JP2006087367A - キャップ取外し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】菌接種や菌掻き作業等の工程へと続く準備工程として、効率よく栽培容器からキャップを取り外すことのできるキャップ取外し装置を提供することにある。
【解決手段】コンテナ11に収容された複数の栽培容器10をコンテナごと水平に直線状に搬送する搬送手段13と、搬送手段13による搬送方向Hに対して直交する方向に水平に往復移動可能に設けられ、搬送手段13による栽培容器の搬送の中途で、栽培容器10に装着されたキャップを保持して栽培容器10から取り外し、その後、キャップを保持した状態で搬送方向に対して直交する方向に移動する取外し部22とを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、きのこの栽培容器に被せられたキャップを栽培容器から取り外すキャップ取外し装置に関するものである。
エノキタケ、ホンシメジ等のきのこの人工栽培では、おが屑、コヌカ等を主体とする培基を栽培用の容器(栽培容器)に充填して種菌を接種し、培養を行う栽培方法が普及している。
この人工栽培方法では、まず培基が充填された栽培容器にキャップを被せ、栽培容器ごと殺菌処理をする。そして、栽培容器からキャップを取り外して培基に種菌を接種し、その後再び栽培容器にキャップを装着して所定の温度と湿度の培養室内で菌を培養し、栽培容器内に菌糸を蔓延させる。このキャップは、栽培容器の開口部を閉塞して、培養時における栽培容器内への雑菌の進入を防止するために栽培容器に被せられるものである。菌糸が栽培容器内に蔓延したところで再びキャップを取り外し、培基表面の古い菌を掻き出す菌掻きを行う。それから、所定温度、湿度の発生室にて栽培容器の開口部から外方へ子実体を生長させ、これを収穫する。
このように上記栽培方法では、栽培容器からキャップを取り外す作業を、種菌接種と菌掻き作業の前段階で少なくとも2回行うが、従来この作業は機械により自動化されている。
図5は、従来のキャップ取外し装置の概略を説明する平面図である。複数個の栽培容器10はコンテナ11に収納され、コンテナ11ごと搬入側Aから搬出側Bへと搬送手段100によって搬送される。キャップ取外し手段は、矢印Cで示される搬送手段100の搬送方向と直交する方向(矢印E方向)に設置されている。搬送手段100の中途位置Dに搬送されたコンテナ11は、中途位置Dから矢印E方向にある取外し位置Fへと一旦移送され、そこでキャップ取外し手段によってキャップが栽培容器から取り外される。キャップが取り外された栽培容器は、コンテナごと再び中途位置Dへと戻され、矢印C方向の搬出側Bへと搬送される。
これによれば、多数の栽培容器からキャップを取り外す作業が自動化され便利である。
ところで、上記構成のキャップ取外し装置は、多数の栽培容器から効率良くキャップを取り外すことができ便利であるが、種菌接種や菌掻き作業の準備工程として、さらなる時間短縮による効率化が望まれていた。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、種菌接種や菌掻き作業等の工程へと続く準備工程として、効率よく栽培容器からキャップを取り外すことのできるキャップ取外し装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、本発明のキャップ取外し装置は、コンテナに収容された複数の栽培容器をコンテナごと水平に直線状に搬送する搬送手段と、前記搬送手段による搬送方向に対して直交する方向に水平に往復移動可能に設けられ、搬送手段による栽培容器の搬送の中途で、栽培容器に装着されたキャップを保持して栽培容器から取り外し、その後、キャップを保持した状態で搬送方向に対して直交する方向に移動する取外し部とを有することを特徴とする。
これによれば、キャップの取り外された栽培容器は、速やかに次工程に移行でき、作業時間の短縮化に効果的である。
また、栽培容器から取り外したキャップを保持した取外し部が、搬送方向に対して直交する方向に移動した先には、キャップの付着物を除去するキャップクリーナが設けられていることを特徴とする。
また、前記取外し部は、昇降移動可能に設けられ、下降している状態から上昇することにより前記キャップをキャップのフランジ部下面で掛止して、キャップを栽培容器から取り外す保持部と、コンテナ内の栽培容器各々に対応して、鉛直方向に伸びる姿勢で配設された複数本の押さえ棒と、前記押さえ棒を下方へ付勢するよう張設されたスプリングとを有し、前記保持部が上昇してキャップの上面によって前記押さえ棒が上方に押し上げられることにより、前記スプリングが圧縮されて反発力を生じ、前記押さえ棒がキャップを前記保持部に押しつけてキャップが保持されることを特徴とする。
また、前記保持部は、コンテナに収容された栽培容器の列ごとに、キャップを保持する一対の平行な把持爪が複数組設けられて形成されていることを特徴とする。
また、前記取外し部が、キャップを保持した状態で搬送手段側へ戻った後に、後続のコンテナが搬送されてくることで、後続のコンテナ内の栽培容器に装着されたキャップに、前記保持部によって保持されているキャップが押し出されて落下し、回収されることを特徴とする。
本発明によれば、栽培容器から効率よくキャップを取り外して、キャップの取り外された栽培容器を速やかに次の工程へと移行させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、キャップ取外し装置の平面図であり、図2はキャップ取外し装置の正面図である。また、図3、図4は、キャップ取外し装置によるキャップ取り外し動作を説明する概略図である。
このキャップ取外し装置20は、栽培容器内の培基中の古い菌を掻き出す菌掻き作業の前段階で、栽培容器からキャップを取り外す際に使用されるものである。
図4に示されるように、きのこの栽培に用いられる栽培容器10は、広口瓶形状に形成され、瓶肩部10aから連続して上方に形成される瓶首部10bの上部が開口して開口部10cとなっている。栽培容器10の上部に被せられるキャップ12は、フランジ部12aと筒部12bとを有し、キャップ12を栽培容器10に装着する際には、筒部12bが瓶首部10bの上部外周を囲むようにして装着される。フランジ部12aの外径は筒部12bの外径よりも大きく、フランジ部12aは外周にわたって側方に張り出している。
栽培容器10の取扱いは、複数個の栽培容器10が収容されるコンテナ単位で行われる。例えば、1個のコンテナ11には、縦4個×横4個の合計16個の栽培容器10が収容される。
図1、図2に示されるように、キャップ取外し装置20は、本体フレーム23、搬送手段13、キャップ取外し手段14及びキャップクリーナ15を有している。
搬送手段13は、複数個の栽培容器10をコンテナ11ごと水平に直線状に搬送する。このような搬送手段13としては、チェーン式のコンベアが好適である。
図1に示されるように搬送手段13の先端は搬入部13a、後端は搬出部13b、搬入部13aと搬出部13bとの間がキャップ取外し位置19となっており、搬入部13aからキャップ取外し位置19にコンテナ11ごと搬入された栽培容器10は、このキャップ取外し位置19にてキャップ取外し手段14によりキャップが取り外された後、搬出部13bへと移動されて排出され、次の菌掻き工程へと移行される。キャップ取外し位置19でキャップ取外し手段14によって複数の栽培容器10から1度にキャップ12が取り外される。尚、矢印Hは、搬送手段13による栽培容器10の搬送方向を示す。搬入部13a、キャップ取外し位置19、搬出部13bは、直線上に位置している。
キャップクリーナ15は、搬送手段13のキャップ取外し位置19の側方に設けられ、コンテナ1個に収容される複数の栽培容器10各々のキャップに対応して、栽培容器の数と同じ数のブラシ16が栽培容器と同じ配列で配設されている(図2参照)。ブラシ16は、合成繊維等からなるブラシ毛が円形状に植設されており、複数のブラシ16は、ブラシ毛を上方に向けた姿勢で支持部17上に立設されている。また、複数のブラシ16は、支持部17に取り付けられた電動モータ18を駆動源として、それぞれの軸線16aを中心に一斉に回転するように設けられている。
キャップ取外し手段14は、容器押さえ21と取外し部22を有し、コンテナ内の複数の栽培容器を容器押さえ21によって同時に押さえつけて固定している間に、取外し部22によって複数の栽培容器から1度にキャップを持ち上げて取り外す動作をする。
取外し部22の具体的な構成について説明する。
図2に示されるように取外し部22は、移動部24、昇降フレーム30、保持部25及びキャップ押さえ32を有する。取外し部22は、ガイド部26に沿って搬送方向Hに直交する方向へ水平に往復移動可能となっている。
ガイド部26は、キャップクリーナ15の上方とキャップ取外し位置19の上方の、両方にわたって水平に掛け渡され、両端部が本体フレーム23に固定されている。移動部24は、電動モータ27の回転軸に連結されたクランク機構28により、ガイド部26にガイドされて、これに沿って水平に往復移動可能となっている。クランク機構28は、一端が電動モータ27の回転軸に固定されたクランクアーム28aと、一端が移動部24に回動自在に軸支されたクランクアーム28bを有し、クランクアーム28a、28bの他端同士が回動自在に連結されて成る。尚、移動部24を移動させる機構は、クランク機構に限定されないことはもちろんである。
図3、図4に示されるように移動部24の両側部側の上面には、それぞれエアシリンダ29、29が載置され固定されている。2個のエアシリンダ29のロッド29aは、それぞれ移動部24を貫通して下方に伸びる姿勢で、伸縮自在となっている。
昇降フレーム30は、両側部側がそれぞれ2個のエアシリンダのロッド29a、29aの先端に固定されて、2本のロッド29a、29aの伸縮により水平な姿勢で昇降移動可能となっている。
そして、昇降フレーム30の下部に固定されている保持部25は、ロッド29a、29aの伸縮によって最高位置から最低位置の間で昇降移動する。
また、保持部25と昇降フレーム30は、移動部24と共に搬送方向Hに対して直交する方向S(図1参照)に往復移動可能となっている。
保持部25は、断面L字状に曲折した平板からなる2本の把持爪31が、下部先端31aを互いに対向させて搬送方向Hに伸びる姿勢で配設されたものを一対とし、これが複数組、並列に隣接して構成されている。把持爪31の下部先端31a側がL字状に曲折して、キャップ12をフランジ部12a下面で掛止する掛止部となっている。
把持爪31の組の数は、コンテナに収容され、搬送手段13で搬送される栽培容器の搬送方向Hに連なる列(以下、単に栽培容器の列と言う場合がある)の数に等しい。
また、1組の把持爪31の向い合う下部先端31aの間(先端間)31bの距離は、キャップ12の筒部12bの外径よりも若干大きく、フランジ部12aの外径よりも小さく設定される。そして、昇降フレーム30の下部から複数組の把持爪31が下方に突出して保持部25が構成され、昇降フレーム30の下面側と、一対の把持爪31、31とによって囲まれる保持用空間36が、栽培容器の列の数と同数形成される。この搬送方向Hに伸びる複数の保持用空間36は、搬入部13a側に搬入開口部36aを、搬出部13b側に搬出開口部36bをそれぞれ有している。
キャップ押さえ32は、保持部25によるキャップ保持の補助をなす。つまり、保持部25によって保持されたキャップ12が揺動して落下しないよう、その姿勢を安定させるために、キャップ12の上面を上方から押さえて固定する役目をなす。
キャップ押さえ32は、複数本の押さえ棒33と、各押さえ棒33の上下の位置を規制する規制部34からなる。鉛直方向に延びる姿勢で配設される押さえ棒33は、コンテナに収容される栽培容器10に対応して、栽培容器の数に等しい数が、栽培容器と同じ配列で設けられる。また、押さえ棒33は、断面四角形であるとよい。
規制部34は、移動部24の上方に断面四角形の複数本のパイプ35を有する。複数本のパイプ35は、その軸線を搬送方向Hに一致させた状態で、互いに平行に等間隔あけて配置される。パイプ35の数は、栽培容器の列の数に等しい。
水平に配置される複数本のパイプ35の両端部側には上限ストッパーと下限ストッパーが設けられており、複数本のパイプ35の上下移動は、上限、下限を設けて同じ高さの範囲内に規制される。
複数本の押さえ棒33はそれぞれ、パイプ35、移動部24及び昇降フレーム30を貫通して鉛直方向に配設されている。2つのリング部42、43が所定距離あけてパイプ35を挟むように押さえ棒33に外嵌されることにより、押さえ棒33に対してパイプ35は所定範囲内で移動可能に固定される。また、押さえ棒33は、移動部24及び昇降フレーム30に対しては、それぞれ上下移動自在となっている。
こうして、上限、下限ストッパーによるパイプ35の上下移動の規制に伴って、押さえ棒も上下移動が上限と下限の間の所定範囲内に規制される。
押さえ棒33の挿入されている移動部24と昇降フレーム30の貫通穴の上部開口側には、それぞれベアリング45、46が設けられて、移動部24と昇降フレーム30に対する押さえ棒33の上下移動を円滑にしている。押さえ棒33の下部先端には、キャップの上面に当接する当接部37が設けられている。当接部37は、樹脂で形成されるとよく、ゴム等の弾性体、或いはスポンジによって形成されるとさらに好適である。また、複数の押さえ棒33の当接部37は、それぞれ対応する保持用空間36内に配置されている。
また、押さえ棒33の下部側にはスプリング40が外嵌されている。スプリング40は、その両端部が昇降フレーム30の上部側と押さえ棒33の下部先端側との間に介挿されて、押さえ棒33を下方へ付勢するように張設されている。
押さえ棒33の当接部37に当接するようなものが下方にない場合は、複数本の押さえ棒33は、パイプ35が上方のリング部に当接した状態で、下限ストッパーに係止されて、最下限の位置にある。この状態でさらに、保持部25がロッド29aの突出によって最低位置にあるときは、保持用空間36内において当接部37の下方には、栽培容器に装着されたキャップの上面が当接部37に当接することなく、キャップの上部が水平な姿勢で進入可能な充分な空間が形成される(図3参照)。
保持部25の下方に設けられている容器押さえ21は、複数個の押さえ部38からなる。押さえ部38は、搬送方向Hに伸びる姿勢の1枚の板材47と、板材47の下部に板材47の長手方向に沿って固定される断面円形の1本の棒材48から形成される。複数の押さえ部38は、各々の板材47の面を対向させた状態で、等間隔あけて互いに平行に配置されている。こうして隣合う押さえ部38同士の間には、搬送方向Hに延びる空間39が形成される。この空間39の数は、コンテナに収容される栽培容器の列の数に等しい。
また、同じ数設けられる空間39と保持用空間36は、各々1個ずつで1組となって上下に揃っている。
このような構成からなる押さえ部38は、搬送方向における端部で本体フレーム23に固定されている。
次に、上記構成からなるキャップ取外し装置20の動作について説明する。
複数の栽培容器10はキャップ12が装着された状態でコンテナ11に収納されており、コンテナ11ごと搬入部13aから搬送手段13上に搬入される。そして、コンテナ11は搬送方向Hへ移動し、キャップ取外し位置19で一旦移動が停止し、静止する。
この際、図1に示すように、キャップ取外し装置の搬入部13a側に、別体の搬送装置44を接続し、搬送装置44によって自動的に次々と、栽培容器がコンテナごと搬入部13aに搬入されるよう構成してもよい。
取外し部22は、コンテナ11がキャップ取外し位置19内に入る以前に、キャップ取外し位置19の上方に位置して静止している。このとき、保持部25は、昇降フレームと共に2個のエアシリンダのロッドの突出によって最低位置に降りている状態にある。
このような状態で待機している取外し部22に対して、複数の栽培容器がキャップ取外し位置19へ進入してくる。すると、複数の栽培容器10は、搬送方向Hへ水平に移動するに伴って、栽培容器10の列の先頭から順にその瓶首部10aが列ごとに、対応する容器押さえ21の空間39内に進入していく。これと同時に、栽培容器に装着されているキャップは、先頭の栽培容器のものから順に、搬入開口部36aを介してフランジ部12aが当接部37の下方の保持用空間36内に進入していき、筒部12bも保持部の先端間31bに進入する(図3参照)。このときは、当接部37はキャップ上面に当接していない状態である。
こうして全ての栽培容器の上部が容器押さえ21の空間39内に進入し、キャップのフランジ部12aが保持用空間36内に進入して、コンテナがキャップ取外し位置19内に搬入された時点で、搬送手段13によるコンテナの移動を停止する。
この状態で2個のエアシリンダ29のロッド29aを縮退させ、昇降フレーム30と共に保持部25を上昇させて保持部25が最高位置まできたところで静止させる。これにより、キャップは、フランジ部12a下面に保持部25の掛止部が掛止され、保持部と共に上昇する。このとき容器押さえ21の棒材48が瓶肩部10aに上方から当接して栽培容器10の上昇を抑制するので、キャップ12のみが保持部25に保持されて上昇し、栽培容器10から取り外される(図4参照)。
キャップ12の取り外しにあたって、複数本の押さえ棒33が、それぞれ対応するキャップの上面を上方から押さえることで、キャップが揺動して落下することがないように保持部側に押さえ付けて固定している。
つまり、キャップ12の上方に位置していた押さえ棒33の当接部37が、保持部25の上昇に伴うキャップの上昇により、キャップ12の上面の略中央に当接する。そして、押さえ棒33が、さらに上昇するキャップに持ち上げられてスプリング40を圧縮させながら上昇する。このとき、まず上方のリング部42に当接していたパイプ35が下方のリング部に当接し、さらに押さえ棒がキャップに持ち上げられることで、パイプが下限ストッパーから離れて上方へと移動する。そして、保持部が最高位置まで上昇した際には、上限ストッパーにパイプが係止されて、パイプ35と押さえ棒33のそれ以上の上方への移動が阻止される。
こうして、押さえ棒33が上昇するに従って、スプリング40が圧縮されていき、スプリングの圧縮による反発力がキャップ12を下方に押し下げる方向に作用する。キャップは保持部25に掛止されて下方への落下が防止されているので、保持部と押さえ棒に挟まれて固定され、揺動することなく安定した姿勢で保持される。
複数個の栽培容器から同時にキャップを取り外したら、取外し部22をその状態を維持したまま、水平に側方へと移動させる。最高位置にある保持部によって保持されているキャップは、栽培容器との間に充分な距離が設けられるので、取外し部22が水平に、直交方向Sへ移動する際には、これと同時に移動するキャップが栽培容器に当たって落下することがない。
取外し部22が移動した先には、複数のブラシ16が下方で待機している。そこで、再び、2個のエアシリンダのロッドが突出し、保持部が前述の最低位置と最高位置の間の中途位置まで下降する。保持部と共に下降した複数のキャップ内には、それぞれ対応するブラシが挿入される。このとき、キャップの上面には当接部が当接していて、スプリングが圧縮されており、その反発力によって押さえ棒がキャップを下方のブラシに押しつけている。この状態で、ブラシがその軸線16aを中心に回転することにより、キャップ内に付着した古い菌等の付着物を強力に掻き落として除去することができる。この際、押さえ棒は、断面四角形に設けられてその回転が防止されている上に、樹脂からなる当接部がキャップの上面に大きな摩擦力で当接するので、ブラシの回転に伴うキャップの共回りを防止できる。
キャップの洗浄が終了したら、エアシリンダのロッドを縮退させて、再び保持部を最高位置まで上昇させ、ブラシからキャップを離す。そして、キャップを保持している取外し部を、キャップ取外し位置19の上方まで水平に移動させて戻す。移動後、エアシリンダのロッドを伸長させて、保持部を最低位置まで下降させる。
保持部を下降させると、キャップも下降し、押さえ棒も下降する。このとき、まず下方のリング部に当接していたパイプが上方のリング部に当接し、さらなる押さえ棒の下降により、パイプが上限ストッパーから外れて、下限ストッパーによって係止される。圧縮されていたスプリングは、押さえ棒の下降により徐々に伸長され、保持部を最低位置まで下降させた際には、押さえ棒の当接部はキャップの上面から離れた状態にある(図3の栽培容器がない状態)。このとき、キャップは、保持部によって掛止されている状態である。
この取外し部の状態は、栽培容器がキャップ取外し位置19に搬送されてくる前の前述の待機状態と同じである。
この状態で、キャップの装着された栽培容器を収容した後続のコンテナ11が、搬送手段13によって前記同様にキャップ取外し位置19へと搬送されてくる。すると、前述同様、後続のコンテナ内の栽培容器の列の先頭から順に、その瓶首部10aが列ごとに、対応する容器押さえ21の空間39内に進入していく。これと同時に、栽培容器に装着されているキャップは、先頭の栽培容器のものから順に、搬入開口部36aを介してフランジ部12aが保持用空間36内に進入していき、筒部12bが保持部の先端間31bに進入する。これにより、保持部に掛止されていた先行の栽培容器のキャップは、後続のコンテナ内の栽培容器に装着されているキャップによって押し出されて、搬出部13b側のものから順に保持部から外れて、搬出開口部36bを介して搬出部13b側へと落下する。キャップが保持部から押し出された先の下方には回収箱(図示せず)が設置されており、キャップは回収箱内に落下して回収される。回収されたキャップは、古い菌等の付着物が取り除かれているので、そのまま再利用することができる。
後続の栽培容器は、前述と同様の動作により、キャップが取り外され、取り外されたキャップはキャップクリーナによって洗浄される。
上記動作が繰り返されて、次々と栽培容器のキャップが取り外され、キャップが取り外された栽培容器は、コンテナごと移動して次の工程へと移される。
上記実施形態では次のような効果を得ることができる。
従来のキャップ取外し装置では、キャップを取り外すにあたって、栽培容器は搬送手段の中途位置Dから取外し位置Fへと移動しなければならなかったので、中途位置Dと取外し位置Fの間の往復に時間を要することとなり、作業時間短縮のネックとなっていた。
上記実施形態では、取外し部が移動するので、栽培容器は搬送方向から外れて移動する必要がなく、栽培容器の搬入から搬出までの時間を短縮化でき、キャップを取り外した後は速やかに次の工程へと移動できる。つまり、菌掻き作業の準備を素早く行うことができる。
以上、本発明につき好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論である。
本発明によるキャップ取外し装置の平面図である。 キャップ取外し装置の正面図である。 キャップ取外し装置のキャップの取外し動作を説明する概略図である。 キャップ取外し装置のキャップの取外し動作を説明する概略図である。 従来のキャップ取外し装置の概略図である。
符号の説明
10 栽培容器
11 コンテナ
13 搬送手段
14 キャップ取外し手段
15 キャップクリーナ
32 キャップ押さえ
34 規制部

Claims (5)

  1. コンテナに収容された複数の栽培容器をコンテナごと水平に直線状に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段による搬送方向に対して直交する方向に水平に往復移動可能に設けられ、搬送手段による栽培容器の搬送の中途で、栽培容器に装着されたキャップを保持して栽培容器から取り外し、その後、キャップを保持した状態で搬送方向に対して直交する方向に移動する取外し部とを有することを特徴とするキャップ取外し装置。
  2. 栽培容器から取り外したキャップを保持した取外し部が、搬送方向に対して直交する方向に移動した先には、キャップの付着物を除去するキャップクリーナが設けられていることを特徴とする請求項1記載のキャップ取外し装置。
  3. 前記取外し部は、
    昇降移動可能に設けられ、下降している状態から上昇することにより前記キャップをキャップのフランジ部下面で掛止して、キャップを栽培容器から取り外す保持部と、
    コンテナ内の栽培容器各々に対応して、鉛直方向に伸びる姿勢で配設された複数本の押さえ棒と、
    前記押さえ棒を下方へ付勢するよう張設されたスプリングとを有し、
    前記保持部が上昇してキャップの上面によって前記押さえ棒が上方に押し上げられることにより、前記スプリングが圧縮されて反発力を生じ、前記押さえ棒がキャップを前記保持部に押しつけてキャップが保持されることを特徴とする請求項1または2記載のキャップ取外し装置。
  4. 前記保持部は、コンテナに収容された栽培容器の列ごとに、キャップを保持する一対の平行な把持爪が複数組設けられて形成されていることを特徴とする請求項3記載のキャップ取外し装置。
  5. 前記取外し部が、キャップを保持した状態で搬送手段側へ戻った後に、後続のコンテナが搬送されてくることで、後続のコンテナ内の栽培容器に装着されたキャップに、前記保持部によって保持されているキャップが押し出されて落下し、回収されることを特徴とする請求項4記載のキャップ取外し装置。

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