JP2006087250A - モータ制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ただ一つのゲインを調整するだけで共振を抑えることのできるモータ制御装置と制御方法を提供する。
【解決手段】位置制御手段と、速度制御手段と、モータ駆動手段を備えたモータ制御装置において、実際速度と仮想負荷速度の差の仮想差速度を生成する加算器と、仮想差速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を発生する第1係数器と、トルク指令から補償トルク指令を減算する減算器と、補償トルク指令で加減速される仮想負荷とで構成される補償トルク生成手段を備えるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】位置制御手段と、速度制御手段と、モータ駆動手段を備えたモータ制御装置において、実際速度と仮想負荷速度の差の仮想差速度を生成する加算器と、仮想差速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を発生する第1係数器と、トルク指令から補償トルク指令を減算する減算器と、補償トルク指令で加減速される仮想負荷とで構成される補償トルク生成手段を備えるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボットや工作機械等の機械共振を抑制することができるモータ制御装置に関する。
従来の機械共振を抑制するモータ制御装置には、特許文献1がある。
図6は特許文献1の機械共振信号を得る原理を示す図である。図5において、101は等価剛体系、102は共振系、103は等価剛体モデル手段、104は比例補償手段、105は積分補償手段である。トルクu(t)は外乱トルクd(t)が減算されてモータと機械を加減速する。モータと機械は2慣性系で近似されており、等価剛体系101と共振系102に分離して構成している。モータ速度(電動機角速度)から等価剛体モデル手段で得た剛体の場合の速度を減算し、共振成分だけの機械共振信号を得る。状態オブザーバの帯域ωfとQf 、およびモータを含む機構のパラメータとしてγとD0 のパラメータを設定しなければならないが、ωf とQf は必要に応じて、自由に設定できるパラメータであり、パラメータγとD0 は容易に計算あるいは測定できる電動機と負荷(伝達機構)の慣性モーメントと粘性摩擦係数とから計算できる。または、機械共振系の共振周波数と反共振周波数とを測定して、γを計算することも容易である。つまり、容易にパラメータの調整が行なえる。図6は図6で得られた機械共振信号を用いて振動抑制を可能にしたモータ制御装置である。図6において201は電動機駆動装置、202は電動機と機械、203は機械共振検出装置、204、205は積分器、206は制振フィードフォワードゲイン、207は符号反転器である。機械共振検出装置203で得られた機械共振信号は、2個の積分器204、205を通した後、制振フィードフォワードゲインkfを乗じてトルク指令にフィードフォワードされ、共振を抑制する。
特開平7−337057号公報
図6は特許文献1の機械共振信号を得る原理を示す図である。図5において、101は等価剛体系、102は共振系、103は等価剛体モデル手段、104は比例補償手段、105は積分補償手段である。トルクu(t)は外乱トルクd(t)が減算されてモータと機械を加減速する。モータと機械は2慣性系で近似されており、等価剛体系101と共振系102に分離して構成している。モータ速度(電動機角速度)から等価剛体モデル手段で得た剛体の場合の速度を減算し、共振成分だけの機械共振信号を得る。状態オブザーバの帯域ωfとQf 、およびモータを含む機構のパラメータとしてγとD0 のパラメータを設定しなければならないが、ωf とQf は必要に応じて、自由に設定できるパラメータであり、パラメータγとD0 は容易に計算あるいは測定できる電動機と負荷(伝達機構)の慣性モーメントと粘性摩擦係数とから計算できる。または、機械共振系の共振周波数と反共振周波数とを測定して、γを計算することも容易である。つまり、容易にパラメータの調整が行なえる。図6は図6で得られた機械共振信号を用いて振動抑制を可能にしたモータ制御装置である。図6において201は電動機駆動装置、202は電動機と機械、203は機械共振検出装置、204、205は積分器、206は制振フィードフォワードゲイン、207は符号反転器である。機械共振検出装置203で得られた機械共振信号は、2個の積分器204、205を通した後、制振フィードフォワードゲインkfを乗じてトルク指令にフィードフォワードされ、共振を抑制する。
しかしながら、従来のモータ制御装置は、状態オブザーバの帯域ωfとQf 、およびモータを含む機構のパラメータのγとD0を設定しなければならす、特にγは共振周波数と反共振周波数を測定して設定する必要があるので、調整に多大な時間と技術を要していた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、ただ一つのゲインを調整するだけで共振を抑えることのできるモータ制御装置と制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、位置指令と実際位置の差を制御処理して速度指令を生成する位置制御手段と、速度指令と実際速度の差を制御処理してトルク指令を生成する速度制御手段と、トルク指令からモータに流す電流を生成するモータ駆動手段を備えたモータ制御装置において、実際速度と仮想負荷速度の差の仮想差速度を生成する加算器と、仮想差速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を発生する第1係数器と、トルク指令から補償トルク指令を減算する減算器と、補償トルク指令で加減速される仮想負荷とで構成される補償トルク生成手段を備えるようにしたものである。
請求項2に記載の本発明は、位置指令と実際位置の差を制御処理して速度指令を生成する位置制御手段と、速度指令と実際速度の差を制御処理してトルク指令を生成する速度制御手段と、トルク指令からモータに流す電流を生成するモータ駆動手段を備えたモータ制御装置の制御方法において、実際速度と仮想負荷速度の差をとり仮想差速度を生成するステップと、仮想速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を生成するステップと、トルク指令から補償トルク指令を減算するステップと、補償トルク指令により加減速される仮想負荷の速度を演算するステップという手順で補償トルク指令を生成するようにしたものである。
請求項2に記載の本発明は、位置指令と実際位置の差を制御処理して速度指令を生成する位置制御手段と、速度指令と実際速度の差を制御処理してトルク指令を生成する速度制御手段と、トルク指令からモータに流す電流を生成するモータ駆動手段を備えたモータ制御装置の制御方法において、実際速度と仮想負荷速度の差をとり仮想差速度を生成するステップと、仮想速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を生成するステップと、トルク指令から補償トルク指令を減算するステップと、補償トルク指令により加減速される仮想負荷の速度を演算するステップという手順で補償トルク指令を生成するようにしたものである。
本発明によると、ただ一つのゲインを調整するだけで共振を抑えることのできるモータ制御装置と制御方法が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の構成を示すブロック図である。図1において、1は位置制御手段、2は速度制御手段、3はモータ駆動手段、4はモータ、5は位置検出手段、6は機械、7は位置速度変換手段、8は補償トルク指令生成手段である。位置制御手段1は位置指令θrefから実際位置θfbを減算し、位置偏差Δθをもとめ、さらに制御処理をして速度指令ωrefを生成する。速度制御手段2は速度指令ωrefから実際速度ωfbを減算して速度偏差Δωをもとめ、さらに制御処理してトルク指令Trefを生成する。モータ駆動手段3はトルク指令Trefを電流指令Irefに変換し、次に電流指令Irefから実際電流Ifbを減算し、電流偏差ΔIをもとめ、制御処理をして電圧指令Erefを生成し、さらに、PWMなどにより電力増幅をしてモータに印加する。モータに電圧が印加されると実際電流Ifbが流れ、トルクを発生する。モータは摩擦負荷や粘性負荷や慣性モーメントに応じた加速度を発生する。位置検出手段5はモータの実際位置θfbを検出し、位置制御手段1にフィードバックする。位置速度変換手段7は実際位置θfbを微分して実際速度ωfbを生成する。補償トルク指令生成手段8はモータの実際速度ωfbと仮想負荷速度ωverを減算し、係数knを乗算して、補償トルク指令Trefcを生成する。仮想負荷速度ωverは補償トルク指令を仮想慣性モーメントJnで除し、積分して得られる。
図2は、本発明の制御ブロック図である。図2において、21は位置制御手段、22は速度制御手段、23はモータトルク速度伝達関数、24は積分器、25はモータと機械の結合剛性の伝達関数、26は負荷のトルク速度伝達関数、27は積分器、28は微分器、29は係数kn、30は仮想慣性モーメントのトルク速度伝達関数、31は加算器である。本発明の特徴は補償トルク指令生成手段32を備えた点である。補償トルク指令生成手段32は、実際速度ωfbから仮想負荷速度ωverを減算し、係数knを乗じて補償トルク指令を生成する。仮想負荷速度ωverは補償トルク指令で仮想負荷の慣性モーメントJnを加減速することで得られる。
図3は、トルク指令を正弦波を加え、正弦波の周波数を1Hzから10kHzまで掃引したときのトルクと速度の位相差、モータの振幅相対値をシミュレーションしたものである。シミュレーションの条件は,モータ慣性モーメントJm=0.0001kgm2、機械慣性モーメントJL=0.002kgm2、モータ機械結合バネ定数ks=1000Nm/rad、モータ機械結合粘性制動係数D=0,00001Nms/radで係数knを変化させたものである。kn=0.0125のときは、図3の位相41、振幅51、kn=0.025のときは、位相42、振幅52、kn=0.05のときは、位相43、振幅53、kn=0.1のときは、位相44、振幅54、kn=0.2のときは、位相45、振幅55とknを増加させるにしたがって共振のピーク値は減少する。
さらにknを増加させると共振のピーク値は共振点を下げて増加する。図4は更にknを増加させたときのシミュレーション結果である。kn=0.4のときは、位相46、振幅56、kn=0.8のときは、位相47、振幅57、kn=1.6のときは、位相48、振幅58、kn=3.2のときは、位相49、振幅59というように共振ピーク値はknを増加させるほど大きくなる。
本発明の特徴はただ一つの係数を変化させて、最も共振ピーク値が小さくなるknに設定することである。シミュレーションの例ではkn=0.1が最適になる。
さらにknを増加させると共振のピーク値は共振点を下げて増加する。図4は更にknを増加させたときのシミュレーション結果である。kn=0.4のときは、位相46、振幅56、kn=0.8のときは、位相47、振幅57、kn=1.6のときは、位相48、振幅58、kn=3.2のときは、位相49、振幅59というように共振ピーク値はknを増加させるほど大きくなる。
本発明の特徴はただ一つの係数を変化させて、最も共振ピーク値が小さくなるknに設定することである。シミュレーションの例ではkn=0.1が最適になる。
図5は、本発明の制御方法を示すフローチャートである。図5において、ステップST1で実際速度と位相負荷速度の差をとり仮想差速度を生成する。次に、ステップST2で仮想速度に第1の係数knを乗算して補償トルク指令を演算する。次にステップST3でトルク指令から補償トルク指令を減算する。次に、ステップST4で仮想負荷速度を補償トルク指令を係数1/knで時間積分するという手順で補償トルク指令を生成するものである。
本発明は、工作機械や産業用ロボットを駆動するモータ制御装置として利用することができる。
1 位置制御手段
2 速度制御手段
3 モータ駆動手段
4 モータ
5 位置検出手段
6 機械
7 位置速度変換手段
8 補償トルク指令生成手段
21 位置制御手段
22 速度制御手段
23 モータトルク速度伝達関数速度指令発生部
24 積分器
25 モータ機械結合伝達関数
26 機械トルク速度伝達関数
27 積分器
28 微分器
29 第1の係数
30 仮想負荷トルク速度伝達関数
31 加算器
32 補償トルク指令生成手段
2 速度制御手段
3 モータ駆動手段
4 モータ
5 位置検出手段
6 機械
7 位置速度変換手段
8 補償トルク指令生成手段
21 位置制御手段
22 速度制御手段
23 モータトルク速度伝達関数速度指令発生部
24 積分器
25 モータ機械結合伝達関数
26 機械トルク速度伝達関数
27 積分器
28 微分器
29 第1の係数
30 仮想負荷トルク速度伝達関数
31 加算器
32 補償トルク指令生成手段
Claims (2)
- 位置指令と実際位置の差を制御処理して速度指令を生成する位置制御手段と、速度指令と実際速度の差を制御処理してトルク指令を生成する速度制御手段と、前記トルク指令からモータに電流を流すモータ駆動手段を備えたモータ制御装置において、
前記実際速度と仮想負荷速度の差の仮想差速度を生成する加算器と、
前記仮想差速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を生成する第1係数器と、
前記トルク指令から前記補償トルク指令を減算する減算器と、
前記補償トルク指令で加減速される仮想負荷とで構成される補償トルク生成手段を備えていることを特徴とするモータ制御装置。 - 位置指令と実際位置の差を制御処理して速度指令を生成する位置制御手段と、速度指令と実際速度の差を制御処理してトルク指令を生成する速度制御手段と、トルク指令からモータに流す電流を生成するモータ駆動手段を備えたモータ制御装置の制御方法において、
実際速度と仮想負荷速度の差をとり仮想差速度を生成するステップと、
前記仮想速度に第1の係数を乗じ補償トルク指令を生成するステップと、
前記トルク指令から前記補償トルク指令を減算するステップと、
前記補償トルク指令により加減速される仮想負荷の速度を演算するステップという手順で補償トルク指令を生成することを特徴とするモータ制御装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270692A JP2006087250A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | モータ制御装置および制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004270692A JP2006087250A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | モータ制御装置および制御方法 |
Publications (1)
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JP2006087250A true JP2006087250A (ja) | 2006-03-30 |
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ID=36165275
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JP2004270692A Pending JP2006087250A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | モータ制御装置および制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006087250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103101451A (zh) * | 2011-11-13 | 2013-05-15 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 双轮毂电机电子差速与调速集中控制器 |
JP2017090350A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 株式会社ロボテック | 仮想負荷付与装置 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004270692A patent/JP2006087250A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103101451A (zh) * | 2011-11-13 | 2013-05-15 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 双轮毂电机电子差速与调速集中控制器 |
CN103101451B (zh) * | 2011-11-13 | 2016-04-20 | 湖南晟通科技集团有限公司 | 双轮毂电机电子差速与调速集中控制器 |
JP2017090350A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 株式会社ロボテック | 仮想負荷付与装置 |
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