JP2006101646A - 電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法 - Google Patents

電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ストール状況下でも、モータ熱負荷を低減すると共に車両の後退を確実に防止し得る電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】 モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータ105と、非通電/通電により動力伝達経路を断続する電磁式ツーウェイクラッチ109と、車速を検出する車速検出部116と、ブレーキペダルの動きを検出するブレーキスイッチ114とを備えて構成し、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したか否かを判定し、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したと判定されたとき、電磁式ツーウェイクラッチを通電し、モータ出力トルクが低減するようモータ指令トルクを設定し、さらに、電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする。登坂路のストール状況下でもヒルホールド状態を維持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法に係り、特に、登坂路においてストール状態が続くような状況下においても、モータトルクを低減して確実にモータの熱負荷を低減すると共に、モータトルクの低減に伴う車両の後退を確実に防止し得る電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法に関する。
従来の電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法としては、例えば特開2001−320802号公報に開示された「電気自動車走行用モータのストールトルク制御装置」がある。この従来例は、走行用モータやインバータ等の電力装置の局部発熱を抑制すると共に、ストール状態からの脱出能力を向上させたものである。
この従来例では、モータの回転数に応じた車速変化からストール状態を検出し、ストール状態のとき、要求トルクが所定の第1トルク閾値以上かつ所定の第2トルク閾値以下の場合には、目標トルクを第1トルク閾値に固定して、ストール許容時間が短くなることを防いで、インバータ等の電力装置が過熱状態になるのを防ぎつつ、登坂時の停止状態(ヒルホールド状態)を維持する。また、要求トルクが所定の第2トルク閾値を超えた場合には、この要求トルクを目標トルクに設定して、要求トルクに対応するストール許容時間よりも相対的に短時間の内に出力トルクが目標トルクに到達するように、急激に大きなトルクを出力させる。
特開2001−320802号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術は、ヒルホールド状態を実現するためにトルクを連続して出しつづけ、ストール状態と判断したときには、通常の目標トルクより目標値を下げるか或いは維持して必要以上の発熱を防止するものであり、モータトルクを出し続けることでヒルホールド状態を実現する構成となっていたるため、所定時間、モータに所定トルク値を与え続けることとなり、モータ過熱を防止するという観点から問題があった。また、モータトルクを下げすぎると、メカニカルなロック機構がないために車両が後退してしまうという問題点もあった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、登坂路においてストール状態が続くような状況下においても、モータトルクを低減して確実にモータの熱負荷を低減すると共に、モータトルクの低減に伴う車両の後退を確実に防止し得る電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法を提供することにある。
上記目的を解決するため、本発明は、モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータと、前記モータの出力を車輪に伝達する伝達手段と、前記伝達手段と伝達手段ケースとの間に備えられ、クラッチ制御信号に基づく非通電/通電により前記伝達手段と前記伝達手段ケースとの間の動力伝達を断続する電磁式ツーウェイクラッチと、車速を検出する車速検出手段と、前記モータが出力しているトルクを検出するモータ出力トルク検出手段と、前記車速検出手段および前記モータトルク検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したとき、前記電磁式ツーウェイクラッチを通電すると共に、モータ出力トルクが低減するよう前記モータ指令トルクを設定した後、前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法では、制御手段において、判定ステップにより、車速検出手段およびモータトルク検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したか否かを判定し、該判定ステップで車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したと判定されたときには、通電ステップで電磁式ツーウェイクラッチを通電すると共に、トルク設定ステップでモータ出力トルクが低減するようモータ指令トルクを設定し、トルク設定ステップを実行後、非通電ステップにより電磁式ツーウェイクラッチを非通電とするので、登坂路においてストール状態が続くような状況下においても、モータトルクを低減して確実にモータの熱負荷を低減することができ、また同時に、電磁式ツーウェイクラッチがロック状態となるので、電磁式ツーウェイクラッチを使ってヒルホールド状態を維持して車両の後退を防止することができる。
以下、本発明の電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る電気自動車用動力伝達装置の構成図である。
図1において、本実施例の電気自動車用動力伝達装置100は、電気自動車走行用モータのトルク制御を司るものであり、電源101、インバータ103、モータ105、電磁式ツーウェイクラッチ109を具備した減速機(伝達手段)107およびモータECU(制御手段)121を備えた構成である。また、各種物理量の検出手段(センサ)等として、インバータ電圧検出部111、インバータ相電流検出部112、実回転方向検出部113、ブレーキスイッチ114、アクセルポジション検出部115および車速検出部116を備えている。電気自動車用動力伝達装置100のモータECU121の構成図を図2に、インバータ103の構成図を図3にそれぞれ示す。また、減速機107の断面図を図4に、電磁式ツーウェイクラッチ109の動作説明図を図5にそれぞれ示す。
モータ105は、走行用モータとして電気自動車に搭載されているものであり、図3に示すように、例えば界磁として永久磁石を利用する永久磁石式の3相交流同期モータ(永久磁石式3相交流モータ)である。本実施例の電気自動車用動力伝達装置100は、モータECU121により、インバータ103を介してモータ105を駆動制御するものである。
インバータ103は、図3に示すように、例えばPWMインバータをなすものであって、IGBT等のスイッチング素子から構成されている。そして、インバータ103は、例えばバッテリや燃料電池等からなる電源101から供給される直流電力を3相交流電力に変換して、モータ105に供給する。
図3において、インバータ103は、IGBT等の6個のパワーデバイスU(+) ,U(−) ,V(+) ,V(−) ,W(+)およびW(−)を備えて構成され、これらパワーデバイスを3アームにブリッジ接続して構成されている。おり、これらのパワーデバイスがゲート制御によりスイッチングされることによって、電源101から入力された直流電力からモータ105を駆動するための交流電力が得られている。なお、パワーデバイスのスイッチングを行なうゲートには、所定の駆動パルスが印加されてスイッチングが制御されている。
これらのパワーデバイスを備えたインバータ105では、一方のアームの正側のデバイスと、他方のアームの負側のデバイス(例えば、図3に示すパワーデバイスU(+)とパワーデバイスW(−))とを同時にONさせて、モータ105の3相巻線(U相,V相およびW相)に電流を流す。さらに、モータ105に備えられた回転数検出装置から出力される回転数に基づいて、電流を流すアームを移動させてモータ105を回転させて駆動力を発生させる。
次に、モータECU121は、インバータ103の電力変換動作を制御しており、スイッチング指令として、U相、V相およびW相の各交流電圧指令値をインバータ103に出力して、これらの各電圧指令値に応じたU相電流Iu,V相電流IvおよびW相電流Iw(図1および図2中、CI)がインバータ103からモータ(永久磁石式3相交流モータ)105の各相へと出力されることになる。また、モータECU121は、減速機107内の電磁式ツーウェイクラッチ109の動作をも制御しており、電磁式ツーウェイクラッチ109にクラッチ制御信号CNTを出力して、電磁式ツーウェイクラッチ109の非通電/通電により減速機(伝達手段)107の動力伝達経路を断続制御している。
このため、モータECU121には、図2に示すように、各種物理量の検出手段(センサ)等から次のような信号が入力されている。
まず、特許請求の範囲のブレーキペダルの動きを検出するブレーキペダルセンサに該当するブレーキスイッチ114から、ブレーキスイッチ信号BRK_SWを入力し、また、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作量に関するアクセルポジションを検出するアクセルポジションセンサ(アクセルポジション検出手段)からは、アクセルポジション検出信号APSを入力している。
また、車速を検出する車速検出部(車速検出手段)116からは車速信号VSを入力している。ここで、車速検出部116は、例えば、車輪に設置される車輪速度センサを用いても良いし、或いは、モータ105に具備された回転数検出部を車速検出手段とみなして、該回転数検出部の回転数信号N(図示せず)から車速を求めるようにしても良い。また、図2には示さないが、モータ105に具備された実回転方向検出部113からは、実回転方向Rdの信号が入力されている。
さらに、インバータ103と永久磁石式交流モータ105との間で各相に供給される交流電流Iu、IvおよびIwを検出する相電流検出部112からは相電流Iu、IvおよびIwが入力され、電源101に備えられたインバータ電圧検出部111からは電源電圧VCが入力されている。
なお、図1および図2では、モータ105が出力しているトルクを検出するモータ出力トルク検出手段を図示していないが、トルクセンサを具備する構成としても良いし、或いは、モータ105に具備された回転数検出部をモータ出力トルク検出手段とみなして、該回転数検出部の回転数信号N(図示せず)からモータ出力トルクを求めるようにしても良い。
また、モータECU121は、その内部に、タイマ部131、記憶部132,135および137、第1比較部133、目標トルク算出部134、第2比較部136、第3比較部138並びに制御部139を備えて構成されている。
まず、タイマ部131、記憶部132および第1比較部133は、ストール状態(モータ105がトルクを出力し続けるが回転できない状態)を判断する。すなわち、タイマ部131において、ブレーキスイッチ信号BRK_SWがOFF(ブレーキペダルが解放状態)でかつ車速信号VSがゼロとなってからの経過時間を計時して、予め記憶部132にセットされた所定時間T_SETに至った時点で、第1比較部133における両者の比較によりストール状態と判定するものである。
ストール状態と判定された場合、制御部139は、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を通電すると共に、モータ出力トルクが低減するようモータ指令トルクを設定して指令信号CIをインバータ103に出力した後、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電とする。車両がほぼ停止している状態、即ち車速が0[km/h]の状態では、モータ105が回転することがないため、局部発熱状態となってしまう(例えば図3では、パワーデバイスU(+)およびW(−)に電流が流れ続けることとなってこれらパワーデバイスに熱的負荷が大きくかかってしまうこととなる)ので、モータ出力トルクを低減してモータ105の熱負荷を低減するのである。
なお、本実施例では、ストール状態の判定を車速検出部116およびブレーキスイッチ114からの信号に基づき、車速VSがゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したか否かにより判定しているが、車速検出部116およびモータトルク検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したか否かにより判定することも可能である。
次に、目標トルク算出部134、記憶部135および第2比較部136は、ストール状態を判断した時点のモータ出力トルクと目標トルクとの比較を行っている。目標トルク算出部134において、目標トルクTRQ_TGTは、アクセルポジションAPSおよび車速VS(モータ回転数N)からトルクを導く所定のトルクマップをマップ検索することにより決定される。また、記憶部135には、ストール状態判定がなされた時点のモータ出力トルクTRQ_SETが記憶されている。ストール状態判定時に、モータ出力トルク検出手段の検出結果を保持するようにしても良いが、図2では、ストール状態判定時の目標トルクTRQ_TGTをTRQ_SETとして保持するようにしている。
制御部139は、ストール状態判定時の目標トルクTRQ_SETと現時点の目標トルクTRQ_TGTとを比較して、該現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより大きくなるまでは、モータ出力トルクがゼロとなるようモータ指令トルクを設定し、また、現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより大きくなってからは、現時点の目標トルクTRQ_TGTをモータ指令トルクとして設定して、指令信号CIをインバータ103に出力する。
さらに、記憶部137および第3比較部138では、記憶部137に記憶されている前のアクセルポジション検出値APS_OLDと現アクセルポジション検出値APS_NEWとを比較して、アクセルポジション検出信号APSの変化を検出している。
制御部139は、車速がゼロのままアクセルポジション検出値APSが減ったときには、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチを通電し、アクセルポジション検出値APSが増えたときには、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする。
なお、モータECU121は、具体的にはCPUおよびROM,RAMなどで実現され、タイマ部131、記憶部132,135および137、第1比較部133、目標トルク算出部134、第2比較部136、第3比較部138並びに制御部139は、CPU上で実行されるプログラムとして具体化される。また、より高速性が求められる場合には、制御部139の機能のみをCPU上のプログラムで実現し、その他の構成要素は該CPUの周辺回路として実現することも可能である。
次に、図4および図5を参照して、減速機107の構成について説明する。
モータ105からの動力が入力軸201へと伝達され、第2軸220へとギヤにより所定のギヤ比で伝達される。この伝達された動力は第3軸221へと所定のギヤ比で伝達され、ディファレンシャルギヤ部222へと伝達され、トルク分配され、ドライブシャフト210へと伝達される。ここでは、第3軸221と減速機ケースとを固定するようにすることで、ヒルホールドを実現するものを考える。この固定とフリーを切り換えられる部品が電磁式ツーウェイクラッチ109である。図4において、203は外輪、204はローラ、202は内輪である。
図5を参照して電磁式ツーウェイクラッチ109の動作原理を説明する。図5において、301は内輪(入力軸;カム)、302は外輪(出力外軸)、303は保持器、304はローラである。
電磁式ツーウェイクラッチ109を通電しているときには、図5(b)および(c)に示すように、外輪302(203)と内輪301(202)にローラ304(204)がかみこんで、その後非通電となった状態でもトルクが一方向に作用している間は、ロック(Lock)され外輪302(203)と内輪が一体となって回転する。かみこんだ方向と逆方向にトルクが作用したとき、または非通電の状態のとき(図5(a)参照)に限り、これらはフリー(Free)となる。
ここで、減速機ケースに対して外輪302(203)が固定され、第3軸221に内輪301(202)が固定されている。つまり、非通電の時は、外輪301(203)と内輪301(202)はフリーであるので、前進・後進にかかわらずロック機構は作用しない。
一方、電磁式ツーウェイクラッチ109の通電期間中は、当該通電期間中に入力されたトルクが伝達されるようにローラ304(204)がかみ込む。つまり、通電期間中に車両が後退した場合、減速機ケースと車輪が伝達状態になる。つまりロック状態になり車両の後退が防止できる。また、通電を停止しても、後退トルクが入力され続けていればロック状態を維持するので後退はしない。さらに、当該ロック状態の時に、後退トルクを上回るモータトルクが入力されると、ロック状態は解除されてフリー状態となり、発進ができる。他方、通電期間中にモータ105からトルクが加わった場合は、モータ軸とケースが固定されてしまい、発進不可能となってしまう。
したがって、電磁式ツーウェイクラッチ109の通電期間は、必ず「モータトルク<後退トルク」である必要がある。また、「モータトルク>後退トルク」の時は、電磁式ツーウェイクラッチ109の通電をしてはならない。さらに、電磁式ツーウェイクラッチ109の通電期間中に電磁式ツーウェイクラッチ109に確実に後退トルクを入力し、一方向クラッチを作動させる必要がある。中立状態のまま再発進されてしまうと、前進ロックしてしまうからである。
次に、以上説明した本実施例の電気自動車用動力伝達装置100の各構成要素の機能、並びに、電磁式ツーウェイクラッチ109の動作原理を踏まえて、本実施例の電気自動車用動力伝達装置100における制御方法について、図6のタイミングチャート、並びに図7、図8および図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、図6のタイミングチャートを参照して、電磁式ツーウェイクラッチ109の通電/非通電の切り換えについて説明する。ここでは登坂路での例を想定している。
ブレーキペダルに足をのせた状態からアクセルペダルに踏みかえるときが、時間T1から時間T2である。その後時間T3に至って、所定の出力軸トルクが出たところでは、後退力とつりあってしまって、モータ105はトルクを出しつづけるが回転できない状態、即ちストール状態となり、インバータ103が局部的に発熱することになる。そこで、所定時間経過した時間T4でストール状態を判定し、電磁式ツーウェイクラッチ109を通電し、モータ出力トルクは下げるようにする。
その後、時間T5において、モータ105の出力トルクがゼロで、登坂路であれば、確実に電磁式ツーウェイクラッチ109に後退側トルクが作用していると考えられるので、電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電とする。また、上述のように、一方向にトルクが作用している状態ではロック状態となるので、車両の後退を防止することができる。なお、時間T5で必ずしもモータトルクはゼロである必要はなく、上述のように「モータトルク<後退トルク」となればよい。しかし、実際に後退トルクを正確に検出するのは困難であることから、本実施例では、確実に当該状態となるトルクゼロを判断基準とした。
次に、所定時間経過して、時間T6において、さらにアクセルペダルが踏み込まれ、モータ制御用の目標トルクTRQ_TGTが、トルクダウンを開始する直前のトルク値(TRQ_SET)を越えれば、電磁式ツーウェイクラッチ109はフリー状態となり、車両が前進できることになる。
次に、図7、図8および図9のフローチャートを参照して、本実施例の電気自動車用動力伝達装置100における制御方法について説明する。
まず、図7は電気自動車用動力伝達装置100における制御方法の概略を示すフローチャートである。ステップS101では、ブレーキスイッチ114からのブレーキスイッチ信号BRK_SWと、車速検出部116からの車速信号VSを取り込む。次にステップS102では、タイマ部131において、ブレーキスイッチ信号BRK_SWがOFFで、かつ車速VSが0[km/h]であるときには、ステップS103でタイマ部131のインクリメントを行なう。
次に、ステップS104(特許請求の範囲にいう判定ステップ)では、第1比較部133において、タイマ部131の計時結果と予め記憶部132にセットされた所定時間T_SETとの比較を行い、タイマ部131の計時結果が所定時間T_SETを超えたときには、ステップS105に進む。ステップS105では、該比較結果に基づき制御部139がストール状態と判定して、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を通電する(通電ステップ)と共に、モータ出力トルクが低減するようモータ指令トルクTRQ_CONを設定(トルク設定ステップ)して指令信号CIをインバータ103に出力する。また、ストール状態と判定された時のモータ出力トルクを、TRQ_SETとして記憶部135に格納する。
また、ステップS102において、ブレーキスイッチ信号BRK_SWがOFFで、かつ車速VSが0[km/h]という条件を満たさないとき、或いは、ステップS104において、タイマ部131の計時結果が所定時間T_SET以下であるときには、ステップS106に進んで、電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電状態のままとする。
なお、以上の各ステップは、時間刻みΔT毎に実行されるが、ステップS105でストール状態と判定して電磁式ツーウェイクラッチ109を通電してから所定時間経過後に、所定条件が成立した場合には、制御部139は、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電とする(非通電ステップ)。
ストール状態と判定したとき(車両がほぼ停止している状態で、モータ105が回転していない状態)には、一部のパワーデバイスに熱的負荷が大きくかかって局部発熱状態となってしまうが、本実施例では、電磁式ツーウェイクラッチ109を通電すると共にモータ出力トルクを低減するので、電磁式ツーウェイクラッチ109を使ったヒルホールドを実現して登坂路での車両の後退を防止することができ、また、登坂路におけるストール状態が長時間続くような状況下でもモータ105の熱負荷を低減することができる。
次に、図8は、図7のステップS105において行われるモータ指令トルクTRQ_CONの設定の処理方法について、より具体的に処理の流れを説明するフローチャートである。
まずステップS201では、アクセルポジション検出部115からアクセルポジション検出値APSを取り込む。そして、ステップS202では、目標トルク算出部124において、アクセルポジション検出値APSと(図7のステップS101で取り込んだ)車速VSとから目標トルクTRQ_TGTを算出する(特許請求の範囲にいう目標トルク算出ステップ)。
次に、ステップS203では、第2比較部136において、現時点の目標トルクTRQ_TGTと記憶部135に記憶されているストール状態判定がなされた時点のモータ出力トルクTRQ_SETとの大証比較を行う。ステップS203で、現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより大きいと判断されたときは、ステップS204に進んで、現時点の目標トルクTRQ_TGTをモータ指令トルクTRQ_CONとして設定して、指令信号CIをインバータ103に出力する。また、ステップS203で、現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより小さいと判断されたときは、ステップS205に進んで、モータ指令トルクTRQ_CONをゼロのまま設定して、指令信号CIをインバータ103に出力する。
なお、ステップS204およびS205は特許請求の範囲にいう第2トルク設定ステップに該当する。このようにすることで、後退防止のために無駄な電力を使用することなく、局所的な発熱も防止できる。
次に、図9は、図7のステップS105において行われるモータ指令トルクTRQ_CONの設定の他の処理方法について、より具体的に処理の流れを説明するフローチャートである。
まずステップS301では、アクセルポジション検出部115から現時点のアクセルポジション検出値APS_NEWを取り込む。そして、ステップS302では、目標トルク算出部124において、アクセルポジション検出値APS_NEWと(図7のステップS101で取り込んだ)車速VSとから目標トルクTRQ_TGTを算出する(目標トルク算出ステップ)。
次に、ステップS303では、第2比較部136において、現時点の目標トルクTRQ_TGTと記憶部135に記憶されているストール状態判定がなされた時点のモータ出力トルクTRQ_SETとの大証比較を行う。ステップS303で、現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより大きいと判断されたときは、ステップS304に進んで、現時点の目標トルクTRQ_TGTをモータ指令トルクTRQ_CONとして設定して、指令信号CIをインバータ103に出力する。また、ステップS303で、現時点の目標トルクTRQ_TGTがストール状態判定時のモータ出力トルクTRQ_SETより小さいと判断されたときは、ステップS308に進んで、モータ指令トルクTRQ_CONをゼロのまま設定して、指令信号CIをインバータ103に出力する。
ステップS304を実行後、ステップS305では、第3比較部138において、記憶部137に記憶されている前のアクセルポジション検出値APS_OLDと現アクセルポジション検出値APS_NEWとの大証比較を行う。ステップS305で、現アクセルポジション検出値APS_NEWが前アクセルポジション検出値APS_OLDよりも大きいと判定されたときは、アクセルポジション検出値APSが増えており、この場合にはステップS306に進んで、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電とする。また、ステップS305で、現アクセルポジション検出値APS_NEWが前アクセルポジション検出値APS_OLDよりも小さいと判定されたときは、アクセルポジション検出値APSが減っており、この場合にはステップS307に進んで、クラッチ制御信号CNTにより電磁式ツーウェイクラッチ109を通電する。
そして、ステップS306,S307およびS308の各処理を実行した後は、ステップS309で、現アクセルポジション検出値APS_NEWを前アクセルポジション検出値APS_OLDとして更新する。
このように、アクセルペダルの踏み込み量が増えたときには電磁式ツーウェイクラッチを109非通電とし、アクセルペダルの踏み込み量が減ったときには電磁式ツーウェイクラッチを通電することで、車速車速VSが0[km/h]の状態でのヒルホールドを確実に実現できる。
以上説明したように、本実施例の電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法では、モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータ105と、モータ105の出力を車輪に伝達する減速機(伝達手段)107と、減速機107に備えられ、クラッチ制御信号CNTに基づく非通電/通電により動力伝達経路を断続する電磁式ツーウェイクラッチ109と、車速を検出する車速検出部116と、ブレーキペダルの動きを検出するブレーキスイッチ(ブレーキペダルセンサ)114またはモータ105が出力しているトルクを検出するモータ出力トルク検出手段と、を備えて構成し、(判定ステップにより)車速検出部116およびブレーキスイッチ(またはモータトルク検出手段)の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態(またはモータ出力トルクがゼロ以上の状態)が所定時間以上継続したか否かを判定し、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態(またはモータ出力トルクがゼロ以上の状態)が所定時間以上継続したと判定されたとき、(通電ステップにより)電磁式ツーウェイクラッチを通電し、(トルク設定ステップにより)モータ出力トルクが低減するようモータ指令トルクを設定し、さらに(非通電ステップにより)、電磁式ツーウェイクラッチを非通電とすることとしたので、登坂路においてストール状態が続くような状況下においても、モータトルクを低減して確実にモータの熱負荷を低減することができ、また同時に、電磁式ツーウェイクラッチ109がロック状態となるので、電磁式ツーウェイクラッチを使ってヒルホールド状態を維持して車両の後退を防止することができる(請求項1,2,6,7の効果)。
また、本実施例の電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法では、アクセルポジションを検出するアクセルポジション検出部115をさらに備えて構成し、(目標トルク算出ステップにより)車速検出部116およびアクセルポジション検出115の検出結果に基づき車両の目標トルクを算出し、(第2トルク設定ステップにより)所定時間以上経過時の目標トルク(またはモータ出力トルク)と現時点の目標トルクとを比較し、該現時点の目標トルクが所定時間以上経過時の目標トルク(またはモータ出力トルク)より大きくなるまで、モータ出力トルクがゼロとなるようモータ指令トルクを設定することとして、電磁式ツーウェイクラッチ109を使ってヒルホールドし、車両を動かしえない状況でのモータ105への電力を無駄にしないようにできるので、後退防止のために無駄な電力を使用することなく、燃費を向上させることができ、また局所的な発熱も防止できる(請求項3,4,8,9の効果)。
またさらに、本実施例の電気自動車用動力伝達装置およびその制御方法では、(第2通電ステップにより)車速検出部116およびアクセルポジション検出部115の検出結果に基づき、車速がゼロのままアクセルポジション検出値APSが減ったときには電磁式ツーウェイクラッチ109を通電し、(第2非通電ステップにより)車速検出部116およびアクセルポジション検出部115の検出結果に基づき、車速がゼロのままアクセルポジション検出値APSが増えたときには電磁式ツーウェイクラッチ109を非通電とすることとし、車速ゼロ状態で、トルク反転状態のツーウェイクラッチフリーの状態になっても、再度ロックさせることができるので、確実に後退を防止できる。また、アクセルポジション検出値APSに基づいて、非通電を判断するため、確実に車輪ロックを防止できる(請求項5,10の効果)。
本発明の一実施例に係る電気自動車用動力伝達装置の構成図である。 電気自動車用動力伝達装置100のモータECU121の構成図である。 電気自動車用動力伝達装置100のインバータ103の構成図である。 電気自動車用動力伝達装置100の減速機107の断面図である。 電気自動車用動力伝達装置100の電磁式ツーウェイクラッチ109の動作説明図である。 電気自動車用動力伝達装置100における制御方法を説明するタイミングチャートである。 電気自動車用動力伝達装置100における制御方法の概略を示すフローチャートである。 図7のステップS105において行われるモータ指令トルクTRQ_CONの設定の処理方法について説明するフローチャートである。 図7のステップS105において行われるモータ指令トルクTRQ_CONの設定の他の処理方法について説明するフローチャートである。
符号の説明
100 電気自動車用動力伝達装置
101 電源
103 インバータ
105 モータ
107 減速機(伝達手段)
109 電磁式ツーウェイクラッチ
111 インバータ電圧検出部
112 インバータ相電流検出部
113 実回転方向検出部
114 ブレーキスイッチ
115 アクセルポジション検出部
116 車速検出部
121 モータECU(制御手段)
131 タイマ部
132,135,137 記憶部
133,136,138 比較部
134 目標トルク算出部
139 制御部
301,202 内輪
302,203 外輪
303 保持器
304,204 ローラ
U(+) ,U(−) ,V(+) ,V(−) ,W(+),W(−) パワーデバイス
BRK_S ブレーキスイッチ信号W
APS アクセルポジション検出信号
VS 車速信号
VC 電源電圧
Iu、Iv,Iw 相電流
CNT クラッチ制御信号
CI 指令信号

Claims (10)

  1. モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータと、
    前記モータの出力を車輪に伝達する伝達手段と、
    前記伝達手段と伝達手段ケースとの間に備えられ、クラッチ制御信号に基づく非通電/通電により前記伝達手段と前記伝達手段ケースとの間の動力伝達を断続する電磁式ツーウェイクラッチと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記モータが出力しているトルクを検出するモータ出力トルク検出手段と、
    前記車速検出手段および前記モータトルク検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したとき、前記電磁式ツーウェイクラッチを通電すると共に、モータ出力トルクが低減するよう前記モータ指令トルクを設定した後、前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする制御手段と、
    を有することを特徴とする電気自動車用動力伝達装置。
  2. モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータと、
    前記モータの出力を車輪に伝達する伝達手段と、
    前記伝達手段と伝達手段ケースとの間に備えられ、クラッチ制御信号に基づく非通電/通電により前記伝達手段と前記伝達手段ケースとの間の動力伝達を断続する電磁式ツーウェイクラッチと、
    車速を検出する車速検出手段と、
    ブレーキペダルの動きを検出するブレーキペダルセンサと、
    前記車速検出手段および前記ブレーキペダルセンサの検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したとき、前記電磁式ツーウェイクラッチを通電すると共に、モータ出力トルクが低減するよう前記モータ指令トルクを設定した後、前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする前記制御手段と、を有することを特徴とする電気自動車用動力伝達装置。
  3. アクセルポジションを検出するアクセルポジション検出手段と、
    前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき車両の目標トルクを算出する目標トルク算出手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記所定時間以上経過時のモータ出力トルクと目標トルクとを比較し、該目標トルクが前記所定時間以上経過時のモータ出力トルクより大きくなるまで、モータ出力トルクがゼロとなるよう前記モータ指令トルクを設定することを特徴とする請求項1記載の電気自動車用動力伝達装置。
  4. アクセルポジションを検出するアクセルポジション検出手段と、
    前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき車両の目標トルクを算出する目標トルク算出手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記所定時間以上経過時の目標トルクと現時点の目標トルクとを比較し、該現時点の目標トルクが前記所定時間以上経過時の目標トルクより大きくなるまで、モータ出力トルクがゼロとなるよう前記モータ指令トルクを設定することを特徴とする請求項2記載の電気自動車用動力伝達装置。
  5. 前記制御手段は、前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロのままアクセルポジション検出値が減ったときには前記電磁式ツーウェイクラッチを通電し、アクセルポジション検出値が増えたときには非通電とすることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電気自動車用動力伝達装置。
  6. モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータと、前記モータの出力を車輪に伝達する伝達手段と、前記伝達手段と伝達手段ケースとの間に備えられ、クラッチ制御信号に基づく非通電/通電により前記伝達手段と前記伝達手段ケースとの間の動力伝達を断続する電磁式ツーウェイクラッチと、車速を検出する車速検出手段と、前記モータが出力しているトルクを検出するモータ出力トルク検出手段と、を備えた電気自動車用動力伝達装置の制御方法であって、
    前記車速検出手段および前記モータトルク検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで車速がゼロの状態でかつモータ出力トルクがゼロ以上の状態が所定時間以上継続したと判定されたとき、前記電磁式ツーウェイクラッチを通電する通電ステップと、
    モータ出力トルクが低減するよう前記モータ指令トルクを設定するトルク設定ステップと、
    トルク設定ステップを実行後、前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする非通電ステップと、
    を有することを特徴とする電気自動車用動力伝達装置の制御方法。
  7. モータ指令トルクに応じて動作する車両走行用のモータと、前記モータの出力を車輪に伝達する伝達手段と、前記伝達手段と伝達手段ケースとの間に備えられ、クラッチ制御信号に基づく非通電/通電により前記伝達手段と前記伝達手段ケースとの間の動力伝達を断続する電磁式ツーウェイクラッチと、車速を検出する車速検出手段と、ブレーキペダルの動きを検出するブレーキペダルセンサと、を備えた電気自動車用動力伝達装置の制御方法であって、
    前記車速検出手段および前記ブレーキペダルセンサの検出結果に基づき、車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで車速がゼロの状態でかつブレーキペダルが解放の状態が所定時間以上継続したと判定されたとき、前記電磁式ツーウェイクラッチを通電する通電ステップと、
    モータ出力トルクが低減するよう前記モータ指令トルクを設定するトルク設定ステップと、
    トルク設定ステップを実行後、前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする非通電ステップと、
    を有することを特徴とする電気自動車用動力伝達装置の制御方法。
  8. アクセルポジションを検出するアクセルポジション検出手段をさらに有し、
    前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき車両の目標トルクを算出する目標トルク算出ステップと、
    前記所定時間以上経過時のモータ出力トルクと目標トルクとを比較し、該目標トルクが前記所定時間以上経過時のモータ出力トルクより大きくなるまで、モータ出力トルクがゼロとなるよう前記モータ指令トルクを設定する第2トルク設定ステップと、を有することを特徴とする請求項6記載の電気自動車用動力伝達装置の制御方法。
  9. アクセルポジションを検出するアクセルポジション検出手段をさらに有し、
    前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき車両の目標トルクを算出する目標トルク算出ステップと、
    前記所定時間以上経過時の目標トルクと現時点の目標トルクとを比較し、該現時点の目標トルクが前記所定時間以上経過時の目標トルクより大きくなるまで、モータ出力トルクがゼロとなるよう前記モータ指令トルクを設定する第2トルク設定ステップと、を有することを特徴とする請求項7記載の電気自動車用動力伝達装置の制御方法。
  10. 前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロのままアクセルポジション検出値が減ったときには前記電磁式ツーウェイクラッチを通電する第2通電ステップと、
    前記車速検出手段および前記アクセルポジション検出手段の検出結果に基づき、車速がゼロのままアクセルポジション検出値が増えたときには前記電磁式ツーウェイクラッチを非通電とする第2非通電ステップと、
    を有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電気自動車用動力伝達装置の制御方法。
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GB2571329A (en) * 2018-02-26 2019-08-28 Jaguar Land Rover Ltd Control of vehicle traction motor torque while vehicle roll-back is inhibited

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