JP2006095086A - 敷物 - Google Patents

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JP2006095086A
JP2006095086A JP2004284979A JP2004284979A JP2006095086A JP 2006095086 A JP2006095086 A JP 2006095086A JP 2004284979 A JP2004284979 A JP 2004284979A JP 2004284979 A JP2004284979 A JP 2004284979A JP 2006095086 A JP2006095086 A JP 2006095086A
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Yoshinori Inoguchi
芳範 猪口
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Abstract

【課題】
使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な敷物を提供する。
【解決手段】
敷物Sは筵10,11を備えている。表面と裏面の筵10,11は、藺草が同じ方向に延びるよう設けている。筵10,11の間にはクッション材12を備えている。クッション材12は、藺草を直線状に延ばして筵10,11の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした茎材120・・・を集めて、所要の厚みを有するよう束ねている。藺草の長さ方向の両端側にあたる筵10,11の対向する縁部には縁布13が設けてあり、筵10,11の残りの両端側にあたる縁部には縁布14が設けている。縁布13は、筵10,11及びクッション材12も糸15により縫い合わせて設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、寝ござ等として使用されるクッション性を有する藺草製の敷物に関する。更に詳しくは、その上に使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な敷物に関する。
寝ござには、畳表を使用した筵の裏面に緩衝材のシート等を貼り付けてクッション性を有するようにしたものがある。このような寝ござの一例として、特許文献1には、表面が畳表、裏面が中綿と布帛を一体にキルティング縫合した敷パットで構成され、畳表と敷パットを貼り合わせた寝ござが開示されている。
特開平9−220140号公報
しかし、特許文献1に開示してある寝ござには、次のような課題があった。
まず、中綿が合成樹脂繊維を樹脂加工にて硬めたものであるため、空気の流通性が十分でない。そのため長時間座ったり寝ころんだりした場合では、内部に湿気や熱がこもってしまい不快感を感じる。
また、上記した寝ござは畳表と敷パットが貼り合わせてあるので、材料ごとの分別が容易でなく、このため不要になった際の処分が簡単でない。
本発明の目的は、使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な藺草敷物を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
表面と裏面に設けている藺草製の筵と、
上記筵の間に挟んでいるクッション材と、
表面と裏面の筵の縁を縫い合わせて設けている柔軟性を有する縁部材と、
を備えており、
上記クッション材は藺草の茎を集めて構成してあることを特徴とする、
敷物である。
第2の発明にあっては、
表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けていることを特徴とする、
第1の発明に係る敷物である。
本発明でいう「敷物」は、例えば、茣蓙、座布団、マット等も含む概念として使用している。
(作 用)
本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。
表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けているものは、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
また、表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じ方向にしているので、敷物は折り畳んだり丸めたりすることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
(b)敷物は、筵とクッション材が藺草で形成しているので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
(c)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けているものは、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
(d)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向にしているので、敷物は折り畳んだり丸めたりすることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図、
図2は図1に示す敷物のA−A断面図、
図3は図1に示す敷物のB−B断面図、
図4は図2の一端側を示す拡大断面図、
図5は図3の一端側を示す拡大断面図である。
符号Sは敷物を示している。敷物Sの表面と裏面には、藺草を緯糸として編んだ筵(畳表)10,11を備えている。本実施の形態で示す筵10,11は、平面視において藺草の茎が幅方向に延びる長方形状に形成している。表面と裏面の筵10,11は、藺草が同じまたは略同じ方向に延びるよう設けている。
筵10,11の間にはクッション材12を備えている。クッション材12は、藺草を直線状に延ばして筵10,11の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした茎材120・・・を集めて、所要の厚みを有するよう束ねている。詳しくはクッション材12は、茎材120・・・を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸(図示省略)で縫うことで輪状にし、潰して重ねた状態で筵10,11と略同じ長さを有するよう形成している。
藺草の長さ方向の両端側にあたる筵10,11の対向する縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布13が設けている。また、筵10,11の残りの両端側にあたる縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布14が設けている。このうち縁布13は、表面と裏面の筵10,11及びそれらの間に挟んだクッション材12も糸状体である糸15により縫い合わせて設けている。縁布13,14は補強のために糸15を二箇所に設けて縫い付けている。
(作 用)
図1ないし図5を参照して本実施の形態で示す敷物Sの作用を説明する。
敷物Sは、クッション材12が所要の厚みを有するよう藺草の茎材120・・・を集めて形成してあり、茎材120には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎材120が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材12の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
敷物S上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材12には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になる。しかし、クッション材12は両端が縁布13によって固定してあるので、このように外部から力を受けても筵10,11内部で移動せず偏ったりしない。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11について藺草の延びる方向を同じまたは略同じ方向にし、また、内部のクッション材12についても、藺草が筵10,11の藺草と同じまたは略同じ長さを有するように設けたので、折り畳んだり丸めたりすることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11及びクッション材12が藺草で形成してあるので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
本実施の形態で敷物Sは単体の状態のものを示したが、これは限定するものではなく、例えば、敷物Sは複数枚繋げて面積を拡げた状態で使用することもできる。
本実施の形態でクッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有する茎材を使用したが、これは限定するものではなく、仕切等を設けることで筵の間で移動して偏ったりしないようにしてあれば、例えば、クッション材は、茎材を短く切断したものを集めて形成したものを使用することもできる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図。 図1に示す敷物のA−A断面図。 図1に示す敷物のB−B断面図。 図2の一端側を示す拡大断面図。 図3の一端側を示す拡大断面図。
符号の説明
S 敷物
10 筵
11 筵
12 クッション材
120 茎材
13 縁布
14 縁布
15 糸
本発明は、寝ござ等として使用されるクッション性を有する藺草製の敷物に関する。更に詳しくは、その上に使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な敷物に関する。
寝ござには、畳表を使用した筵の裏面に緩衝材のシート等を貼り付けてクッション性を有するようにしたものがある。このような寝ござの一例として、特許文献1には、表面が畳表、裏面が中綿と布帛を一体にキルティング縫合した敷パットで構成され、畳表と敷パットを貼り合わせた寝ござが開示されている。
特開平9−220140号公報
しかし、特許文献1に開示してある寝ござには、次のような課題があった。
まず、中綿が合成樹脂繊維を樹脂加工にて硬めたものであるため、空気の流通性が十分でない。そのため長時間座ったり寝ころんだりした場合では、内部に湿気や熱がこもってしまい不快感を感じる。
また、上記した寝ござは畳表と敷パットが貼り合わせてあるので、材料ごとの分別が容易でなく、このため不要になった際の処分が簡単でない。
本発明の目的は、使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な藺草敷物を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
クッション材として藺草の茎を使用しており、丸めることができる敷物であって、
表面と裏面に設けている藺草製の筵と、
上記筵の間に挟んであり、藺草の茎を集めて構成しているクッション材と、
表面と裏面の筵の縁を縫い合わせて設けている柔軟性を有する縁部材と、
を備えており、
表面と裏面の筵は、藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けていることを特徴とする、
敷物である。
本発明でいう「敷物」は、例えば、茣蓙、座布団、マット等も含む概念として使用している。
(作 用)
本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。
表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けてあるので、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
また、表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じ方向にしているので、敷物は丸めることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
(b)敷物は、筵とクッション材が藺草で形成しているので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
(c)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けてあるので、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
(d)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向にしているので、敷物は丸めることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図、
図2は図1に示す敷物のA−A断面図、
図3は図1に示す敷物のB−B断面図、
図4は図2の一端側を示す拡大断面図、
図5は図3の一端側を示す拡大断面図である。
符号Sは敷物を示している。敷物Sの表面と裏面には、藺草を緯糸として編んだ筵(畳表)10,11を備えている。本実施の形態で示す筵10,11は、平面視において藺草の茎が幅方向に延びる長方形状に形成している。表面と裏面の筵10,11は、藺草が同じまたは略同じ方向に延びるよう設けている。
筵10,11の間にはクッション材12を備えている。クッション材12は、藺草を直線状に延ばして筵10,11の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした茎材120・・・を集めて、所要の厚みを有するよう束ねている。詳しくはクッション材12は、茎材120・・・を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸(図示省略)で縫うことで輪状にし、潰して重ねた状態で筵10,11と略同じ長さを有するよう形成している。
藺草の長さ方向の両端側にあたる筵10,11の対向する縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布13が設けている。また、筵10,11の残りの両端側にあたる縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布14が設けている。このうち縁布13は、表面と裏面の筵10,11及びそれらの間に挟んだクッション材12も糸状体である糸15により縫い合わせて設けている。縁布13,14は補強のために糸15を二箇所に設けて縫い付けている。
(作 用)
図1ないし図5を参照して本実施の形態で示す敷物Sの作用を説明する。
敷物Sは、クッション材12が所要の厚みを有するよう藺草の茎材120・・・を集めて形成してあり、茎材120には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎材120が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材12の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
敷物S上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材12には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になる。しかし、クッション材12は両端が縁布13によって固定してあるので、このように外部から力を受けても筵10,11内部で移動せず偏ったりしない。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11について藺草の延びる方向を同じまたは略同じ方向にし、また、内部のクッション材12についても、藺草が筵10,11の藺草と同じまたは略同じ長さを有するように設けたので、折り畳んだり丸めたりすることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11及びクッション材12が藺草で形成してあるので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
本実施の形態で敷物Sは単体の状態のものを示したが、これは限定するものではなく、例えば、敷物Sは複数枚繋げて面積を拡げた状態で使用することもできる。
本実施の形態でクッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有する茎材を使用したが、これは限定するものではなく、仕切等を設けることで筵の間で移動して偏ったりしないようにしてあれば、例えば、クッション材は、茎材を短く切断したものを集めて形成したものを使用することもできる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図。 図1に示す敷物のA−A断面図。 図1に示す敷物のB−B断面図。 図2の一端側を示す拡大断面図。 図3の一端側を示す拡大断面図。
符号の説明
S 敷物
10 筵
11 筵
12 クッション材
120 茎材
13 縁布
14 縁布
15 糸
本発明は、寝ござ等として使用されるクッション性を有する藺草製の敷物に関する。更に詳しくは、その上に使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な敷物に関する。
寝ござには、畳表を使用した筵の裏面に緩衝材のシート等を貼り付けてクッション性を有するようにしたものがある。このような寝ござの一例として、特許文献1には、表面が畳表、裏面が中綿と布帛を一体にキルティング縫合した敷パットで構成され、畳表と敷パットを貼り合わせた寝ござが開示されている。
特開平9−220140号公報
しかし、特許文献1に開示してある寝ござには、次のような課題があった。
まず、中綿が合成樹脂繊維を樹脂加工にて硬めたものであるため、空気の流通性が十分でない。そのため長時間座ったり寝ころんだりした場合では、内部に湿気や熱がこもってしまい不快感を感じる。
また、上記した寝ござは畳表と敷パットが貼り合わせてあるので、材料ごとの分別が容易でなく、このため不要になった際の処分が簡単でない。
本発明の目的は、使用者が長時間座ったり寝ころんだりしても内部に湿気や熱がこもって不快感を感じることがなく、また、不要になった際の処分も簡単な藺草敷物を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
クッション材として藺草の茎を使用しており、丸めることができる敷物であって、
表面と裏面に設けている藺草製の筵と、
上記筵の間に挟んであり、藺草の茎を集めて構成しているクッション材と、
表面と裏面の筵の縁を縫い合わせて設けている柔軟性を有する縁部材と、
を備えており、
表面と裏面の筵は、藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、
クッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした藺草の茎を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸で縫うことで輪状にして重ねた状態にし、茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向になるよう設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けられていることを特徴とする、
敷物である。
本発明でいう「敷物」は、例えば、茣蓙、座布団、マット等も含む概念として使用している。
(作 用)
本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。
表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした藺草の茎を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸で縫うことで輪状にして重ねた状態にし、茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向になるよう設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けられているので、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
また、表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じ方向にしているので、敷物は丸めることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る敷物は、クッション材が藺草の茎を集めて構成してあり、茎には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
(b)敷物は、筵とクッション材が藺草で形成しているので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
(c)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした藺草の茎を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸で縫うことで輪状にして重ねた状態にし、茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向になるよう設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けられているので、敷物上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になるが、このように外部から力を受けても筵内部で移動せず偏ったりしない。
(d)表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるようしてあり、クッション材も藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向にしているので、敷物は丸めることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図、
図2は図1に示す敷物のA−A断面図、
図3は図1に示す敷物のB−B断面図、
図4は図2の一端側を示す拡大断面図、
図5は図3の一端側を示す拡大断面図である。
符号Sは敷物を示している。敷物Sの表面と裏面には、藺草を緯糸として編んだ筵(畳表)10,11を備えている。本実施の形態で示す筵10,11は、平面視において藺草の茎が幅方向に延びる長方形状に形成している。表面と裏面の筵10,11は、藺草が同じまたは略同じ方向に延びるよう設けている。
筵10,11の間にはクッション材12を備えている。クッション材12は、藺草を直線状に延ばして筵10,11の幅と同じまたは略同じ長さを有するようにした茎材120・・・を集めて、所要の厚みを有するよう束ねている。詳しくはクッション材12は、茎材120・・・を並行に並べ、長さ方向の両端をそれぞれ糸(図示省略)で縫うことで輪状にし、潰して重ねた状態で筵10,11と略同じ長さを有するよう形成している。
藺草の長さ方向の両端側にあたる筵10,11の対向する縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布13が設けている。また、筵10,11の残りの両端側にあたる縁部には、柔軟性を有する縁部材である縁布14が設けている。このうち縁布13は、表面と裏面の筵10,11及びそれらの間に挟んだクッション材12も糸状体である糸15により縫い合わせて設けている。縁布13,14は補強のために糸15を二箇所に設けて縫い付けている。
(作 用)
図1ないし図5を参照して本実施の形態で示す敷物Sの作用を説明する。
敷物Sは、クッション材12が所要の厚みを有するよう藺草の茎材120・・・を集めて形成してあり、茎材120には内部に空気が流通可能な空洞部があるので、例えば、座ったり退いたりすることにより茎材120が変形し、空気を吸排出して内部の空気が入れ替わる。従って、長時間座ったり寝ころんだりしている場合でもクッション材12の内部に湿気や熱がこもらず不快感を感じない。
敷物S上に座ったり寝ころんだりした場合、クッション材12には上方から力がかかり潰れたように厚みが変形し横に拡がった状態になる。しかし、クッション材12は両端が縁布13によって固定してあるので、このように外部から力を受けても筵10,11内部で移動せず偏ったりしない。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11について藺草の延びる方向を同じまたは略同じ方向にし、また、内部のクッション材12についても、藺草が筵10,11の藺草と同じまたは略同じ長さを有するように設けたので、折り畳んだり丸めたりすることが可能で、簡単にコンパクトな状態にして収納したり持ち運んだりできる。
敷物Sは、表面と裏面の筵10,11及びクッション材12が藺草で形成してあるので、廃棄する際に材質ごとに分別したりする必要がなく、不要になった際の処分が簡単である。
本実施の形態で敷物Sは単体の状態のものを示したが、これは限定するものではなく、例えば、敷物Sは複数枚繋げて面積を拡げた状態で使用することもできる。
本実施の形態でクッション材は、筵の幅と同じまたは略同じ長さを有する茎材を使用したが、これは限定するものではなく、仕切等を設けることで筵の間で移動して偏ったりしないようにしてあれば、例えば、クッション材は、茎材を短く切断したものを集めて形成したものを使用することもできる。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
本発明に係る敷物の一実施の形態を示す斜視説明図。 図1に示す敷物のA−A断面図。 図1に示す敷物のB−B断面図。 図2の一端側を示す拡大断面図。 図3の一端側を示す拡大断面図。
符号の説明
S 敷物
10 筵
11 筵
12 クッション材
120 茎材
13 縁布
14 縁布
15 糸

Claims (2)

  1. 表面と裏面に設けている藺草製の筵と、
    上記筵の間に挟んでいるクッション材と、
    表面と裏面の筵の縁を縫い合わせて設けている柔軟性を有する縁部材と、
    を備えており、
    上記クッション材は藺草の茎を集めて構成してあることを特徴とする、
    敷物。
  2. 表面と裏面の筵は藺草が同じまたは実質的に同じ方向となるよう設けてあり、クッション材は所要の長さを有する藺草の茎を筵の藺草と同じまたは実質的に同じ方向に設けて、両端が縁部材を取り付ける糸状体により筵に縫い付けていることを特徴とする、
    請求項1記載の敷物。
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