JP2006088933A - ドアインナーシールの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアトリムのウエストフランジ部に取り付けられるドアインナーシールの取付構造であって、組付作業性を高めることができるとともに、外部騒音の侵入を確実に遮断する。
【解決手段】ドアトリム10におけるウエストフランジ部13には、上下二列に横長の挿入孔14,15が断続的に開設され、ドアインナーシール20のドアトリム側取付面には、挿入孔14,15に差し込まれる差込条片Aが上下二列に突設形成されている。この差込条片Aとしてクリップ条片23により少なくとも一方側を構成し、クリップ条片23のシール片233により、挿入孔14,15をシールすることで、外部騒音の侵入を防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ドアトリムのウエストフランジ部に取り付けるドアインナーシールの取付構造に係り、特に、取付作業を簡素化できるとともに、外部騒音の侵入を確実に遮断でき、遮音性を高めたドアインナーシールの取付構造に関する。
例えば、ドアパネルの室内面には、図11に示すドアトリム1が装着されており、特に、ドアトリム1の上縁部分におけるドアウインドウガラスのシール機能としては、ドアトリム1の上端縁に下方向に延在するウエストフランジ部2が設けられている。そして、図12に示すように、このウエストフランジ部2にドアインナーシール3が取り付けられるとともに、ドアアウターパネル4にドアアウターシール5が取り付けられている。従って、ドアウインドウガラス6のインナー側面をドアインナーシール3でシールし、かつドアウインドウガラス6のアウター側面をドアアウターシール5でシールすることで、昇降式のドアウインドウガラス6を円滑に摺接シールしている。
従来のドアインナーシール3の取付構造について、図13を基に説明すると、ドアトリム1のウエストフランジ部2に所定ピッチ間隔で上下に細長い挿入孔2aが開設されている。一方、ドアインナーシール3は、金属芯金(図示せず)を樹脂材で被覆し、ドアウインドウガラス6をシールするシールリップ3aを一方側面に備え、かつ他方側面、すなわちドアトリム1のウエストフランジ部2に対する取付面には、金属芯金から係止爪3bが切り起し形成されている。そして、この係止爪3bをウエストフランジ部2の挿入孔2aに挿入した後、係止爪3bを略90°折曲加工することにより、ドアインナーシール3をドアトリム1のウエストフランジ部2に取り付けているのが実情である。類似技術が特許文献1に示されている。
また、最近では、図14に示すように、ドアトリム1のウエストフランジ部2に挿入溝2bを凹設し、この挿入溝2b内に一枚リップ構造のドアインナーシール3を差し込み装着する差込タイプのドアインナーシール3も知られている(特許文献2参照。)。
実開平7−18941号公報
特開2002−52936号公報
このように従来のドアインナーシール3の取付構造においては、例えば、係止爪3bを使用した爪曲げ構造においては、ウエストフランジ部2の挿入孔2aと係止爪3bとの間に隙間が生じ易く、この隙間から図12中矢印で示すように、外部騒音が侵入し易く、車室内の静粛性を阻害する要因となっている。
更に、爪曲げ構造においては、パネルに組み付ける際、ドアサッシュ・グラスラン等に干渉し、傷を付けるため、パネルに組み付ける組付作業に細心の注意を払う必要があるとともに、ドアトリム1に対するドアインナーシール3の組付作業も面倒であり、作業性を低下させる一因となっている。更に、ドアインナーシール3は、金属芯金と樹脂の二重押出成形により成形されるため、リサイクル面でも不利であるという欠点があった。
一方、図14に示す一枚リップ構造のドアインナーシール3においては、リップが一枚のため、外部騒音の侵入を充分防ぐことができず、図中矢印で示す侵入ルートにより外部騒音が侵入し易く、遮音性に問題があるとともに、挿入溝2b内にドアインナーシール3を差し込むという構造であるため、線膨張係数の相違により、ドアインナーシール3を基準位置に位置決めするのが困難であり、バラツキが生じ易く、ドアサッシュ・グラスラン等とのスキが大きくなり、あるいはこれらと干渉するという問題点があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドアトリムのウエストフランジ部に取り付けるドアインナーシールの取付構造であって、ドアトリムに簡単に組み付けることができ、更に、ドアサッシュ・グラスラン等との干渉問題も回避できるとともに、特に、外部騒音の侵入を確実に遮断でき、遮音性に優れたドアインナーシールの取付構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ドアウインドウガラスの昇降操作時、ドアウインドウガラスの室内面と摺接するシールリップを備えたドアインナーシールをドアトリムのウエストフランジ部に取り付けるドアインナーシールの取付構造において、前記ウエストフランジ部には、長手方向に沿って適宜間隔を配して横長の挿入孔が上下二列に開設されており、上記ドアインナーシールのシール本体の取付面には、上下二列の挿入孔に差し込み固定される差込条片が設けられ、各差込条片には、挿入孔の縁部に密着シールするシール機能が付与されていることにより、外部騒音の侵入を遮断できるようにしたことを特徴とする。
ここで、ドアインナーシールは、従来の金属芯金をインサートした構造ではなく、芯金レス構造であることが前提であるが、ドアインナーシールのヘッドフランジ部をドアトリムにおけるウエストフランジ部のコーナー部上に載置する構成でも、また、ヘッドフランジ部を廃止し、シール本体の上下寸法を短寸に設定することにより、ドアトリムのウエストコーナー部によりドアインナーシールが隠れる構造でも良い。尚、後者のほうが見栄え上好ましい。このドアインナーシールは、ドアウインドウガラスに摺接するシールリップを備えているが、外部騒音が室内に侵入するのを確実に防ぐためには、二枚リップ構造が好ましく、リップ形状としては、断面木の葉状、あるいは中空状リップ等、限定されない。
そして、ドアインナーシールをドアトリムにおけるウエストフランジ部に取り付けるには、ドアトリムのウエストフランジ部に上下二列に挿入孔が長手方向に沿って適宜間隔を配して横長に開設されており、この上下二列の挿入孔に対応するように、ドアインナーシールにおけるシール本体の取付面の上下にも差込条片が突設形成されている。
また、本発明に係る別の実施の形態においては、前記差込条片の一方側は、脚片の先端に抜け止め片が形成され、更に脚片の上下面のうち、少なくとも上面にシール片が一体化されたクリップ条片から構成されるとともに、差込条片の他方側は、脚片の先端に係止片が一体化されたフック条片から構成されていることを特徴とする。
更に、本発明に係る別の実施の形態においては、前記差込条片は、上下二列に設けられた挿入孔に挿入される上下二列のクリップ条片であって、このクリップ条片は、脚片の先端に抜け止め片が形成され、更に脚片の上下面のうち、少なくとも外側面にシール片が一体化されたクリップ条片からなることを特徴とする。
従って、本発明に係るドアインナーシールの取付構造によれば、従来の爪曲げ構造のように、ウエストフランジ部に設けられる挿入孔と係止爪との間に隙間が発生することにより、遮音性の低下を招くという不具合を有効に解決できる。更に、一枚リップ構造のものに比べ、二枚リップ構造を採用することで、遮音性をより有効に確保できる。また、ドアインナーシールは、金属芯金をインサートする構造ではなく、軟質、硬質樹脂材料を使用していることから、パネルに組み付ける際、ドアサッシュ・グラスラン等への干渉、傷付きを防止でき、組付作業性が向上するとともに、爪曲げ構造のように、位置決めした後、爪を挿入して曲げ加工を行なうという面倒な作業を廃止でき、差込条片をウエストフランジ部の挿入孔内に差し込むだけで簡単に取り付けることができる。
次いで、本発明の好ましい実施の形態においては、前記差込条片は、基部の幅寸法に対して先端部の幅寸法が短く設定されていることにより、ウエストフランジ部の挿入孔内への差込条片の差し込み時にガイド性をもたせたことを特徴とする。
そして、この実施の形態においては、差込条片の幅寸法において基部に対して先端縁部が短寸に設定され、差込条片の両側縁部が取付方向に対して傾斜面となるため、ドアトリムのウエストフランジ部にドアインナーシールを位置決めする際、差込条片が左右側にバラついても、両側縁部の傾斜面がガイド性を発揮するため、差し込み操作が簡単に行なえる。
更に、本発明の更に好ましい実施の形態においては、前記ドアインナーシールは、シール本体及び差込条片の脚片、抜け止め片、係止片が硬質樹脂を素材とする一方、シールリップ及び差込条片のシール片が軟質樹脂を素材として二色押出成形により所要形状に成形されていることを特徴とする。
そして、この実施の形態においては、シール本体及び差込条片の脚片については硬質樹脂で構成し、シールリップやシール片については軟質樹脂で構成したため、金属芯金を廃止しても、所望の剛性が得られるとともに、シール性が要求される部位には、良好なシール性を付与することができる。更に、硬質樹脂材料を硬質サーモプラスチックオレフィン(以下TPOという)、軟質樹脂材料を軟質TPOで構成すれば、二色押出成形等により、相互剥離がなく簡単に一体成形できるとともに、リサイクル面でも有利である。
以上説明した通り、本発明に係るドアインナーシールの取付構造によれば、ドアトリムにおけるウエストフランジ部にドアインナーシールを取り付ける際、ウエストフランジ部に設けられている挿入孔内にドアインナーシールの差込条片を差し込めば、挿入孔をシールするシール機能が差込条片に備わっているため、従来の爪曲げ構造のように、挿入孔から内部に外部騒音が侵入することがなく、車室内の静粛性を高めることができるという効果を有する。
更に、ドアトリムのウエストフランジ部にドアインナーシールを取り付けるには、ドアインナーシールのシール本体の取付面に設けた上下二列の差込条片をウエストフランジ部の挿入孔に差し込むだけで良く、従来の爪曲げ加工のような面倒な作業を廃止でき、簡単に取り付けが行なわれるとともに、パネル側のドアサッシュ・グラスラン等への干渉、傷付き等の問題点を解消でき、組付作業性を高めることができるという効果を有する。
以下、本発明に係るドアインナーシールの取付構造の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1乃至図8は本発明の第1実施例を示すもので、図1は本発明に係るドアインナーシールの取付構造を適用して取り付けたドアインナーシール周辺部分の構成を示す断面図、図2は同ドアインナーシールとドアトリムのウエストフランジ部を示す斜視図、図3は同ドアインナーシールの取付状態を示す説明図、図4,図5は同ドアインナーシールの取付構造を示す各断面図、図6乃至図8はドアインナーシールの形状を一部変更した変形例を示す各説明図である。
図1において、ドアトリム10は、所要形状に成形された樹脂芯材11の表面に表皮12を一体貼着して構成され、樹脂芯材11の上端縁は、下方向に向けてほぼ鉛直状に延在するウエストフランジ部13が形成されており、このウエストフランジ部13にドアインナーシール20が取り付けられている。そして、図1に示すように、昇降式のドアウインドウガラス30に対して、室内側からドアインナーシール20、車外側からドアアウターシール40によりガラス面を摺接シールしている。尚、図中、符号4はドアアウターパネル、符号4aはドアインナーパネルを示す。
ところで、本発明は、このドアインナーシール20をドアトリム10におけるウエストフランジ部13に取り付ける取付構造に特徴がある。すなわち、図2,図3において、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13及びドアインナーシール20双方の構造及び取付構造の詳細について説明する。まず、ドアトリム10における樹脂芯材11は、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ABS樹脂等、汎用の合成樹脂の射出成形体、モールドプレス成形体により所要形状に成形され、成形時にクロス、あるいはクロス裏面にポリエチレンフォーム等のクッション層を裏打ちした表皮12が一体化されている。更に、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13には、図2にその一部を示すが、上下二列に長手方向に沿って適宜間隔を配して横長で矩形状の挿入孔14,15が開設されている。また、この上下二列の挿入孔14,15は、所定ピッチ間隔で断続的に設けられているが、隣接する挿入孔14同士(15同士)の間には、窪み16が設けられている。従って、ウエストフランジ部13の上部においては、挿入孔14、窪み16が交互に配置され、同様に、ウエストフランジ部13の下部においては、挿入孔15、窪み16が交互に配置されている。
一方、ドアインナーシール20は、形状的にはプレート状のシール本体21の一方面(ドアウインドウガラス30対向面)に上下二列に断面木の葉状のシールリップ22が一体化されており、このシールリップ22は、ドアウインドウガラス30の昇降時には基部を基に回動動作して、ドアウインドウガラス30面を円滑にシールする機能を有する。
更に、シール本体21の他方面(ウエストフランジ部13対向面)には、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13の上下二列の挿入孔14,15にそれぞれ差し込まれる差込条片Aが上下二列に設けられている。この実施例では、上側の差込条片Aはクリップ条片23から構成し、下側の差込条片Aはフック条片24から構成している。更に詳しくは、クリップ条片23は、プレート状の脚片231の先端に断面矢尻状の形状をなす抜け止め片232が一体化されており、更に、脚片231の上下側面には、羽根状のシール片233が一体化されている。同様に、下側の差込条片Aを構成するフック条片24については、プレート状の脚片241の先端に下側の挿入孔15の縁部と係止する係止片242が一体化されている。また、シール本体21の一方面の上部には、ストッパー片25が一体に設けられている。
上述したドアインナーシール20は、第1実施例においては、硬質樹脂と軟質樹脂を使い分けた二色押出成形により図示する形状に成形されている。すなわち、シール本体21、クリップ条片23におけるシール片233を除いた部分については、硬質TPO樹脂を使用するとともに、シールリップ22、クリップ条片23におけるシール片233、及びストッパー片25については、軟質TPO樹脂が使用されている。従って、芯金レス構造であっても、硬質樹脂により所望の剛性が得られるとともに、軟質樹脂の撓み性をシール機能に有効に利用できるという利点がある。
そして、実際にドアインナーシール20をドアトリム10のウエストフランジ部13に取り付けるには、図3に示すように、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13の上下二列の挿入孔14,15に対して、ドアインナーシール20におけるクリップ条片23、フック条片24を対応させて上側の挿入孔14に対してクリップ条片23を挿入するとともに、下側の挿入孔15に対してフック条片24を差し込むことで、簡単にドアインナーシール20をドアトリム10に取り付けることができる。
従って、第1実施例におけるドアインナーシール20の取付構造によれば、ドアインナーシール20を正規位置に位置決めした後、クリップ条片23、フック条片24等の差込条片Aを差込操作するだけの簡単な操作で取り付けることができ、しかも、組付時においてはパネルのサッシュやグラスラン等に干渉しても、金属材同士でないため、傷付きを防止でき、組付作業性を高めることができる。
そして、ドアインナーシール20をドアトリム10におけるウエストフランジ部13に取り付けた状態を図4,図5に示すように、ドアインナーシール20における二枚の断面木の葉状のシールリップ22により、シール本体21とドアウインドウガラス30との間が二重にシールされているため、この部位から外部騒音が侵入する恐れがない。このことは、従来の一枚リップ構造で差込タイプのドアインナーシールの構造に比較して有利である。
更に、ドアインナーシール20に設けたクリップ条片23とフック条片24が各挿入孔14,15に取り付けられているが、クリップ条片23において、脚片231の先端に設けた断面矢尻状の抜け止め片232は、素材が硬質TPO等の硬質樹脂であり、組付時には、適度に変形し、挿入力を低減するとともに、組付後においては、抜け止め片232が基の形状に戻り、組付時の節度感があり、かつ充分な保持力を確保することができる。
また、クリップ条片23における脚片231の上下側面に一体化した先端が下り傾斜状となるシール片233は、軟質TPO樹脂等の軟質樹脂を素材としていることから、組付時における上下方向のバラツキを吸収でき、かつシール片233は羽根を閉じた状態で挿入孔14内に収容され、この状態では、シール片233は羽根が拡がる方向にバネ付勢力が作用するため、クリップ条片23の保持力を補助する機能と外部騒音を遮断するシール機能を備えている。
更に、下側の差込条片Aであるフック条片24は、抜け方向の保持力を備える一方、ドアインナーシール20本体の回転防止の機能をももつ。加えて、組付時の節度感も備えている。この係止片242の高さ寸法(図4中a1で示す)は、クリップ条片23におけるシール片233の厚み寸法(図4中a2で示す)よりも大きくすることで、シール本体21が上下・回転方向の力を受けても外れない構造になっている。
このように、クリップ条片23は、ウエストフランジ部13の挿入孔14に対して脚片231に設けたシール片233のシール作用及びシール片233と抜け止め片232との二重シール作用により、挿入孔14を通して外部騒音が内部に侵入することがなく、同様に、フック条片24についても、図示するようにウエストフランジ部13の挿入孔15の下縁にフック条片24が密着するように取り付けられているため、ウエストフランジ部13における挿入孔14,15を通して外部騒音が車室内に侵入することを確実に遮断することができることから、車室内の静粛性を良好に保つことができる。
また、図5に示すように、クリップ条片23、フック条片24を設定する以外の部位は、挿入孔14,15内への差込条片Aの挿入確実性を確保するため、あるいはドアインナーシール20の浮き防止のため、ウエストフランジ部13には、逃げ用の窪み16が設けられており、ドアインナーシール20の取付面側には、取付基準面より若干ドアトリム10側に突出する凸部26が上記窪み16内に入り込んでいる。従って、ウエストフランジ部13に浮きが生じても、窪み16によりドアインナーシール20の取付姿勢を常に適正に保持することができる。尚、この第1実施例においては、ドアインナーシール20の上端縁がドアトリム10のウエストフランジ部13の上端縁より下方に位置しているが、例えば、ドアインナーシール20におけるシール本体21の上端部分を上方に延出し、ヘッドフランジ部を一体化してドアトリム10におけるウエストフランジ部のコーナー部にこのヘッドフランジ部を載置する構造を採用することもできるが、第1実施例のように、ヘッドフランジ部を廃止する構造のほうがコンパクトであり、かつ見栄え上においても好ましい。更に、第1実施例では、硬質TPOと軟質TPOの二色押出成形により、ドアインナーシール20を一体押出成形しているため、従来の金属芯金インサートタイプの構造のものに比べ製造コスト、及びリサイクル面でも有利である。
次いで、図6乃至図8は第1実施例の変形例を示すもので、図6(a),(b),(c)は、ドアインナーシール20における差込条片Aの特にクリップ条片23の形状を変更した変形例である。尚、説明の便宜上、シール片233は、羽根が拡開した状態で示されている。図6(a)は、クリップ条片23の先端部分の抜け止め片232が一方側のみに設定されている変形例を示す。また、図6(b)は、クリップ条片23の脚片231の上下側面のうち上側面にのみシール片233が形成されている変形例を示し、図6(c)は、抜け止め片232及びシール片233が脚片231の上側面のみに設定された変形例を示す。
上述した変形例においては、クリップ条片23の一部形状を変更しても、フック条片24がウエストフランジ部13の挿入孔15の下縁と密着シールしており、かつ挿入孔14の上縁部分とクリップ条片23とが密着シールしていることから、外部騒音の侵入ルートを考慮し、少なくとも最低限のシール機能が達成されている。そして、図6(a)〜(c)に示す変形例においても、外部騒音の車室内への侵入を確実に遮断することができ、かつドアインナーシール20の挿入作業性や組付性を向上させることができるという同様の作用、効果を備えるとともに、特に、クリップ条片23の挿入時における抵抗が少なく、挿入作業性がより円滑なものになるという付随的な効果がある。
次いで、図7は、ドアインナーシール20における差込条片Aであるクリップ条片23及びフック条片24の左右両側面に傾斜面B(図中θで示す傾斜角度を有する)を設定した変形例である。従って、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13の挿入孔14,15にクリップ条片23、フック条片24を挿入する際、先端がテーパー状であるため、左右方向のバラツキをこの傾斜面Bで吸収することができ、位置決め作業が簡単かつ迅速に行なえ、作業性を高めることができる。
また、図8(a),(b)は、ドアインナーシール20におけるシールリップ22の変形例を示すもので、シールリップ22は、第1実施例で示す断面木の葉状に限定されることなく、図8(a)に示すように、厚みが先端にいくに従い徐々に減少する断面円弧状のシールリップ22Aであり、上下側はそれぞれ反対方向に湾曲するタイプのシールリップ22Aを採用することもできる。また、図8(b)に示すように、断面中空円形状のシールリップ22Bを採用することもできる。
図9,図10は本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。すなわち、この第2実施例においては、ドアインナーシール20のシール本体21に形成される差込条片Aについて、上側の差込条片Aは、第1実施例と同一のクリップ条片23を使用するとともに、下側の差込条片Aについても、同一構造のクリップ条片23を使用し、各クリップ条片23は上下対称状に設定されている。
従って、この第2実施例によれば、ドアトリム10におけるウエストフランジ部13の上下二列に開設されている挿入孔14,15に対してクリップ条片23の先端に設けられた断面矢尻状の抜け止め片232を差し込めば、この抜け止め片232によりドアインナーシール20をウエストフランジ部13に確実に保持することができるとともに、外部からの外部騒音については、二枚のシールリップ22に加えて、上下二列のクリップ条片23のシール片233のシール作用及びシール片233と抜け止め片232の二重シール作用により確実にシールすることができ、第1実施例のものに比べ特に下側の挿入孔15のシール性が向上しているため、外部騒音の遮断をより確実に実現することができる。尚、説明の便宜上、シール片233は、羽根が拡開した状態を示している。
更に、第2実施例の変形例が図10(a),(b),(c)に示されている。まず、図10(a)は、上下二列のクリップ条片23の先端に設けられている抜け止め片232をそれぞれ脚片231の一方側のみに設けた変形例であり、図10(b)は、上下二列のクリップ条片23のそれぞれ外側面にだけシール片233が設けられた変形例である。また、図10(c)は、クリップ条片23における抜け止め片232、シール片233をそれぞれ脚片231の外側面のみに設けるように構造を簡素化した変形例である。尚、この変形例においても、シール片233は羽根が拡開した状態で図示されている。このように、図10に示す各変形例においても、ドアインナーシール20により遮音性を良好に維持するという作用、効果を備えるとともに、特に、遮音性を損なうことなく形状を簡素化して挿入作業性を高めることができるという付随的な利点がある。
以上説明した実施例1、実施例2は、それぞれドアインナーシール20のシール本体21上端にヘッドフランジ部を設けないコンパクトタイプのドアインナーシール20の構成について説明したが、ドアトリムのウエストフランジ部のコーナー部上に位置するヘッドフランジ部を付設する構成を採用することもできる。また、差込条片Aを構成するクリップ条片23やフック条片24の形状について、挿入作業性とシール性能とを加味して適宜変更することもできる。
本発明に係るドアインナーシールの取付構造における第1実施例の構成を示す断面図である。 図1に示すドアインナーシールとドアトリムのウエストフランジ部の構成を示す各斜視図である。 図1に示すドアインナーシールをドアトリムのウエストフランジ部に取り付ける状態を示す説明図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第1実施例を示す図2中IV−IV線に相当する断面図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第1実施例を示す図2中V −V 線に相当する断面図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第1実施例におけるクリップ条片の変形例を示す各説明図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第1実施例における差込条片の変形例を示す斜視図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第1実施例におけるシールリップの変形例を示す各断面図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造における第2実施例の構成を示す断面図である。 本発明に係るドアインナーシールの取付構造の第2実施例における差込条片の変形例を示す各断面図である。 従来のドアトリムを示す正面図である。 従来のドアインナーシールとドアアウターシールとによるウインドウガラスのシール状態を示す説明図である。 従来の爪曲げ構造によるドアインナーシールの取付構造を示す説明図である。 従来の差込構造によるドアインナーシールの取付構造を示す断面図である。
符号の説明
10 ドアトリム
11 樹脂芯材
12 表皮
13 ウエストフランジ部
14,15 挿入孔
16 窪み
20 ドアインナーシール
21 シール本体
22 シールリップ
23 クリップ条片
231 脚片
232 抜け止め片
233 シール片
24 フック条片
241 脚片
242 係止片
30 ドアウインドウガラス
40 ドアアウターシール
A 差込条片
B 傾斜面

Claims (5)

  1. ドアウインドウガラス(30)の昇降操作時、ドアウインドウガラス(30)の室内面と摺接するシールリップ(22)を備えたドアインナーシール(20)をドアトリム(10)のウエストフランジ部(13)に取り付けるドアインナーシール(20)の取付構造において、
    前記ウエストフランジ部(13)には、長手方向に沿って適宜間隔を配して横長の挿入孔(14,15)が上下二列に開設されており、上記ドアインナーシール(20)のシール本体(21)の取付面には、上下二列の挿入孔(14,15)に差し込み固定される差込条片(A)が設けられ、各差込条片(A)には、挿入孔(14,15)の縁部に密着シールするシール機能が付与されていることにより、外部騒音の侵入を遮断できるようにしたことを特徴とするドアインナーシールの取付構造。
  2. 前記差込条片(A)の一方側は、脚片(231)の先端に抜け止め片(232)が形成され、更に脚片(231)の上下面のうち、少なくとも上面にシール片(233)が一体化されたクリップ条片(23)から構成されるとともに、差込条片(A)の他方側は、脚片(241)の先端に係止片(242)が一体化されたフック条片(24)から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアインナーシールの取付構造。
  3. 前記差込条片(A)は、上下二列に設けられた挿入孔(14,15)に挿入される上下二列のクリップ条片(23)であって、このクリップ条片(23)は、脚片(231)の先端に抜け止め片(232)が形成され、更に脚片(231)の上下面のうち、少なくとも外側面にシール片(233)が一体化されたクリップ条片(23)からなることを特徴とする請求項1に記載のドアインナーシールの取付構造。
  4. 前記差込条片(A)は、基部の幅寸法に対して先端部の幅寸法が短く設定されていることにより、ウエストフランジ部(13)の挿入孔(14,15)内への差込条片(A)の差し込み時にガイド性をもたせたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドアインナーシールの取付構造。
  5. 前記ドアインナーシール(20)は、シール本体(21)及び差込条片(A)の脚片(231,241)、抜け止め片(232)、係止片(242)が硬質樹脂を素材とする一方、シールリップ(22)及び差込条片(A)のシール片(233)が軟質樹脂を素材として二色押出成形により所要形状に成形されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドアインナーシールの取付構造。
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