JP2006085521A - 情報伝達方法及びホスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信ネットワークに接続された或るホスト装置から送信された情報が、その通信ネットワークには接続されていないが別の通信ネットワークに接続された別のホスト装置に伝達されるようにする。
【解決手段】第一のホスト装置(180A)から第一のネットワーク(16A)に接続された第一の記憶装置(100A1)の共有記憶領域(11A1)に、情報を書き込むステップと、第一のネットワークと第二のネットワーク(16B)に接続された第三のホスト装置(180B)によって、第一の記憶装置の共有領域に記憶された情報を読み出すステップと、第三のホスト装置によって、読み出された情報を第二のネットワークに接続された第二の記憶装置(100B)の共有領域(13B)に書き込むステップと、第二のホスト装置(180C)によって、第二の記憶装置の共有領域に書き込まれた情報が読み出されるステップとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介して情報を伝達するための技術に関する。
この種の技術として、例えば、特開平5−257840号公報に開示の分散掲示板システムが知られている。この分散掲示板システムは、掲示板システムと、他の掲示板システムとを備えている。掲示板システムは、複数の一時格納用掲示板と、掲示板部と、分配処理部とを備えており、他の掲示板システムは、受信処理部と、掲示板部とを備えている。分配処理部は、分配テーブルを持っており、その分配テーブルには、複数の一時格納用掲示板にそれぞれ対応付けられた複数の分配先名(掲示板部の名称)が登録されている。掲示板システムの或る一時格納用掲示板に情報が書かれた場合、分配処理部が、その或る一時格納用掲示板に対応した分配先名を分配テーブルから特定し、特定された分配先名から定まる掲示板部に、上記或る一時格納用掲示板に書かれた情報を転送する。
特開平5−257840号公報
上述した従来技術によれば、情報を分配するためには、予め、情報の分配先名を把握し、把握された分配先名を登録しておく必要がある。しかし、システム構成によっては、必ずしも全ての伝達先を把握できるとは限らない。
例えば、第一SAN(Storage Area Network)及び第一LAN(Local
Area Network)と第二SAN及び第二LANが第一ホスト装置を介して間接的に接続されているシステムにおいて、第一SAN及び第一LANに第二ホスト装置が接続されていて、第二SAN及び第二LANに第三ホスト装置が接続されている場合、一般に、第二ホスト装置は、第一LANを介して第一ホスト装置の存在(例えばIPアドレス)を知ることはできるが、第一ホストが第二SAN及び第二LANにも接続されていることを知ることや、自分が接続されている第一SAN及び第一LANに接続されていない第三ホスト装置の存在を知ることはできない。この場合、上述した従来技術によれば、第二ホスト装置が第三ホスト装置に情報を伝達することはできない。
従って、本発明の目的は、通信ネットワークに接続された或るホスト装置から送信された情報が、その通信ネットワークには接続されていないが別の通信ネットワークに接続された別のホスト装置に伝達されるようにすることにある。
本発明の更なる目的は、後の記載から明らかになるであろう。
本発明の第一の側面に従う情報伝達方法は、通信ネットワークを介して情報を伝達する情報伝達システムによって実現することができる。情報伝達システムは、第一通信ネットワークと第二通信ネットワークとの両方に接続された第一ホスト装置と、前記第一通信ネットワークに接続されているが前記第二通信ネットワークに接続されていない第二ホスト装置と、前記第一通信ネットワークに接続されていないが前記第二通信ネットワークに接続されている第三ホスト装置と、前記第一通信ネットワークに接続されているが前記第二通信ネットワークに接続されていない第一記憶装置と、前記第一通信ネットワークに接続されていないが前記第二通信ネットワークに接続されている第二記憶装置とを備える。前記第一記憶装置は、前記第一ホスト装置と前記第二ホスト装置との各々がアクセスできる記憶領域である第一共有領域を備える。前記第二記憶装置は、前記第一ホスト装置と前記第三ホスト装置との各々がアクセスできる記憶領域である第二共有領域を備える。
この場合、前記第二ホスト装置が、前記第一通信ネットワークを介して前記第一共有領域に情報を書き込む。前記第一ホスト装置が、前記第二ホスト装置によって前記第一共有領域に書かれた情報を、前記第一通信ネットワークから取得する。前記第一ホスト装置が、前記第一通信ネットワークを介して取得された情報を、前記第二通信ネットワークを介して前記第二共有領域に書き込む。前記第三ホスト装置が、前記第一ホスト装置によって前記第二共有領域に書かれた情報を、前記第二通信ネットワークを介して取得する。
この情報伝達方法の第一の実施態様では、前記第二ホスト装置が、前記情報を前記第一共有領域に書き込む場合、前記情報に関する一以上の属性を準備し、前記準備した一以上の属性を前記第一記憶装置に送信する。前記第一記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶する。前記第一ホスト装置が、前記情報を前記第一記憶領域から取得する場合、前記第一記憶装置に記憶された、前記情報に関する前記一以上の属性を、前記第一記憶装置から取得する。前記第一ホスト装置が、前記取得した情報を前記第二共有領域に書き込む場合、前記取得した前記一以上の属性を前記第二記憶装置に送信する。前記第二記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶する。前記第三ホスト装置が、前記情報を前記第二記憶領域から取得する場合、前記第二記憶装置に記憶された、前記情報に関する前記一以上の属性を、前記第二記憶装置から取得する。
この情報伝達方法の第二の実施態様では、前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、自分がアクセス可能な共有領域に、自分とは別のホスト装置から情報が書き込まれた否かを判断する。前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、前記判断するステップによって、肯定的な判断結果が得られた場合、前記書き込まれた情報を前記共有領域から取得する。前記一ホスト装置が、前記情報を前記第一通信ネットワークを介して取得した場合には、前記取得した情報を前記第二通信ネットワークを介して前記第二共有領域に書込み、前記情報を前記第二通信ネットワークを介して取得した場合には、前記取得した情報を前記第一通信ネットワークを介して前記第一共有領域に書き込む。
この情報伝達方法の第三の実施態様では、前記第一ホスト装置が、前記第一共有領域が前記第二ホスト装置によって情報が更新されたか否かを監視し、その監視するステップによって、前記第一共有領域が前記第二ホスト装置によって情報が更新されたことを検出した場合に、更新後の前記情報に対して、前記取得するステップを実行する。
この情報伝達方法の第四の実施態様では、前記第二ホスト装置は、情報を記憶することができる記憶領域であるホスト記憶領域を備える。前記ホスト記憶領域と前記第一共有領域との両方に同一の情報が記憶されている場合、前記第二ホスト装置が、前記ホスト記憶領域に記憶された情報を更新する。また、前記第二ホスト装置が、更新後の前記情報を前記ホスト記憶領域から読み出し、前記読み出された前記更新後の情報を、前記第一共有領域に記憶されている、前記更新後の情報の更新前の前記情報に、前記第一通信ネットワークを介して上書きする。
この情報伝達方法の第五の実施態様では、前記第一の実施態様において、前記一以上の属性は、前記情報が有効か無効かを表した有効/無効属性を含む。前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、前記一以上の属性に含まれている有効/無効属性の内容が無効を表した内容である場合には、前記一以上の属性に対応した情報を、前記共有領域から取得すること及び前記共有領域に書き込むことの少なくとも一方を行わないようにする。
この情報伝達方法の第六の実施態様では、前記第五の実施態様において、前記第二ホスト装置が、前記情報を前記第一共有領域に書き込む場合、前記情報に関する一以上の属性を準備し、前記準備した一以上の属性を、前記第一記憶装置に送信する。前記第一記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶する。前記第二ホスト装置が、前記第一記憶装置に記憶された前記一以上の属性に含まれる前記有効/無効属性の内容を無効を表す内容に更新する。前記第一ホスト装置が、前記有効/無効属性の内容が無効を表す内容に更新された前記一以上の属性を検出し、前記検出された一以上の属性を前記第一記憶装置から取得する。
この情報伝達方法の第七の実施態様では、前記第一通信ネットワークは、ストレージエリアネットワークであり、前記第二通信ネットワークは、前記ストレージエリアネットワークとは別のストレージエリアネットワークである。
本発明の別の側面に従うホスト装置は、通信ネットワークを介して記憶装置にアクセスすることができる。前記記憶装置が、前記ホスト装置と他のホスト装置とがアクセス可能な記憶領域である共有領域を有している。前記ホスト装置は、前記共有領域に関する情報を記憶することができるアクセス記憶部と、伝達対象となる情報である伝達ターゲットを記憶することができる伝達ターゲット記憶部と、情報処理部とを備える。前記情報処理部が、前記伝達ターゲットを前記伝達ターゲット記憶部に書き込み、前記伝達ターゲット記憶部に書き込まれた伝達ターゲットを、前記アクセス記憶部に記憶されている情報が表す前記共有記憶領域に書込み、前記共有領域に、自分又は前記ホスト装置とは別の物から伝達ターゲットが書き込まれた否かを判断し、肯定的な判断結果が得られた場合、前記書き込まれた伝達ターゲットを前記通信ネットワークを介して前記共有領域から取得し、前記取得した伝達ターゲットを前記伝達ターゲット記憶部に書込む。
このホスト装置の第一の実施態様では、前記ホスト装置は、前記伝達ターゲットに関する一以上の属性を記憶することができる属性記憶部を更に備える。前記情報処理部が、前記伝達ターゲット記憶部に書き込まれる前記伝達ターゲットに関する一以上の属性を前記属性記憶部に書込み、前記書き込んだ一以上の属性を前記属性記憶部から取得し、前記取得した一以上の属性を記憶装置に送信し、前記伝達ターゲットを前記通信ネットワークを介して前記共有領域から取得する場合、前記取得する伝達ターゲットに関する一以上の属性を前記記憶装置から取得し、前記取得した一以上の属性を前記属性記憶部に書き込む。
このホスト装置の第二の実施態様では、前記第一の実施態様において、前記ホスト装置は、別の通信ネットワークにも接続されている。前記別の通信ネットワークに別の記憶装置が接続されており、前記別の記憶装置が、前記ホスト装置と前記ホスト装置とはまた別のホスト装置とがアクセス可能な記憶領域である別の共有領域を備えている。前記アクセス記憶部は、前記別の共有領域に関する情報も記憶する。前記情報処理部が、前記共有領域から前記通信ネットワークを介して前記伝達ターゲットを取得し、且つ、それに関する一以上の属性を前記記憶装置から取得した場合、前記取得した伝達ターゲットを、前記別の通信ネットワークを介して前記別の共有領域に書込み、且つ、前記取得した一以上の属性を前記別の記憶装置に送信する。また、前記情報処理部は、前記別の共有領域から前記別の通信ネットワークを介して前記伝達ターゲットを取得し、且つ、それに関する一以上の属性を前記別の記憶装置から取得し、前記取得した伝達ターゲットを、前記通信ネットワークを介して前記共有領域に書込み、且つ、前記取得した一以上の属性を前記記憶装置に送信する。
本発明のまた別の側面に従う情報伝達方法は、第一のネットワークに接続された第一のホスト装置から第二のネットワークに接続された第二のホスト装置へ情報を伝達する情報伝達方法であって、前記第一のホスト装置から前記第一のネットワークに接続された第一の記憶装置の共有記憶領域に、情報を書き込むステップと、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークに接続された第三のホスト装置によって、前記第一の記憶装置の共有領域に記憶された情報を読み出すステップと、前記第三のホスト装置によって、前記読み出された情報を前記第二のネットワークに接続された第二の記憶装置の共有領域に書き込むステップと、前記第二のホスト装置によって、前記第二の記憶装置の共有領域に書き込まれた情報が読み出されるステップとを有することを特徴とする。
この情報伝達方法の一つの実施態様では、前記情報伝達方法は、前記第三のホスト装置によって、前記第一の記憶装置の共有領域に記憶された情報が更新されたことを検出するステップと、情報が更新されたことが検出された場合に、更新された情報が前記第三のホスト装置によって読み出されるステップとを有することができる。
本発明の更に別の側面に従うホスト装置は、ストレージエリアネットワークに接続された記憶装置に前記ストレージエリアネットワークを介してアクセス可能なホスト装置である。当該ホスト装置は、複数のストレージエリアネットワークと接続され、それぞれのストレージエリアネットワークに接続された記憶装置にアクセス可能である。当該ホスト装置は、情報処理部を有する。その情報処理部は、それぞれの前記ストレージエリアネットワークに接続された記憶装置の特定領域に対して新たな情報が書き込まれることを監視し、他のホスト装置によって、或る記憶装置(例えば上記特定領域)に新たな情報が書き込まれたことを検出したときに、当該情報をストレージエリアネットワークを介して記憶装置から読み出し、他のストレージエリアネットワークに接続された他の記憶装置の特定領域に読み出された情報を書き込む。
このホスト装置の一つの実施態様では、前記記憶装置の特定領域は、それぞれのストレージエリアネットワークに接続された記憶装置を管理する管理サーバによって定義され、前記ホスト装置の情報処理部は、前記管理サーバによって定義された特定領域を管理することができる。
本発明によれば、通信ネットワークに接続された或るホスト装置から送信された情報が、その通信ネットワークには接続されていないが別の通信ネットワークに接続された別のホスト装置に伝達される。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報伝達システムの構成を示す。なお、以下の説明では、複数の同種の要素の各々に、枝符号(例えば「第一ホスト端末180A」の「A」)を付すが、それら複数の同種の要素のいずれでも良い場合には、枝符号を付さない(例えば単に「ホスト端末180」と言う)ことにする。
この情報伝達システム1では、第一SAN16Aと第二SAN16Bの両方にホスト端末180Bが接続され、それにより、それら二つのSAN16A、16Bが間接的に接続される。同様に、第二SAN16Bと第三SAN16Cの両方にホスト端末180Dが接続され、それにより、それら二つのSAN16B、16Cが間接的に接続される。このようにして、第一SAN16A、第二SAN16B及び第三SAN16Cが、連続的に繋がり、第一SAN16Aにとって、第二SAN16Bよりも第三SAN16Cの方が論理的な距離が遠い存在となる。なお、SANの数は三つに限らず、例えば、四以上であっても良い。その場合には、四以上のSANを連続的に繋げることができる。また、SANの接続構成はこれに限らず、種々の接続構成を採用することができる。例えば、第一SAN16Aと第三SAN16Cの両方に、図示しないホスト端末を接続することにより、第一SAN16Aと第三SAN16Cとを間接的に接続することができる。以下、SANと別のSANとの両方に接続されることにより、SANと別のSANとを間接的に接続するホスト端末を、便宜上、「中継ホスト端末」と呼ぶことにする。具体的には、参照番号180Bを「第一中継ホスト端末」と呼び、参照番号180Dを「第二中継ホスト端末」と呼ぶことにする。
第一SAN16A及び第一LAN14Aに接続されており、第二SAN16B及び第二LAN14Bや、第三SAN16C及び第三LAN14Cには接続されていない一以上のホスト端末(以下、これを便宜上「ローカルホスト端末」と呼ぶ)180Aが存在する。第一LAN14Aには、例えば、一以上の第一ユーザ端末8Aが接続されており、ローカルホスト端末180Aは、第一LAN14Aを介して一以上の第一ユーザ端末8Aと通信することができる。このようなローカルホスト端末は、第二SAN16B及び第三SAN16Cの各々にも同様に存在する。以下、便宜上、第一SAN16Aに接続されたローカルホスト端末180Aを「第一ローカルホスト端末180A」と呼び、第二SAN16Bに接続されたローカルホスト端末180Cを「第二ローカルホスト端末180C」と呼び、第三SAN16Cに接続されたローカルホスト端末180Eを「第三ローカルホスト端末180E」と呼ぶことにする。
第一SAN16A及び第一LAN14Aには、第一SAN16Aに接続されている装置の管理などを行うための第一管理サーバ181Aが接続されている。同様に、第二SAN16B及び第二LAN14Bには、第二管理サーバ181Bが接続され、第三SAN16C及び第三LAN14Cには、第三管理サーバ181Cが接続されている。
第一SAN16A、第二SAN16B及び第三SAN16Cの各々には、少なくとも一つの記憶サブシステムが接続されている。以下、便宜上、第一SAN16Aに接続された記憶サブシステムを「第一記憶サブシステム」と呼び、第二SAN16Bに接続された記憶サブシステムを「第二記憶サブシステム」と呼び、第三SAN16Cに接続された記憶サブシステムを「第三記憶サブシステム」と呼ぶことにする。以下、各記憶サブシステムの構成について、第一記憶サブシステムを代表的に例に採り説明する。
第一SAN16Aには、例えば、二つの第一記憶サブシステム100A1、100A2が接続されている。例えば、第一記憶サブシステム100A1は、一以上の論理ボリューム(以下、LVM)11、11A1、11A2と、第一SAN16Aに接続されている第一管理サーバ181A及びホスト端末180A、180Bから各LVM11、11A1、11A2へのアクセスを制御する制御装置18Aとを備える。制御装置18Aは、例えば、少なくとも一つのプロセッサ(例えばCPU)と少なくとも一つのメモリとを備えたコンピュータ装置である。LVM11、11A1及び11A2の各々は、一以上の物理的な記憶デバイス(例えば、ハードディスクドライブ)上に設けられた論理的な記憶デバイスである。一以上のLVM11、11A1及び11A2には、例えば、第一中継ホスト端末180Bと他の装置181A及び180Aとの間で共有されないLVM11(換言すれば、第一管理サーバ181A及びホスト端末180A、180Bのうち予め定められた装置のみがアクセス可能なLVM11)と、第一中継ホスト端末180Bと他の通信装置181A及び180Aとの間で共有可能なLVM11A1、11A2とがある。別の第一記憶サブシステム100A2は、例えば、図示の通り、第一中継ホスト端末180Bと他の通信装置181A及び180Aとの間で共有可能なLVM11A3を備える。
第一SAN16A、第二SAN16B及び第三SAN16Cの各々には、共有領域が設けられる。共有領域とは、その共有領域を有するSANに接続された中継ホスト端末と、そのSANに接続された別の通信装置との間で共有可能な記憶領域である。共有領域は、例えば、一以上のLVMで構成される。具体的には、例えば、第一SAN16Aに存在する第一共有領域13Aは、三つのLVM11A1、11A2及び11A3で構成され、第二SAN16Bに存在する第二共有領域13Bは、一つのLVM13Bで構成され、第三SAN16Cに存在する第三共有領域13Cは、一つのLVM13Cで構成される。以下、共有領域が複数のLVMで構成されている場合、それら複数のLVMの各々を、「共有領域要素」と呼び、共有領域が一つのLVMそれ自体である場合、そのLVMを、「共有領域」と呼ぶ。
以上が、情報伝達システム1の構成についてである。なお、ユーザ端末8A乃至8C、ホスト端末180A乃至180E、及び管理サーバ181A乃至181Cについては、内部構成を図示していないが、それらの各々は、例えば、少なくとも一つのプロセッサ(例えばCPU)や少なくとも一つの記憶装置(例えばメモリ)をハードウェア資源として備えたコンピュータ装置である。
このような情報伝達システム1の構成によれば、例えば、第一ローカルホスト端末180Aから送信された情報を、図1に点線で示す経路で、第三SAN16Cの第三ローカルホスト端末180Eに伝達することができる。以下、第一ローカルホスト端末180Aから第三ローカルホスト端末180Eに情報が伝達されるために行われる処理流れの一例について説明する。
第一ローカルホスト端末180Aが、伝達対象の情報(以下、これを「伝達ターゲット」と言う)と、その伝達ターゲットの格納先LVMのID(例えば、第一共有領域要素11A1の識別情報)を含んだI/O要求とを、第一SAN16Aを介して第一記憶サブシステム100A1に送信する。第一記憶サブシステム100Aの制御装置18Aは、I/O要求及び伝達ターゲットを第一ローカルホスト端末180Aから受信し、受信したI/O要求に従って、受信した伝達ターゲットを、第一共有領域13Aにおける第一共有領域要素11A1に書き込む。
第一中継ホスト端末180Bは、自分が接続されている複数のSAN16A、16Bにおける複数の共有領域13A、13B(共有領域が複数のLVMで構成されている場合にはそれら複数のLVM)にアクセスし、アクセス先の共有領域が新たに更新されたか否かを判断する。第一中継ホスト端末180Bは、例えば、第二共有領域13Bに、新たに更新された伝達ターゲットを発見した場合には、その伝達ターゲットを第二共有領域13Bから読み出し、読み出された伝達ターゲットを、第一共有領域13Aにおける少なくとも一つの第一共有領域要素11A1、11A2、11A3に書き、一方、第一共有領域13Aに、新たに更新された伝達ターゲットを発見した場合には、その伝達ターゲットを第一共有領域13Aから読み出し、読み出された伝達ターゲットを、第二共有領域13Bに書く。具体的には、例えば、第一中継ホスト端末180Bは、第一共有領域要素11A1における伝達ターゲットの更新日時と、その第一共有領域要素11A1に対する直前回のアクセス日時とを比較し、その直前回のアクセス日時よりも新しい更新日時の伝達ターゲットが存在すれば、図1に点線で示すように、その伝達ターゲットを第一共有領域要素11A1から読み出し、読み出された伝達ターゲットを、第二共有領域13Bに書く。
第二中継ホスト端末180Dも、同様に、自分が接続されている複数のSAN16B、16Cにおける複数の共有領域13B、13Cにアクセスし、アクセス先の共有領域が新たに更新されたか否かを判断する。例えば、第二中継ホスト端末180Dは、第二共有領域13Bに、新たに更新された伝達ターゲットを発見した場合には、図1に点線で示すように、その伝達ターゲットを第二共有領域13Bから読み出し、読み出された伝達ターゲットを、第三共有領域13Cに書く。
第三ローカルホスト端末180Eは、第三共有領域13Cにアクセスし、新たに更新された伝達ターゲットを発見した場合には、その伝達ターゲットを第三共有領域13Cから読み出し、読み出された伝達ターゲットを、例えば自分が備える図示しない記憶装置に記憶する。第三ローカルホスト端末180Eは、例えば、その記憶した伝達ターゲットを、第三LAN14Cを介して少なくとも一つの第三ユーザ端末8Cに送信することができる。
以上のような流れで、図1に示した情報伝達システム1では、第一ローカルホスト端末180Aから送信された伝達ターゲットが、第一SAN16Aとは別の第三SAN16Cに接続されている第三ローカルホスト端末180Cに伝達される。以下、第一ローカルホスト端末180A、第一管理サーバ181A及び第一共有領域13Aを代表的に例に採り、ホスト端末、管理サーバ及び共有領域の構成例について詳細に説明する。
図2は、第一ローカルホスト端末180A、第一管理サーバ181A及び第一共有領域13Aの構成例を示す。
第一管理サーバ181Aは、第一SANに対するインターフェース装置の一つであるホストバスアダプタ(以下、HBA)143Aと、第一LAN14Aに対するインターフェース装置(以下、LANI/F)141Aと、第一サーバ記憶領域151Aと、第一サーバプログラム145Aとを備える。
第一サーバ記憶領域151Aは、第一管理サーバ181Aが備える図示しない記憶装置(例えばメモリ或いはハードディスク)上に設けられる記憶領域であり、例えば、共有領域管理テーブル153Aを記憶する。共有領域管理テーブル153Aは、第一管理サーバ181Aが管理する第一SAN16Aに存在する第一共有領域13Aを管理するためのテーブルである。具体的には、例えば、図3Aに示すように、共有領域管理テーブル153Aには、第一共有領域13Aを構成する一以上のLVM(第一共有領域要素)の各々について、そのLVMを備える記憶サブシステムのID(例えばワールドワイドネーム(WWN))と、そのLVMの識別子と、通知先制御情報とが登録される。LVMに対応した通知先制御情報とは、そのLVMの存在をどのホスト端末に通知するか及び/又は通知しないかを表す情報である。図3Aの例で言えば、通知先制御情報「+()」は、()内のホスト端末ID(例えばIPアドレス或いはWWN)に対応したホスト端末に、その通知先制御情報に対応するLVMの存在(例えばLVM識別子と第一記憶サブシステム識別情報とのセット)を知らせることを意味し、反対に、通知先制御情報「−()」の記述は、()内のホスト端末IDに対応したホスト端末に、その通知先制御情報に対応するLVMの存在(例えばLVM識別子と第一記憶サブシステム識別情報とのセット)を知らせないことを意味する。また、通知先制御情報「+*」は、その通知先制御情報に対応するLVMの存在を、第一管理サーバ181Aと同じ第一LAN14Aに接続されている全てのホスト端末に知らせることを意味し、反対に、通知先制御情報「−*」の記述は、その通知先制御情報に対応するLVMの存在を、第一管理サーバ181Aと同じ第一LAN14Aに接続されている全てのホスト端末に知らせないことを意味する。また、「−*」と「+()」の組み合わせは、()内にホスト端末IDに対応するホスト端末のみにLVMの存在を知らせることを意味し、「+*」と「−()」の組み合わせは、()内にホスト端末IDに対応するホスト端末以外にLVMの存在を知らせることを意味する。
第一記憶サブシステムの識別情報、LVM識別子及び通知先制御情報の少なくとも一つは、第一管理サーバ181Aのユーザによって手動で登録されても良いし、第一サーバプログラム145Aによって自動的に登録されても良い。
第一サーバプログラム145Aは、例えば、第一管理サーバ181Aの図示しないプロセッサ(例えばCPU)に読み込まれることにより動作するコンピュータプログラムである。第一サーバプログラム145Aは、共有領域管理部149Aと、共有領域通知部147Aとを備える。共有領域管理部149Aは、ユーザから入力された情報(例えば、記憶サブシステムID、LVM識別子及び通知先制御情報のセット)を共有領域管理テーブル153Aに登録するか、或いは、一以上の第一記憶サブシステム100A1、100A2に未使用のLVMの識別子を問い合わせ、それに応答してから通知されたLVM識別子を通知元の記憶サブシステムのIDに対応付けて共有領域管理テーブル153Aに登録することができる。共有領域通知部147Aは、第一SAN16Aに接続されている一以上のホスト端末から、共有領域に関する問い合わせを受け、その問い合わせに応答して、共有領域管理テーブル153Aを参照し、そのテーブル153Aに登録されている通知先制御情報と、問い合わせ元のホスト端末のIDとに基づいて、そのホスト端末に通知する記憶サブシステムID及びLVM識別子のセットを共有領域管理テーブル153Aから抽出し、抽出された一以上のセットを、問い合わせ元のホスト端末に通知する。
第一ローカルホスト端末180Aは、HBA137Aと、LANI/F139Aと、第一ホスト記憶領域121Aと、第一ホストプログラム102Aとを備える。
第一ホスト記憶領域121Aは、第一ローカルホスト端末180Aが備える図示しない記憶装置(例えばメモリ或いはハードディスク)上に設けられる記憶領域であり、例えば、伝達ターゲットを記憶することができる第一伝達領域127Aと、記憶サブシステムへのアクセスを制御するためのアクセス制御テーブル123Aと、第一伝達領域127Aに直前回にアクセスした日時を表す前回アクセス日時データ122Aとを記憶する。第一伝達領域127Aは、例えば、第一共有領域13Aに書き込まれる又は第一共有領域13Aから読み出された伝達ターゲットを記憶したり、伝達ターゲットに関する属性群を管理するための伝達ターゲット管理テーブル129Aを記憶したりすることができる。以下、伝達ターゲット管理テーブル129Aの構成例を図3Bに示し、アクセス制御テーブル123Aの構成例を図3Cに示す。
図3Bに示すように、伝達ターゲット管理テーブル129Aには、各伝達ターゲット毎に、その伝達ターゲットの少なくとも一つの属性を含んだ属性群が登録される。属性群には、例えば、伝達元IDと、伝達ターゲット名と、最終更新日時と、最終更新者と、有効期限と、登録先と、有効/無効フラグと、取得元領域とが含まれる。
伝達元IDは、伝達ターゲットの伝達元となる装置(例えばユーザ端末8又はローカルホスト端末180)の識別情報(例えばWWN)と、伝達ターゲット又はこの伝達元IDが作成された日時(例えば、年月日時分秒の単位で書かれた日時)とを含んだデータである。伝達元IDは、伝達ターゲットがどこに伝達されても、不変である。
伝達ターゲット名は、伝達ターゲットの名前、例えばファイル名である。
最終更新日時は、伝達ターゲットが最後にLVMに書き込まれた日時(例えば、年月日時分秒の単位で書かれた日時)である。具体的には、例えば、その伝達ターゲットが、初めて或る共有領域に書かれた場合には、最終更新日時は、伝達元IDを作成した日時(例えば、伝達元IDを構成する日時と同じ日時)とされ、以後、その伝達ターゲットが幾つかの別の共有領域に移動された場合には、最後に共有領域に書かれた日時とされる。
最終更新者は、伝達ターゲットを最後の共有領域に書き込んだホスト端末のIDである。なお、伝達ターゲット管理テーブル129Aにおいて、最終更新者の欄には、伝達ターゲットを書き込んだホスト端末のIDが履歴として残されてもよい。
有効期限は、伝達ターゲットの有効期限である。ホスト端末180及び記憶サブシステム100の少なくとも一方は、伝達ターゲットの有効期限と現在日時とを比較し、現在日時が有効期限以降であれば、その伝達ターゲットを自動的に消去しても良い。
登録先は、伝達領域127又は共有領域13における伝達ターゲットの所在を表すデータである。登録先は、例えば、パス名、ファイル名及びディレクトリ名の少なくとも一つである。別の観点で言えば、例えば、伝達ターゲットが、第一共有領域13A、第二共有領域13B及び第三共有領域13Cの順で伝達された場合には、登録先は、第三共有領域13Cに関する情報(例えば、第三記憶サブシステム100CのID及び第三共有領域(LVM)13Cの識別子)となる。
有効/無効フラグは、伝達ターゲットが有効か無効かを表す。これは、例えば、1(有効)か0(無効)で表すことができる。
取得元領域は、伝達ターゲットの直前の取得元となった共有領域を表す。例えば、伝達ターゲットが、第一共有領域13A、第二共有領域13B及び第三共有領域13Cの順で伝達された場合には、取得元領域は、第二共有領域13Bに関する情報(例えば、第二記憶サブシステム100BのID及び第二共有領域(LVM)13Bの識別子)となる。
図3Cに示すように、第一ローカルホスト端末180Aが保持するアクセス制御テーブル123Aには、記憶サブシステムID、LVM識別子、SAN情報及び前回アクセス日時が登録される。
記憶サブシステムID及びLVM識別子は、第一管理サーバ181Aから通知された情報、換言すれば、第一ローカルホスト端末180Aがアクセスすることが許可された記憶サブシステム及びLVMの各々の識別情報である。
SAN情報は、共有領域がどのSANに存在する領域であるかを表す。SAN情報は、例えば、管理サーバからLVM識別子等を受信し、そのLVM識別子等をアクセス制御テーブル123に登録する場合に、その登録を行うホスト端末が、どの管理サーバから情報を受けたか或いはどのLANを経由して情報を受けたか等に基づいて登録することができる。SAN情報は、特に、中継ホスト端末180B、180Dにとって有用であると考えられる。なぜなら、SAN情報により、どの共有領域がどのSANに存在するかを特定することができるからである。
各LVM毎に登録される前回アクセス日時は、そのLVMに直前回にアクセスした日時である。
さて、再び図2を参照する。
第一ホストプログラム102Aは、共有領域問い合わせ部133Aと、リードライト制御部135Aとを備える。
共有領域問い合わせ部133Aは、第一管理サーバ181Aに、共有領域に関する情報を問い合わせる。共有領域問い合わせ部133Aは、その問い合わせに応答して、第一ローカルホスト端末180Aがアクセスしても良い第一共有領域要素11に関する情報(例えば記憶サブシステムID及びLVM識別子)を第一管理サーバ181Aから受ける。共有領域問い合わせ部133Aは、第一管理サーバ181Aから受けた情報をアクセス制御テーブル123Aに登録する。なお、共有領域問い合わせ部133が第一管理サーバ181Aに問い合わせできるのは、例えば、第一LAN14Aを介して、第一管理サーバ181Aに関する情報(例えばIPアドレス)が取得され、その情報が第一ホスト記憶領域121Aに登録されているからである。
リードライト制御部135Aは、第一記憶サブシステム100A1、100A2が有するLVMに対する情報の書き込みや読み出しを制御する。例えば、アプリケーションソフト101A等によって伝達ターゲットが第一伝達領域127Aに書かれた場合、リードライト制御部135Aは、アクセス管理データ123Aに基づき、一以上の第一共有領域要素11A1、11A2及び11A3のうちの少なくとも一つの第一共有領域要素11Aに、第一伝達領域127Aに書かれた伝達ターゲットを書き込む。その際、リードライト制御部135Aは、書き込み対象の伝達ターゲットに関する属性群(例えば、伝達元ID、伝達ターゲット名等のセット)を伝達ターゲット管理テーブル129Aから抽出し、抽出された属性群を、伝達ターゲットの書き込み先の第一共有領域要素を備える第一記憶サブシステム100Aに送信する。また、リードライト制御部135Aは、アクセス管理データ123Aに登録されている情報に対応した全ての第一共有領域要素11Aにアクセスして、アクセスした少なくとも一つの第一共有領域要素に、別のホスト端末によって新たに伝達ターゲットが書かれたか否かを判断し、新たに書かれた伝達ターゲットが見つかった場合、その伝達ターゲットを第一共有領域要素11Aから読み出し、読み出された伝達ターゲットを第一伝達領域127Aに書く。その際、読み出し元の第一共有領域11Aに存在する伝達ターゲット管理テーブル12Aから、読み出し対象の伝達ターゲットに関する属性群(例えば、伝達元ID、伝達ターゲット名等のセット)を伝達ターゲット管理テーブル12Aから抽出し、抽出された属性群のうちの少なくとも一部分を変更して、変更された属性群を、伝達ターゲット管理テーブル129Aに登録する。リードライト制御部135Aは、第一伝達領域127Aに新たに伝達ターゲットが登録されたか否かを、例えば、伝達元IDに含まれている日時と、前回アクセス日時データ122Aが表す日時とを比較することにより、判断することができる。また、リードライト制御部135Aは、第一共有領域要素11Aに新たに伝達ターゲットが格納されたか否かを、例えば、アクセス制御テーブル123Aに登録されている各前回アクセス日時と、その第一共有領域要素12A内の伝達ターゲット管理テーブル12Aに登録されている各最終更新日時とを比較することにより、判断することができる。なお、判断方法は、これらの例に限らず、他の方法を採用することもできる。
一以上の第一共有領域要素11Aの少なくとも一つに、伝達ターゲット管理テーブル12Aが用意される。その伝達ターゲット管理テーブル12Aの構成例は、図3Bに例示した伝達ターゲット管理テーブル129Aの構成例と同様である。
アプリケーション101Aは、第一伝達領域127Aに記憶されている情報に基づいて、図4に例示するようなGUI画面(以下、伝達管理GUI画面)を表示することができる。伝達管理GUI画面には、例えば、第一伝達領域127Aに記憶される伝達ターゲットに関する属性群が表示される。アプリケーション101Aは、伝達管理GUI画面を介して、ユーザ所望の伝達ターゲットについて、有効とするか無効とするかや、有効期限をいつにするか等を受け付けることができる。アプリケーション101Aは、例えば、ユーザ所望の伝達ターゲット(例えば、チェックボックスにマークが記入された伝達ターゲット)について、有効期限が入力され、「実行」ボタンが押された場合には、入力された有効期限を、ユーザ所望の伝達ターゲットに対応付けて伝達ターゲット管理テーブル129Aに登録することができる。また、アプリケーション101Aは、この伝達管理GUI画面を介して、ユーザに選択された情報(「選択」列のチェックボックスにマークが記入された情報)について、「削除」要求を受け、その情報を削除することができるし、「更新」要求を受け、更新後の内容を選択された情報に上書きすることができる。また、「新規追加」ボタンを押された場合には、アプリケーション101Aは、新たな伝達ターゲット及びそれに関する属性群の入力を受けることができる。なお、このような処理は、アプリケーション101Aに代えて又は加えて、第一ホストプログラム102Aによって行われても良い。
図5は、第一ローカルホスト端末180Aから第二ローカルホスト端末180Cに伝達ターゲットが伝達されるまでの概要を示す。
第一ローカルホスト端末180Aは、第一伝達領域127Aに、伝達ターゲットXを記憶する。この伝達ターゲットXは、第一ローカルホスト端末180Aにおいて生成された情報であっても良いし、図5に示すように、第一ユーザ端末8Aから第一LAN14Aを介して受信した情報であっても良い。伝達ターゲットXには、伝達ターゲットXが第一ローカルホスト端末180A又は第一ユーザ端末8Aにおいて生成された日時(以下、生成日時)が対応付けられる。第一ホストプログラム102Aは、伝達ターゲット管理テーブル129Aに、伝達ターゲットXに関する属性群、すなわち、伝達元ID、最終更新日時、最終更新者、有効期限、登録先、有効/無効及び取得元領域の少なくとも一つを記録する。なお、ここで、伝達元IDは、第一ローカルホスト端末180A(又は第一ユーザ端末8A)の識別情報と、この伝達元ID(又は伝達ターゲットX)の生成日時とを含んだデータとなる。また、最終更新日時は、伝達ターゲットXが第一伝達領域127Aに記録された日時となる。最終更新者は、第一ローカルホスト端末180Aの識別情報(例えばWWN)となる。有効期限及び有効/無効は、例えば、伝達管理GUI画面(図4参照)を介してユーザに入力された情報となる。登録先は、例えば、第一伝達領域127Aにおける伝達ターゲットXへのパスを表す情報となる。取得元領域は、例えば、伝達ターゲットXが、記憶サブシステム100内のLVMから取得された情報ではないため、ブランクとなる。
第一ホストプログラム102Aは、前回アクセス日時データ122A(図2参照)が表す日時と、伝達ターゲットに対応付けられた記憶日時とを比較することにより、前回アクセス日時データ122A(図2参照)が表す日時よりも遅くに第一伝達領域127Aに記憶された伝達ターゲット(つまり新たに登録された伝達ターゲット)を、第一伝達領域127Aから検索する。第一ホストプログラム102Aは、この検索処理を行う都度に、前回アクセス日時データ122Aが表す日時を、その検索処理を行った日時に更新する。この検索処理は、定期的に行なうことができる。
第一ホストプログラム102Aは、その検索処理により、伝達ターゲットXが検索された場合、伝達ターゲットXに関する属性群を伝達ターゲット管理テーブル129Aから抽出する。これは、例えば、伝達ターゲットXの伝達ターゲット名及び登録先を検索キーとすることで、実行することができる。第一ホストプログラム102Aは、伝達ターゲットXを、第一SAN16Aを介して、少なくとも一つの第一共有領域要素11A2に書き込み、抽出された属性群を、第一SAN16Aを介して、少なくとも一つの伝達ターゲット管理テーブル12A2(例えば、伝達ターゲットXの書き込み先のLVM内に存在するテーブル)に書き込む。これらの書き込み処理のうちの少なくとも一つは、例えば、書込み対象と、それの書き込み先を表す情報(例えばLVM識別子)を含んだライト命令とを、書込み先となる第一記憶サブシステム100A1に送信することで、実行される。また、これらの書込み処理のうちの少なくとも一つは、定期的に行うことができるし、第一伝達領域127Aに伝達ターゲット及びそれに関する属性群が格納された直後に行うこともできる。また、抽出された属性群が伝達ターゲット管理テーブル12A2に登録される前に、第一ローカルホスト端末180A又は第一記憶サブシステム100A1が、その属性群のうちの所定部分を更新し、その所定部分を更新した後に、更新後の属性群を、伝達ターゲット管理テーブル12A2に登録する。例えば、第一ローカルホスト端末180A又は第一記憶サブシステム100A1は、最終更新日時を、伝達ターゲットXを第一共有領域要素11A2に書き込む日時に更新し、登録先を、どの記憶サブシステム100のどのLVMのどこに書き込まれたかを特定することができるような情報(例えば、記憶サブシステムIDやLVM識別子を含んだパス名)に更新することができる。
第一中継ホスト端末180Bは、以下の(A)乃至(C)の段落に記載した処理を行うことができる。
(A)第一中継ホスト端末180Bは、定期的に(又は不定期)に、第一記憶サブシステム100A1の伝達ターゲット管理テーブル12A2を参照し、第一中継ホスト端末180Bが伝達ターゲット管理テーブル12A2を直前回に参照した日時以降に第一共有領域要素11A2に書き込まれた伝達ターゲットを検索する。これは、例えば、第一中継ホスト端末180Bが備えるアクセス制御テーブル123Bに書かれている、第一共有領域要素11A2に対応した前回アクセス日時と、伝達ターゲット管理テーブル12A2に書かれている、最終更新日時とを比較することにより、行うことができる。
(B)この検索処理によって、第一共有領域要素11A2から伝達ターゲットXが検索された場合、第一中継ホスト端末180Bは、伝達ターゲットXに関する属性群を伝達ターゲット管理テーブル12A2から特定する。第一中継ホスト端末180Bは、第一共有領域要素11A2から第一SAN16Aを介して伝達ターゲットXを読み出し、読み出された伝達ターゲットXを第二伝達領域127Bに書込み、且つ、上記特定された属性群を、伝達ターゲット管理テーブル12A2から第一SAN16Aを介して読み出し、読み出された属性群を、自分が備える伝達ターゲット管理テーブル129Bに書き込む。これらの読み出し処理のうちの少なくとも一つは、例えば、読み出し対象を表す情報(例えば伝達ターゲット名)と、読み出し元を表す情報(例えばLVM識別子)とを含んだリード命令を、読み出し元となる第一記憶サブシステム100A1に送信することで、実行可能である。また、これらの読み出し処理のうちの少なくとも一つは、定期的に行うことができる。また、抽出された属性群が伝達ターゲット管理テーブル129Bに登録される前に、第一記憶サブシステム100A1又は第一中継ホスト端末180Bが、その属性群のうちの所定部分を更新し、その所定部分を更新した後に、更新後の属性群を、伝達ターゲット管理テーブル129Bに登録する。例えば、第一記憶サブシステム100A1又は第一中継ホスト端末180Bは、最終更新日時を、伝達ターゲットXを第二伝達領域127Bに書き込む日時に更新し、登録先を、伝達ターゲットXが第二伝達領域127Bのどこに書き込まれたかを特定することができるような情報に更新し、取得元領域を、第一記憶サブシステム100A1のIDと第一共有領域要素11A2の識別子とを含んだ情報に更新することができる。
(C)第一中継ホスト端末180Bが、上述した第一ローカルホスト端末180Aと同様の処理を行うことにより、第二伝達領域127Bから伝達ターゲットXを検索することができる。また、第一中継ホスト端末180Bは、その伝達ターゲットXに関する属性群における取得元領域を参照することにより、検索された伝達ターゲットXが、第一SAN16Aから取得された情報であると判断することができる。また、第一中継ホスト端末180Bは、検索された伝達ターゲットXが第一SAN16Aからの情報であると判断した場合、自分が備えるアクセス制御テーブル(図示せず)等に基づいて、伝達ターゲットX及びそれに関する属性群を第二伝達領域127Bから抽出し、抽出された伝達ターゲットX及び属性群を第二SAN16Bを介して第二共有領域13Bに書き込むことができる。
第二ローカルホスト端末180Cは、上記(A)及び(B)の処理を実行することにより、伝達ターゲットXを第二共有領域13Bから読み出し、読み出された伝達ターゲットXを第三伝達領域127Cに書き込むことができる。第三伝達領域127Cに書かれた伝達ターゲットXは、第二ローカルホスト端末180Cの図示しないディスプレイ画面に表示されても良いし、図5に例示するように、第二ユーザ端末8Bに伝達されても良い。
以上のように、伝達ターゲットは、ホスト端末180の処理によって、各SAN毎に用意された共有領域13や、二以上のSANに接続された中継ホスト端末180を介して、或るSANから別のSANへと伝達していく。その際、伝達ターゲットXに関する属性群のうちの所定の属性が、書込みタイミングや書込み先等に応じて適宜更新される。これにより、各ホストは、自分が備える伝達領域や、自分及び別のホスト端末がアクセス可能な共有領域のどこに伝達ターゲットが書き込まれても、伝達ターゲットを検索し、検索された伝達ターゲットを別の場所に伝達することができる。
なお、格別図示しないが、第一中継ホスト端末180Bは、第二SAN16Bに接続されたローカルホスト端末から第二共有領域13Bに書かれた伝達ターゲットが存在することを特定した場合には、特定された伝達ターゲットを第二共有領域13Bから第二SAN16Bを介して読み出し、上記の第一ローカルホスト端末180Aと同様の処理を行うことにより、読み出された伝達ターゲットを、第一SAN16Aの第一共有領域13Aに書き込むことができる。また、第一ローカルホスト端末180Aは、上記の(A)及び(B)の処理を第一共有領域13Aに対して行うことにより、第一中継ホスト端末180Bから第一共有領域13Aに伝達された伝達ターゲットを検索し、検索された伝達ターゲットを第一SAN16Aを介して取得することができる。また、この実施形態では、共有領域要素に対応した通知先制御情報の中身次第で、例えば、その共有領域要素を、中継ホスト端末180と、同一のSAN16に接続された二以上のローカルホスト端末180とに共有されるようにすることもできるし、複数のローカルホスト端末180に共有されないようにすることもできる。
以下、本実施形態に係る情報伝達システム1にて行われる各処理の流れについて詳細に説明する。
図6は、共有領域に関する情報の問い合わせと通知に関わる処理の流れの一例を示す。
管理サーバ181は、自分と同じSAN16及びLAN14に接続されているホスト端末180からLAN14を介してのリクエストの受信待ちの状態となっている(ステップS1)。
ホスト端末180のホストプログラム102は、任意のタイミングで(例えば、管理サーバ181の存在(例えばIPアドレス)を識別した場合に)、管理サーバ181にリクエストを送信する(S2)。
管理サーバ181は、リクエストを受信した場合(S3)、リクエストの送信元のホスト端末180の識別情報(例えばIPアドレス又はWWN)と、共有領域管理テーブル153に登録されている通知先制御情報とに基づいて、リクエストの送信元のホスト端末180に送信しても良い情報(例えば、記憶サブシステムID及びLVM識別子のセット)を共有領域管理テーブル153から抽出し、抽出された情報(共有領域に関する情報)を、リクエストの送信元のホスト端末180に送信する(S4)。
ホスト端末180は、共有領域に関する情報(例えば、記憶サブシステムID及びLVM識別子のセット)を管理サーバ181から受信し(S5)、受信した情報を、アクセス制御テーブル123に登録する。
なお、この処理において、例えば、管理サーバ181から通知される情報には、通常LVMか共有領域要素か等を表すLVM属性が対応付けられても良い。その場合、ホスト端末180は、アクセス制御テーブル123に情報を登録した後、アクセス先のLVM属性に応じたアクセス処理を行うことができる。
図7は、伝達領域へ新たに伝達ターゲットを登録する際に行われる処理の流れの一例を示す。
この図7に例示する処理は、例えば、ホスト端末180がユーザ端末8から伝達ターゲットを受けた場合に、その伝達ターゲットを伝達領域127に書き込むホストプログラム102によって行われる。
ホストプログラム102は、伝達ターゲットをユーザ端末8から受信した場合(S10)、自分が存在するSAN内で一意となるID、例えば、自分を備えるホスト端末180のWWN(又はその他の識別情報)及び現在日時を含んだ伝達元IDを作成する(S11)。ここで、現在日時は、伝達元ID作成時点における日時であり、ホストプログラム102を備えるホスト端末180のタイマによって検出することができる。
また、ホストプログラム102は、S10で受信した伝達ターゲットについて、最終更新日時、最終更新者、有効期限、登録先、及び有効/無効の内容を決定する(S12)。このS12において、例えば、最終更新日時は、伝達ターゲットが伝達領域127に初めて記録された日時とすることができる。また、最終更新者は、そのホスト端末180の識別情報(例えばWWN)とすることができる。また、有効期限及び有効/無効は、所定の内容であっても良いし(例えば、自動的に「有効」という情報が設定されても良いし)、或いは、伝達管理GUI画面(図4参照)を介してユーザに入力された内容であってもよい。登録先は、伝達領域127における伝達ターゲットへのパスを表す情報とすることができる。例えば、伝達元IDと同じ名前のディレクトリを作成すれば、他の伝達ターゲットと登録先が同じになってしまうことを防ぐことができる。取得元領域は、伝達ターゲットが記憶サブシステム100内のLVMから取得された情報ではないため、ブランクとすることができる。
ホストプログラム102は、伝達ターゲットに関する各種情報要素について、S12で決定した内容を、ホスト端末180に備えられる伝達ターゲット管理テーブル129に書き込む(S13)。
図8は、共有領域へ新たに伝達ターゲットを登録する際に行われる処理の流れの一例を示す。
この図8に例示する処理は、例えば、ホスト端末180の伝達領域127から共有領域13に伝達ターゲットが書き込まれる場合であって、その伝達ターゲットに関する取得元領域がブランクの場合に、その伝達ターゲットを伝達領域127に書き込むホストプログラム102によって行われる。
ホストプログラム102は、伝達ターゲット管理テーブル129から、取得元領域がブランク(又は意味の無いデータ)である属性群を選択し(S21)、選択された属性群に含まれている情報要素を、伝達ターゲットの格納先の共有領域に存在する伝達ターゲット管理テーブル12に書き込む(S22)。このS22において、ホストプログラム102は、例えば、選択された属性群中の最終情報更新日時を、伝達ターゲットを共有領域13に書き込んだ日時に更新し、登録先を、伝達ターゲットがどの共有領域要素11に書き込まれたかを特定することができるような情報に更新する。また、ホストプログラム102は、例えば、取得元領域を、伝達ターゲットの書込み先の共有領域要素11の識別子と、その共有領域要素を備える記憶サブシステムのIDとを含んだ情報とし、その情報を、伝達ターゲット管理テーブル12の取得元領域の欄に書き込む。
ホストプログラム102は、伝達ターゲットを共有領域要素11に書き込む(S23)。書込み先となる共有領域要素11は、アクセス制御テーブル123に登録されている識別子(すなわち、管理サーバ181から通知された識別子)から識別されるLVMとすることができるし、そのような識別子が複数個存在する場合には、ホストプログラム102が任意に選択した識別子に対応するLVMとすることができる。
図9は、共有領域から伝達ターゲットが取得される場合に行われる処理の流れの一例を示す。
この図9に示す処理は、例えば、ホストプログラム102が、定期的に行うことができる。或いは、共有領域要素11に伝達ターゲットが書かれたことを認識した記憶サブシステムが、そのことを、同一のSANに接続された特定の又は全てのホスト端末180に通知し、ホストプログラム102が、そのような通知を受けたことに応答して行うこともできる。
ホストプログラム102は、アクセス制御テーブル123から特定されるLVM識別子に対応した共有領域要素11にアクセスする(S30)。
ホストプログラム102は、その共有領域要素11内の伝達ターゲット管理テーブル12に書かれている最終更新日時と、その共有領域要素11に対応した前回アクセス日時(アクセス制御テーブル123に登録されている前回アクセス日時)とを比較し、前回アクセス日時よりも遅い最終更新日時を含んだ属性群を伝達ターゲット管理テーブル12から探し、その属性群に対応した伝達ターゲットを共有領域要素11からSAN16を介して取得する(S31)。ホストプログラム102は、このS31の処理を、例えば、一つの伝達ターゲット管理テーブル12については、属性群の数m(行数m)だけ繰り返し、且つ、同一のSANにおいて共有領域要素(又は共有領域)がn(n≧2)個存在する場合には、更に、n×m回繰り返す。なお、このS31では、ホストプログラム102は、無効を表した有効/無効フラグを含む属性群及びそれに対応した伝達ターゲットについては、取得しなくても良い(例えばその伝達ターゲット及び属性群を削除してもよい)。
ホストプログラム102は、S31の処理を一又は複数回行うことによりアクセスした共有領域要素に関する前回アクセス日時(アクセス制御テーブル123に登録されている日時)を、その共有領域要素にアクセスした日時に変更し、且つ、S31の処理により、伝達ターゲットを取得した場合には、その伝達ターゲットを伝達領域127に書き込む(S32)。また、ホストプログラム102は、その伝達ターゲットに関する属性群(S31で特定された属性群)のうちの所定の部分を更新し、更新後の属性群を、ホスト端末180が備える伝達ターゲット管理テーブル129に書き込む(S33)。
図10は、伝達領域が更新される場合に行われる処理の流れの一例を示す。
この図10に示す処理は、例えば、ユーザ端末8等からの情報入力によって、伝達領域127が更新される場合に(一例として、伝達ターゲットが上書きされた場合に)、ホストプログラム102によって行われる。
ホストプログラム102は、例えば、GUI画面をホスト端末180(又はユーザ端末8)に表示し、そのGUI画面を介して、ユーザから、検索条件及びユーザ権限(例えば少なくとも検索条件)の入力を受ける(S40)。入力される検索条件としては、例えば、伝達ターゲットに関する属性(例えば、伝達元ID、伝達ターゲット名、登録先及び最終更新日等のうちの少なくとも一つ)がある。入力されるユーザ権限としては、例えば、「管理者」或いは「一般ユーザ」がある。ユーザ権限が伝達ターゲット(例えばファイル)に対応付けられている場合には、ユーザが入力したユーザ権限にマッチする伝達ターゲットを検索することができる。
ホストプログラム102は、入力された検索条件及びユーザ権限にマッチする伝達ターゲットを伝達領域127の中から検索し、検索された伝達ターゲットに関する属性(或いは、伝達ターゲットそれ自体)を表示する(例えば、伝達管理GUI画面(図4参照)に表示する)。具体的には、例えば、ホストプログラム102は、ユーザ権限として「管理者」が入力された場合、伝達領域127に格納されている全ての伝達ターゲットの中から、入力された検索条件にマッチする伝達ターゲットを検索する。また、例えば、ホストプログラム102は、ユーザ権限として「一般ユーザ」が入力された場合、伝達領域127に格納されている伝達ターゲットのうち、ユーザ権限「一般ユーザ」が対応付けられている伝達ターゲットの中から、入力された検索条件にマッチする伝達ターゲットを検索する。
ホストプログラム102は、表示した情報の中から、更新したい伝達ターゲットに関する属性群をユーザから受け付ける。ホストプログラム102は、更新したい伝達ターゲットに関する属性群がユーザによって選択された場合(S42)、その伝達ターゲットに関する最終更新日時を現在日時に更新し、且つ、新たに有効期限が入力された場合には(S44でY)、その伝達ターゲットに関する有効期限を、入力された新たな有効期限に更新する(S45)。この処理により、伝達ターゲット管理テーブル129が更新される。
ホストプログラム102は、S42で選択された情報中の登録先に存在する伝達ターゲットを、新たな属性(例えば最終更新日時)を持った伝達ターゲットに上書きする(S46)。
その後、ホストプログラム102は、共有領域の情報更新処理を実行する(S47)。ホストプログラム102や、このS47の処理を、S46の直後に行うこともできるし、S46を行ってから一定時間経過した後に行うこともできる。このS47の処理により、伝達領域127における更新結果を、その伝達領域127を備えるホスト端末180がアクセス可能な共有領域に反映することができる。このS47の情報更新処理については、後述する。
図11は、共有領域の情報更新処理の流れの一例を示す。
ホストプログラム102は、ホスト端末180の伝達ターゲット管理テーブル129の更新後の属性群を抽出し、抽出された属性群のうち、所定の部分(例えば登録先)を変更し、変更後の属性群を、記憶サブシステム100が備える伝達ターゲット管理テーブル12に書き込む(S47A)。また、ホストプログラム102は、更新後の伝達ターゲットを伝達領域127から読み出し、その伝達ターゲットを共有領域13(具体的には、上記変更後の登録先)に格納する(S47B)。
この図11に示す処理を、ローカルホスト端末180A、180C、180Eのホストプログラムが行う場合には、そのホストプログラムは、伝達領域127Aにおける更新後の伝達ターゲット及びそれに関する属性群の反映先を、自分を有するローカルホスト端末が接続されているSAN16に存在する共有領域13及びその中の伝達ターゲット管理テーブル12とすることができる。
一方、この図11に示す処理を、中継ホスト端末180B、180Dのホストプログラムが行う場合には、そのホストプログラムは、伝達領域における更新後の伝達ターゲット及びそれに関する属性群の反映先を、自分を有する中継ホスト端末が接続されている二以上のSAN16のうちの一つ以上にそれぞれ存在する共有領域13及びその中の伝達ターゲット管理テーブル12とすることができる。具体的には、例えば、そのホストプログラム102は、更新後の伝達ターゲットが、どの共有領域から伝達されたものとであってどの共有領域に伝達されるべきであるかを判断し(例えば、更新後の伝達ターゲットが第一SANからのものである場合には第二SANに伝達されるべきであると判断し)、判断された共有領域及びその中の伝達ターゲット管理テーブル12を、上記反映先とすることができる。
図12は、伝達ターゲットを無効にする場合に行われる処理の流れの一例を示す。
この処理は、伝達ターゲットそれ自体を削除する代わりに、削除したい伝達ターゲットに対し無効という属性を対応付けることで、伝達ターゲットを削除するのと同じ効果を得るための処理である。
ホストプログラム102は、伝達ターゲット管理テーブル12から、自分を備えるホスト端末180が登録した属性群を検索し、検索された属性群を表示する(S50)。これは、例えば、最終更新者を、そのホスト端末180の識別情報とした検索条件を入力することで、実行することができる。
ホストプログラム102は、表示された一以上の属性群のうちの削除したい属性群を選択する(S51)。ここでは、例えば、ホストプログラム102は、ユーザから指定された属性群を、削除したい属性群として選択することもできるし、或いは、現在日時よりも前の有効期限を含んだ属性群を、削除したい属性群として選択することもできる。
ホストプログラム102は、削除したい属性群に含まれている有効/無効フラグを「無効」に更新し、且つ、その属性群に含まれている最終更新日時を現在日時に更新する(S52)。ホストプログラム102は、更新後の属性群を、S51で選択された属性群に上書きする(S53)。
以上の処理により、共有領域13の伝達ターゲット管理テーブル12が更新される。以後、その共有領域13にアクセス可能な別のホスト端末180がその伝達ターゲット管理テーブル12を参照し、前回アクセス日時と最終更新日時との比較により、新たに更新された属性群を検出することにより、無効が設定された属性群が、共有領域13から、その別のホスト端末180に反映される。無効が設定された属性群は、例えば、各ホスト端末180が、図9に示した処理と、図11に示した処理とを行うことにより、他のSAN16に存在する共有領域13やホスト端末180に伝達されていく。なお、ホスト端末180は、無効が設定された属性群を、自分が備える伝達ターゲット管理テーブル129に登録する場合、その属性群に対応した伝達ターゲットを伝達領域127に備えている場合には、その伝達ターゲットを共有領域13に格納したり別のホスト端末に送信したりしないようにする(例えば、伝達領域127からその伝達ターゲットを消去する)。
図13は、共有領域から伝達ターゲット及びそれに関する属性群を削除する場合に行われる処理の流れの一例を示す。
この図13に示す処理は、例えば、管理サーバ181にインストールされたサーバプログラム145が実行することができる。
サーバプログラム145は、共有領域13における伝達ターゲット管理テーブル12の各属性群における有効期限を取得し(S60)、現在日時よりも前の日時になっている有効期限を含んだ属性群、及び、その属性群中の登録先から特定される伝達ターゲット(つまり、その属性群に対応した伝達ターゲット)を共有領域13から削除する(S61でY、S62及びS63)。
また、サーバプログラム145は、共有領域13における伝達ターゲット管理テーブル12から、無効が設定された属性群を検索し、検査くれた属性群、及び、その属性群中の登録先から特定される伝達ターゲットを共有領域13から削除する(S65及びS66)。
この図13に例示した処理は、伝達領域から伝達ターゲット及びそれに関する属性群を削除する場合にも適用することができる。その場合には、ホストプログラムがその処理を実行することができる。
以上が、本実施形態についての説明である。本実施形態では、伝達領域127で伝達ターゲット及びそれに関する属性群が更新(例えば、新規に追加、上書き、或いは無効化)された後、各ホスト端末180が、図8の処理と、図9の処理と、図11の処理とを繰り返し行うことで、更新後の伝達ターゲット及び属性群を、ホスト端末からSAN16を介して共有領域へ伝達し、且つ、その共有領域から別のSANを介して別のホスト端末に伝達し、更に、その別のホスト端末からまた別のSANを介してまた別の共有領域に伝達していくことができる。また、格別図示していないが、ホストプログラム102は、適当なタイミングで(例えば、伝達ターゲットを伝達領域127に格納する場合、或いは、伝達ターゲットを伝達領域127から読み出して共有領域13に書き込む場合)、情報加工処理を実行しても良い。その情報加工処理としては、例えば、以下の(1)乃至(5)の処理、
(1)伝達ターゲット及び属性群のうちの少なくとも一方を圧縮又は解凍する処理、
(2)伝達ターゲット及び属性群のうちの少なくとも一方を暗号化又は復号化する処理、
(3)伝達ターゲット及び属性群のうちの少なくとも一方の正当性を認証する処理、
(4)伝達ターゲット及び属性群のうちの少なくとも一方に、それの伝達経路を付加する処理(例えば、取得元領域や最終更新者等を履歴として属性群に追記する処理)、
(5)伝達ターゲット及び属性群のうちの少なくとも一方のウィルスチェックを行いそれにより発見されたウィルスを駆除する処理、
のうちの少なくとも一つを採用することができる。
以上、上述した実施形態によれば、複数のSANの各々に、少なくとも一つの共有領域が用意されている。また、複数のSANの各々に、そのSANと一以上の別のSANに接続された中継ホスト端末と、そのSANに接続されたローカルホスト端末とが存在する。ローカルホスト端末は、自分が接続されたSANに存在する共有領域に伝達ターゲットを書き込んだり、その共有領域から伝達ターゲットを読み出したりする。中継ホスト端末は、自分が接続されたSANに存在する共有領域から伝達ターゲットを読み出した場合、その伝達ターゲットを、自分が接続された一以上の別のSANの少なくとも一つに存在する共有領域に書込む。ローカルホスト端末と中継ホスト端末がそのような処理を繰り返し行うことで、或るローカルホスト端末から送信された伝達ターゲットを、そのローカルホスト端末が接続されているSANとは別のSANに接続されているホスト端末(換言すれば、その或るローカルホスト端末が存在を知ることができないホスト端末)に伝達することができる。
また、上述した実施形態によれば、ホスト端末の伝達領域において、伝達ターゲット及びそれに関する属性群が更新された場合には、更新後の伝達ターゲット及びそれに関する属性群が、そのホスト端末から、そのホスト端末がアクセス可能な共有領域に伝達されて、共有領域が更新される。また、その共有領域の更新状況をチェックする別のホスト端末が、その更新を検出した場合には、その更新後の伝達ターゲット及びそれに関する属性が、その共有領域から読み出される。このような処理が繰り返し行われることで、更新後の伝達ターゲット及びそれに関する属性群が伝達していく。これは、初めて更新された場所が、伝達領域ではなく共有領域であっても、同様に、更新後の伝達ターゲット及び属性群が伝達していく。また、これは、伝達ターゲット及びそれに関する属性群が削除された場合にも同様である。例えば、第一ローカルホスト端末から送信された伝達ターゲットが第三ローカルホスト端末180Eにまで伝達された後に、第一伝達領域127A又は第一共有領域13Aにおいて、或る属性群における有効/無効フラグが有効から無効に切り替えられた場合、各中継ホスト端末180B、180D及び第三ローカルホスト端末180Eが上述した処理を行うことにより、その更新後の属性群が、第三ローカルホスト端末180Eに伝達される。以上のように、上述した実施形態によれば、伝達ターゲット及びそれに関する情報群のうちの少なくとも一つの更新後の内容を、伝達ターゲットの伝達経路の各地点(共有領域及び伝達領域)に順次反映させていくことができる。例えば、第三ローカルホスト端末180Eの伝達領域において、第一ローカルホスト端末180Aから伝達されてきた伝達ターゲットが更新された場合には、更新後の伝達ターゲットが、第三SAN16C、第二SAN16B及び第一SAN16Aを介して、第一ローカルホスト端末に伝達されることもある。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。
例えば、ホスト端末180から共有領域11への伝達ターゲットの伝達は、ホスト端末180から記憶サブシステム100へのライト命令によって行われても良いし、逆に、記憶サブシステム100からホスト端末180へのリード命令によって行われても良い。同様に、例えば、共有領域11からホスト端末180への伝達ターゲットの伝達は、ホスト端末180から記憶サブシステム100へのリード命令によって行われても良いし、逆に、記憶サブシステム100からホスト端末180へのライト命令によって行われても良い。
また、例えば、一つの中継ホスト端末に、三以上のSANが接続されている場合、どのSAN16の共有領域13から読み出された伝達ターゲットをどの一以上のSAN16に書き込むかが、予め、その中継ホスト端末に設定されていても良い。
また、例えば、管理サーバ181の機能は、ホスト端末180に組み込まれていてもよい。換言すれば、管理サーバ181は存在しなくても良い。その場合、ホスト端末180に、予め、そのホスト端末180がアクセス可能な共有領域要素に関する情報が登録されてもよい。
また、例えば、伝達ターゲット及びそれに関する属性群は、一つのデータセットになって送られても良いし、別々に送られても良い。また、伝達ターゲットは、送信された場合、送信元領域(例えば伝達領域127又は共有領域13)に残されてもよいし、その送信元領域から削除されても良い。これは、属性群についても同様である。
また、例えば、どれとどれのホスト端末にどの記憶領域を共有させるかについては、LVM識別子及び記憶サブシステムIDのセットに限らず、別の情報、例えば、ブロックアドレス等に基づいて制御することができる。
また、例えば、伝達ターゲット管理テーブル12は、一つの共有領域について一つであっても良いし、各共有領域要素11毎に用意されても良い。また、伝達ターゲット管理テーブル12は、LVMの中に用意されても良いし、記憶サブシステム100の制御装置18が備える図示しないメモリに備えられても良い。後者の場合、例えば、各ホスト端末180は、LAN14を経由して、伝達ターゲット管理テーブル12にアクセスしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報伝達システムの構成を示す。 図2は、第一ローカルホスト端末180A、第一管理サーバ181A及び第一共有領域13Aの構成例を示す。 図3Aは、共有領域管理テーブルの構成例を示す。図3Bは、伝達ターゲット管理テーブルの構成例を示す。図3Cは、アクセス制御テーブルの構成例を示す。 伝達領域に関する情報を表示するためのGUI画面の構成例を示す。 図5は、第一ローカルホスト端末180Aから第二ローカルホスト端末180Cに伝達ターゲットが伝達されるまでの概要を示す。 図6は、共有領域に関する情報の問い合わせと通知に関わる処理の流れの一例を示す。 図7は、伝達領域へ新たに伝達ターゲットを登録する際に行われる処理の流れの一例を示す。 共有領域へ新たに伝達ターゲットを登録する際に行われる処理の流れの一例を示す。 共有領域から伝達ターゲットが取得される場合に行われる処理の流れの一例を示す。 伝達領域が更新される場合に行われる処理の流れの一例を示す。 共有領域の情報更新処理の流れの一例を示す。 伝達ターゲットを無効にする場合に行われる処理の流れの一例を示す。 共有領域から伝達ターゲット及びそれに関する属性群を削除する場合に行われる処理の流れの一例を示す。
符号の説明
12、129…伝達ターゲット管理テーブル、13…共有領域、14…LAN、16…SAN、100…記憶サブシステム、102…ホストプログラム、180…ホスト端末、181…管理サーバ

Claims (15)

  1. 通信ネットワークを介して情報を伝達する情報伝達システムによって実現される情報伝達方法において、
    情報伝達システムは、
    第一通信ネットワークと第二通信ネットワークとの両方に接続された第一ホスト装置と、
    前記第一通信ネットワークに接続されているが前記第二通信ネットワークに接続されていない第二ホスト装置と、
    前記第一通信ネットワークに接続されていないが前記第二通信ネットワークに接続されている第三ホスト装置と、
    前記第一通信ネットワークに接続されているが前記第二通信ネットワークに接続されていない第一記憶装置と、
    前記第一通信ネットワークに接続されていないが前記第二通信ネットワークに接続されている第二記憶装置と
    を備えており、
    前記第一記憶装置は、前記第一ホスト装置と前記第二ホスト装置との各々がアクセスできる記憶領域である第一共有領域を備え、
    前記第二記憶装置は、前記第一ホスト装置と前記第三ホスト装置との各々がアクセスできる記憶領域である第二共有領域を備え、
    前記情報伝達方法は、
    前記第二ホスト装置が、前記第一通信ネットワークを介して前記第一共有領域に情報を書き込むステップと、
    前記第一ホスト装置が、前記第二ホスト装置によって前記第一共有領域に書かれた情報を、前記第一通信ネットワークから取得するステップと、
    前記第一ホスト装置が、前記第一通信ネットワークを介して取得された情報を、前記第二通信ネットワークを介して前記第二共有領域に書き込むステップと、
    前記第三ホスト装置が、前記第一ホスト装置によって前記第二共有領域に書かれた情報を、前記第二通信ネットワークを介して取得するステップと
    を有する、
    情報伝達方法。
  2. 前記第二ホスト装置が、前記情報を前記第一共有領域に書き込む場合、前記情報に関する一以上の属性を準備し、前記準備した一以上の属性を前記第一記憶装置に送信するステップと、
    前記第一記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶するステップと、
    前記第一ホスト装置が、前記情報を前記第一記憶領域から取得する場合、前記第一記憶装置に記憶された、前記情報に関する前記一以上の属性を、前記第一記憶装置から取得するステップと、
    前記第一ホスト装置が、前記取得した情報を前記第二共有領域に書き込む場合、前記取得した前記一以上の属性を前記第二記憶装置に送信するステップと、
    前記第二記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶するステップと、
    前記第三ホスト装置が、前記情報を前記第二記憶領域から取得する場合、前記第二記憶装置に記憶された、前記情報に関する前記一以上の属性を、前記第二記憶装置から取得するステップと
    を更に有する請求項1記載の情報伝達方法。
  3. 前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、自分がアクセス可能な共有領域に、自分とは別のホスト装置から情報が書き込まれた否かを判断するステップと、
    前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、前記判断するステップによって、肯定的な判断結果が得られた場合、前記書き込まれた情報を前記共有領域から取得するステップと、
    前記一ホスト装置が、前記情報を前記第一通信ネットワークを介して取得した場合には、前記取得した情報を前記第二通信ネットワークを介して前記第二共有領域に書込み、前記情報を前記第二通信ネットワークを介して取得した場合には、前記取得した情報を前記第一通信ネットワークを介して前記第一共有領域に書き込むステップと
    を更に有する請求項1記載の情報伝達方法。
  4. 前記情報伝達方法が、
    前記第一ホスト装置が、前記第一共有領域が前記第二ホスト装置によって情報が更新されたか否かを監視するステップ、
    を更に有し、
    前記第一ホスト装置が、前記監視するステップによって、前記第一共有領域が前記第二ホスト装置によって情報が更新されたことを検出した場合に、更新後の前記情報に対して、前記取得するステップを実行する、
    請求項1記載の情報伝達方法。
  5. 前記第二ホスト装置は、情報を記憶することができる記憶領域であるホスト記憶領域を備え、
    前記ホスト記憶領域と前記第一共有領域との両方に同一の情報が記憶されている場合、
    前記情報伝達方法が、
    前記第二ホスト装置が、前記ホスト記憶領域に記憶された情報を更新するステップと、
    前記第二ホスト装置が、更新後の前記情報を前記ホスト記憶領域から読み出し、前記読み出された前記更新後の情報を、前記第一共有領域に記憶されている、前記更新後の情報の更新前の前記情報に、前記第一通信ネットワークを介して上書きするステップと
    を更に有する、
    請求項1記載の情報伝達方法。
  6. 前記一以上の属性は、前記情報が有効か無効かを表した有効/無効属性を含み、
    前記第一ホスト装置、前記第二ホスト装置及び前記第三ホスト装置の各々が、前記一以上の属性に含まれている有効/無効属性の内容が無効を表した内容である場合には、前記一以上の属性に対応した情報を、前記共有領域から取得すること及び前記共有領域に書き込むことの少なくとも一方を行わないようにするステップ、
    を更に有する請求項2記載の情報伝達方法。
  7. 前記第二ホスト装置が、前記情報を前記第一共有領域に書き込む場合、前記情報に関する一以上の属性を準備し、前記準備した一以上の属性を、前記第一記憶装置に送信するステップと、
    前記第一記憶装置が、前記一以上の属性を受信し、前記受信した一以上の属性を記憶するステップと、
    前記第二ホスト装置が、前記第一記憶装置に記憶された前記一以上の属性に含まれる前記有効/無効属性の内容を無効を表す内容に更新するステップと、
    前記第一ホスト装置が、前記有効/無効属性の内容が無効を表す内容に更新された前記一以上の属性を検出し、前記検出された一以上の属性を前記第一記憶装置から取得するステップと
    を更に有する請求項6記載の情報伝達方法。
  8. 前記第一通信ネットワークは、ストレージエリアネットワークであり、
    前記第二通信ネットワークは、前記ストレージエリアネットワークとは別のストレージエリアネットワークである、
    請求項1記載の情報伝達方法。
  9. 通信ネットワークを介して記憶装置にアクセスするホスト装置において、
    前記記憶装置が、前記ホスト装置と他のホスト装置とがアクセス可能な記憶領域である共有領域を有している場合、
    前記共有領域に関する情報を記憶することができるアクセス記憶部と、
    伝達対象となる情報である伝達ターゲットを記憶することができる伝達ターゲット記憶部と、
    情報処理部と
    を備え、
    前記情報処理部が、
    前記伝達ターゲットを前記伝達ターゲット記憶部に書き込み、
    前記伝達ターゲット記憶部に書き込まれた伝達ターゲットを、前記アクセス記憶部に記憶されている情報が表す前記共有記憶領域に書込み、
    前記共有領域に、自分又は前記ホスト装置とは別の物から伝達ターゲットが書き込まれた否かを判断し、
    肯定的な判断結果が得られた場合、前記書き込まれた伝達ターゲットを前記通信ネットワークを介して前記共有領域から取得し、前記取得した伝達ターゲットを前記伝達ターゲット記憶部に書込む、
    ホスト装置。
  10. 前記ホスト装置は、前記伝達ターゲットに関する一以上の属性を記憶することができる属性記憶部を更に備え、
    前記情報処理部が、
    前記伝達ターゲット記憶部に書き込まれる前記伝達ターゲットに関する一以上の属性を前記属性記憶部に書込み、
    前記書き込んだ一以上の属性を前記属性記憶部から取得し、前記取得した一以上の属性を記憶装置に送信し、
    前記伝達ターゲットを前記通信ネットワークを介して前記共有領域から取得する場合、前記取得する伝達ターゲットに関する一以上の属性を前記記憶装置から取得し、
    前記取得した一以上の属性を前記属性記憶部に書き込む、
    請求項9記載のホスト装置。
  11. 前記ホスト装置が別の通信ネットワークにも接続されており、前記別の通信ネットワークに別の記憶装置が接続されており、前記別の記憶装置が、前記ホスト装置と前記ホスト装置とはまた別のホスト装置とがアクセス可能な記憶領域である別の共有領域を備えている場合、
    前記アクセス記憶部は、前記別の共有領域に関する情報も記憶し、
    前記情報処理部が、
    前記共有領域から前記通信ネットワークを介して前記伝達ターゲットを取得し、且つ、それに関する一以上の属性を前記記憶装置から取得した場合、前記取得した伝達ターゲットを、前記別の通信ネットワークを介して前記別の共有領域に書込み、且つ、前記取得した一以上の属性を前記別の記憶装置に送信し、
    前記別の共有領域から前記別の通信ネットワークを介して前記伝達ターゲットを取得し、且つ、それに関する一以上の属性を前記別の記憶装置から取得し、前記取得した伝達ターゲットを、前記通信ネットワークを介して前記共有領域に書込み、且つ、前記取得した一以上の属性を前記記憶装置に送信する、
    請求項10記載のホスト装置。
  12. 第一のネットワークに接続された第一のホスト装置から第二のネットワークに接続された第二のホスト装置へ情報を伝達する情報伝達方法であって、
    前記第一のホスト装置から前記第一のネットワークに接続された第一の記憶装置の共有記憶領域に、情報を書き込むステップと、
    前記第一のネットワークと前記第二のネットワークに接続された第三のホスト装置によって、前記第一の記憶装置の共有領域に記憶された情報を読み出すステップと、
    前記第三のホスト装置によって、前記読み出された情報を前記第二のネットワークに接続された第二の記憶装置の共有領域に書き込むステップと、
    前記第二のホスト装置によって、前記第二の記憶装置の共有領域に書き込まれた情報が読み出されるステップと
    を有することを特徴とする情報伝達方法。
  13. 前記情報伝達方法は、
    前記第三のホスト装置によって、前記第一の記憶装置の共有領域に記憶された情報が更新されたことを検出するステップと、
    情報が更新されたことが検出された場合に、更新された情報が前記第三のホスト装置によって読み出されるステップと
    を有することを特徴とする請求項12記載の情報伝達方法。
  14. ストレージエリアネットワークに接続された記憶装置に前記ストレージエリアネットワークを介してアクセス可能なホスト装置であって、
    当該ホスト装置は、複数のストレージエリアネットワークと接続され、それぞれのストレージエリアネットワークに接続された記憶装置にアクセス可能であって、
    当該ホスト装置は、それぞれの前記ストレージエリアネットワークに接続された記憶装置の特定領域に対して新たな情報が書き込まれることを監視し、他のホスト装置によって、或る記憶装置に新たな情報が書き込まれたことを検出したときに、当該情報をストレージエリアネットワークを介して記憶装置から読み出し、他のストレージエリアネットワークに接続された他の記憶装置の特定領域に読み出された情報を書き込む情報処理部を有することを特徴とするホスト装置。
  15. 前記記憶装置の特定領域は、それぞれのストレージエリアネットワークに接続された記憶装置を管理する管理サーバによって定義され、前記ホスト装置の情報処理部は、前記管理サーバによって定義された特定領域を管理することを特徴とする請求項14記載のホスト装置。
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松島 博之、外2名: "ストレージシステムの技術と動向 SAN/NASを基盤とした日立製作所の統合ストレージソリューション"", 日立評論, vol. 第85巻,第3号, JPN6010025063, 1 March 2003 (2003-03-01), pages 5 - 12, ISSN: 0001610904 *

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