JP2006088487A - インクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法 - Google Patents

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美穂子 谷
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Abstract

【課題】 淡色インク及び/又は淡色処理液であっても、吐出手段から正常に吐出されているか否かを容易に検査できるインクジェット記録用インクの吐出検査方法を提供する。
【解決手段】 マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、着色透明シートを介して透視することにより検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記着色透明シートの色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲である、インクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット記録に際してインク吐出手段からインクジェット記録用インクが正常に吐出しているか否かを検査するインクジェット記録用インクの吐出検査方法に関する。
インクジェット方式の記録装置は、ノズル、スリットあるいは多孔質フィルム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等に記録を行うものであり、小型で安価、静寂性等の利点から精力的に検討が行われている。インクを吐出する方法としては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、高熱により気泡を形成、成長させることにより生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆる熱インクジェット方式等、各種の方式が提案されており、これらの方式により、極めて高精細の画像を得ることができる。
インクジェット記録装置で用いられるインクは、主に溶媒、色材、添加剤から構成される。かかるインクに関しては、(1)紙上でにじみ、かぶりのない高解像度、高濃度で均一な画像が得られること、(2)ノズル先端でのインク乾燥による目詰まりが発生せず、常に吐出応答性、吐出安定性が良好であること、(3)紙上においてインクの乾燥性が高いこと、(4)画像の堅牢性が高いこと等の要求特性がある。
さらに、高精彩のフルカラー印刷を得る上で、高い画像濃度を得ること、画像の滲みが無いこと、また色間における滲みが無いことが重要な課題となっている。
こうした背景から、近年のインクジェット記録においては、更なる吐出安定性・高画質化をめざして、淡色インクを用いた多色での記録や、インク以外の液体組成物(以下「処理液」)を用いた記録方法が盛んになりつつある。淡色インクはフォトインクなどとも呼ばれ、色調表現を豊かにするための低色材濃度のインクである。また、処理液は印字後の画像の浸透性、乾燥性、保存性の向上を目的としたもので、無色または淡色のものが多い。これら淡色インクまたは処理液がノズルから正常に吐出できているか否かは、インク(ノーマルインク)での検査のように紙にノズルチェックパターンに印字するという方法では判別が困難であった。
このような淡色のインク又は淡色処理液が正常に吐出しているか否かを検査をする手法として、種々の方法が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、ブロモチモールブルー等のpH変化によって変色する色素化合物を分散させた記録処理液受容層を形成してなる吐出検査フィルムを用い、該フィルム上に記録処理液を吐出させて変色させることにより、記録処理液の着弾位置を目視により確認し、吐出状況の良否を判断する手法が開示されている。この手法は、処理液と用紙との間の酸−塩基反応を利用したものであり、また、処理液は無色透明に限定されている。
また、下記の特許文献2には、透明インクの液滴とそのまわりの光反射率の変化を検出し、検出した光反射率の変化に応じて透明インク滴の実際の位置を決定し、プリント媒体上の透明インク滴を検出する手法が開示されている。この手法は、反射率を検出する手段が別に必要でコスト的に不利である。
さらに、下記の特許文献3には、顔料インク凝集剤を含有させた処理液(前処理液)の吐出検査方法として、該顔料インク凝集剤に対して呈色反応する検査液を、検査用記録媒体の被記録面に塗布し、検査液が塗布された被記録面に対し、記録ヘッドより処理液を吐出・付着させ、被記録面の呈色の状況を目視で検査する処理液の吐出検査方法が開示されている。この吐出検査方法は、処理液と、検査液を塗布した用紙間の金属塩の呈色反応を利用したものであり、処理液として金属塩を含有されるものに限られるとともに、この方法における処理液は、インクジェット記録用インクよりも前に吐出・付着させる前処理液に限られるものであり、汎用的な方法ではなかった。
特開2000−168106号公報 特開2003−159783号公報 特開2003−326828号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、
本発明の目的は、淡色インク及び/又は淡色処理液であっても、吐出手段から正常に吐出されているか否かを容易に検査できるインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法を提供することにある。
本発明は、視認しづらい淡色インク又は淡色処理液であっても、補色効果により高濃度の色相とすれば、視認容易となることを見出しなされたものである。即ち、
本発明のインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法は、マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、着色透明シートを介して透視することにより検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記着色透明シートの色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲であることを特徴としている。
また、本発明のインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法は、別の態様によると、マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、前記被記録媒体に光を照射して検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記被記録媒体に照射する光の色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲であることを特徴としている。
いずれの態様においても、そのままの状態では目視観察が困難な淡色インク及び/又は処理液の吐出検査を容易に行うことができる。
いずれの態様であっても、マンセル表色系における前記インク及び/又は処理液の色相sと、前記着色透明シートの色相Sにつき、マンセル色相環における前記sとSの範囲が、以下を満たすことが最も容易に視認でき好ましい。
マンセル色相環において、0Y<s≦10Yのとき、9BG≦S≦2RP
マンセル色相環において、0GY<s≦10GYのとき、9B≦S≦2R
マンセル色相環において、0YR<s≦10YRのとき、9G≦S≦2P
ここで、マンセル色相環とは、360°をY,GY,G、BG,B、PB,P,RP,R,YRの領域に分割したものであり、マンセル色相環において9BGから2RPの範囲とは、当然B領域全部、及びPB領域全部を含むものである。その領域を図1及び図2に示す。図1、図2は、マンセル色相環の角度と色相との関係を示すテーブルであり、図1が1Yから4PBの範囲を示し、図2が5PBから10YRの範囲を示す。図1、図2における網掛けの領域が、前述の好ましい色相領域である。
本発明によれば、淡色インク及び/又は淡色処理液であっても、吐出手段から正常に吐出されているか否かを容易に検査できるインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法を提供することができる。
本発明のインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法は、マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、着色透明シートを介して透視することにより検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、
前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記着色透明シートの色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲であることを特徴としている。
以下、本発明のインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法について詳述する。
本発明において検査に用いる淡色インク及び淡色処理液における「淡色」とは、マンセル表色系における明度が7以上であることを意味する。以下、淡色インク及び淡色処理液について説明する。
<淡色インク>
本発明方法において検査対象となる淡色インクは、少なくとも色材、水溶性溶媒、及び水を含有し、画像の粒状感を少なくするため、通常の色材濃度のインクセットに加え、色材濃度を薄めた状態で加えられるインクである。淡色インクは、シアン、イエロー、及びマゼンタの各色のインクに対し吸光度スペクトルにおける極大値の強度が1/2〜1/10である、色材濃度を減らしたインクである。以下、各成分について説明する。
(色材)
色材は、染料、顔料どちらでも構わないが、後述する処理液と併用する場合は、顔料のほうが好ましい。該処理液との混合時に凝集が生じやすいためであると考えられる。顔料の中でも、高分子分散剤(後述の高分子物質)により分散されている顔料、自己分散可能な顔料、樹脂により被覆された顔料、及び高分子グラフト顔料が好ましい。
(水溶性溶媒)
淡色インクに使用される水溶性溶媒としては、水に0.1%以上溶解するものであれば適宜使用できるが、具体的には、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が使用される。
<淡色処理液>
本発明方法において検査対象となる淡色処理液は、少なくとも凝集剤、水溶性溶媒、色材、及び水を含有する。これらの各成分について詳細に説明する。
(凝集剤)
本発明において使用される凝集剤とは、淡色インク中の成分と反応、又は、相互作用をすることで、増粘又は凝集を起こす効果を有する物質のことを示す。具体的には、下記に示す、無機電解質、有機アミン化合物、及び有機酸などが有効に使用される。
淡色処理液中における凝集剤の添加量は、淡色処理液の全質量に対し、0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましい。より好ましくは、0.1質量%以上15質量%以下であり、更に好ましくは、0.25質量%以上10質量%以下である。
(水溶性溶媒)
淡色処理液に含有される水溶性溶媒としては、淡色インクと同様の水溶性溶媒を使用することができる。水溶性溶媒の含有量は、淡色処理液の全質量に対し、1質量%以上60質量%以下、好ましくは、5質量%以上40質量%以下で使用される。
(水)
淡色処理液には、上記の表面張力及び粘度となる範囲で、水が添加される。水の添加量は特に制限は無いが、好ましくは、淡色処理液の全質量に対して、10質量%以上99質量%以下であり、より好ましくは、30質量%以上80質量%以下である。
(色材)
また、淡色処理液には、色材を含有させる。淡色処理液に含有させる色材としては、淡色インクの色材として説明したものと同様のものが使用できる。好ましくは、染料、表面にスルホン酸又はスルホン酸塩を有する顔料、アニオン性自己分散顔料、カチオン性自己分散顔料が用いられる。これら色材は、酸性領域において凝集しにくく、淡色処理液の保存安定性を良化させる効果があるため、好適であると考えられる。
(淡色インク及び淡色処理液への添加剤)
以下、淡色インク及び淡色処理液に対し、適宜、用いることのできる添加剤について説明する。
淡色インク及び淡色処理液には、界面活性剤を用いることもできる。界面活性剤としては、分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する化合物等が有効に使用することができ、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれも使用することができる。更には、上記高分子物質(高分子分散剤)を界面活性剤としても使用することもできる。
<吐出手段>
以上の淡色インク、淡色処理液は、インクジェットプリンタに搭載された吐出手段から吐出される。そして、本発明においては、該吐出手段から正常に淡色インク及び/又は淡色処理液が吐出されているか否かを検査する。インク吐出手段は、ノズル、スリット、多孔質フィルム、等が挙げられる。
<被記録媒体>
本発明方法に使用する被記録媒体としては、好ましいものは、普通紙、コート紙、光沢紙、その他インクジェット記録用ペーパー、などである
本発明においては、被記録媒体にノズルチェックパターンなど画像様に印字された淡色インク又は淡色処理液の色相に対し、マンセル色相環の色相角が180°±45°の範囲内の色相、すなわち概略補色の関係の色相を有する色に着色された着色透明シートを介して透視し観察すると、補色効果が発現し、見かけの色濃度が高くなるため、視認性が向上する。ひいては、既述のインク吐出手段から淡色インク又は淡色処理液が正常に吐出されているか否かを判断することができる。なお、ここでいう補色効果とは、ある色相の165〜180°以内に位置する色相に対して発現するという厳密な定義による補色効果ではなく、見かけの色濃度が濃くなる効果という意味でその語を用いている。
前記マンセル色相環の色相角は、180°±30°の範囲内が好ましく、180°± 15°の範囲内がより好ましい。
<着色透明シート>
本発明において使用する着色透明シートは、検査しようとする、印字された淡色インク又は淡色処理液の色相に応じて、マンセル色相環の色相角が180°±45°の範囲内の色相を有する色に着色された着色透明シートを選択して使用する。
また、着色透明シートの可視光に対しての透過率は、20%以下であることが好ましい。かかる透過率とは、全透過光に対する散乱光の割合を表したもので、全自動ヘーズメーターTC−HIIIDP型(東京電色社製)を用いて測定するものである。
着色透明シートの材質に特に制限はないが、ガラス、プラスチックを初め、上記の透過性を満たすものであれば特に制限はないが、取り扱いやすさや安全性、コスト面からプラスチック製(塩化ビニル樹脂など)が好ましい。
本発明においては、インクジェットプリンターを用いて、淡色インク又は淡色処理液を被記録媒体に印字した後、着色透明シートを介して透視し観察するが、着色透明シートは被記録媒体に当接させてもよいし、離間させてもよい。
透明シートを被せてノズルチェックパターンを確認する際、顕微鏡等を用いるとさらに正確な吐出検査が可能である。また、前記着色透明シート自体が虫眼鏡の役割を持つ凸レンズの機能を持っていてもよい。
次に、本発明のインクジェット記録用インクの吐出検査方法の別の態様について説明する。本発明のインクジェット記録用インクの吐出検査方法は、マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、前記被記録媒体に光を照射して検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記被記録媒体に照射する光の色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲であることを特徴としている。
本態様においては、被記録材料に画像様に印字された淡色インク又は淡色処理液に対し、着色透明シートを介して透視し観察する代わりに、マンセル色相環の色相角が180°±45°の範囲内の色相を有する色の光を照射し観察するということにおいて最初に説明した態様とは異なり、補色効果など視認性が向上するという原理についても前記態様と同様である。従って、相違点である光(光源)について以下に説明する。
本態様において照射する光を出射する光源は、被記録材料に照射したとき、その反射光の色が、マンセル色相環の色相角が180°±45°の範囲内の色相を有する色の光となる光源であればよく、着色フィルターを透過させた白色光の光源、光源色の色相がマンセル色相環における180°±45°の範囲を満たす蛍光ランプ、などが挙げられる。
本発明方法は、ノーマルインクであっても、白色の用紙の上だと視認しづらいイエローインクなどにも適用することができる。
また、本発明は、いずれの態様においても、印字された淡色インク又は淡色処理液の色相と、マンセル色相環の色相角が180°±45°の範囲内の色相(着色透明シート又は反射光の色相)との組み合わせは多数考えられるが、処理液がインクによる画像形成を妨げるような鮮やかな色みを持たないように設定されること、及び一般的に用いられる用紙が白色である場合が多いことを考えると、「黄みの処理液+青の着色透明シート」の組み合わせが好ましい。より具体的には、前記インク又は処理液の色相sが0Y<s≦10Yのとき、前記着色透明シートの色相Sが9BG≦S≦2RPであり、0GY<s≦10GYのとき9B≦S≦2Rであり、0YR<s≦10YRのとき9G≦S≦2Pであることが好ましい。
以上の本発明のインクジェット記録用インクの吐出検査方法は、一般ユーザーが利用するだけでなく、工場での製品出荷検査にも適用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
先ず、以下の組成からなる処理液を調製した。
(処理液の組成)
染料(アニオン性イエロー染料) 0.5質量部
ジエチレングリコール 18質量部
グリセリン 5質量部
硝酸マグネシウム 5質量部
尿素 5質量部
ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル(EO=6) 0.5質量部
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO=12) 0.1質量部
イオン交換水 残部
次に、上記処理液を、800dpi、256ノズルの複数の試作プリントヘッド、及び、複数のインクをそれぞれ単独で収納するメンテナンスユニットを有する試作プリンタを用い、マンセル表色表示にて「5Y9/0.5」の色を有する白色の普通紙にノズルチェックパターンを印字した。印字部分の色はマンセル表色表示にて「5Y8.5/2」の淡色イエローであった。印字したノズルチェックパターンの色相に対し、マンセル色相環の色相角が171°の「7.5B7/4」の色を有する青色に着色された着色透明シートを介して、透視し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[実施例2]
先ず、以下の組成からなる淡色インクを調製した。
(淡色インクの組成)
染料(アニオン性イエロー染料) 1質量部
グリセリン 20質量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 4質量部
オレフィンE1010(日信化学社製界面活性剤) 1質量部
イオン交換水 残部
次に、実施例1と同様の試作プリンタにより、マンセル表色表示にて「N9.5」の色を有する白色の普通紙にノズルチェックパターンを印字した。印字部分の色はマンセル表色表示にて「7.5Y8/8」の淡色イエローであった。印字したノズルチェックパターンの色相に対し、マンセル色相環の色相角が162°の「10B4/14」の色を有する青色に着色された着色透明シートを介して、透視し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[実施例3]
先ず、以下の組成からなる淡色インクを調製した。
(淡色インクの組成)
自己分散性顔料(アニオン性イエロー顔料) 1.2質量部
ジエチレングリコール 11質量部
グリセリン 8質量部
トリエチレングリコールモノエチルエーテル 3質量部
オレフィンE1010(日信化学社製界面活性剤) 1質量部
イオン交換水 残部
次に、実施例1と同様の試作プリンタにより、マンセル表色表示にて「5Y9/6」の色を有する淡黄色の普通紙にノズルチェックパターンを印字した。印字部分の色はマンセル表色表示にて「8Y8/10」の淡色イエローであった。印字したノズルチェックパターンの色相に対し、マンセル色相環の色相角が180°の「8PB3.5/12」の色を有する青紫色に着色された着色透明シートを介して、透視し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[実施例4]
先ず、以下の組成からなる淡色インクを調製した。
(淡色インクの組成)
染料(アニオン性マゼンタ染料) 1質量部
グリセリン 18質量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 4.5質量部
オレフィンE1010(日信化学社製界面活性剤) 2質量部
イオン交換水 残部
次に、実施例1と同様の試作プリンタにより、マンセル表色表示にて「4R8.5/7」の色を有する淡赤色の普通紙にノズルチェックパターンを印字した。印字部分の色はマンセル表色表示にて「5R7/8.5」の淡色マゼンタであった。印字したノズルチェックパターンの色相に対し、マンセル色相環の色相角が136°の「5G3/7」の色を有する緑色に着色された着色透明シートを介して、透視し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[実施例5]
先ず、以下の組成からなる淡色インクを調製した。
(淡色インクの組成)
染料(アニオン性シアン染料) 0.7質量部
グリセリン 12質量部
ジエチレングリコール 10質量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 3質量部
オレフィンE1010(日信化学社製界面活性剤) 1.5質量部
イオン交換水 残部
次に、実施例1と同様の試作プリンタにより、マンセル表色表示にて「6B8/4」の色を有する淡青色の普通紙にノズルチェックパターンを印字した。印字部分の色はマンセル表色表示にて「7.5B7/4」の淡色シアンであった。印字したノズルチェックパターンの色相に対し、マンセル色相環の色相角が171°の「10YR7.5/13」の色を有する黄色に着色された着色透明シートを介して、透視し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[実施例6]
実施例1において印字したノズルチェックパターンが印字された普通紙に対し、反射光の色がマンセル色相環において色相角が162°の「10B4/14」の青色である光を出射する光源から当該光を照射し観察した。すると、ノズルチェックパターンがはっきりと視認でき、直接紙上のノズル印字部分を見るよりも吐出性が確認しやすくなった。
[比較例1]
実施例1において、印字したノズルチェックパターンに対し、マンセル色相環において色相角が36°の「5GY7.5/4.5」の黄緑色の着色透明シートを用いたこと以外は実施例1と同様にして観察した。
[比較例2]
実施例2において、印字したノズルチェックパターンに対し、マンセル色相環において色相角が54°の「2.5YR6.5/12」の橙色の着色透明シートを用いたこと以外は実施例2と同様にして観察した。
[比較例3]
実施例3において、印字したノズルチェックパターンに対し、マンセル色相環において色相角が108°の「8RP4/9」の赤紫色の着色透明シートを用いたこと以外は実施例3と同様にして観察した。
[比較例4]
実施例4において、印字したノズルチェックパターンに対し、マンセル色相環において色相角が45°の「2.5RP4/10」の赤紫色の着色透明シートを用いたこと以外は実施例4と同様にして観察した。
[比較例5]
実施例5において、印字したノズルチェックパターンに対し、マンセル色相環において色相角が63°の「10G2.5/5」の緑色の着色透明シートを用いたこと以外は実施例5と同様にして観察した。
以上の比較例1〜5においては、印字したノズルチェックパターンが視認し難く、吐出検査が不能又は困難であった。
マンセル色相環の角度と色相(1Y〜4PB)との関係をテーブルで示す図である。 マンセル色相環の角度と色相(5PB〜10YR)との関係をテーブルで示す図である。

Claims (3)

  1. マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、着色透明シートを介して透視することにより検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、
    前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記着色透明シートの色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲である、インクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法。
  2. マンセル表色系における明度が7以上のインクジェット記録用インク及び/又は処理液を吐出手段から被記録媒体上に吐出して行うインクジェット記録に際し、前記吐出手段から前記インク及び/又は処理液が正常に吐出しているか否かを、前記被記録媒体に光を照射して検査するインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法であって、
    前記インク及び/又は処理液の前記被記録媒体上における色相と、前記被記録媒体に照射する光の色相との色相角が、マンセル色相環において180°±45°の範囲である、インクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法。
  3. マンセル表色系における前記インク及び/又は処理液の色相sと、前記着色透明シートの色相Sにつき、マンセル色相環における前記sとSの範囲が、以下を満たす、請求項1又は2に記載のインクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法。
    マンセル色相環において、0Y<s≦10Yのとき、9BG≦S≦2RP
    マンセル色相環において、0GY<s≦10GYのとき、9B≦S≦2R
    マンセル色相環において、0YR<s≦10YRのとき、9G≦S≦2P
JP2004276165A 2004-09-22 2004-09-22 インクジェット記録用インク及び/又は処理液の吐出検査方法 Pending JP2006088487A (ja)

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