JP2006088897A - 車両の衝突保護装置 - Google Patents

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Takuji Oka
卓爾 岡
Kenichi Ikeda
健一 池田
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Abstract

【課題】 被衝突物の種類を瞬時に判別可能にし、被衝突物が歩行者でない場合には衝突保護手段の作動を禁止し、これにより、衝突保護手段の不要な修復に多大な手間と費用が発生することを防止し、被衝突物が歩行者である場合にはその歩行者の体型に応じて作動特性を適切に変更する、車両の衝突保護装置を提供する。
【解決手段】 車両の衝突保護装置1は、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15、これら装置10,13,15を制御する制御装置20、衝突検出センサ21、通信アンテナ22、ICリーダ23を備え、制御装置20が、ICタグ6から受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別し、被衝突物の種類の判別結果に応じて、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の衝突を予知又は検出した場合に、被衝突物に装着されたICタグから受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別し、その種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御するようにした車両の衝突保護装置に関するものである。
従来、車両(自動車)に衝突する歩行者を保護する種々の車両の衝突保護装置が実用に供されている。例えば、特許文献1には、車両のカウルトップ内に収納されたエアバッグと、左右のストラットタワーとフロントフェンダーとの間に収納されたエアバッグと、フロントバンパーに設けられた接触感知センサとを備え、車両が被衝突物と衝突する際、接触感知センサによりフロントバンパーに接触した被衝突物が感知されたときに、前記エアバッグをボンネットの上面付近に展開させて、被衝突物が歩行者である場合に、ボンネットに乗り上がった歩行者の衝撃を緩和するエアバッグ装置が開示されている。
また、特許文献2には、車両のフロントバンパーに設けられた衝突検出センサと、ボンネットを所定量持ち上げて保持する持上機構とを備え、衝突検出センサにより車両が被衝突物と衝突したことが検出された場合に、持上機構を作動させて、被衝突物が歩行者である場合、その歩行者がボンネットに当たった場合に、ボンネットが下側へ変形可能な変形許容ストロークを大きく確保するようにしたフード装置が開示されている。前記衝突検出センサとしては、接触感知センサやミリ波レーダーの採用が考えられる。
特開平6−74533号公報 特開平9−315266号公報
特許文献1,2のような車両の衝突保護装置においては、接触感知センサ(ミリ波レーダー)からなる衝突検出センサにより車両が被衝突物と衝突することを検出するが、こうした衝突検出センサでは、被衝突物が歩行者であるか否か区別することができないため、車両が歩行者以外の自動車やゴミ箱やバケツや木や電柱等の被衝突物と衝突する場合にも、衝突保護装置が作動してしまう。こうした場合、衝突保護装置が不要な作動を行うという虞が高くなり、消耗品である装置駆動源であるインフレータの交換等、衝突保護装置の不要な修復に多大な手間と費用がかかってしまう。
ここで、本願発明者等は、車両と衝突する被衝突物の種類や、被衝突物である歩行者の体型等に応じて、衝突保護装置の作動特性(例えば、衝突保護装置がエアバッグ装置の場合には、エアバッグの展開圧力や展開タイミング)を適切に変更することが望ましいという着想に至ったが、従来の衝突保護装置の衝突検出センサを含む構成からは、車両と衝突する被衝突物の種類を判別できず、これを実現することは到底難しい。
本発明の目的は、車両の衝突保護装置において、瞬時に被衝突物の種類を判別可能にし、その種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御すること、被衝突物が歩行者でない場合には衝突保護手段の作動を禁止すること、これにより、衝突保護手段の不要な修復に多大な手間と費用が発生することを防止すること、被衝突物が歩行者である場合にはその歩行者の体型に応じて衝突保護装置の作動特性を適切に変更すること、等である。
請求項1の車両の衝突保護装置は、車両に衝突する歩行者を保護可能に作動する衝突保護手段と、この衝突保護手段を制御する制御手段とを備えた車両の衝突保護装置において、前記車両の被衝突物との衝突を予知又は検出する衝突検知手段と、前記被衝突物に装着されたICタグと通信可能な通信手段と、前記通信手段によりICタグから受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別する被衝突物判別手段とを備え、前記衝突検知手段により衝突が予知又は検出された場合に、前記制御手段は、被衝突物判別手段による被衝突物の種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御することを特徴とする。
この車両の衝突保護装置では、衝突検知手段により車両の被衝突物との衝突が予知又は検出され、その際、瞬時に、通信手段と被衝突物に装着されたICタグとが通信され、この通信手段によりICタグから受信した信号に基づいて、衝突判定手段により衝突物の種類が判別される。そして、衝突検知手段により衝突が予知又は検出された場合に、制御手段により、被衝突物判別手段による被衝突物の種類の判別結果に応じて衝突保護手段が制御される。この制御については、例えば、被衝突物が歩行者(人)の場合には、歩行者衝突用に予め設定された作動特性で衝突保護手段を作動させ、被衝突物が人且つ二輪車の場合には、二輪車衝突用に予め設定された作動特性で衝突保護手段を作動させ、被衝突物が歩行者でない場合に衝突保護手段の作動を禁止するように構成することができる。
請求項1の発明においては次の構成を採用可能である。
前記被衝突物判別手段により被衝突物が歩行者でないと判別された場合に、前記制御手段は、衝突保護手段の作動を禁止する(請求項2)。前記被衝突物判別手段は、通信手段により受信した信号に、人又は人が着用・携帯している物を特定する信号が含まれている場合に、被衝突物が歩行者であると判別する(請求項3)。
前記通信手段により受信した信号に人の着用物のサイズを特定する信号が含まれている場合に、前記制御手段は、そのサイズに応じて衝突保護手段の作動特性を変更する(請求項4)。前記通信手段により受信した信号に二輪車を特定する信号が含まれている場合に、前記制御手段は、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で衝突保護手段を作動させる(請求項5)。
前記通信手段により信号を受信できない場合、前記制御手段は、前記サイズが大きい場合と同じ作動特性で衝突保護手段を作動させる(請求項6)。前記通信手段を車両の複数位置に設ける(請求項7)。前記衝突保護手段は、フロントバンパーの前側近傍にエアバッグを展開させるバンパーエアバッグ装置と、ボンネットを所定量上昇させて保持するボンネットポップアップ装置と、フロントウインドウの下部側にエアバッグを展開させるウインドウエアバッグ装置、のうちの少なくとも1つを含む(請求項8)。
請求項1の車両の衝突保護装置によれば、先ず、前記衝突検知手段と通信手段と被衝突物判別手段を設けたので、車両の被衝突物との衝突を予知又は検出し、その際、瞬時に、被衝突物に装着されたICタグと通信し、そのICタグから受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別することができる。そして、前記制御手段を設けたので、車両の被衝突物との衝突を予知又は検出した場合に、被衝突物の種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御することができ、例えば、被衝突物が歩行者(人)の場合には、予め設定された歩行者衝突用の作動特性で衝突保護手段を作動させて歩行者を適切に保護し、被衝突物が人且つ二輪車の場合には、予め設定された二輪車衝突用の作動特性で衝突保護手段を作動させて二輪車に乗車している人を適切に保護し、被衝突物が歩行者でない場合には、衝突保護手段の作動を禁止するように構成できる。
請求項2の車両の衝突保護装置によれば、被衝突物判別手段により被衝突物が歩行者でないと判別された場合に、制御手段は、衝突保護手段の作動を禁止するので、車両の被衝突物との衝突を予知又は検出した場合、衝突保護手段が不要な作動を行うということを防止して、消耗品である装置駆動源の交換等、衝突保護手段の不要な修復に多大な手間と費用が発生することを防止することができる。
請求項3の車両の衝突保護装置によれば、被衝突物判別手段は、通信手段により受信した信号に、人又は人が着用・携帯している物を特定する信号が含まれている場合に、被衝突物が歩行者であると判別するので、被衝突物が歩行者であるか否かほぼ確実に判別し、被衝突物が歩行者の場合には、歩行者衝突用の作動特性で衝突保護手段を確実に作動させ、被衝突物が歩行者でない場合には、衝突保護手段の作動を確実に禁止できる。
請求項4の車両の衝突保護装置によれば、通信手段により受信した信号に人の着用物のサイズを特定する信号が含まれている場合に、制御手段は、そのサイズに応じて衝突保護手段の作動特性を変更するので、被衝突物である歩行者の体型に応じた作動特性(例えば、衝突保護手段の作動開始タイミング、衝突保護手段がエアバッグ装置の場合にはエアバッグの展開圧力(展開速度)等)で衝突保護手段を作動させて、歩行者をその体型に応じて適切に保護することができる。
請求項5の車両の衝突保護装置によれば、通信手段により受信した信号に二輪車を特定する信号が含まれている場合に、制御手段は、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で衝突保護手段を作動させるので、被衝突物である二輪車に乗車した人を適切に保護することができる。
請求項6の車両の衝突保護装置によれば、通信手段により信号を受信できない場合、制御手段は、前記サイズが大きい場合と同じ作動特性で衝突保護手段を作動させるので、被衝突物が、ICタグを備え持っていない歩行者、それも衝撃が大きな体型の大きな歩行者であると想定して、衝突保護手段を作動させることができる。
請求項7の車両の衝突保護装置によれば、通信手段を車両の複数位置に設けたので、これら通信手段により、車両に衝突する被衝突物に装着したICタグと確実に通信して、被衝突物の種類を確実に判別することができる。
請求項8の車両の衝突保護装置によれば、衝突保護手段は、フロントバンパーの前側近傍にエアバッグを展開させるバンパーエアバッグ装置と、ボンネットを所定量上昇させて保持するボンネットポップアップ装置と、フロントウインドウの下部側にエアバッグを展開させるウインドウエアバッグ装置、のうちの少なくとも1つを含むので、これら装置の少なくとも1つを上記のように制御して、乗員を保護することが可能になる。
本発明は、車両に衝突する歩行者を保護可能に作動する衝突保護手段と、この衝突保護手段を制御する制御手段とを備えた車両の衝突保護装置において、前記車両の被衝突物との衝突を予知又は検出する衝突検知手段と、前記被衝突物に装着されたICタグと通信可能な通信手段と、前記通信手段によりICタグから受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別する被衝突物判別手段とを備え、前記衝突検知手段により衝突が予知又は検出された場合に、前記制御手段は、被衝突物判別手段による被衝突物の種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御するものである。
図1、図2に示すように、車両の衝突保護装置1は、車両2に衝突する歩行者を保護可能に作動する衝突保護手段として、フロントバンパー3の前側近傍にエアバッグ11を展開させるバンパーエアバッグ装置10と、ボンネット4を所定量上昇させて保持するボンネットポップアップ装置13と、フロントウインドウ5の下部側にエアバッグ16を展開させるウインドウエアバッグ装置15と、これらバンパーエアバッグ装置10とボンネットポップアップ装置13とウインドウエアバッグ装置15を制御する例えばECUからなる制御装置20とを備えている。
また、衝突保護装置1は、車両2の被衝突物との衝突を検出する衝突検知手段に相当する衝突検出センサ21と、被衝突物に装着されたICタグ6と通信可能な通信手段に相当する3つの通信アンテナ22及びICリーダ23を備え、制御装置20が、通信アンテナ22とICリーダ23によりICタグ6から受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別する被衝突物判別手段に相当すると共に、衝突検出センサ21により衝突が検出された場合に、被衝突物の種類の判別結果に応じて、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15を制御する。
バンパーエアバッグ装置10は、フロントバンパー3に収縮状態で収納されたエアバッグ11と、このエアバッグ11に接続されたインフレータ12とを有し、このバンパーエアバッグ装置10が作動すると、インフレータ12が加圧エアを発生し、その加圧エアが供給されたエアバッグ11が、フロントバンパー3の前側近傍において、フロントバンパー3の略全幅に亙って展開する。これにより、フロントバンパー3に衝突する歩行者の衝撃を緩和する。
ボンネットポップアップ装置13は、エンジンルームに設けられた左右1対のインフレータ14を含む持上機構を有し、このボンネットポップアップ装置13が作動すると、インフレータ14により持上機構が駆動されて、ボンネット4の後部が所定量上昇して保持され、ボンネット4とエンジンルームのエンジン等の機器との間の隙間が拡大されて、ボンネット4が下側へ変形可能な変形許容ストロークが大きく確保される。これにより、衝突によりボンネット4上に持ち上げられた歩行者がボンネット4に当たっても、そのボンネット4を積極的に変形させて衝撃エネルギーを吸収する。
ウインドウエアバッグ装置15は、ボンネット4の後側のカウルトップに収縮状態で収納されたエアバッグ16と、このエアバッグ16に接続されたインフレータ17とを有し、このウインドウエアバッグ装置15が作動すると、インフレータ17が加圧エアを発生し、その加圧エアが供給されたエアバッグ16が、フロントウインドウ5の下部側に展開する。これにより、ボンネット4上に持ち上げられてフロントウインドウ5に衝突する歩行者の衝撃を緩和する。
3つの受信アンテナ22は、夫々、指向性が強く、受信感度が低いものに構成され、車両2の先端部分の車幅方向中央部と車幅方向両側部分に取り付けられている。こうして、図1の斜線部分をICタグ6からの信号の受信可能領域として、この領域に存在するICタグ6に対して電力を発生させて信号を送信させ、そのICタグ6からの信号のみを受信して、被衝突物の種類を誤判定しないようにしてある。
ここで、被衝突物となる虞がある不特定の人が着用・携帯可能な物(服、靴、帽子、眼鏡、アクセサリー、携帯電話、等)の中には、ICタグ6を装着した物が存在するものとする。また、被衝突物となる虞があるその他の物(例えば、自動車、二輪車、電信柱、ゴミ箱、等)の中にも、ICタグ6を装着した物が存在するものとする。更に、その人自体にICタグ6を装着した人も存在するものとする。
図3に示すように、物に装着されたICタグ6からの信号には、同期信号と、その物を特定する物品識別コードが含まれ、更に、図4に示すように、人が着用可能な着用物に装着されたICタグ6からの信号には、同期信号と物品識別コードの他に、そのサイズを特定するサイズ特定情報が含まれている。但し、着用物に装着されたICタグ6からの信号にサイズ特定情報が含まれていない場合もある。図5に示すように、人自体に装着されICタグ6からの信号には、同期信号と、その人を特定する人識別コードが含まれている。
さて、制御装置20は、被衝突物に装着されたICタグ6から受信した信号(物品識別コード、人識別コード)に基づいて、被衝突物の種類を判別し、その種類の判別結果に応じて、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15を制御する。この場合、制御装置20は、受信した信号に人又は人が着用・携帯している物(服、靴、帽子、眼鏡、アクセサリー、携帯電話、等)を特定する人識別コード又は物品識別コードが含まれていない場合に、被衝突物が歩行者でないと判別し、その場合、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の全ての作動を禁止する。
また、制御装置20は、受信した信号に人又は人が着用・携帯している物(服、靴、帽子、眼鏡、アクセサリー、携帯電話、等)を特定する信号;人識別コード、物品識別コードが含まれている場合に、被衝突物が歩行者であると判別し、その場合、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の全てを作動させる。この場合、制御装置20は、受信した信号に人の着用物のサイズを特定する信号;サイズ特定情報が含まれている場合に、そのサイズ(本実施例の場合、大、中、小)に応じて、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の作動特性を変更する。
また、制御装置20は、受信した信号に二輪車を特定する信号;物品識別コードが含まれている場合に、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15を作動させる。また、制御装置20は、受信アンテナ22及びICリーダ23により信号を受信できない場合、前記サイズが大きい場合と同じ作動特性で衝突保護手段を作動させる。
次に、制御装置20が、衝突検出センサ21とICタグ6から受信した信号に基づいて行う、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の制御について、図6のフローチャート(図中Si(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す)に基づいて説明する。尚、この制御を達成する為の制御プログラムは制御装置20のROMに格納されている。
図6に示すように、この制御はイグニッションスイッチのオンと共に開始され、先ず、衝突検出センサ21からの信号が読み込まれ(S1)、その信号に基づいて衝突が発生したか否か判定され(S2)、衝突が発生していない場合(S2;No)、リターンする。衝突が発生した場合(S2;Yes )、受信アンテナ22及びICリーダ23によりICタグ6からの信号の受信があるか否か判定され(S3)、受信ありの場合(S3;Yes )、その信号に人又は人が着用・携帯している物を特定する識別コードが含まれているか否か判定される(S4)。
ここで、制御装置20に、予め、人又は人が着用・携帯している物を特定する、服、靴、帽子、眼鏡、アクセサリー、携帯電話等の複数の識別コードを記憶させた歩行者判定用テーブルを格納しておき、S4では、受信した信号の識別コードを、この歩行者判定用テーブルに照合することにより判定する。人又は人が着用・携帯している物を特定する識別コードが含まれていない場合(S4;No)、リターンする。
人又は人が着用・携帯している物を特定する識別コードが含まれている場合(S4;Yes )、次に、受信した信号に二輪車を特定する識別コードが含まれているか否か判定される(S5)。制御装置20に、予め、二輪車を特定する識別コードを記憶させておき、S5では、受信した信号の識別コードをこの記憶情報とを照合することにより判定する。そして、二輪車を特定する識別コードが含まれている場合(S5;Yes )、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で、装置10,13,15を作動させる(S6)。
S6の二輪車衝突用作動特性では、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の作動タイミング(作動開始タイミング)を夫々最速にすると共に、それら装置10,13,15の展開圧力(展開速度)を夫々最大にする。尚、フローチャート中の、Bはバンパーエアバッグ装置10、Hはボンネットポップアップ装置13、Wはウインドウエアバッグ装置15である。
次に、二輪車を特定する識別コードが含まれていない場合(S5;No)、次に、受信した信号に人の着用物のサイズを特定するサイズ特定情報が含まれているか否か判定される(S7)。サイズ特定情報が含まれている場合(S7;Yes )、このサイズ特定情報に基づいて、本実施例の場合、そのサイズが大であるか中であるか小であるか判定される。
ここで、例えば、着用物が服の場合、サイズ特定情報として、サイズ記号(O、LL、L、M、S、JL、JM、JS等)、サイズ番号(36、38等)、サイズ号数(5号、7号、9号、11号)、サイズ実寸(身長、胸囲、腰回り、祖長さ、首回り等)等の種類があるが、制御装置20に、これら種類の少なくとも1つの種類のサイズ特定情報に関するサイズ判定用テーブルを格納しておき、受信した信号のサイズ特定情報を、このサイズ判定テーブルに照合することで、その服サイズが大か中か小かを判定する。
サイズが大の場合(S8;Yes )、予め設定された歩行者(体型大)衝突用の作動特性で装置10,13,15を作動させ(S9)、サイズが中の場合(S8;No、S10;Yes )、予め設定された歩行者(体型中)衝突用の作動特性で装置10,13,15を作動させ(S11)、サイズが小の場合(S8;No、S10;No)、予め設定された歩行者(体型小)衝突用の作動特性で装置10,13,15を作動させ(S12)、夫々リターンする。また、サイズ特定情報が含まれていない場合には(S7;No)、歩行者(体型大)衝突用の作動特性で装置10,13,15を作動させ(S9)、リターンする。
S9の歩行者(体型大)衝突用の作動特性では、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15の作動タイミング(作動開始タイミング)を全て最速にすると共に、それら装置10の展開圧力(展開速度)を全て大にする。本実施例の場合、歩行者(体型大)衝突用作動特性と二輪車衝突用作動特性とを同じにしてある。S11の歩行者(体型中)衝突用の作動特性では、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13の作動タイミングに対して、ウインドウエアバッグ装置15の作動タイミングを遅延させ、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13の展開圧力を大にして、ウインドウエアバッグ装置15の展開圧力を展開圧力大よりも小さな中にする。
S12の歩行者(体型小)衝突用の作動特性では、バンパーエアバッグ装置10の作動タイミングに対して、ボンネットポップアップ装置13の作動タイミングを遅延させ、ボンネットポップアップ装置13の作動タイミングに対して、ウインドウエアバッグ装置15の作動タイミングを遅延させ、バンパーエアバッグ装置10の展開圧力を大にして、ボンネットポップアップ装置13の展開圧力を中にして、ウインドウエアバッグ装置15の展開圧力を展開圧力中よりも小さな小にする。また、受信した信号がない場合には(S3;No)、前記サイズが大きい場合と同じS9の歩行者(体型大)衝突用の作動特性で装置10,13,15を作動させ(S13)、リターンする。
以上説明した衝突保護装置1によれば次の効果を奏する。
制御装置20、衝突検出センサ21、通信アンテナ22及びICリーダ23を設けたので、先ず、車両2の被衝突物との衝突を検出し、その際、瞬時に、被衝突物に装着されたICタグ6と通信し、そのICタグ6から受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別することができる。そして、車両2の被衝突物との衝突を検出した場合に、被衝突物の種類の判別結果に応じて、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15を制御することができる。
そこで、制御装置20が、被衝突物が歩行者でないと判別した場合に、装置10,13,15の全ての作動を禁止するので、車両2の被衝突物との衝突を検出した場合、装置10,13,15が不要な作動を行うということを防止して、消耗品であるインフレータ12,14,17の交換等、これら装置11,13,15の不要な修復に多大な手間と費用が発生することを防止することができる。
制御装置20は、ICタグ6から受信した信号に、人又は人が着用・携帯している物を特定する信号が含まれている場合に、被衝突物が歩行者であると判別するので、被衝突物が歩行者であるか否かほぼ確実に判別し、被衝突物が歩行者の場合には、歩行者衝突用の作動特性で装置10,13,15を確実に作動させ、被衝突物が歩行者でない場合には、装置10,13,15の作動を確実に禁止できる。
制御装置20は、ICタグ6から受信した信号に人の着用物のサイズを特定する信号が含まれている場合に、そのサイズに応じて装置10,13,15の作動特性を変更するので、被衝突物である歩行者の体型に応じた作動特性で装置10,13,15を作動させて、歩行者をその体型に応じて適切に保護することができる。制御装置20は、ICタグ6から受信した信号に二輪車を特定する信号が含まれている場合に、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で装置10,13,15を作動させるので、被衝突物である二輪車に乗車した人を適切に保護することができる。
制御装置20は、ICタグ6から信号を受信できない場合、前記サイズが大きい場合と同じ作動特性で装置10,13,15を作動させるので、被衝突物が、ICタグ6を備え持っていない歩行者、それも衝撃が大きな体型の大きな歩行者であると想定して、装置10,13,15を作動させることができる。通信アンテナ22及びICリーダ23を車両2の複数位置に設けたので、これら通信アンテナ22とICリーダ23により、車両2に衝突する被衝突物に装着したICタグ6と確実に通信して、被衝突物の種類を誤判定することなく確実に判別することができる。
次に、前記実施例を部分的に次のように変更してもよい。
1]ICリーダを省略し、制御装置20が、ICタグ6から通信アンテナ22を介して直接信号を受けて解析し、図6のような制御を実行する。
2]衝突検出センサ21の代わりに、車両の被衝突物の衝突を予知する例えばミリ波レーダーからなる衝突予知センサ(衝突検知手段に相当する)を設け、この衝突予知センサにより衝突が予知された場合に、制御装置20が、被衝突物の種類の判別結果に応じて装置10,13,15を制御する。つまり、図6では、S2が「衝突予知か」の判定に代わる。
3]衝突検知手段として、衝突検出センサ21と前記衝突予知センサの両方を設ける。つまり、例えば、衝突予知が有効となるバンパーエアバッグ装置10においては、衝突が予知されたときから制御可能にし、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15については、衝突が検出されたときから制御可能に構成する。
4]衝突保護手段として、バンパーエアバッグ装置10、ボンネットポップアップ装置13、ウインドウエアバッグ装置15のうちの、1又は2つを省略可能である。また、その他、ボンネット4の上面側にエアバッグを展開させるボンネットエアバッグ装置等、種々の衝突保護手段を設けることが可能である。
5]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にといて種々の変更を付加可能である。
実施例に係る衝突保護装置を備えた車両の平面図である。 衝突保護装置の制御系のブロック図である。 ICタグからの信号を示す図である。 ICタグからの信号を示す図である。 ICタグからの信号を示す図である。 衝突保護装置の制御装置が実行する制御のフローチャートである。
符号の説明
1 衝突保護装置
2 車両
3 フロントバンパー
4 ボンネット
5 フロントウインドウ
6 ICタグ
10 バンパーエアバッグ装置
13 ボンネットポップアップ装置
15 ウインドウエアバッグ装置
20 制御装置
21 衝突検出センサ
22 通信アンテナ
23 ICリーダ

Claims (8)

  1. 車両に衝突する歩行者を保護可能に作動する衝突保護手段と、この衝突保護手段を制御する制御手段とを備えた車両の衝突保護装置において、
    前記車両の被衝突物との衝突を予知又は検出する衝突検知手段と、
    前記被衝突物に装着されたICタグと通信可能な通信手段と、
    前記通信手段によりICタグから受信した信号に基づいて被衝突物の種類を判別する被衝突物判別手段とを備え、
    前記衝突検知手段により衝突が予知又は検出された場合に、前記制御手段は、被衝突物判別手段による被衝突物の種類の判別結果に応じて衝突保護手段を制御することを特徴とする車両の衝突保護装置。
  2. 前記被衝突物判別手段により被衝突物が歩行者でないと判別された場合に、前記制御手段は、衝突保護手段の作動を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両の衝突保護装置。
  3. 前記被衝突物判別手段は、通信手段により受信した信号に、人又は人が着用・携帯している物を特定する信号が含まれている場合に、被衝突物が歩行者であると判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の衝突保護装置。
  4. 前記通信手段により受信した信号に人の着用物のサイズを特定する信号が含まれている場合に、前記制御手段は、そのサイズに応じて衝突保護手段の作動特性を変更することを特徴とする請求項3に記載の車両の衝突保護装置。
  5. 前記通信手段により受信した信号に二輪車を特定する信号が含まれている場合に、前記制御手段は、二輪車衝突用に予め設定された二輪車衝突用作動特性で衝突保護手段を作動させることを特徴とする請求項4に記載の車両の衝突保護装置。
  6. 前記通信手段により信号を受信できない場合、前記制御手段は、前記サイズが大きい場合と同じ作動特性で衝突保護手段を作動させることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両の衝突保護装置。
  7. 前記通信手段を車両の複数位置に設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の車両の衝突保護装置。
  8. 前記衝突保護手段は、フロントバンパーの前側近傍にエアバッグを展開させるバンパーエアバッグ装置と、ボンネットを所定量上昇させて保持するボンネットポップアップ装置と、フロントウインドウの下部側にエアバッグを展開させるウインドウエアバッグ装置、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の車両の衝突保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7845455B2 (en) * 2008-09-04 2010-12-07 Hyundai Motor Company Exterior airbag for vehicles
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