JP2006098730A - 画像露光装置および画像露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多重露光、かつ走査露光を行っても、所定の画像を露光できるとともに、色ムラがなく、色再現性が優れた印刷版を得ることができる画像露光装置および画像露光方法を提供する。
【解決手段】画像露光装置は、印刷版原版に照射する光ビームを画像信号に基づいて所定の露光時間変調する2次元空間変調素子および2次元空間変調素子に照明光を露光時間よりも短い時間パルス状に照明する照明手段を備える露光手段と、露光手段と印刷版原版とを2次元的に相対的に移動させる移動手段とを有する。2次元空間変調素子は、照明手段による照明光を変調し、光ビームとして印刷版原版に照射させる変調子が、第1の方向にm行、この第1の方向に直交する第2の方向にn列、2次元的に配置されており、この2次元空間変調素子は、第1の方向を前記移動手段により移動される走査方向に対して1/mで表される角度θ(rad)傾けて配置されていることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像信号に基づいて照明手段からの照明光を変調する2次元空間変調素子を用いて多重露光する画像露光装置および画像露光方法に関し、特に、印刷版原版の感度の変動または照明光などの光量変動が生じても、色ムラを生じさせることなく、かつ色再現性を低下させることなく所定の画像を露光できる画像露光装置および画像露光方法に関する。
従来、主・副走査方向に必要な分解能と所定の走査速度(露光速度)を得ると共に、照明ムラ、画素欠陥の補正機能を得ることを目的とした画像露光装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された画像露光装置は、DMD(デジタルミラーデバイス;登録商標)により形成される露光画像をマイクロレンズで縮小し、傾斜多重露光することにより、高分解能かつ、高速露光できるものである。
この特許文献1に開示された画像露光装置においては、主走査方向の画素数がmのDMDを、露光ヘッドの主走査方向へ1/m傾ける。副走査方向の必要なドットピッチがrであるとき、走査線のピッチがRであれば、多重露光回数Nを、N=(R/r)×mとする。例えば、100行×200列の画素数を備えた空間光変調素子を1/m=1/100傾けると、400の画素を実質同時露光することになる。すなわち、副走査方向の分解能(Addressability)が2倍となる。このように、従来の画像露光装置においては、DMDにより得られる露光画像をマイクロレンズで縮小し、傾斜多重露光することにより、高分解能で、かつ高速露光することができる。
しかしながら、特許文献1に開示された従来の画像露光装置においては、主走査方向および副走査方向ともに、露光スポットが多重露光される。このため、図14(a)および(b)〜図16(a)および(b)に示すように、露光スポット100、102における光エネルギ分布は、主走査方向Mおよび副走査方向Hともに、光エネルギ分布は略三角形状になる。
なお、図14(a)は、従来の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を光エネルギとし、縦軸を主走査方向として主走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。
図15(a)は、従来の画像露光装置の副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。
図16(a)は、図15(a)の次に副走査方向に露光された副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして従来の画像露光装置の副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。
理想的には、図17(a)に示すように、1画素に対応する露光スポット(1画素露光時間)における光エネルギ分布Dは、矩形状である。しかしながら、上述の如く、多重露光では、図17(b)に示すように、1画素に対応する露光スポットの光エネルギ分布Dは略三角形状である。このため、印刷版原版の記録感度の変動、または光ビーム強度の変動により、露光により形成される画像部/非画像部の範囲が変動する。すなわち、図17(a)および図17(b)に示すように、画像形成範囲W、W、Wの範囲が変動する。すなわち、印刷版原版に画像露光された記録線幅または網点率が変動してしまうという問題点がある。これにより、印刷版原版により得られる印刷版において、色ムラが発生するか、または色再現性が劣化する。特に、濃度をFMスクリーンで表す場合には、記録線幅または網点率の変動による濃度の変動に対する影響が顕著である。
FMスクリーンにおいては、網点の周長が長いため、画像の太りおよび細りの影響を受けやすいためである。以下、その理由について詳細に説明する。
通常のスクリーン(AMスクリーン)では、網点の大きさにより階調を制御する。例えば、通常のカラー印刷用の175線(1インチに175の網点が並ぶもの)では、50%の面積率では、網点の大きさは、約100μm角となる。
一方、FMスクリーンでは、網点の数(単位面積あたりの個数)で、階調を表現し、周期的な配列がない。一般的には、大きさ20μm角の最小点を用い、その個数密度で、濃淡を表現する。
ここで、露光装置においては、2540dpi程度のドットピッチで露光する。このとき、面積率が50%のAMスクリーンでは、10×10ドットで1つの網点が構成される。これに対して、FMスクリーンでは、2×2ドットで1つの点が構成され、その数が増えることになる。
このとき、ドットの太りおよび細りが面積率に影響を及ぼす割合について求めると、AMスクリーンでは、面積率が50%である場合、網点の周囲のドットは100ドット中36ドットであり、影響を及ぼす割合は、36%である。
これに対して、FMスクリーンにおいては、全て網点の中にあるため、影響を及ぼす割合は、100%である。
このように、FMスクリーンの方が、ドットの太りおよび細りによる網点率の変化が大きくなる。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、多重露光、かつ走査露光を行っても、所定の画像を露光できるとともに、色ムラがなく、色再現性が優れた印刷版を得ることができる画像露光装置および画像露光方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、画像信号に基づいて変調された光ビームを所定の露光時間照射して印刷版原版に所定の画像を走査露光する画像露光装置であって、前記印刷版原版に照射する光ビームを前記画像信号に基づいて所定の露光時間変調する2次元空間変調素子、および前記2次元空間変調素子に照明光を、前記露光時間よりも短い時間パルス状に照明する照明手段を備える露光手段と、前記露光手段と前記印刷版原版とを2次元的に相対的に移動させる移動手段とを有することを特徴とする画像露光装置を提供するものである。
本発明においては、前記2次元空間変調素子は、前記照明手段により照明された照明光を変調し、前記光ビームとして前記印刷版原版に照射させる変調子が、第1の方向にm行、前記第1の方向に直交する第2の方向にn列、2次元的に複数配置されており、前記2次元空間変調素子は、前記第1の方向を前記移動手段により移動される走査方向に対して、1/mで表される角度θ(rad)傾けて配置されていることが好ましい。
また、本発明においては、さらに、前記各変調子に対応して設けられ、前記各変調子により得られた光ビームを縮径するレンズと、前記レンズにより縮径された光ビームを前記印刷版原版に結像させる結像光学系とを有することが好ましい。
さらに、本発明においては、さらに、前記各レンズの前記光ビームの入射側の反対側に、それぞれアパーチャが配置されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記多重露光回数をNとし、前記走査方向と直交する副走査方向における副走査画素分解能をrとし、走査方向における変調された光ビームの間隔をRとするとき、前記多重露光回数Nは、N=m/(R/r)により規定されることが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、画像信号に基づいて変調された光ビームを所定の露光時間照射して印刷版原版に所定の画像を走査露光する画像露光方法であって、前記露光時間よりも短い時間パルス状に照明光を2次元空間変調素子に照明して、多重露光することを特徴とする画像露光方法を提供するものである。
本発明においては、前記2次元空間変調素子は、照明手段により照明された照明光を変調し、前記光ビームとして前記印刷版原版に照射させる変調子が、第1の方向にm行、前記第1の方向に直交する第2の方向にn列、2次元的に複数配置されており、前記2次元空間変調素子は、前記第1の方向を走査方向に対して1/mで表される角度θ(rad)傾けて配置されていることが好ましい。
本発明の画像露光装置によれば、印刷版原版に照射する光ビームを画像信号に基づいて所定の露光時間変調する2次元空間変調素子、およびこの2次元空間変調素子に照明光を、露光時間よりも短い時間パルス状に照明する照明手段を備える露光手段と、前記露光手段と前記印刷版原版とを2次元的に相対的に移動させる移動手段とが設けられている。これにより、走査露光に用いられる光ビームの主走査方向における光エネルギ分布の傾きが急峻になる。このため、印刷版原版の感度変動、または照明光の光量変動が生じた場合であっても、光ビームが照射される照射位置における露光領域が変動しない。これにより、印刷版原版に露光される記録線幅、または網点率が変動することがない。よって、色ムラがなく、かつ色再現性が優れた印刷版を得ることができる。特に、濃度をFMスクリーンで表す場合には、記録線幅または網点率の変動による濃度の変動に対する影響が大きいため、顕著な効果を得ることができる。
また、本発明においては、2次元空間変調素子を、主走査方向に対して角度θ(rad)傾けているため、主走査方向および副走査方向において、所定の画素分解能を得ることができる。さらに、多重露光するため、照明ムラ補正、および画素欠陥補正などの補正もすることができる。
また、本発明においては、2次元空間変調素子を主走査方向にθ(rad)傾けているため、十分な分解能が得られ露光走査幅を広くできるので、2次元変調素子の応答速度が遅いものであっても、一度に露光できる露光領域を広くできるので、生産性を向上させることができる。
さらにまた、本発明においては、各変調子により変調されて得られた光ビームを縮径するレンズを設けることにより、印刷版原版に照射される光ビームの径を小さくし、露光分解能を更に向上させることができる。
このように、レンズにより光ビームを縮径することにより、主走査方向における光ビームの形状をさらに傾き(立ち上がり)を急峻にすることができる。これにより、このため、印刷版原版の感度変動、または照明光の光量変動が生じた場合であっても、光ビームが照射される照射位置における露光領域が変動しない。よって、印刷版原版に露光される記録線幅、または網点率が変動することがない。従って、さらに色ムラがなく、かつ色再現性が優れた印刷版を得ることができる。
また、本発明の画像露光方法においては、印刷版原版に所定の画像を露光するための露光時間よりも短い時間パルス状に照明光を2次元空間変調素子に照明して、多重露光することにより、走査露光に用いられる光ビームは、主走査方向における光エネルギ分布の傾きが急峻になる。このため、印刷版原版の感度変動、または照明光の光量変動が生じた場合であっても、光ビームが照射される照射位置における露光領域が変動しない。これにより、印刷版原版に露光される記録線幅、または網点率が変動することがない。よって、色ムラがなく、かつ色再現性が優れた印刷版を得ることができる。
また、本発明の画像露光方法においても、濃度をFMスクリーンで表す場合には、記録線幅または網点率の変動による濃度の変動に対する影響が大きいため、顕著な効果を得ることができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の画像露光装置および画像露光方法を詳細に説明する。
図1は本発明の実施例に係る画像露光装置を示す模式的斜視図であり、図2は本実施例の画像露光装置の要部を示す模式的斜視図である。
図1に示すように、画像露光装置10は、フラットベッドタイプである。この画像露光装置10においては、シート状の印刷版原版Pが長方形状の平板状のステージ12に載置されて、一方向に搬送されつつ、多重走査露光されるものである。
なお、印刷版原版Pは、アルミニウム合金板、または樹脂フィルムなどにより形成される支持体(図示せず)と、この支持体の上に形成される画像記録層(図示せず)とを有するものである。この画像記録層の表面が露光面sとなる。
本実施例の画像露光装置10は、4本の脚部16に支持された厚い長方板状の設置台14が設けられている。この設置台14の上面14aに、設置台14の長手方向に沿って延びる1対のガイド18が設置されている。
ステージ12の長手方向をガイド18の延びる方向に一致させて、1対のガイド18上にステージ12が載置されている。この画像露光装置10には、ステージ12をガイド18上を移動させる駆動装置(図示せず)が設けられている。これにより、ステージ12は、設置台14の長手方向に往復移動できる。
なお、本実施例においては、画像露光する場合におけるステージ12の移動方向Msと反対方向を主走査方向M(走査方向)とし、ステージ12の移動方向Ms(主走査方向M)と直交する方向を副走査方向Hとする。
設置台14の長手方向における略中央には、設置台14を短手方向(ステージ12の移動経路)に跨ぐコ字状のゲート20が設けられている。このコ字状のゲート20は、水平部22と、この水平部22の両端に設けられた脚部24とを有する。ゲート20の脚部24がそれぞれ設置台14の両側面14bに固定されている。なお、水平部22の下面と、設置台14の上面14aとは、印刷版原版Pが載置されたステージ12が移動可能な隙間を有する。
ゲート20の水平部22のステージ12の移動方向Msにおける下流側の面22aには、印刷版原版Pの先端および後端を検知する検知センサ26が、例えば、2個、ステージ12の移動経路の上方に位置するように設けられている。
また、水平部22のステージ12の移動方向Msにおける上流側の面22bには、露光ユニット(露光手段)30がステージ12の移動経路の上方に位置するように設けられている。
検知センサ26および露光ユニット30は、これらを制御するコントローラ(図示せず)に接続されている。
検知センサ26は、印刷版原版Pの先端および後端を検知することができれば、その構成および設置する数などは、特に限定されるものではない。検知センサ26としては、例えば、距離センサを用いて印刷版原版Pの有無を検出することができる。また、イメージセンサを用いて画像解析を行って印刷版原版Pの有無を検出するようにしてもよい。
図2および図3(b)に示すように、露光ユニット30は、例えば、3行5列に配置された合計14個の露光ヘッド32a〜32cを有する。各露光ヘッド32a〜32cは、副走査方向Hを短辺とする長方形状の露光領域Aを有するものである。
図3(a)に示すように、画像露光の際には、ステージ12の移動に伴って印刷版原版Pの露光面sには、露光ヘッド32a〜32c(図3(b)参照)毎に帯状の露光済領域Eが形成される。なお、露光ヘッド32a〜32cの構成については、後で詳細に説明する。
各露光ヘッド32a〜32cは、副走査方向Hにおいて、印刷版原版Pの幅全域を隙間なく露光するように配置されている。各露光ヘッド32a〜32cは、各列毎に副走査方向Hにおいて直線状に配置されている。また、露光ヘッド32a〜32cの各々は、配列方向に所定間隔(露光エリアの長辺の自然数倍、本実施例では2倍)ずらして配置されている。
本実施例においては、例えば、1行目に露光ヘッド32aが5個配置されている。また、2行目に露光ヘッド32bが、1行目の露光ヘッド32aの露光領域Aの隙間を補うように5個配置されている。さらに、3行目に露光ヘッド32cが、1行目の露光ヘッド32aおよび2行目の露光ヘッド32bの露光領域Aの隙間を補うように4個配置されている。
次に、本実施例の露光ヘッド32a〜32cについて説明する。なお、露光ヘッド32a〜32cは、いずれも同じ構成であるため、図4に示す露光ヘッド32aを代表例として説明し、他の露光ヘッド32b、32cについての説明は省略する。
図4は、本実施例の画像記録装置の露光ヘッドの構成を示す模式的側断面図である。
露光ヘッド32aは、光源ユニット(照明手段)50に接続されている。
光源ユニット50は、複数の半導体レーザ(図示せず)から射出されたレーザ光を合波して光ファイバ(図示せず)に入力する合波モジュール(図示せず)を複数個有するものである。各合波モジュールから延びる光ファイバは、合波したレーザ光を伝搬する合波光ファイバであって、複数の光ファイバが1つに束ねられてバンドル状光ファイバ(図示せず)が形成されている。このようなバンドル状光ファイバが、複数本、露光ユニット30に接続されている。
半導体レーザは、印刷版原版Pの画像記録層が感光性を有する波長のレーザ光を出射するものである。本実施例においては、例えば、波長が250nm〜420nmのレーザ光を出射するものである。また、本発明においては、後述するように、露光時間よりも照明光が照射されている時間が短い。このため、半導体レーザには、レーザ光をパルス状に出力できるとともに、例えば、デューティ比が0.5でパルス状に照明しても、デューティ比が1.0と同じか、それ以上の露光エネルギが得られるものが用いられる。このような半導体レーザとしては、例えば、InGaN系の半導体レーザが挙げられる。
このInGaN系の半導体レーザは、AlGaN系の半導体レーザとは異なり、パルス変調すると、ピークパワーを大きくしても寿命の劣化が顕著ではないという特徴を有するものである。よって、レーザ光をデューティ比が0.5でパルス状に照射してもピークパワーを、例えば、2倍にできる。このため、レーザ光をデューティ比が0.5でパルス露光しても、総露光エネルギは変わらずに高速短時間露光ができる。
一方、AlGaN系の半導体レーザは、レーザ光をデューティ比が0.5でパルス状に照明するとき、ピークパワーを上げることができないため、総露光エネルギは半分になってしまう。
なお、このようなInGaN系の半導体レーザと、マイクロレンズとを用いた光ファイバーをバンドルした照明系としては、特開2004−062155号公報に開示されたものが例示される。
露光ヘッド32aにおいては、筐体34内に、2次元空間変調素子であるMMA(Micro Mirror Array)40の全面に均一な照明光を入射させるバンドル状光ファイバ52と、入射された照明光を制御部54から供給された変調信号に応じてマイクロミラー(変調子)44を傾斜させて、変調した光ビームを生成するMMA40と、変調された光ビームを集束させるレンズ系60、62と、レンズ系60、62の集束位置に配置した、各マイクロミラーのそれぞれに対応したマイクロレンズアレイ64と、マイクロレンズアレイ64を通過した光ビームを絞るアパーチャーアレイ66と、このアパーチャーアレイ66を印刷版原版P上で集束させる結像光学系68、70とを有する。露光ヘッド32aの射出口32aから射出されたレーザ光は露光ビームLmとして射出口32a直下に位置する印刷版原版Pを露光領域Aで露光し、潜像を形成する。すなわち、画像記録を行う。
本実施例においては、各マイクロミラー44にレンズ部が整合するようにマイクロレンズアレイ64を配置することにより、全光束がマイクロレンズアレイ64に入るため、光利用効率が低下しない。また、マイクロレンズアレイ64の露光面側へアパーチャーアレイ66を配置することにより、迷光を生じさせることなく、ゴーストの発生を防止することができる。さらに、アパーチャーアレイ66の後方には、結像光学系68、70が、MMA40と印刷版原版Pの露光面sとが共役な関係となるように配置されており、露光面sにMMA40により変調された光ビームを結像させる。なお、マイクロミラー44により得られる露光スポットを単に画素ともいう。
また、MMA40は、制御部54に接続されている。この制御部54は、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド32a〜32c毎にMMA40の制御すべき領域内の各マイクロミラー44を駆動制御する制御信号を生成し、この制御信号に基づいて、MMA40のマイクロミラー44の角度を変えて照明光Lから変調された露光ビームを形成させるものである。
MMA40は、周知のように、一般的に、DMD(登録商標)と呼ばれているミラーデバイスである。図5に示すように、MMA40は、SRAMセル(メモリセル)42上に、多数のマイクロミラー44が支柱(図示せず)により支持されて配置されたものである。MMA40においては、マイクロミラー44が、例えば、格子状(アレイ状)に1024(行)×764(列)で配置されている。各マイクロミラー44により後述する露光スポットが形成される。
また、MMA40の表層部には、支柱に支えられたマイクロミラー44が設けられている。このマイクロミラー44の表面にはアルミニウムなどの反射率が高い材料が蒸着されて反射面を形成している。なお、マイクロミラー44の反射率は90%以上である。
また、マイクロミラー44の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル42が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
MMA40において、マイクロミラー44は、長方形状に配列されている。この配列状態を崩すことなく、主走査方向に角度θ(rad)傾けて配置されている。この角度θ(rad)は、例えば、主走査方向のマイクロミラー44の配列数(以下、画素数ともいう)がmであるとき、1/m傾けた場合の角度とする。このように、角度θ傾けることにより、主走査方向Mにおける露光スポットの間隔を小さくすることができる。すなわち、分解能を高くすることができる。
MMA40のSRAMセル42にデジタルの変調信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラーが、対角線を中心としてMMA40が配置された基板側に対して、±α°(例えば、±10°)の範囲で傾斜する。
従って、画像データに応じて、MMA40の各ピクセルにおけるマイクロミラー44の傾きを制御することによって、MMA40に入射された照明光Lはそれぞれのマイクロミラー44の傾き方向へ反射される。
ここで、図6(a)は、マイクロミラー44がオン状態である+α°に傾いた状態を示す模式的斜視図であり、図6(b)は、マイクロミラー44がオフ状態である−α°に傾いた状態を示す模式的斜視図である。
そして、図6(a)に示すように、露光オンの状態にあるマイクロミラー44では、照明光Lが変調されて画像露光に用いられる露光ビームLmとなり、マイクロミラー44から、図4に示す光路を通って射出口32aから露光ビームLmとして射出される。
一方、図6(b)に示すように、露光オフの状態にあるマイクロミラー44では、他の方向に反射され、この反射された反射光Lrは、露光ビームとして用いられない。露光オフの状態のマイクロミラー44で他の方向に反射した反射光Lrは、他の方向に配置された光吸収体(図示せず)によって吸収される。
このようにして露光ヘッド32aの射出口32aから射出した露光ビームLmを用いて印刷版原版Pを画像露光する。
ここで、図7(a)および(b)は、それぞれ露光領域における露光ビームのスポットパターンと、主走査方向における露光スポットの関係を示す模式的平面図である。図7(a)および(b)に示す符号aおよびbは、露光スポットを示す。なお、図7(a)および(b)では、露光ビームのスポットパターンが5個×5個のパターンを一例として示している。
図7(a)は、MMA40を主走査方向Mに角度θ傾けた状態における露光領域Aでの露光スポットaのパターンを示すものである。図7(a)に示すように、MMA40を主走査方向Mに角度θ傾けた場合、マイクロミラーの配置間隔よりも狭い間隔で、副走査方向Hにおいて、露光スポットaにより画像露光される。すなわち、分解能を高く画像記録できる。このため、MMA40は、傾けることが好ましい。
なお、本実施例においては、MMA40を傾けて配置したが、本発明はこれに限定されるものでなく、MMA40は、必ずしも傾ける必要はない。
さらに、図7(b)は、MMA40を主走査方向Mに角度θ傾け、さらにマイクロレンズアレイ64を通過した状態における露光領域Aでの露光スポットのパターンを示すものである。本実施例の露光ヘッド32aによる露光領域Aでの露光スポットのパターンである。
マイクロレンズアレイ64を設けることにより、図7(b)に示すように、露光スポットサイズを、例えば、露光スポットaの半分に小さくすることができる。このため、露光スポットbは、重なりが露光スポットaに比して小さくなり、分解能がさらに向上する。すなわち、露光スポットbにより、分解能を更に高く画像露光できる。
また、露光スポットのサイズを1/2とすることにより、露光スポットが小さくなると同時に、露光スポット周縁部での光量の低下が小さくなり、空間周波数特性が高くなる。
本実施例では、マイクロミラーを傾斜させることで露光オンの状態および露光オフの状態を作るMMA40を2次元空間変調素子として用いたが、静電気力を用いて反射面を駆動することによって、照明光を変調する2次元空間変調素子を用いてもよい。
例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプの空間変調素子(SLM;Spacial Light Modulator)であり、グレーティングを一方向に複数配列して構成された、反射回折格子型のグレーティング・ライト・バルブ素子(GLV素子、シリコン・ライトマシーン社製)が挙げられる。なお、GLV素子の詳細については米国特許第5311360号明細書に記載されているので説明は省略する。
また、反射型の空間変調素子の他に、電気光学効果により透過光を変調する光学素子(PLZT素子)または液晶光シャッタ(FLC)等の透過型の空間変調素子であってもよい。しかし、紫外波長領域を含む高出力光のレーザ光に対する耐久性が高く、従来にない数10ワット級の高出力レーザ光源をパルス駆動させて使用する場合にも、安定して使用することができる点で反射型の空間変調素子を用いるのが好ましい。
また図4に示す制御部54は、画像データ供給部(図示せず)に接続されている。この制御部54は、画像データ供給部から供給された画像データに基づいて、MMA40のマイクロミラーの傾斜を調整し、画像データに応じて、光ビームを変調するための変調信号を生成するとともに、露光ヘッド32aに位置に応じて、露光開始のタイミングを調整するものである。
本実施例においては、例えば、印刷版を作製する場合、画像データはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(黒)の各色ごとの網点情報を有するものである。制御部54は、各色毎の網点画像を形成するための変調信号を作成する。変調方式としては、例えば、パルス数変調、およびパルス幅変調が挙げられる。
この変調信号が制御部54により、露光ヘッド32aのMMA40に供給されて、変調信号に基づいて、MMA40のマイクロミラーの傾きが制御されて露光される。
なお、画像信号に応じて制御部54により、マイクロミラー44が、傾き+α°、または−α°傾けられている時間が露光時間となる。
以上のように、本実施例においては、MMA44を斜めに傾けて配置し、拡大縮小光学系を用いることにより、MMAの仕様、およびMMAのマイクロミラーの配置間隔とは独立して露光面s上で必要な露光スポットの間隔にすることができる。また、各マイクロミラーに対応させて、マイクロレンズアレイとアパーチャーアレイを配置することで、露光スポットの重なりによる解像度の劣化を防ぐことができる。
なお、MMA40を傾斜させる代わりに、各マイクロミラーを副走査方向と直交する方向に所定間隔ずらして千鳥状に配置しても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施例の画像露光装置においては、光源ユニット50に、例えば、デューティ比が0.5でも、光量を2倍できるものとし、露光時間よりも照明時間を短くしても、総露光量を同じか、それ以上にできるものを用いている。これにより、主走査方向における光エネルギ分布を、従来に比して立ち上がり(傾き)を急峻にできる。このため、印刷版原版Pの感度変動、または光源ユニット50から出射される照明光Lの光量変動が生じた場合であっても、所定の画像を、記録線幅または網点率が変動することなく画像露光できる。よって、色ムラ、または色再現性が優れた印刷版を得ることができる。特に、濃度をFMスクリーンで表す場合には、記録線幅または網点率の変動による濃度の変動に対する影響が大きいため、顕著な効果を得ることができる。
次に、本発明の画像露光方法について説明する。
本実施例においては、1走査で印刷版原版Pを画像露光する場合を例にして、斜め多重露光について説明する。
先ず、露光装置の性能として要求される露光時間と露光面の主走査方向の露光長(以下、主走査長という)から露光ヘッドの走査速度(必要な線速)を決める。
本実施例において、露光時間は、例えば、15秒とする。また、主走査長は、例えば、500mmである。このため、走査速度は500(mm)/15(秒)=33.3(mm/秒)となる。
次に、必要な線速と、要求される主走査方向の露光スポットの間隔R(図8参照)、および副走査画素分解能(副走査方向の露光スポットの間隔)r(図8参照)とから画素の必要変調時間(必要な書き換え時間)を決める。この場合、副走査方向の分解能r(以下、ドットピッチrともいう)は、2.5μmである。これより、必要変調時間(必要な書き換え時間)は、2.5(μm)/33.3(mm/秒)=75.0(μsec)となる。
ここで、使用するMMAの全画素の変調時間(全画素書き換え時間)が、必要な画素時間と等しいか、短い必要がある。このMMAでは、100μsecと75.0μsecより長いため、主走査方向の使用画素数を制限して576とし、部分画素書き換え時間を(576/768)×100(μsec)=75(μsec)とする。
また、MMAの画素ピッチは13.7μmであるが、露光面上でのMMAの露光スポットの間隔として要求されるドットピッチrの2.5μmの整数倍の(15.0μm)として露光回数を整数とするために、レンズ系60、62および結像レンズ系68、70のいずれか一方によって、15.0(μm)/13.7(μm)=1.095倍に拡大する。従って、15.0(μm)/2.5(μm)=6となり、副走査方向の15.0μmの間に6−1=5つの露光スポット(ドット)を形成する。
また、露光ヘッド32a〜32cの主走査方向Mに対して1/576の比率でMMAを傾ける。この傾けた状態において、副走査方向Hの15.0(μm)の間に(主走査線の間に)5つの露光スポットを形成すればよいので、印刷版原版Pに形成する1画素について同一の画像データで主走査方向へ576/6=96回多重露光する。
一方、主走査方向Mのドットピッチは、露光ヘッド32a〜32cの走査速度(33.3(mm/秒))と画素書き換え時間(75μsec)から2.5μmとすることができる。この主走査方向Mの露光スポットの間隔Rは、副走査方向Hのドットピッチrと同じとなる。このため、副走査方向と主走査方向の分解能を一致させることができる。
すなわち、印刷版原版Pが主走査方向Mに2.5μm移動した場合、MMA40も露光する画像の位置を主走査方向Mに1画素書き換えて、主走査方向Mへ1画素移動して同一の画像データで96回多重露光を行う。このように、多重露光することで、露光する画素を調整することができるため、露光量、露光位置の微少量をコントロールすることができ、照明ムラ補正および画素欠陥補正が可能となる。
さらに、図8を参照して斜め多重露光について説明する。
ここで、図8に示すように、例えば、MMAの使用画素数を100×1024とし、MMAの露光スポットのサイズを10μm、傾斜角θを主走査方向へ1画素分(角度θ=1/100(rad))とし、主走査方向Mには同一の画像データで5μm毎、50回多重露光する。これにより、走査線の間(10μmの間)に露光スポットが1つ追加されることになり、2048画素を同時露光でき、副走査方向Hの分解能rを5μmとすることができる。しかし、露光スポットのサイズが10μmであるため、多重露光された副走査方向の露光スポットのサイズは10μmである。
また、本実施例においては、図4に示すレンズ系60、62により、露光面s上での露光スポットのピッチを15.0μmに拡大して、副走査方向の露光幅を調整している。このため、各露光ヘッド32a〜32cで露光できる露光領域Aの副走査方向における幅が広くなるため、露光ヘッド32a〜32cの数を少なくすることができる。逆に、図4に示す光学系で露光面s上での露光スポットのピッチを縮小すると、副走査方向における露光分解能が上がる。
しかし、露光スポットのピッチを拡大した場合、多重露光回数が減少して副走査方向の分解能が不足するという不都合が生じる。また、露光スポットのピッチを縮小した場合、露光ヘッドの数が増えるという不都合も生じる。このため、必要とされる露光分解能に応じて拡大率または縮小率を決めることが望ましい。
なお、本実施例では、MMAの副走査幅が1.095倍に拡大され、14.0mmから15.4mmに広がっているため、MMAの数が35.6から32.6に減少している。極端な例で説明すると、480/13.7=35倍に拡大されると、副走査幅が14.0mmから491.5mmに広がるため、MMAの数を35.6から1.0に減少させることができる。すなわち、多重露光回数は3回になるものの、1つのMMAでほぼ露光範囲500mmをカバーできる。
このように、本実施例においては、一度に露光できる露光領域を広くできるので、2次元変調素子の応答速度が遅いものであっても生産性を向上させることができる。
また、光学系で拡大した状態では、MMA40の露光スポットのサイズが大きくなってしまうので、マイクロレンズアレイ64で露光スポットのサイズを10μmに縮小することにより、解像度の劣化を防いでいる。
また、主走査方向と副走査方向の分解能を相違させ、副走査方向の分解能rを5μmを目標に多重露光回数を決定してもよい。この場合、副走査幅が同一であっても多重露光回数が2倍となる。
また、多重露光回数は、これ以外にも、走査方向における変調された光ビームの間隔をR(図8参照)とし、副走査方向の分解能r(図8参照)と、MMAの主走査方向におけるマイクロミラー44の配列数をmとするとき、多重露光回数Nは、N=m/(R/r)により決定してもよい。
本実施例の画像露光方法においては、制御部54が、画像データ供給部により供給された画像データに基づいて、各露光ヘッド32a〜32c毎にMMA40の制御すべき領域内の各マイクロミラー44を駆動制御する制御信号を生成する。
次に、マイクロミラー44の駆動と、光源ユニット50からの照明光の照射時期とを同期させて、例えば、図9(a)に示される制御波形によりマイクロミラー44を駆動するとともに、光源ユニット50から照明光を照射する。このとき、図9(b)に示す出力波形Dのように照明時間tは、マイクロミラーの駆動時間(図9(a)参照)の半分である。本実施例の光源ユニット50は、上述の如く、デューティ比が0.5とした場合、光量を略2倍にできる。このため、図9(b)に示す従来の出力波形DLCと、総露光エネルギとしては略同じ光量で露光できる。
このように光源ユニット50を制御して、照明光をパルス状に出射することができる。このため、図10(b)に示すように、露光スポットaの大きさが10μmであるとき、0.5画素分(=5μm)主走査方向にずらして、多重露光した場合、図10(c)に示すように、主走査方向における光エネルギ分布Dの立ち上がりは急峻になり、光量変動、および現像液の変動に対して、線幅および網点率変動の影響を受けにくくなる。なお、図10(c)に示す光エネルギ分布Dは、従来の照明方法(図10(a)参照)により得られるものである。また、図示しないものの副走査方向における光エネルギ分布は、従来の如く階段状である。
また、本実施例において、図11(a)に示すように、マイクロレンズアレイ64で縮小された露光面s上での画像スポットbの大きさは5μmである。
図11(c)に示すように、主走査方向に10μm移動させて露光するとき、1画素露光時間よりも照明時間が短いため、引きずられる距離は、実質5μmに留まる。したがって、図11(d)に示すように、主走査方向における光エネルギ分布Dの立ち上がりは急峻になり、光量変動、および現像液の変動に対して、線幅および網点率変動の影響を受けにくくなる。なお、図11(d)に示す光エネルギ分布Dは、従来の照明方法(図11(b)参照)により得られるものである。
なお、図12(a)に示すように、露光スポットbを同一の画像データで5回多重露光すると、図12(b)に示すように、露光スポットbの光エネルギー分布は副走査方向から見て階段状となる。しかしながら、大きさが10μmである露光スポットaと比較すると、副走査方向における幅が狭い。
この後、図13(a)に示すように、副走査方向へ5回多重露光していくと、図13(b)に示すように、副走査方向へ5μm離れた位置へドットが形成され、階段状の光エネルギー分布の幅は広がる。しかしながら、しかしながら、大きさが10μmである露光スポットaと比較すると、それほど広がりは大きくない。
本実施例においては、照明時間を露光時間よりも短くすることにより、主走査方向における光エネルギ分布の傾き(立ち上がり)を急峻にすることができる。
これにより、印刷版原版Pの感度変動、または照明光の光量変動が生じても、露光すべき画像の線幅または網点率が変動することなく、画像露光できる。このため、色ムラがなく、かつ色再現性が優れた印刷版を得ることができる。
本実施例においては、ステージ12を移動しつつ多重走査露光を行うものを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、同じフラットベッドタイプのもので、ステージを主査方向と反対方向に移動させつつ、露光ヘッドを副走査方向に搬送しながら、多重画像露光するものでもよい。また、露光ヘッドを主走査・副走査方向に移動させて、多重画像露光する構成でもよい。いずれの構成においても、本発明の効果を得ることができる。
さらに、フラットベッドタイプ以外にも、アウタードラムタイプのものにも適用できる。この場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
本発明は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の画像露光装置および画像露光方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明の実施例に係る画像露光装置を示す模式的斜視図である。 本実施例の画像露光装置の要部を示す模式的斜視図である。 (a)は本実施例の画像露光装置により露光された印刷版原版を示す平面図であり、(b)は、本実施例の画像露光装置の露光ユニットにおける露光ヘッドの配置状態を示す模式図である。 本実施例の画像露光装置の露光ヘッドの構成を示す模式的側断面図である。 露光ヘッドのMMAの構成の一部を示す模式的斜視図である。 (a)は、マイクロミラーがオン状態である+α°に傾いた状態を示す模式的斜視図であり、(b)は、マイクロミラーがオフ状態である−α°に傾いた状態を示す模式的斜視図である。 (a)および(b)は、それぞれ露光領域における露光ビームの露光スポットパターンと、主走査方向における露光スポットの関係を示す模式的平面図である。 傾斜配置された露光ヘッドのMMA(使用画素数を100×1024)、および露光スポット形状を示す模式的平面図である。 (a)は横軸に時間をとってマイクロミラーの制御波形を示すタイミングチャートであり、(b)は縦軸に相対光量をとり、横軸に時間をとって(a)のマイクロミラーに同期して制御される光源ユニットの出力波形を示すタイミングチャートである。 (a)は、従来の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(b)は、本実施例の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(c)は、横軸を光エネルギとし、縦軸を主走査方向として主走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、本実施例の画像露光装置による露光スポットを示す模式図であり、(b)は、従来の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(c)は、本実施例の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(d)は、横軸を光エネルギとし、縦軸を主走査方向として主走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、本実施例の画像露光装置の副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、図12(a)の次に副走査方向に露光された副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、従来の画像露光装置の主走査方向における露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を光エネルギとし、縦軸を主走査方向として主走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、従来の画像露光装置の副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、図15(a)の次に副走査方向に露光された副走査方向における多重露光状態を示す模式図であり、(b)は、横軸を副走査方向とし、縦軸を光エネルギとして従来の画像露光装置の副走査方向における露光スポットの光エネルギ分布を示すグラフである。 (a)は、縦軸に光エネルギをとり、横軸に時間をとって1画素に対応する露光スポット(1画素露光時間)の理想的な光エネルギ分布を示すグラフであり、(b)は、縦軸に光エネルギをとり、横軸に時間をとって従来の画像露光装置による1画素に対応する露光スポット(1画素露光時間)における光エネルギ分布を示すグラフである。
符号の説明
10 画像露光装置
12 ステージ
14 設置台
16 脚部
18 ガイド
20 ゲート
26 検知センサ
30 露光ユニット
32a〜32c 露光ヘッド
26 ロータリーエンコーダ
30 露光ヘッド
40 MMA
42 SRAMセル(メモリセル)
44 マイクロミラー
50 光源ユニット
52 バンドル状光ファイバ
54 制御部
60、62 レンズ系
64 マイクロレンズアレイ
66 アパーチャーアレイ
68、70 結像光学系
A 露光領域
H 副走査方向
M 主走査方向
Ms 移動方向
P 印刷版原版

Claims (7)

  1. 画像信号に基づいて変調された光ビームを所定の露光時間照射して印刷版原版に所定の画像を走査露光する画像露光装置であって、
    前記印刷版原版に照射する光ビームを前記画像信号に基づいて所定の露光時間変調する2次元空間変調素子、および前記2次元空間変調素子に照明光を、前記露光時間よりも短い時間パルス状に照明する照明手段を備える露光手段と、
    前記露光手段と前記印刷版原版とを2次元的に相対的に移動させる移動手段とを有することを特徴とする画像露光装置。
  2. 前記2次元空間変調素子は、前記照明手段により照明された照明光を変調し、前記光ビームとして前記印刷版原版に照射させる変調子が、第1の方向にm行、前記第1の方向に直交する第2の方向にn列、2次元的に複数配置されており、前記2次元空間変調素子は、前記第1の方向を前記移動手段により移動される走査方向に対して、1/mで表される角度θ(rad)傾けて配置されている請求項1に記載の画像露光装置。
  3. さらに、前記各変調子に対応して設けられ、前記各変調子により得られた光ビームを縮径するレンズと、前記レンズにより縮径された光ビームを前記印刷版原版に結像させる結像光学系とを有する請求項2に記載の画像露光装置。
  4. さらに、前記各レンズの前記光ビームの入射側の反対側に、それぞれアパーチャが配置されている請求項3に記載の画像露光装置。
  5. 前記多重露光回数をNとし、前記走査方向と直交する副走査方向における副走査画素分解能をrとし、走査方向における変調された光ビームの間隔をRとするとき、前記多重露光回数Nは、N=m/(R/r)により規定される請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  6. 画像信号に基づいて変調された光ビームを所定の露光時間照射して印刷版原版に所定の画像を走査露光する画像露光方法であって、
    前記露光時間よりも短い時間パルス状に照明光を2次元空間変調素子に照明して、多重露光することを特徴とする画像露光方法。
  7. 前記2次元空間変調素子は、照明手段により照明された照明光を変調し、前記光ビームとして前記印刷版原版に照射させる変調子が、第1の方向にm行、前記第1の方向に直交する第2の方向にn列、2次元的に複数配置されており、前記2次元空間変調素子は、前記第1の方向を走査方向に対して1/mで表される角度θ(rad)傾けて配置されている請求項6に記載の画像露光方法。
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