JP2006092399A - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、映像信号処理装置に関し、例えばビデオ信号のフォーマット変換装置、フィールド周波数変換装置等に適用して、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができるようにする。
【解決手段】 本発明は、第1の動きベクトル検出回路8による処理速度の速い処理系統と、第1の動きベクトル検出回路8に比して検出精度の高い第2の動きベクトル検出回路9による処理系統とでビデオ信号S1の処理を切り換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像信号処理装置に関し、例えばビデオ信号のフォーマット変換装置、フィールド周波数変換装置等に適用することができる。本発明は、第1の動きベクトル検出回路による処理速度の速い処理系統と、第1の動きベクトル検出回路に比して検出精度の高い第2の動きベクトル検出回路による処理系統とでビデオ信号の処理を切り換えることにより、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができるようにする。
従来、ビデオ信号の高能率符号化処理においては、動きベクトルを用いてフレーム間符号化処理の効率を向上させるようになされており、またテレビジョン信号のフォーマット変換においては、動きベクトルを用いた動き補正により、フィールド数の変換によるギクシャクとした動きを滑らかな動きに補正するようになされている。
このような動きベクトルの検出は、m画素×nライン(m、nは整数)による動きベクトルの検出単位(すなわちマクロブロックである)にビデオ信号をブロック化し、各ブロック毎に動きベクトルを検出するようになされており、例えば特開昭55−162683号公報、特開昭55−162684号公報に開示のパターンマッチング法、特開昭60−158786号公報に開示の勾配法、位相相関法等が用いられるようになされている。
このような動きベクトル検出手法のうち勾配法においては、例えば特開昭62−206980号公報に、初期偏位ベクトルを用いて動きベクトルを検出する方法が提案されるようになされている。
ところでこのようなビデオ信号の処理においては、例えば生中継によるビデオ信号のフォーマットを変換してそのまま放送する場合もある。この場合、ビデオ信号の処理は、リアルタイムで処理することが求められる。またこのようなビデオ信号は、生中継によるビデオ信号に比して、一過性のものであることにより、動きベクトルを用いた動き補正に若干の画像歪みが発生していても許容される。
これに対して例えばコマーシャル等のいわゆる素材に近いビデオ信号を処理する場合には、リアルタイムにより処理することは求められないものの、極力画像歪みの発生を防止することが求められる。これによりこの場合、リアルタイムによる処理が求められる場合に比して、動きベクトルの検出精度を向上し、また動きベクトルによる動き補正精度を向上することが望まれる。
これらにより1台の映像信号処理装置において、このようにリアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができれば、便利であると考えられる。
特開昭55−162683号公報 特開昭55−162684号公報 特開昭60−158786号公報 特開平4−78286号公報 特開平7−135663号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができる映像信号処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、映像信号処理装置に適用して、入力ビデオ信号を処理して、第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出回路と、前記第1の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第1の動き補正回路と、前記入力ビデオ信号を処理して、前記第1の動きベクトルより精度の高い第2の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出回路と、前記第2の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第2の動き補正回路と、前記第1の動きベクトル検出回路と前記第1の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理と、前記第2の動きベクトル検出回路と前記第2の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理とを切り換える切替回路とを備えるようにする。
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、前記入力ビデオ信号を一時保持して前記第2の動きベクトル検出回路に出力する記憶部を有し、前記第2の動きベクトル検出回路は、前記記憶部による繰り返しの前記入力ビデオ信号の入力により、比較フィールドの異なる複数種類の動きベクトルにより前記第2の動きベクトルを検出する。
また請求項3の発明においては、請求項2の構成において、前記第2の動きベクトル検出回路は、前記第1の動きベクトルを基準にして前記第2の動きベクトルを検出する。
また請求項4の発明においては、請求項3の構成において、前記第1の動きベクトル検出回路は、マクロブロック単位により前記第1の動きベクトルを検出し、前記第2の動きベクトル検出回路は、画素単位により前記第2の動きベクトルを検出する。
また請求項5の発明においては、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の構成において、前記入力ビデオ信号を順次フィールド単位で遅延させる遅延回路を有し、前記切替回路は、前記入力ビデオ信号と前記遅延回路の出力信号とを前記第1又は第2の動きベクトル検出回路に切り換えて出力する。
請求項1の構成により、映像信号処理装置に適用して、入力ビデオ信号を処理して、第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出回路と、前記第1の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第1の動き補正回路と、前記入力ビデオ信号を処理して、前記第1の動きベクトルより精度の高い第2の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出回路と、前記第2の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第2の動き補正回路と、前記第1の動きベクトル検出回路と前記第1の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理と、前記第2の動きベクトル検出回路と前記第2の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理とを切り換える切替回路とを備えるようにすれば、リアルタイムで処理する場合には、第1の動きベクトル検出回路、第1の動き補正回路によりビデオ信号を処理することができ、またリアルタイムで処理する必要の無い場合には、第2の動きベクトル検出回路、第2の動き補正回路によりビデオ信号を処理して画像歪みを防止することができ、これらによりリアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適した映像信号の処理を実行することができる。
また請求項2の構成により、請求項1の構成において、前記入力ビデオ信号を一時保持して前記第2の動きベクトル検出回路に出力する記憶部を有し、前記第2の動きベクトル検出回路は、前記記憶部による繰り返しの前記入力ビデオ信号の入力により、比較フィールドの異なる複数種類の動きベクトルにより前記第2の動きベクトルを検出すれば、リアルタイムの処理が求められない場合に、時分割により複数種類の動きベクトルを検出し、これら複数種類の動きベクトルを用いて動き補正することにより、動きベクトルの誤検出を防止し、さらには動き補正の精度を向上することができ、その分、簡易な構成により一段と画像歪みの発生を防止することができる。
また請求項3の構成により、請求項2の構成において、前記第2の動きベクトル検出回路は、前記第1の動きベクトルを基準にして前記第2の動きベクトルを検出すれば、第1の動きベクトル検出回路の構成を利用して簡易な構成により高い精度で第2の動きベクトルを検出することができ、これにより第1の動きベクトルに係る構成と、第2の動きベクトルに係る構成とで構成を共用化し、その分、全体構成を簡略化することができる。
また請求項4の構成により、請求項3の構成において、前記第1の動きベクトル検出回路は、マクロブロック単位により前記第1の動きベクトルを検出し、前記第2の動きベクトル検出回路は、画素単位により前記第2の動きベクトルを検出すれば、リアルタイムの処理においては、ブロック単位の処理により処理速度を優先してビデオ信号を処理し、リアルタイムの処理が求められない場合には、画素単位の処理により画像歪みの発生防止を優先して処理することができる。
また請求項5の構成により、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の構成において、前記入力ビデオ信号を順次フィールド単位で遅延させる遅延回路を有し、前記切替回路は、前記入力ビデオ信号と前記遅延回路の出力信号とを前記第1又は第2の動きベクトル検出回路に切り換えて出力すれば、動きベクトルの検出に使用する遅延回路を第1及び第2の動きベクトル検出回路で共用化することができ、その分、全体構成を簡略化することができる。
本発明によれば、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適した映像信号の処理を実行することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図1は、本発明の実施例に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。この映像信号処理装置1は、例えばビデオ信号S1のフィールド周波数変換装置に適用されて、動きベクトルを検出し、この動きベクトルによりビデオ信号S1を動き補正して出力する。
すなわちこの映像信号処理装置1において、記憶部2は、大容量の記憶装置であり、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムにより処理しない場合に、処理対象のビデオ信号S1を一時記録して保持し、この保持したビデオ信号S1を記録時に比して例えば1/10の低速度により所定のタイミングで出力する。具体的に、記憶部2は、例えばSDTV方式のビデオ信号を10分程度記憶可能な容量によるハードディスク装置により構成される。
切替回路3は、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムにより処理しない場合、記憶部2から出力されるビデオ信号S1を選択的に出力するのに対し、ビデオ信号S1をリアルタイムにより処理する場合、この映像信号処理装置1に入力される処理対象のビデオ信号S1を選択して出力する。
フィールドメモリ4、5は、切替回路3から出力されるビデオ信号を順次遅延させて出力する。これにより映像信号処理装置1では、切替回路3から出力されるビデオ信号S2を現フィールドのビデオ信号としたとき、フィールドメモリ4、5からそれぞれこの現フィールドに対して前フィールド、前々フィールドのビデオ信号S3、S4を出力し、また最終段のフィールドメモリ5から出力されるビデオ信号S4を現フィールドのビデオ信号としたとき、フィールドメモリ4、切替回路3からこの現フィールドに対して後フィールド、後々フィールドのビデオ信号S3、S2を出力する。
切替回路6及び7は、図示しないコントローラの制御により、これらビデオ信号S2〜S4から動きベクトルの検出に供する基準フィールドのビデオ信号S6、比較フィールドのビデオ信号S7を選択して出力する。ここでビデオ信号S1をリアルタイムにより処理する場合、切替回路6及び7は、切替回路3、フィールドメモリ4から出力されるビデオ信号S2、S3をそれぞれ選択して出力する。
これに対してリアルタイムによりビデオ信号S1を処理しない場合、記憶部2の動作の制御と連動した設定の切り替えにより、現フィールドのビデオ信号と前フィールドのビデオ信号、現フィールドのビデオ信号と前々フィールドのビデオ信号、現フィールドのビデオ信号と後フィールドのビデオ信号、現フィールドのビデオ信号と後々フィールドのビデオ信号を順次フィールド単位で選択して出力する。しかしてこれにより記憶部2は、切替回路6、7によりこのように4種類の組み合わせによりビデオ信号を出力可能に、また後述する画素単位動き処理回路13で処理可能に、保持したビデオ信号S1を繰り返し出力する。
ブロック単位動きベクトル検出回路8は、切替回路6、7から出力されるビデオ信号S6、S7によりマクロブロック単位で現フィールドのビデオ信号についての動きベクトルV1を検出して出力する。なおこの動きベクトルV1の検出にあっては、勾配法により実行するものの、ブロックマッチング法、位相相関法法等、種々の手法を広く適用することができる。
しかしてこの場合、上述した切替回路6、7から出力されるビデオ信号S6、S7の切り替えにより、ビデオ信号S1をリアルタイムにより処理する場合、ブロック単位動きベクトル検出回路8は、前フィールドのビデオ信号を基準にしてフィールド間で動きベクトルV1を検出する。これに対してビデオ信号S1をリアルタイムにより処理しない場合、ブロック単位動きベクトル検出回路8は、前フィールド、前々フィールド、後フィールド、後々フィールドをそれぞれ基準にした4種類の動きベクトルV1を検出する。
画素単位動きベクトル検出回路9は、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理しない場合に、ブロック単位動きベクトル検出回路8で検出される動きベクトルV1を用いて画素単位で動きベクトルV2を検出して出力する。しかして画素単位動きベクトル検出回路9は、上述した切替回路6、7から出力されるビデオ信号S6、S7の切り替えにより、前フィールド、前々フィールド、後フィールド、後々フィールドをそれぞれ基準にした4種類の動きベクトルV2を検出する。
記憶部10は、画素単位動きベクトル検出回路9で検出される画素単位による4種類の動きベクトルV2を一時記録して保持し、後段の処理回路の処理に対応するタイミングで順次出力する。
切替回路11は、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理する場合、ブロック単位動きベクトル検出回路8で検出される動きベクトルV1を選択して出力するのに対し、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理しない場合、記憶部10から出力される動きベクトルV2を選択して出力する。
この映像信号処理装置1においては、フィールド内挿処理によりビデオ信号S1のフィールド周波数を変換するようになされており、このフィールド内挿処理を動きベクトルを用いて実行する。このため映像信号処理装置1は、このようにして切替回路11から出力される動きベクトルを内挿比により乗算して出力する。
ブロック単位動き補正処理回路12は、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理する場合、このようにして内挿比により乗算して得られる動きベクトルにより、切替回路6、7から出力される対応するビデオ信号S6、S7をマクロブロック単位で動き補正して内挿フィールドのビデオ信号を生成し、この内挿フィールドのビデオ信号を例えば内挿比により加算して出力する。
画素単位動き補正処理回路13は、図示しないコントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理しない場合、切替回路11から出力される4種類の動きベクトルを各内挿比で乗算処理して得られる動きベクトルにより、切替回路6、7から出力される対応するビデオ信号S6、S7をそれぞれ画素単位で動き補正して内挿フィールドのビデオ信号を複数生成し、この内挿フィールドのビデオ信号を重み付け加算処理して出力する。
切替回路14は、コントローラの制御により、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理する場合、ブロック単位動き補正処理回路12から出力されるビデオ信号を選択出力するのに対し、ビデオ信号S1をリアルタイムで処理しない場合、画素単位動き補正処理回路13から出力されるビデオ信号を出力する。
(2)実施例の動作
以上の構成において、この映像信号処理装置1では、例えば生中継によるビデオ信号S1のフィールド周波数を変換して出力する場合、この処理対象のビデオ信号S1が切替回路3により選択されてフィールドメモリ4、5の直列回路に入力され、これにより現フィールドのビデオ信号S2に対して前フィールド及び前々フィールドのビデオ信号S3、S4が生成される。
現フィールドのビデオ信号S2は、前フィールドのビデオ信号S3と共に、それぞれ切替回路6、7を介してブロック単位動きベクトル検出回路8に入力され、ここで前フィールドのビデオ信号S3を基準にして動きベクトルV1がマクロブロック毎に検出される。またこの検出された動きベクトルV1が、切替回路11を介して出力され、この映像信号処理装置1によるフィールド内挿処理に応じた内挿比により乗算処理され、続くブロック単位動き処理回路12において、その乗算結果による動きベクトルによりマクロブロック単位で内挿フィールドのビデオ信号が生成され、これら内挿フィールドのビデオ信号が合成されて切替回路14より出力される。
これらによりこの映像信号処理装置1では、リアルタイムでビデオ信号S1を処理する場合、処理速度の速い第1の動きベクトル検出回路であるブロック単位動きベクトル検出回路8により動きベクトルV1を検出し、この動きベクトルV1を用いて動き補正してビデオ信号S1を処理するようになされている。
これに対してビデオ信号S1をリアルタイムで処理しない場合、この映像信号処理装置1では、処理対象のビデオ信号S1が記憶部2に一時格納され、後段の処理に対応して低速度でフィールドメモリ4、5の直列回路に出力される。これにより映像信号処理装置1では、切替回路3から出力されるビデオ信号S2が現フィールドのビデオ信号S2の場合、フィールドメモリ4、5から前フィールド、前々フィールドのビデオ信号S3、S4を出力し、また最終段のフィールドメモリ5から出力されるビデオ信号S4が現フィールドのビデオ信号S4の場合、フィールドメモリ4、切替回路3から後フィールド、後々フィールドのビデオ信号S3、S2を出力する。
映像信号処理装置1では、記憶部2から出力するビデオ信号S2の制御と、切替回路3、フィールドメモリ4、5から出力されるビデオ信号S2〜S4を選択出力する切替回路6、7の制御とにより、前フィールド及び現フィールド、前々フィールド及び現フィールド、後フィールド及び現フィールド、後々フィールド及び現フィールドによる4つの組み合わせによるビデオ信号S6、S7が画素単位動きベクトル検出回路9にフィールド単位で入力され、この画素単位動きベクトル検出回路9における時分割の処理により、前フィールド、前々フィールド、後フィールド、後々フィールドをそれぞれ基準にした4種類の動きベクトルV2が検出される。
またこの4種類の動きベクトルV2が記憶部10、切替回路11を介して出力され、それぞれフィールド内挿処理に応じた内挿比により乗算処理され、続くブロック単位動き処理回路12において、その処理結果による動きベクトルにより画素単位でそれぞれ内挿フィールドのビデオ信号が生成され、これら内挿フィールドのビデオ信号が合成されて切替回路14より出力される。
これらによりこの映像信号処理装置1では、リアルタイムでビデオ信号S1を処理しない場合、処理速度の遅い反面、精度の高い第2の動きベクトル検出回路である画素単位動きベクトル検出回路9により動きベクトルV2を検出し、この動きベクトルV2を用いて高い精度により動き補正してビデオ信号S1を処理するようになされ、これにより画像歪みの発生を防止するようになされている。
またこの第2の動きベクトルV2に係る一連のビデオ信号S1の処理において、この映像信号処理装置1では、入力ビデオ信号S1を記憶部2に一時保持して繰り返し出力し、画素単位動きベクトル検出回路9における時分割の処理により、比較フィールドがそれぞれ前フィールド、前々フィールド、後フィールド、後々フィールドである複数種類の動きベクトルV2を検出し、この複数種類の動きベクトルV2によりビデオ信号S1を処理するようになされ、これによりリアルタイムの処理が求められない場合に、時間的な余裕を有効に利用して時分割の処理により複数の動きベクトルを検出して動きベクトルの誤検出を防止し、さらには動き補正の精度を向上し、その分、簡易な構成により一段と画像歪みの発生を防止することができるようになされている。
また画素単位動きベクトル検出回路9において、ブロック単位動きベクトル検出回路8で検出される動きベクトルV1を用いて画素単位で動きベクトルV2を検出するようになされ、またさらにはフィールドメモリ4、5の出力、入力ビデオ信号を切換回路6、7により切り換えて動きベクトル検出回路8、9に入力して動きベクトルV1、V2を検出するようになされ、これらにより検出精度の低いブロック単位動きベクトル検出回路に係る構成を有効に利用して第1の動きベクトルV1に係る構成と、第2の動きベクトルV2に係る構成とで構成を共用化し、簡易な構成により高い精度で画素単位の動きベクトルを検出し、さらには動き補正することができるようになされている。
すなわち単にリアルタイムの処理系とリアルタイムではない処理系との組み合わせにより、映像信号処理装置を構成したのでは、全体構成が複雑になる。しかしながらこの実施例のように、第1及び第2の動きベクトルに係る構成を共用化すれば、全体構成を簡略化することができ、また映像信号処理装置を小型化することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、第1の動きベクトル検出回路であるブロック単位動きベクトル検出回路8による処理速度の速い処理系統と、第1の動きベクトル検出回路に比して検出精度の高い第2の動きベクトル検出回路である画素単位動きベクトル検出回路9による処理系統とでビデオ信号の処理を切り換えることにより、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができる。
また画素単位動きベクトル検出回路において、比較フィールドの異なる複数種類の動きベクトルを検出することにより、リアルタイムの処理が求められない場合に、動きベクトルの誤検出を防止し、さらには動き補正の精度を向上することができ、その分、一段と画像歪みの発生を防止することができる。
またこのような動きベクトルの検出において、ブロック単位動きベクトル検出回路で検出される精度の低い側の動きベクトルを基準にして、画素単位による動きベクトルを検出することにより、ブロック単位動きベクトル検出回路の構成を利用して簡易な構成により高い精度で第2の動きベクトルを検出することができ、その分、全体構成を簡略化することができる。
またこの第1及び第2の動きベクトル検出回路が、マクロブロック単位及び画素単位の動きベクトル検出回路であることにより、リアルタイムの処理においては、ブロック単位の処理により処理速度を優先してビデオ信号を処理し、リアルタイムの処理が求められない場合には、画素単位の処理により画像歪みの発生防止を優先して処理することができ、これらによりより具体的な構成により、リアルタイムの処理が求められる場合と、リアルタイムの処理が求められない場合との双方に適したビデオ信号の処理を実行することができる。
また入力ビデオ信号を順次フィールド単位で遅延させる遅延回路を構成するフィールドメモリ4、5を設け、切替回路6、7により、入力ビデオ信号と遅延回路の出力信号とを第1又は第2の動きベクトル検出回路に切り換えて出力することにより、動きベクトルの検出に使用する遅延回路を第1及び第2の動きベクトル検出回路で共用化することができ、その分、全体構成を簡略化することができる。
なお上述の実施例においては、リアルタイムで処理する場合には、現フィールド、前フィールドのビデオ信号を用いて動きベクトルを検出し、リアルタイムで処理しない場合には、現フィールド、前フィールド、前々フィールド、後フィールド、後々フィールドのビデオ信号を用いて動きベクトルを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら以外のビデオ信号を用いて動きベクトルを検出する場合にも広く適用することができる。
また上述の実施例においては、リアルタイムで処理しない場合に、複数種類の動きベクトルを時分割の処理により検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて複数種類の動きベクトルを同時並列的に検出するようにしてもよく、また実用上十分な精度を確保できる場合には、1種類のみ動きベクトルを検出するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、動きベクトルを用いたフィールド内挿処理によりフィールド周波数を変換する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、併せて動きベクトルを用いたライン内挿処理によりライン数を変換してビデオ信号のフォーマットを変換する場合等、動きベクトルを用いたビデオ信号の種々の処理に広く適用することができる。
本発明は、例えばビデオ信号のフォーマット変換装置、フィールド周波数変換装置等に適用することができる。
本発明の実施例に係る映像信号処理装置を示すブロック図である。
符号の説明
1……映像信号処理装置、2、10……記憶部、3、6、7、11、14……切替回路、4、5……フィールドメモリ、8……ブロック単位動きベクトル検出回路、9……画素単位動きベクトル検出回路、12……ブロック単位動き処理回路、13……画素単位動き処理回路

Claims (5)

  1. 入力ビデオ信号を処理して、第1の動きベクトルを検出する第1の動きベクトル検出回路と、
    前記第1の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第1の動き補正回路と、
    前記入力ビデオ信号を処理して、前記第1の動きベクトルより精度の高い第2の動きベクトルを検出する第2の動きベクトル検出回路と、
    前記第2の動きベクトルを用いて前記入力ビデオ信号を動き補正する第2の動き補正回路と、
    前記第1の動きベクトル検出回路と前記第1の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理と、前記第2の動きベクトル検出回路と前記第2の動き補正回路とを用いた前記入力ビデオ信号の処理とを切り換える切替回路と
    を備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記入力ビデオ信号を一時保持して前記第2の動きベクトル検出回路に出力する記憶部を有し、
    前記第2の動きベクトル検出回路は、
    前記記憶部による繰り返しの前記入力ビデオ信号の入力により、比較フィールドの異なる複数種類の動きベクトルにより前記第2の動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記第2の動きベクトル検出回路は、
    前記第1の動きベクトルを基準にして前記第2の動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像信号処理装置。
  4. 前記第1の動きベクトル検出回路は、
    マクロブロック単位により前記第1の動きベクトルを検出し、
    前記第2の動きベクトル検出回路は、
    画素単位により前記第2の動きベクトルを検出する
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像信号処理装置。
  5. 前記入力ビデオ信号を順次フィールド単位で遅延させる遅延回路を有し、
    前記切替回路は、
    前記入力ビデオ信号と前記遅延回路の出力信号とを前記第1又は第2の動きベクトル検出回路に切り換えて出力する
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の映像信号処理装置。
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JP2007300542A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Sony Corp コンテンツ処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体

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