JP2006094170A - 通信方法、及び受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信速度が高速化できる通信方法、及び受信装置を提供する。
【解決手段】 パルス列によってデータを表すデータ用パルス列24を備え、データ用パルス列24は、パルス区間T2を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、パルス区間T2の各チャンネルにおけるパルスの有無によって複数ビットのデータを表す通信フレームを用いる。そして、データ用パルス列24におけるパルス区間T2の各チャンネルにおけるパルスの有無に基づき複数ビットのデータを取得するデータ取得部を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ウルトラワイドバンド通信の通信方法に関する。そして、このような通信方法を利用する受信装置に関する。
近年、高速無線伝送方式の一つとして、所定の周期タイミングに同期したパルス信号からなるパルス信号列を用いて超広帯域な通信を行うウルトラワイドバンド(UWB:Ultra Wide Band)通信方式が注目されている。UWB通信の一態様では、搬送波を用いず、例えばパルス幅が1nsec以下等の極めて細かいパルス信号からなるパルス信号列を用いて通信を行うものがある。このようなUWB通信に用いられる変調方式として、パルスの発生タイミングを微妙に前後にずらした信号を用いて、「0」、「1」情報を表現するパルス位置変調(Pulse Position Modulation : PPM)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、別の変調方式として、パルス信号の有無によって「1」、「0」情報を表現するオンオフキーイング(On−Off Keying : OOK)や、パルスの位相の変化で「0」、「1」情報を表現するバイフェーズ変調(Bi−phase Modulation)が知られている。
図18は、背景技術に係るUWB通信の受信装置100を示すブロック図である。図18に示す受信装置100は、UWB通信による送信装置から送られてきたUWB通信信号を受信するアンテナ101と、アンテナ101で受信されたUWB通信信号を増幅するアンプ102と、その送信装置でUWB通信信号を生成するために用いられたものと同じ既知のPN(Pseudorandom Noise)コードに対応するデコード制御信号を生成するデコーダソース103と、受信した信号の各パルスと実質的に等価な波形を有するテンプレート信号のパルス列を含む周期タイミング信号を発生する調整可能時間ベース104と、デコード制御信号及び周期タイミング信号に基づき送信装置の既知のPNコードと時間的に一致したデコード信号を生成するデコード時間変調器105と、アンプ102で増幅された受信信号とデコード信号との相関を取って相関電圧を生成する相互相関器106と、その相関電圧を調整可能時間ベース104へフィードバックするローパスフィルタ107と、相関電圧からサブキャリアを除去して受信データを復元するサブキャリア復調器108とを備えている。
そして、相互相関器106によって、アンプ102で増幅された受信信号と、送信装置の既知のPNコードと時間的に一致したデコード信号との間で相関が取られることにより、受信信号から1ビット毎のデータを取得することができるようになっている。
特表平10−508725号公報
ところで、上述のような受信装置100では、受信信号から1ビットのデータを取得するためには、受信信号とPNコードとの間で相関値を生成する必要があるため、1ビットのデータを受信するためにはデータを表す一単位となる信号パターンであるPNコードの長さ以上のUWB通信信号を受信する必要があり、通信速度が低下するという不都合があった。
また、例えばアンプ102、相互相関器106等、受信装置100の一部が故障するとUWB通信信号からデータを取得することができず、通信が実行されていないのか受信装置100の故障であるのかを判別することができないため、受信装置100の故障を検出することができないという不都合もあった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、通信速度が高速化できる通信方法、及び受信装置を提供することを目的とする。また、受信装置の故障を検出して通信の信頼性を向上させることができる通信方法、及び受信装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の手段に係る通信方法は、オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備えた通信フレームを用いて通信を行う通信方法であって、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無によって、複数ビットのデータを表すことを特徴としている。
そして、本発明の第2の手段に係る受信装置は、オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備え、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無によって複数ビットのデータを表す通信フレームを受信する受信装置であって、前記通信フレームを受信する受信部と、前記受信部により受信された通信フレームの前記データ用パルス列における前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無に基づき複数ビットのデータを取得するデータ取得部と、を備えることを特徴としている。
また、上述の受信装置において、前記通信フレームは、前記データ用パルス列における前記パルス区間に含まれるパルスの数によって、複数ビットのデータを表すものであり、前記データ取得部は、前記データ用パルス列の前記パルス区間についてパルスを積分する第1の積分回路と、前記第1の積分回路による積分値から複数ビットのデータを生成する第1の積分値判定部と、を備えることを特徴としている。
そして、上述の受信装置において、前記通信フレームは、前記データ用パルス列における前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの配置パターンによって、複数ビットのデータを表すものであり、前記データ取得部は、前記パルス区間における複数のチャンネルをそれぞれ積分する複数の第2の積分回路と、前記複数の第2の積分回路による積分値から複数ビットのデータを生成する第2の積分値判定部と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の第3の手段に係る通信方法は、オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備えた通信フレームを用いて通信を行う通信方法であって、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間における第1のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「0」を表し、前記パルス区間における第1のチャンネルとは異なる第2のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「1」を表すことを特徴としている。
そして、本発明の第4の手段に係る受信装置は、オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備え、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間における第1のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「0」を表し、前記パルス区間における第1のチャンネルとは異なる第2のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「1」を表すものである通信フレームを受信する受信装置であって、前記通信フレームを受信する受信部と、前記受信部により受信された通信フレームの前記データ用パルス列における前記パルス区間の前記第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無をそれぞれ検出するパルス検出部と、前記パルス検出部により前記パルス区間から検出された前記第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無に基づき前記パルス区間から1ビットのデータを取得するデータ取得部と、前記パルス検出部によって、前記パルス区間における前記第1及び第2のチャンネルの両方でパルスが検出された場合に、故障が生じていると判定する故障判定部と、を備えることを特徴としている。
さらに、上述の受信装置において、前記パルス検出部は、前記パルス区間における第1のチャンネルを積分する第3の積分回路と、前記パルス区間における第2のチャンネルを積分する第4の積分回路と、前記第3の積分回路による積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第1のチャンネルにパルス有りと判定し、前記第4の積分回路による積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第2のチャンネルにパルス有りと判定する第1の有無判定部と、を備えることを特徴としている。
また、上述の受信装置において、前記パルス検出部は、前記パルス区間において、前記第1のチャンネルと第2のチャンネルとを逐次積分する第5の積分回路と、前記第5の積分回路による前記第1のチャンネルの積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第1のチャンネルにパルス有りと判定し、前記第5の積分回路による前記第2のチャンネルの積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第2のチャンネルにパルス有りと判定する第2の有無判定部と、を備えることを特徴としている。
このような構成の通信方法及び通信装置は、データを表すデータ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無によって複数ビットのデータを表す通信フレームを用いて通信を行うので、受信部により受信された通信フレームのデータ用パルス列におけるパルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無に基づき複数ビットのデータを取得することができ、通信速度を高速化することができる。
そして、このような構成の通信方法及び通信装置は、データを表すデータ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、パルス区間における第1のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「0」を表し、パルス区間における第1のチャンネルとは異なる第2のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「1」を表すものである通信フレームを用いて通信を行うので、パルス検出部によって、受信部により受信された通信フレームのデータ用パルス列におけるパルス区間の第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無がそれぞれ検出され、データ取得部によって、パルス検出部によりパルス区間から検出された第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無に基づき前記パルス区間から1ビットのデータが取得される。そして、故障判定部によって、パルス検出部によりパルス区間における第1及び第2のチャンネルの両方でパルスが検出された場合に故障が生じていると判定されるので、受信装置の故障を検出して通信の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る通信方法に用いられる通信フレームの一例を示す図である。まず、本発明の一実施形態に係る通信方法に用いられる信号について説明する。図1に示す通信フレーム21は、オンオフキーイング方式によって変調されており、通信フレーム21におけるパルス位置の同期を取るためのパルス同期用パルス列22と、パルス同期後に通信フレーム21におけるビット位置の同期を取るためのビット同期用パルス列23と、データを表すデータ用パルス列24とを備えている。
図2は、図1に示すパルス同期用パルス列22の詳細の一例を示す波形図である。図2に示すパルス同期用パルス列22は、例えばパルス幅が1nsecのパルスP1が最少のパルス周期、例えば10nsecのパルス周期T1で連続するパルス列である。そして、後述する図6に示す受信装置1において、図略のパルス同期回路によってパルス同期用パルス列22に基づきパルス同期がとられ、パルス同期用パルス列22のパルスP1と同期するクロック信号CKが生成される。
図3は、図1に示すビット同期用パルス列23の詳細の一例を示す波形図である。ビット同期用パルス列23において、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間T2は、パルス周期T1の例えば4倍にされており、ビット同期用パルス列23は、例えばパルスP1が4つ連続するパルス区間T2と、パルスP1が無いパルス区間T2とが交互に繰り返して構成されている。そして、図6に示す受信装置1において、図略のビット同期回路によってビット同期用パルス列23に基づきビット同期がとられ、クロック信号CKに基づいて、パルス区間T2が例えば4つのチャンネルに区分され、パルス区間T2の最初からチャンネル番号1,2,3,4が付与される。これにより、図6に示す受信装置1によって受信された通信フレーム21とパルス区間T2及びチャンネルとが同期される。
図4(a)はチャンネル番号とクロック信号CKとを示す波形図であり、図4(b)〜(e)はデータ用パルス列24の構成の一例を示す波形図である。図6に示すデータ用パルス列24は、複数のパルス区間T2に区分され、複数のパルス区間T2、例えば127個のパルス区間T2によって、2ビットのデータを表すビット区間T3が構成されている。さらに各パルス区間T2は、それぞれ複数の時間スロット、例えば4個の時間スロットに区分され、その各時間スロットに1、2、3、4とチャンネルが割り付けられている。
そして、オンオフキーイング方式による変調によって、予め定められたチャンネル、例えばチャンネル1にパルス位置の同期を取るための同期用パルスP2が配置される。また、図4(b)に示すように、データ用パルス列24において、ビット区間T3が2ビットのバイナリデータ「11」を表す場合には、例えばチャンネル2,3,4にパルスP1が配置され、すなわちパルス区間T2にはパルスP1が3つ含まれる。同様に、ビット区間T3が2ビットのバイナリデータ「10」を表す場合には、図4(c)に示すように例えばチャンネル2,3にパルスP1が配置され、すなわちパルス区間T2にはパルスP1が2つ含まれ、ビット区間T3が2ビットのバイナリデータ「01」を表す場合には、図4(d)に示すように例えばチャンネル2にパルスP1が配置され、すなわちパルス区間T2にはパルスP1が1つ含まれ、ビット区間T3が2ビットのバイナリデータ「00」を表す場合には、図4(e)に示すように例えばパルス区間T2にはパルスP1が含まれない。
なお、ビット区間T3は、2ビットのデータを表す例に限られず、パルス区間T2におけるパルスP1を配置するためのチャンネル数を増加させることにより、3ビット以上のデータを表すようにしてもよい。パルス区間T2は、同期用パルスP2を備えない構成であってもよい。また、パルス区間T2に割り付けられるチャンネル数は、ビット区間T3により表されるビット数と、同期用パルスP2の有無に応じて定められ、4チャンネルに限られない。さらに、ビット区間T3に含まれるパルス区間T2の数は、例えば通信に要求される信頼性の程度に応じて定められ、127個のパルス区間T2によってビット区間T3が構成される例に限られない。
次に、このような信号を用いて通信を行う送信装置及び受信装置について説明する。図5は、図4に示すデータ用パルス列24を送信する送信装置の一例を示すブロック図である。図6は、本発明の第1の実施形態に係る受信装置の一例を示すブロック図である。図5に示す送信装置11は、例えば、パルス周期T1の送信クロック信号CKSを出力する送信クロック生成部12と、送信データを2ビットづつデータ用パルス列24におけるパルス信号パターンに変換するための制御信号SPを出力する信号パターン生成部13と、送信クロック信号CKSと制御信号SPとの論理積を信号パターンPP1として出力するアンド回路14と、信号パターンPP1から例えば1nsecのパルス信号を生成するパルス信号生成部15と、パルス信号生成部15で生成されたパルスの帯域制限を行うバンドパスフィルタ16と、バンドパスフィルタ16から出力された送信信号PP3を放射する送信用アンテナ17とを備えて構成されている。
図6に示す受信装置1は、受信部の一例である受信用のアンテナ2と、受信信号を増幅する増幅器3と、受信信号を検波する検波器4と、高周波ノイズを除去する低域通過フィルタ(LPF)5と、第1の積分回路の一例であるデータ用積分器6と、第1の積分値判定部の一例である積分値判定部7と、データ用パルス列24に含まれる同期用パルスP2を検出してパルス同期タイミングを補正する同期補正部8とを備える。また、データ用積分器6と積分値判定部7とからデータ取得部が構成されている。
同期補正部8は、低域通過フィルタ5から出力されたデータ用パルス列24におけるパルス区間T2を、クロック信号CKに基づいて同期用パルスP2が配置されるチャンネル、例えばチャンネル1について積分する同期用積分器81と、同期用パルスP2が配置されるチャンネルよりも進んだタイミング、例えばチャンネル1よりもパルス周期T1だけ進んだタイミングでパルス区間T2を積分する進行積分器82と、同期用パルスP2が配置されるチャンネルよりも進んだタイミング、例えばチャンネル1よりもパルス周期T1だけ遅れたタイミングでパルス区間T2を積分する遅延積分器83と、同期用積分器81、進行積分器82、及び遅延積分器83の積分値に応じてクロック信号CKのタイミングを調整してデータ用積分器6と積分値判定部7とへ出力し、パルス同期タイミングを補正する同期タイミング検出部84とを備える。
データ用積分器6は、低域通過フィルタ5から出力されたデータ用パルス列24におけるパルス区間T2を、クロック信号CKと同期してパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル2,3,4について積分し、その積分値SIを積分値判定部7へ出力する。
積分値判定部7は、データ用積分器6で得られた積分値SIを、予め設定された基準値Ref1,Ref2,Ref3と比較するコンパレータ71,72,73と、コンパレータ71,72,73による比較結果に応じてビット区間T3毎に2ビットのデータを取得し、受信データRDとして外部へ出力するデータ判定部74とを備えている。基準値Ref1,Ref2,Ref3は、この順に値が増加するように設定されており、積分値SIが基準値Ref1以下の場合積分値SIで表されるデータ値は「00」、積分値SIが基準値Ref1を超えて基準値Ref2以下の場合積分値SIで表されるデータ値は「01」、積分値SIが基準値Ref2を超えて基準値Ref3以下の場合積分値SIで表されるデータ値は「10」、積分値SIが基準値Ref3を超える場合積分値SIで表されるデータ値は「11」とするべく基準値Ref1,Ref2,Ref3が設定されている。
次に、上述のように構成された送信装置11及び受信装置1によるデータ用パルス列24の送受信動作を説明する。なお、パルス同期用パルス列22の送信及びこれを用いたパルス同期と、ビット同期用パルス列23の送信及びこれを用いたビット同期の各動作については、従来と同様であるのでその説明を省略する。まず、送信装置11によるデータ用パルス列24の送信動作について説明する。図7は、図5に示す送信装置11の動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、送信クロック生成部12により、パルス周期T1の周期でクロック信号CKSがアンド回路14へ出力される。次に、送信対象となる送信データが信号パターン生成部13で受信される。
そして、信号パターン生成部13によって、送信データを2ビットづつデータ用パルス列24におけるパルス信号パターンに変換するための制御信号SPがアンド回路14へ出力される。図7に示すように、制御信号SPは、信号パターン生成部13によって、例えば送信データが「11」であればクロック信号CKSにおける4パルス分の期間ハイレベルにされ、例えば送信データが「10」であればクロック信号CKSにおける3パルス分の期間ハイレベルにされ、例えば送信データが「01」であればクロック信号CKSにおける2パルス分の期間ハイレベルにされ、例えば送信データが「00」であればクロック信号CKSにおける1パルス分の期間ハイレベルにされる。
次に、アンド回路14によって、送信クロック信号CKSと制御信号SPとの論理積をとった信号パターンPP1が、パルス信号生成部15へ出力される。これにより、信号パターンPP1は、送信クロック信号CKSと同期して、同期用パルスP2が配置されるチャンネル例えばチャンネル1にパルスP11が設けられ、データを表すパルスP1が配置されるチャンネル例えばチャンネル2,3,4に、送信データに応じた数のパルスP12が設けられる。
次に、パルス信号生成部15によって、信号パターンPP1の各パルスが例えば1nsecのパルス信号に変換された信号PP2がバンドパスフィルタ16へ出力され、バンドパスフィルタ16により信号PP2が帯域制限され、送信信号PP3としてアンテナ17から放射される。これにより、データ用パルス列24を表す送信データがUWB通信信号としてアンテナ17から放射される。
次に、図6に示す受信装置1によるデータ用パルス列24の受信動作について説明する。まず、送信装置11の送信用アンテナ17から放射されたデータ用パルス列24が、アンテナ2によって受信され増幅器3によって増幅され検波器4によって例えば包絡線検波あるいはピーク検波により検波される。さらに、検波器4によって検波された信号は、低域通過フィルタ5によって高周波帯域の雑音成分が除去され、データ用パルス列24としてデータ用積分器6と同期補正部8とへ出力される。
そして、同期補正部8によって受信されたデータ用パルス列24は、同期用積分器81によってクロック信号CKと同期して同期用パルスP2が配置されるチャンネル1が積分され、進行積分器82によってクロック信号CKよりもパルス周期T1だけ進んだタイミングでチャンネル1が積分され、遅延積分器83によってクロック信号CKよりもパルス周期T1だけ遅れたタイミングでチャンネル1が積分される。
さらに、同期タイミング検出部84によって、同期用積分器81、進行積分器82、遅延積分器83のうち最も積分値が大きい積分器による積分タイミングと、クロック信号CKとが同期するようにクロック信号CKのタイミングが調整され、タイミングが調整されたクロック信号CKがデータ用積分器6と積分値判定部7とへ出力される。
この場合、データ用パルス列24におけるパルス区間T2毎に同期用パルスP2が設けられているので、データ用パルス列24を受信しつつパルス同期タイミングを補正することができる。これにより、例えば送信装置11の送信クロック生成部12により生成される送信クロック信号CKSの周波数と受信装置1におけるクロック信号CKの周波数とが、例えばこれらクロック信号を生成する水晶発振子の精度誤差の影響等によりわずかに異なる場合であっても、図略のパルス同期回路によってパルス同期用パルス列22に基づきパルス同期がとられた後、さらに同期補正部8によってデータ用パルス列24に基づきパルス同期タイミングが補正され、パルス同期タイミングがずれてしまうことが低減される。
一方、図8は、データ用積分器6及び積分値判定部7の動作を説明するための説明図である。図8において、縦軸が信号レベル、横軸が時間を示し、データ用パルス列24は1本の縦線がパルス区間T2に対応している。データ用積分器6によって受信されたデータ用パルス列24は、データ用積分器6によって、ビット区間T3について、パルス区間T2毎にクロック信号CKと同期してパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル2,3,4について積分され、その積分値SIが積分値判定部7へ出力される。そして、コンパレータ71,72,73によって、積分値SIが基準値Ref1,Ref2,Ref3と比較される。
なお、データ用積分器6は、パルスP1が配置されるチャンネルのみを積分する構成に限られず、パルスP2も含めてビット区間T3を積分する構成としてもよい。
そして、データ用積分器6によって積分されたビット区間T3がバイナリデータ「11」を表している場合は、図4(b)に示すように各パルス区間T2にはパルスP1が3つ配置されているので、図8に示すように積分値SIが基準値Ref1,Ref2,Ref3を超え、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3がハイレベルとなる。同様に、データ用積分器6によって積分されたビット区間T3がバイナリデータ「10」を表している場合は、図4(c)に示すように各パルス区間T2にはパルスP1が2つ配置されているので、図8に示すように積分値SIはバイナリデータ「11」の場合よりも減少して基準値Ref1,Ref2を超え基準値Ref3以下となる結果、コンパレータ71,72の出力信号CP1,CP2がハイレベルとなりコンパレータ73の出力信号CP3がローレベルとなる。
また、データ用積分器6によって積分されたビット区間T3がバイナリデータ「01」を表している場合は、図4(d)に示すように各パルス区間T2にはパルスP1が1つ配置されているので、図8に示すように積分値SIはバイナリデータ「10」の場合よりも減少して基準値Ref1を超え基準値Ref2,Ref3以下となる結果、コンパレータ71の出力信号CP1がハイレベルとなりコンパレータ72,73の出力信号CP2,CP3がローレベルとなる。また、データ用積分器6によって積分されたビット区間T3がバイナリデータ「00」を表している場合は、図4(e)に示すように各パルス区間T2にはパルスP1が配置されていないので、図8に示すように積分値SIはバイナリデータ「01」の場合よりも減少して基準値Ref1,Ref2,Ref3のいずれも超えない結果、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3がローレベルとなる。
つぎに、データ判定部74によって、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3に基づいて、2ビット分の受信データRDが生成され外部へ出力される。具体的には、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3が全てハイレベルの場合に受信データRDは「11」とされ、コンパレータ71,72の出力信号CP1,CP2がハイレベル、コンパレータ73の出力信号CP3がローレベルの場合に受信データRDは「10」とされ、コンパレータ71の出力信号CP1がハイレベル、コンパレータ72,73の出力信号CP2,CP3がローレベルの場合に受信データRDは「01」とされ、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3が全てローレベルの場合に受信データRDは「00」とされる。
これにより、パルス区間T2に含まれるパルスP1の数に応じてビット区間T3から複数ビットのデータを受信することができるので、通信速度を高速化することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る受信装置について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る受信装置1aの構成の一例を示すブロック図である。図9に示す受信装置1aと図6に示す受信装置1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図9に示す受信装置1aでは、データ用積分器6aは、複数の第2の積分回路の一例である積分器61,62,63を備える。積分器61は、ビット区間T3における各パルス区間T2についてチャンネル4のパルスP1を積分する。積分器62は、ビット区間T3における各パルス区間T2についてチャンネル3のパルスP1を積分する。積分器63は、ビット区間T3における各パルス区間T2についてチャンネル2のパルスP1を積分する。
そして、第2の積分値判定部の一例である積分値判定部7aにおけるコンパレータ71,72,73は、積分器61,62,63から出力された積分値SI1,SI2,SI3をそれぞれ予め設定された基準値Ref4と比較し、その比較結果を示す出力信号CP1,CP2,CP3をデータ判定部74aへ出力する。
図10は、図9に示す受信装置1aで受信されるデータ用パルス列24aの構成の一例を示す波形図である。図10(a)はチャンネル番号とクロック信号CKとを示し、図10(b)〜(i)は3ビットのバイナリデータ「111」,「110」,「101」,「100」,「011」,「010」,「001」,「000」を表すデータ用パルス列24aを示している。図10に示すデータ用パルス列24aでは、同期用パルスP2を細線で、データを表すパルスP1を太線で示している。図10に示すデータ用パルス列24aでは、パルス区間T2におけるデータを表すパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル2,3,4の各チャンネルがそれぞれバイナリデータの一桁に対応されており、例えば図10(c)に示すように、バイナリデータ「110」を表すビット区間T3のパルス区間T2は、例えばチャンネル2,3にパルスP1を備え、チャンネル4にはパルスP1を備えない。同様に、例えばバイナリデータ「101」を表すビット区間T3のパルス区間T2は、図10(d)に示すようにチャンネル2,4にパルスP1を備え、チャンネル3にはパルスP1を備えない。
また、図4に示すデータ用パルス列24と同様に、データ用パルス列24aにおけるパルス区間T2の予め定められたチャンネル、例えばチャンネル1にパルス位置の同期を取るための同期用パルスP2が配置されている。
その他の構成は図6に示す受信装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下、受信装置1aによるデータ用パルス列24aの受信動作について説明する。まず、図6に示す受信装置1と同様に、アンテナ2によって受信されたデータ用パルス列24aが、データ用積分器6aと同期補正部8とへ出力され、同期補正部8によってパルス同期タイミングが補正される。
図11は、積分器61,62,63及び積分値判定部7aの動作を説明するための説明図である。図11において、縦軸は信号レベル、横軸は時間を示し、データ用パルス列24aは1本の縦線がパルス区間T2に対応している。積分器61,62,63によって受信されたデータ用パルス列24aは、ビット区間T3における各パルス区間T2について、チャンネル4のパルスP1が積分器61によって積分され、チャンネル3のパルスP1が積分器62によって積分され、チャンネル2のパルスP1が積分器63によって積分され、それぞれその積分値が、積分値SI1,SI2,SI3としてコンパレータ71,72,73へ出力される。
次に、コンパレータ71,72,73によって、積分値SI1,SI2,SI3が基準値Ref4と比較される。基準値Ref4は、各チャンネルにおけるパルスP1の有無を判定するべく例えば積分値SI1,SI2,SI3の最大値の1/2にされている。
そして、ビット区間T3が3ビットのバイナリデータ「111」を表している場合は、図10(b)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル2,3,4にパルスP1が配置されているので、図11に示すように積分値SI1,SI2,SI3が基準値Ref4を超え、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3が全てハイレベルとなる。また、ビット区間T3が3ビットのバイナリデータ「101」を表している場合は、図10(d)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル2,4にパルスP1が配置されているので、図11に示すように積分値SI1,SI3が基準値Ref4を超え、コンパレータ71,73の出力信号CP1,CP3がハイレベルとなる。
そして、ビット区間T3が3ビットのバイナリデータ「011」を表している場合は、図10(f)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル3,4にパルスP1が配置されているので、図11に示すように積分値SI1,SI2が基準値Ref4を超え、コンパレータ71,72の出力信号CP1,CP2がハイレベルとなる。さらに、ビット区間T3が3ビットのバイナリデータ「001」を表している場合は、図10(h)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル4にパルスP1が配置されているので、図11に示すように積分値SI1が基準値Ref4を超え、コンパレータ71の出力信号CP1がハイレベルとなる。
つぎに、データ判定部74によって、コンパレータ71,72,73の出力信号CP1,CP2,CP3に基づいて、3ビット分の受信データRDが生成され外部へ出力される。具体的には、出力信号CP1,CP2,CP3のハイ/ローをそれぞれ1ビットの1/0に対応させて、例えば出力信号CP1,CP2,CP3がハイ、ロー、ハイであれば、受信データRDは「101」として出力される。
これにより、パルス区間T2におけるパルスP1の配置パターンに応じてビット区間T3から複数ビットのデータを受信することができ、また、パルス区間T2に設けられたチャンネル数が同じ条件で、図6に示す受信装置1よりもビット区間T3から取得できるビット数を増加させることができるので、通信速度を高速化することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る受信装置について説明する。図12は、本発明の第3の実施形態に係る受信装置1bの構成の一例を示すブロック図である。図12に示す受信装置1bと図6に示す受信装置1とでは、通信に用いられるデータ用パルス列24bの構成が異なる。
図13は、図12に示す受信装置1bにより受信されるデータ用パルス列24bの構成の一例を示すタイミングチャートである。図13(a)は、チャンネル番号とクロック信号CKとを示している。図13(b)に示すパルス同期用パルス列22aは、各パルス区間T2におけるチャンネル1に同期用パルスP2を備え、他のチャンネル2,3,4にはパルスを備えない。
図13(c)は、データ「1」を示すデータ用パルス列24bの一例を示す波形図で、予め定められたチャンネル、例えばチャンネル1に同期用パルスP2、チャンネル2にパルスP1を備えている。図13(d)は、データ「0」を示すデータ用パルス列24bの一例を示す波形図で、同期用パルスP2はデータ「1」を示す場合と同じチャンネル、例えばチャンネル1に設けられ、パルスP1はデータ「1」を示す場合とは異なるチャンネル、例えばチャンネル4に設けられている。
また、図12に示す受信装置1bでは、データ用積分器6bは、積分器61,62を備える。積分器61は、ビット区間T3における各パルス区間T2についてチャンネル2のパルスP1を積分し、その積分値SI1をコンパレータ71へ出力する。積分器62は、ビット区間T3における各パルス区間T2についてチャンネル4のパルスP1を積分し、その積分値SI2をコンパレータ72へ出力する。そして、積分値判定部7bにおけるコンパレータ71,72は、積分器61,62から出力された積分値SI1,SI2をそれぞれ予め設定された基準値Ref4と比較し、その比較結果を示す出力信号CP1,CP2をデータ判定部74bへ出力する。この場合、データ用積分器6b及びコンパレータ71,72はパルス検出部の一例に相当し、積分器61,62は第3、第4の積分回路の一例に相当し、コンパレータ71,72は第1の有無判定部の一例に相当している。
データ判定部74bは、コンパレータ71,72からの出力信号CP1,CP2に基づいてビット区間T3から1ビットのデータを取得し、受信データRDとして外部へ出力する。さらに、図12に示す受信装置1bは、コンパレータ71,72からの出力信号CP1,CP2に基づいて、受信装置1bの故障を検出する故障判定部9を備える。
その他の構成は図6に示す受信装置1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の動作について説明する。図14は、図5に示す送信装置11が図13(c)(d)に示すデータ用パルス列24bを送信する場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、送信クロック生成部12により、パルス周期T1の周期でクロック信号CKSがアンド回路14へ出力される。次に、送信対象となる送信データが信号パターン生成部13で受信される。
そして、信号パターン生成部13によって、送信データを1ビットづつデータ用パルス列24におけるパルス信号パターンに変換するための制御信号SPがアンド回路14へ出力される。図14に示すように、制御信号SPは、信号パターン生成部13によって、例えば送信データが「1」であれば、チャンネル1に同期用パルスP2を、チャンネル2にパルスP1を配置するべくチャンネル1,2のタイミングでハイレベルにされる。一方、例えば送信データが「0」であれば、制御信号SPは、信号パターン生成部13によって、チャンネル1に同期用パルスP2を、チャンネル4にパルスP1を配置するべくチャンネル1,4のタイミングでハイレベルにされる。
次に、アンド回路14によって、送信クロック信号CKSと制御信号SPとの論理積をとった信号パターンPP1が、パルス信号生成部15へ出力される。これにより、信号パターンPP1は、送信クロック信号CKSと同期して、同期用パルスP2が配置されるチャンネル例えばチャンネル1にパルスP11が設けられ、さらに、データが「1」であればチャンネル2に、データが「0」であればチャンネル4に、パルスP1を配置するべくパルスP12が設けられる。
次に、パルス信号生成部15によって、信号パターンPP1の各パルスが例えば1nsecのパルス信号に変換された信号PP2がバンドパスフィルタ16へ出力され、バンドパスフィルタ16により信号PP2が帯域制限され、送信信号PP3としてアンテナ17から放射される。これにより、データ用パルス列24bを表す送信データがUWB通信信号としてアンテナ17から放射される。
次に、図12に示す受信装置1bによるデータ用パルス列24bの受信動作を説明する。まず、図6に示す受信装置1と同様に、アンテナ2によって受信されたデータ用パルス列24bが、データ用積分器6bと同期補正部8とへ出力され、同期補正部8によってパルス同期タイミングが補正される。
図15は、データ用積分器6bにおける積分器61,62、及び積分値判定部7bの動作を説明するための説明図である。図15において、縦軸は信号レベル、横軸は時間を示し、データ用パルス列24bは1本の縦線がパルス区間T2に対応している。データ用パルス列24bは、ビット区間T3における各パルス区間T2について、チャンネル2のパルスP1が積分器61によって積分され、チャンネル4のパルスP1が積分器62によって積分され、それぞれその積分値が、積分値SI1,SI2としてコンパレータ71,72へ出力される。
次に、コンパレータ71,72によって、積分値SI1,SI2が基準値Ref4と比較される。基準値Ref4は、各チャンネルにおけるパルスP1の有無を判定するべく例えば積分値SI1,SI2の最大値の1/2にされている。
そして、ビット区間T3がデータ「1」を表している場合は、図13(c)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル2にパルスP1が配置されているので、図15に示すように積分値SI1は基準値Ref4を超え、積分値SI2は基準値Ref4以下となる。そうすると、コンパレータ71の出力信号CP1はハイレベルとなる一方、コンパレータ72の出力信号CP2はローレベルとなる。
一方、ビット区間T3がデータ「0」を表している場合は、図13(d)に示すように各パルス区間T2におけるチャンネル4にパルスP1が配置されているので、図15に示すように積分値SI1は基準値Ref4以下となり、積分値SI2は基準値Ref4を超える。そうすると、コンパレータ71の出力信号CP1はローレベルとなる一方、コンパレータ72の出力信号CP2はハイレベルとなる。
このように、データ用積分器6b及びコンパレータ71,72が正常に動作していれば、受信データが「1」、「0」のいずれであっても出力信号CP1,CP2の両方がハイレベル、又はローレベルになることが無いようにされている。
つぎに、データ判定部74bによって、コンパレータ71,72の出力信号CP1,CP2に基づいて、1ビット分の受信データRDが生成され外部へ出力される。具体的には、データ判定部74bによって、出力信号CP1,CP2の信号レベルがハイ、ローの場合、受信データRDは「1」として出力され、出力信号CP1,CP2の信号レベルがロー、ハイの場合、受信データRDは「0」として出力される。なお、データ判定部74bは、例えば出力信号CP1,CP2のうちいずれか一方の信号を用いて1ビット分の受信データRDを生成する構成としてもよい。
また、故障判定部9によって、コンパレータ71,72の出力信号CP1,CP2が受信され、出力信号CP1,CP2の信号レベルが両方ともロー、又は出力信号CP1,CP2の信号レベルが両方ともハイの場合、例えばデータ用積分器6bやコンパレータ71,72等、受信装置1bに故障が生じていると判定され、故障判定部9から故障の発生を示す故障通知信号が外部へ出力される。
これにより、受信装置1bの故障を検知することができるので、通信の信頼性を向上させることができる。
なお、例えば積分器61,62やコンパレータ71,72が故障した場合、出力信号CP1,CP2の信号レベルがハイ、又はローに固定される可能性が高いと考えられる。例えば積分器61が故障して積分値SI1がハイレベル又はローレベルに固定された場合、コンパレータ71の出力信号CP1はハイレベル又はローレベルに固定される。例えば、コンパレータ72が故障した場合、出力信号CP2の信号レベルがハイレベル又はローレベルに固定される可能性が高い。
そこで、故障判定部9は、予め設定された所定の時間、例えば複数のパルス区間T2、あるいはビット区間T3の期間について出力信号CP1,CP2を監視し、当該監視期間内で出力信号CP1,CP2のうちいずれかの信号レベルがハイ、又はローに固定されていることを検出した場合、当該信号レベルが固定されている出力信号を示す故障信号通知信号をデータ判定部74bへ出力することが望ましい。
また、データ判定部74bは、故障判定部9から故障信号通知信号を受信した場合、出力信号CP1,CP2のうち故障信号通知信号で示される出力信号とは異なる出力信号を用いて1ビット分の受信データRDを生成する構成としてもよい。具体的には、データ判定部74bは、例えば出力信号CP1の信号レベルが固定されている旨の故障信号通知信号を受信した場合、出力信号CP2における信号レベルのロー、ハイに基づいて、受信データRDを「1」、「0」とし、例えば出力信号CP2の信号レベルが固定されている旨の故障信号通知信号を受信した場合、出力信号CP1における信号レベルのハイ、ローに基づいて、受信データRDを「1」、「0」として出力する構成としてもよい。
この場合、データ「1」を表すべくパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル2から出力信号CP1を生成する積分器61及びコンパレータ71と、データ「0」を表すべくパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル4から出力信号CP2を生成する積分器62及びコンパレータ72と、のうちいずれか一方の積分器又はコンパレータが故障した場合、データ判定部74bは、他方の正常な積分器及びコンパレータからの出力信号に基づいて受信データRDを生成することができるので、通信の信頼性を向上させることができる。
なお、図16に示す受信装置1cのように、例えばデータ用積分器6cを1つの積分器61を用いて構成し、積分器61は、図17に示すように、ビット区間T3の前半である期間T31についてデータ「1」を表すべくパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル2についてパルスP1を積分し、ビット区間T3の後半である期間T32についてデータ「0」を表すべくパルスP1が配置されるチャンネル、例えばチャンネル4についてパルスP1を積分し、それぞれその積分値を積分値SI1として順次出力するようにしてもよい。この場合、積分器61は第5の積分回路の一例に相当し、コンパレータ71は第2の有無判定部の一例に相当している。
そして、データ判定部74c及び故障判定部9aは、期間T31におけるコンパレータ71の出力信号CP1を図12に示す受信装置1bにおける出力信号CP1として用い、期間T32におけるコンパレータ71の出力信号CP1を図12に示す受信装置1bにおける出力信号CP2として用いることにより、図12に示すデータ判定部74b及び故障判定部9と同様に機能する。
これにより、積分回路62が不要となるので、図12に示す受信装置1bよりも回路を簡素化することができる。
本発明の一実施形態に係る通信方法に用いられる通信フレームの一例を示す図である。 図1に示すパルス同期用パルス列の詳細の一例を示す波形図である。 図1に示すビット同期用パルス列の詳細の一例を示す波形図である。 (a)はチャンネル番号とクロック信号CKとを示す波形図であり、(b)〜(e)は図1に示すデータ用パルス列の構成の一例を示す波形図である。 図4に示すデータ用パルス列を送信する送信装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信装置の一例を示すブロック図である。 図5に示す送信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図6に示すデータ用積分器及び積分値判定部の動作を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図9に示す受信装置で受信されるデータ用パルス列の構成の一例を示す波形図である。(a)はチャンネル番号とクロック信号CKとを示し、(b)〜(i)はデータ用パルス列を示している。 図9に示す積分器及び積分値判定部の動作を説明するための説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 図12に示す受信装置により受信されるデータ用パルス列の構成の一例を示すタイミングチャートである。 図5に示す送信装置11が図13に示すデータ用パルス列を送信する場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図12に示すデータ用積分器における積分器、及び積分値判定部の動作を説明するための説明図である。 図12に示す受信装置の変形例を示すブロック図である。 図16に示す受信装置の動作を説明するための説明図である。 背景技術に係る受信装置を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c 受信装置
3 増幅器
4 検波器
5 低域通過フィルタ
6,6a,6b,6c データ用積分器
7,7a,7b 積分値判定部
8 同期補正部
9,9a 故障判定部
11 送信装置
12 送信クロック生成部
13 信号パターン生成部
14 アンド回路
15 パルス信号生成部
16 バンドパスフィルタ
17 送信用アンテナ
21 通信フレーム
22,22a パルス同期用パルス列
23 ビット同期用パルス列
24,24a,24b データ用パルス列
61,62,63 積分器
71,72,73 コンパレータ
74,74a,74b,74c データ判定部
81 同期用積分器
82 進行積分器
83 遅延積分器
84 同期タイミング検出部
CK クロック信号
CKS 送信クロック信号
P1 パルス
P2 同期用パルス
SI,SI1,SI2,SI3 積分値
T1 パルス周期
T2 パルス区間
T3 ビット区間

Claims (8)

  1. オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備えた通信フレームを用いて通信を行う通信方法であって、
    前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、
    前記信号パターンは、前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無によって、複数ビットのデータを表すことを特徴とする通信方法。
  2. オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備え、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無によって複数ビットのデータを表す通信フレームを受信する受信装置であって、
    前記通信フレームを受信する受信部と、
    前記受信部により受信された通信フレームの前記データ用パルス列における前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの有無に基づき複数ビットのデータを取得するデータ取得部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  3. 前記通信フレームは、前記データ用パルス列における前記パルス区間に含まれるパルスの数によって、複数ビットのデータを表すものであり、
    前記データ取得部は、
    前記データ用パルス列の前記パルス区間についてパルスを積分する第1の積分回路と、
    前記第1の積分回路による積分値から複数ビットのデータを生成する第1の積分値判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の受信装置。
  4. 前記通信フレームは、前記データ用パルス列における前記パルス区間の各チャンネルにおけるパルスの配置パターンによって、複数ビットのデータを表すものであり、
    前記データ取得部は、
    前記パルス区間における複数のチャンネルをそれぞれ積分する複数の第2の積分回路と、
    前記複数の第2の積分回路による積分値から複数ビットのデータを生成する第2の積分値判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載の受信装置。
  5. オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備えた通信フレームを用いて通信を行う通信方法であって、
    前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、
    前記信号パターンは、前記パルス区間における第1のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「0」を表し、前記パルス区間における第1のチャンネルとは異なる第2のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「1」を表すことを特徴とする通信方法。
  6. オンオフキーイング方式により変調されたパルス列によってデータを表すデータ用パルス列を備え、前記データ用パルス列は、データを表す一単位となる信号パターンに付与される時間であるパルス区間を複数の時間スロットに細分化した各時間スロットにそれぞれチャンネルが割り付けられ、前記信号パターンは、前記パルス区間における第1のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「0」を表し、前記パルス区間における第1のチャンネルとは異なる第2のチャンネルにパルスを有することによりビットデータ「1」を表すものである通信フレームを受信する受信装置であって、
    前記通信フレームを受信する受信部と、
    前記受信部により受信された通信フレームの前記データ用パルス列における前記パルス区間の前記第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無をそれぞれ検出するパルス検出部と、
    前記パルス検出部により前記パルス区間から検出された前記第1及び第2のチャンネルにおけるパルスの有無に基づき前記パルス区間から1ビットのデータを取得するデータ取得部と、
    前記パルス検出部によって、前記パルス区間における前記第1及び第2のチャンネルの両方でパルスが検出された場合に、故障が生じていると判定する故障判定部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  7. 前記パルス検出部は、
    前記パルス区間における第1のチャンネルを積分する第3の積分回路と、
    前記パルス区間における第2のチャンネルを積分する第4の積分回路と、
    前記第3の積分回路による積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第1のチャンネルにパルス有りと判定し、前記第4の積分回路による積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第2のチャンネルにパルス有りと判定する第1の有無判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項6記載の受信装置。
  8. 前記パルス検出部は、
    前記パルス区間において、前記第1のチャンネルと第2のチャンネルとを逐次積分する第5の積分回路と、
    前記第5の積分回路による前記第1のチャンネルの積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第1のチャンネルにパルス有りと判定し、前記第5の積分回路による前記第2のチャンネルの積分値が予め設定された閾値を超えた場合に前記第2のチャンネルにパルス有りと判定する第2の有無判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項6記載の受信装置。
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