JP2006101201A - 画像処理装置、ネットワークシステム、画像履歴追跡方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム - Google Patents

画像処理装置、ネットワークシステム、画像履歴追跡方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 オリジナル原稿等の画像の様々な処理操作の履歴を少ない資源で簡便に辿ることができる画像処理装置及びネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 コピー、スキャン、PDL印刷等の動作モードに応じて処理された画像に関する履歴情報を保存した画像処理装置がネットワーク上に複数接続されたネットワークシステムにおいて、以下の画像履歴追跡方法を実行する。まず、原稿をスキャンし、その原稿に付加されている参照情報を読み取る。その読み取った参照情報に記されたIPアドレスを用いてネットワーク上の画像処理装置にアクセスし、アクセスした画像処理装置中に保存されている履歴情報から、前記参照情報が付加された原稿に関する情報を取得する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、入力された画像を処理する画像処理装置、前記画像処理装置を複数接続したネットワークシステム、前記ネットワークシステムにおける画像履歴追跡方法、及び前記画像処理装置の制御方法を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムに関する。
近年、コピー機のデジタル化に伴い、コピー機能にだけでなく様々な機能を1つの機器に備えたデジタル複合機が一般化している。このデジタル複合機は、コピー機能に加えて、PDLデータを印刷するPDL印刷機能、機器が有する保存手段で保存した画像を印刷するBOX印刷機能、スキャン機能、及びファクシミリ機能等を備えている。
このようなデジタル複合機が普及するとコピーのコストが減少し、書類の電子的な複製が多く作成されるようになった。そして、書類の電子的な複製はパーソナルコンピュータで編集をくわえることが可能になり、そのため、オリジナルの文書から編集の加えられた異なる複数の文書が生じ、このような場合、どの文書が最新のものであるかを特定したいという要求があった。また、重要書類が不正コピーされた場合にも、それがどの機器で行われたかを特定するのは容易ではなかった。
そこで、コピーの履歴を簡便に辿ることができる技術が望まれている。従来、コピーの履歴を追うための方法としては、例えば、紙に履歴情報を印字する方法(例えば特許文献1を参照)や、コピーするときに必ずサーバを介して行い、サーバによってコピーに関する情報を収集する方法が考えられている。
特開2000−32253号公報
しかしながら、紙に履歴情報を印字する上記従来の方法では、履歴情報として紙に含めることができる情報量は限られている。サーバを介して情報収集する方法では、コピーされる枚数が多い場合にはサーバに大きな負荷をかけることになるばかりか、コピーを行う画像処理装置以外にサーバが必要となる。
また、近年、コピーした画像をスキャンして一旦情報端末等に保存した後に、PDLデータとしてデジタル複合機に転送するような処理が可能となるなど、原本(オリジナル原稿)のコピーの形態が多様化してきており、その結果、コピーの履歴を辿ることが難しくなっている。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、オリジナル原稿等の画像の様々な処理操作の履歴を少ない資源で簡便に辿ることができる画像処理装置、ネットワークシステム、画像履歴追跡方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像を動作モードに応じて処理する画像処理手段と、前記画像の処理に関する履歴を示す履歴情報を生成する履歴情報生成手段と、前記履歴情報の一部を参照情報として生成する参照情報生成手段と、前記履歴情報を前記入力された画像に対応して保存する保存手段と、前記参照情報を前記入力された画像に付加する付加手段と、前記参照情報が付加された画像を出力する出力手段と、ネットワーク上に接続されている機器と接続するための接続手段と、前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加された参照情報を読み取る参照情報読み取り手段と、前記参照情報読み取り手段で読み取った参照情報に基づいて、該参照情報が付加された画像の履歴を辿るために前記接続手段を介してネットワーク上の機器にアクセスする履歴追跡手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のネットワークシステムは、上記画像処理装置をネットワーク上に複数接続したことを特徴とする。
本発明の画像履歴追跡方法は、上記画像処理装置がネットワーク上に複数接続されたネットワークシステムにおける画像履歴追跡方法であって、前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加されている参照情報を読み取り、その読み取った参照情報に基づいてネットワーク上の画像処理装置にアクセスし、前記アクセスした画像処理装置中の前記保存手段に保存されている履歴情報から、前記参照情報が付加された画像に関する情報を取得することを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能なプログラムは、画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像を動作モードに応じて処理する画像処理手段とを備えた画像処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、前記画像の処理に関する履歴を示す履歴情報を生成する履歴情報生成ステップと、前記履歴情報の一部を参照情報として生成する参照情報生成ステップと、前記履歴情報を前記入力された画像に対応して保存する保存ステップと、前記参照情報を前記入力された画像に付加する付加ステップと、前記参照情報が付加された画像を出力する出力ステップと、前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加された参照情報を読み取る参照情報読み取りステップと、前記参照情報読み取りステップで読み取った参照情報に基づいて、該参照情報が付加された画像の履歴を辿るためにネットワーク上の機器にアクセスする履歴追跡ステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、オリジナル原稿等の画像の様々な処理操作の履歴を少ない資源で簡便に辿ることが可能になる。
本発明の画像処理装置、ネットワークシステム、画像履歴追跡方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態の画像処理装置は、例えばデジタル複合機やホストコンピュータ等に適用される。
図1は、本発明の実施の一形態に係るネットワークシステムの構成例を示す模式図である。
このネットワークシステムは、単一のネットワーク105に、本実施の形態の特徴を成すデジタル複合機101,102,103,104と、ホストコンピュータ106とが接続されている。ここで、デジタル複合機101〜104及びホストコンピュータ106は、IPアドレスで区別できるものとし、図1に示すように、「192.168.0.1」、「192.168.0.2」、「192.168.0.3」、「192.168.0.4」、「192.168.0.10」というように、それぞれ任意のユニークなIPアドレスが割り振られている。
ホストコンピュータ106は、任意のソフトウェアからの印刷要求によって得られた印刷データをネットワーク105経由でデジタル複合機101〜104に転送する機能を有する。また、デジタル複合機101〜104でスキャンされた画像を受信する機能を有している。
図2は、図1に示したデジタル複合機の機器構成を示すブロック図である。
デジタル複合機101〜104は主として、機器全体の動作を司る制御ユニット1031と、出力画像を記録紙に印刷するプリンタ装置1100と、記録紙から入力画像を読み取ってデータとして機器内部に取り込むリーダ装置1200とから構成されている。さらに、機器の操作を行うための操作パネル部1041と、印字データや外部より入力された画像データ、各種情報等の保存に利用される外部メモリ部1043とが配置されている。
制御ユニット1031は、ネットワーク105と繋がる入出力部1032を通じて、ネットワーク105上の他の機器との通信を行うことが可能である。そして、制御ユニット1031は、システムバス1045を有し、このシステムバス1045によって以下の各回路部を相互に接続して構成されている。
システムバス1045には、入出力バッファ1033、CPU1034、プログラムROM1300、RAM1036、不揮発性RAM(NVRAM)1048、パネルインターフェース(I/F)部1042、メモリI/F部1044、プリンタエンジンI/F部1102、スキャナI/F部1202、ビットマップ画像転送部1103,1203、及びRTC1315が接続されている。
入出力バッファ1033は、ネットワーク105より入力される印字用の制御コードや各種データ、及びネットワーク105上の他の機器に対しての制御コードや各種データの送受信を行う。CPU1034は、制御ユニット1031全体の動作を制御し、プログラムROM1300は、CPU1034の動作を記述するプログラムが格納されている。RAM1036は、前記制御コードやデータの解釈や印刷、画像の読み込みに等に必要な計算、及び入出力される画像データの処理のためのワークメモリに利用される。不揮発性RAM(NVRAM)1048は、当該デジタル複合機の電源が遮断されても保持しておく必要のあるデータを格納する。
パネルインターフェース(I/F)部1042は、操作パネル部1041と制御ユニット1031とを接続する回路であり、また、メモリI/F部1044は外部メモリ部1043と制御ユニット1031とを接続し、プリンタエンジンI/F部1102はプリンタ装置1100と制御ユニット1031とを接続し、スキャナI/F部1202は、リーダ装置1200と制御ユニットとを接続する回路である。
また、ビットマップ画像転送部1103は、後述するビットマップ画像展開部1305によって展開されたビットマップ画像や、リーダ装置1200より読み込まれたビットマップ画像等をプリンタ装置1100に転送し、ビットマップ画像転送部1203は、リーダ装置1200から読み込まれたビットマップ画像を取り込む。RTC1315は、日付情報を出力する。
プログラムROM1300は、プログラムとして、印刷データ解釈部1301、画像情報生成部1302、画像データ読み取り部1303、画像データ印刷部1304、ビットマップ画像展開部1305、画像圧縮/解凍部1308、及び画像データ送信部1313を有している。
印刷データ解釈部1301は、ホストコンピュータ106から受信した印字制御データやPDLを解釈し、画像情報生成部1302は、各種の画像オブジェクトを生成する。画像データ読み取り部1303は、画像データのスキャン時の制御を司り、画像データ印刷部1304は画像データの印刷時の制御を司る。ビットマップ画像展開部1305は、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開し、画像圧縮/解凍部1308は、各種の処理により得られたビットマップ画像を圧縮/解凍する。画像データ送信部1313は、登録されている画像を送信する。
さらに、プログラムROM1300には、プログラムとして、登録画像管理部1306、参照情報生成部1307、参照情報マーク生成部1310、参照情報合成部1309、参照情報マーク読み取り部1311、参照情報解釈部1312、及びID管理部1314が格納されている。
登録画像管理部1306は、画像を外部メモリ部1043に登録する際の登録状況の管理を行い、参照情報生成部1307は登録された画像の格納場所をネットワーク上から特定するための参照情報を生成する。参照情報マーク生成部1310は、生成した参照情報に対してバーコード等の印刷時のマークを生成し、参照情報合成部1309は、生成した参照情報マークのビットマップ画像を元の登録画像に上書きして重ねる。参照情報マーク読み取り部1311は、参照情報マーク付き文書から参照情報マークを読み取り、参照情報解釈部1312は、読み取った参照情報マークの内容を解釈する。そして、ID管理部1314は、後述する文書IDや履歴情報を保存する。
<デジタル複合機の各種の機能>
次に、上述した構成のデジタル複合機が実現可能な各種の機能について説明する。
I.画像生成機能
本デジタル複合機は、ホストコンピュータ106で指定した文書を印刷、あるいは登録するための画像生成機能を備えている。ユーザからの指定により、ホストコンピュータ106で作成した文書の印刷の実行が指示されると、ホストコンピュータ106から制御コード及び印刷データが送られ、入出力部1032を介して入出力バッファ1033を経由してRAM1036に蓄えられる。
CPU1034は、プログラムROM1300に記述されたプログラムに従い、印刷データ解釈部1301によって、印刷データの解析を行い、画像情報生成部1302においてデータを処理し、図形や文字、イメージデータ等の1つ1つ(画像オブジェクト)について画像情報を生成する。そして、印字を行う1ページ内の全ての画像オブジェクトについての画像情報を生成した後、ビットマップ画像展開部1305において、ページ内の画像オブジェクトを実際に印刷できるビットマップ画像に展開し、RAM1036に格納されることになる。
II.画像登録機能
本デジタル複合機は、前記画像生成機能、あるいは前記スキャン画像読み取り機能によって得られた画像を外部メモリ部1043に登録して保存する画像登録機能を備えている。前記画像生成機能あるいは前記スキャン画像読み取り機能によって得られた画像の登録が指定されると、RAM1036に保持されていた圧縮画像は、メモリI/F部1044を通して外部メモリ部1043に保存され、登録情報管理部1306に各種設定情報と共に登録される。
III.スキャン画像読み取り機能
本デジタル複合機は、リーダ装置1200を通して原稿からの読み取り画像を印刷、あるいは登録するためのスキャン画像読み取り機能を備えている。ユーザからの指定により、操作パネル部1041(あるいはホストコンピュータ106)上からスキャンの指示が行われると、制御ユニット1031は、操作パネル部1041からパネルI/F部1042を通して入力されたユーザの指示に従った動作を行う。すなわち、CPU1034は、プログラムROM1300に記述された画像データ読み取り部1303のプログラムに従い、スキャナI/F部1202を通してリーダ装置1200を動かし、リーダ装置1200から原稿文書のスキャン画像をスキャナI/F部1202を通して取り込む。取り込まれた画像は、ビットマップ画像転送部1203を通してRAM1036に格納され、画像圧縮/解凍部1308によりビットマップ画像を圧縮して、圧縮画像としてRAM1036に保持することになる。
IV.画像送信機能
前記画像登録機能により登録されている画像を送信する機能である。ユーザが原稿を操作パネル部1041やホストコンピュータ106により選択して送信を指示すると、CPU1034は、プログラムROM1036に記述された画像データ送信部1313のプログラムに従い、登録画像管理部1306より、登録されている画像を選択し、画像圧縮/解凍部1308により画像をビットマップ画像に変換してRAM1036に保存する。その後、RAM1036に保存された画像を、ユーザが指定されたメールアドレスに対して画像を貼り付け、入出力バッファ1033及び入出力部1032を介して送信することになる。
V.コピー機能
前記したスキャン画像読み取り機能と画像印刷機能を連続して行うことによりコピー機能が実現される。ユーザが原稿をリーダ装置1200にセットし、操作パネル部1041あるいはホストコンピュータ106からコピー指示を行うと、CPU1034は、スキャン画像読み取り機能及び画像印刷機能を実行する。スキャン画像読み取り機能により原稿のスキャン画像がRAM1036に蓄えられると共に、画像印刷機能による印刷が実行され、プリンタ装置1100が、読み取られた画像を印刷することになる。
また、コピー時の情報を保存するため、ID管理部1314から新しい文書IDを、RTC1315から日付情報をそれぞれ入手し、またスキャンした画像に参照情報が含まれていれば、その情報を入手する。そして、文書IDをキーとする例えば図3に示すような履歴情報を作成する。この履歴情報の例では、文書IDをキーに、IPアドレス、機器ID、使用した機能(アクション)、及び日付情報を1つにしたデータとして保存している。ここでは、2世代前までの履歴情報を保存しているが、世代数は、用紙に保存できる情報量と機器の保存可能な容量に応じて任意に変更できるものとする。
VI.参照情報生成機能
本デジタル複合機は、少なくとも、本機器をネットワーク上で特定するための情報(IPアドレス等)と、本機器を識別するための機器情報(機器ID)と、文書を識別するための文書IDとを参照情報として生成する参照情報生成機能を備えている。
この参照情報生成機能が指示されると、参照情報生成部1307は、ID管理部1314から文書IDや履歴情報を入手し、さらにNVRAM1048から機器ID及びIPアドレスを入手し、指定された画像に対応する参照情報を生成してRAM1036に保存する。
生成される参照情報は、例えば図3に示すように、複数の履歴世代に対して、文書ID、IPアドレス及び機器IDを含んだデータで構成される。ここで、0世代が最も新しい文書であり、それから順次世代が過去に遡っていく。
VII.参照情報マーク印刷機能
本デジタル複合機は、画像を印刷する際にその画像に関する参照情報を付加する参照情報マーク印刷機能を備えている。操作パネル部1041あるいはホストコンピュータ106においてユーザが指定した登録画像に対応する参照情報に基づいて、参照情報マーク生成部1310で参照情報マークを生成する。そして、参照情報合成部1309において、指定された登録画像をRAM1036に展開し、その登録画像に参照情報マークを上書きしてから画像印刷機能を利用して印刷する。
参照情報マークは、1次元又は2次元のバーコードあるいは電子透かし等による模様により実現することが可能である。例えば3ページから成るオリジナル原稿に対応する参照情報マークとして、「MARK11」、「MARK12」、「MARK13」が生成されたとする。その結果、図5に示すように、それぞれの原稿に「MARK11」、「MARK12」、「MARK13」の参照情報マークが、オリジナル原稿のそれぞれのページに上書きする形で印刷されることになる。
なお、登録されている原稿に特殊な処理が施されているような場合には、その特殊な処理を先に行った後に参照情報の上書き(合成)を行う。
<参照情報及び履歴情報の作成>
次に、上記の参照情報や履歴情報がどのように作成されるかについて、図6及び図7を参照して説明する。図6は、図1に示したネットワーク環境において、1つのオリジナル文書について各種のアクションを実行した場合の履歴の一例を示す概念図であり、図7は、図6に示す例において作成された履歴情報と参照情報の一例を示す図である。
図6に示す例では最初に、ホストコンピュータ106からネットワーク105を介して、ID=10の文書のPDLデータをデジタル複合機101へ転送し(T1)、デジタル複合機101でPDL印刷を行う(T2)。この結果、デジタル複合機101では、図7の101Aに示すような履歴情報が作成され、出力された印刷文書(ID=100)には図7のM1に示すような内容の参照情報が保持される。
ところで、図7の参照情報M1〜M4は、世代、文書ID、IPアドレス、アクションの項目を有するものとしているが、履歴情報101A〜104Aが保持する日付の項目を有しても良いものとする。
次に、この印刷文書(ID=100)をデジタル複合機102でコピーする(T3,T4)。その結果、デジタル複合機102では、図7の102Aに示すような履歴情報が作成され、出力された印刷文書(ID=150)には図7のM2に示すような内容の参照情報が保持される。
さらに、コピーされた印刷文書(ID=150)をデジタル複合機103でスキャンし(T5)、そのスキャンデータをホストコンピュータ106に転送する(T6)。その結果、デジタル複合機103には、図7の103Aに示すような履歴情報が作成され、出力されたスキャンデータである文書(ID=100)には図7のM3に示すような内容の参照情報が保持される。
そして、スキャンデータとしてホストコンピュータ106に保持された文書(ID=100)をデジタル複合機104でPDL印刷を行う(T7,T8)。その結果、デジタル複合機104では、図7の104Aに示すような履歴情報が作成され、出力された印刷文書(ID=30)には図7のM4に示すような内容の参照情報が保持される。
このような作業の流れの中では、図7に示すような4つの履歴情報101A〜104Aと、4つの参照情報M1〜M4が作成されることになる。
I.スキャン時の作成処理
図8は、本実施の形態に係る画像処理装置のスキャン時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。
まず、リーダ装置1200によって文書をスキャンし(ステップB01)、スキャンした画像に参照情報マークが含まれているか否かを、参照情報マーク読み取り部1311で調べる(ステップB02)。もし参照情報マークが存在する場合には、その内容を参照情報解釈部1312によって解釈する。例えば、図6の例においてデジタル複合機103で文書(ID=150)がスキャンされた場合を考える(T5,T6)。この場合、印刷文書(ID=150)には参照情報マークの形で図7に示したM2の内容の情報が保持されており、この参照情報M2を解釈することになる。
次に、ID管理部1314から新しい文書IDを今回のスキャンした文書のために取得し、さらにRTC1315から現在の日付を取得する。そして、これらの取得情報と共に、参照情報M2から得た情報と、アクションとしてスキャンされたことを示す「SCAN」という文字列とを用いて、今回の履歴情報を作成し、作成した履歴情報は、ID管理部1314を経由して外部メモリ部1043に保存する(ステップB03)。
一方、前記ステップB02の判断において、スキャンした文書に参照情報マークが含まれていない場合には、今回のスキャンした文書のために、ID管理部1314から新しい文書ID、RTC1315から現在の日付をそれぞれ取得する。そして、これらの取得情報と共に、アクションとしてスキャンされたことを示す「SCAN」という文字列と、初めて参照情報が付加されたことを示す「ORIGINAL」という文字列とを用いて、履歴情報を作成する(ステップB07)。
続いて、ステップB03又はステップB07において作成された履歴情報を基に、参照情報生成部1307を通して新しい参照情報(図6の例ではM3)を作成する(ステップB04)。さらに、新しく作成された参照情報とスキャンした画像とを参照情報合成部1309で合成して新しい画像を作成する(ステップB05)。
作成された画像は、ユーザのリクエストによって、入出力部1032を経由して外部のネットワーク機器に転送したり、例えば登録画像管理部1306経由で画像処理装置本体の外部メモリ部1043に登録されたりする(ステップB06)。図6の例では、スキャンされた画像がホストコンピュータ106に転送されている(T6)。
II.コピー時の作成処理
図9は、本実施の形態に係る画像処理装置のコピー時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。
まず、ステップC01とステップC02では、前記スキャン時の作成処理で説明したステップB01とステップB02と同様の処理を行う。
もし参照情報マークが存在する場合には、その内容を解釈することになるが、例えば図6の例においてデジタル複合機102で文書(ID=100)がコピーされた場合のことを考えると(T3,T4)、印刷文書(ID=100)には参照情報マークの形で図7のM1の内容の情報が保持されており、この参照情報M1を解釈する。
次に、ID管理部1314から新しい文書IDを今回のスキャンした文書のために取得し、さらにRTC1315から現在の日付を取得する。そして、これらの取得情報と共に、参照情報M1から得た情報と、アクションとしてコピーされたことを示す「COPY」という文字列とを用いて、今回の履歴情報を作成し、作成した履歴情報は、ID管理部1314を経由して外部メモリ部1043に保存する(ステップC03)。
一方、スキャンした文書に参照情報マークが含まれていない場合には、今回のスキャンした文書のために、図8のステップB04と同様に、新しい文書IDと現在の日付を取得する。そして、これらの取得情報と共に、アクションとしてコピーされたことを示す「COPY」という文字列と、初めて参照情報が付加されたことを示す「ORIGINAL」という文字列とを用いて、履歴情報を作成する(ステップC07)。
その後、ステップC04では、図8のステップB04と同様の処理を行い、新しい参照情報(図6の例ではM2)を作成する。さらに図8のステップB05と同様の処理を行い、画像を作成する。作成された画像は、ビットマック画像転送部1103とエンジンI/F部1102を経由してプリンタ装置1100に転送され、出力される(ステップC06)。
III.PDL印刷時の作成処理
図10は、本実施の形態に係る画像処理装置のPDL印刷時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。
まず入出力部1032を通してPDLデータを入手し(ステップD01)、印刷データ解釈部1301と参照情報解釈部1312を用いて、入手したPDLデータに参照情報が含まれるかどうかを調べる(ステップD02)。もし参照情報が存在する場合には、その内容を参照情報解釈部1312を用いて解釈する。例えば、図6に示したネットワーク環境のデジタル複合機104でPDL印刷が行われた場合を考えると(T7,T8)、PDLデータには参照情報として図7のM3の情報が保持されており、この参照情報M3を解釈することになる。
次に、ID管理部1314から新しい文書IDを今回のPDL文書のために取得し、さらにRTC1315から現在の日付を取得する。そして、これら取得情報と共に、参照情報から得た情報と、アクションとしてPDL印刷が行われたことを示す「PDL」という文字列とを用いて、今回の履歴情報を作成し、作成した履歴情報は、ID管理部1314を経由して外部メモリ部1043に保存する(ステップD03)。
一方、前記ステップD02の判断において、参照情報がPDLデータに含まれていない場合には、PDLデータの最終更新日を入手する(ステップD07)。そして、今回のPDL印刷を行うPDLデータのために、ID管理部1314から新しい文書IDと、前記ステップD07で入手した最終更新日と、元データであることを示す「ORIGINAL」という文字列とを基に履歴情報を作成する(ステップD08)。
履歴情報の作成後は、ステップSD03へ進む。すなわち、PDL印刷の場合には、スキャンやコピーと異なり、最終更新日が判ることが多いので、参照情報を最初に作成する場合には、元となるデータ用の文書IDとその時点で出力される文書に対する文書IDの二つの文書IDを使用することになる。
ステップD04では、作成された履歴情報から参照情報生成部1307によって新しい参照情報を作成する。そして、新しく作成された参照情報とPDLデータの画像とを参照情報合成部1309で合成して新しい画像を作成する(ステップD05)。
ステップD05で作成された画像は、ビットマック画像転送部1103及びエンジンI/F部1102を経由してプリンタ装置1100へ転送され、用紙に印刷出力される(ステップD06)。
なお、スキャン、コピー及びPDL印刷以外にもBOX印刷が考えられるが、BOX印刷では、図10に示したPDL印刷のフローにおいてステップD01の処理でPDLデータを画像処理装置本体から入手することを除けば、前記PDL印刷と同じフローで行うことができる。
[実施例1]
次に、上述したように作成されて各画像処理装置に保持されている履歴情報と、この履歴情報から作成された参照情報とを用いることによって、オリジナル文書が最初にコピーされた機器と日付を特定するまでコピー履歴を辿るコピー履歴追跡処理について、図11と図12及び図13を参照しつつ説明する。
図11は、図1に示したネットワーク環境において実施されたコピー操作の流れの一例を示す概念図であり、また、図12及び図13は、本実施の形態に係る実施例1の履歴追跡処理を示すフローチャートである。
図11に示す例において、最初にコピーを行ったのはデジタル複合機101であり、このとき、文書ID=100の印刷文書が出力されている。次に、この印刷文書(文書ID=100)を元にデジタル複合機102で2回目のコピーが行われている。このときの印刷文書の文書IDは150である。同様にコピー操作を繰り返し、デジタル複合機104で4回目のコピーが行われ、文書ID=30の印刷文書が出力される。ここで、最初と3回目のコピーが同じ文書ID(100)であるがこれは問題がない。IDは機器個別で管理しているので、他の機器でコピーされたものに関しては同じIDが出力される可能性がある。
各印刷文書に付加されている参照情報の履歴世代数は、現世代と1つ前の世代までしか含まれないとすると、4回目のコピーが行われた印刷文書(ID=30)に付加されている参照情報は、例えば図4に示すようになる。
以下、この印刷文書(ID=30)のオリジナル原稿が最初にコピーされた日付を知るために、該印刷文書(参照情報マーク付き原稿)を例えばデジタル複合機101でスキャンした例について説明する。
本処理は、例えば操作パネル部1041に設置されているコピー履歴追跡実行用のスイッチ(図示省略)を操作者が押下することにより、開始される。
まず、参照情報マーク付き原稿をリーダ装置1200上に載せて前記コピー履歴追跡実行用のスイッチを押下してスキャンする。すると、参照情報マーク読み取り部1311及び参照情報解読部1312により、そのスキャンされた画像から図4に示すような参照情報が抽出される(ステップS01)。この参照情報から、最も新しい履歴世代(世代0)の原稿をコピーした時の機器のIPアドレスを取得する(ステップS02)。すなわち、このとき取得するIPアドレスは、当該リーダ装置1200に載せられた前記参照情報マーク付き原稿をコピー出力したデジタル複合機のIPアドレスである。本例では、デジタル複合機104のIPアドレス(192.168.0.4)となる。
次に、このIPアドレスで指定されたデジタル複合機が存在するか否かを確認するために、当該IPアドレスに対して問い合わせを行う(ステップS03)。この確認処理を実行するのは、IPアドレスが同じでも異なったデジタル複合機が接続されている場合には異なった結果を返してしまう可能性が高いことや、またデジタル複合機の電源がオフになっている可能性、また全く異なる機器が接続されている可能性も考えられるからである。
この確認処理は、具体的には、前記IPアドレスと共にこれに対応して参照情報中に保持されている機器ID(本例では104)が判るので、この機器IDと問い合わせ先の機器IDとが一致するか否かの判定を行う。本例では問題なく一致する。
もし、前記参照情報から抽出されたIPアドレスで指定されたデジタル複合機が存在しない場合には、当該参照情報中に1つ前の履歴世代の情報があるかどうかを調べる(ステップS07)。このとき、前の世代の情報が存在しない場合には、スキャンした参照情報マーク付き原稿に含まれる参照情報から、該原稿をコピーした機器を調べる手段がなくなってしまうので、その旨を例えば操作パネル部1041に表示してユーザに伝え(ステップS08)、処理を終了する。
参照情報中に1つ前の履歴世代が存在する場合には、この世代(世代1)の情報からIPアドレスを取得する(ステップS09)。そして再度、取得したIPアドレスで指定された機器が存在するかどうかの問い合わせを行う(ステップS03)。それでも機器が見つからない場合には、機器が見つかるか、あるいはそれ以上前の履歴世代の情報が参照情報中に存在しないような状態になるまで世代を辿って、同様の処理を繰り返し行う。
前記参照情報マーク付き原稿をコピーした機器が存在することが確認された場合には、この機器に対応した世代の文書IDを前記参照情報から取得し(ステップS04)、取得した文書IDに対応するアクションが「ORIGNAL」であるか否かを、当該世代のデジタル複合機のID管理部1314内の履歴情報を調べる(ステップS05)。本例では、デジタル複合機104のID管理部1314内の履歴情報を調べることになり、デジタル複合機104のID管理部1314の履歴情報は、例えば図3に示すように3世代分保持されているものとする。
対象となる履歴世代の文書IDに対応するアクションが「ORIGNAL」である場合には、当該世代のデジタル複合機のID管理部1314から、前記文書IDをキーに、オリジナル原稿を最初にコピーした機器の情報として機器ID、IPアドレス、及びコピー日付を取り出す。すなわち、本コピー履歴追跡処理を実行しているデジタル複合機は、前記対象となる世代のデジタル複合機から、オリジナル原稿を最初にコピーした機器の情報として機器ID、IPアドレス、及びコピー日付を受け取り、例えば操作パネル部1041を通して表示してユーザに伝える(ステップS06)。
一方、前記ステップS05の判定処理において、前記履歴の文書IDに対応するアクションが「ORIGNAL」でない場合は、当該世代のデジタル複合機のID管理部1314内の履歴情報を調べて、該世代の一世代前の情報があるかどうかを確認する(ステップS10)。本例では、現世代(0世代)の文書(文書ID=30)は、図4の履歴情報から明らかなように、アクションが「ORIGNAL」ではない、つまりオリジナル原稿のコピーではないので、1つ前の履歴世代の情報を調べることになる。
もし一世代前の情報がなかった場合には、これ以上最初にコピーされた機器を探すための情報がないのでエラーを表示する(ステップS12)。一世代前の情報が存在する場合には、その情報の中から該世代に対応したIPアドレスを取得し、そのIPアドレスで指定された機器が存在するかどうかの確認を行う(ステップS11)。もし指定された機器が存在する場合には、現対象世代の履歴情報から文書IDを取得し(ステップS13)、この文書IDに対応するアクションが「ORIGNAL」であるか否か(つまり、該文書IDの文書はオリジナル原稿を最初にコピーした文書であるか否か)を判断する。「ORIGNAL」でない場合には、ステップS10へ進んで、更に一世代前の情報があるかどうか調べる。
これらステップS10、ステップS11、ステップS13及びステップS05の処理は、一世代前の情報がないか、あるいアクションが「ORIGNAL」の文書IDが見つかるまで、繰り返し実行する。
このとき、例えば本例において、現世代(0世代)よりも一世代前(1世代)のデジタル複合機103(機器ID=103)の電源が落ちている場合を考えてみると、その場合には、図13のフローチャートのステップS11で「No」になるので、ステップS10へ進んで、さらに前の履歴世代(2世代)の機器に対して問い合わせを行う。この世代ではデジタル複合機102が確認できたので、デジタル複合機102のID管理部1314を調べて、ステップS13とステップS05の処理を前記同様に行う。
アクションが「ORIGNAL」の文書IDが見つかると、前記ステップS06の処理を行って、終了する。本例では、最終的には、最初のコピーが行われたデジタル複合機101に問い合わせが行き、文書IDによって日付が抽出される。そして、本コピー履歴追跡処理を実行しているデジタル複合機101が該日付情報を受け取り、ユーザに表示する。
このようにして、本実施例1では、任意の参照情報マークが付加された原稿から、オリジナル原稿がコピーされた日付を容易に特定することができる。また、参照情報と、ID管理部1314が管理する履歴情報は、複数の履歴世代に亘って登録することにより冗長性を持たせているため、電源が落ちている等の理由で途中のデジタル複合機とアクセスができなくても、コピー履歴を辿ることができる。また、文書に埋め込める参照情報の量を最小限に抑えても、問題なく履歴を追跡することが可能になる。
[実施例2]
上記実施例1では、コピーだけの履歴を辿ってオリジナル文書が最初にコピーされた機器と日付を特定したが、実施例2では、コピーだけでなく、スキャンやPDL印刷をも含めた一連の処理操作の履歴を辿る履歴追跡処理について、図6、図7、図14、図15及び図16を参照しつつ説明する。なお、図14及び図15は、本実施の形態に係る実施例2の履歴追跡処理を示すフローチャートであり、図16は、実施例2に係る情報や問い合わせの流れを示す図である。
実施例2に係る履歴追跡処理のフローは、図14及び図15から明らかなように、上記実施例1に係る図12及び図13の履歴追跡処理において、追跡処理の途中で履歴情報を適宜取得するステップS041とステップS111を追加し、さらに最終的に得られた履歴情報も同様に取得するステップS061を追加したようになっている。
すなわち、ステップS04において、文書のコピーが行われた最新の機器を特定して文書IDを取得し、次にステップS041へ進んで、その文書IDをキーに、ID管理部1314経由で入手できる情報、つまりコピーされた日付と、コピーされた機器の機器ID及びIPアドレスと、アクション(使用した機能)とを取得する。
また、ステップS10において一世代前の履歴情報からIPアドレスを取得し、次のステップS11で該IPアドレスで指定された機器がネットワーク上に存在しなくても、ステップS111において、履歴情報に含まれている文書IDだけは取得する。ここで、日付は含まれないことから日付を入手することはできない。最終的に得られた履歴情報もステップS041と同様に取得し(ステップS061)、終了する。
次に、前述した図6及び図7で示したような一連の処理操作が行われた場合を例にとって、本実施例2の履歴追跡処理を具体的に説明する。この例では、図6中のデジタル複合機104で図14及び図15に示す履歴追跡処理を実行するものとする。
図6のデジタル複写機104で生成された印刷文書(文書ID=30)の履歴追跡処理を実行するために、まず、この印刷文書をデジタル複合機104でスキャンする(ステップS01、図16のT1)。このとき、図7に示すような参照情報M4が得られるので、この参照情報M4から最初の履歴世代(0)の機器ID(104)とIPアドレス(192.168.0.4)を取得し(ステップS02)、当該IPアドレスに対して、機器ID(104)の機器104が存在するかの問い合わせを行う(ステップS03)。
機器104は動作しているので、ステップS03の判断処理はYesとなり、参照情報M4から対象となる世代(0)の文書ID(30)を取得する(ステップS04)。さらに、機器104のID管理部1314内の履歴情報104Aから、文書ID(30)をキーに、日付(2002.10.16 12:00:00)、IPアドレス(192.168.0.4)、機器ID(104)、アクション(PDL)を取得し(図7参照)、保存する(ステップS041)。
次に、得られた文書IDのアクションが「ORIGINAL」かどうかをチェックするが(ステップS05)、アクションが「PDL」であるので、機器104の履歴情報104Aから1つ前の世代(1)の文書IDをチェックする(ステップS10)。このとき、文書IDが「100」のものがあるので、この文書ID(100)に対応するIPアドレス(192.168.0.3)に対して、機器ID(103)の機器103が存在するかの問い合わせを行う(ステップS03、T2)。
このとき、機器103が動作していないためにアクセスすることができないとすると、ステップS11で「No」になり、前記機器104の履歴情報104Aから、文書ID100に関するIPアドレス(192.168.0.3)、機器ID(103)、及びアクション(SCAN)の各情報を取得する(ステップS111)。
そして、機器104の履歴情報104Aから更に前の世代(2)の情報を調べる(ステップS10)。このとき、文書ID=150に対応する情報が存在するので、そのIPアドレス192.168.0.2に対して、機器ID(102)の機器102が存在するかの問い合わせを行う(ステップS11、T3)。
このとき、機器ID102のデジタル複合機は問題なく動作しているので、機器102の履歴情報102Aから文書ID(150)を取得し(ステップS13)、この文書ID(150)をキーとした情報を調べる。ここで、文書ID(150)に対応する情報として、日付(2002.10.10 12:10:00)、IPアドレス(192.168.0.2)、機器ID(102)、アクション(COPY)を取得する(ステップS041)。
ここでもアクションが「ORIGINAL」ではないため(ステップS05)、機器102の履歴情報102Aから、1つ前の世代(1)の情報をチェックする(ステップS10)。ここでは、文書ID=100に対応する情報が存在するので、そのIPアドレス(192.168.0.1)に対して、機器ID=101の機器101が存在するかの問い合わせを行う(ステップS11、T4)。
同様の流れで、機器101の文書ID(100)と(10)それぞれに対応する情報を調べ、最終的には、文書ID=10が「ORIGINAL」であるので、その時点で履歴を辿ることを終了し、本履歴追跡処理を実行している機器104は、機器101から必要な履歴情報を受け取る(T5)。
これにより、ユーザは、図17に示すような履歴結果を入手することができる。この履歴結果から、機器103が動作していなかったため、世代が1の時の日付を入手することができなかったことが判る。本実施例では、日付に関しては動作を行った文書に関してのみ保存していたので、前記のようにデータの抜けが生じたが、文書や、他の機器で日付の情報を持つことによって、このようなデータの抜けの可能性を減少させることができる。また、日付情報は、コピー、スキャンの場合には最初に機能が使われた日付であり、PDL印刷やBOX印刷の場合には、最終更新日となる。
このように本実施例2では、動作モード(アクション)としてコピーだけではなく、スキャンやPDL印刷等に関しても履歴を保持することによって、様々な履歴を辿ることができる。また、他の文書を上記同様にスキャンすることによって、上記で行った操作と同様の操作が行われるので、どこから、またいつから原本と異なるようになったかを特定することが可能になる。これにより、不正コピーが、コピーだけではなくスキャンやPDL印刷、BOX印刷などが介在した場合にでも、どの機器でコピーが行われたかを突き止めることができるようになる。
本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、不揮発性メモリを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の実施の一形態に係るネットワークシステムの構成例を示す模式図である。 図1に示したデジタル複合機の機器構成を示すブロック図である。 履歴情報の一例を示す図である。 参照情報の一例を示す図である。 参照情報マークが印字された状態を示す図である。 図1に示したネットワーク環境において履歴の一例を示す概念図である。 図6に示す例において作成された履歴情報と参照情報の一例を示す図である。 スキャン時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。 コピー時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。 PDL印刷時における参照情報及び履歴情報の作成動作を示すフローチャートである。 コピー操作の流れの一例を示す概念図である。 実施例1の履歴追跡処理を示すフローチャートである。 図12の続きのフローチャートである。 実施例2の履歴追跡処理を示すフローチャートである。 図14の続きのフローチャートである。 実施例2に係る情報や問い合わせの流れを示す図である。 実施例2に係る履歴結果を示す図である。
符号の説明
101〜104 デジタル複合機
105 ネットワーク
106 ホストコンピュータ
1031 制御ユニット
1100 プリンタ装置
1200 リーダ装置
1300 プログラムROM
1307 参照情報生成部
1310 参照情報マーク生成部
1309 参照情報合成部
1311 参照情報マーク読み取り部
1312 参照情報解釈部
1314 ID管理部

Claims (6)

  1. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段から入力された画像を動作モードに応じて処理する画像処理手段と、
    前記画像の処理に関する履歴を示す履歴情報を生成する履歴情報生成手段と、
    前記履歴情報の一部を参照情報として生成する参照情報生成手段と、
    前記履歴情報を前記入力された画像に対応して保存する保存手段と、
    前記参照情報を前記入力された画像に付加する付加手段と、
    前記参照情報が付加された画像を出力する出力手段と、
    ネットワーク上に接続されている機器と接続するための接続手段と、
    前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加された参照情報を読み取る参照情報読み取り手段と、
    前記参照情報読み取り手段で読み取った参照情報に基づいて、該参照情報が付加された画像の履歴を辿るために前記接続手段を介してネットワーク上の機器にアクセスする履歴追跡手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記出力手段は、前記参照情報が付加された画像をシート上に記録して出力する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記参照情報は、少なくとも、処理した画像、機器、前記機器に対してネットワーク上で固有に付与された識別情報、及びネットワーク上の位置をそれぞれ特定することが可能な情報群を複数組有し、
    前記履歴情報は、少なくとも、処理した画像、機器、前記機器に対してネットワーク上で固有に付与された識別情報、及び使用された動作モードをそれぞれ特定することが可能な情報群を複数組有していることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置をネットワーク上に複数接続したことを特徴とするネットワークシステム。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置がネットワーク上に複数接続されたネットワークシステムにおける画像履歴追跡方法であって、
    前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加されている参照情報を読み取り、
    その読み取った参照情報に基づいてネットワーク上の画像処理装置にアクセスし、
    前記アクセスした画像処理装置中の前記保存手段に保存されている履歴情報から、前記参照情報が付加された画像に関する情報を取得することを特徴とする画像履歴追跡方法。
  6. 画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像を動作モードに応じて処理する画像処理手段とを備えた画像処理装置の制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能な制御プログラムであって、
    前記画像の処理に関する履歴を示す履歴情報を生成する履歴情報生成ステップと、
    前記履歴情報の一部を参照情報として生成する参照情報生成ステップと、
    前記履歴情報を前記入力された画像に対応して保存する保存ステップと、
    前記参照情報を前記入力された画像に付加する付加ステップと、
    前記参照情報が付加された画像を出力する出力ステップと、
    前記画像入力手段を介して入力された任意の画像に付加された参照情報を読み取る参照情報読み取りステップと、
    前記参照情報読み取りステップで読み取った参照情報に基づいて、該参照情報が付加された画像の履歴を辿るためにネットワーク上の機器にアクセスする履歴追跡ステップとを備えたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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