JP2006091679A - 光導波路デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造を容易にするとともに光の界面反射による損失を低減する。
【解決手段】 直線状に形成された第1の光導波路2と第2の光導波路4との間に曲がり導波路3が設けられている。曲がり導波路3は、互いに隣接する各底辺間が接続されて一連に形成され底辺側に湾曲させた多数の台形状のコア部9によって構成されている。第1および第2の光導波路2,4と曲がり導波路3とは、クラッド層5によって埋設され、基板11上に積層形成されている。コア部9は、斜面の傾きが2で、かつ底辺に対する上辺の長さの比を0.6以下に形成され、クラッド層5のコア部9に対する比屈折率差を5%以下としている。
【選択図】 図1
【解決手段】 直線状に形成された第1の光導波路2と第2の光導波路4との間に曲がり導波路3が設けられている。曲がり導波路3は、互いに隣接する各底辺間が接続されて一連に形成され底辺側に湾曲させた多数の台形状のコア部9によって構成されている。第1および第2の光導波路2,4と曲がり導波路3とは、クラッド層5によって埋設され、基板11上に積層形成されている。コア部9は、斜面の傾きが2で、かつ底辺に対する上辺の長さの比を0.6以下に形成され、クラッド層5のコア部9に対する比屈折率差を5%以下としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光通信および光コンピュータにおいて使用される光導波路デバイスに関し、特に曲がり光導波路を備えた光導波路デバイスに関するものである。
通信用あるいは光コンピュータ用の光モジュールには、曲がり光導波路を使用した光導波路デバイスが用いられている。この光導波路デバイスのうちの1つのアレイ導波路格子型光合成分波器(Arrayed Waveguide Grating: AWG)や光分岐パターンなどの光導波路デバイスでは、それらの曲がり光導波路の曲率半径を小さくすることにより小型化することで、光導波路デバイスの集積度を上げるとともにコスト低減を行う必要性が高まっている。
しかしながら、曲がり光導波路の曲率半径を小さくすることは、曲げによる導波光の放射損失、すなわち光損失が大きくなり、この光損失を少なく(0.2dB以下に)するためには、曲率半径を曲がり光導波路のコア径より相当大きい寸法に設定しなければならないという制約があるという問題があった。
第1の従来技術としては、リッジ形光導波路において、曲がり光導波路のコア部8から外側のクラッド層5の厚みを徐々に薄くし内側クラッド層6の厚みを徐々に厚くすることでクラッド層の厚み方向における等価屈折率を曲がり光導波路の外側では徐々に低くし、内側では徐々に高くしたものがある。したがって、曲がり光導波路のコア部8の内側と外側とで屈折率分布が生じるため光損失を低減することができる(例えば、特許文献1)。
また、第2の従来技術としては、曲がり光導波路のコア部内に、境界を円弧状に形成したレンズ機能をもつ高屈折率領域105を定ピッチで形成し、この高屈折率領域105のレンズ効果により曲がり光導波路内の導波光を曲がり光導波路の内周側に屈折させ、光損失を低減したものがある(例えば、特許文献2)。
また、第3の従来技術としては、曲がり光導波路のコア層3に多数の三角形状に形成した高屈折率領域19を設け、その高屈折率領域19の底辺を曲がり導波路の内側で連鎖させることにより、曲がり光導波路のコア層3のテープ状パターンの曲がりの内側と外側とで屈折率分布を生じさせ、光損失を低減させるものがある(例えば、特許文献3)。
また、第4の従来技術としては、チャンネル型光導波路において、第1の導波路11と第2の導波路13との間に、これら導波路11,13の導波層14と異なる屈折率を有するくさび状溝12を設けたものがある(例えば、特許文献4)。なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開平05−288943号公報(段落「0018」、図3)
特開平11−167033号公報(段落「0013」〜「0017」、図1ないし図3)
特開2000−171650号公報(段落「0044」〜「0046」、図15)
特開昭62−177505号公報(5頁左上欄9行〜右上欄1行、図1)
上述した従来の光導波路デバイスのうち、第1の従来技術においては、曲がり光導波路のクラッド層の厚さを徐々に変化させる構造であるため、構造が複雑になるという問題があった。また、第2および第3の従来技術においては、曲がり光導波路のクラッド層とコア部以外に新たな高屈折率領域をくわえるため、構造が複雑になるというばかりではなく製造も煩雑になるという問題があった。
また、第4の従来技術においては、導波層14とくさび状溝12との屈折率が大きく異なるため、第1の導波路11からくさび状溝12を介して第2の導波路13に導入される光が、くさび状溝12と第2の導波路14との間の界面における光の反射による損失が大きいという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、製造を容易にするとともに光の界面反射による損失を低減することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、隣接する各底辺間を接続し一連に形成した多数のコア部と、これらコア部間に充填されたクラッド層とからなり、前記一連に形成したコア部群を底辺側に湾曲させ、前記コア部を、斜面の傾きを0.9〜4の範囲で、かつ底辺に対する上辺の長さの比を0.6以下とする台形状に形成し、前記クラッド層の前記コア部に対する比屈折率差を5%以下としたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記コア部の斜辺の傾きをβとし、コア部の底辺の長さをLとし、コア部の前記クラッド層に対する比屈折率差をΔとしたとき、前記コア部群の曲率半径Rを
R≒0.55*L*β/Δ
としたものである。
R≒0.55*L*β/Δ
としたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、平行光束を前記コア部群の始端に入射させ、コア部群の終端からの出射光を集光光学系で集光しシングルモード光導波路に入射させたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記多数のコア部の始端または終端の少なくともいずれか一方が、このコア部のクラッド層に対する比屈折率差と異なる比屈折率差を有する光導波路と接続されているものである。
請求項5に係る発明は、直線状に形成された第1の光導波路と、この第1の光導波路から入射された光の方向を変える曲がり光導波路と、この曲がり光導波路から出射された光が導入される直線状に形成された第2の光導波路と、これら第1の光導波路および曲がり光導波路ならびに第2の光導波路を埋設するクラッド層とからなり、前記曲がり光導波路は、互いに隣接する各底辺間が接続されて一連に形成され底辺側に湾曲させた多数の台形状のコア部によって構成したものである。
本発明によれば、少ない光損失で光伝送できる曲がり光導波路を形成することができる。高い比屈折率差Δを有する曲がり光導波路のコア径を大きく設定するため、曲がり光導波路と周囲の光学系統の位置合わせが容易になる。また、従来の曲がり光導波路より小さい曲率半径(R)の曲がり光導波路を得ることができるため、光デバイスの集積度を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、曲がり光導波路と直線状の第1の光導波路および第2の光導波路とを同時に一括して形成することができ、かつ曲がり光導波路のコア部を簡単な台形状に形成するため製造が容易になる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1(A)は本発明に係る光導波路デバイスの概要を示す上クラッド層を除いた正面図、同図(B)は同図(A)におけるI(B)-I(B) 線断面図、図2は同じく曲がり導波路の曲率半径に対する界面反射による光損失を除去した光損失を表す図、図3は同じく曲がり導波路の最適なコア幅を表す図、図4は同じく曲がり導波路におけるコア部の最適な底辺と上辺との比を表す図である。
図5は本発明に係る光導波路デバイスにおける曲がり導波路のコア径と光損失との関係を表す図、図6は従来の曲がり光導波路におけるコア径と光損失との関係を表す図、図7は本発明に係る曲がり導波路におけるコア部の斜辺の傾きと光損失との関係を表す図、図8は同じく曲がり導波路におけるコア部の斜辺の傾きに対する最適な底辺と上辺との比を表す図、図9は同じく曲がり導波路におけるコア部の斜辺の傾きと光損失との関係を表す図、図10は同じく曲がり導波路におけるコア部の斜辺の傾きに対する最適な底辺と上辺との比を表す図である。
図1(A)において、全体を符号1で示す光導波路デバイスは、図中左右方向に直線状に形成された第1の光導波路2と、この第1の光導波路2から入射された光の方向を変える曲がり光導波路3と、この曲がり光導波路3から出射された光が導入される図中上下方向に直線状に形成された第2の光導波路4と、これら第1の光導波路2および曲がり光導波路3ならびに第2の光導波路4を埋設するクラッド層5とによって概ね構成されている。
第1の光導波路2は、高さがh(11μm)で、厚さがt(10μm)によって扁平で細長く形成されたコア部8によって構成されている。曲がり光導波路3は、互いに隣接する各底辺間が接続されて一連に形成され底辺側に湾曲させた多数の台形状のコア部9によって構成されている。第2の光導波路4は、高さがh(11μm)で、厚さがt(10μm)によって扁平で細長く形成されたコア部10によって構成されている。
このように構成された光導波路デバイス1においては、発光部品12から出射されたレーザ光が第1の光導波路2のコア部8を通過し、曲がり光導波路3の最初のコア部9の斜辺から入射され、曲がり光導波路3内を通過することにより90°方向を変えられて、曲がり光導波路3の最後のコア部9の斜辺から出射される。出射された光は第2の光導波路4に導入され、第2の光導波路4を通過した後、受光部品10に入射される。
同図(B)において、11は樹脂、セラミックス、シリコン、あるいはガラス材等からなる基板であって、この基板11上に、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シロキサンポリマー、あるいはガラス材からなる屈折率が1.50の下クラッド層6を積層形成する。この下クラッド層6上に、樹脂あるいはガラスからなるコア部8,9,10を形成する。
これらコア部8,9,10は、下クラッド層6の屈折率1.50よりも高い屈折率1.54を有し、下クラッド層6との比屈折率差Δは2.7%になっている。上クラッド層7は屈折率1.50の樹脂あるいはガラス材等からなり、上記した下クラッド層6とともにコア部8,9,10を埋設するように、コア部8とコア部9との間および多数のコア部9,9間ならびにコア部9とコア部10との間に充填されている。
この光導波路デバイス1は、下クラッド層6とコア部8,9,10と上クラッド層7とを、順次エッチングによって形成してもよいし、型転写することによって順次積層してよい。また、高エネルギー線の照射により屈折率が変わる材質の所定箇所に電子線あるいは紫外線露光などを照射し、コア部8,9,10と上クラッド層7との間に屈折率差を生じさせることによって形成することもできる。
また、ガラス材または透明樹脂の所定箇所に屈折率変化をもたらす成分を拡散させ屈折率差を生じさせることによって形成してもよい。このように、多数のコア部9からなる曲がり光導波路3と直線状に形成した第1および第2の光導波路2,4とを同時に一括して形成することができるため製造が容易になるというばかりではなく、曲がり光導波路3と直線状に形成した第1および第2の光導波路2,4とを一つのモジュールとして取り扱うことができるため使い勝手が向上する。
なお、基板11上にクラッド層5や第1および第2の光導波路2,4および曲がり光導波路3を形成したが、基板11は必ずしも必要とするものではなく、クラッド層5と第1および第2の光導波路2,4および曲がり光導波路3とによってモジュールを構成してもよい。
ここで、曲がり光導波路 3の曲率半径Rは、斜辺の傾き(β)と比屈折率差(Δ)と等脚台形の底辺の長さ(L)により、近似的に以下の式1で表される。
R=0.55*L*β/Δ (式1)
R=0.55*L*β/Δ (式1)
また、コア部9の上辺/底辺の比αを用いてRを計算すると、コア部9の上辺の長さはα*Lであり、高さh=(1−α)L*β/2となる。この関係式を式1に代入すると以下の式2が 得られる。
R=1.1*h/{Δ(1−α)} (式2)
R=1.1*h/{Δ(1−α)} (式2)
上述した曲がり光導波路3のコア部9は等脚台形に形成されており、斜辺の水平方向の長さをlとすると、斜辺の傾き(β)がβ=h/l=2に、高さ(h)が11μmに、上辺の長さ(S)が3.5μmに、底辺の長さ(L)が14μmにそれぞれ形成されており、このコア部9の上辺/底辺の比を(α)とした場合、α=3.5/14=0.25となる。
したがって、h=11μm、Δ=0.027(2.7%)、α=0.25を式2に代入することにより、曲がり光導波路3の曲率半径(R)がR=0.6mmとなり、コア部9を円周に添って63個並べることで、光路の向きを90度回転させる曲がり光導波路3が形成される。
ここで、式2から、αを計算する式として、α= 1−1.1*h/(Δ*R)が得られ、この式から、Δ*Rが一定の場合にはhが大きいほどαは小さくなる。
図2に、曲がり光導波路3のコア部9の斜辺の傾き(β)が2の場合のシミュレーション結果の光損失量を示す。ただし、この光損失量は、コア部9の斜辺をコア部9から上クラッド層7までおよび上クラッド層7からコア部9に、台形の斜辺を光線が通過する際の界面反射による光損失の効果を除いた残りの光損失量を示している。コア部9の斜辺の界面反射による光損失については後述する。
図2は、曲がり光導波路3の曲率半径を横軸に、縦軸に界面反射による光損失以外の光損失をdB単位でプロットした。図2で、曲率半径Rが0.6mmのときは、光損失は0.2dB程度で小さい。図2の各データでは、αは各曲率半径毎に光損失が最小になる最適な値とし、また、高さhは曲がり光導波路3の曲率半径Rとともに変えた。また、図2には比較のために、従来の曲がり光導波路の光損失を示している。
図3は曲がり導波路3のコア部9の最適な高さh、すなわちコア幅を表す図である。同図には、比較のために従来の曲がり光導波路において各曲率半径毎に光損失を最小にするコア幅hを示している。同図から、R=0.6mmに形成した場合の従来の曲がり光導波路では、h/λ=6〜7となり、λを0.85μmとしたとき、h=5μm程度の小さなコア径の光導波路を形成する必要がある。
一方、本発明の曲がり光導波路3においては、h/λ=13となり、h=11μm程度でよく、コア径hが従来の曲がり光導波路の2倍以上に大きく形成することができるから、コア部9および第2のコア部4ならびに第3のコア部5の製造が容易になる。
図4は本発明の曲がり導波路3のコア部9のコア幅hを説明するための図である。コア部9の上辺/底辺の比(α)は、曲率半径Rが0.4mmの場合は0.25であり、曲率半径Rが1.2mmの場合は、0.15程度となり一定の範囲内にあるため、式2で計算されるRは概ねhに比例することが分かる。
図5は、曲率半径Rを0.8mmとした場合におけるコア部9の高さhと光損失の関係を説明するための図である。同図において、h/λ=23.5の場合にα=0となり、台形は二等辺三角形になるが、その場合よりもαが0.2程度の場合の方が光損失は小さい。そのため、コア部9が三角形に形成した場合よりも台形に形成した場合の方が光損失が少ないことが分かる。
また、同図においてh/λ=14の場合は、hは約12μmであり、αは0.6である。図5をαが0〜0.6の範囲で変わる場合の光損失を表す図として読み変えると、α=0.2が光損失を最小にする最適値であるが、αが0.1〜0.6の範囲内でも、まだ光損失はαが最適な値の場合の2倍程度以内に納まっている。したがって、αが0〜0.6の範囲内であれば本発明の曲がり光導波路2を実用的に利用できる。
図6は、従来の曲がり光導波路において、曲率半径Rが0.8mmの場合におけるコア径(h)と光損失の関係を示しているが、h/λ=7の場合に光損失が最小になった。これに対して図5に示す本発明の曲がり光導波路3においては、h/λ=19の場合に光損失が最小になる。この場合のコア径hは従来の曲がり光導波路のコア径よりも約3倍大きいため、本発明の光導波路3においては、従来の曲がり光導波路よりも光導波路の位置合わせが容易になる。
図7は曲率半径Rが0.8mmの場合に曲がり光導波路3において光路が90度変換するときの光損失を、コア部9の斜辺の傾き(β)の逆数の関数で表している。ここで、上辺/底辺の比(α)を各β毎に光損失を最小にする最適値に設定している。同図では、コア部9の斜辺の傾き(β)の逆数が0.5以上の場合、すなわちβが2以下の場合に光損失が少なくなった。
図8は曲率半径Rが0.8mmの場合における本発明の曲がり導波路3におけるコア部9の斜辺の傾き(β)に対する最適な底辺と上辺との比(α)を表す図である。同図では、1/β=0.25の場合は、α=0.25が光損失を最小にする最適値であり、1/β>0.4の場合は、α=0.2が最適値である。
図9は本発明の曲がり導波路3におけるコア部9の斜辺の傾きと光損失との関係を表す図である。すなわち、曲率半径Rが0.6mmの場合に光路を90度変換するときの光損失量をコア部9の斜辺の傾き(β)の逆数の関数で表している。
ここで、αは各β毎に最適値に設定している。図7に比べて、曲率半径Rが小さくなった場合の図9では、1/β>0.5の場合の光損失量が増し、光損失量のβによる違いが図7より少なかった。図7と図9から、光損失を少なくするため、コア部9の斜辺の傾き(β)は2以下であることが望ましい。
図10は曲率半径Rが0.4mmの場合における本発明の曲がり導波路におけるコア部の斜辺の傾き(β)に対する最適な底辺と上辺との比(α)を表す図である。すなわち、1/β=0.25の場合は、α=0.26が光損失を最小にする最適値であり、1/β=0.6の場合は、α=0.2が光損失を最小にし、1/β=1の場合は、α=0.25が光損失を最小にすることが分かる。
ここで、曲がり光導波路3の光路を90度曲げるためのコア部9の数(N)は、斜辺の傾き(β)をβ=2とし、Δ=2.7%とした場合は、N=63個必要であったが、このコア部9の数(N)は、近似的に次の式3 によるΔの関数で与えられる。
N=0.86*β/Δ (式3)
N=0.86*β/Δ (式3)
コア部9の斜面を光線がコア部9から上クラッド層7に通過する際、または上クラッド層7からコア部9に光線が通過する際のコア部9の斜面の界面反射による光損失の効果を以下で計算する。界面反射による光損失は、1面当たりの光反射の割合は、概ね(Δ(1+(1/β)2)/2)2であり、90度の光路変換に必要なコア部9の面の数は2N個であるため、式3を用いると、90度の光路の変換に要する2N面の反射による光の反射損失の割合は以下の式4で概算できる。
全界面の反射損失の割合=0.43*Δ*β*(1+(1/β)2)2 (式4)
全界面の反射損失の割合=0.43*Δ*β*(1+(1/β)2)2 (式4)
この式4に、Δ=0.027およびβ=2を代入すると、全部の界面反射による光損失は3.6%、すなわち約0.16dBの損失となる。図2から、曲率半径Rが0.6mmのときは、光路を90度変換するために要する光損失は界面反射損失以外では0.2dBの光損失であるので、式4で計算した界面反射による光損失を合わせた光の損失は約0.32dB程度になった。
一方、図2から、同じ曲率半径R=0.6mmの従来の曲がり光導波路の光損失は0.7dB程度であるので、本発明の曲がり光導波路3は従来の曲がり光導波路よりも光損失を低減できる。従来の曲がり光導波路では、光損失を0.3dB以下にするには、曲率半径(R)を0.8mm以上に大きくしなければならないが、本発明の曲がり光導波路3では、同じ光損失でより小さい0.6mmの曲率半径(R)の曲がり光導波路3を得ることができる。
したがって、本発明の曲がり光導波路3は、従来の曲がり光導波路より小さい曲率半径(R)の曲がり光導波路3を得ることができるため、光デバイスの集積度を向上させることができる。
式4から、コア部9の斜辺の傾き(β)が1.73の場合に界面反射が最小になり、この場合の界面反射による光損失も約0.16dBである。(β)が1.5から2までの範囲での界面反射による光損失波約0.16dBである。また、(β)が0.9から4までの範囲では、界面反射による光損失はこの1.5倍以下に抑えられる。
ここで、式4では、光路を90°変換する場合の全部の界面での光の反射による光の総損失を表している。光路の方向変換が90°より小さいが実用上は充分に方向変換する30°位の方向変換の場合に、この光の界面反射による総損失を0.1dB以下にする条件は以下のようになる。
すなわち、光路の方向変換が30°(90°の場合の3分の1)の場合、コア部9の斜辺の傾き(β)が1.5から2までの範囲では、曲がり光導波路3のコア部9とそれに接する上クラッド層7の比屈折率差(Δ)を0.05(5%)以下にすれば、光の界面反射による総損失を0.1dB以下にでき、光の反射損失を充分小さくすることができる。
図11は本発明の第2の実施の形態における曲がり導波路の曲率半径に対する光損失を表す図、図12は同じく曲がり導波路の最適なコア幅を表す図、図13は同じくコア部の最適な底辺と上辺との比を表す図である。
この第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様にレーザ光の波長(λ)を0.85μmとし、下クラッド層6上に、この下クラッド層6との比屈折率差(Δ)がΔ=1.3%の屈折率1.52を有する多数のコア部9を、厚さt=10μmで積層形成し、このコア部9の上と側面に屈折率1.50の上クラッド層7を積層形成する。
コア部9は斜辺の傾き(β)が2である等脚台形に形成し、コア部9の高さhを10μmとし、底辺の長さ(L)を14μmとし、上辺の長さ(S)を、α=上辺/底辺=0.3となる4.2μmとした。
この第2の実施の形態では比屈折率差(Δ)を第1の実施の形態の2分の1としたため、曲率半径Rを式2により計算すると、曲率半径Rは第1の実施の形態の2倍の、R=1.14mmになる。また、コア部9の底辺がこの曲率半径の円周上に並び光路の向きを90度回転させるのに要するコア部9の数は、式3に従い128個になる。
図11はこの第2の実施の形態における曲がり導波路の曲率半径に対する光損失を表す図である。すなわち、光損失のシミュレーション結果として、曲がり光導波路3の曲率半径を横軸に、縦軸に界面反射の損失以外の光損失をdB単位でプロットした。また、図11には比較のために、従来の曲がり光導波路の光損失を示している。ここでのコア部9の高さhは、各曲率半径毎に損失が最小になる値hを選んでいる。
図12は第2の実施の形態における曲がり導波路の最適なコア幅を表す図であって、h/λをRの関数で示す。同図から曲率半径Rが0.8mm以上の場合のコア部9のコア径hは従来の曲がり光導波路のコア径hより大きくなることが分かる。
図13は本発明の第2の実施の形態において光損失を最小にする曲がり導波路のコア部の最適な底辺と上辺との比を表す図であって、上辺/底辺の比αを曲率半径Rの関数で表している。最適な(α)は、曲率半径Rが0.8mmの場合はα=0.3であり、曲率半径が2.5mmの場合 はα=0.2である。
図11から、曲率半径Rが1.2mmのとき、界面反射の光損失以外の曲がり光導波路3の光損失は約0.4dBとなる。一方、この第2の実施の形態において、90度の光路変換するのに要する全界面反射による光損失は、式4にΔ=0.013とβ=2を代入することにより得られ、その値は、0.017となり、この光損失はdBで表すと、0.077dBとなる。このように、界面反射損失は0.077dBで小さいため、それを加えた総光損失は約0.5dB程度になる。
一方、同じ曲率半径R=1.2mmの従来の曲がり光導波路の光損失は1.2dB程度であることを考慮すると、この第2の実施の形態の曲がり光導波路3によって光損失が低減されていることが分かる。
また、従来の曲がり光導波路では、光損失を0.5dB以下にするためには、曲率半径を1.5mm以上に大きくしなければならないが、本発明の曲がり光導波路3では、同じ光損失でより小さい曲率半径R=1.2mmの曲がり光導波路3を得ることができる。このように、この第2の実施の形態においても、従来の曲がり光導波路より小さい曲率半径Rの曲がり光導波路3を得ることができるため、光デバイスの集積度を向上できる。
図14は本発明の第3の実施の形態の概要を示す上クラッド層を除いた正面図である。すなわち、曲がり光導波路3を小さな曲率半径で光損失を少なく光路を曲げる光導波路デバイスである。同図において、VCSELなどの発光部品14から出射した波長(λ)=1.55μmのシングルモードのレーザ光、または発光部品14の換わりにコアの直径が10μm程度のシングルモード光導波路の出射するレーザ光を、テーパ光導波路、レンズ系あるいは反射鏡などからなるコリメート光学系15により50μmの平行光束に変換し、その平行光束をコア径hが50μmの平面光導波路あるいは光ファイバーなどからなる直線状に形成した第1の光導波路2に入射させる。
ここで、この第1の光導波路2は50μmの直径のシングルモードのレーザ光を伝送するためには、そのコアとクラッドの比屈折率差を極めて小さくしたシングルモード光度波路にしなければならないが、コアとクラッドの屈折率差が大きいマルチモード光導波路であっても、それが直線状の光導波路で数mm以内の短距離であれば、それに入射したシングルモードのレーザ光がこの光導波路の中でマルチモードのレーザ光へ劣化する割合は充分小さくできるので、問題は生じない。
この第1の光導波路2のコア8と上クラッド層7の比屈折率差Δは2.7%でも1.3%でもよい。曲がり光導波路3のコア部9の傾き(β)が2の場合を見積もる。また、第1の従来の曲がり光導波路は、その直線距離がπ*h2 /(4λ)より短かければ、すなわち、π*502 /(4*1.55)=1300μmより短かければ、スラブ光導波路としてもよく、あるいは、平行光束をコア部がない上クラッド層7のみに通してもよい。
次に、この第1の光導波路2から出射した直径50μmの平行光束を、上クラッド層7とコア部9の比屈折率差Δが2.7%で厚さtが50μmのコア部9を有する曲がり光導波路3に入射させる。この曲がり光導波路3のコア部9の高さhを入射するレーザ光を充分受光できる高さである50μmにする。この曲がり光導波路3は、台形のコア部9の斜面が上クラッド層7と成す角度により平行光束の全光線成分を一斉に同じ方向に屈折させる。
このため、この屈折されたレーザ光もシングルモードの特性が維持されている。また、この曲がり光度波路3は、直径が50μmであり、発光部品1またはそれに換わる直径が10μm程度のシングルモード光導波路に比べて5倍も大きい直径であるため、この曲がり光導波路3に小さな塵埃が混入しても、10μmのシングルモード光導波路では光の大きな伝送損失が生じたが、この50μmの直径の光導波路では問題は生じることがない。
第1の実施の形態で説明した図2およびら図3のグラフは波長(λ)が異なる場合にも、比屈折率差Δが2.7%で、コア部9の斜辺の傾き(β)が2である曲がり光導波路3に対して、図3の横軸を光の波長(λ)に比例する値に読み替えて用いることができる。すなわち、この第3の実施の形態においては、曲がり光導波路3のコア径(h)が50μmあるので、h/λ=50μm/1.55μm=32になるが、これは図3のグラフの縦軸の値が32となる横軸の値に対応する。
この横軸の値(R)が1.3mm程度であるが、波長λが1.55μmの場合は、この縦軸は、波長の比、すなわち、(1.55/0.85)倍の値に読み替えることができ、曲率半径Rは2.4mmとなる。この曲がり光導波路3の曲率半径R=2.4mmは、図2から図4でも横軸の座標値の1300に対応し、図4から、その横軸の座標値1300からαは約0.15となる。
因みに、式2に、α=0.15を代入すると、R=2.4mmが得られる。また、コア部9の台形の底辺の長さLは、式1を変形した式の、L=R*Δ/(0.55*β)を用いて計算し、この場合、L=2.4*0.027/(0.55*2)=0.06mmである。コア部9の上辺の長さ(S)は、S=α*L=0.15*0.06=0.009mmである。式3を計算することで得られるコア部9の数(N)=63個により90度の光路変換が行われる。
このように、波長(λ)=1.55μmで50μmのコア径hの場合、2.4mmという小さな曲率半径(R)で光路を曲げて90度の光路変換をすることができる。その光損失は図2のコア部9の底辺の連鎖のグラフから横軸の値が1300の点を読み取ることで得られ、光損失は約0.1dB程度である。
式4で界面反射による光損失を計算し、値0.16dBを得る。先に得た光損失値に、この値を加え合わせ、結局、光導波路の走行方向を90度回転するための総合的な光損失は0.26dB程度の小さな値である。
この曲がり光導波路3の光出射口、すなわちhが50μmの台形のコア部9の終端部から、曲がり光導波路3に入射した平行光束の全光線成分の方向が一斉に90度変換された直径50μmの平行光束となり出射する。その平行光束をコア径が50μmの平面光導波路あるいは光ファイバーなどからなる直線状に形成した第2の光導波路4に受光させる。
第2の光導波路4のコアとクラッドの比屈折率差Δは2.7%でも1.3%でもよい。また、第2の光導波路4は、その直線距離が、π*h2 /(4λ)、すなわち、π*502 /(4*1.55)=1300μmより短かければ、スラブ光導波路としてもよく、あるいは、平行光束をコア部8のない上クラッド層7のみに通してもよい。
次に、第2の通常の光導波路4が出射する平行光束をスポットサイズ変換光学系統、レンズ系あるいは反射鏡等からなる集光光学系統16により集光し、AWGなどのシングルモードの光導波路デバイス17の数μm程度の微小な径のコア部18に入射させ、その光デバイスで光処理を行わせる。
この第3の実施の形態における曲がり光導波路3は、レーザ光束の平行性を失わずにレーザ光束の方向を変換するため、その出射光は集光光学系統で容易に微小なコア径に集光させシングルモードの光導波路デバイス17に入射させて光処理させることができる。
このように、この第3の実施例で用いた第1の光導波路2および曲がり光導波路3ならびに第2の光導波路4のそれぞれのコア径を50μmと比較的大きく形成したため、容易に第1および第2の光導波路2,4と曲がり光導波路3の位置を合わせて接続することができる。
しかも、短い範囲で光路を90度変換できるため、光路変換のための空間が小さい寸法で済ませられる。また、光路の90度方向変換が0.2dB程度の少ない光損失で行える。さらに、本実施例の曲がり光導波路3によれば、レーザ光束の平行性が失われずにレーザ光束の方向が変換され、その方向変換されたレーザ光は容易に微小な領域に集光されシングルモードの光導波路デバイス17で扱うことができる。
図15は本発明の第4の実施の形態の概要を示す上クラッド層を除いた正面図である。この第4の実施の形態は、コア部9の上クラッド層7に対する比屈折率差と異なる比屈折率差を有する光導波路と曲がり光導波路3を同じコア径で接続して光路方向を変換する光導波路デバイスである。コア部9の上クラッド層7に対する比屈折率差の大きい光導波路が小さな曲率半径の曲がり光導波路を形成できることを利用するには、通常の光導波路のコア部9の上クラッド層7に対する比屈折率差を有する光導波路に、コア部9の上クラッド層7に対する比屈折率差の大きい光導波路3を接続する。しかし、この場合に、比屈折率差が大きい光導波路では、光の伝送損失を少なく伝送するためにはコア径を小さくする必要があった。この小さなコア径の光導波路を通常の光導波路にそのまま接続すると、その光導波路の接合部分で大きな光損失を生じた。そのため、通常の光導波路のコア径を、比屈折率差が大きい光導波路のコア径まで縮小する光学系統部分を形成し、その光学系統を介することで、比屈折率差が異なる光導波路を接続していた。第4の実施の形態では、比屈折率差が異なる光導波路の接続を、この光学系統を形成せずに少ない光損失で行うものである。
すなわち、波長(λ)=1.55μmの光を、コア部20もコア径が12μmで比屈折率差Δが1.3%の光ファイバーあるいは平面光導波路などの第1の光導波路21から曲がり光導波路3に入射する。曲がり光導波路3のコア部9は上クラッド層7との比屈折率差Δを2.7%とし、α=0.6で、コア部9の厚さが12μmで、高さhを12μmに形成する。したがって、h/λ=12/1.55=8である。
ここで、α=0.6でh=12μmの高さのコア部9から成る曲がり光導波路3を構成する。また、コア部9の斜辺の傾き(β)を2とする。式2にα=0.6を代入することにより、曲率半径R=1.2mmが得られる。波長(λ)=1.55mmで、αが最適値の曲率半径R=1.2mmの光損失は、第1の実施の形態での波長(λ)が0.85mmであるから、図2に置き換えるための曲率半径(R)は、R=1.2*0.85/1.55=0.66(mm)となり、図2でR=0.66mmに対応する光損失は0.15dB程度となる。
また、図4の横軸がR=0.66mmでの最適なαは0.25であるが、図5から明らかなように、曲がり光導波路3で曲率半径Rを固定した場合、αを0.6程度に大きくしてもその場合の光損失は、αが最適な場合での光損失の2倍以内に留まることが分かる。
このため、この第4の実施の形態のように、αが0.6程度の場合の光損失は、最適なαの場合の2倍以内で0.3dB以内となる。これに式4で計算した界面反射による光損失0.16dBを加えた総光損失は0.46dB以内となる。
また、この曲がり光導波路3の光出射口の高さhが12μmの台形状のコア部9に、コア部22のコア径hが12μmで、比屈折率差Δが1.3%の光ファイバーあるいは平面光導波路などの第2の光導波路23を、同図において上下方向に延在するように設置することで接続する。
また、第2の変形例として、コアとクラッドの比屈折率差Δが1.3%でコア径が12μmの光導波路にスポットサイズ変換光学系を接続し、それにより第1の光導波路2のコア径hを24μmに拡大し、厚さtは12μmに維持し、コアとクラッドの比屈折率差Δが2.7%のコア部9を有する曲がり光導波路3に接続する。曲がり光導波路3のコア部9が、厚さが12μmで高さが24μmの台形状に形成されている。
この曲がり光導波路3は、曲率半径R=1.2mmで、αも最適値の0.2であり、コア部9の斜面の界面反射の光損失を除く残りの光損失が0.15dBになる。また、コア部9の斜辺の界面反射による光損失は、(β)が1.5から2までの値の場合は0.16dBである。
これらを合わせた総光損失は0.31dB程度に少ない。この曲がり光導波路3の後に、厚さが12μmでコア径が24μmで、コアとクラッドの比屈折率差Δが1.3%の第2の光導波路4を接続する。
このように、この第4の実施の形態では、同じ径のコア部9を有し、コア部9と上クラッド層7の比屈折率差Δが2倍ほど大きく異なる第1光導波路17と、曲がり光導波路3とを接続し、曲がり光導波路3で光路方向を90 度方向変換し、再び、同じコア径の第2の光導波路19に接続することができ、しかも少ない光損失で光導波路どうしを接続できる。
なお、本実施の形態においては、クラッド層5およびコア部8,9,10の屈折率は約1.5であったが、必ずしもこの屈折率に限定されることなく、波長(λ)=1.3μmの光を屈折率3〜4のシリコン材を光導波路として透過させる場合等、樹脂やガラスの屈折率の2〜3倍の高屈折率の光導波路を有する光導波路デバイスにも適用可能である。また、固体のコア部8,9,10と液体のクラッド層5または液体のコア部8,9,10と固体のクラッド層5によって形成した光導波路デバイスにも適用が可能である。
1…光導波路デバイス、2,21…第1の光導波路、3…曲がり光導波路、4,23…第2の光導波路、5…クラッド層、6…下クラッド層、7…上クラッド層、8,9,10…コア部、11…基板、12,14…発光部品、13…受光部品、15…コリメート光学系、16…集光光学系、17…シングルモードの光導波路デバイス。
Claims (5)
- 隣接する各底辺間を接続し一連に形成した多数のコア部と、これらコア部間に充填されたクラッド層とからなり、前記一連に形成したコア部群を底辺側に湾曲させ、前記コア部を、斜面の傾きを0.9〜4の範囲で、かつ底辺に対する上辺の長さの比を0.6以下とする台形状に形成し、前記クラッド層の前記コア部に対する比屈折率差を5%以下としたことを特徴とする光導波路デバイス。
- 請求項1記載の光導波路デバイスにおいて、
前記コア部の斜辺の傾きをβとし、コア部の底辺の長さをLとし、コア部の前記クラッド層に対する比屈折率差をΔとしたとき、前記コア部群の曲率半径Rを
R≒0.55*L*β/Δ
としたことを特徴とする光導波路デバイス。 - 請求項1または2記載の光導波路デバイスにおいて、
平行光束を前記コア部群の始端に入射させ、コア部群の終端からの出射光を集光光学系で集光しシングルモード光導波路に入射させたことを特徴とする光導波路デバイス。 - 請求項1または2記載の光導波路デバイスにおいて、
前記多数のコア部の始端または終端の少なくともいずれか一方が、このコア部のクラッド層に対する比屈折率差と異なる比屈折率差を有する光導波路と接続されていることを特徴とする光導波路デバイス。 - 直線状に形成された第1の光導波路と、この第1の光導波路から入射された光の方向を変える曲がり光導波路と、この曲がり光導波路から出射された光が導入される直線状に形成された第2の光導波路と、これら第1の光導波路および曲がり光導波路ならびに第2の光導波路を埋設するクラッド層とからなり、前記曲がり光導波路は、互いに隣接する各底辺間が接続されて一連に形成され底辺側に湾曲させた多数の台形状のコア部によって構成したことを特徴とする光導波路デバイス。
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