ってネットフィルタ60に付着した塵埃を剥離していくことができる。
また、仕切部材56が回動することにより、仕切部材56のブラシ56Bがネットフィルタ60に付着した塵埃を掻き落としていくので、ネットフィルタ60に付着した塵埃をより確実に剥離させることができる。
負圧室57へ流れた空気は、プリーツフィルタ体75および図示しないガイド風路を介して電動送風機23の吸込開口24へ吸引されていく。
上述のように、電動送風機23が駆動されている間、パルスモータMによって仕切部材56が往復回動し、この仕切部材56によって発生する乱気流R1,R2がネットフィルタ60に付着した塵埃を広範囲に亘って剥離していくので、従来のように集塵容器50を掃除機本体11から外してネットフィルタ60の掃除を行う必要がない。このため、手を汚してしまうことがない。
図9は、別な例の仕切部材56を示したものであり、この仕切部材56の裏面に穴56Aの右側(図9において)の縁部にリブ80を設けたものであり、このリブ80を設けることにより、強い乱気流R2を発生させるようにしたものである。
この発明に係る電機掃除機の外観を示した斜視図である。 図1に示す掃除機本体の構成を示した部分断面図である。 集塵容器の外観を示した斜視図である。 集塵容器の構成を示した断面図である。 仕切部材を示した平面図である。 図5に示す仕切部材の断面図である。 仕切部材の往復回動させる機構を示した説明図である。 集塵容器の仕切部材と乱気流との関係を示した説明図である。 仕切部材の別な例を示した断面図である。 従来の掃除機本体を示した外観図である。 従来の集塵容器を示した説明図である。
符号の説明
11 掃除機本体
23 電動送風機
24 吸込開口
50 集塵容器
52 吸込口
56 仕切部材
55 集塵室
60 ネットフィルタ

Claims (2)

  1. 吸込口体に設けた塵埃吸込口から掃除機本体の電動送風機の吸込開口までの吸込風路の途中に設けられるとともに、前記塵埃吸込口に連通する吸込口を有する集塵部を有し、
    この集塵部は、前記吸込口から吸い込まれた塵埃および空気を塵埃と空気とに分離するフィルタと、このフィルタによって分離された塵埃を溜める集塵室と、前記フィルタを吸込口側フィルタ部と集塵室側フィルタ部とに仕切る仕切部材とを備え、この仕切部材は、前記吸込口から吸引された空気を吸込口側フィルタ部に向けて流す第1風路と、その空気を集塵室側へ迂回させて集塵室側フィルタ部に向けて流す第2風路とに分けるようになっている電気掃除機であって、
    前記仕切部材を前記フィルタに沿って移動可能に設け、
    前記電動送風機の駆動中に前記仕切部材を移動させる移動手段を設けたことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記フィルタに付着した塵埃を落とすブラシを前記仕切部材に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
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