JP2006085280A - 売場改善支援システム及び売場改善支援方法 - Google Patents

売場改善支援システム及び売場改善支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】売れる売場を作る手法を教育し、習得した手法に基づいて売場を作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという総合的な一連のサイクルを効率的にかつ迅速に遂行することができる売場改善支援システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る売場改善支援システムは、売場設計データを受信し、記憶する手段と、模擬売場設計データを受信し記憶する手段と、売場識別情報に基づいて売場設計データを送信する売場設計データ送信手段と、改善前後の売場画像データを含む売場データを受信し記憶する手段と、店舗毎或いは商品供給元毎に売場データを分類する売場データ分類手段と、認証手段と、認証成功時に売場データを送信する売場データ送信手段とを備え、指導データ授受手段をさらに備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、売場改善支援システム及び売場改善支援方法に係り、特に、電気通信回線を介して売場用端末用を含む多数の端末からアクセス可能な売場改善支援システム及び売場改善支援方法に関する。
従来から、小売店、量販店、或いはデパート等における売場の演出の重要性は広く知られているところである。特に商品の陳列方法を含めた売場作りが顧客の購買意欲に与える影響力は大きく、商品の優れた陳列方法や売場における広告方法等はその売場の販売促進を決定づける重要なファクターのひとつとなっている。
このため、「良い売場」、「売れる売場」を作り上げるための各種手法が開発されてきており、売場作りを支援する装置等に関する技術も例えば特許文献1ないし3等に開示されている。
特許文献1には、売場の中でも重要な要素である商品の陳列棚の設計を支援する技術が開示されている。特許文献1が開示する売場の設計支援装置は、コンピュータ等の画面上に、陳列棚の画像と商品の画像を当所別々に表示させ、ユーザが個々の商品の画像を陳列棚にドラッグしてコンピュータ上で陳列させることにより、陳列棚への商品の配置設計を支援するものである。コンピュータ上での商品の配置設計結果を参照しながら、売場の担当者が商品を陳列棚に配置することによって、売場での作業効率を向上させることができるとするものである。
また、特許文献1が開示する売場の設計支援装置は、コンピュータ上に陳列された陳列棚の各商品の数量や価格の合計値を参照することによって、配置設計の評価指標とすることができるとしている。
特許文献2は、販売促進支援システムに関する技術を開示している。特許文献2が開示する販売促進支援システムは、複数の売場の売場毎に設置されたデジタルカメラと、ホストコンピュータと、ネットワークとから構成されるものである。
従来、場所の離れた複数の販売店に商品を納入している企業等は、各販売店における自社の売場の商品陳列状況や売り上げ状況をリアルタイムにかつ正確に把握することが困難であった。特許文献2が開示する販売促進支援システムによれば、場所の離れた売場毎に設置されたデジタルカメラが撮像した例えば商品の陳列棚の画像をホストコンピュータに送信し、デジタルカメラから逐次送られてくる陳列棚の画像情報によって、商品の販売前と販売時における売り上げ状況や商品陳列方法等をホストコンピュータで統括的に把握・管理することが可能となり、より効果的な販売促進プランの提供に供しうるとするものである。
特許文献3は、店舗経営指導情報提供方法およびそのサーバのプログラムに関する技術を開示している。特許文献3が開示する店舗経営指導情報提供方法は、例えばフランチャイズチェーン加盟店等のような複数の店舗に監視カメラを設置し、監視カメラから送られてくる画像情報に基づいて店舗経営指導情報を作成し、経営本部の端末に送信するものである。
店舗経営指導情報には、商品陳列に関する情報、商品欠品情報の他、店員の接客や服装に関する店員情報、来客情報等が含まれている。これらの店舗経営情報の作成は、商品陳列の標準パタンとパタンマッチングすることによってサーバが自動的に作成したり、画像を目視観察するオペレータが手動によってサーバに入力することによって行われるものである。このような店舗経営指導情報提供方法によって、従来スーパバイザーと呼ばれる営業担当者が各店舗を個別に巡回・指導することによって生じていたコストや指導方法のばらつきを排除できるとしている。
特開2003−114910号公報 特開2002−24514号公報 特開2002−366621号公報
ところで、近年、科学的理論に基づいて売場の設計・施工・演出を行い、売場の販売促進を実現する手法が注目されている。例えば、VMD(Visual MerchanDising)と呼ばれる手法は、顧客が店舗或いは売場において商品を購入しようとする際の心の動きや行動パタンを心理学的或いは行動学的に分析し、この分析結果に基づいて、売れる売場の総合的な設計手法を提供するものである。
VMDは、顧客の視覚に訴えかけて顧客の購買意欲を刺激して販売促進を図る手法であり、単に商品の陳列棚への陳列方法に止まらない。VMDに代表される科学的手法に基づく販売促進手法は、店舗あるいは売場の入口で顧客の注意を喚起して立ち止まらせるためのディスプレイや広告パネルに関する表示手法、一旦店舗或いは売場に入った顧客に対してはさらに特定の商品に注意を喚起するための手法、POP(Point Of Purchase)広告と呼ばれる商品広告物や価格カードの作成や展示に関する手法、購買意欲をそそり、買いやすく、例えば追加買いを誘発するような商品の陳列・配置に関する手法等の幅広くかつ総合的な手法を含むものである。
このような科学的手法に基づいた売場の改善は、例えばその手法を習得したスペシャリストによって実現可能である。
しかしながら、売場の商品自体は月毎或いは季節毎に種類や販売量が大きく変動するのが常態である。このため、一旦売場を改善した後も、変動する商品に応じて適応させ、さらなる売場改善を継続していくことが極めて重要となる。
また、特定の製造業者や流通業者の商品を取り扱う売場自体も、全国的或いは一定の範囲の地域に広がったデパートや量販店に設置されることも多く、距離的に離れた多数の売場を同時並行的に改善していく必要性もある。
このため、人数の限られたスペシャリストによる売場改善だけでは十分な販売促進効果が期待しにくい場合も発生しうる。そこで、現に常時商品を取り扱い、販売している営業担当者や売場担当者がスペシャリストと同等或いはそれに近い能力を習得することができれば、改善された売場の継続維持やさらなる改善が期待でき、販売促進効果も向上する。
特にVMD等の科学的手法に基づいた販売促進手法の場合は、個人の感性や力量に基づいた手法とは異なり、マニュアル等に基づいた集合教育によって営業担当者や売場担当者等の第3者に伝達することが原理的に可能である。
また、教育を受けた営業担当者や売場担当者等がスペシャリストと共に売れる売場を作り上げる現場での教育、即ちOJT(On the Job Training)も非常に有効である。
さらに、一旦作り上げた売場を営業担当者や売場担当者等が維持し、さらなる改善を行っていく上で、スペシャリストから適切なアドバイスを受けることや、販売実績の上がっている他の売場の商品陳列方法や宣伝・広告方法等を成功事例として自らの売場にフィードバックさせることは極めて重要である。
このように、売れる売場を作り上げるための手法を教育し、教育で習得した手法に基づいて現に売場をOJTで作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという、総合的な一連のサイクルを、効率的にかつ迅速に遂行することのできるシステムが要望されている。
特許文献1が開示する売場の設計支援装置は、陳列棚の設計効率を上げるという点で売場作りのひとつの要素としては有用であるが、販売促進の一連のサイクル全体に寄与するものではない。
また、特許文献2が開示する販売促進支援システム、或いは特許文献3が開示する店舗経営指導情報提供方法は、距離の離れた複数の売場の画像情報等を、ネットワークを介してサーバ或いはホストコンピュータに伝送し集中管理するという点で、売れる売場の維持・継続には有用であるが、やはり販売促進の一連のサイクル全体に寄与するものとは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、売れる売場を作り上げるための手法を教育し、教育で習得した手法に基づいて現に売場をOJTで作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという、総合的な一連のサイクルを、効率的にかつ迅速に遂行することのできるシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る売場改善支援システムは、請求項1に記載したように、各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成される売場改善支援システムにおいて、スペシャリスト用端末を用いて各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、スペシャリスト用端末から受信する売場設計データ受信手段と、売場設計データ受信手段によって受信された売場設計データを、スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶する売場設計データ記憶手段と、教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、教育実習用端末から受信する模擬売場設計データ受信手段と、模擬売場設計データ受信手段によって受信された模擬売場設計データを、教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶する模擬売場設計データ記憶手段と、売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、売場設計データ記憶手段或いは模擬売場設計データ記憶手段に記憶された売場識別情報とを比較する売場識別情報比較手段と、売場識別情報比較手段によって売場識別情報が同一であると判断された場合は、送信要求が入力された売場用端末に、売場設計データ或いは模擬売場設計データを送信する売場設計データ送信手段と、売場用端末から入力される売場データであって、各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信する売場データ受信手段と、売場用端末から適宜の期間毎に入力され、売場データ受信手段によって受信される売場データを、売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶する売場データ記憶手段と、売場識別情報に含まれる、売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、売場データ記憶手段に記憶された売場データを分類する売場データ分類手段と、売場用端末、前記スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、前記売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行う認証手段と、認証手段において認証が成功した場合は、送信要求が入力された売場用端末、前記スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末に対して、売場データ分類手段において分類された前記売場データを送信する売場データ送信手段とを備え、前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データを前記売場データ記憶手段にさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信する指導データ授受手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る売場改善支援方法は、請求項3に記載したように、各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成され、売場設計データ受信手段と、売場設計データ記憶手段と、模擬売場設計データ受信手段と、模擬売場設計データ記憶手段と、売場識別情報比較手段と、売場設計データ送信手段と、売場データ受信手段と、売場データ記憶手段と、売場データ分類手段と、認証手段と、売場データ送信手段と、指導データ授受手段とを備えた売場改善支援システムによる売場改善支援方法において、売場設計データ受信手段が、スペシャリスト用端末を用いて各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、スペシャリスト用端末から受信するステップを実行し、売場設計データ記憶手段が、売場設計データ受信手段によって受信された売場設計データを、スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶するステップを実行し、模擬売場設計データ受信手段が、教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能、によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、教育実習用端末から受信するステップを実行し、模擬売場設計データ記憶手段が、模擬売場設計データ受信手段によって受信された模擬売場設計データを、教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶するステップを実行し、売場識別情報比較手段が、売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、売場設計データ記憶手段或いは模擬売場設計データ記憶手段に記憶された売場識別情報とを比較するステップを実行し、売場設計データ送信手段が、売場識別情報比較手段によって売場識別情報が同一であると判断された場合は、送信要求が入力された売場用端末に、売場設計データ或いは模擬売場設計データを送信するステップを実行し、売場データ受信手段が、売場用端末から入力される売場データであって、各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信するステップを実行し、売場データ記憶手段が、売場用端末から適宜の期間毎に入力され、売場データ受信手段によって受信される売場データを、売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶するステップを実行し、売場データ分類手段が、売場識別情報に含まれる、売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び前記売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、売場データ記憶手段に記憶された前記売場データを分類するステップを実行し、認証手段が、売場用端末、前記スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行うステップを実行し、売場データ送信手段が、認証手段において認証が成功した場合は、送信要求が入力された売場用端末、スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末に対して、売場データ分類手段において分類された売場データを送信するステップを実行し、指導データ授受手段が、前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データを前記売場データ記憶手段にさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信するステップを実行する、ことを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る他の売場改善支援方法は、請求項5に記載したように、各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成された売場改善支援システムによる売場改善支援方法において、スペシャリスト用端末を用いて各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、スペシャリスト用端末から受信し、受信された前記売場設計データを、スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶し、教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、教育実習用端末から受信し、受信された模擬売場設計データを、教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶し、売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、売場設計データ記憶手段或いは前記模擬売場設計データ記憶手段と関連づけて記憶された売場識別情報とを比較し、売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、売場設計データ記憶手段或いは模擬設計データ記憶手段と関連づけて記憶された売場識別情報とが同一であると判断された場合は、送信要求が入力された売場用端末に、模擬売場設計データ或いは売場設計データを送信し、売場用端末から入力される売場データであって、各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信し、売場用データが売場用端末から適宜の期間毎に入力される場合は、売場データを、売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶し、売場識別情報に含まれる、売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、売場データを分類し、売場用端末、スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行い、認証が成功した場合は、送信要求が入力された売場用端末、スペシャリスト用端末、教育実習用端末、或いは商品供給元端末に対して、分類された前記売場データを送信し、前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データをさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信することを特徴とする。
本発明に係る売場改善支援システム及び売場改善支援方法によれば、売れる売場を作り上げるための手法を教育し、教育で習得した手法に基づいて現に売場をOJTで作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという、総合的な一連のサイクルを、効率的にかつ迅速に遂行することができる。
本発明に係る売場改善支援システム及び売場改善支援方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(1)本発明に係る売場改善支援システム及び売場改善支援方法が対象とする業務概念
図1は、本実施形態における売場改善支援システムに基づく売場改善支援業務に係る業務概念を示す業務概念図である。
商品を販売する形態は、単独の店舗に設けられた単独の売場によって商品を販売する形態も少なくないが、ある特定の商品供給元が供給する商品、或いは商品群を多数の店舗毎に設けられた多数の売場で販売する形態も多い。
本発明に係る売場改善支援システムおよび売場改善支援方法は、いずれの販売形態にも適用可能なものであるが、多数店舗・多数売場を対象とする売場改善支援システムおよび売場改善支援方法は、単独店舗・単独売場を対象とする売場改善支援システムおよび売場改善支援方法をも包含するものである。そこで、以下の説明では多数店舗・多数売場を対象とする売場改善支援システムおよび売場改善支援方法について説明する。
図1に示したように、店舗1ないし1nには、商品供給元2から供給される商品を販売するための売場が設けられている。店舗1ないし1nは、全国的規模を有するデパートや大型量販店であってもよいし、特定の地域にのみ展開されるチェーン店や親子店のようなものであってもよい。また、店舗1ないし1nは商品供給元2とは独立した販売専門店であっても良いし、製造業者や流通業者からなる商品供給元2が自ら展開する店舗であってもよい。
各売場に対しては、原則として商品供給元2から商品が供給される。一方、各売場で商品を販売する売場担当者は、売場が設けられている店舗の従業員の場合もあるが、しばしば商品供給元2から各売場に対して売場担当者が派遣される。このような商品供給元2から派遣された売場担当者は、自社の商品の売り上げが促進するように自らが担当する売場の売場づくりに注力する。また、商品供給元2の営業担当者等も自社商品の販売促進のために売場作りに責任を有したり、売場作りのバックアップをすることも多い。
各売場の構成は、取り扱う商品の種類や数量に応じて種々の形態をとりうるが、例えば売場の入口近くや特定の場所には顧客の注意を喚起したり、商品全体の種別や商品ブランドを顧客に認知させるためのディスプレイや広告パネルが設置される。
また、売場の内部では各種商品を陳列する多数の商品陳列棚が配置され、これらの陳列棚には多数の商品が陳列される。また商品陳列棚には、POP(Point Of Purchase)広告と呼ばれる商品広告物や価格カード等も併せて配置されることが多い。
売場への顧客の集客力を高め、商品の販売促進を図るためには、これらのディスプレイや広告パネルの設置方法、商品陳列方法、POP広告や価格カード等の配置方法等が極めて重要であり、従来からVMD(Visual MerchanDising)手法と呼ばれる科学的手法が有効であることが認められている。
VMD手法は、顧客の視覚に訴えかけて顧客の購買意欲を刺激して販売促進を図る手法であり、単に商品の陳列棚への陳列方法に止まらず、店舗あるいは売場の入口で顧客の注意を喚起して立ち止まらせるためのディスプレイや広告パネルに関する表示手法、一旦店舗或いは売場に入った顧客に対してはさらに特定の商品に注意を喚起するための手法、POP(Point Of Purchase)広告と呼ばれる商品広告物や価格カードの作成や展示に関する手法、購買意欲をそそり、買いやすく、例えば追加買いを誘発するような商品の陳列・配置に関する手法等の幅広くかつ総合的な手法を含むものである。
VMD手法に代表される売場改善手法を習得した専門家を、売場改善手法スペシャリスト3(以下、単にスペシャリスト3と呼ぶ場合もある)と呼んでいる。
スペシャリスト3は、VMD手法に代表される売場改善手法が適用される前の売場(以下、改善前の売場という。)の現状を把握し、問題点の抽出を行い、VMD手法等を用いて売場改善のための売場の設計を行う。また設計した売場を実現すべく売場改善の施工を施工業者に行わせたり、場合によっては自ら売場改善の施工を行う。
また、改善した売場を継続的に維持したり改善した売場をさらに向上させるために、売場担当者や商品供給元2の営業担当者に対して、VMD手法等を教育することもスペシャリスト3の重要な業務のひとつである。この売場改善教育4は、例えば特定の教育場所で集中的に行われる。
VMD手法等の教育を受けた売場担当者とスペシャリスト3とが共同して売場の改善作業を行う場合もある。このような改善作業は、いわゆるOJT(On the Job Training)として売場担当者の実践的教育として非常に有効である。
しかしながら、売場の商品自体は月毎或いは季節毎に種類や販売量が大きく変動するのが常態である。このため、一旦売場を改善した後も、変動する商品に応じて適応させ、さらなる売場改善を継続していくことが極めて重要となる。
商品は本質的には流動的なものであるため、改善後の売場を維持・向上することは一時的な売場の改善と同等、或いはそれ以上に重要である。
このため、スペシャリスト3は売場担当者からの継続的なアドバイス要求(指導要求)を受け、これに対してVMD手法等に基づいた適切なアドバイス(指導)を行う。
また、現実の売場の販売促進効果等をモニタし、理論的なVMD手法等に反映して、売場改善手法の向上に関する研究を行うこともスペシャリスト3或いはスペシャリスト3の集団5の業務範囲に属する。
特定の売場において販売促進効果等の改善効果があった場合は、例えば商品供給元2の営業担当者がその改善内容・効果を成功事例として社内報告書へ記載して社内のコンセンサスを得た後、他の店舗の売場に展開する。このような改善内容・効果の活用によって、自社の商品を販売している売場の全体に対する販売促進に寄与することが可能となる。
また、ある特定の店舗の売場を変更・改善するためには、店舗側の了解や協力が必要となる場合もしばしばある。このような場合、他の店舗の売場での成功事例を店舗に対する提案書に含めることによって店舗側の了解や協力が得やすくなる。
さらに、売場改善の成功事例を売場改善教育4の教材にフィードバックすることによってより実践的、効果的な教育が可能となる。
(2)売場改善支援システム10に連接される系統
図2は、本発明に係る売場改善支援システム10と、売場改善支援システム10に連接される各種端末装置等を含めた系統を示す図である。
売場改善支援システム10には、売場用端末11aと、教育実習用端末13と、スペシャリスト用端末14と、商品供給元端末15とが、各々電気通信回線12を介して売場改善支援システム10とアクセス可能に連接される。
売場用端末11aは、複数の店舗に設けられ各種商品を販売する複数の売場に関する情報が入出力される端末装置であり、例えば電気通信回線12と接続可能なパーソナルコンピュータ等で構成される。また、売場用端末11aは、例えばデジタルカメラ等の撮像手段を備え、撮像手段から入力される売場等の画像データを電気通信回線12に送信可能な機能を有するものである。
また、例えば各売場の売場担当者が有する撮像機能付きの携帯電話11bも、公衆電話回線16および電気通信回線12を介して売場改善支援システム10にアクセス可能に接続されており、売場を撮像した画像データ等を売場改善支援システム10へ送信することが可能である。
図2では、売場用端末11aは店舗1ないしnの各売場に設置される形態を示しているが、売場用端末11aの設置場所は各売場に限定されるものではない。例えば、大型の店舗等では、各売場を統括する、統轄本部とよばれる部署に売場用端末11aが設置される場合がある。この統轄本部は、売場のある店舗内に設けられる場合もあるし、店舗とは異なった場所に設けられることもある。また売場担当者の事務室に売場用端末11aが設置される場合もある。このように、売場用端末11aは、その売場に関係する複数の部門の担当者がその売場に関する情報を迅速に共有することができるように適宜の場所に設置される。
教育実習用端末13は、VMD手法等の各種売場改善手法の教育に使用される端末装置であり、例えば電気通信回線12と接続可能なパーソナルコンピュータ等で構成される。図2では説明の便宜上、1台の教育実習用端末13が電気通信回線12に接続される形態を示しているが、教育実習用端末13の数は1台に限定されない。例えばVMD手法等の集合教育を行う教室に複数台の教育実習用端末13が設けられ、これらがそれぞれ電気通信回線12にアクセス可能に接続される形態であってもよい。また、教室の数もひとつに限定されない。複数の教室がある場合はそれぞれの教室に設けられた複数の教育実習用端末13が電気通信回線12にアクセス可能に接続される。
この他、例えばe―ラーニングと呼ばれる遠隔教育の場合には、教育用実習用端末13は被教育者の自宅や執務場所に設置されることになる。
スペシャリスト用端末14は、VMD手法等の各種売場改善手法を習得したスペシャリスト3に使用される端末装置であり、売場用端末11a等と同様に電気通信回線12と接続可能なパーソナルコンピュータ等で構成される。スペシャリスト用端末14の数も図2に示した1台に限定されるものではなく、例えば複数のスペシャリスト3の元にスペシャリスト用端末14がそれぞれ設置される形態であってよい。
商品供給元端末15は、売場に商品を供給する商品供給元に使用される端末装置であり、売場用端末11a等と同様に電気通信回線12と接続可能なパーソナルコンピュータ等で構成される。商品供給元端末15は、例えば商品を製造する製造業者や商品の流通業者の業務場所に設置される他、各営業担当者が携帯可能なモバイル型のパーソナルコンピュータであってもよく、数も1台に限定されるものではない。また、商品供給元端末15は、例えばPDA(Personal Digital Assistance)と呼ばれる小型の携帯情報端末装置であってもよい。
(3)売場改善支援システム10のシステム構成
図3は、本発明に係る売場改善支援システム10の一実施形態のシステム構成を示す図である。
売場改善支援システム10は、教育実習用端末13から送信される模擬売場設計データ23を受信する模擬売場設計データ受信手段20と、模擬売場設計データ受信手段20で受信した模擬売場設計データ23を記憶する模擬売場設計データ記憶手段21とを備える。
また、売場改善支援システム10は、スペシャリスト用端末14から送信される売場設計データ24を受信する売場設計データ受信手段25と、売場設計データ受信手段25で受信した売場設計データ24を記憶する売場設計データ記憶手段26とを備える。
模擬売場設計データ23および売場設計データ24はそれぞれ設計の対象とする売場を識別する売場識別情報28を含んでおり、これらの売場識別情報28を記憶している模擬売場設計データ記憶手段21および売場設計データ記憶手段26の出力はそれぞれ売場識別情報比較手段22に接続されている。売場識別情報比較手段22は、電気通信回線12を介して売場用端末11aとも接続されている。
一方、売場の設計において参照される売場設計データ24或いは模擬売場設計データ23も売場設計データ記憶手段26或いは模擬売場設計データ記憶手段21に記憶されており、これらの出力は売場設計データ24或いは模擬売場設計データ23を、売場用端末11aからの送信要求によって売場用端末11aに送信する売場設計データ送信手段27にそれぞれ接続されている。
また、売場改善支援システム10は、売場用端末11aから送信される売場の画像データを含む売場データ(受信)30等を受信する売場データ受信手段33、及び受信した売場データ(受信)30等を記憶する売場データ記憶手段40を備えており、売場データ受信手段33の出力は売場データ記憶手段40に接続されている。
また、売場改善支援システム10は、記憶された売場データ(受信)30を、商品供給元毎や、店舗毎に分類する売場データ分類手段50を備えている。
さらに、売場改善支援システム10は、分類された売場データ(送信)41を売場用端末11aからの送信要求に基づいて送信する売場データ送信手段60を備えており、売場データ送信手段60は売場データ記憶手段40に接続されると共に、売場用端末11a、教育実習用端末13、スペシャリスト用端末14および商品供給元端末15の各端末装置に電気通信回線12を介して接続されている。
この他、売場改善支援システム10は、売場用端末11aや商品供給元端末15からのアドバイス要求(指導要求)42aに応答してスペシャリスト用端末14から入力される指導データ42bを売場用端末11aに送信する指導データ授受手段70を備える他、各端末装置からのアクセスの際に認証を行う認証手段80を備えている。
(4)売場改善支援システム10の動作
以上のように構成された売場改善支援システム10の動作について説明する。
教育実習用端末13は、VMD手法等の売場改善手法を、売場担当者や営業担当者に対してスペシャリスト3が教育を行う際に用いるもので、例えば集合教育を行う教室等に設置されるものである。遠隔教育を行う際には、被教育者の自宅や執務場所に設置される場合もある。
VMD手法等の教育はマニュアル(教科書)を用いた座学の他、教室を売場スペースに見立てて実際の商品や広告等を用いて売場作りを行う実践的な教育も行われる。
一方、教育実習用端末13が有する画面上で、陳列棚、商品、或いはPOP広告等を用いて模擬的に売場作りを行って教育する手法も採られる。
図4は、教育実習用端末13を用いた模擬的売場作り手段230について説明した図である。教育実習用端末13の画面には、例えば売場フロアの陳列棚などの配置を示す売場フロア配置画像231、陳列棚を示す陳列棚画像232、陳列棚等に配置するPOP広告やプライス(価格)カード等を示すPOP広告・プライスカード画像233,商品を示す商品画像234等が表示される。
教育実習用端末13のユーザ、即ち売場担当者や営業担当者は、VMD手法等を習得しているスペシャリスト3の指導の基で、商品画像234やPOP広告・プライスカード画像233を陳列棚画像232の上に例えばマウス等でドラッグして配置していく。
また、商品が配置された陳列棚画像232を売場フロア配置画像231に同様にドラッグして配置していく。
このようにして、模擬的に売場作りを実習することによって売場担当者や営業担当者は効率的にVMD手法等を習得することができる。
一方、後述するように教育実習用端末13は、売場改善支援システム10から送信される売場データ(送信)41を受信し入力することが可能である。この売場データ(送信)41は、仮想的な売場のものではなく現実の売場の各種画像データを含むものである。特に、商品の売れ行きが良く、かつ同一或いは類似の商品を取り扱っている売場の画像データは極めて貴重かつ実践的な教育用教材となりうる。
従来の単独的な(スタンドアローン的な)教育実習用端末13の使用方法では、現実の売場の画像データを教材として使用するとしても、教材の種類や数も限定されており、また時間的にも遅れたものとならざるを得なかった。
本発明に係る売場改善支援システム10によれば、現実の各種売場の画像データを含む売場データが例えば売場用端末11aから売場改善支援システム10に入力されかつ売場データ記憶手段40に記憶されており、教育実習用端末13からもアクセス可能に構成されている。この結果、模擬的な売場作りの実習に際しては、現実の売場の各種画像データを生きた教材として活用することが可能となり、高い教育効果が期待できるようになる。
なお、各種売場の画像データを含む売場データの入力は、上記のように売場用端末11aから入力される形態の他、スペシャリスト用端末14から入力される形態であってもよい。
他方、このようにして教育現場で作成された模擬的な売場フロア配置画像231や、模擬的な陳列棚画像232は、教育を受けた売場担当者が自らの売場を改善する際に設計データとして活用することができる。この設計データを模擬売場設計データ23と呼ぶ。
教育実習の成果として得られた模擬売場設計データ23は、図4に示したように売場改善支援システム10に電気通信回線12を介して送信することができる。この際、教育を受けている売場担当者等が属する売場を識別するための売場識別情報28も併せて送信される。売場改善支援システム10では、受信した模擬売場設計データ23及び売場識別情報28を関連づけて模擬売場設計データ記憶手段21に記憶する。
売場識別情報28は、売場が設置されている店舗名等の店舗情報、売場で販売する商品の供給元を示す製造会社名等の商品供給元情報、或いは多くの商品を扱っているような売場の場合は商品のカテゴリー(商品の区分等)を示す情報が含まれるものである。
教育を受けた売場担当者が自己の売場に戻った際には、売場用端末11aから売売場改善支援システム10にアクセスして、自らが受けた教育実習の成果である模擬売場設計データ29を送信要求することができる。
売場改善支援システム10は、売場用端末11aからの送信要求とともに送られてくる売場識別情報28が模擬売場設計データ記憶手段21に記憶されている売場識別情報28と一致しているか否かを売場識別情報比較手段22で判断し、一致していれば売場設計データ送信手段27が模擬売場設計データ23を売場用端末11aに対して送信する。
この他、教育を受けた営業担当者が、自己の執務場所等から商品供給元端末15を介して模擬売場設計データ29を送信要求することも可能である。
売場改善支援システム10によれば、教育実習を受ける人数が限定されるような場合でも、教育実習の成果を売場の設計データとして容易に活用することが可能となる。同一或いは類似の商品を扱う売場が地理的に離れた場所に多数あるような場合でも、それぞれの売場用端末11aから売場改善支援システム10にアクセス可能であるため、少人数での教育実習成果を多くの売場に対して適用することができる。特に、流行性の高い商品を扱っている売場の場合は、教育実習後、例えばその教育当日の夕刻から総ての売場で売場改善の作業に同時に着手できる等、従来のスタンドアローン的な教育手法では得られなかった効果が期待できる。
VMD手法等を習得したスペシャリスト3が売場設計データ24を作成する際にも類似の効果が期待できる。
VMD手法等によって売場を改善する場合、上記のように教育実習を受けた売場担当者が単独で売場改善する場合もあるが、この他スペシャリスト3と売場担当者が共同作業で売場改善を行なったり、スペシャリスト3が単独で設計した売場設計データ24に基づいて売場を改善する場合もある。
スペシャリスト3が単独で売場の改善設計を行う場合はスペシャリスト3の元に設置されているスペシャリスト用端末14を用いる。
スペシャリスト3が売場の改善設計を行う際には、予め改善前の売場をチェックし、その売場の問題点を抽出した後、改善設計作業に着手するのが通常である。この際、改善設計作業に着手した後にも売場の現状をモニタする必要性もしばしば生じる。
売場改善支援システム10によれば、各売場に設置されている売場用端末11aとアクセス可能に構成されている。改善前の売場に売場用端末11aが設置されていれば、改善前の売場の画像データも受信し、売場改善支援システム10の売場データ記憶手段40に記憶させることが可能である。従って、スペシャリスト3は、スペシャリスト用端末14から売場改善支援システム10にアクセスすることによって、任意の時間に改善前の売場の画像を入手することが可能となる。特に、スペシャリスト3の設計作業所と改善しようとする売場が国内と外国のように地理的に離れているような場合にも、何度も売場に足を運ぶことが不要となるため、売場設計作業の効率化が図れる。
また、作成した売場設計データ24は、電気通信回線12を介して売場改善支援システム10の売場設計データ記憶手段26に記憶されるため、改善すべき売場の売場用端末11aからアクセスすることにより現場で売場設計データ24を入手することができ、設計資料等を持ち歩く必要がない。
さらに、売場の現場での改善作業は、例えば一晩で作業を完結させるような緊急性を求められる場合も多い。その一方で、売場の改善作業の途中で設計データの変更を顧客(営業担当者等)から求められることもある。このような場合、スペシャリスト用端末14と売場用端末11aとが売場改善支援システム10にアクセス可能に連接されることにより、ひとりのスペシャリスト3がスペシャリスト用端末14を用いて売場設計データの変更を行い、他のスペシャリスト3が、売場改善作業の指揮をとるといったことも可能となる。
図5は、各売場に設置される売場用端末11aから入力される売場データ(受信)30、或いは売場用端末11a等に対して送信する売場データ(送信)41の一例を示すものである。
売場データ(受信)30には、例えば改善前の売場画像データ301、改善後の売場画像データ302が含まれる。改善前或いは改善後のいずれか一方の画像データであってもよい。また画像は静止画に限定するものではなく、動画或いは動画と静止画を組み合わせたものでも良い。
また売場データ(受信)30には、画像データの補完の観点から売場改善の要点等を記載した売場改善の具体的内容303や、売場改善による販売促進効果304を記載した情報が含まれることが好ましい。これらの情報は、売場改善による販売促進効果304は、他の売場への展開や将来のさらなる改善のために重要な情報となる。
売場改善支援システム10の売場データ受信手段33は、売場用端末11aから入力される売場データ(受信)30を、電気通信回線12を介して受信する。受信した売場データ(受信)30は、売場データ記憶手段40に記憶される。この際、売場を識別する売場識別情報28及び認証情報81も売場データ(受信)30と関連づけて売場データ記憶手段40に記憶される。
売場改善支援システム10に入力される売場データ(受信)30は、多数の店舗、多数の売場から送信されるものである。また、通常特定の売場は特定の商品供給元から供給される商品を取り扱うことが多い。
図6は、売場改善支援システム10が多数の店舗、多数の売場からアクセスされる様子を示したものである。
図6に示した店舗には、単一の売場のみを有するものもあれば、デパートや大型量販店のように1つの店舗に複数の売場を有するものもある。例えば、図6において、店舗1はA社(商品供給元)の製品の売場のみを有している。店舗2は、B社の製品の売場とA社の製品と売場とを有している。この他例えば店舗4は、A社、B社、C社、およびD社の4社の製品の売場を有している。
各売場はそれぞれ売場用端末11aを備えており、売場改善支援システム10は各売場からアクセスされて、各売場の売場データ(受信)30を入力する。
このように売場改善支援システム10には、異なる商品供給元、異なる店舗、異なる売場からの多数の売場データ(受信)30が入力されている。このため売場データ(受信)30は、商品供給元、店舗、或いは売場を識別するための売場識別情報31と関連づけて売場改善支援システム10の売場データ記憶手段40に記憶される。
また、売場データ(受信)30は、商品供給元にとっては極めて重要な営業情報であり、競合する他の商品供給元に対しては秘匿性が要求される場合が多い。このため、パスワード等の認証情報81も売場データ(受信)30と関連づけられて売場データ記憶手段40に記憶される。
記憶された売場データ(受信)30は、例えば入力された時刻順に並んでおり、利用に際しては適宜のカテゴリーに分類する必要がある。
図7は、売場改善支援システム10が備える売場データ分類手段50の機能の一例を示すものである。
売場データ記憶手段40に記憶された売場データ(受信)30は分類前は例えばデータが入力された時刻の順に配列されている。また売場データ(受信)30には、店舗名称や商品供給元を示す売場識別情報28が関連づけて記憶されている。
売場データ分類手段50は、例えば商品供給元毎に売場データ(受信)30を分類して再配列する。或いは店舗毎に売場データ(受信)30を分類して再配列する。このように商品供給元毎或いは店舗毎に分類することによって、売場データ(受信)30の利用価値が向上する。
分類されたデータは、売場データ(送信)41として、売場データ記憶手段40に記憶される。
売場データ(送信)41は、種々の形態で活用される。
図6は、各商品供給元に設置されている商品供給元端末15が、売場改善支援システム10にアクセスしている状況を例示している。商品供給元端末15は、例えばモバイル型のパーソナルコンピュータであって、各商品供給元の営業担当者が携帯可能なものであってもよい。
商品供給元端末15から売場改善支援システム10に対しては、売場データ(送信)41の送信要求とともに、ID(売場識別情報28)とパスワード(認証情報81)が送信される。
売場改善支援システム10の認証手段80(図3参照)は、商品供給元端末15から送信された認証情報81と予め売場データ記憶手段40に記憶されている認証情報81との比較を行い、両者が一致した場合(認証に成功した場合)に限り、売場データ送信手段60が売場データ(送信)41を商品供給元端末15に送信する。
認証手段80によって、競合する他の商品供給元へ売場データ(送信)41が漏洩することが防止できる。
商品供給元の営業担当者は、売場データ(送信)41を用いて、例えば売場改善の効果が上がっている売場の商品陳列方法等を他の売場に容易にかつ迅速に展開することができる。
また、売場が設置されている店舗に対しても、売り上げ改善効果を可視的に提示することが容易となり、同一店舗内の競合する他の売場に対する優位性をアピールできる。また、今後新たに売場を改善しようとしている店舗に対しても、店舗側の理解や協力を得やすくなる。
売場データ(送信)41を、教育実習用端末13に送信すれば、活きた現場の教材として活用できる。
また、売場データ(送信)41にさらにVMD手法等に基づく売場の改善方法を付記することによって、ヴィジュアルでかつ現実味のある生きたマニュアルを容易に提供することが可能となる。
この他、売場データ(送信)41をスペシャリスト用端末14に送信すれば、スペシャリスト3は売場設計・施工作業に対して修正等のフィードバックが容易となる。
さらに、VMD手法等に基づく改善事例を蓄積しデータベース化すれば、さらなる売場改善手法の開発・研究に資する。
ところで、売場で取り扱う商品は本質的に流動的であり、種類や数量は絶えず変化している。このため、一旦VMD手法等に基づいて売場を改善した後も、変化する商品の種類や数量に応じて継続的に売れる売場を維持するとともに、さらなる売場の改善が求められる。
売場担当者は、集合教育やOJTによってある程度VMD手法等を習得している。しかしながら、商品等の変化の状況によっては習得したVMD手法等では対応しきれず、スペシャリスト3にアドバイスを求めたくなる局面も生じうる。
売場改善支援システム10は、指導データ授受手段70を備えており、売場用端末11aから入力される指導要求データ42a(売場からの質問、アドバイス要求)に応じてスペシャリスト用端末14から入力される指導データ42b(スペシャリスト3からのアドバイス)を売場用端末11aに送信することができる。
図8は、指導データ授受手段70による指導要求データ42a或いは指導データ42bの流れを説明する図である。
売場用端末11aからは、売場改善支援システム10に対して、指導要求データ42aが送信される。指導要求データ42aは例えば自由記述が可能なテキストデータであってよい。記述内容も限定されない。売場担当者がスペシャリスト3に対して質問したい事項やアドバイスを受けたい事項を自由に記述すればよい。
指導要求データ42aを受信した売場改善支援システム10は、適宜の方法でスペシャリスト用端末14に対して指導要求データ42aが受信された旨を通知する。通知の方法は例えば自動的にスペシャリスト用端末14に電子メールを送信する形態であっても良い。
通知を受けたスペシャリスト用端末14は、電気通信回線12を介して売場改善支援システム10にアクセスし、指導要求データ42aの内容をスペシャリスト用端末14に受信する。この際、好ましくは指導要求データ42aが送信された売場の画像データを含む売場データ(送信)41を併せて受信する。売場データ(送信)41と指導要求データ42aとによって、売場担当者の質問内容がより明確に把握できる。
スペシャリスト用端末14から入力された指導データ42b(質問に対する回答やアドバイスを含むデータ)は、売場データ記憶手段40に一旦記憶された後、指導データ授受手段70の制御の下、売場用端末11aに送信される。
なお、上記の説明では売場用端末11aとスペシャリスト用端末14との間の指導データ授受手段70について説明したが、商品供給元端末15とスペシャリスト用端末14との間でも同様の手法で指導データの授受が可能である。商品供給元の営業担当者等は売場担当者と共同で或いは単独で売場の維持・改善を行うこともあり、商品供給元端末15とスペシャリスト用端末14との間の指導データ授受機能は、商品供給元の営業担当者等による売場改善スキルの向上に有用である。
売場改善支援システム10の備える指導データ授受手段70によれば、売場担当者や営業担当者等からの質問或いは指導要求に対して、スペシャリスト3が適格かつ迅速に指導或いはアドバイスを回答することが可能となり、売場改善の維持・向上が容易となる。
また、他の端末と同様に、適正な認証情報81を入力すれば売場用端末11aからも他の売場の売場データ(送信)41にアクセスすることが可能である。売り上げが向上している他の売場の売場データ(送信)41を参考にして自己の売場をさらに改善することが可能となる。
以上述べたように、本発明に係る売場改善支援システム10によれば、売れる売場を作り上げるための手法を効率的に教育し、教育で習得した手法に基づいて現に売場をOJTで作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという、総合的な一連のサイクルを、効率的にかつ迅速に遂行することができる。
(5)売場改善支援方法
図9は、本発明に係る売場改善方法の一実施形態に係る処理の流れを示した図である。本実施形態に係る売場改善方法は、図2に示した売場改善支援システム10に適用されるもので、売場改善支援システム10には図2に示した各端末が電気通信回線12を介して連接されている。
まず、ステップST1で、スペシャリスト用端末14から売場設計データを受信する。次に受信した売場設計データを設計の対象とする売場の売場識別情報と関連づけて記憶する(ステップST2)。
また、ステップST3で、教育実習用端末13から、模擬売場設計データを受信した後、受信した模擬売場設計データを設計の対象とする売場の売場識別情報と関連づけて記憶する。
次に、売場用端末11aから、売場設計データの送信要求が入力されたか否かを確認する(ステップST5)。送信要求の入力がない場合はステップST10に進む。
一方、送信要求の入力があった場合は、送信要求とともに入力された売場識別情報と売場設計データと関連づけて記憶されている売場識別情報とを比較し(ステップST6)、一致している場合は売場設計データを送信要求のあった売場用端末11aに送信する(ステップST7)。
売場識別情報が一致しない場合は、ステップST10に進む。
ステップST10では、各売場の画像データを含む売場データを、売場用端末11aから受信する。さらに受信した売場データを、売場識別情報と関連づけて記憶する(ステップST11)。
売場用端末11aから新たな売場データが受信された場合は、売場識別情報と関連づけて、例えば受信した時刻の順に累積的に記憶する(ステップST12)。
ステップST13では、例えば時刻順に記憶されている売場データを、商品供給元毎、或いは店舗毎に分類する。
ステップST14では、売場用端末11a、スペシャリスト用端末14、教育実習用端末13、或いは商品供給元端末15から売場データの送信要求が認証情報とともに入力されたか否かを確認する。いずれの端末からも送信要求が無い場合は、ステップST17に進む。
一方、いずれかの端末から送信要求がなされた場合には、認証情報を確認し(ステップST15)、認証が成功と判断された場合は、送信要求のあった端末に対して売場データを送信する(ステップST16)。認証に成功しなかった場合はステップST17に進む。
ステップST17では、売場用端末11aから売場の改善等に関する質問や指導を求める指導要求データが入力されたか否かをモニタする。
売場用端末11aから指導要求データが入力された場合は、その旨を例えば電子メールで自動的にスペシャリスト用端末14に送信し、スペシャリスト用端末14から回答として入力される指導データを売場用端末11aに送信する(ステップST18)。
以上のステップを備えた売場改善支援方法によれば、売れる売場を作り上げるための手法を効率的に教育し、教育で習得した手法に基づいて現に売場をOJTで作り上げ、作り上げた売場を維持し、さらに売れる売場を改善し、流動する売場で得られた実績や知識を教育や他の売場にフィードバックさせるという、総合的な一連のサイクルを、効率的にかつ迅速に遂行することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明に係る売場改善支援システムに基づく売場改善支援業務に係る業務概念を示す業務概念図。 本発明に係る売場改善支援システムと、売場改善支援システムに連接される各種端末装置等を含めた系統を示す図。 本発明に係る売場改善支援システムの一実施形態のシステム構成図。 教育実習用端末を用いた模擬的売場作り手段の説明図。 売場データの一例を示す図。 本発明に係る売場改善支援システムに対する各端末からのアクセス状況を示す図。 本発明に係る売場改善支援システムが備える売場データ分類手段の機能の一例を示す図。 本発明に係る売場改善支援システムが備える指導データ授受手段による指導要求データ或いは指導データの流れを説明する図。 本発明に係る売場改善支援方法の一実施形態の処理の流れを示す図。
符号の説明
1 店舗
2 商品供給元
3 スペシャリスト
4 売場改善教育
10 売場改善支援システム
11、11a 売場用端末
11b 携帯電話
12 電気通信回線
13 教育実習用端末
14 スペシャリスト用端末
15 商品供給元端末
16 公衆電話回線
20 模擬売場設計データ受信手段
21 模擬売場設計データ記憶手段
22 売場識別情報比較手段
23 模擬売場設計データ
24、29 売場設計データ
25 売場設計データ受信手段
26 売場設計データ記憶手段
27 売場設計データ送信手段
28、31 売場識別情報
30 売場データ(受信)
33 売場データ受信手段
40 売場データ記憶手段
41 売場データ(送信)
42a 指導要求データ
42b 指導データ
50 売場データ分類手段
60 売場データ送信手段
70 指導データ授受手段
80 認証手段
81 認証情報
230 模擬的売場作り手段
231 売場フロア配置画像
232 陳列棚画像
233 POP広告・プライスカード画像
234 商品画像

Claims (6)

  1. 各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成される売場改善支援システムにおいて、
    前記スペシャリスト用端末を用いて前記各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から受信する売場設計データ受信手段と、
    前記売場設計データ受信手段によって受信された前記売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶する売場設計データ記憶手段と、
    前記教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から受信する模擬売場設計データ受信手段と、
    前記模擬売場設計データ受信手段によって受信された模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶する模擬売場設計データ記憶手段と、
    前記売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、前記売場設計データ記憶手段或いは前記模擬売場設計データ記憶手段に記憶された売場識別情報とを比較する売場識別情報比較手段と、
    前記売場識別情報比較手段によって売場識別情報が同一であると判断された場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末に、前記売場設計データ或いは前記模擬売場設計データを送信する売場設計データ送信手段と、
    前記売場用端末から入力される売場データであって、前記各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信する売場データ受信手段と、
    前記売場用端末から適宜の期間毎に入力され、前記売場データ受信手段によって受信される売場データを、前記売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶する売場データ記憶手段と、
    前記売場識別情報に含まれる、前記売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び前記売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、前記売場データ記憶手段に記憶された前記売場データを分類する売場データ分類手段と、
    前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、前記売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行う認証手段と、
    前記認証手段において認証が成功した場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末に対して、前記売場データ分類手段において分類された前記売場データを送信する売場データ送信手段とを備え、
    前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データを前記売場データ記憶手段にさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信する指導データ授受手段をさらに備えたことを特徴とする売場改善支援システム。
  2. 前記売場データを受信する売場データ受信手段は、撮像機能を具備した携帯電話から入力される前記売場データをさらに受信することを特徴とする請求項1に記載の売場改善支援システム。
  3. 各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成され、売場設計データ受信手段と、売場設計データ記憶手段と、模擬売場設計データ受信手段と、模擬売場設計データ記憶手段と、売場識別情報比較手段と、売場設計データ送信手段と、売場データ受信手段と、売場データ記憶手段と、売場データ分類手段と、認証手段と、売場データ送信手段と、指導データ授受手段とを備えた売場改善支援システムによる売場改善支援方法において、
    前記売場設計データ受信手段が、前記スペシャリスト用端末を用いて前記各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から受信するステップを実行し、
    前記売場設計データ記憶手段が、前記売場設計データ受信手段によって受信された前記売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶するステップを実行し、
    前記模擬売場設計データ受信手段が、前記教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能、によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から受信するステップを実行し、
    前記模擬売場設計データ記憶手段が、前記模擬売場設計データ受信手段によって受信された模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶するステップを実行し、
    前記売場識別情報比較手段が、前記売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、前記売場設計データ記憶手段或いは前記模擬売場設計データ記憶手段に記憶された売場識別情報とを比較するステップを実行し、
    前記売場設計データ送信手段が、前記売場識別情報比較手段によって売場識別情報が同一であると判断された場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末に、前記売場設計データ或いは前記模擬売場設計データを送信するステップを実行し、
    前記売場データ受信手段が、前記売場用端末から入力される売場データであって、前記各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信するステップを実行し、
    前記売場データ記憶手段が、前記売場用端末から適宜の期間毎に入力され、前記売場データ受信手段によって受信される売場データを、前記売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶するステップを実行し、
    前記売場データ分類手段が、前記売場識別情報に含まれる、前記売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び前記売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、前記売場データ記憶手段に記憶された前記売場データを分類するステップを実行し、
    前記認証手段が、前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、前記売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行うステップを実行し、
    前記売場データ送信手段が、前記認証手段において認証が成功した場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末に対して、前記売場データ分類手段において分類された前記売場データを送信するステップを実行し、
    前記指導データ授受手段が、前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データを前記売場データ記憶手段にさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信するステップを実行する、
    ことを特徴とする売場改善支援システムによる売場改善支援方法。
  4. 前記売場データ受信手段が、撮像機能を具備した携帯電話から入力される前記売場データをさらに受信するステップをさらに実行することを特徴とする請求項3に記載の売場改善支援システムによる売場改善支援方法。
  5. 各種商品の売場に関する情報が入出力される売場用端末と、各種売場改善手法を習得したスペシャリストに使用されるスペシャリスト用端末と、各種売場改善手法の教育に使用される教育実習用端末と、各種商品を供給する商品供給元に使用される商品供給元端末とからアクセス可能に構成された売場改善支援システムによる売場改善支援方法において、
    前記スペシャリスト用端末を用いて前記各種売場改善手法に基づいて作成された売場設計データであって、各種商品画像を商品陳列棚画像に配置することによって作成された売場設計画像を含む売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から受信し、
    前記受信された前記売場設計データを、前記スペシャリスト用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶し、
    前記教育実習用端末が有する模擬売場作成機能であって、各種商品画像を商品陳列棚画像に模擬的に陳列することができる模擬売場作成機能によって作成された模擬売場設計画像を含む模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から受信し、
    前記受信された模擬売場設計データを、前記教育実習用端末から入力される売場識別情報と関連づけて記憶し、
    前記売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、前記売場設計データ記憶手段或いは前記模擬売場設計データ記憶手段と関連づけて記憶された売場識別情報とを比較し、
    前記売場用端末からの送信要求とともに入力される売場識別情報と、前記売場設計データ記憶手段或いは前記模擬設計データ記憶手段と関連づけて記憶された売場識別情報とが同一であると判断された場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末に、前記模擬売場設計データ或いは前記売場設計データを送信し、
    前記売場用端末から入力される売場データであって、前記各種売場改善手法に基づいて売場を改善した後の売場及び改善する前の売場の少なくとも一方を撮像した売場画像データを含むとともに、売場改善の具体的内容及び売場改善による販売促進効果の少なくとも一方が記述された売場情報を含む売場データを受信し、
    前記売場用データが前記売場用端末から適宜の期間毎に入力される場合は、前記売場データを、前記売場用端末から入力される売場識別情報及び認証情報と関連づけて経時的に記憶し、
    前記売場識別情報に含まれる、前記売場が設置されている店舗を識別する店舗識別情報及び前記売場で販売している商品の供給元を識別する商品供給元識別情報の少なくとも一方に基づいて、前記売場データを分類し、
    前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末から送信要求とともに入力される認証情報と、前記売場データと関連づけて記憶されている認証情報とに基づいて認証判定を行い、
    認証が成功した場合は、前記送信要求が入力された前記売場用端末、前記スペシャリスト用端末、前記教育実習用端末、或いは前記商品供給元端末に対して、分類された前記売場データを送信し、
    前記売場用端末或いは商品供給元端末から指導要求データが入力された場合には前記スペシャリスト端末に通知し、前記スペシャリスト用端末から入力される指導データをさらに記憶し、前記指導要求データが入力された前記売場用端末或いは商品供給元端末に対して前記指導データを送信することを特徴とする売場改善支援方法。
  6. 撮像機能を具備した携帯電話から入力される前記売場データをさらに受信することを特徴とする請求項5に記載の売場改善支援方法。
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