JP2006085027A - 画像形成装置およびユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 着脱されるユニットを有し、ユニットの着脱の作業性が良好な、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置およびかかる画像形成装置に備えられるかかるユニットの提供。
【解決手段】画像形成装置本体99側に配設されユニット10を本体99に着脱するときにユニット10をガイドするガイド部81、82、83を有し、ユニット10が、本体99に装着された状態で露出する位置に形成され、ユニット10をガイドさせるときに把持するための把持部85と、ガイド部81、82、83に着脱するときに把持するための把持部86とを有する画像形成装置およびこれに備えられたユニット10。
【選択図】図5

Description

本発明は、着脱されるユニットを有し、ユニットの着脱の作業性に配慮した、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置およびかかる画像形成装置に備えられるかかるユニットに関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置において、たとえば〔特許文献1〕、〔特許文献2〕に記載されているように、感光体等の像担持体、現像装置等をユニット化し、画像形成装置本体に着脱可能としたものが知られている。このような画像形成装置においては、かかるユニットを画像形成装置本体に着脱する際の作業性等に鑑みた種々の技術が提案されており、このような技術は上記〔特許文献1〕、〔特許文献2〕にも記載されている。
〔特許文献1〕に記載の技術は、ユニットに、着脱操作用の取っ手を設けたものであり、〔特許文献2〕に記載の技術は、画像形成装置本体側に、ユニットを着脱する際にユニットをガイドするガイドレールを設けたものである。
特開平11−30944号公報 特開2001−134096号公報
しかし、単に取っ手またはガイドレールを設けても、ユニットを画像形成装置本体に着脱する際の作業性が十分でない場合があり、そのため、かかる作業性を向上するための技術の提供が待たれている。
本発明は、着脱されるユニットを有し、ユニットの着脱の作業性が良好な、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置およびかかる画像形成装置に備えられるかかるユニットを提供することを目的とする.
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に着脱されるユニットと、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、前記ユニットが、画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に対して少なくとも離脱するために前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部と、同ユニットを前記ガイド部に対して係脱させて画像形成装置本体に着脱するときに同ユニットを把持するための第2の把持部とを有する画像形成装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、第2の把持部が、取っ手を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、前記取っ手を複数有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の画像形成装置において、前記取っ手が、前記ユニット本体に対して起倒自在であり、前記ユニットの一部が画像形成装置本体に装着された状態で起立させることが可能であり、起立した状態で把持が可能となることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、画像形成装置本体に着脱されるユニットと、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、前記ユニットが、画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に着脱するために同ユニットを前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部を有し、第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有する。
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の画像形成装置において、第1の凹部内に手を差し入れる方向に対して傾斜した方向に形成された第2の凹部を有し、前記段差部を、第2の凹部によって形成したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記ユニットがトナー像を担持する第1の像担持体を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8の何れか1つに記載の画像形成装置において、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットが画像形成装置本体に装着された状態で第1の像担持体に対向し第1の像担持体に転写されるトナー像を担持する第2の像担持体と、第1の像担持体と第2の像担持体とが対向した状態で第2の像担持体上のトナー像を第1の像担持体に転写する転写部とを有し、前記把持部を、第1の像担持体、第2の像担持体および前記転写部の何れにも非干渉の部分に形成したことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の画像形成装置において、前記ユニットが所定の物を搬送するためのベルトを有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の画像形成装置において、前記ベルトが第1の像担持体であることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11の何れか1つに記載の画像形成装置に備えられる前記ユニットであるユニットにある。
本発明は、画像形成装置本体に着脱されるユニットと、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、前記ユニットが、画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に対して少なくとも離脱するために前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部と、同ユニットを前記ガイド部に対して係脱させて画像形成装置本体に着脱するときに同ユニットを把持するための第2の把持部とを有する画像形成装置にあるので、ユニットの着脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
第2の把持部が、取っ手を有することとすれば、ユニットの着脱の作業時に、第1の把持部により、また取っ手が露出した状態では取っ手によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際の作業性が良好であり、特にユニットがガイド部から離脱した状態では取っ手を把持することにより、かかる作業時においてユニットの落下をより高度に防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損をより高度に防止することができるとともに、けが等の不具合をより良好に防止することができる、より使い勝手がよくより信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
前記取っ手を複数有することとすれば、ユニットの着脱の作業時に、第1の把持部により、また取っ手が露出した状態では複数の取っ手によりユニットを把持することで取っ手によるユニットの把持をより良好に行うことができることにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際の作業性がさらに良好であり、特にユニットがガイド部から離脱した状態では取っ手を把持することにより、かかる作業時においてユニットの落下をさらに高度に防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損をさらに高度に防止することができるとともに、けが等の不具合をさらに良好に防止することができる、さらに使い勝手がよくさらに信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
前記取っ手が、前記ユニット本体に対して起倒自在であり、前記ユニットの一部が画像形成装置本体に装着された状態で起立させることが可能であり、起立した状態で把持が可能となることとすれば、ユニットの着脱の作業時に、第1の把持部により、また取っ手が露出した状態では取っ手によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際の作業性が良好であり、特にユニットがガイド部から離脱した状態では取っ手を把持することにより、かかる作業時においてユニットの落下をより高度に防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損をより高度に防止することができるとともに、けが等の不具合をより良好に防止することができ、、使い勝手がよく信頼性も高く、また、取っ手の配設によるユニットの大型化や、ユニットの収納空間の大型化を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有することとすれば、第1の凹部に手を差し入れて段差部に手を掛けることで大きな力でユニットを引き出せることにより、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
本発明は、画像形成装置本体に着脱されるユニットと、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、前記ユニットが、画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に着脱するために同ユニットを前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部を有し、第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有するので、第1の凹部に手を差し入れて段差部に手を掛けることで大きな力でユニットを引き出せることにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
第1の凹部内に手を差し入れる方向に対して傾斜した方向に形成された第2の凹部を有し、前記段差部を、第2の凹部によって形成したこととすれば、第1の凹部に手を差し入れて、第2の凹部によって形成された、構造が簡易であるもユニットを引き出すのに十分な力をかけることができる段差部に手を掛けることで、大きな力でユニットを引き出せることにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの離脱の際の作業性が特に良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、ユニットや画像形成装置本体の破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、より使い勝手がよく信頼性の高い画像形成装置を提供することができる。
前記ユニットがトナー像を担持する第1の像担持体を有することとすれば、作像ユニットとして構成されたユニットの着脱の作業時またはユニットの離脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際または離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、画像形成装置本体や比較的高価である作像ユニットの破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性のより高い画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置本体側に配設され前記ユニットが画像形成装置本体に装着された状態で第1の像担持体に対向し第1の像担持体に転写されるトナー像を担持する第2の像担持体と、第1の像担持体と第2の像担持体とが対向した状態で第2の像担持体上のトナー像を第1の像担持体に転写する転写部とを有し、前記把持部を、第1の像担持体、第2の像担持体および前記転写部の何れにも非干渉の部分に形成したこととすれば、作像ユニットとして構成されたユニットの着脱の作業時またはユニットの離脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際または離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、画像形成装置本体や比較的高価である作像ユニットの破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性もより高く、また、第1の把持部および第2の把持部、または、第1の把持部が、画像形成に特に大きな影響を与える第1の像担持体、第2の像担持体および転写部に干渉することを防止した画像形成装置を提供することができる。
前記ユニットが所定の物を搬送するためのベルトを有することとすれば、作像ユニットとして構成されベルトを備えたユニットの着脱の作業時またはユニットの離脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際または離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、画像形成装置本体や比較的高価である作像ユニットの破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性のより高い画像形成装置を提供することができる。
前記ベルトが第1の像担持体であることとすれば、作像ユニットとして構成され像担持体としてのベルトを備えたユニットの着脱の作業時またはユニットの離脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部によりユニットを把持することにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際または離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時においてユニットの落下を防止することができ、これにより、画像形成装置本体や比較的高価である作像ユニットの破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができる、使い勝手がよく信頼性のより高い画像形成装置を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし11の何れか1つに記載の画像形成装置に備えられる前記ユニットであるユニットにあるので、上述の各効果を奏する画像形成装置に備えられ、ユニットの着脱の作業時またはユニットの離脱の作業時に、第1の把持部により、また第2の把持部が露出した状態では第2の把持部により把持されることにより、および、ユニットをガイド部によってガイドさせることにより、ユニットの着脱の際または離脱の際の作業性が良好であり、かかる作業時において落下を防止することができ、これにより、ユニット自身や画像形成装置本体の破損を防止することができるとともに、けが等の不具合を防止することができるユニットを提供することができる。
図1に本発明を適用した、カラー画像を形成可能な画像形成装置の概略を示す。画像形成装置100は、カラーレーザプリンタであるが、他のタイプのプリンタ、ファクシミリ、複写機、複写機とプリンタとの複合機等、他の画像形成装置であっても良い。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行なう。画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の記録媒体として画像形成を行なうことが可能である。
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な複数の第2の像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKを並設したタンデム構造を採用している。感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKは、画像形成装置100の本体99の内部のほぼ中央部に配設された無端のベルトである中間転写体としての第1の像担持体である転写ベルト11の外周面側すなわち作像面側に位置している。図1に示す状態においては、感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKは何れも、転写ベルト11に当接する位置を占めている。
転写ベルト11は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対峙しながら矢印A1方向に移動可能となっている。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに形成された可視像すなわちトナー像は、矢印A1方向に移動する転写ベルト11に対しそれぞれ重畳転写され、その後、記録媒体である転写材たる転写紙Sに一括転写されるようになっている。転写ベルト11は、その下側の部分が各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対向しており、この対向した部分が、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK上のトナー像を転写ベルト11に転写する転写部98を形成している。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに形成されたトナー像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるよう、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対向する位置に配設された被変位部材としての1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
転写ベルト11は、その全層をゴム剤等の弾性部材を用いて構成した弾性ベルトである。転写ベルト11は、単層の弾性ベルトであっても良いし、その一部を弾性部材とした弾性ベルトであっても良いし、従来から用いられている、フッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等を用いても良く、非弾性ベルト等であっても良い。
転写ベルト11は、その縁部にそれぞれ、寄り止め部材としての図示しない寄り止めガイドを有している。寄り止めガイドは、転写ベルト11がA1方向に回転するときに、図1における紙面と垂直な何れかの方向に偏倚することを防止するために配設されている。寄り止めガイドは、ウレタンゴム製であるが、その他、シリコンゴムなど各種ゴム材料により構成することができる。寄り止めガイドは、厚さが1mmとされているが、厚さは0.3〜2mm程度の範囲で適宜選択される。寄り止めガイドは転写ベルト11本体部分より厚く、剛性が高い。
各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像を形成するための、画像形成部としてのトナー像形成部たる画像ステーション60Y、60C、60M、60BKに備えられている。
画像形成装置100は、本体99内に、4つの画像ステーション60Y、60C、60M、60BKと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKの上方に対向して配設され、転写ベルト11を備えたユニットとしてのベルトユニットである転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写部材としての転写ローラである2次転写ローラ5と、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光走査装置8とを有している。
画像形成装置100はまた、本体99内に、感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKと転写ベルト11との間に向けて搬送される転写紙Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた記録紙Sを、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKと転写ベルト11との間の転写部98に向けて繰り出すレジストローラ対4と、転写紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとを有している。
画像形成装置100はまた、本体99内に、トナー像を転写された転写紙Sに同トナー像を定着させるためのローラ定着方式の定着ユニットとしての定着装置6と、定着済みの転写紙Sを本体99の外部に排出する排紙ローラ7と、転写ベルトユニット10の上方に配設され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9BKと、転写ベルトユニット10を本体99に着脱するときに転写ベルトユニット10をガイドするガイド部としての図4に示す複数のレール81、82、83とを有している。
画像形成装置100はまた、本体99の上側に配設され排出ローラ7により本体99の外部に排出された転写紙Sを積載する排紙トレイ17と、本体99の前面側すなわち図1における紙面手前側に、開閉可能であってその開放時に本体99の内部を露出させる図示しない前面パネルとを有している。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11の他に、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKと、転写ベルト11を巻き掛けられた、複数の巻き掛け部材としての、駆動部材である駆動ローラ72と、転写入口ローラ73と、クリーニング対向ローラ74と、クリーニング対向ローラ74を転写ベルト11の張力を増加する方向に付勢する付勢手段としてのばね75とを有している。
転写ベルトユニット10はまた、本体99に着脱自在に支持され、駆動ローラ72、転写入口ローラ73、クリーニング対向ローラ74、ばね75及び後述の離間手段等を保持し、転写ベルトユニット10の筐体をなす中間転写ベルトケース14と、中間転写ベルトケース14と一体をなし、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置としてのクリーニング装置13と、転写ベルト11を各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKの全てから離間させるための、図5、図6に示すレバー80を備えた離間手段とを有している。
クリーニング対向ローラ74は、ばね75の作用により、転写ベルト11に、転写に適した所定の張力を与える加圧部材としてのテンションローラたる機能を有している。
クリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有しており、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。
転写ベルトユニット10は、本体99に対し、レール81、82、83に沿ってスライドさせることなどにより、図1における紙面手前側に離脱可能であることによって本体99に対して着脱可能である。転写ベルトユニット10は、後述する第3の状態において図5、図8に示すように本体99に対し移動可能であって着脱自在となるようになっている。
シート給送装置61は、本体99の下部に配設されており、最上位の転写紙Sの上面に当接する給紙ローラとしての給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の転写紙Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
定着装置6は、熱源を内部に有する定着ローラ62と、定着ローラ62に圧接された加圧ローラ63とを有しており、トナー像を担持した転写紙Sを定着ローラ62と加圧ローラ63との圧接部である定着部に通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を転写紙Sの表面に定着するようになっている。
トナーボトル9Y、9C、9M、9BK内のイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーは、図示しない搬送経路を経て、所定の補給量だけ、画像ステーション60Y、60C、60M、60BKにそれぞれ備えられた図3に示す現像装置50Y等に補給される。
1次転写ローラ12Y、12C、12Mは、図示しないブラケットにより一体化されている。このブラケットは、転写入口ローラ73を中心に搖動可能であり、画像形成装置100は、かかるブラケットの位置を選択することにより、図1に示すように、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKをそれぞれ感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに近接させ、転写ベルト11と感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKとが当接した状態とする第1の状態と、図示しないが、1次転写ローラ12Y、12C、12Mをそれぞれ感光体ドラム20Y、20C、20Mから離間させ、転写ベルト11と感光体ドラム20Y、20C、20Mとを離間した状態とする第2の状態とを設定することが可能となっている。
ブラケットの搖動は図示しないカムを含む図示しないモータ等の駆動手段により図示しないCPUを含む制御手段による制御に基づいて行われる。画像形成装置100は、第1の状態において、フルカラーの画像を形成し、第2の状態において、モノカラーすなわち白黒の画像を形成する。制御手段は、フルカラーモードであるか、モノカラーモードであるかに応じて、ブラケットを搖動させる。
第1の状態と第2の状態との切り換えの際に、1次転写ローラ12BKは移動せず、転写ベルト11を感光体ドラム20BKに当接させる位置を占める。一方、1次転写ローラ12BKは、レバー80を図6に示した定位置を占めた状態から図5に示した解除位置を占めた状態に回動することで、離間手段により、1次転写ローラ12Y、12C、12Mと独立して、感光体ドラム20BKに対して接離する方向に変位されるようになっている。
図2は、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12BKをそれぞれ感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKから離間させ、転写ベルト11と感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKとを離間した第3の状態にある画像形成装置100を示している。転写ベルトユニット10は、上述の動作により画像形成装置100が第3の状態となったときにのみ、本体99に対して着脱自在となる。言い換えると、第3の状態以外の状態では、転写ベルトユニット10は、本体99からの離脱が禁止される。
画像ステーション60Y、60C、60M、60BKについて、そのうちの一つの、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーション60Yの構成を代表して構成を説明する。なお、他の画像ステーションの構成に関しても実質的に同一であるので、以下の説明においては、便宜上、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーションの構成に付した符号に対応する符号を、他の画像ステーションの構成に付し、詳細な説明については適宜省略することとし、符号の末尾にY、C、M、Kが付されたものはそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像形成を行うための構成であることを示すこととする。
図3に示すように、感光体ドラム20Yを備えた画像ステーション60Yは、感光体ドラム20Yの周囲に、図中時計方向であるその回転方向B1に沿って、1次転写ローラ12Yと、クリーニング手段としてのクリーニング装置40Yと、帯電手段である帯電装置としての帯電装置30Yと、現像手段としての現像ユニットである現像装置50Yとを有している。
クリーニング装置40Yは、感光体ドラム20Yに対向する部分に開口部を有するクリーニングケース43Yと、基端部がクリーニングケース43Yに固定され先端部が感光体ドラム20Yに当接し感光体ドラム20Y上の残留トナーを掻き取ってクリーニングするためのクリーニングブレード41Yと、クリーニングケース43Yに回転自在に支持され、クリーニングブレード41によって掻き取られた残留トナーを図示しない廃トナーボトルに向けて搬送するための廃トナースクリュ42Y等を有している。
本形態では、クリーニングブレード41Yを用いてクリーニングを行うクリーニング方式を採用しているが、ブラシを用いてクリーニングを行うブレードレスクリーニング方式を採用しても良い。
帯電装置30Yは、感光体ドラム20Yの表面に当接して従動回転する帯電ローラ31Yと、帯電ローラ31Yに当接し従動回転するクリーニングローラ32Yとを有している。帯電ローラ31Yには、直流に交流成分のバイアスを重畳印加する図示しない電圧印加手段が接続されており、感光体ドラム20Yと対向する帯電領域において、感光体ドラム20Yの表面を除電すると同時に、所定の極性に帯電するようになっている。
クリーニングローラ32Yは帯電ローラ31Yに従動回転することで帯電ローラ31Yをクリーニングするようになっている。
このように、本形態では、接触ローラを用いた帯電システムを採用しているが、帯電システムは、近接ローラを用いたものであっても良いし、コロトロン方式を採用したものであっても良い。
現像装置50Yは、感光体ドラム20Yに対向する部分に開口部を有する現像ケース55Yと、かかる開口部から感光体ドラム20Yに臨むよう感光体ドラム20Yに近接対向して配設された現像ローラ51Yと、現像ローラ51Y上の現像剤を一定の高さに規制する現像ブレード52Yと、現像ケース55Yの下部に互いに対向するように配設され、現像剤を攪拌するとともに現像ローラ51Yに現像剤を供給するための第1搬送スクリュ53Y及び第2攪拌スクリュ54Yと、直流成分の現像バイアスを印加する図示しないバイアス印加手段等とを有している。
現像装置50Yにおいては、現像ブレード52Yによって現像剤の担持量を規制された現像ローラ51Yが、その矢印C1方向への回転及びバイアス印加手段による現像バイアスにより、現像ローラ51Yと感光体ドラム20Yとの間の現像領域に、現像ブレード52Yによって量を適量とされた現像剤を運び、現像剤中のイエロートナーが感光体ドラム20Yの表面に形成された静電潜像に静電的に移行して、静電潜像をイエロートナー像として可視像化するようになっている。
現像ケース55Y内の現像剤には、トナーボトル9Yからイエロートナーが補給、供給され、第1搬送スクリュ53Y及び第2攪拌スクリュ54Yによって供給されたイエロートナーと現像剤とが攪拌混合され、攪拌混合された現像剤が現像ローラ51Yに供給される。
本形態では、バイアス印加手段により直流成分の現像バイアスを印加しているが、現像バイアスは、交流成分であっても良いし、直流成分に交流成分を重畳したものであっても良い。
1次転写ローラ12Yには、図示しない電圧印加手段によって1次転写に適した所定の電圧が印加されるようになっている。
図1に示した光走査装置8は、図3に示すように、感光体ドラム20Yにおける帯電領域と現像領域との間の領域に、光変調されたレーザー光Lを照射して帯電ローラ31Yにより帯電された後の感光体ドラム20Yの表面を露光し、現像装置50Yによってイエロートナー像として可視像化される静電潜像を形成するようになっている。
画像ステーション60Yを構成する、感光体ドラム20Yと、1次転写ローラ12Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとのうち、1次転写ローラ12Yを除くもの、すなわち感光体ドラム20Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとは、ユニットとしての作像ユニットたるプロセスユニットであるプロセスカートリッジ95Yを構成しており、プロセスカートリッジ95Yは一体で、本体99に対し、図1における紙面手前側に離脱自在であって、着脱自在である。
また、感光体ドラム20Yは、単独で、本体99に対し、図1における紙面手前側に離脱自在であって、着脱自在であるとともに、プロセスカートリッジ95Yを構成する、感光体ドラム20Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとのうち、感光体ドラム20Yを除くもの、すなわち、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとは、ユニットを構成しており、このユニットは一体で、本体99に対し、図1における紙面手前側に離脱自在であって、着脱自在である。
また、現像装置50Yは、単独で、本体99に対し、図1における紙面手前側に離脱自在であって、着脱自在であるとともに、プロセスカートリッジ95Yを構成する、感光体ドラム20Yと、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yと、現像装置50Yとのうち、現像装置50Yを除くもの、すなわち、感光体ドラム20Y、クリーニング装置40Yと、帯電装置30Yとは、ユニットを構成しており、このユニットは一体で、本体99に対し、図1における紙面手前側に離脱自在であって、着脱自在である。
感光体ドラム20Yは、B1方向への回転に伴い、帯電ローラ31Yにより表面を一様に帯電され、光走査装置8からのレーザー光Lの露光走査によりイエロー色に対応した静電潜像を形成され、この静電潜像を現像装置50Yによりイエロー色のトナーにより現像され、現像により得られたイエロー色のトナー像を1次転写ローラ12YによりA1方向に移動する転写ベルト11に1次転写され、転写後に残留したトナー等の異物をクリーニング装置40Yにより除去されて帯電ローラ31Yによる次の除電、帯電に供される。
他の感光体ドラム20C、20M、20BKにおいても同様に各色のトナー像が形成等され、形成された各色のトナー像は、1次転写ローラ12C、12M、12BKにより、A1方向に移動する転写ベルト11上の同じ位置に順次1次転写される。転写ベルト11上に重ね合わされたトナー像は、転写ベルト11のA1方向の回転に伴い、2次転写ローラ5との対向位置である2次転写部である転写部98まで移動し、転写部98において転写紙Sに2次転写される。
転写ベルト11と2次転写ローラ5との間に搬送されてきた転写紙Sは、シート給送装置61から給送ローラ3によって繰り出されてフィードされ、レジストローラ対4によって、センサによる検出信号に基づいて、転写ベルト11上のトナー像の先端部が2次転写ローラ5に対向するタイミングで送り出されたものである。
転写紙Sは、すべての色のトナー像を転写され、担持すると、定着装置6に進入し、定着ローラ62と加圧ローラ63との間の定着部を通過する際、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を定着され、転写紙S上にカラー画像が形成される。定着装置6を通過した定着済みの転写紙Sは、排紙ローラ7を経て、本体99の上部の排紙トレイ17上にスタックされる。一方、2次転写を終えた転写ベルト11は、クリーニング装置13に備えられたクリーニングブラシ及びクリーニングブレードによってクリーニングされ、次の現像工程に備える。
図4に示すように、レール81、82、83は、転写部98などの、画像形成に影響を与える部分から比較的離れた位置である、転写ベルトユニット10の両端部分に係合して、転写ベルトユニット10を下方から支持するように配設されている。レール81、82、83は、転写ベルトユニット10の本体99への着脱を、転写ベルトユニット10の重心のバランスを保ちながら行うことができる位置に配設されている。
図4に示すように、転写ベルトユニット10は、転写ベルトユニット10を本体99に着脱するために転写ベルトユニット10をレール81、82、83にガイドさせるときに転写ベルトユニット10を把持するための第1の把持部としての把持部85と、転写ベルト10をレール81、82、83に対して係脱させて本体99に着脱するときに転写ベルトユニット10を把持するための第2の把持部としての複数、具体的には2つの取っ手86とを有している。
把持部85は、本体99に装着された状態において前面パネルが開放されたときに露出する、中間転写ベルトケース14の、図1における手前側の位置に形成されている。
取っ手86は、転写ベルトユニット10がレール81、82、83に沿って本体99から引き出される過程、または転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿って本体99に装着する過程において、転写ベルトユニット10の一部が本体99内に位置する状態において露出する、中間転写ベルトケース14の上面に配設されている。
把持部85、取っ手86は、転写ベルト11、感光体ドラム20Y、20C、20M、20BK、転写部98に非干渉の部分に形成されているので、画像形成に影響を与えることがない。なお、ここで、転写ベルト11に非干渉であるとは、転写ベルト11が転写ベルトユニット10の着脱の際に移動するときにも非干渉であることを意味する。
図7に示すように、把持部85は、手を差し入れることが可能な大きさを有する、レール81、82、83にスライドさせながら行う転写ベルトユニット10の着脱方向に平行な方向に形成された第1の凹部としての凹部87と、凹部87内の、凹部87の最奥部に、凹部87の形成方向すなわちレール81、82、83にスライドさせながら行う転写ベルトユニット10の着脱方向に対して傾斜した方向に形成された第2の凹部としての凹部88と、凹部88によって形成され、凹部87に手を差し入れたときに手を掛けて転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿って容易に引き出すことを可能とする段差部89とを有している。
凹部87、88の大きさは、段差部89に手を掛けて転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿って引き出すときに、引き出しに十分な力を加えることができる大きさであればどのような大きさでもよい。
凹部88は、凹部87の最奥部に形成していることで、視認できない段差部89の位置を手探りでも容易に確認できるようになっているが、その形成位置は、凹部87の中間部分であってもよい。
凹部88の形成方向は、上方でなく下方であっても良いし、右方向、左方向であってもよい良い。また、凹部88は、ユニット10をレール81、82、83に沿って引き出すときに、引き出しに十分な力を加えることができる形状の段差部89を構成できれば良いのであって、その形成方向は、凹部87の形成方向に対して傾斜していればよく、垂直であるに限らない。さらに、引き出しに十分な力を加えることができる形状、大きさの段差部89が形成できるのであれば、凹部87内に形成するのは凹部88でなく、凸部であってもよい。凹部87に差し入れるのは、段差部89に対して引き出しに十分な力を加えることができることができるのであれば、指先だけでも良い。
2つの取っ手86は、レール81、82、83に沿った転写ベルトユニット10の引き出し方向における中間転写ベルトケース14の中央部に、かかる方向に垂直な方向に並ぶようにして、転写ベルトユニット10の本体99への着脱、具体的にはレール81、82、83への係脱を、転写ベルトユニット10の重心のバランスを保ちながら行うことができる位置に配設されている。
取っ手86は、転写ベルトユニット10本体すなわち中間転写ベルトケース14の上面に対して起倒自在に構成されている。図4ないし図8において、図5は取っ手86が転写ベルトユニット10本体に対して倒れている状態を示しており、他の図は取っ手86が転写ベルトユニット10本体に対して起立している状態を示している。取っ手86は、起立した状態で、把持が可能となる。取っ手86は、転写ベルトユニット10の本体99への着脱を、転写ベルトユニット10の重心のバランスを保ちながら行うことができるのであれば、1つのみ配設されていても良い。
図5に示したように、転写ベルトユニット10の一部が本体99内に位置する状態において露出したときに、図4、図6、図7に示したように、取っ手86を起立させ、この状態で取っ手86を把持することで、転写ベルトユニット10を持ち上げることができるようになっている。なお、図6では、取っ手86が起立した状態が示されているにもかかわらず、レバー80は、画像形成装置100を第1または第2の状態とする定位置を占めているが、これは説明の都合上図示したに過ぎず、通常、取っ手86が起立した状態では、レバー80は、図5に示す、画像形成装置100を第3の状態とする解除位置を占める。
このような構成において、転写ベルトユニット10を本体99から離脱させるときは、前面パネルを開放し、ホームポジションを占めた転写ベルトユニット10の把持部85を露出させ、レバー80を定位置から解除位置に回動させたうえで、凹部87、88に手を差し入れて段差部89に手を引っ掛け、図5に示したように、取っ手86が完全に露出するまで転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿ってスライドさせながら引き出す。取っ手86が露出したところで、倒れている取っ手86を起立させ、図8に示すように、取っ手86を把持して斜め上方に持ち上げて、転写ベルトユニット10をレール81、82、83から離脱させ、転写ベルトユニット10を本体99から完全に離脱させ、取り出す。
転写ベルトユニット10を本体99に装着するときは、前面パネルを開放した状態で、起立した取っ手86を把持し、図8に示すように、転写ベルトユニット10をレール81、82、83に係合させ、転写ベルトユニット10がレール81、82、83上において安定し本体99から落下しない位置まで、転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿って、本体99内に挿入する。図5に示すように、取っ手86を倒し、転写ベルトユニット10をレール81、82、83に沿ってスライドさせながらホームポジションまで押し込み、レバー80を解除位置から定位置に回動したうえで、前面パネルを閉じる。
転写ベルトユニット10は、第3の状態で本体99に着脱されるため、着脱の際の転写ベルト11と感光体ドラム20BKとの摺擦による転写ベルト11や感光体ドラム20BKの劣化が防止される。また、ユニットとして着脱を行うため、位置決め精度を担保しつつ、ユーザーが容易に着脱できるようになっている。
本体99に対しては、転写ベルトユニット10のみならず、上述のように、プロセスカートリッジ95Y等をも着脱可能である。これらのユニットを着脱する際にも、離間手段等により、画像形成装置100を第2の状態、第3の状態とし、着脱しようとするユニットにおける感光体ドラムと、転写ベルト11とを離間させることで、摺擦による転写ベルト11や着脱するその感光体ドラムの劣化が防止される。また、ユニットで着脱を行うため、位置決め精度を担保しつつ、ユーザーが容易に着脱できるようになっている。これら転写ベルトユニット10を除くユニットにも、上述と同様の第1の把持部、第2の把持部を形成しても良く、同様の作用効果が得られる。この場合、着脱される当該ユニット以外の部分を画像形成装置本体という。
転写ベルトユニット10、プロセスカートリッジ95Y等を必要に応じて着脱することは、ランニングコストの低減、資源の有効活用からの観点からも有効である。すなわち、本体寿命とユニット寿命とが異なる等、各構成の寿命は一般的に異なるが、寿命に合わせて交換周期を設定する等することで最長寿命部品の寿命まで装置を使用することができるため、ランニングコストの低減、資源の有効活用の観点から優れている。また交換を伴わないメンテナンス時にも、必要な部分のみを取り外してメンテナンスを行うことで、メンテナンスが容易である。
以上、本発明を実施するための形態として、本発明を適用した画像形成装置100、転写ベルトユニット10について説明したが、第1の把持部、第2の把持部等が形成されるユニットは、上述のように、転写ベルトユニット10に限らず、他のユニットであっても良い。
また、かかるユニットは、上述の形態において説明した構成のユニットに限らず、像担持体やベルトを有していなくともよい。また、たとえば、ユニットがベルトを有する場合にあっても、このベルトは、トナー像に限らず、用紙等の記録媒体などの所定の物を搬送するものであれば良い。
本発明の適用は、上述の説明において特に限定を行っていない限り、上述の形態に限られるものではない。
本発明を適用した画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した画像形成装置の、図1に示した状態と異なる状態であってユニットが画像形成装置本体に対して着脱自在となった状態を示す概略正面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられた作像ユニットを示す概略正面図である。 図1に示した画像形成装置に備えられたガイド部の配設態様およびガイド部がユニットを支持した態様を示す概略正面図である。 図1に示した画像形成装置においてユニットの一部が画像形成装置本体に装着された状態を示す斜視図である。 ユニットに備えられた第2の把持部が起立した状態を示す斜視図である。 ユニットにおける第1の把持部の配設態様を示す側断面図である。 図1に示した画像形成装置において第2の把持部を把持してユニットを画像形成装置本体に着脱する様子を示す側面図である。
符号の説明
10 ユニット
11 ベルト、第1の像担持体
20Y、20C、20M、20BK 第2の像担持体
81、82、83 ガイド部
85 第1の把持部、把持部
86 第2の把持部、把持部、取っ手
87 第1の凹部
88 第2の凹部
89 段差部
98 転写部
99 画像形成装置本体
100 画像形成装置

Claims (12)

  1. 画像形成装置本体に着脱されるユニットと、
    画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、
    前記ユニットが、
    画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に対して少なくとも離脱するために前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部と、
    同ユニットを前記ガイド部に対して係脱させて画像形成装置本体に着脱するときに同ユニットを把持するための第2の把持部とを有する画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、第2の把持部が、取っ手を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、前記取っ手を複数有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3記載の画像形成装置において、前記取っ手が、前記ユニット本体に対して起倒自在であり、前記ユニットの一部が画像形成装置本体に装着された状態で起立させることが可能であり、起立した状態で把持が可能となることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置本体に着脱されるユニットと、
    画像形成装置本体側に配設され前記ユニットを画像形成装置本体に着脱するときに前記ユニットをガイドするガイド部とを有し、
    前記ユニットが、
    画像形成装置本体に装着された状態で露出する位置に形成され、同ユニットを画像形成装置本体に着脱するために同ユニットを前記ガイド部にガイドさせるときに同ユニットを把持するための第1の把持部を有し、
    第1の把持部が、手を差し入れることが可能な第1の凹部と、第1の凹部内に形成され手を掛けるための段差部とを有する画像形成装置。
  7. 請求項5または6記載の画像形成装置において、第1の凹部内に手を差し入れる方向に対して傾斜した方向に形成された第2の凹部を有し、前記段差部を、第2の凹部によって形成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記ユニットがトナー像を担持する第1の像担持体を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の何れか1つに記載の画像形成装置において、画像形成装置本体側に配設され前記ユニットが画像形成装置本体に装着された状態で第1の像担持体に対向し第1の像担持体に転写されるトナー像を担持する第2の像担持体と、第1の像担持体と第2の像担持体とが対向した状態で第2の像担持体上のトナー像を第1の像担持体に転写する転写部とを有し、前記把持部を、第1の像担持体、第2の像担持体および前記転写部の何れにも非干渉の部分に形成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8または9記載の画像形成装置において、前記ユニットが所定の物を搬送するためのベルトを有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10記載の画像形成装置において、前記ベルトが第1の像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか1つに記載の画像形成装置に備えられる前記ユニットであるユニット。
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