JP2006094335A - 電子装置及びcrt表示装置及びcrt表示装置の電源制御方法及びcrt表示装置の電源制御プログラム - Google Patents
電子装置及びcrt表示装置及びcrt表示装置の電源制御方法及びcrt表示装置の電源制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】
電源オフ時の待機電力モードを有するCRT表示装置であって、電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れによるユーザに与える不快感の低減と、マイコンの誤動作の防止と、が図られたCRT表示装置の提供。
【解決手段】
スポットキラー回路50によるスポット残り防止処理が行われている間に、待機電力モード移行処理(A点における電圧を下げる処理)を行い、その後にスイッチ回路30aをオフとして陰極線管30への電力供給を停止させることにより、待機電力モード移行処理の処理時間が長くなることを防止しつつ、表示画像が縮むことによりユーザが受ける不快感を低減させる。
【選択図】 図1
電源オフ時の待機電力モードを有するCRT表示装置であって、電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れによるユーザに与える不快感の低減と、マイコンの誤動作の防止と、が図られたCRT表示装置の提供。
【解決手段】
スポットキラー回路50によるスポット残り防止処理が行われている間に、待機電力モード移行処理(A点における電圧を下げる処理)を行い、その後にスイッチ回路30aをオフとして陰極線管30への電力供給を停止させることにより、待機電力モード移行処理の処理時間が長くなることを防止しつつ、表示画像が縮むことによりユーザが受ける不快感を低減させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電源オフ時の待機電力モードを有する電子装置の電源制御方法に関するものであり、特にスポットキラー回路を備えるCRT表示装置の電源制御方法に関する。
陰極線管(CRT)を備える表示装置は、電源オフ時の陰極線管の輝点による管面焼けを防止するために、陰極線管内に残存する電荷を除去する(グランドに放電する)ためのスポット残り防止処理が電源オフ時に行われている。当該スポット残り防止処理に関する従来技術が、特許文献1〜特許文献5などによって開示されている。
近年の、電子装置の省電力化の要請に応じ、電子装置の電源回路の2次側に出力する電圧を、装置の「電源オフ」時に低減させ(いわゆる待機電力モードや省電力モード)、これにより装置の消費電力を削減する方法が採られており、CRT表示装置においてもこのような方法が採用されている。このような待機電力モードを備えるCRT表示装置において、電源オフスイッチの入力に即応して待機電力モードへと移行させる(2次側に出力する電圧を低下させる)と、CRTの動作電圧が下がり、表示画像が縮んで見え、ユーザに不快感を与えるという問題があった。
これに対し、電源オフスイッチの入力があった際に、CRTへの電源供給を停止(画面表示を停止)した後に待機電力モードへと移行させるようにすれば、すでに画面表示が消えているので、「表示画面が縮んで見える」ということがない。しかし、1つのトランス(電源回路の変圧器)から、CRTへの電力供給とマイコンへの電力供給との両方を行っている(トランスの2次側に備えられる複数の巻線からそれぞれに電力供給が行われる)装置の場合、CRTへの電源供給を停止した後に待機電力モードへと移行させるようにすると、負荷が無い(CRTでの電力消費が無い)ため、2次側の出力電圧が、待機電力モードの電圧に至るまで(電圧が下がるまで)に相当の時間を要することとなり、この間、1次側からの電力供給がなされないため、この間も動作を続けているマイコンが接続される2次側巻線に対しても電力供給が行われず、マイコンの動作に必要な電力が不足し、マイコンが動作停止若しくは誤動作をしてしまう場合があるという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、電源オフ時の待機電力モードを有するCRT表示装置であって、電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れによるユーザに与える不快感の低減と、マイコンの誤動作の防止と、が図られたCRT表示装置を提供することを目的とする。
請求項1の電子装置は、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける負荷と、前記第1の2次巻線と前記負荷との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成された電子装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を、前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行った後に、前記スイッチ回路をオフとすることにより前記負荷への電源供給を停止させることを特徴とする。
上記構成によれば、装置の電源オフスイッチの入力があった場合に、変圧器の2次側の電圧(負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧)が、第2の電圧となるようにフィードバック回路が制御された後に、2次側の負荷への電源供給が停止されるため、2次側の負荷への電源供給が停止される(スイッチ回路がオフされる)際には、「負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧」が、第2の電圧となっている。なお、上記構成からも明らかなように、「装置の電源オフ」とは、装置全体の完全な電源オフを意味するものではなく、装置内のほとんどの負荷が電力消費をしていないが、装置の一部分(例えば制御部であるマイコンなど)は通電状態である状態をいう。
請求項2のCRT表示装置は、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行い、その後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、装置の電源オフスイッチの入力があった場合には、スポット残り防止処理動作を行い、当該スポット残り防止処理が動作している間に、変圧器の2次側の電圧(陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧)が、第2の電圧となるようにフィードバック回路が制御(待機電力モード移行処理)された後に、2次側の負荷(陰極線管)への電源供給が停止されるため、陰極線管への電源供給が停止される(スイッチ回路がオフされる)際には、「陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧」が、第2の電圧となっている。なお、スポット残り防止処理動作は、陰極線管内に残存する電荷を除去する(グランドに放電させる)ことにより行われるものであり、「スポット残り防止処理が動作している間」とは、陰極線管内に残存する電荷の放電開始から放電終了までをいう。
請求項3のCRT表示装置の電源制御方法は、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置の装置内に備えられる負荷への電源供給を制御する電源制御方法であって、電源オフスイッチの入力があった際には、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行い、その後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行うことを特徴とする。
請求項4のCRT表示装置の電源制御プログラムは、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行うマイコンと、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置に備えられる前記マイコンに、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行わせる手順と、この後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行わせる手順と、を実行させることを特徴とするCRT表示装置の電源制御プログラム。
請求項1の、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける負荷と、前記第1の2次巻線と前記負荷との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成された電子装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を、前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行った後に、前記スイッチ回路をオフとすることにより前記負荷への電源供給を停止させることを特徴とする電子装置によれば、2次側の負荷への電源供給が停止される(スイッチ回路がオフされる)際には、「負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧」が、第2の電圧となっているため、装置の制御部(例えばマイコン)の動作停止や誤動作が生じることを防止することができる。すなわち、例えば、スイッチ回路(負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに設けられるスイッチ)のオフを、「待機電力モード移行処理」より先に、若しくは、2次側の電源供給ラインの電圧が第2の電圧となる前に、行った場合、負荷における電力消費が無いため、「負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧」が、第2の電圧に至るまで(電圧が下がるまで)に相当の時間を要することとなり、この間、1次側からの電力供給がなされないため、この間も動作を続けている制御部が接続される2次側巻線に対しても電力供給が行われず、従って制御部の動作に必要な電力が不足し、制御部の動作停止若しくは誤動作を生じる場合があるという問題があったが、本発明によれば、「第2の電圧に至るまでに相当の時間を要し、この間、1次側からの電力供給がなされない」という状態を無くすことができ、前記した問題を有効に防止することができるのである。
請求項2の、電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行い、その後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行うことを特徴とするCRT表示装置によれば、陰極線管への電源供給が停止される(スイッチ回路がオフされる)際には、「陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧」が、第2の電圧となっているため、CRT表示装置の制御部(例えばマイコン)の動作停止や誤動作が生じることを防止することができる。また、待機電力モード移行処理が、スポット残り防止処理動作中に(画面が白く光っている状態で)行われるため、電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れによる、ユーザに与える不快感を低減させることができる。すなわち、映像表示中(陰極線管への電力供給がある状態)に待機電力モード移行処理が行われると、待機電力モード移行処理によって陰極線管の動作電圧が下がり、偏向コイルの発生する磁界も低下するため、電子銃から照射される電子の偏向角も浅くなり、これにより表示画像が縮んで見えてしまうということになるが、本発明によれば、映像(視聴している映像)表示中ではなく、画面が白く光っている状態で待機電力モード移行処理が行われるため、画面の縮みによる表示画像の乱れが目立ちにくく、ユーザに与える不快感を低減させることができるのである。従って、本発明のCRT表示装置によれば、待機電力モード移行処理の後に陰極線管への電力供給を停止させることにより、電源スイッチオフ時の制御部の動作不良を防止し、且つ、待機電力モード移行処理の後に陰極線管への電力供給を停止させることによって生じる電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れ(ユーザに与える不快感)を低減させることができるのである。
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
図1は本実施例のCRT表示装置の本発明に関する部分の概略を示す回路ブロック図であり、図2は本実施例のCRT表示装置の外観を示す斜視図である。図3は本実施例のCRT表示装置の電源オフスイッチ入力時の本発明に関する処理の概略を示すフローチャートであり、図4は同電源オフスイッチ入力時の各処理の動作状況の概略を示すタイミングチャートである。
図1に示されるように、本実施例のCRT表示装置1には、スイッチング電源回路10と、装置全体の制御を行うマイコン20と、負荷である陰極線管30と、当該陰極線管30への電源ラインに設けられるスイッチ回路30a及び陰極線管30を駆動するための高電圧を発生させる高圧発生回路(フライバックトランス)30bと、映像信号を陰極線管30へと出力する映像信号出力回路40と、当該映像信号出力回路40への電源ラインに設けられるスイッチ回路40aと、陰極線管30の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路50と、リモコン装置2からの信号を受信する受光部60、操作部70などが備えられる。スイッチング電源回路10は、商用電源100を整流・平滑する整流平滑回路11と、これにより得られた直流電圧が印加されるトランス18の1次側巻線に接続されるスイッチング回路12と、2次側電源を整流・平滑する整流平滑回路13a・13b・13cと、これにより得られる2次側直流電源(陰極線管30への電源ライン)の電圧を検出する2次側電圧検出回路14と、2次側電圧検出回路14からの信号を光学的に1次側の回路に伝達するフォトカプラ15と、2次側電圧検出回路14とフォトカプラ15とによって得られた信号などを基にスイッチング回路12の動作を制御するフィードバック回路16などにより構成される。
次に、図3及び図4を参照しつつ、CRT表示装置1の、電源オフスイッチ入力時の本発明に関する動作の概略を説明する。図3に示されるフローチャートは、装置の電源がオン状態である場合に、電源スイッチ(リモコン装置2に備えられる電源スイッチ2a若しくは操作部70に備えられる電源スイッチ70a)の入力があった際の、CRT表示装置1の本発明に関する動作の概略を示すものである。ステップ31では、電源スイッチの入力を待ち、電源スイッチの入力があった場合(図4中のt1)には、ステップ32において1画面の走査の終了を待ち(走査の途中からスポット残り防止処理を行うと、1画面の画像の途中から白く光らせることとなってしまうため)、1画面の走査が終了した時点(図4中のt2)でスポット残り防止処理を開始させる(ステップ33)。スポット残り防止処理は、陰極線管30内に残存する電荷を除去する(グランドに放電させる)ことにより行われ、当該処理は、マイコン20からの指示を受けたスポットキラー回路50によって行われる。当該スポット残り防止処理が動作している間(陰極線管30内に残存する電荷の放電開始から放電終了までの間であり、図4中におけるt2からt5までの間)に、待機電力モード移行処理が行われる(ステップ34)。待機電力モードとは、装置の電源オフ(装置全体の完全な電源オフを意味するものではなく、装置内のほとんどの負荷が電力消費をしていないが、装置の一部分(例えばマイコン20など)は通電状態である状態)時に、2次側電圧検出回路14によって検出される電圧(図1中のA点における電圧)が、装置の電源オン時よりも低い電圧にて維持されるように、スイッチング電源回路10を制御させるものであり、本実施例では、「電源オン時」には図1中のA点における電圧が135Vとなるようにスイッチング電源回路10が制御され、「電源オフ時」にはA点における電圧が100Vとなるように制御される。従って、本実施例で言う「待機電力モード移行処理」とは、図1中のA点における電圧を135Vから100Vへと下げる処理である。当該待機電力モード移行処理の後(図4中のt4)に、陰極線管30への電力供給を停止して(ステップ35)、処理を終了する。当該電力供給停止は、マイコン20からの指示によりスイッチ回路30aがオフとされることにより行われる。
図6には電源オフスイッチ入力時の従来の処理の一例を示した。図に示される処理では、電源スイッチ(電源オフ)の入力に応じて待機電力モードへと移行し(ステップ61・ステップ62)、1画面の走査が終了した時点でスポット残り防止処理を行い(ステップ63・ステップ64)、この後にスイッチ回路30aをオフとして陰極線管30への電力供給を停止している(ステップ65)。この場合、ステップ62における待機電力モード移行処理によって、図1中のA点における電圧が降下し、陰極線管30の動作電圧も低下するため、ステップ63における1画面走査終了待ちループの間に表示されている画像(視聴している映像)が縮んでしまい、ユーザに不快感を与えてしまうものであったが、本実施例によれば、スポット残り防止処理が動作している間に、待機電力モード移行処理が行われる(図4のt2とt5の間にt3が入る)ため、視聴している映像が表示されている間ではなく、スポット残り防止処理によって画面が白く光っている間に画面が縮むため、画面の縮みによる表示画像の乱れが目立ちにくく、ユーザに与える不快感を低減させることができるのである。
一方、上記したような視聴中の映像が縮んでしまうことを防止する方法として、電源スイッチ(電源オフ)の入力に即応して(待機電力モード移行処理の前に)スイッチ回路30aをオフにし、陰極線管30への電力供給を停止させてしまうことにより、画面表示自体を消してしまうことが考えられるが、待機電力モード移行処理の前にスイッチ回路30aをオフにしてしまうと、待機電力モード移行処理(図1中のA点における電圧を135Vから100Vへと下げる処理)において、負荷が無いため、電圧がなかなか下がらず(整流・平滑回路13aに備えられるコンデンサに蓄積された電荷が放電されにくい)、この間1次側からの電力供給がなされないこととなる。従って、本実施例のCRT表示装置1のごとく、1個の電源トランスから陰極線管と制御部(マイコン20)との両方に電源供給がなされているような装置の場合、前記1次側からの電力供給がなされない間にマイコン20の動作電圧が不足し、マイコン20に動作不良が生じてしまう(マイコン20は、装置が「電源オフ」の状態であっても動作し続けるため、整流・平滑回路13cに備えられるコンデンサに蓄積された電荷が放電しきってしまう)こととなる。このような状況を示すものとして、図7に、待機電力モード移行処理における図1中のA点(図7a)及びB点(図7b)における電圧を示した。図に示されるように、図1中のA点における電圧がV1(本実施例では135V)からV2(100V)に下がるまでの間(T1〜T2の間)に、図1中のB点における電圧は、マイコン20の動作に必要である電圧V3(5V)を下回ってしまっている。これに対し、本実施例によれば、待機電力モード移行処理が行われる時点ではスイッチ回路30aがオンであり、且つ、スポット残り防止処理によって陰極線管30の画面が白く光らされている(電力が消費されている)ため、図5(図7と同様に、図1中のA点(図5a)及びB点(図5b)における電圧を示した図)に示されるように、A点における電圧がV1からV2へと瞬時に下がり、B点における電圧が、マイコン20の動作に必要である電圧V3を下回ることがなく、従って、マイコン20が動作停止や誤動作をすることがない。
以上のごとく、本実施例のCRT表示装置1によれば、1つのトランス(電源回路の変圧器)から、CRTへの電力供給とマイコンへの電力供給との両方を行っている装置であって、且つ、装置の電源回路の2次側に出力する電圧を、装置の「電源オフ」時に低減させる待機電力モードを有する装置に対し、電源オフスイッチ入力時の待機電力モード移行処理におけるマイコンの動作電圧の低下による動作停止や誤動作を防止でき、且つ、電源オフスイッチ入力時の表示画像の乱れによる、ユーザに与える不快感を低減させることができるのである。
なお、本実施例(図4)では、待機電力モード移行処理の開始時(t3(厳密にはt3より少し前))を、スポット残り防止処理が開始(t2)された後(t2<t3)としているが、待機電力モード移行処理はスポット残り防止処理が動作している間に行われれば良く、従って、スポット残り防止処理と待機電力モード移行処理とがほぼ同時に開始されるものであってもよい。
1 CRT表示装置
2a・70a 電源スイッチ
10 スイッチング電源回路
14 2次側電圧検出回路
16 フィードバック回路
18 トランス(変圧器)
20 マイコン(制御部)
30 陰極線管
30a スイッチ回路
50 スポットキラー回路
2a・70a 電源スイッチ
10 スイッチング電源回路
14 2次側電圧検出回路
16 フィードバック回路
18 トランス(変圧器)
20 マイコン(制御部)
30 陰極線管
30a スイッチ回路
50 スポットキラー回路
Claims (4)
- 電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける負荷と、前記第1の2次巻線と前記負荷との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成された電子装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記負荷に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を、前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行った後に、前記スイッチ回路をオフとすることにより前記負荷への電源供給を停止させることを特徴とする電子装置。
- 電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置であって、当該装置の電源オフのスイッチの入力が検出された場合には、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行い、その後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行うことを特徴とするCRT表示装置。
- 電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行う制御部と、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置の装置内に備えられる負荷への電源供給を制御する電源制御方法であって、電源オフスイッチの入力があった際には、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行い、その後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行うことを特徴とするCRT表示装置の電源制御方法。
- 電源回路に設けられる変圧器の2次側の電圧を検出する電圧検出回路と、当該電圧検出回路からの信号に従い前記変圧器の一次側の入力を制御するためのフィードバック回路と、前記変圧器の第1の2次巻線から電力供給を受ける陰極線管と、前記第1の2次巻線と前記陰極線管との間に備えられるスイッチ回路と、前記変圧器の第2の2次巻線から電力供給を受ける装置全体の制御を行うマイコンと、前記陰極線管の輝点による管面焼けを防止するスポット残り防止処理を行うスポットキラー回路と、を備え、且つ、前記電圧検出回路が、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインの電圧を検出し、装置の電源オン時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、第1の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御され、装置の電源オフ時には、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに、前記第1の電圧より低い第2の電圧が印加されるように前記フィードバック回路が制御されることにより、装置の電源オフ時には待機電力モードにて動作するように構成されたCRT表示装置に備えられる前記マイコンに、前記スポット残り防止処理が動作している間に、前記陰極線管に電源供給を行う2次側の電源供給ラインに印加する電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へと移行させる待機電力モード移行処理を行わせる手順と、この後に前記スイッチ回路をオフとすることにより前記陰極線管への電源供給を停止させる電源供給停止処理を行わせる手順と、を実行させることを特徴とするCRT表示装置の電源制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004279884A JP2006094335A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 電子装置及びcrt表示装置及びcrt表示装置の電源制御方法及びcrt表示装置の電源制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004279884A JP2006094335A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 電子装置及びcrt表示装置及びcrt表示装置の電源制御方法及びcrt表示装置の電源制御プログラム |
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ID=36234851
Family Applications (1)
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JP2004279884A Withdrawn JP2006094335A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 電子装置及びcrt表示装置及びcrt表示装置の電源制御方法及びcrt表示装置の電源制御プログラム |
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2004
- 2004-09-27 JP JP2004279884A patent/JP2006094335A/ja not_active Withdrawn
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