JP2006099529A - 震度計情報収集ネットワークシステム - Google Patents

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悟之 塚田
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Abstract

【課題】震度計装置と震度情報受信装置との間の伝送路の障害発生に対してリジリエントな(耐性のある、弾力的な、立ち直りが早い)震度計情報収集ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】震度計装置102と震度情報送受信装置106との間に、相互に公衆回線18A〜18Dにより接続された中継装置14A〜14Dを設けているので、中継装置14Aと震度情報送受信装置106との間で回線障害が発生した場合においても、中継装置14Aは、管轄する震度計装置102から得た震度情報を、公衆回線18A、中継装置14D及び公衆回線12Dを通じて震度情報送受信装置106に送信することができる。
【選択図】図6

Description

この発明は、複数の観測地点にそれぞれ設置された震度計装置からの震度情報を震度情報受信装置(震度情報収集装置)により確実に送信するようにした震度計情報収集ネットワークシステムに関する。
近時、都道府県庁が主体となり、各都道府県内における市区町村の所望の観測地点に震度計装置を設置し、地震発生の際、各震度計装置からの震度情報(計測震度、計測時刻、計測場所など)を震度情報受信装置により収集する震度計情報収集ネットワークシステムの整備が進められている(非特許文献1参照)。
図10に示すように、このような震度計情報収集ネットワークシステム100は、市町村等の各地方自治体に設けられた震度計を備える震度計装置102と、各地方自治体を統括する地方自治体(都道府県庁)に配置され且つ各震度計装置102にケーブル104を介して接続される震度情報送受信装置106と、各防災関連機関(地方気象台、消防庁等)に配置され且つ震度情報送受信装置106に公衆回線108を介して接続される表示端末装置111〜115と、地方気象台の表示端末装置111に公衆回線116を通じて接続される気象庁の表示端末装置118とから構成されている。
このように構成される震度計情報収集ネットワークシステム100では、地震発生の際に震度計装置102で計測された震度情報が、ケーブル104を通じて、一旦、震度情報送受信装置106に収集保存され、その後、公衆回線108、116を通じて各表示端末装置111〜115、118に送信されるように構成されている。
関係職員は、表示端末装置111〜115、118に表示された震度情報を、市町村別の被害状況の推定、各種の応急対策の検討、県の職員の参集などに活用し、地震発生の際の初動体制の充実・強化に役立てている。
乾晋「特集イントラネット 被害情報収集・集約システム(イントラネットGIS) 〜横浜市リアルタイム地震防災システム〜」地方自治コンピュータ6月号(平成12年6月1日発行)第4頁〜第9頁、財団法人 地方自治情報センター
ところで、図10に示した震度計情報収集ネットワークシステム100では、震度計装置102と震度情報送受信装置106との間のケーブル104に断線等の障害が発生した場合には、震度情報の送信が不可能になるという問題がある。
また、地震発生時には、複数の震度計装置102から同時刻に震度情報送受信装置106に対して震度情報が同時に送信され、震度情報送受信装置106に多量のデータが集中することから震度情報送受信装置106がパンク状態に陥り、システムダウンも懸念される。
この発明は、上述した課題を考慮してなされたものであり、震度計装置と震度情報受信装置(震度情報送受信装置も含む。)との間の伝送路の障害発生に対してリジリエントで(resilient:耐性のある、弾力的な、立ち直りが早い)信頼性のより高い震度計情報収集ネットワークシステムを提供することを目的とする。
また、この発明は、地震発生時に震度情報受信装置に多量のデータが集中しないようにすることを可能とする震度計情報収集ネットワークシステムを提供することを目的とする。
なお、この出願の発明者等は、このような課題を解決するために、例えばA県庁の震度情報送受信装置(図10に示す震度情報送受信装置106とする。)と図示しないB県庁の震度情報送受信装置とを並列的に動作させ、A県庁の震度情報送受信装置106に接続されている震度計装置102をB県庁の震度情報送受信装置にも衛星通信回線で接続し、B県庁の震度情報送受信装置とA県庁の震度情報送受信装置106とを公衆回線で接続し、さらにB県庁の震度情報送受信装置106と表示端末装置111〜115とを衛星通信回線で接続することで、二重化伝送路構成とした震度計情報収集ネットワークシステムを提案している(特願2004−195427)
この発明に係る震度計情報収集ネットワークシステムは、震度情報受信装置と、前記震度情報受信装置に第1ネットワークを通じて接続される複数の中継装置と、前記複数の中継装置のそれぞれに接続される複数の震度計装置とを備え、前記複数の中継装置は相互に第2ネットワークを通じて接続され、前記複数の中継装置中、一の中継装置と前記震度情報受信装置の間で回線障害が発生した場合に、前記一の中継装置に接続される震度計装置からの震度情報が、前記一の中継装置を経由し前記第2ネットワークを通じて他の中継装置へ送信され、前記他の中継装置を経由し前記第1ネットワークを通じて前記震度情報受信装置に送信することを特徴とする。
この発明によれば、所定領域内に配置される複数の震度計装置と震度情報受信装置との間に一の中継装置を設けるとともに、他の所定領域内に配置される複数の震度計装置と前記震度情報受信装置との間に他の中継装置を設け、複数の震度計装置にそれぞれ接続される中継装置同士が、相互に第2ネットワークを通じて接続されるように構成しているので、複数の中継装置中、一の中継装置と震度情報受信装置の間で第1ネットワークの一部に回線障害が発生した場合においても、一の中継装置に接続される震度計装置で得られた震度情報を、該一の中継装置から第2ネットワーク、他の中継装置及び回線障害の発生していない第1ネットワークを通じて前記震度情報受信装置に送信することができる。
なお、複数の中継装置のそれぞれは、第1ネットワークを通じて震度情報受信装置に震度情報を送信する際、自己に接続される震度計装置からの震度情報と、第2ネットワークを通じて得た他の中継装置に接続される震度計装置からの震度情報を比較し、相互に調整して震度情報の重要度の高い順に震度情報受信装置に対して送信するようにすることで、地震発生の際等に、震度情報受信装置に多量のデータが集中して伝送されることを回避することができる。すなわち、中継装置において、震度情報の伝送を調整するようにしているので、震度情報受信装置に対して多量のデータが集中しないようにすることができる。
また、中継装置が、それぞれ震度情報を保存する保存部を有するように構成することで、震度情報の分散保持が可能となる。
この発明によれば、震度計装置と震度情報受信装置との間の伝送路の障害発生に対してリジリエントで(resilient:耐性のある、弾力的な、立ち直りが早い)信頼性のより高い震度計情報収集ネットワークシステムを構築することができる。
また、この発明によれば、中継装置において、震度情報の伝送を調整するようにしているので、震度情報受信装置に多量のデータが集中しないようにすることができる。すなわと、震度情報受信装置のパンク状態の発生を未然に防止することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図10に示したものと対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。また、繁雑さを避けるために、必要に応じて上記図10をも参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る震度計情報収集ネットワークシステム10の基本的な概念を説明する構成図である。
図2は、図1に示す震度計情報収集ネットワークシステム10のある県への設置例を示す模式図である。
図1及び図2に示すように、震度計情報収集ネットワークシステム10は、基本的には、県庁所内に設けられ、震度情報受信装置(震度情報収集装置)及び震度情報送信装置として機能する震度情報送受信装置106と、震度情報送受信装置106に第1ネットワークである公衆回線12を通じて接続されるとともに相互に第2のネットワークである公衆回線18を通じて接続される複数の中継装置14と、複数の中継装置14のそれぞれにケーブル16(公衆回線でもよい。)を通じて接続されそれぞれ震度計を有する複数の震度計装置102とを備える。なお、震度計装置102は、市町村の庁舎敷地内等に配置される。中継装置14は、例えば、市庁舎に配置される。
さらに、震度計情報収集ネットワークシステム10は、図1に示すように、震度情報送受信装置106に公衆回線108を介して接続される、地方気象台の表示端末装置111、消防庁の表示端末装置112、県地方振興局の表示端末装置113、市町村の表示端末装置114、消防本部の表示端末装置115及び地方気象台の表示端末装置111に公衆回線116を通じて接続される気象庁の表示端末装置118を備えている。
なお、上記した説明において、公衆回線12、18、108、116の回線交換機は繁雑となるので描いていない。
図3は、図1の震度計情報収集ネットワークシステム10における要部装置の内部構成を示すブロック図である。
震度計装置102は、震度計(計測震度計)34と処理部36と接続部38とから構成されている。
震度計装置102を構成する震度計34は、加速度センサを有し、上述したように、各地方自治体での所望の観測地点(例えば、市町村の市役所・役場近傍の地表面上)に配置され、地震が発生した場合、地震による観測地点の揺れを加速度センサにより3軸方向(X軸、Y軸及びZ軸方向)の加速度として連続的に計測し、計測結果を処理部36に出力する。
処理部36は、入力された計測結果の示す3軸方向の加速度から観測地点における震度(計測震度)を算出し、算出した震度を接続部38に出力する。
接続部38は、入力された震度(計測震度)と、その計測時刻と、計測場所と、宛先(震度情報送受信装置106の電話番号、アドレス)、送信元(震度計装置102の電話番号、アドレス)を内容として含む震度情報フレーム生成し、ケーブル16を介して中継装置14に送信する。
地震が発生したときには、リアルタイムに震度計装置102から中継装置14に対して震度情報フレームが送信される。なお、地震が発生していないときには、1日に1回程度、中継装置14からの生存確認信号に応答する生存状態が情報フレームとして中継装置14に送信され、いわゆるヘルスチェックが実行される。
中継装置14は、接続部40と、処理部42と、記憶装置である保存部44とを有し、接続部40を通じて得た震度計装置102からの震度情報フレームを処理部42を介して保存部44に一旦保存する。さらに、接続部40は、処理部42の制御下に他の中継装置14に対して、受信した震度情報フレームに自己の中継装置14の識別符号(電話番号、アドレス)を付けた震度情報フレームを送信する。
各中継装置14の処理部42は、自己に直接接続される震度計装置102、換言すれば各中継装置14が管轄する震度計装置102からの震度情報フレーム及び他の中継装置からの震度情報フレームを受信したとき、後述する調整処理を行い、調整処理結果の重要度(優先度)、例えば計測震度がより大きい値を含む震度情報フレームがより重要であるというような重要度に従い、重要度(優先度)の高い順に、該当の中継装置14から震度情報フレームを公衆回線12を介して震度情報送受信装置106に送信する。
震度情報送受信装置106は、接続部52と、スイッチングハブ54と、収集サーバ56と、データベースサーバ58と、表示サーバ60と、通信サーバ62と、処理サーバ64とを備えている。ここで、データ中継装置としてのスイッチングハブ54は、接続部52、収集サーバ56、データベースサーバ58、表示サーバ60、通信サーバ62、処理サーバ64の他、県庁内の図示しない端末装置にもLAN(Local Area Network)を介して接続されている。
震度情報送受信装置106の接続部52は、各中継装置14を経由して得た震度情報フレームを、スイッチングハブ54を介して収集サーバ56に順次出力する。
収集サーバ56は、入力された各震度情報フレームを収集し、スイッチングハブ54を介してデータベースサーバ58に順次出力する。
データベースサーバ58は、入力された前記各震度情報フレームを順次蓄積する。
処理サーバ64は、各観測地点の震度計装置102で得られた震度情報フレームを図形としての地図情報に関連づけてデータベースサーバ58に蓄積する。
表示サーバ60は、データベースサーバ58に蓄積されている震度情報フレーム内の震度情報を読み出して、各観測地点における各震度を示す1つの画面(地図上に計測震度等が書き込まれた画面)としての画面情報を生成する。
通信サーバ62は、表示サーバ60で生成された画面情報及びデータベースサーバ58に蓄積されている震度情報を、スイッチングハブ54、接続部52及び公衆回線108を通じて表示端末装置111〜115に配信するほか、LANを介して図示しない表示端末装置にも配信する。
表示端末装置111〜115は、受信した震度情報及び画面情報に基づきディスプレイ上に、計測地点の震度付き地図等を表示する。
なお、表示サーバ60で生成された画面情報及びデータベースサーバ58に蓄積されている震度情報は、表示端末装置111を通じて気象庁の表示端末装置118にも送信される。
この実施の形態に係る震度計情報収集ネットワークシステム10は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、地震発生の際に、震度計装置102で観測地点の震度を計測し、この計測結果の震度情報を中継装置14を介して震度情報送受信装置106に送信する処理についてフローチャート等を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の説明においては、第1に中継装置14による迂回処理について説明し、第2に中継装置14による震度情報の重要度の調整処理について説明する。なお、この迂回処理と調整処理は、通常、同時に実施される。
図4に示すように、ここでは、複数の震度計装置102がそれぞれ4台の中継装置14A〜14Dにケーブル16を介して接続され、中継装置14A〜14Dが第2のネットワークとしての公衆回線18A〜18Dを介して相互に接続されるとともに、震度情報送受信装置106に対して第1のネットワークとしての公衆回線12A〜12Dを介して接続されていることを前提に説明する。
1.中継装置14における迂回処理の説明
図5のフローチャートを参照して説明するが、図4中、中継装置14Aの立場で説明する。この場合、中継装置14Aの処理部42には、中継装置14Aが震度情報送受信装置106に対して公衆回線12Aを通じての直接通信(第1の通信ルート)ができない場合を想定し、直接通信ができないと判断したときに、中継装置14Dを介しての通信(第2の通信ルート)、中継装置14Bを介しての通信(第3の通信ルート)及び中継装置14C(第4の通信ルート)を介しての通信の順での予め取り決めた通信ルートが実行されるプログラムとして格納されているものとする。なお、この通信順序の取り決めは、震度情報送受信装置106の通信サーバ62にもプログラムとして格納されている。
図4において、震度計装置102から震度情報フレームを受信した中継装置14Aは、まず、ステップS1において、直接通信(第1の通信ルート)である公衆回線12Aを通じての震度情報送受信装置106への情報送信が成功しているかどうかを確認し、成功している場合には、ステップS2において、公衆回線12Aを通じて震度情報送受信装置106に上述した震度情報フレームを送信する。
しかし、ステップS1において、情報送信が成功していない場合には、ステップS3において、公衆回線18Aを通じて中継装置Dと交信し、中継装置Dが震度情報送受信装置106への情報送信を成功しているかどうか確認し、成功している場合には、ステップS4において、図6に示すように、中継装置Aは、公衆回線18A、中継装置D及び公衆回線12Dを経由し震度情報送受信装置106に対して中継装置14Dの識別符号も付いた震度情報フレームを迂回送信する(第2通信ルート)。
このとき、震度情報送受信装置106は、中継装置14Aとの間の公衆回線12Aに異常が発生していることを把握できるので、例えば公衆回線12Aの管理会社に連絡して点検修理を依頼することができる。
ステップS3において、中継装置Dも震度情報送受信装置106に対して情報送信が成功していない場合には、ステップS5において、公衆回線18Bを通じて中継装置Bと交信し、中継装置Bが震度情報送受信装置106への情報送信を成功しているかどうか確認し、成功している場合には、ステップS6において、中継装置Aは、公衆回線18B、中継装置14B及び公衆回線12Bを経由し震度情報送受信装置106に対して中継装置14Bの識別符号も付いた震度情報フレームを迂回送信する(第3通信ルート)。
このとき、震度情報送受信装置106は、図6の×印に示すように、中継装置14Aとの間の公衆回線12A及び中継装置14Dとの間の公衆回線12Dに異常が発生していることを把握できるので、例えば公衆回線12A、12Dの管理会社に連絡して点検修理を依頼することができる。
しかし、ステップS5において、情報送信が成功していない場合(中継装置14Bと震度情報送受信装置106との情報送信が成功していない場合の他、中継装置14Aが中継装置14Bと送受信できない場合も含む)には、ステップS7において、公衆回線18A、中継装置14D、公衆回線18Dを通じて中継装置14Cと交信し、中継装置14Cが震度情報送受信装置106への情報送信を成功しているかどうか確認し、成功している場合には、ステップS8において、図7に示すように、中継装置Aは、公衆回線18A、中継装置14D、公衆回線18D、中継装置14C及び公衆回線12Cを経由し震度情報送受信装置106に対して中継装置14D、14Cの識別符号の付いた震度情報フレームを迂回送信する。
このとき、震度情報送受信装置106は、図7に×印で示しているように、中継装置14Aとの間の公衆回線12A、中継装置14Dとの間の公衆回線12D、中継装置14Aと中継装置14Bとの間に異常が発生していることを把握できるので、例えば公衆回線12A、12D、18Bの管理会社に連絡して点検修理を依頼することができる。
そして、ステップS7においても情報送信が成功していなかた場合には、震度情報送受信装置106への情報送信が不可能である旨を中継装置14の図示しない表示器上に表示して、あるいは警報器等を鳴らして通信を終了する。
この場合、例えば、震度情報送受信装置106は、県庁庁舎内の図示していない計測震度計で震度を検出してから所定時間、例えば1分程度以内に中継装置14A〜14Dのいずれからも震度情報フレームが送信されてこなかった場合には、中継装置14A〜14D、公衆回線12A〜12D、18A〜18Dに異常が発生していることが推定できる。また、中継装置14の表示器上の表示あるいは警報器等により異常の発生を検知した職員は、無線機あるいは光ファイバ回線等、他の通信手段を利用して関係各所に異常を通報することができる。以上が、中継装置14における迂回処理の説明である。
2.中継装置14A〜14Dにおける震度情報の重要度の調整処理についての説明
この場合にも図4に示した構成に基づき、中継装置14Aがケーブル16を介して接続されている自己(管轄)の震度計装置102から震度情報フレームを受信してから震度情報送受信装置106に対して送信するまでの調整処理を含む送受信処理を、基本的には、中継装置14Aの立場で図8のフローチャートを参照して説明する。
地震が発生したとき、ステップS11において、中継装置14Aは、管轄のn箇所の震度計装置102からそれぞれ震度情報Da(この震度情報Daは、ここでは、計測震度「1」、「2」、「3」、…とする。単に、情報Daともいう。)の震度情報フレームを受信する。
次に、ステップS12において、中継装置14Aは、管轄のn箇所の震度計装置102の全てから震度情報フレームを受信したかどうかを確認する。
管轄のn箇所の全ての震度計装置102からの震度情報フレームを受信しなかったとき、ステップS13において、情報送信のない震度計装置102に対して生存確信信号を送出し、生存が確認できなかった場合には、当該震度計装置102が故障していると判断する。この震度計装置102の故障状態も震度情報フレームに盛り込んで震度情報送受信装置106に送信することが可能である。
生存確認応答信号により生存が確認できた場合には、ステップS14において、この震度計装置102は、地震を非検知であるとみなし、この震度計装置102の震度情報Daを計測震度「0」と認識する。
一方、ステップS12において、管轄の全ての震度計装置102からの震度情報Daを含む震度情報フレームを受信していたとき、ステップS15において、震度情報Daに異常値が含まれていないかどうかを確認する。異常値が含まれていた場合には震度計装置102あるいはケーブル16に異常(回線異常)が発生していると判断する。この震度計装置102の故障状態あるいは回線の異常状態も震度情報フレームに盛り込んで震度情報送受信装置106に送信することが可能である。
次に、ステップS16において、中継装置14Aは、管轄のn箇所の震度情報Daの情報量(重要度)Caを、例えばCa=ΣDn(nは、n=1、2、…m)として算出する。例として、m=3の場合には、Ca=D1+D2+D3になる。なお、m個は、n箇所の震度計装置102のうち、震度情報Daを受信乃至認識できた震度計装置102の数、すなわち生存していると推定される震度計装置102の箇数である。したがって、情報量Caは、生存している(正常に動作している)震度計装置102による計測震度の合計値を意味している。
次いで、ステップS17において、中継装置14Aは、管轄の震度情報Daとその情報量Caを含む震度情報フレームを他の中継装置14B、14C、14Dに送信する。
次に、ステップS18において、中継装置14Aは、他の中継装置14B、14C、14Dからそれぞれ管轄の震度情報Db、Dc、Ddとその情報量Cb、Cc、Cdを含む震度情報フレームを受信する。
次いで、ステップS19において、中継装置14Aは、他の全中継装置14B、14C、14Dからの震度情報フレームを受信できたかどうか確認し、受信できなかった場合には、ステップS20において、震度情報フレームの情報送信のない中継装置14に対し、生存確認信号を送出し、返答が得られたかどうかを確認する。
生存確認信号の返答が得られなかった場合には、当該中継装置14が故障であると判断する。この当該中継装置14が故障しているという情報も震度情報フレームに盛り込んで震度情報送受信装置106に送信することが可能である。
ステップS20において、生存確認信号の返答が得られた場合には、ステップS21において、この中継装置14の管轄の震度計装置102は、地震を非検知であったものと判断し、この中継装置14(中継装置14B、14C、14D)の情報量C(Cb、Cc、Cd)の値を0値と認識する。
次いで、ステップS22において、中継装置14Aは、自己の震度情報Daの情報量Caと他の中継装置14B、14C、14Dの情報量Cb、Cc、Cdとを比較し、ステップS23において、自己の情報送信順番を認識する。
このステップS21、S21の情報量C(Ca、Cb、Cc、Cd)の比較認識過程について、図9の模式図を参照して説明する。
なお、図9の模式図においては、簡単のために、情報量Ca、Cb、Cc、Cdは、管轄震度計装置102の数nが全て同数であるとみなしてnをかけた値で考えると、Ca=3(震度1+震度1+震度1)、Cb=7(2+2+3)、Cc=2(1+1)、Cd=0となる。すなわち、Cb>Ca>Cc>Cdの順になっているものとみなす。なお、この実施形態では、理解の簡便のために、震度そのものを比較しているが、実際には、震度に振動波形の積分値(簡易には、振動持続時間×最大振幅)等で重み付けした値を用いている。
まず、中継装置14Aは、「情報量Cbの値が最も大きい中継装置14Bの震度情報Dbを含む震度情報フレームを最初に送るべきだ。情報量Cdの値が最も小さい中継装置14Dは最後でいい。中継装置14Bの情報量Ccより私(自己)中継装置14Aの情報量Caが大きいので先に送ろう。」と推論して自己の伝送順番を2番に決定する。
以下同様に、中継装置14Bは、「私、中継装置14Bのもつ震度情報Dbの情報量Cbの値は、他の中継装置14A、14C、14Dの情報量Ca、Cc、Cdの値より大きいのでどうやら一番重要度が高いから最初に私が送ろう」と推論して自己の伝送順番を1番に決定する。
また、中継装置14Cは、「中継装置14Bは、最初に送るべきだな。中継装置14Dは最後でいい。中継装置14Aは情報量Caの値が私より大きいので先に送らせよう。」と推論して自己の伝送順番を3番に決定する。
さらに、中継装置14Dは、「中継装置14Bは最初に送るようだな。中継装置14Aの情報量Caの値は中継装置14Cの情報量Ccの値が大きいから先に送りそうだ。私、中継装置14Dは、情報量Cdの値が最も少ないので中継装置14Cの後に送ろう。」と推論して自己の伝送順番を4番に決定する。
このようにして、中継装置14A、14B、14C、14Dの重要度の順番をステップS22、S23において、中継装置14B(情報量Cb)→中継装置14A(情報量Ca)→中継装置14C(情報量Cc)→中継装置14D(情報量Cd)の順に決定した後、ステップS24において、中継装置14Aは、自己より重要度の高い中継装置14Bからの全情報が震度情報送受信装置106に送信されたことを確認したとき(中継装置14Bが震度情報フレームを送信した旨を受信したとき)、ステップS24において、震度情報送受信装置106に対して震度情報フレームを送信する。
このように上述した実施形態によれば、例えば、図6に示したように、震度計装置102と震度情報送受信装置106との間に、相互に公衆回線18A〜18Dにより接続された中継装置14A〜14Dを設けているので、中継装置14Aと震度情報送受信装置106との間で回線障害が発生した場合においても、中継装置14Aは、管轄する震度計装置102から得た震度情報を、公衆回線18A、中継装置14D及び公衆回線12Dを通じて震度情報送受信装置106に送信することができる。
さらに一般的に説明すると、上述した実施形態によれば、図1、図2に示したように、震度計情報収集ネットワークシステム10は、所定領域内に配置される複数の震度計装置102と震度情報送受信装置106との間に一の中継装置14を設けるとともに、他の所定領域内に配置される複数の震度計装置102と震度情報送受信装置106との間に他の中継装置14を設け、複数の震度計装置102にそれぞれ接続される中継装置14同士が、相互に第2ネットワークとしての公衆回線18を通じて接続されるように構成しているので、複数の中継装置14中、一の中継装置14と震度情報送受信装置106との間で第1ネットワークとしての公衆回線12の一部に回線障害が発生した場合においても、一の中継装置14に接続される震度計装置102で得られた震度情報を有する震度情報フレームを、第2ネットワークとしての公衆回線18、他の中継装置14及び回線障害の発生していない第1ネットワークとしての公衆回線12を通じて震度情報送受信装置106に送信することができる。
この場合、複数の中継装置14のそれぞれは、第1ネットワークとしての公衆回線12を通じて震度情報送受信装置106に震度情報フレームを送信する際、自己に接続される震度計装置102からの震度情報フレームの情報量Cと、第2ネットワークとしての公衆回線18を通じて得た他の中継装置14に接続される震度計装置102からの震度情報フレームの情報量Cを比較し、相互に調整して情報量C(震度情報の重要度)の高い順に震度情報送受信装置106に対して送信するようにしているので、地震発生の際等に、震度情報送受信装置106に多量のデータが集中して伝送されることを回避することができる。すなわち、中継装置14において、震度情報の伝送を調整するようにしているので、震度情報送受信装置106に対して多量のデータが集中しないようにすることができる。
また、中継装置14が、それぞれ震度情報を保存する保存部44を有するように構成しているので、震度情報の分散保持及び上述した調整処理が可能となる。
なお、この発明は、上述した実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
この発明の一実施形態に係る震度計情報収集ネットワークシステムの基本的な概念を説明する構成図である。 図1に示す震度計情報収集ネットワークシステムのある県への設置例を示す模式図である。 図1に示す震度計情報収集ネットワークシステムにおける要部装置の内部構成を示すブロック図である。 実施例の動作説明に供される例としての模式図である。 中継装置の基本動作の説明に供されるフローチャートである。 中継装置と震度情報送受信装置との間の伝送路に障害が発生した場合の迂回伝送処理の説明図である。 さらに多くの障害が発生した場合の迂回伝送処理の説明図である。 伝送順番の決定(調整)の動作説明に供されるフローチャートである。 伝送順番の決定(調整)の動作説明図である。 従来技術に係る震度情報ネットワークのブロック図である。
符号の説明
10…震度計情報収集ネットワークシステム
12、18…公衆回線 14…中継装置
16…ケーブル 34…震度計
102…震度計装置 106…震度情報送受信装置

Claims (3)

  1. 震度情報受信装置と、
    前記震度情報受信装置に第1ネットワークを通じて接続される複数の中継装置と、
    前記複数の中継装置のそれぞれに接続される複数の震度計装置とを備え、
    前記複数の中継装置は相互に第2ネットワークを通じて接続され、前記複数の中継装置中、一の中継装置と前記震度情報受信装置の間で回線障害が発生した場合に、前記一の中継装置に接続される震度計装置からの震度情報が、前記一の中継装置を経由し前記第2ネットワークを通じて他の中継装置へ送信され、前記他の中継装置を経由し前記第1ネットワークを通じて前記震度情報受信装置に送信する
    ことを特徴とする震度計情報収集ネットワークシステム。
  2. 請求項1記載の震度計情報収集ネットワークシステムにおいて、
    前記複数の中継装置のそれぞれは、前記第1ネットワークを通じて前記震度情報受信装置に震度情報を送信する際、自己に接続される震度計装置からの震度情報と、前記第2ネットワークを通じて得た他の中継装置に接続される震度計装置からの震度情報を比較し、相互に調整して震度情報の重要度の高い順に送信する
    ことを特徴とする震度計情報収集ネットワークシステム。
  3. 請求項1又は2記載の震度計情報収集ネットワークシステムにおいて、
    前記中継装置は、震度情報を保存する保存部を有する
    ことを特徴とする震度計情報収集ネットワークシステム。
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JP2014206900A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 株式会社ケービデバイス 防犯システムに使用される通信装置および防犯システム
JP2017536544A (ja) * 2014-11-10 2017-12-07 シュレーダー 光源ネットワークを用いて地震を検出し、震央を突き止めるための方法

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