JP2006088987A - 助手席用エアバッグ - Google Patents

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Yasushi Okada
靖 岡田
Masako Asai
真子 浅井
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Abstract

【課題】乗員の上半身をソフトに受け止めて保護可能とするとともに、車種が変更されても、容易に搭載可能な助手席用エアバッグを提供すること。
【解決手段】助手席用エアバッグ20は、両者の間を前方側に凹ませつつ左右方向に沿って並設されて、略上下方向に棒状に延びて乗員Mの左右の肩部MSをそれぞれ受け可能な左右の肩拘束部21・22、を備える。また、エアバッグ20は、膨張完了時における左右の肩拘束部の前方側への移動を規制可能に、ウインドシールド3の上端3a付近に支持させる上端側の上支持部30と、インストルメントパネル1の後面1b側に前面側を当接支持させる下端側の下支持部31と、を備える。さらに、エアバッグ20は、膨張完了時の上支持部の近傍の下方付近と下支持部の近傍の上方付近との前面側に、ウインドシールド3とインストルメントパネル1との接触を抑え可能な接触低減部33が、配設されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両の助手席に着座した乗員の保護を可能に、膨張完了時、助手席の前方側におけるインストルメントパネルからインストルメントパネルの上方のウインドシールドにかけての領域に配置される助手席用エアバッグに関する。
従来の助手席用エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグが、インストルメントパネルの上面側に収納されており、膨張用ガスを流入させれば、インストルメントパネルの上面側に配置されたエアバッグカバーのドアを押し開いて、上方へ突出するとともに、車両の後方側へ展開膨張していた(例えば、特許文献1参照)。
そして、この助手席用エアバッグでは、車両搭載状態での展開膨張完了時、乗員側で略上下方向に沿って配置される乗員側の壁部に、前方側に凹む凹部を上下方向に沿って配設させるとともに、その凹部を塞ぐように、連結パネルを左右方向に沿って配設させて、構成されていた。
この助手席用エアバッグでは、展開膨張完了時、膨張用ガスで膨らんだエアバッグの周壁部でなく、連結パネルで乗員を受け止め、その際、連結パネルが、膨張したクッション性のある周壁部の支持に加えて、それ自身の伸びによって、一層、クッション性良く、乗員を保護することができた。
さらに、他の助手席用エアバッグでは、車両搭載状態での展開膨張完了時、乗員側で略上下方向に沿って配置される乗員側の壁部に、前方側に凹む凹部が配設され、乗員側の壁部における凹部の上方側や左右両縁側の縁部を、後方側に隆起させているものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−335203号公報 欧州特許出願公開第861762号明細書
しかし、特許文献1に記載の助手席用エアバッグでは、乗員を受け止める連結パネルが、エアバッグの展開膨張完了時、略平面状となることから、頭部や胸部等によって前面側に凹凸を生じさせている乗員の上半身を、ソフトに受け止める点で、改善の余地があった。
また、特許文献2に記載の助手席用エアバッグでは、乗員側の壁部が、凹部の外周縁に後方側に延びる隆起部を備えているものの、これらの隆起部は、乗員の上半身の寸法より広がった領域に配設されており、乗員側壁部からの乗員の外れを防止できるものの、前面側に凹凸のある乗員の上半身を、ソフトに受け止める点で、改善の余地があった。
さらに、従来の助手席用エアバッグでは、膨張完了時、助手席の前方側におけるインストルメントパネルからインストルメントパネルの上方のウインドシールドにかけての領域に配置される構成とする場合、乗員との干渉時、クッション性を確保して乗員を受け止めるために、後面側の前方移動を規制するように、前面側をインストルメントパネルとウインドシールドとに当接させて、支持させる必要が生ずる。その際、エアバッグを搭載する車両の車種が変更され、インストルメントパネルの上面やウインドシールドの傾斜角度が相違することとなれば、インストルメントパネルやウインドシールドによって当接支持されるエリアを考慮して、エアバッグの形状をチューニングする必要が生じ、容易に、変更された車両に搭載し難かった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、乗員の上半身をソフトに受け止めて保護可能とするとともに、車種が変更されても、容易に搭載可能な助手席用エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る助手席用エアバッグは、車両の助手席に着座した乗員の保護を可能に、膨張完了時、助手席の前方側におけるインストルメントパネルからインストルメントパネルの上方のウインドシールドにかけての領域に配置される助手席用エアバッグであって、
膨張完了時の乗員側となる部位に、両者の間を前方側に凹ませつつ左右方向に沿って並設されて、略上下方向に棒状に延びて乗員の左右の肩部をそれぞれ受け可能な左右の肩拘束部、を配設させるとともに、
膨張完了時における左右の肩拘束部の前方側への移動を規制可能に、ウインドシールドの上端付近、若しくは、ウインドシールドの上方のルーフ部、に支持させる上端側の上支持部と、インストルメントパネルの後面側に前面側を当接支持させる下端側の下支持部と、を配設させて、
少なくとも、膨張完了時の上支持部の近傍の下方付近と下支持部の近傍の上方付近との前面側に、ウインドシールドとインストルメントパネルとの接触を抑え可能な接触低減部が、配設されて、構成されていることを特徴とする。
本発明に係る助手席用エアバッグでは、展開膨張完了時のエアバッグに対して、乗員が前進してくると、まず、左右の肩拘束部が、乗員の左右の肩を支持することから、乗員の移動速度を低減させる。そのため、その後に、乗員の胸部・頭部・腹部が、左右の肩拘束部の間の凹部の後面側で、ソフトに保護されることとなる。
また、展開完了時の助手席用エアバッグは、左右の肩拘束部の前方移動を規制するように、ウインドシールドの上端付近、若しくは、ウインドシールドの上方のルーフ部、に支持させる上端側の上支持部と、インストルメントパネルの後面側に前面側を当接支持させる下端側の下支持部と、を配設させているものの、少なくとも、それらの上支持部の近傍の下方付近と下支持部の近傍の上方付近との前面側に、ウインドシールドとインストルメントパネルとの接触を抑え可能な接触低減部が、配設されて、構成されている。
すなわち、接触低減部は、ウインドシールドやインストルメントパネルに、当接して支持されなくとも良い構成であり、凹部から構成しても良い。そのため、助手席用エアバッグは、展開膨張完了時にウインドシールドの上端付近若しくはルーフ部やインストルメントパネルの後面で支持される上・下支持部の配置位置だけ、車種に応じて、設定すればよく、例えば、単に、肩拘束部の上下方向の長さ寸法を変更するだけとして、インストルメントパネルの上面やウインドシールドの傾斜を考慮しなくともよく、容易に対処することができる。
したがって、本発明に係る助手席用エアバッグでは、乗員の上半身をソフトに受け止めて保護可能とするとともに、車種が変更されても、容易に搭載することができる。
そして、助手席用エアバッグが、インストルメントパネルの上面側に配設されたケースに、折り畳まれて収納されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に使用される場合には、膨張用ガスを流入可能に、ケースに取り付けられて、上下の支持部間に連通されるガス流入部を設けて、膨張完了時のガス流入部の上下に、それぞれ、ウインドシールドとインストルメントパネルとから離れるように、接触低減部を構成する凹部を、配設させれば、容易に、トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置に、対応させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の助手席用エアバッグ20は、図1に示すように、インストルメントパネル(以下、インパネとする)1の上面1a側の内部に配置されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置S1に使用されるものである。この助手席用エアバッグ装置S1は、折り畳まれたエアバッグ20と、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター12と、エアバッグ20及びインフレーター12を収納保持するケース10と、エアバッグ20をケース10に取り付けるためのリテーナ16と、折り畳まれたエアバッグ20を覆うエアバッグカバー14と、を備えて構成されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、車両Vの直進状態における上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
エアバッグカバー14は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ20の展開膨張時に、前後二枚の扉部14a・14bをエアバッグ20に押されて開くように構成されている。また、エアバッグカバー14の扉部14a・14bの周囲には、ケース10に連結される連結壁部14cが形成されている。
インフレーター12は、複数のガス吐出口12bを有した略円柱状の本体部12aと、インフレーター12をケース10に取り付けるためのフランジ部12cと、を備えて構成されている。
ケース10は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター12を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部10aと、底壁部10aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー14の連結壁部14cを係止する周壁部10bと、を備えて構成されている。ケース10には、底壁部10aの部位に、車両Vのボディ側に連結させる図示しないブラケットが、配設されている。
なお、エアバッグ20とインフレーター12とは、エアバッグ20内に配置される略円環状のリテーナ16の複数のボルト16aが、エアバッグ20、インフレーター12のフランジ部12c、及び、ケース底壁部10a、を貫通して、ナット17止めされることにより、ケース10に取り付けられている。
エアバッグ20は、展開膨張完了時の形状として、図1〜4に示すように、乗員側となる後部側で左右に配置される肩拘束部21・22と、肩拘束部21・22の前部側で相互を連通させる連通部23と、連通部23から斜め下方向の前方側に延びる略円筒状のガス流入部24と、を備えて構成されている。
左・右肩拘束部21・22は、両者の間に前方側に凹ませる凹部28を介在させつつ左右方向に沿って並設されて、それぞれ、略上下方向に棒状に延び、車両衝突時に前進してくる乗員Mの左右の肩部MS(図6・7参照)をそれぞれ受け可能に、構成されている。ガス流入部24は、先端の下部側に、インフレーター12からの膨張用ガスGを流入させるための円形のガス流入口25を開口させ、その開口周縁26には、リテーナ16の各ボルト16aを挿通させてエアバッグ20をケース10の底壁部10aに取り付けるための取付孔27を、四箇所に配設させている。
なお、連通部23付近の肩拘束部21・22の前面側の部位には、適宜、余剰の膨張用ガスを逃がすための図示しないベントホールを、形成してもよい。
膨張完了時の左・右肩拘束部21・22の上下方向の長さ寸法は、搭載する車両Vの車内側におけるウインドシールド3の上端3a付近のルーフ部5からインパネ1の後面(後端側の鉛直方向に沿った面だけでなく、斜め下向きの面も含む)1b付近までの長さ寸法より、若干長い寸法としている。
そして、膨張完了時のガス流入部24と連通部23との寸法形状やそれらの肩拘束部21・22への連結位置は、膨張完了時の左・右肩拘束部21・22の上下両端の前面側30・31が、ウインドシールド3の上端3aの後面3b側とインパネ1の後面1b側とに、それぞれ、接触可能とするように、設定されている。なお、ウインドシールド3の上端3aの後面3bとインパネ1の後面1bとに接触する部位30・31は、乗員Mを受け止めた際の肩拘束部21・22における前方側への移動を規制する上支持部30と下支持部31とを構成することとなる。
さらに、膨張完了時のガス流入部24と連通部23との寸法形状は、連通部23を含めた膨張完了時のガス流入部24の上方に、エアバッグ20の前面側における上支持部30から下方にかけて、斜め下方向に凹むような凹部34が配設され、かつ、連通部23を含めた膨張完了時のガス流入部24の下方に、エアバッグ20の前面側における下支持部31から上方にかけて、上方向に凹むような凹部35が配設されるように、設定されている。これらの凹部34・35は、車両Vへの搭載状態でエアバッグ20が膨張を完了させた際、膨張完了時の上支持部30の近傍の下方付近と下支持部31の近傍の上方付近との前面側に配置されて、ウインドシールド3とインパネ1との接触を抑えた接触低減部33を構成することとなる。
このエアバッグ20は、図5に示す基布37を縫合して、製造している。基布37は、ポリエステルやポリアミド等の糸からなる可撓性を有した織布から形成され、左右対称形とした左・右周壁部38・41を備えて構成されている。左右の周壁部38・41は、それぞれ、略六角形状の本体部39・42と、各本体部39・42の外縁側の中央付近から斜め下方向に帯状に延びる帯片部40・43と、から構成されている。左右の本体部39・42は、それぞれ、左・右肩拘束部21・22と、連通部23付近と、を構成する部位となり、各帯片部40・43は、ガス流入部24を構成する部位となる。
この基布37を使用してエアバッグ20を製造する工程は、まず、各本体部39・42を、それぞれ、折目L1を付けて二つ折りし、縫合糸48を使用して、本体部39側では、重ねた内側の上縁39aと外側の上縁39bとを相互に縫合するとともに、重ねた内側の下縁39cと外側の下縁39dとを相互に縫合し、かつ、重ねた縫合部45・45相互を縫合し、また同時に、本体部42側では、重ねた内側の上縁42aと外側の上縁42bとを相互に縫合するとともに、重ねた内側の下縁42cと外側の下縁42dとを相互に縫合し、さらに、重ねた縫合部46・46相互を縫合する。そして、折目L2を付けて、本体部39・42相互と帯片部40・43相互とを重ね、縫合されていない本体部39・42の残部周縁39e・43e相互の上部同士及び下部同士と、帯片部40・43の外周縁相互を縫合して、開口周縁26を含めて、ガス流入部24と連通部23とを形成すれば、エアバッグ20を製造することができる。
上記のように製造したエアバッグ20の車両Vへの搭載を説明すると、まず、各取付孔27からボルト16aを突出させるように、内部にリテーナ16を配設させた状態で、エアバッグ20を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ20を、破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。ちなみに、このラッピングシート19は、適宜省略してもよい。
そして、各ボルト16aを、ケース底壁部10aに挿通させつつ、折り畳んだエアバッグ20を、ケース10の底壁部10a上に載置させる。ついで、インフレーター12の本体部12aを、底壁部10aの下方から、ケース10内に挿入させるとともに、底壁部10aから下方に突出している各ボルト16aを、インフレーター12のフランジ部12cに挿通させる。その後、インフレーター12のフランジ部12cから突出した各ボルト16aに、ナット17を締結させれば、ケース10の底壁部10aに対して、折り畳んだエアバッグ20とインフレーター12とを取り付けることができる。
その後、車両Vに搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー14の連結壁部14cに、ケース10の周壁部10bを係止させ、ケース10の図示しない所定のブラケットを、ボディ側の部位に締結すれば、助手席用エアバッグ装置S1を車両Vに搭載することができる。
エアバッグ装置S1の車両Vへの搭載後、車両Vの前面衝突時、インフレーター12の各ガス吐出口12bから膨張用ガスGが吐出されれば、エアバッグ20が、膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、エアバッグカバー14の扉部14a・14bを図1の二点鎖線に示すように押して開かせることにより、エアバッグ20は、折りを解消しつつ、エアバッグカバー14における扉部14a・14bの開いた開口から、上方へ突出するとともに、車両Vの後方側へ展開膨張して膨張を完了させる。
そして、第1実施形態の助手席用エアバッグ20では、展開膨張完了時のエアバッグ20に対して、乗員Mが前進してくると、図6・7のA・Bに示すように、まず、左右の肩拘束部21・22が、乗員Mの左右の肩MSを支持することから、乗員Mの移動速度を低減させる。そのため、その後に、乗員Mの胸部MB・頭部MH・腹部MCが、左右の肩拘束部21・22の間における肩拘束部21・22の相互に接近している内側面21a・22aを含めた凹部28の後面側で、ソフトに保護されることとなる。
勿論、この時、エアバッグ20は、上支持部30をウインドシールド3の上端3a付近の後面3b側に当接支持させ、下支持部31をインパネ1の後面1b側に当接支持させていることから、左右の肩拘束部21・22の前方移動を規制できて、適切に、乗員Mの上半身MUを保護することができる。
さらに、この助手席用エアバッグ20では、上支持部30の近傍の下方付近と下支持部31の近傍の上方付近との前面側に、ウインドシールド3とインパネ1との接触を抑え可能な接触低減部33を構成する凹部34・35が、配設されている。そして、接触低減部33を構成するこれらの凹部34・35は、ウインドシールド3やインパネ1に、当接して支持されなくとも良い部位である。そのため、助手席用エアバッグ20は、展開膨張完了時にウインドシールド3の上端3a付近の後面3bやインパネ1の後面1bで支持される上・下支持部30・31の配置位置だけ、車種に応じて、設定すればよく、例えば、単に、肩拘束部21・22の上下方向の長さ寸法を変更するだけとして、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜を考慮しなくともよく、チューニングする箇所を極力少なくして、容易に対処することができる。
ちなみに、肩拘束部21・22が、上下方向の長さ寸法を、ある程度、長く形成されていれば、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜が異なった車両Vに搭載させても、展開膨張完了時における乗員Mを受け止める際に、肩拘束部21・22の前後方向の角度が、若干変化するものの、上支持部30を、ルーフ部5に当てるようにして、ウインドシールド3の上端3a付近の後面3bに当接支持させ、下支持部31を、インパネ1の後面1b側に当接支持させることができることから、仕様を全く変更せずに、実施形態のエアバッグ20を、異なった車種に搭載可能となる。すなわち、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜が異なった車両同士であっても、インパネ1の後方側へ突出している後面1bの頂部付近と、その上方のウインドシード3の上端3a付近と、の距離や角度は、大きく変化するものでなく、肩拘束部21・22が上下方向の長さ寸法をある程度確保していれば、肩拘束部21・22が、乗員Mの肩MSを受け、上・下支持部30・31を後面3b・1bに当接支持させて、前後方向の角度を若干変化させる場合が生ずるものの、内側面21a・22aを含めた凹部28の後面側で、乗員Mの頭部MH・胸部MB・腹部MCをソフトに受け止めて、乗員Mの上半身MUを保護することが可能となる。
したがって、第1実施形態の助手席用エアバッグ20では、乗員Mの上半身MUをソフトに受け止めて保護可能とするとともに、車種が変更されても、容易に搭載することができる。
そして、助手席用エアバッグ20では、インパネ1の上面1a側に配設されたケース10に、折り畳まれて収納されるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに使用させることにしても、膨張用ガスGを流入可能に、ケース10に取り付けられて、上下の支持部21・22間に連通されるガス流入部24を設けて、膨張完了時のガス流入部24の上下に、それぞれ、ウインドシールド3とインパネ1とから離れるように、接触低減部33を構成する凹部34・35を、配設させており、容易に、トップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置Mに対応させることができる。
第2実施形態の助手席用エアバッグ50は、図8に示すように、車両Vのルーフ部5に搭載される助手席用エアバッグ装置S2に使用されるもので、折り畳まれた状態から下方へ展開膨張するように、構成されている。
この助手席用エアバッグ装置S2は、ルーフ部5におけるアウタパネル7aとインナパネル7bとからなるルーフパネル7におけるインナパネル7bに、ケース10Aが一体的に形成され、そのケース10Aに、エアバッグ50とインフレーター12Aが取り付けられている。エアバッグカバー14Aは、ルーフヘッドライニング6の前縁6aから形成され、展開膨張時のエアバッグ50に押されて、エアバッグカバー14Aの前縁6a側を下方へ回転させるように、開かせることとなる。インフレーター12Aは、インフレーター12と同様に、ガス吐出口12bを有した本体部12aを備え、フランジ部12cを、リテーナ16のボルト16aとナット17とを利用して、エアバッグ50とともに、ケース10Aに取り付けられている。
エアバッグ50は、ポリエステルやポリアミド等の糸からなる可撓性を有した織布から形成され、展開膨張完了時の形状として、図8〜11に示すように、左右に配置される肩拘束部51・52と、肩拘束部51・52の上端側で相互を連通させる略四角筒状のガス流入部54と、を備えて構成されている。
左・右肩拘束部51・52は、両者の間に前方側に凹ませる凹部58を介在させつつ左右方向に沿って並設されて、それぞれ、略上下方向に棒状に延び、車両衝突時に前進してくる乗員Mの左右の肩部MS(図12参照)をそれぞれ受け可能に、構成されている。ガス流入部54は、上端面側に、インフレーター12Aからの膨張用ガスGを流入させるためのガス流入口55を開口させ、その開口周縁56には、リテーナ16の各ボルト16aを挿通させてエアバッグ50をケース10Aの天井壁部10cに取り付けるための取付孔57を、四箇所に配設させている。
なお、肩拘束部51・52の上下方向の中央付近における前面側の部位には、適宜、余剰の膨張用ガスを逃がすための図示しないベントホールを、形成してもよい。
膨張完了時の左・右肩拘束部51・52の上下方向の長さ寸法は、搭載する車両Vの車内側におけるウインドシールド3の上端3a付近のルーフ部5からインパネ1の後面1b付近までの長さ寸法より、若干長い寸法としている。
そして、膨張完了時に、インパネ1の後面1bと接触する部位61は、乗員Mを受け止めた際の肩拘束部51・52における前方側への移動を規制する下支持部61を構成し、ケース10Aを構成するルーフ部5のインナパネル7bに固定された開口周縁56が、乗員Mを受け止めた際の肩拘束部51・52における前方側への移動を規制する上支持部60を構成することとなる。
さらに、第2実施形態のエアバッグ50では、ガス流入部54の配置されている上端で相互に連通されて、上下方向に棒状に延びる左右の肩拘束部51・52から、構成されているだけであることから、搭載状態でのエアバッグ50の膨張完了時における上支持部60から下支持部61までの間が、ウインドシールド3とインパネ1との接触を抑えた接触低減部63を構成することとなる。
この助手席用エアバッグ50でも、第1実施形態と同様に折り畳んで、インフレーター12Aとともにケース10Aに収納保持させて、エアバッグ装置S2を車両Vに搭載し、その後、車両Vが前面衝突すれば、インフレーター12Aの各ガス吐出口12bから膨張用ガスGが吐出されて、エアバッグ50が、膨張して、エアバッグカバー14Aの前縁6aを図8の二点鎖線に示すように押して開かせることにより、エアバッグ50は、折りを解消しつつ、ケース10Aから下方へ突出することとなる。
そして、第2実施形態の助手席用エアバッグ50では、展開膨張完了時のエアバッグ50に対して、乗員Mが前進してくると、図12のA・Bに示すように、まず、左右の肩拘束部51・52が、乗員Mの左右の肩MSを支持することから、乗員Mの移動速度を低減させる。そのため、その後に、乗員Mの胸部MB・頭部MH・腹部MCが、左右の肩拘束部51・52の間における肩拘束部51・52の相互に接近している内側面51a・52a(図11参照)を含めた凹部58の後面側で、ソフトに保護されることとなる。
勿論、この時、エアバッグ50は、上支持部60をルーフ部5に支持させ、下支持部61をインパネ1の後面1b側に当接支持させていることから、左右の肩拘束部51・52の前方移動を規制できて、適切に、乗員Mの上半身MUを保護することができる。
さらに、この助手席用エアバッグ50でも、上支持部60と下支持部61との前面側に、ウインドシールド3とインパネ1とに接触しない接触低減部63が、配設されている。そして、接触低減部63は、ウインドシールド3やインパネ1に、当接して支持されなくとも良い部位であるため、助手席用エアバッグ50は、展開膨張完了時にルーフ部5やインパネ1の後面1b側で支持される上・下支持部60・61の配置位置だけ、車種に応じて、設定すればよく、例えば、単に、肩拘束部51・52の上下方向の長さ寸法を変更するだけとして、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜を考慮しなくともよく、チューニングする箇所を極力少なくして、容易に対処することができる。
勿論、このエアバッグ50でも、これらの肩拘束部51・52が、上下方向の長さ寸法を、ある程度、長く形成されていれば、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜が異なった車両に搭載させても、展開膨張完了時における乗員Mを受け止める際に、肩拘束部51・52の前後方向の角度が、若干変化するものの、上支持部60を、ルーフ部5に支持させ、下支持部31を、インパネ1の後面1b側に当接支持させることができることから、仕様を全く変更せずに、実施形態のエアバッグ50を、異なった車種に搭載可能となる。すなわち、インパネ1の上面1aやウインドシールド3の傾斜が異なった車両同士であっても、インパネ1の後方側へ突出している後面1bの頂部付近と、その上方のルーフ部5のケース10A部位付近と、の距離や角度は、大きく変化するものでなく、肩拘束部51・52が上下方向の長さ寸法をある程度確保していれば、肩拘束部51・52が、乗員Mの肩MSを受け、上・下支持部60・61をルーフ部5や後面1bに支持させて、前後方向の角度を若干変化させる場合が生ずるものの、内側面51a・52aを含めた凹部58の後面側で、乗員Mの頭部MH・胸部MB・腹部MCをソフトに受け止めて、乗員Mの上半身MUを保護することが可能となる。
したがって、第2実施形態の助手席用エアバッグ50でも、乗員Mの上半身MUをソフトに受け止めて保護可能とするとともに、車種が変更されても、容易に搭載することができる。
本発明の第1実施形態の助手席用エアバッグが使用された助手席用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 第1実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。 第1実施形態のエアバッグの縦断面図であり、図2のIII−III部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグの横断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 第1実施形態のエアバッグを構成する基布の展開図である。 第1実施形態のエアバッグの使用状態を説明する図であり、膨張が完了した状態を説明する車両後方側から見た図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張完了時において、乗員が干渉する状態を説明する図である。 第2実施形態の助手席用エアバッグが使用された助手席用エアバッグ装置の車両搭載状態を示す概略縦断面図である。 第2実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の斜視図である。 第2実施形態のエアバッグの縦断面図であり、図9のX−X部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグの横断面図であり、図10のXI−XI部位に対応する。 第2実施形態のエアバッグの膨張完了時において、乗員が干渉する状態を説明する図である。
符号の説明
1…(インストルメントパネル)インパネ、
1a…上面、
1b…後面、
3…ウインドシールド、
3a…上端、
3b…後面、
5…ルーフ部、
20・50…助手席用エアバッグ、
21・51…左肩拘束部、
22・52…右肩拘束部、
24・54…ガス流入部、
28・58…凹部、
30・60…上支持部、
31・61…下支持部、
33・63…接触低減部、
V…車両、
M…乗員、
MU…上半身、
MS…肩、
S1・S2…助手席用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 車両の助手席に着座した乗員の保護を可能に、膨張完了時、助手席の前方側におけるインストルメントパネルからインストルメントパネルの上方のウインドシールドにかけての領域に配置される助手席用エアバッグであって、
    膨張完了時の乗員側となる部位に、両者の間を前方側に凹ませつつ左右方向に沿って並設されて、略上下方向に棒状に延びて乗員の左右の肩部をそれぞれ受け可能な左右の肩拘束部、を配設させるとともに、
    膨張完了時における左右の前記肩拘束部の前方側への移動を規制可能に、前記ウインドシールドの上端付近、若しくは、前記ウインドシールドの上方のルーフ部、に支持させる上端側の上支持部と、前記インストルメントパネルの後面側に前面側を当接支持させる下端側の下支持部と、を配設させて、
    少なくとも、膨張完了時の前記上支持部の近傍の下方付近と前記下支持部の近傍の上方付近との前面側に、前記ウインドシールドと前記インストルメントパネルとの接触を抑え可能な接触低減部が、配設されて、構成されていることを特徴とする助手席用エアバッグ。
  2. 前記インストルメントパネルの上面側に配設されたケースに、折り畳まれて収納されるとともに、
    膨張用ガスを流入可能に、前記ケースに取り付けられて、前記上下の支持部間に連通されるガス流入部を備えて構成され、
    膨張完了時の前記ガス流入部の上下に、それぞれ、前記ウインドシールドと前記インストルメントパネルとから離れるように、前記接触低減部を構成する凹部が、配設されて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の助手席用エアバッグ。
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