JP2006087987A - 電解槽及びそれを用いる電解水生成装置 - Google Patents

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博成 大城
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Abstract

【課題】 電解槽の電極セル内に電解液が等しく均一に流れるようにして、電解セル内で水流抵抗を増加させることもなく、電極板の使用枚数が増加した場合でも、電解槽の能力及び効率を向上させ、ひいては電解槽の寿命を向上させる。該電解槽を具備し、安定した所望のアルカリ性水及び酸性水を得ることができる電解水生成装置を提供する。
【解決手段】 複数の電極板21〜25及び同隔膜3によって複数の電解セル11〜15が形成されている電解槽1において、電解槽1の電解液導入口81の通水路71内に整流体10が配置され
、通水路71に供給されてきた電解液が整流体10に当ることにより、電解液の流れに乱流が生じて、均等な液流が電解セル入口31を通じ電解セル11内に流入するようにする。整流体は、電解液導入口81側に開口した有底円筒形の整流基体a1と、これの頂部より電解セル入口31側に伸びる液流案内板a2とによって構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電解槽及びそれを用いる電解水生成装置に関するものである。
電解水生成装置は、基本的に、電解槽によって電解液が電気分解され、アルカリ性水と酸性水が吐水口より得られるものである。一般に、電解槽の印加電圧を制御することにより、得られるアルカリ性水及び酸性水のpHを細かく区別して得られるようにした電解水生成装置が多い。場合によっては、ORPを制御することにより、還元水が得られるものもある。
いずれにしても、電解槽に導入する電解液は、水道水や地下水が原水として用いられる
。原水は、フィルターによって塩素、トリハロメタン、重金属などが除去され、場合によっては、逆に食塩が加えられたり、カルシウムが加えられたりされた後に、電解槽で電気分解される。
従って、電解水生成装置は、電解槽の電解能力の性能が基本になる。電解能力の性能は
、電気分解の印加電圧を制御することによる供給電気量に依存する。しかしながら、印加電圧あるいは供給電気量ばかりでなく、電解槽への電解液流量、電解槽での電解液滞留時間、電解槽の容量および構造などに依存する。実用的には、隔膜を介して3以上の多数の電極板を有する電解槽は、電解槽内で各隔膜と各電極板から形成されるセルが3以上の多数個形成されるため、電解液を各セルに均等に流すことや、電解液の流圧を均一にすることが難しい課題である。かかる電解液と電解槽の構造から決まる電気分解性能は、得られるアルカリ性水と酸性水の水質を大きく決定づける。
このような背景から、イオン水生成器の電解槽の従来技術としては、下記の特許文献に記載のものが知られている。
特開平7−222978号公報 特許文献1には、イオン水生成器の電解槽の発明が開示されており、特許文献1のイオン水生成器の電解槽は、複数の電極板と電極板間の外周縁部に配設した電気絶縁性のある弾性部材とにより電解液に対して気密性がありしかも前記電極板間に電解電圧が印加できる容器を形成した電解槽容器と、電極板間に配設する隔膜紙を挟んだ電極板スぺーサーと、電極板のそれぞれの外側の一端に配設した排水ノズルと、電極板のいずれか一つの外側の他端に配設した給水ノズルから構成されている。そして、この特許文献1記載のイオン水生成器の電解構においては、薄手容器に構成した電解槽1の一端側に給水ノズル6を、他端側に酸性水排水ノズル3とアルカリイオン水排水ノズル13とをそれぞれ設け、電解槽1内の給水ノズル6に連通してプール室8Bを形成させ、プール室8Bから流入水下流側部位に、水の流路断面積を狭める複数の排水溝8A,18Aを設けている。
つぎに、イオン水生成装置の従来技術としては、下記の特許文献に記載のものが知られている。
特開平8−39067号公報 特許文献2には、イオン水生成器の電解槽の発明が開示されており、特許文献2のイオン水生成装置の発明は、電解槽7内に、隔膜15を介して、アルカリイオン水を生成するための負電極13及び酸性イオン水を生成するための正電極12を設け、前記電解槽7の水導入口8には、その電解槽7に導入される水の流れを均一にさせる円錐整流面17Aを有する整流体17を設けており、これによって、電解槽7内において水に含まれるスケールの滞留を防ぐものである。
しかしながら、上記特許文献1に記載される技術は、プール室から電解セルの流路途中の流路断面積を狭めるため、水流抵抗がプール内で大きくなってしまう欠点を有する。従って、電解槽の耐圧を強化する必要があるという欠点を有する。
また、上記特許文献2に記載される技術は、電解槽が円筒形の浄水カートリッジを具備する特別な実施例が示されている。しかしながら、実用的に最もよく用いられている電解槽は、複数の電解セルが並列的に配列され、全体として直方体を有するものであり、従って、特許文献2に記載される技術は、一般には適用が難しく、極めて特殊な技術である。
ところで、一般的に、多く実用化されている電解槽の形状は、通常、直方体である。そして、一対の電極板を有する電解槽では、電解セルが2個に区画され、1個づつの電解セルで制御されるが、例えば電極板が3個用いられると、電解セルは3個に区画され、2個の電解セルと1個の電解セルに分けて制御される。電極板が5個、7個と増設されると、電解セルも5個、7個と増える。前者は3個と2個の電解セルに分けて、後者は4個と3個の電解セルに分けられて制御される。このように、電極板の増加に伴い、電解槽の構造が複雑になり、電解液の流れも均等でなくなるのに加えて、電解セル数が増え、複数の電解セルが同時に制御される。その結果、従来は、電解槽の能力、性能が所望とおり実現されないという問題があった。
本発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、電解槽の電解液導入口の通水路内に整流体を配置することによって、各電極セル内に、電解液が等しく均一に流れるようにして、電解セル内で水流抵抗を増加させることもなく、電極板の使用枚数が増加した場合でも、電解槽内の電解液の流れを均等にすることができ、電解槽の能力及び効率を向上させ
、ひいては電解槽の寿命を大幅に向上させることができるうえに、従来技術のような特殊な形状の電解槽にのみ適用されるものではなく、汎用性を具備している電解槽を提供すること、並びに、本発明による電解槽を具備していて、安定した所望のアルカリ性水及び酸性水を得ることができる電解水生成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明による電解槽は、セパレータに保持された複数の電極板及び同隔膜によって複数の電解セルが形成され、各電解セル内の電極板に電解電圧を印加して電解液を電気分解する電解槽において、電解槽の電解液導入口の通水路内に整流体が配置され、通水路に供給されてきた電解液が整流体に当ることにより、電解液の流れに乱流が生じて、均等な液流が電解セル入口を通じ電解セル内に流入するようにしたことを特徴とするものである。
請求項2の発明による電解槽は、上記請求項1記載の電解槽であって、整流体が、電解液導入口側に開口した有底円筒形の整流基体と、これの頂部より電解セル入口側に伸びる液流案内板とよりなる整流体によって構成されることを特徴とするものである。
請求項3の発明による電解槽は、上記請求項1記載の電解槽であって、整流体が、円錐状整流基体の表面に多数の凸起を有する整流体によって構成されることを特徴とするものである。
請求項4の発明による電解槽は、上記請求項1記載の電解槽であって、整流体が、円錐状整流基体の表面に螺旋形の凸条を有する整流体によって構成され、通水路に供給されてきた電解液の液流によって整流体が回転するようになされていることを特徴とするものである。
請求項5の発明による電解水生成装置は、請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の電解槽が具備されることを特徴とするものである。
本発明の電解槽によれば、電解槽の電解液導入口の通水路内に整流体を配置することによって、各電極セル内に、電解液が等しく均一に流れるようにして、電解セル内で水流抵抗を増加させることもなく、また電極板の使用枚数が増加した場合でも、電解槽の電解セル内での電解液の流れを均等にすることができ、電解槽の能力及び効率を向上させ、ひいては電解槽の寿命を大幅に向上させることができるうえに、従来技術のような特殊な形状の電解槽にのみ適用されるものではなく、汎用性を具備しているという効果を奏する。
また、本発明による上記の電解槽を具備する電解水生成装置によれば、安定した所望のアルカリ性水及び酸性水を得ることができるという効果を奏する。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1は、本発明による電解槽の第1の実施形態を示す分解斜視図である。図2は、同電解槽の要部拡大縦断面図である。図3は、本発明による電解槽に用いられる整流体の具体例を示す斜視図で、図3aは、整流体の第1の具体例を、図3bは、整流体の第2の具体例を、図3cは、整流体の第3の具体例を、それぞれ示している。図4は、本発明による電解槽の第2の実施形態を示す要部拡大縦断面図である。図5は、本発明の電解槽が具備された電解水生成装置の概略斜視図である。
まず、図1、図2および図3aを参照すると、本発明の第1実施形態による電解槽1は
、セパレータ61〜65に保持された5個の電極板21〜25と、4個の隔膜31〜34と、エンドプレート4、及びベースプレート5によって、5個の電解セル11〜15に区画されている。
各セパレータ61〜65の下部及び上部にそれぞれ通水路が2個づつ設けられている。ここで、セパレータは、給水口81側より、セパレータ61〜65とそれぞれ順に並べられ、セパレータ61〜65の下部に通水路71が区画される。同様に、通水路72(図示略)がセパレータ61〜65の下部に、また通水路73及び74(図示略)がセパレータ61〜65の上部に区画される。セパレータ61、63、65は、通水路71と電解セル11、13、15と連通するように、セパレータ下部に電解セル入口31、33、35が設けられ、通水路73と電解セル11、13、15と連通するように、セパレータ上部に電解セル出口41、43、45(図示略)が設けられる。同様に、セパレータ62、64は、通水路72と電解セル12、14と連通するように、セパレータ下部に電解セル入口32、34(図示略)、また通水路74と電解セル12、14と連通するように、セパレータ上部に電解セル出口42、44(図示略)が設けられる。そして、通水路71はエンドプレート4に設けた給水口81に、通水路72は給水口82に、通水路73は吐水口83に、通水路74は吐水口84にそれぞれ連通する。
なお、エンドプレート4は、パッキング53によって絶縁されている。ベースプレートは、パッキング51及び保護膜52によって絶縁されており、以下、これらを総称してベースプレート5と呼ぶ。
本発明においては、電解槽1の電解液導入口81及び/又は82の通水路71及び/又は72内に整流体10が配置される。そして、通水路71及び/又は72に供給されてきた電解液が整流体10に当ることにより、電解液の流れに乱流が生じて、均等な液流が電解セル入口を通じ電解セル11内に流入するようにしたものである。各電解セル11〜15内の電極板2に電解電圧を印加して、電解液を電気分解するものである。
なお、この第1実施形態では、電解槽1の電解液導入口81の通水路71内に整流体10が配置されており、整流体10の形状は、図3に詳しく示されている。すなわち、図3aに示す第1の具体例では、整流体10aは、電解液導入口81側に開口した有底円筒形の整流基体a1と、これの頂部より電解セル入口11側に伸びる液流案内板a2とによって構成されている。
この第1実施形態の整流体10aによれば、通水路71に供給されてきた電解液の直線状流れを、電解液導入口81側に開口した有底円筒形の整流基体a1によって反転させて
、エネルギ方向を変えると同時に、乱流を生じさせ、さらに、この乱流となされた電解液の流れを、整流基体a1の頂部より電解セル入口11側に伸びる液流案内板a2によって導き、均等な水流が電解セル入口31、33、35を通じて電解セル11、13、15内に流れるようになされているものである。なお、電解セル入口の数及び位置に対応して、整流体10aの設置数を増やし、電解セル入口31、33、35を通じて電解セル11、13、15内に流れる水流を、2段、3段と細かく制御させることは、勿論可能である。
また、上記整流体10aの寸法は、電解槽1の能力から決定される電極板21〜25の大きさと個数によって決定し、通常は部品の標準化により電極板21〜25の個数を変えて能力を変更する。このため、整流体10aの寸法は適宜変更されるが、例えば、本実施例においては整流体10aの長さ×1と×2の比を1/4〜1/2、具体的には×1を8.0〜10.0mm、×2を30.5〜32.5mmに設定するとよい。このさい、整流体10aの高さY1と液流案内板a2の高さY2の比を1/3〜1/2、具体的にはY1を6.5〜8.5mm、Y2を9.4〜11.4mm、液体案内板a2の下縁傾斜角度θを10〜30°に設定せしめるとよい。
つぎに、本発明の実施形態における電解槽内の電解液の流れについて説明する。電解液は、給水口81より電解槽に供給され、通水路71に流れ込む。電解液が通水路71に所定の圧力でもって流れ込むと、整流体10aの存在により、通水路71に供給されてきた電解液の直線状流れが、電解液導入口81側に開口した有底円筒形の整流基体a1によって反転して、エネルギ方向を変えると同時に、乱流が生じ、さらに、この乱流状の電解液の流れが、整流基体a1の頂部より電解セル入口11側に伸びる液流案内板a2によって導かれて、均等な電解液の水流が電解セル入口31、33、35を通じて電解セル11、13、15内に流れ込むものである。一方、同時に、電解液は、別の給水口82より電解槽に供給され、通水路72に流れ滞留し、電解セル入口32、34を通じて電解セル12
、14に流れ込む。
電解セル11から15が電解液で満たされると、電極板2に所定の電解電圧が印加され
、電気分解される。電極板21、23、25は陽極、22、24は印極を構成する。電解セルに電解液が均等に流れ込むことによって、電気分解が均質に行なわれ、電解セル11
、13、15ではアルカリ性水、電解セル12、14では酸性水がそれぞれ得られる。
電解セル11、13、15は、通水路71と対極にある通水路73と電解セル出口41
、43、45を通じて連通し、吐水口83より、アルカリ性水が吐出される。一方同時に
、電解セル12、14は、通水路72と対極にある通水路74と電解セル出口42,44と連通し、吐水口84より酸性水が吐出される。
図5は、本発明の上記実施形態の電解槽1が具備された電解水生成装置2の概略斜視図である。ここで、電解水生成装置2は、電解槽1、フィルターカートリッジ8、食塩筒9から基本的に構成され、それらが水管で連通される。
この電解水生成装置2に、上述の本発明の第1実施形態の電解槽1を用い、水道水からアルカリ性水及び酸性水を生成させる実験を行なった。
すなわち、水道水は、フィルターカートリッジ8を通り、塩素や鉛が除去される。つぎに、食塩筒9を通過して、所定の食塩濃度の電解液が電解槽1に供給される。この実験例では、電極板21〜25の各電極の電解電圧は一定で安定していることが確認され、アルカリ性水及び酸性水は、所望の通り得られた。
これに対し、複数の電解セルが並列的に配列され、全体として直方体となされている従来の電解槽の場合には、電解セルへの電解液の流れが均等でないため、電極毎の電解電圧は一定の値を示さなかった。その結果、設計どおりの電解能力が得られず、例え得られた場合でも電解槽全体としての能力であって、電解セルそれぞれが所望の設計値を示すことは無かった。
なお、上記の第1の実施形態では、通水路71にのみ整流体10aを設けた場合について説明したが、通水路72に整流体10aを設けても勿論良い。ここで、本実施形態の場合に、通水路71にのみ整流体10aを設けた理由は、本実施形態の場合、給水口81と給水口82に供給する電解液量を8:2の比率にしていることと、給水口81と給水口82とが連通する電解セルの数が、それぞれ3個と2個と、比較的少ないからである。
本発明によれば、電解液量の量が多いほど、また電解セルが3個以上と、使用枚数が増加した場合でも、電解槽1の電解液導入口81の通水路71内に整流体10aを配置することによって、各電極セル内に、電解液が等しく均一に流れ、電解セル内で水流抵抗を増加させることもなく、電解槽の能力及び効率を向上させ、ひいては電解槽の寿命を大幅に向上させることができるものである。
つぎに、図4は、本発明による電解槽の第2の実施形態を示す要部拡大縦断面図である
。この第2実施形態において、上記第1実施形態の場合と異なる点は、電極板が21〜27の7個に増設されたものである。従って、電解セルも11〜17の7個に区画され、通水路71と連通する電解セルは11、13、15、17の4個、通水路72と連通する電解セルは12,14、16の3個となっている。本第2実施形態の場合、通水路71及び72の両方に、上記の整流体10aが設けられた場合に、最も著しい良い効果が得られた
つぎに、本発明の電解槽1において使用する整流体10の別の具体例について説明する
図3bは、本発明の電解槽において使用する整流体の第2の具体例を示すものである。同図を参照すると、整流体10が、円錐状整流基体b1の表面に不規則な大きさ及び形状を有する多数の凸起b2を有する整流体10bによって構成されている。そして、この整流体10bが、電解槽1の電解液導入口81及び/又は82の通水路71及び/又は72内に配置される。なお、好適には、上記整流体10bの凸起b2と凸起b2との間の距離L1は0.5〜5.5mm、凸起b2の高さHは4.0〜11.0mm、基体の長さL2は30.5〜32.5mmに設定せしめるとよい。
この第2の具体例による整流体10bによれば、通水路71及び/又は72に供給されてきた電解液の流れに、整流体表面の凸起b2によって乱流を起こすことにより、均等な水流が電解セル入口31〜35を通じて電解セル11〜15内に流れるようになされているものである。
図3cは、本発明の電解槽において使用する整流体の第3の具体例を示すものである。同図を参照すると、整流体10が、円錐状整流基体c1の表面に螺旋形の凸条c2を有する整流体10cによって構成されている。そして、この整流体10cが、電解槽1の電解液導入口81及び/又は82の通水路71及び/又は72内に配置される。なお、図示は省略したが、整流体10cの円錐状整流基体c1の先端部が、ベースプレート5の内壁に設けられた凹部に嵌め入れられて、電解液の液流によって整流体10cが、あたかも回転コマのように、回転可能に取り付けられている。また、好適には、上記整流体10cの基体の長さLは30.5〜32.5mm、同基体からの螺旋形凸条c2の高さは0〜11mmに設定せしめるとよい。
この第3の具体例による整流体10cによれば、通水路71及び/又は72に供給されてきた電解液の液流によって整流体10cが回転するようになされている。従って、この回転する整流体10cによって、通水路71及び/又は72に供給されてきた電解液の直線状流れを回転エネルギに変え、同時に回転流を生じさせることにより、均等な水流が電解セル入口31〜35を通じて電解セル11〜15内に流れるようになされているものである。
つぎに、上記第2及び第3の具体例による整流体10b、10cを用いて、上記第1実施形態の場合と同様の実験を行なった。
すなわち、上記の電解水生成装置2に、本発明の第1実施形態の電解槽1を用いるとともに、電解槽1の電解液導入口81の通水路71内に、第2及び第3の具体例による整流体10b、10cをそれぞれ配置し、水道水からアルカリ性水及び酸性水を生成させた。
これにの実験例においても、電極板21〜25の各電極の電解電圧は一定で安定していることが確認され、アルカリ性水及び酸性水は、所望の通り得られた。
なお、本発明による電解槽、及びこれを用いた電解水生成装置の構成部品及び配置は、本明細書に記載したものにのみ、限定されるものではなく、本明細書では、最低限の部品による配置例でもって説明したものである。
また、整流体10の形状も、図3a、図3b、図3cに記載のものに限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、その他の種々変形が可能である。
本発明による電解槽の第1の実施形態を示す分解斜視図である。 図1の電解槽の要部拡大縦断面図である。 本発明による電解槽に用いられる整流体の具体例を示す斜視図で、図3aは、整流体の第1の具体例を、図3bは、整流体の第2の具体例を、図3cは、整流体の第3の具体例を、それぞれ示している。 本発明による電解槽の第2の実施形態を示す要部拡大縦断面図である。 本発明の電解槽が具備された電解水生成装置の概略斜視図である。
符号の説明
1:電解槽
2:電解水生成装置
3:隔膜
4:エンドプレート
5:ベースプレート
8:フィルターカートリッジ
9:食塩筒
10:整流体
10a:整流体
a1:有底円筒形の整流基体
a2:液流案内板
10b:整流体
b1:円錐状整流基体
b2:凸起
10c:整流体
c1:円錐状整流基体
c2:螺旋形の凸条
11〜17:電解セル
21〜27:電極板
31〜37:電解セル入口
51:パッキング
52:保護膜
53:パッキング
61〜67:セパレータ
71〜74:通水路
81、82:給水口
83、84:吐水口

Claims (5)

  1. セパレータに保持された複数の電極板及び同隔膜によって複数の電解セルが形成され、各電解セル内の電極板に電解電圧を印加して電解液を電気分解する電解槽において、電解槽の電解液導入口の通水路内に整流体が配置され、通水路に供給されてきた電解液が整流体に当ることにより、電解液の流れに乱流が生じて、均等な液流が電解セル入口を通じ電解セル内に流入するようにしたことを特徴とする電解槽。
  2. 整流体が、電解液導入口側に開口した有底円筒形の整流基体と、これの頂部より電解セル入口側に伸びる液流案内板とよりなる整流体によって構成されることを特徴とする、請求項1記載の電解槽。
  3. 整流体が、円錐状整流基体の表面に多数の凸起を有する整流体によって構成されることを特徴とする、請求項1記載の電解槽。
  4. 整流体が、円錐状整流基体の表面に螺旋形の凸条を有する整流体によって構成され、通水路に供給されてきた電解液の液流によって整流体が回転するようになされていることを特徴とする、請求項1記載の電解槽。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の電解槽が具備されることを特徴とする、電解水生成装置。
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JP2011168871A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Hoshizaki Electric Co Ltd 有隔膜電解槽の電解槽構造
EP3575439A4 (en) * 2017-01-26 2020-04-08 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha ELECTROLYTIC BATH, ELECTROLYSIS DEVICE, ELECTROLYSIS METHOD, AND HYDROGEN PRODUCTION METHOD
CN116022956A (zh) * 2022-12-14 2023-04-28 重庆文理学院 一种将高浓度废液转化为储能电解液的装置及方法
WO2024070570A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解槽

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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