JP2006091157A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光源の広がり角度変化の影響を受けにくく、かつ、光量損失を抑制可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】 コリメータレンズ14によって平行光化されたレーザビームLBは、第1アパーチャ16に入射される。第1アパーチャ16へ入射されたレーザビームLBは、第1開口16Aによってビームの断面形状が整形される。第1開口16Aの縦方向Hの長さL1は、第2開口20Aの同方向の長さL2よりも長いものとされている。ビームの断面形状の整形されたレーザビームLBは、ハーフミラー18へ入射され、ハーフミラー18を透過する走査用ビームSBと、ハーフミラー18で反射されフィードバック制御用に用いられるフィードバック用ビームFBと、に分離される。ハーフミラー18の下流側には、第2開口20Aが形成された第2アパーチャ20が配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置や複写機などに用いられる光走査装置に係り、特に、光源から出射される光ビームを偏向走査すると共に、偏向前の光ビームの一部をフィードバックして、光源の光量調整を行なう光走査装置に関する。
光源からの光ビームを偏向し、感光体ドラムなどの被走査部材に光ビームを走査して静電潜像を形成する光走査装置においては、近年、光走査装置の高速化、高走査密度化の手段として、光源をマルチビーム化することが行なわれている。面発光レーザ(VCSEL)はアレイ化も容易で、光源に面発光レーザを用いたマルチビームの光走査装置も多く提案されている。
ところで、通常、光走査装置では、光源からの光をフィードバックして光量制御が行なわれている。面発光レーザは端面発光レーザと異なり、裏面出射するビーム(バックビーム)が出ないため、フィードバックのために出射光の一部をハーフミラー等で分離し、分離されたビームを光センサに導いて光量を検出する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の技術では、図13に示すように、光源100から出射された光ビームBMを、コリメータレンズ102で平行光線とし、アパチャー106の手前、すなわち、ビーム径が整形される前に、ハーフミラー104でフィードバック用に分離する構成が提案されている。この構成では、光センサ108へ入射される光量は光ビームの広がり角度変化によってばらつきが大きくなり、その結果、光ビームの広がり角度変化の影響が被走査面に走査される光量に現れやすいという問題があった。
一方、特許文献2に記載の技術では、図14に示すように、光源110から出射された光ビームBMをコリメータレンズ112で平行光線とし、ビーム径を整形するアパチャー114の後ろでハーフミラー116によってフィードバック用に分離する構成が提案されている。この構成では、光源からのビームの広がり角度が出力や温度によって変化しても、その影響が走査露光用の光路BM1とフィードバック用光路BM2とで等価となる。したがって、光センサ118上の光量が一定になるように光量を制御すれば、被走査面120上の光量も一定に保たれるというメリットがある。特に、面発光レーザは出力や環境温度によって広がり角度が変化することが知られているため、特許文献2に記載の技術は有効である。
また、光源に複数ビーム光源を用いた場合に、複数ビーム間に広がり角度の差があっても、光センサ上118の光量を一定にすれば複数ビーム間の被走査面上の光量差も発生しない。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、アパチャー114の後ろでビームを分離するので、光センサ118に十分な光量を入射させると被走査面露光用としての使うことができる光量が減ってしまい、フィードバック制御に十分な光量を確保することが難しいといった問題が生じていた。
特開平6−31980号公報 特開2000−40350号公報
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、光源の広がり角度変化の影響を受けにくく、かつ、光量損失を抑制可能な光走査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光走査装置は、光源と、前記光源から出射された光ビームを走査用光ビームとフィードバック用光ビームとに分離する分離部材と、前記分離部材で分離された走査用光ビームを偏向して、被走査面上に走査する光偏向手段と、前記分離部材と前記光偏向手段の間に配置され、前記走査用光ビームの断面形状を整形する第2開口の形成された第2のアパーチャと、前記分離部材で分離されたフィードバック用光ビームを受光して、このフィードバック用光ビームの光量を検出する光センサと、前記光センサで検出された光量に基づいて、前記光源から出射する光量を制御する制御手段と、前記光源と前記光センサの間に配置され、前記光ビームの断面形状を整形する、前記第2開口よりも大きな第1開口の形成された第1のアパーチャと、を含んで構成されている。
本発明の光走査装置は、光源からの光を光偏向手段で偏向して被走査面に走査するものである。そして、光源から出射される光量を制御手段でフィードバック制御するために、光源から出射された光ビームをハーフミラーなどの分離部材で走査用光ビームとフィードバック用光ビームとに分離し、フィードバック用光ビームの光量を光センサで検出する。
ところで、光源から出射される光ビームの断面形状は、一般的に開口の形成されたスリット(アパーチャ)によって、被走査面上で所定のスポット径が得られるように整形される。このアパーチャを、分離部材よりも光ビーム進行方向下流側に配置すると、整形前の光ビーム分離されるため、光センサへ入射される光量は光ビームの広がり角度変化によってばらつきが大きくなり、その結果、光ビームの広がり角度変化の影響が被走査面に走査される光量に現れやすいという問題が生じる。
一方、アパーチャを、分離部材よりも光ビーム進行方向上流側に配置すると、整形後の光ビーム分離されるため、光ビームの広がり角度が変化しても、その影響が走査用光ビームとフィードバック用光ビームとで等価となり、光センサで受光される光量が一定となるように光量制御を行なえば、被走査面上の光量も一定に保たれる。
しかしながら、アパーチャで整形された後の光ビームを分離するので、光センサに十分な光量を入射させることが難しい。すなわち、十分な光量をセンサ側に入射させようとすると、走査用光ビームの光量が減少して十分な露光をすることができず、逆に露光に十分な光量を確保しようとすると、光センサへは光量制御に十分な光量を入射させることができないといった問題が生じる。
そこで、本発明では、分離部材と光偏向器の間に第2開口の形成された第2のアパーチャを配置し、光源と光センサの間に第2開口よりも大きな第1開口の形成された第1のアパーチャを配置する。
このような位置に第1のアパーチャ及び第2のアパーチャを配置すると、第2のアパーチャは分離部材よりも光ビームの進行方向下流側に配置されているので、第2のアパーチャによりフィードバック用光ビームの光量が減少することはない。また、第1のアパーチャが、光源と光センサとの間に配置されているので、光源の広がり角度の変化による影響を走査用光ビームとフィードバック用光ビームとで等価にすることができ、かつ、形成されている第1開口のサイズは第2アパーチャに形成されている第2開口よりも大きいので、光センサに入射させるために必要な光量を確保することができる。
したがって、本発明の光走査装置によれば、光源の広がり角度変化の影響を受けにくく、かつ、光量損失を抑制することができる。
なお、本発明の光走査装置は、請求項2に記載のように、前記第1アパーチャが、前記光源と前記分離部材との間に配置されていることを特徴とすることもできる。
第1のアパーチャは、光源と光センサの間であれば、光源と分離部材との間に配置されていても、分離部材と光センサとの間に配置されていてもよいが、前者によれば、分離部材に入射される光ビームのビーム断面形状を後者よりも小さくできるので、分離部材のサイズをコンパクトにすることができる。
また、本発明の光走査装置は、請求項3に記載のように、前記第1開口の幅の、前記光ビームが走査される主走査方向に対応する方向及び主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向の少なくとも一方が、前記第1アパーチャに入射される前記光ビームのビーム径の半値幅以下であることが好ましく、さらには請求項4に記載のように、前記第1アパーチャに入射される前記光ビームのビーム径の半値幅の70%以下であることがさらに好ましい。
また、本発明の光走査装置は、請求項5に記載のように、前記第1開口は、前記光ビームが走査される主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向の幅が前記第2開口よりも広い幅とされていることを特徴とすることもできる。
このように、副走査方向の幅でより、第1開口と第2開口の大小関係を規定することにより、効果的に光量損失を抑制することができる。
また、本発明の光走査装置は、請求項6に記載のように、前記第1アパーチャが、前記光ビームを平行光線にするコリメートレンズと一体形成されていることを特徴とすることもできる。
このように、第1アパーチャとコリメートレンズとを一体化することにより、部品点数を少なくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、光源の広がり角度変化の影響を受けにくく、かつ、光量損失を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の実施形態について説明する。
図1には、本実施形態の光走査装置10の概略斜視図が示されている。
光走査装置10は、光源としての面発光レーザ12、コリメータレンズ14、第1アパーチャ16、ハーフミラー18を備える。面発光レーザ12から出射されたレーザビームLBは、コリメータレンズ14によって平行光化(コリメート)された後、第1アパーチャ16に入射される。第1アパーチャ16には、長方形状の第1開口16Aが形成されている。第1開口16Aの長尺辺の方向(以下「幅方向W」という)は、被走査面上(後述する感光体ドラム30上)でレーザビームLBが走査される主走査方向に対応し、幅方向Wと直交する縦方向Hは副走査方向に対応する。第1アパーチャ16へ入射されたレーザビームLBは、第1開口16Aによってビームの断面形状が整形される。第1開口16Aの縦方向Hの長さL1は、後述する第2開口20Aの同方向の長さL2よりも長いものとされており、第1開口16Aは第2開口20Aよりも大きいサイズとされている。ビームの断面形状の整形されたレーザビームLBは、ハーフミラー18へ入射され、ハーフミラー18を透過する走査用ビームSBと、ハーフミラー18で反射されフィードバック制御用に用いられるフィードバック用ビームFBと、に分離される。
走査用ビームSBの進行方向には、第2アパーチャ20、シリンドリカルレンズ22、ポリゴンミラー24が配置されている。第2アパーチャ20には、第2開口20Aが形成され、第2開口20Aにより感光体ドラム30上で所定のスポット径が得られるように、走査用ビームSBの断面形状が整形される。第2開口20Aにより整形された走査用ビームSBは、シリンドリカルレンズ22を経てポリゴンミラー24に入射される。
ポリゴンミラー24は、側面に複数の反射面が設けられた正多角形状(本実施の形態では正六角形)とされ、走査用ビームSBはポリゴンミラー24の反射面24Aに副走査方向のみ収束するようになっている。また、ポリゴンミラー24は、図示しないポリゴンモータに軸着されており、ポリゴンモータの駆動力により、矢印R方向へ所定の回転速度で回転される。反射面24Aへの走査用ビームSBの入射角は、ポリゴンミラー24の回転により連続的に変化し、反射面24Aで反射された走査用ビームSBは、感光体ドラム30の軸線方向に走査される。
ポリゴンミラー24により反射された走査用ビームSBの進行方向には、第1レンズ26及び第2レンズ28が配置されている。これらのレンズにより、感光体ドラム30に走査用ビームSBを照射するときの走査速度が等速度になるとともに、感光体ドラム30の周面上に結像点が結ばれる
第1レンズ26及び第2レンズ28を透過した走査用ビームSBは、感光体ドラム30に照射される。走査用ビームSBの進行方向で、かつ図1に示す感光体ドラム30の左端側には、ミラー32が配置されている。ミラー32は、感光体ドラム30の左端側に進行する走査用ビームSBを反射する。ミラー32によって反射された走査用ビームSBの反射先には、フォトディテクタ等からなるSOS受光部34が配置されている。SOS受光部34には、感光体ドラム30が走査用ビームSBで走査される毎に、走査用ビームSBが入射される。SOS受光部34は、これにより、感光体ドラム30へのラインごとの走査開始タイミング(SOS)を検知し、その結果をSOS信号として出力している。
フィードバック用ビームFBの進行方向には、光センサ36、及び、光量制御装置38が配置されている。光センサ36は、ハーフミラー18で反射されたフィードバック用ビームFBを受光して、その光量を検出する。光量制御装置38には、光センサ36で検出されたフィードバック用ビームFBの光量が入力され、光量制御装置38は入力された光量に基づいて、面発光レーザ12が所定の出力となるように面発光レーザ12の駆動電流を制御する。
上記構成の光走査装置10においては、まず、面発光レーザ12から出射されたレーザビームLBは、まず第1アパーチャ16で整形される。これにより、ハーフミラー18を透過した走査用ビームSBと、ハーフミラー18で反射されたフィードバック用ビームFBとは、面発光レーザ12から出射されるレーザビームLBの広がり角度が変化しても、その影響が両者でほぼ等価となり、光センサ36で受光される光量が一定となるように光量制御を行なえば、感光体ドラム30上の光量も一定に保つことができる。
また、上記構成の光走査装置10では、第2アパーチャ20は、ハーフミラー18よりもレーザビームLBの進行方向下流側に配置されているので、第2のアパーチャ20によりフィードバック用光ビームの光量が減少することはなく、また、第1のアパーチャ16に形成された第1開口16Aは、第2のアパーチャ20に形成された第2開口20Aよりも大きいので、光センサ36に入射させるために必要な光量を、容易に確保することができる。
なお、上記実施形態では、コリメータレンズ14とハーフミラー18との間に、第1アパーチャ16を配置したが、第1アパーチャ16は、図3及び図4に示すように、ハーフミラー18と光センサ36との間に配置してもよい。特に、上記実施形態のように、コリメータレンズ14とハーフミラー18との間に第1アパーチャ16を配置することにより、ハーフミラー18に入射されるレーザビームLBのビーム断面形状をより小さくできるので、ハーフミラー18をコンパクトにすることができる。
また、上記実施形態では、第1開口16Aの縦方向Hの長さで第1開口16Aと第2開口20Aの大小関係を規定したが、必ずしも当該方向で第1開口16Aと第2開口20Aの大小関係を規定する必要はなく、幅方向Wで大小関係を規定してもよい。ただ、一般に、ポリゴンミラーを用いる光学走査装置に用いられる光学系においては、ポリゴンミラーの反射面間の倒れ誤差を補正するための面倒れ補正光学系が採用されるため、光源と被走査面間の光学系の結像倍率は主走査方向よりも副走査方向の方が小さくなる傾向がある。このような光学系においては被走査面上のスポットサイズを円形に近づけるためにアパチャーの形状は主走査方向に長い形状となることが一般的であり、本実施形態でも第1開口16A及び第2開口20Aは、主走査方向に長い形状とされている。このような光学系に面発光レーザを適用した場合、面発光レーザは出射光が略円形状のため、アパチャーによるビームのケラレは、幅の狭い副走査方向(本実施形態では縦方向H)で大きくなる。したがって、上記実施形態のように、副走査方向において第1のアパチャーを第2のアパチャーよりも大きくすることが、光量損失を減らすためには効果的である。
また、本実施形態では、第1のアパーチャ16は、独立した部材として配置されているが、図5に示すように、コリメータレンズ14の鏡筒14Aと一体化した構成としてもよい。また、第1のアパーチャ16は、コリメータレンズ14よりもレーザビームLBの上流側に配置してもよい。図5(A)は第1のアパーチャ16を、コリメータレンズ14よりもレーザビームLBの上流側に配置した構成例であり、図5(B)は第1のアパーチャ16を、コリメータレンズ14よりもレーザビームLBの下流側に配置した構成例である。
次に、第1アパーチャ16の第1開口16Aと、第2アパーチャ20の第2開口20Aとの関係について説明する。
まず、一定の条件下における、レーザビームLBの広がり角度と透過率の関係について説明する。図6に示す構成において、コリメータレンズCOの焦点距離を23.3mm、有効径をΦ8mm、第1アパチャーAに形成された長方形状の第1開口A1の一辺の長さD=8mmとする。この条件下において、面発光レーザMから出射されるレーザビームLBの広がり角度(半値全角)が9°〜17°の範囲で変化したときのアパチャー透過率変化を、第1開口A1のサイズを変化させて(幅0.45mm〜3.6mm)比較したものが、図7のグラフに示されている。
図7のグラフより、第1開口A1の幅Dが大きくなると透過率は増大し、広がり角度が大きくなると透過率は低下することがわかる。
図8は図7の結果を広がり角度13°の透過率で正規化したものである。図8を見ると、第1開口A1の幅Dが0.45mmのときと0.9 mmのカーブはほぼ重なっており、第1開口A1の幅Dが大きくなるにつれ、0.45 mmとの差が大きくなっていく。このことから、第1開口A1の幅を0.9mm、第2開口A2の幅を0.45mmのように、異なる幅にしても、広がり角度が変化したときの透過率変化はほぼ等しいことがわかる。
したがって、上記実施形態において面発光レーザ12から出射されるレーザビームLBの広がり角度が変化しても、光センサ36で検出された光量に基づいて面発光レーザ12の駆動電流の出力を一定に制御すれば、被走査面上の光量も一定に制御されることになる。
また、第1開口16Aの幅L1は、第2開口20Aの幅L2よりも大きいので、光センサ36側への光の透過率を、前述の特許文献1に記載の従来技術よりも改善することができる。
次に、図3、4の構成において、第2のアパーチャ20に形成された第2開口20Aの幅を0.45mmとし、レーザビームLBの広がり角度が変化しても光センサ36で検出された光量に基づいて面発光レーザ12からの光量を一定に制御したときの被走査面上光量比を、図7の結果に基づいて計算した結果を図9に示す。
光センサ上の光量を100%とすると、第1開口16Aの幅L1、第2開口20Aの幅L2が共に0.45mmの場合、広がり角度変化の影響は光センサ上と被走査面上で同じになり、広がり角度が変化しても被走査面上の光量は100%が維持されて変化しない。第1開口16Aの幅L1を0.9mm、1.8mm、2.7mm、3.6 mmと変化させると、被走査面上の光量は、約54%、25%、17%、14%、となり、第1開口16Aの幅L1が大きくなるほど広がり角度変化の影響も大きくなっている。
図9のそれぞれのプロットについて広がり角度13°に対して正規化したものを図10に示す。図10から、第1開口16Aの幅が大きくなるにつれて、被走査面上の光量が狙い値からずれていくことがわかる。
したがって、上記条件の場合で、広がり角度が13±4°の範囲で変動し、光センサ上での設定光量に対して被走査面上の光量の狙い値からのずれが10%まで許容されるとすると、第2開口20Aの幅L2が0.45mmの場合、第1開口16Aの幅L1は3.6mmまで広げることができることになる。
しかしながら、許容される第1開口16Aの最大幅は第2開口20Aとの比率だけでは規定できない。図10において、第1開口16Aの幅L1が第2開口20Aの幅L2の2倍となっている場合に注目する。例えば、第1開口16Aの幅L1=0.9mmで、第2開口20Aの幅L2=0.45mmの場合には、図10の曲線の変化は小さく、光センサ側と被走査面側の、レーザビームLBの広がり角度の影響はほぼ等しい。しかし、第1開口16Aの幅L1=1.8mmで、第2開口20Aの幅L2=0.9mmの場合には、広がり角度13°を中心に両者の差は大きくなっており、光センサ側と被走査面側の、レーザビームLBの広がり角度の影響が等価でなくなってきている。
この差は第2開口20Aの幅L2が大きくなるほど顕著になるので、光センサ36で検出される光量に基づく設定光量に対しての被走査面上の光量のずれを一定量以下にしたい場合、許容される第1開口16Aの最大幅は、第2開口20Aの幅が大きくなるほど、第2開口20Aの幅に近づいていく。逆に、第2開口20Aの幅が0.45mmよりも小さくなっても、図10の曲線はほとんど変化しなくなるので、第1開口16Aの最大幅は変わらない。
そこで、第1開口16Aの径を、第2開口20Aの径ではなく、第1開口16Aに入射するビームの大きさで規定するのが有効であると考えられる。
面発光レーザ12から出力されるビームの形状は一般的にほぼガウシアン分布をしている。図11には、開口幅をアパチャーに入射するガウシアンビームの半値幅で割った値(開口幅とガウシアンビームの半値幅の比)が示されている。ここで、ガウシアンビームの半値幅とは、図12に示すように、アパチャーに入射するレーザビームLBの高さをHIとすると、その半値であるHI/2におけるレーザビームLBの幅WIをいう。図10における被走査面上光量変化が最も大きい条件(広がり角度9度、アパチャー幅3.6mm)では、図11を見ると開口幅とガウシアンビームの半値幅の比が略1となっている。すなわち、第1開口16Aの幅L1を、第1のアパーチャ16に入射するレーザビームLBのガウシアンビームの半値幅以下に設定すれば、第2開口20A幅L2の値にかかわらず、広がり角度の影響を10%以下に抑えることができる。
また、同様に考えて、図10及び図11より、第1開口16Aの幅L1を、第1のアパーチャ16に入射するレーザビームLBの半値幅の70%以下に設定すれば、第2開口20Aの幅L2の値にかかわらず、広がり角度の影響を5%以下に抑えることができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、第1アパーチャ16及び第2アパーチャ20という2つのアパーチャを設け、第1アパーチャ16の第1開口16Aの開口幅を第2アパーチャ20の第2開口16Aの開口幅よりも大きくしたので、光センサ36へ入射する光量の損失を抑制することができると共に、レーザビームLBの広がり角度の変化による影響を、光センサ側と被走査面側とでほぼ等価にすることができる。
本実施形態の光走査装置の構成を示す概略斜視図である。 本実施形態の光走査装置の一部を示す平面図である。 本実施形態の光走査装置の変形例の構成を示す概略斜視図である。 本実施形態の光走査装置の変形例の一部を示す平面図である。 本実施形態におけるコリメータレンズと第1アパーチャとが一体的に構成されている場合の構成例である。 一定の条件下におけるレーザビームとこのレーザビームが入射されるアパーチャとの関係を示す図である。 所定の条件下におけるレーザビームの広がり角度と透過率との関係を示すグラフである。 図7の結果を広がり角度13°の透過率で正規化したグラフである。 光センサで検出された光量に基づいて面発光レーザからの光量を一定に制御したときの被走査面上光量比を、図7の結果に基づいて求めた結果のグラフである。 図9のそれぞれのプロットについて広がり角度13°に対して正規化したグラフである。 開口幅とガウシアンビームの半値幅の比と、広がり角度との関係を示すグラフである。 レーザビームのガウシアン半値幅を説明する図面である。 従来技術の光走査装置の構成を示す概略斜視図である。 他の従来技術の光走査装置の構成を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 光走査装置
12 面発光レーザ
13 角度
14 コリメータレンズ
16 第1アパーチャ
16A 第1開口
18 ハーフミラー
20 第2アパーチャ
20A 第2開口
24 ポリゴンミラー
24A 反射面
30 感光体ドラム
36 光センサ
38 光量制御装置
FB フィードバック用ビーム
SB 走査用ビーム
LB レーザビーム

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光ビームを走査用光ビームとフィードバック用光ビームとに分離する分離部材と、
    前記分離部材で分離された走査用光ビームを偏向して、被走査面上に走査する光偏向手段と、
    前記分離部材と前記光偏向手段の間に配置され、前記走査用光ビームの断面形状を整形する第2開口の形成された第2のアパーチャと、
    前記分離部材で分離されたフィードバック用光ビームを受光して、このフィードバック用光ビームの光量を検出する光センサと、
    前記光センサで検出された光量に基づいて、前記光源から出射する光量を制御する制御手段と、
    前記光源と前記光センサの間に配置され、前記光ビームの断面形状を整形する、前記第2開口よりも大きな第1開口の形成された第1のアパーチャと、
    を備えた光走査装置。
  2. 前記第1アパーチャは、前記光源と前記分離部材との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1開口の幅の、前記光ビームが走査される主走査方向に対応する方向及び主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向の少なくとも一方が、前記第1アパーチャに入射される前記光ビームのビーム径の半値幅以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第1開口の幅の、前記光ビームが走査される主走査方向に対応する方向及び主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向の少なくとも一方が、前記第1アパーチャに入射される前記光ビームのビーム径の半値幅の70%以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  5. 前記第1開口は、前記光ビームが走査される主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向の幅が前記第2開口よりも広い幅とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記第1アパーチャは、前記光ビームを平行光線にするコリメートレンズと一体形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の光走査装置。
JP2004273957A 2004-09-21 2004-09-21 光走査装置 Pending JP2006091157A (ja)

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