JP2006088234A - 融解・凝固式ワーク固定装置およびそれを用いた機械加工方法 - Google Patents

融解・凝固式ワーク固定装置およびそれを用いた機械加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワークの穴開け加工時に発生するバリによって、ワークが固定台から浮き上がってしまうことを防止する。
【解決手段】 固定台20は、ワーク40が設置される面において、ワーク固定剤30を流入させる溝部21と、ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴23a〜23cと、を有しており、 これらバリ逃がし穴23a〜23cは、溝部21とそれぞれ繋がっていると共に、ワーク固定剤30が流入するようになっている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、薄板のワークに穴開け加工を施すことができる融解・凝固式ワーク固定装置およびそれを用いた機械加工方法に関する。
従来より、磁石式ワーク固定法が使えないステンレス、非鉄金属、セラミックスなどの材料でできたワーク、その場合でも特に薄板や強度が弱くて壊れやすいものを融解・凝固式ワーク固定剤を介して固定台に固定し、切削加工等の機械加工を行う加工方法が実施されている。
このような機械加工法では、溝が形成された固定台にワークを搭載し、例えばパラフィンなどからなる融解・凝固式ワーク固定剤を用意する。そして、このワーク固定剤を加熱して融解すると共にこの融解した状態のワーク固定剤を固定台の溝に流入させる。続いて、ワーク固定剤を冷却して凝固させることにより、ワーク固定剤を介してワークを固定台に固定する。このような状態でワークに対する機械加工を行う。機械加工としては、例えばワークの表面研磨、表面研削等である。そして、この機械加工終了後に、ワーク固定剤を温水、ホットプレート等により加熱して融解し、ワークを固定台から取り外す。以上のようにして、ワークを容易に固定台に固定すると共に、ワークに機械加工を施している。
ところで、機械加工において、穴開け用ドリルを用いてワークに穴を開けようとすると、穴開け用ドリルがワークを貫通して固定台にまで達し、固定台の表面を切削してしまい、固定台が破損してしまう可能性がある。さらに、穴開け用ドリルにてワークにワークの表面から裏面を貫通する穴を開けることになるため、ワークの裏面にバリが発生することとなる。
上記従来の技術では、ワークに対する機械加工においては、ワークの表面研磨や研削等、ワークの表面を加工する機械工作に限られていたため、固定台の表面は、穴開け加工によって生じたワークのバリを逃がす構造になっていなかった。このため、穴開け加工時において、ワークの裏面と固定台の表面との間にバリが溜まり、ワークが固定台から浮き上がって固定台から剥がれてしまうという問題が生じていた。
本発明は、上記点に鑑み、ワークの穴開け加工時に発生するバリによって、ワークが固定台から浮き上がってしまうことを防止できる融解・凝固式ワーク固定装置およびそれを用いた機械加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、固定台は、ワークが設置される面において、ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴(23a〜23c)を有していることを特徴としている。
このように、固定台のワーク設置面において、ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴が設けられている。これにより、ワークに対する穴開け加工時に発生するワークのバリがバリ逃がし穴に入るため、ワークの裏面と固定台の表面との間にバリが溜まることを防止できる。したがって、バリによってワークが固定台から浮き上がってしまうことを防止することができる。
また、バリ逃がし穴にドリルが挿入することになるので、ドリルによって固定台の表面が破損してしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明では、固定台は、ワークが設置される面において、融解・凝固式固定剤を流入させる溝部(21)と、ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴(23a〜23c)と、を有しており、バリ逃がし穴は、溝部と繋がっていると共に、融解・凝固式固定剤が流入するようになっていることを特徴としている。
このように、固定台のワーク設置面に、溝部およびドリルの移動先の位置であって溝部に繋がっているバリ逃がし穴を設ける。これにより、バリ逃がし穴に融解・凝固式固定剤が流れ込むので、融解・凝固式固定剤とワークの裏面とが密着しやすくなるため、ワークを確実に固定台に固定できる。また、ワークに穴開け加工を行う際、バリがバリ逃がし穴内の融解・凝固式固定剤に混入するため、バリがワークの裏面と固定台との間に溜まりワークが固定台から浮き上がることを防止することができる。
また、バリ逃がし穴にドリルが挿入することになるので、ドリルによって固定台の表面が破損してしまうことを防止できる。
請求項3に記載の発明では、融解・凝固式ワーク固定装置に備えられた固定台(20)にワーク(40)を搭載する工程と、ワークに融解・凝固式固定剤(30)を溶融状態で接触させ、融解・凝固式固定剤を冷却して凝固することにより、ワークを固定台に固定する工程と、ワークに対して穴開け加工を行う工程と、穴開け加工の終了後に融解・凝固式固定剤を加熱して融解することによりワークを固定台から取り外す工程と、を含んでいることを特徴としている。
このように、請求項1または2の融解・凝固式ワーク固定装置を用いて、この装置に備えられた固定台にワークを搭載して穴開け加工を行うことで、ワークと固定台との間にバリを発生させず、ワークを固定台から浮き上がらせないで穴開け加工を行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る融解・凝固式ワーク固定装置の概略ブロック図である。図1に示されるように、融解・凝固式ワーク固定装置100は、ワークを切削するドリルと、制御部と、ワーク(後述する固定台、加熱・冷却用テーブル等は図示していない)とを備えて構成されるいわゆるマシニングセンタである。このような装置100では、制御部に記憶されたプログラムに従って、ドリルにてワークに穴開け加工が施されるようになっている。なお、制御部は後述する加熱・冷却用テーブルの温度制御も行う。
本実施形態では、ワークとして、金属である黄銅製薄板(C2801、寸法;260mm×220mm×3mm)を使用し、この黄銅製薄板に対して精密表面研磨加工および穴開け加工を施すようにしている。
図2は、図1においてワーク近傍の概略斜視図である。以下、図2を参照して図1に示される融解・凝固式ワーク固定装置100においてワークを固定する構成について説明する。
加熱・冷却用テーブル10は、後述するワーク固定剤を融解または凝固させるものであり、型用アルミ材アルミーゴハード(T651、寸法;400mm×300mm×40mm)で構成されている。このような加熱・冷却用テーブル10は、マシニングセンタに取り付けられた状態になっている。
加熱・冷却用テーブル10の一側面には、その一側面からその側面に対向する面に向かってワーク固定剤を溶融するためのシーズヒータ11が配置されている。本実施形態では、このシーズヒータ11として直径13mm、長さ203mm、電力量500Wのものを3本採用している。これらシーズヒータ11は、加熱・冷却用テーブル10の一側面に開けられた設置穴にできるだけ隙間がないように差し込まれて固定されている。
また、加熱・冷却用テーブル10の一側面および一側面に隣接する側面には、ワーク固定剤を凝固させるための複数の貫通穴である冷却水通路が形成されている。この冷却水通路においては、冷却水を導入する冷却水入口管12と冷却水を排水する冷却水出口管13とが所望の冷却水通路に接続されており、冷却水入口管12および冷却水出口管13が接続されていない冷却水通路の各冷却水貫通孔は、各冷却水貫通孔からの冷却水の漏れを防止するための冷却水用封止栓14で塞がれた状態になっている。
なお、この加熱・冷却用テーブル10の表面には、後述する固定台を固定用ボルトで固定するための図示しないネジ孔が設けられている。
固定台20は、ワーク固定剤30を介してワーク40を固定する融解・凝固式固定台であり、磁性材であるステンレス系材料(例えばSUS440、寸法;400mm×300mm×20mm)にて矩形状の外形状を持つように形成されている。この固定台20は、その四隅に固定用ボルト50を介して上記加熱・冷却用テ−ブル10に密着固定されている。これにより、固定台20の裏面と加熱・冷却用テ−ブル10の表面との間に良好な熱伝導を得ている。
本実施形態では、ワーク固定剤30として、接着強度が高く、融点が88℃であるパラフィンを採用する。なお、ワーク固定剤30は、本発明の融解・凝固式固定剤に相当する。
上記固定台20の表面には、ワーク固定剤30を注入する溝部21が格子状に設けられている。本実施形態では、溝部21として固定台20の表面に深さ0.5mm、幅5mmの溝を5mm間隔で彫ってある。この溝部21は、垂直に交わる各溝によりそれぞれが導通しているので、融解した液体状のワーク固定剤30を溝部21内に特定の1箇所から注入すると液体状のワーク固定剤30を溝部21内の全域に注入できる。
そして、固定台20の表面のうち、溝部21を形成していない部分はワーク40の裏面と固定台40の表面とが直接接触する平面部22となる。これにより、ワーク40の下部に位置する溝部21に溶融したワーク固定剤30が流れ込んで凝固すると、ワーク40の裏面と固定台20との隙間がなくなって、ワーク40を固定台20に対して良好な平行度を維持して固定できる。
また、ワーク40にドリルで穴開け加工を施す時、穴開け加工によってワーク40の裏面と固定台20の平面部22との間にバリが生じる。本実施形態では、このバリによって、ワーク40が固定台20から浮き上がってしまうことを防止するため、固定台20の表面にバリ逃がし穴が設けられている。以下、このバリ逃がし穴について詳しく説明する。
図3は、図2に示される固定台20の概略図であり、(a)は固定台20の上視図、(b)は(a)のA−A断面図である。なお、図3(b)において、ワーク40は外形輪郭のみ描いてある。
図3(a)に示されるように、固定台20には、第1〜第3バリ逃がし穴23a〜23cが形成されている。これら第1〜第3バリ逃がし穴23a〜23cは、ワーク固定台20において、ドリルの先端部分に対向する位置、すなわちドリルの移動先の位置にそれぞれ設けられている。
また、各バリ逃がし穴23a〜23cは、溝部21に導通するように設けられている。ここで、導通とは、各バリ逃がし穴23a〜23cと溝部21とが繋がっていることを指す。すなわち、各バリ逃がし穴23a〜23cに溶融したワーク固定剤30が流れ込むことを意味する。したがって、図3(a)に示されるように、第1バリ逃がし穴23aは溝部21の各溝が垂直に交わった位置に配置されている。第2バリ逃がし穴23bは、溝部21の溝の直線部分に配置されている。さらに、本実施形態では、溝部21以外の位置にも第3バリ逃がし穴23cが設けられている。この第3バリ逃がし穴23cは、溝部21から引き延ばされた接続部21aによって溝部21と導通した状態になっている。
そして、図3(b)に示されるように、第2、第3バリ逃がし穴23b、23cは、溝部21の幅および深さよりもそれぞれサイズが大きい。これは、穴開け加工時に用いるドリルの径が溝部21の幅よりも大きいからである。また、穴開け加工時にワーク40の裏面に生じたバリをワーク固定剤30が取り込むための容量を大きくするためでもある。さらに、各バリ逃がし穴23a〜23cのサイズを大きくとることでドリル周りに遊びが生じ、ドリルで固定台20の表面を破損させずに済む。
なお、図3(b)において、溝部21の最外周にワーク固定剤30が注入されていないように描かれているが、これは次の理由による。すなわち、ワーク40を固定台20に設置した後、ワーク固定剤30を凝固させると、表面張力によってワーク固定剤30がワーク40の裏面と溝部21との間に入り込んで凝固する。したがって、溶融したワーク固定剤30が凝固時にワーク40周辺に集合しているのであり、ワーク固定剤30を溶融すると、溝部21全体に流れ出す。
次に、本実施形態によるワーク40の精密表面研磨加工および穴開け加工の方法について説明する。まず、所望の位置にバリ逃がし穴23a〜23cが設けられた固定台20を用意し、図2に示されるように、この固定台20を加熱・冷却用テーブル10上に固定用ボルト50を介して設置する。
続いて、図2、図3に示されるように、ワーク40を固定台20表面の溝部21および平面部22上に載せる。そして、ワーク40の上面に保護シート(図示せず)を被せた後に、約500グラムの重りを保護シートを介してワーク40上に載せる。これにより、ワーク40の下面を固定台20表面の平面部22に隙間無く密着させることができる。
上記保護シートは重りによるワーク40の損傷を防ぐものであるが、保護シートの材質としては、ワーク固定剤30との接着力が小さい材質、具体的にはシリコンゴムが好適である。
そして、ワーク40上に重りを載せた状態で、シーズヒータ11で固定台20の表面温度をワーク固定剤30の融点(88℃)より高い温度(約110℃)に急速加熱する。この後、固体状のワーク固定剤30を溝部21に擦り付けるか、あるいは、あらかじめ融解しておいた液体状のワーク固定剤30を溝部21に流し込む。
ここで、固定台20は上記のごとく110℃に予熱されているから、液体状態のワーク固定剤30が溝部21の表面に接触した際に凝固することなく、液体状態のまま溝部21の全域にスムースに行き渡る。こうして、ワーク固定剤30はワーク40の裏面と固定台20の溝部との間に侵入する。
次に、加熱・冷却用テ−ブル10に冷却水入口管12から冷却水を流し込む。このように、加熱・冷却用テ−ブル10内の各冷却水通路に冷却水を通過させることで加熱・冷却用テ−ブル10を室温まで冷やし、固定台20の表面を急速に冷やす。なお、加熱・冷却テーブル10内の冷却水は、冷却水出口管13を介して排水される。
そして、固定台20の表面温度がワーク固定剤30の融点温度以下になると、ワーク固定剤30が凝固して液体状態から固体状態に相変化し、ワーク40を固定台20表面に密着固定できる。
この後、固定台20上から重りと保護シートをはずす。この際、保護シートをワーク固定剤30との接着力がないシリコンゴムにて構成しているので、保護シートをワーク固定剤30から容易に剥離できる。
上記のようにワーク40を固定台20に固定した後、設定したプログラムに従って、ワーク40に水溶性研削水を振りかけながらワーク40に精密表面研磨加工および穴開け加工を施す。この際、固定台20にバリ逃がし穴23a〜23cが設けられているので、ワーク40を貫通した穴開け用ドリルがバリ逃がし穴23a〜23cに挿入することとなる。
また、ワーク40の裏面にバリが発生したとしても、そのバリが逃がし各穴23a〜23c内の固化したワーク固定剤30に混ざるため、固定台20に対するワーク40の浮き上がりがなく、ワーク40と固定台20との剥がれを防止することができる。これにより、ワーク40の裏面と固定台20の平面部22と間の隙間をゼロに保つことができ、平行度に優れた精度の良い薄板加工を効率良く行うことができる。
こうしてワーク40に穴開け加工を施した後、シーズヒータ11にて加熱・冷却テーブル10を加熱し、固定台20の表面を加熱すると共にワーク固定剤30を溶融して液体状とする。こうすることで固定台20の表面に密着していたワーク40を固定台2から容易に取り外すことができる。そして、次に加工したいワーク40を上述のように固定台20に固定して上記工程を繰り返す。
なお、溝部21に注がれていたワーク固定剤30は、上記穴開け加工時にワーク40と共に研削されて減っていくことがあるが、その際には、次に加工するワーク40を固定台20に固定する前に所望の量のワーク固定剤30を溝部21に注入することにより、溝部21内のワーク固定剤30の量を所望量に保つことができる。
以上、説明したように、本実施形態では、固定台20においてワーク40が設置される面のドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴23a〜23cが設けられている。これにより、ワーク40に対する穴開け加工時に発生するワーク40のバリがバリ逃がし穴23a〜23cに入る、すなわち、バリがバリ逃がし穴23a〜23c内のワーク固定剤30に混入するため、ワーク40の裏面と固定台40の表面との間にバリが溜まることを防止できる。したがって、バリによってワーク40が固定台20から浮き上がってしまうことを防止することができる。
また、バリ逃がし穴23a〜23cにドリルが挿入することになるので、ドリルによって固定台20の表面が破損してしまうことを防止できる。
さらに、バリ逃がし穴23a〜23cにワーク固定剤30が流れ込むので、ワーク固定剤30とワーク40の裏面とが密着しやすくなる。これにより、ワーク40を確実に固定台20に固定できる。
そして、本実施形態では、融解・凝固式ワーク固定装置100を用いて、この装置100に備えられた固定台20にワーク40を搭載して穴開け加工を行っている。これにより、ワーク40と固定台20との間にバリを発生させず、ワーク40を固定台20から浮き上がらせないで穴開け加工を行うことができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、ワーク40として黄銅を用いているが、ステンレス、アルミニウム等の他の金属薄板や非磁性金属、セラミックス、ガラス、樹脂などの材料でできたワーク等を加工できることは言うまでもない。
上記第1実施形態では、バリ逃がし穴23a〜23cは、溝部21と導通した状態とされているが、バリ逃がし穴23a〜23cは必ずしも溝部21と導通していなくても良い。
また、固定台20に形成されるバリ逃がし穴23a〜23cの数や位置は、上記第1実施形態に限定されるものではなく、実施する穴開け加工に応じて固定台20の表面の所望の場所に設けるようにすれば良い。その際、バリ逃がし穴を溝部21と導通させることで、ワーク固定剤30をバリ逃がし穴に導くことができる。
上記第1実施形態では、固定台20は、固定用ボルト50を介して加熱・冷却テーブル10に固定されているだけである。したがって、別の形状のワーク40を固定、加工する場合には、そのワーク40の加工に応じてバリ逃がし穴が形成された固定台20を別に用意しておき、固定用ボルト50の取り付けおよび取り外しによって加熱・冷却テーブル10上の固定台20を交換するだけで良いので、様々なワーク40に様々な加工を効率よく行うことができる。
上記第1実施形態では、固定台20の表面に格子状の溝部21を設けているが、固定台20の表面にワーク40を設置するためのはめ込み溝を掘っておき、このはめ込み溝にワーク固定剤30を介してワーク40を固定するようにしても良い。このような場合、固定台20のはめ込み溝内の所望の位置に穴開け加工用のバリ逃がし穴を設けることとなる。
上記第1実施形態では、ワーク40を固定台20に固定する際、ワーク40を固定台20に載せた後、ワーク固定剤30を溝部21に注入して凝固させ、ワーク40を固定台20に固定しているが、先に固定台20にワーク固定剤30を流入させ、この後、ワーク40を固定台20に載せ、ワーク固定剤30を凝固させてワーク40を固定台20に固定するようにしても構わない。
本発明の一実施形態に係る融解・凝固式ワーク固定装置の概略ブロック図である。 図1においてワーク近傍の概略斜視図である。 図2に示される固定台の概略図であり、(a)は固定台の上視図、(b)は(a)のA−A断面図である。
符号の説明
100…融解・凝固式ワーク固定装置、10…加熱・冷却用テーブル、
20…固定台、21…溝部、23a〜23c…第1〜第3バリ逃がし穴、
30…ワーク固定剤、40…ワーク。

Claims (3)

  1. 融解・凝固式固定剤(30)を介してワーク(40)を固定する固定台(20)および前記ワークに穴開け加工を施すドリルを備えた融解・凝固式ワーク固定装置であって、
    前記固定台は、前記ワークが設置される面において、前記ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴(23a〜23c)を有していることを特徴とする融解・凝固式ワーク固定装置。
  2. 融解・凝固式固定剤(30)を介してワーク(40)を固定する固定台(20)および前記ワークに穴開け加工を施すドリルを備えた融解・凝固式ワーク固定装置であって、
    前記固定台は、前記ワークが設置される面において、前記融解・凝固式固定剤を流入させる溝部(21)と、前記ドリルの移動先の位置にバリ逃がし穴(23a〜23c)と、を有しており、
    前記バリ逃がし穴は、前記溝部と繋がっていると共に、前記融解・凝固式固定剤が流入するようになっていることを特徴とする融解・凝固式ワーク固定装置。
  3. 請求項1または2に記載の融解・凝固式ワーク固定装置(100)を用いて、ワーク(40)に加工を施す機械加工方法であって、
    この融解・凝固式ワーク固定装置に備えられた固定台(20)にワーク(40)を搭載する工程と、
    前記ワークに融解・凝固式固定剤(30)を溶融状態で接触させ、前記融解・凝固式固定剤を冷却して凝固することにより、前記ワークを前記固定台に固定する工程と、
    前記ワークに対して穴開け加工を行う工程と、
    前記穴開け加工の終了後に前記融解・凝固式固定剤を加熱して融解することにより前記ワークを前記固定台から取り外す工程と、を含んでいることを特徴とする機械加工方法。
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