JP2006084818A - 発光表示装置の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電流で発光するディスプレイにおいて、階調の再現性を高める。
【解決手段】 複数の発光素子11とマトリクス駆動するための電極配線4を有する発光ディスプレイ1を駆動するための駆動装置2であり、逓増または逓減される基準データ23を生成する基準データ生成手段21,22,23,26と、電極配線4それぞれへの出力を規定する輝度データと基準データとが入力される複数の電流制御手段23,24と、電流制御手段の制御に基づく電流出力期間の間、電極配線のそれぞれを通じて表示電流を出力するように構成された電流出力手段13、14Cとを有する。基準データ生成手段は、発光素子を駆動する際の特性に合わせて基準データの値を逓増または逓減させ、電流制御手段は、輝度データと基準データから、輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度によって発光素子が発光するよう、電流出力手段のそれぞれを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発光ディスプレイの駆動装置に関する。より詳しくは、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの駆動装置に関する。
高画質・薄型の自発光画像表示装置として、有機EL素子を平板状に多数並べた有機ELディスプレイが注目を集めている。有機EL素子は、有機材料から作られる多層薄膜のデバイスであり、電流に応じて発光する。有機EL素子は、その電圧−電流特性や発光機構が発光ダイオード素子と類似しているため、有機発光ダイオード(有機LED)素子とも呼ばれている。
この有機EL素子を表示画素に有する有機ELディスプレイは、駆動方法によってアクティブマトリックス型とパッシブマトリクス型とに分類される。アクティブマトリクス型においては、ポリシリコンやアモルファスシリコンを用いた薄膜トランジスタ(TFT)素子等の能動素子によって個々の画素(素子)が駆動されるが、パッシブマトリクス型においては、これらの能動素子は用いられず、カラム電極とロウ電極とを組み合わせた格子状電極によって個々の素子が駆動される。
図4に、パッシブマトリクス型有機ELディスプレイの原理的な構成を表す。このディスプレイにおいては、陽極をカラム(列)、陰極をロウ(行)として、カラム電極とロウ電極を格子状に配線し、カラム電極とロウ電極の各交点に有機EL素子11が配置されている。図4においては、有機EL素子はダイオード記号により表記している。表示部の端部には、カラムドライバIC2とロウドライバIC3が備えられ、各ICの出力端子は、カラム電極4とロウ電極5のそれぞれの電極端子に接続されている。カラムドライバIC2においては、各出力端子に別個の電流源13が接続されており、表示部の各画素にある有機EL素子に対して発光に必要な電流を通流させる。
パッシブマトリクス方式によって有機ELディスプレイを駆動する際には、通常、線順次走査によって画像を表示する。すなわちロウ電極5(陰極)のうち選択された1行だけを接地電位にするよう、ロウドライバIC3において、選択されたロウ電極のみの出力切替スイッチ14Rをグランドに接続する。このとき、この行に接続している一行分の各画素の有機EL素子のそれぞれに対して、各カラム電極4により輝度データに応じた電流を通流させることにより、目的とする発光輝度で各素子を発光させる。選択されていない他の行においては、ロウ電極を正電源電位にして、選択されていない行の有機EL素子に逆バイアス電圧をかける。このために、選択されていないロウ電極の出力切り替えスイッチ14Rは所定の電圧の正電源電位15に接続する。ロウドライバIC3をこのように動作させることにより、選択されていない行では有機EL素子11に電流が流れないようにする。線順次走査においては、選択する行を順次変えながら一画面全ての行を順次選択しながら上記動作を行うことによりすることにより、全画面の画像が表示される。このような従来例は、例えば特許文献1に記載されている。
ここで、カラムドライバの出力段の電流源13は定電流源回路になっており、発光させるべき輝度データに応じて電流の出力期間が調整される。この制御方式をパルス幅変調制御(以下PWM制御)という。PWM制御においては、有機EL素子の発光の期間が制御されて階調が表現される。PWM制御を実現するためには、従来から、鋸波比較法がある。この手法においては、鋸波状に一定の傾きで増加するデータを基準データとして用い、この基準データと輝度データとを比較する。鋸波比較法においては、例えば、基準データ<輝度データ、という条件が成り立つ期間に電流源13から電流を出力し、基準データ≧輝度データ、という条件のときには、電流出力を停止する。
図5により、このように出力を制御する鋸波比較法を用いる駆動装置の構成及び動作を更に説明する。図5aは鋸波比較法を用いるカラムドライバとロウドライバとの回路構成を示すブロック図であり、図5bはこの鋸波比較法の動作を示すタイミングチャートである。鋸波発生器27によって生成された基準データの値は、時間的に一定の変化率で増加させられて、上限値(例えば8ビットの場合、255)になるとリセットされて鋸状の変化を示す波形52のような変化をする。この基準データは、比較器24によって輝度データとの比較に用いられ、電流源13の出力に接続された切替スイッチ14Cが切り替えられて、カラムドライバの出力がグランド側に接続されるか電流源13側に接続されるかが切り替えられる。このように、鋸波比較法においては、基準データと輝度データの大小関係によって出力のON/OFFを切り替えることにより、カラムドライバの出力電流の期間を、輝度データに応じて制御する(図5b)。この構成により、輝度データが大きな値であるときには、カラムドライバの出力期間が長くなり、輝度データが小さな値であるときには、カラムドライバの出力期間が短くなる。カラムドライバ内において、比較器24、出力電流源13、切り替えスイッチ14Cはカラム電極のラインごとに備えられているが、鋸波発生器27は基準データを生成するために動作しており、複数のカラム電極ラインで共有される。このような構成および動作により、輝度データの大きさに比例するように電流を出力する期間、すなわち電流パルス幅を調整することができる。
特開平11−143429号公報
有機EL素子は各画素に大きな寄生静電容量12を有している。このため、カラムドライバが供給した電流の一部は寄生静電容量の充電のために使われて、寄生静電が充電された後に有機EL素子の発光が始まる。このため、カラムドライバの各電流源13が発光のために電流を出力しても、電流出力期間の初期は有機EL素子の発光に寄与する電流は僅かで、多くが寄生容量12の充電に使われてしまう。この結果、輝度データに応じた輝度が実際には得られないという問題がある。
例えば、輝度データに比例した電流出力期間だけ一定の電流を出力して発光輝度を制御するPWM制御の場合において、従来の鋸波比較法に従ってカラムドライバが出力する電流は、図5のように振幅が一定の電流パルスであり、輝度データに比例するようにパルス幅を調整している。しかし、カラムドライバから出力された電流の一部は、図6に示すように寄生容量の充電電流62となる。このため、図7aに示すように基準データ72と輝度データとを比較して発生させた電流を出力しても、波形74として示すように、実際に有機EL素子11に流れる電流64(図6)のは立ち上がりが遅れる。この結果、鋸波比較法を行う従来の駆動装置においては、様々な輝度データに対する実際の発光輝度をプロットすると図7bの曲線78の様になる。つまり、従来の鋸波比較法を用いると、理想的な場合(発光輝度が輝度データに比例している場合)の関係を示す直線76とは異なり、輝度データと発光輝度との比例関係が失われて階調再現性が劣ってしまう。
本発明は、上記の階調再現性に関する問題の少なくともいくつかを解決することを課題とする。
本発明は、マトリクス状に配置された画素に外部から電力を供給して画面を発光させる所謂パッシブマトリクス駆動方式において、有機EL素子の寄生容量成分等によって引き起こされる階調の再現性の劣化を改善する駆動装置に関するものである。本発明では、従来の方法と同様に表示電流の制御にPWM制御を採用するが、従来のように輝度データに比例して等間隔に電流出力期間を変化させるのではない。
すなわち、本発明においては、複数の発光素子と各発光素子をマトリクス駆動するための複数の電極配線とを有する発光ディスプレイを駆動する駆動装置であって、所定の値の範囲において逓増または逓減される基準データを生成する基準データ生成手段と、各電極配線に関連付けて設けられ、前記複数の電極配線それぞれへの出力を規定する輝度データと前記基準データとが入力される複数の電流制御手段と、各電極配線に接続可能に構成され、該電流制御手段の制御に基づく電流出力期間の間、電極配線のそれぞれへの表示電流を出力するように構成された複数の電流出力手段とを具備し、前記基準データ生成手段は、前記発光素子を駆動する際の特性に合わせて前記基準データの値を逓増または逓減させるものであり、前記電流制御手段のそれぞれは、前記輝度データと前記基準データとに基づいて、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子が発光するよう前記電流出力手段のそれぞれを制御することにより、該複数の電極配線のそれぞれへの表示電流の電流出力期間を制御するものである、発光ディスプレイの駆動装置が提供される。
これにより、発光素子の寄生静電容量に流れる電流を考慮して、階調データに応じて適切に変化幅が調整された電流出力期間を得ることができる。例えば、従来例では、一定の傾きで増加するデータ(鋸波)を基準データとして用い、輝度データの変化に比例するように電流パルス幅を制御していたのに対し、本発明においては、前記発光素子を駆動する際の特性に合わせて適宜変化するデータを基準データとして用いることができる。
本発明に係る駆動装置においては、前記電流制御手段は、前記基準データの値と前記輝度データの値との間の大小を比較して、前記電流出力手段の制御のために該比較の結果を出力する比較手段を備え、前記基準データの値は、時間当たりの値の変化率が変更されながら逓増または逓減されるものであり、前記変化率のそれぞれは、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子を発光させるよう調整されるものとすることが好適である。また、本発明に係る駆動装置においては、前記基準データ生成手段は、外部から供給される外部クロック信号から、前記外部クロック信号と異なる周期の少なくとも1つの内部クロック信号を生成する内部クロック生成手段と、該外部クロック信号と該内部クロック信号とからなるクロック信号の集合から前記基準データの値を逓増または逓減させるためのクロック信号を選択して出力する選択手段とを有し、該選択手段が出力するクロック信号によって前記基準データの値を逓増または逓減させて前記変化率を変更するものであり、前記選択手段は、前記基準データの値に基づいて前記選択を行うものとすることがさらに好適である。
本発明に係る駆動装置においては、基準データ値と輝度データとの値の大小を比較する。比較回路は演算処理として常用される回路であり、簡単な回路構成によって実現可能である利点を有する。また、比較手段が比較結果を出力することにより、電流出力手段の制御が容易に行える。基準データ値を、時間当たりの値の変化率が変更されながら逓増または逓減されるものとすれば、輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度により発光素子を発光させるよう調整することが容易に行える。この変化率の変更は、周期の異なるクロック信号を選択して、そのクロック信号によって基準データを逓増または逓減させれば、容易に行える。
本発明に係る駆動装置においては、前記基準データは、表示に用いる発光色に対応する複数の原色基準データであり、前記基準データ生成手段は、前記発光素子を駆動する際の発光色ごとの特性に合わせて逓増または逓減される前記原色基準データを生成するものであり、前記電流制御手段のそれぞれは、該電流制御手段が関連付けされている電極画素の発光色の原色基準データを用いるものとすることがさらに好適である。
この構成では、発光素子が例えばR,G,Bという光の三原色によって発光するとき、発光色ごとに発光素子の電圧―電流特性等が異なる場合であっても、原色毎の階調再現性を独立して制御する事ができる。
本発明に係る駆動装置においては、前記発光素子は有機EL素子であり、前記基準データ生成手段は、前記有機EL素子の発光に寄与する電流が相対的に小さい輝度データに対して、前記基準データの前記変化率を小さくするように前記基準データを生成し、前記有機EL素子の発光に寄与する電流が相対的に大きい輝度データに対して、前記基準データの前記変化率を大きくするように前記基準データを生成するものであり、これにより、前記電流制御手段は、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子が発光するよう前記電流出力期間を制御するものとすることがさらに好適である。
発光素子として有機EL素子を用いると、有機EL素子における寄生静電容量が存在していても、目的とする階調再現性を実現することができる。また、基準データを逓増させる場合と逓減させる場合の何れの場合であっても、上記構成により、有機EL素子を用いる場合に適切な階調の再現性を得ることができる。
本発明によれば、PWM制御により発光素子に流れる電流を変調する駆動装置において、発光素子に流れる電流が、例えば寄生静電容量などの影響を受けてしまい、発光素子を発光させるべき階調を有する輝度データに応じた実際の輝度の階調が得られない場合であっても、発光EL素子の発光輝度と輝度データとの対応を駆動回路において良好に補正できる。さらに、本発明によれば、基準データと輝度データとを比較して電流出力期間を制御するPWM制御のための駆動回路構成に近い回路規模の構成を用いても、発光ディスプレイにおいて、事前に輝度データを加工することなく、階調の再現性が高められる。
すなわち、本発明においては、発光素子の寄生静電容量に流れる電流を考慮して、階調データに応じて適切に変化幅が調整された電流出力期間を得ることができる。また、本発明において比較手段を備えていれば、簡単な回路構成により上記効果を奏する駆動回路を実現できる。さらに周期の異なるクロックを選択する選択手段を用いれば、容易に基準データの変化率の変更が行える。加えて、本発明において発光素子が有機EL素子であれば、有機EL素子においても適切な階調再現性を実現することができる。
図1に、有機ELディスプレイに用いられる本発明の実施の形態の駆動回路を示す。本駆動回路はカラムドライバ2として実現される。カラムドライバ2には、輝度データを記憶する比較器24(比較レジスタ0)、入力クロックを分周する分周回路21、カウンタクロックを選択する選択回路22、基準データとなるデータを格納するカウンタ23、記憶判定部26(比較レジスタ1〜3)、フリップフロップ回路25、定電流回路13、切替スイッチ14Cが備えられている。比較器24、フリップフロップ回路25、定電流回路13、切替スイッチ14Cは、図では省略しているが、出力ラインごとに備えられている。また、分周回路21、選択回路22、カウンタ23、記憶判定部26は複数のラインにより共有されている。
本実施の形態のカラムドライバ2の動作を以下に示す。カラムドライバ2には、輝度データと一定周期の外部クロックとが入力される。この外部クロックは、分周器21によって分周されて、入力されるクロックの周期より長い周期の内部クロックも生成される。選択回路22は、外部クロックおよび内部クロックのうちから一つのクロックを選択して出力する機能を有している。選択されたクロックは、カウンタ23に入力される。ここで、カウンタ23の値が小さいときは、選択回路22は、最も周期の長いクロックを選択して出力している。
各比較レジスタ0〜3(比較器24、記憶判定部26)にはカウンタ23の値が入力される。これらの比較レジスタ、はそれ自体に設定されている値とカウンタの値とが一致するとパルスを出力する。この記憶判定部26のうちの3つ(比較レジスタ1〜3)には、予め所定の値を入力しておく。カウンタ23の値が比較レジスタ1〜3に入力された値となって選択回路22にパルスが入力されると、選択回路22はカウンタ23に出力するクロックを切り替える。この動作によって、カラムドライバ2においては、周期の短いクロックが順次選択されるように、カウンタ23に出力するクロックが切り替えられてゆく。
また、比較器24(比較レジスタ0)には輝度データが入力される。この輝度データは、線順次走査のとき、選択されている行とその列が担う画素の有機EL素子を点灯させるためのデータである。この輝度データにおいては、発光させるべき階調の輝度が想定されてデータが与えられる。一例として、輝度データを、発光させるべき階調の輝度に比例しているデータとすることが可能である。
比較器24(比較レジスタ0)は、それ自体に入力された輝度データと基準データであるカウンタの値とを比較し、両者が一致したときにはパルスを出力する。この比較器24の出力は、フリップフロップ回路25のセット入力に入力される。フリップフロップ回路25の出力は、比較器24からのパルスに応じて、HiからLowに変化する。フリップフロップ回路25の出力がLowになるとカラムドライバの出力段のスイッチ14Cが切り替わる。これによって電流源13からの電流は出力されなくなる。
カウンタ23の値は、最大値に達するとリセットされて再び0に戻る。このとき、カウンタ23からはリセット信号が出力されて選択器22およびフリップフロップ回路25のリセット入力に入力される。このため、カウンタ23の値がリセットされると、選択回路22の選ぶクロックもリセットされ、最初のように最も周期の長いクロックを選択するように設定される。
また、カウンタ23がリセットされて値が0になると、フリップフロップ回路25もリセットされその出力がLowからHiに変わる。フリップフロップ回路25の出力がHiになるとカラムドライバの出力段のスイッチが切り替わる。これによって電流出力が再び開始される。
図2aによりカウンタ23の値の変化を説明する。カウンタ23はクロックが入力される毎にカウントアップ動作をする。図では、単なる説明のための例示として、輝度データおよびカウンタ23の値が0〜100の値をとり、記憶判定部26の比較レジスタ1および比較レジスタ2にそれぞれ10および30のデータが予め入力されていて、外部クロックより周期の長いクロックが二種類生成されている場合を説明する。
入力された輝度データが100であるとき(100%発光のとき)は、0から開始したカウンタ23の値が10になるまでは、最も長い周期のクロックが選択回路22によって選択される。そして、カウンタ23の値が10になると、記憶判定部26の比較レジスタ1がパルスを出力して、選択回路22は第2番目に長い周期のクロックを選択する。カウンタ23の値が30になると、記憶判定部26の比較レジスタ2が同様にパルスを出力して、選択回路22は第3番目に長い周期のクロック(=外部クロック)を選択する。したがって、カウンタ23の値は、カウンタ23の値である基準データの値が10と30になるところで折れ曲がるような右上がりの折れ線波形202の波形によって表現される。このとき、電流出力期間は100%の期間にされ、出力電流×時間によって与えられる電荷量も100%となる。基準データ値が輝度データの値を上回ることはないので、この期間内で常に表示電流は出力されて、電流波形は波形204となる。
これに対して、例えば、入力された輝度データが20であるとき(20%発光のとき)には、カウンタ23の基準データ値が20となるところで基準データ値が輝度データを上回るので、その時点で表示電流の出力は停止される。したがって、電流波形は波形206となる。ここで、波形206の電流出力期間は、輝度データが100の時の電流出力期間の20%より長い。これは、基準データの変化率(増加率)が、基準データ値が小さい値のところで小さいためである。これにより、本実施の形態の駆動回路においては、輝度データと電流出力期間を比例させる従来の場合に比較して、小さな輝度データに対しては長い電流出力期間を与えて、寄生静電容量12に流れて発光に寄与しない電流を補償するように動作する。
このように、時間あたりの変化率が変更されるインクリメントデータ値を基準データにすることにより、図2(b)に示したように、有機EL素子に流れる表示電流と時間の積(電荷量)の各階調に対応する増分をほぼ一定とするよう電流出力期間を制御する事ができる。なお、基準データとして、複数の列に対して同じデータを用いることができるので、従来の鋸波比較法のPWM制御の駆動回路の基準データ生成手段を本実施形態のものに変更すれば、全ての列に対して階調の再現性が改善される。
図3に、本発明の実施の形態における駆動回路を用いた場合の輝度データと実際の発光輝度との関係を示す。曲線34は、従来の鋸波比較法のように電流出力期間を輝度データに比例させた場合の輝度データと実際の発光輝度との関係である。これに対し、本実施の形態の駆動回路を用いた場合には、この関係は、曲線32のようになる。つまり、理想的な場合の輝度データと発光輝度の比例関係を示す直線30にほぼ沿った発光輝度と輝度データの関係が得られ、階調再現性が高められる。
このように、本発明の実施の形態においては、電流により発光する発光素子(有機EL素子11)が各画素に設けられて、各画素をマトリクス駆動するための複数の電極配線(カラム電極4)を有する発光ディスプレイ(有機ELディスプレイ1)を駆動するための駆動装置(カラムドライバ2)が実現される。本実施の形態においては、所定の値の範囲において逓増(インクリメント)される基準データ値(カウンタ23)を生成する基準データ生成手段(分周回路21、選択回路22、カウンタ23、記憶判定部26)が備えられる。また、電極配線それぞれへの出力を規定する輝度データと基準データとが入力される複数の電流制御手段(比較器24、フリップフロップ回路25)が各電極配線に関連付けて設けられている。さらに、電流制御手段の制御に基づく電流出力期間の間、電極配線のそれぞれを通じて表示電流を出力するように構成された電流出力手段(定電流回路13、切り替えスイッチ14C)が各電極配線に接続可能に構成されて設けられている。
ここで、基準データ生成手段は、発光素子を駆動する際の特性に合わせて基準データ値を逓増させる。電流制御手段のそれぞれは、輝度データと基準データとに基づいて、輝度データにおいて発光させるべき各階調の輝度によって発光素子が発光するよう電流出力手段のそれぞれを制御する。これにより、複数の電極配線のそれぞれへの表示電流の電流出力期間が制御される。
また、本発明の実施の形態においては、電流制御手段は、基準データ値と輝度データとの値の大小を比較して、電流出力手段の制御のために比較の結果を出力する比較手段(比較器24)を備えている。ここで、この基準データ値は、時間当たりの値の変化率が、例えば図2aに示したように変更されながら逓増される。各変化率は、輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度により発光素子を発光させるよう調整されている。
さらに、本発明の実施の形態においては、基準データ生成手段は、外部から供給される外部クロック信号から、外部クロック信号と異なる周期の少なくとも1つの内部クロック信号を生成させる内部クロック生成手段(分周回路21)と、外部クロック信号と内部クロック生成手段からの少なくとも1つの内部クロック信号とからなる集合から基準データ値を逓増させるためのクロックを選択する選択手段(選択回路21)とを有している。選択手段の選択したクロックは、基準データ値を逓増させて変化率を変更するために用いられる。また、選択手段は、基準データ値(カウンタ23)に基づいて選択を行う。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形、変更および組み合わせが可能である。
例えば、基準データが逓増されてリセットされる動作を繰り返す場合の実施の形態を説明したが、変形例として、基準データが逓減(デクリメント)されてリセットされる動作を繰り返すものとすることもできる。この場合、基準データ値が最初に大きく逓減し、最後に小さく逓減するように、基準データが大きい最初の期間に周期の短いクロックを選択して大きな変化率とし、基準データが小さい最後の期間に周期の長いクロックを選択して小さな変化率とすることができる。そして、基準データが輝度データより小さくなった時点で、電流出力手段が出力を開始し、基準データが最小値になった時点で電流が停止されるように構成される。このような変形例であっても、既述の実施の形態と同様の特性を有する有機EL素子に対して、目的とする輝度の発光が実現する。
また、他の変形例として、基準データ値を表示に用いる発光色に対応する原色基準データ値とし、基準データ生成手段は、発光素子を駆動する際の発光色ごとの特性に合わせて逓増または逓減される原色基準データ値を生成するものとし、電流制御手段のそれぞれは、電流制御手段が関連付けされている電極画素の発光色の原色基準データ値を用いることもできる。
加えて、さらに他の変形例として、駆動装置に入力される輝度データを、適当なγ補正を前提としたデータとし、発光させる輝度を輝度データのγベキ乗に比例するようにすることも可能である。この場合であっても、本発明の駆動装置を用いることによって、基準データの変化率をγ補正も反映させるように変更しながら、基準データを逓増または逓減させることによって、階調の再現性が改良される。これにより、例えば、駆動装置に対して入力される輝度データとして、γが2前後であることを前提としているコンピュータ分野において用いられるデータを用いることができ、このγ補正と発光時の寄生静電容量の影響を補償する補正とを駆動装置により同時に行うことができる。
本発明の実施形態における駆動装置の構成を示すブロック構成図である。 本発明の実施形態の駆動装置における動作の概念を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態の駆動装置における輝度データと実際の発光輝度の特性を、従来の駆動装置における特性および理想の特性に対比させて示す特性図である。 従来の有機ELディスプレイの画像表示部および駆動装置の電気回路構成図である。 従来の有機ELディスプレイにおける、駆動装置の構成図(図5a)と動作を示すタイミングチャート(図5b)である。 従来の有機ELディスプレイの駆動装置の動作における問題点を示す説明図である。 従来の有機ELディスプレイの駆動装置において、駆動装置の動作を示すタイミングチャート(図7a)と、輝度データと実際の発光輝度との関係を示す特性図(図7b)である。
符号の説明
1 有機ELディスプレイ
11 有機EL素子
12 寄生静電容量
2 カラムドライバ(駆動装置)
13 電流源
14C 切替スイッチ
21 分周回路
22 選択回路
23 カウンタ
24 比較器(比較レジスタ)
25 フリップフロップ回路
26 記憶判定部(比較レジスタ)
3 ロウドライバ
14R 切替スイッチ
15 正電源電位

Claims (5)

  1. 複数の発光素子と各発光素子をマトリクス駆動するための複数の電極配線とを有する発光ディスプレイを駆動する駆動装置であって、
    所定の値の範囲において逓増または逓減される基準データを生成する基準データ生成手段と、
    各電極配線に関連付けて設けられ、前記複数の電極配線それぞれへの出力を規定する輝度データと前記基準データとが入力される複数の電流制御手段と、
    各電極配線に接続可能に構成され、該電流制御手段の制御に基づく電流出力期間の間、電極配線のそれぞれへの表示電流を出力するように構成された複数の電流出力手段と
    を具備し、
    前記基準データ生成手段は、前記発光素子を駆動する際の特性に合わせて前記基準データの値を逓増または逓減させるものであり、
    前記電流制御手段のそれぞれは、前記輝度データと前記基準データとに基づいて、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子が発光するよう前記電流出力手段のそれぞれを制御することにより、該複数の電極配線のそれぞれへの表示電流の電流出力期間を制御するものである、発光ディスプレイの駆動装置。
  2. 前記電流制御手段は、前記基準データの値と前記輝度データの値との間の大小を比較して、前記電流出力手段の制御のために該比較の結果を出力する比較手段を備え、
    前記基準データの値は、時間当たりの値の変化率が変更されながら逓増または逓減されるものであり、
    前記変化率のそれぞれは、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子を発光させるよう調整されるものである、請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記基準データ生成手段は、外部から供給される外部クロック信号から、前記外部クロック信号と異なる周期の少なくとも1つの内部クロック信号を生成する内部クロック生成手段と、該外部クロック信号と該内部クロック信号とからなるクロック信号の集合から前記基準データの値を逓増または逓減させるためのクロック信号を選択して出力する選択手段とを有し、該選択手段が出力するクロック信号によって前記基準データの値を逓増または逓減させて前記変化率を変更するものであり、
    前記選択手段は、前記基準データの値に基づいて前記選択を行うものである、請求項2に記載の駆動装置。
  4. 前記基準データは、表示に用いる発光色に対応する複数の原色基準データであり、
    前記基準データ生成手段は、前記発光素子を駆動する際の発光色ごとの特性に合わせて逓増または逓減される前記原色基準データを生成するものであり、
    前記電流制御手段のそれぞれは、該電流制御手段が関連付けされている電極画素の発光色の原色基準データを用いるものである、請求項1〜3のいずれかに記載の発光ディスプレイの駆動装置。
  5. 前記発光素子は有機EL素子であり、
    前記基準データ生成手段は、前記有機EL素子の発光に寄与する電流が相対的に小さい輝度データに対して、前記基準データの前記変化率を小さくするように前記基準データを生成し、前記有機EL素子の発光に寄与する電流が相対的に大きい輝度データに対して、前記基準データの前記変化率を大きくするように前記基準データを生成するものであり、
    これにより、前記電流制御手段は、前記輝度データにおいて発光させるべき階調の輝度をもって前記発光素子が発光するよう前記電流出力期間を制御するものである、請求項1〜4のいずれかに記載の駆動装置。
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