JP2006089873A - 織物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリアミド樹脂を鞘成分とし、ポリウレタン樹脂を芯成分とする芯鞘型複合繊維を、タテ糸及び/又はヨコ糸の少なくとも一部に用いることを特徴とする織物。または、ポリアミド樹脂を鞘成分とし、ポリウレタン樹脂を芯成分とする芯鞘型複合繊維を、タテ糸及び/又はヨコ糸の一部に用い、他の部分に総繊度10〜50dtexの細繊度繊維を用いることを特徴とする織物。
【選択図】 なし
Description
一方、この分野に高級感や高付加価値を付与することが重視され、薄手織物でありながら、ストレッチ性及び織物の強力や耐磨耗強度が高いことが求められるようになってきている。そのため、細繊度糸を使い、高密度にして、生地の引裂き強度を維持する方法が用いられるが、その製織工程の操業性が悪く、染色工程においては、熱セットによってシワになりやすく、寸法安定性が悪いという欠点があり、上記ような分野に商品展開するには限度があった。
また、本発明は、タテ糸の織り密度が120〜300本/2.54cm、ヨコ糸の織り密度が100〜250本/2.54cmであることが好ましい。
また、本発明は、カバーファクターが1000〜2000であることが好ましい。
また、本発明は、織物の目付けが60g/m2以下であることが好ましい。
また、本発明は、ヨコ糸切断方向の引裂き強度が共に0.8kgf以上であることが好ましい。
しかし、芯鞘型複合繊維の総繊度が50dtexを超えると、高密度で風合いの良好な織物が得難くなり、逆に芯鞘型複合繊維の総繊度が10dtexより細くなると、十分な引裂き強度が得られ難い。また、芯鞘型複合繊維の強度が1.5 cN/dtex未満、伸度が30%未満では織物としたときの強度が不足し、高引裂き強度の織物が得られ難い。
また、上記芯鞘型複合繊維は、その断面形状が円状であっても、楕円状等の異形であってもよい。また、芯成分は、1つであっても、2つ以上あってもよい。
また、芯鞘型複合繊維の断面形状が楕円状等の異形である場合、扁平率は1.2〜3.0であることが好ましい。更に好ましくは、扁平率は2.0〜2.5である。ここで言う扁平率とは、繊維横断面の長径の最大径長さを繊維横断面の短径の最大径長さで除した数値のことである。扁平率が1.2より小さくなると光沢感を発見し難くなり、扁平率が3.0より大きくなると光沢感が発現するが、風合いや、製織時の操業性が悪くなる傾向にある。
本発明において用いる芯鞘型複合繊維は、上記のように、芯成分が鞘成分に完全に被覆されたものを用いることが好適である。
上記細繊度繊維としては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等が用いられる。
併用する場合の両繊維の比率(本数)は、30:1〜1:30、特に25:1〜1:25であることが好ましい。芯鞘型複合繊維の比率が高すぎると、原糸及び高次加工費のコスト高の問題がある。逆に、細繊度繊維の比率が高すぎると、織物組織が限定され、引裂き強度を0.8kgf以上確保することが難しくなり、利用分野が狭くなる傾向にある。
併用する場合の両繊維の比率(本数)は、30:1〜1:30、特に25:1〜1:25であることが好ましい。芯鞘型複合繊維の比率が高すぎると、原糸及び高次加工費のコスト高の問題がある。逆に、細繊度糸の比率が高すぎると、低密度の場合の引裂き強度を0.8kgf以上確保することが難しくなり、利用分野が狭くなる。
また、スポーツ、アウトドアー衣料分野に適するものとして、カバーファクターが1000〜2000である織物とするのが好ましい。
また、本発明では、60g/m2以下の目付の織物で、所望の強度を備えることができる。
また、製織後、通常の後加工方法、染色方法等を行うことができ、本発明の織物は、染色加工後もシワになりにくく、また、引裂き強度の低下もない。
尚、本発明で用いる測定方法は、下記の通りである。
[製織、染色]表1により評価した。
鞘成分のポリアミド樹脂として相対粘度2.35の6ナイロン、芯成分のポリウレタン樹脂としてソフトセグメントがポリカーボネート/ポリ1,6ヘキサンアジペート=7/3(質量比)の混合重合体を用い、6ナイロンとポリウレタンの芯鞘率1:1の円状の芯鞘型複合繊維(偏芯型)を溶融紡糸し、次いで紡糸した未延伸糸をローラーヒーター100℃、延伸倍率3.6倍で延伸し、芯鞘型複合繊維A−1(22dtex/2f、強度3.2cN/dtex、伸度55%)を得た。
尚、実施例1〜3、5、7〜9は平織り組織、実施例4、6は、リップストップ組織とした。B−1:A−1=1:20(本数比)とした。
表3に示す条件で、実施例で用いた細繊度繊維のみを用い、平織物を製織し、更に染色加工した。
一方、比較例の細繊度繊維のみを用いた織物の引裂き強度は低く、スポーツ衣料用途への実用性が難しかった。また、織物の密度を上げることによって、生地の引裂き強度が改善される傾向にあるが、実際に製織する時、糸切れによる停台が頻繁に発生し、実用性ある製品を得ることは難しかった。
Claims (7)
- ポリアミド樹脂を鞘成分とし、ポリウレタン樹脂を芯成分とする芯鞘型複合繊維を、タテ糸及び/又はヨコ糸の少なくとも一部に用いることを特徴とする織物。
- ポリアミド樹脂を鞘成分とし、ポリウレタン樹脂を芯成分とする芯鞘型複合繊維を、タテ糸及び/又はヨコ糸の一部に用い、他の部分に総繊度10〜50dtexの細繊度繊維を用いることを特徴とする織物。
- 芯鞘型複合繊維の総繊度が10〜50dtexであることを特徴とする請求項1又は2記載の織物。
- タテ糸の織り密度が120〜300本/2.54cm、ヨコ糸の織り密度が100〜250本/2.54cmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の織物。
- カバーファクターが1000〜2000であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の織物。
- 織物の目付けが60g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の織物。
- ヨコ糸切断方向の引裂き強度が0.8kgf以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の織物。
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