JP2006084518A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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泰俊 田坂
Hideshi Yoshida
秀史 吉田
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Takeshi Kamata
豪 鎌田
Kazuya Ueda
一也 上田
Masakazu Shibazaki
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Abstract

【課題】特異点の制御を充分に行うことができ、良好な表示品質を得られる液晶表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ゲートバスライン14と、ゲートバスライン14と交差するように配されたドレインバスライン16と、両ライン14、16により囲まれた画素領域にそれぞれ形成された画素電極20とを有するTFT基板10と、画素電極20に対向する対向電極62を有するCF基板12と、両基板10、12間に封入された液晶層とを有する液晶表示装置において、画素電極20は、複数の電極ユニット40と、複数の電極ユニット40を互いに電気的に接続する接続電極44とを有し、CF基板12のTFT基板10に対向する面の電極ユニット40上の領域には、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向に細長い配向制御用構造物64が形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶表示装置及びその製造方法に係り、特に、垂直配向型の液晶表示装置及びその製造方法に関する。
垂直配向型の液晶表示装置では、負の誘電異方性を有する液晶を、垂直配向膜を用いて無電圧の時には垂直方向に配向させ、電圧を印加した時に傾斜して配向させている。垂直配向型の液晶表示装置は、無電圧の時に液晶を垂直方向に配向させているため、黒表示品位が良好であり高コントラストの表示が可能であるとともに、視野角が広く応答性も速いという利点を有している。
このような垂直配向型の液晶表示装置において、液晶の配向規制を行う方法としては、1つの画素内に、1画素の大きさよりも小さな電極ユニットを複数設け、これらを画素電極として1画素を構成する方法が知られている。ここで用いられる電極ユニットの形状としては、例えば以下に述べるような形状が提案されている。
例えば、特許文献1では、電極ユニットの外周部から中心部に向かう方向に、複数のスリットが密に設けられている。電圧印加時には、このスリットにより発生する電界により、基板に対して垂直配向の液晶分子が、電極ユニットの外周部から中心部に向かう方向に傾斜して配向することとなる。
また、特許文献2では、電極ユニットの辺又は角の近傍に電極が形成されていない開口部が設けられている。電圧印加時には、この開口部により発生する斜め電界により、基板に対して垂直配向の液晶分子が他の方向に傾斜して配向することとなる。
特開2004− 4460号公報 特開2000− 47251号公報 特開2003−156731号公報 特開2002−229038号公報 特開2001− 83523号公報 特開2002− 40432号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に開示された液晶表示装置における電極ユニットの形状には、以下に述べるような難点が存在していた。
まず、特許文献1に開示された電極ユニットでは、そのほぼ全面にスリットが設けられている。このような電極ユニットにより構成される画素電極をパターニングする際には、プロセス上、すべての領域において電極ユニットに形成されるスリットの幅を一定にすることは困難である。また、全画素領域を複数の領域に分割し、分割された領域毎に画素電極のパターニングを行うと、領域が分割される境界の部分でスリット幅の変動が大きくなってしまう。電極ユニットに生じたスリット幅の変動は、実際に液晶表示装置により表示を行った場合に輝度の差として現れ、表示むらの原因となってしまう。
また、特許文献2に開示された電極ユニットは、全面がベタのパターンとなっており、電極ユニットの辺又は角の近傍に設けられた開口部による斜め電界のみにより液晶分子を電極ユニットの中心部に向けて傾斜させている。すなわち、電極ユニットの外周部における斜め電界のみにより液晶分子を電極ユニットの中心部に向けて傾斜させている。このため、液晶分子を電極ユニットの中心部に向けて傾斜させることのできる電極ユニットの大きさは限られてくる。
特許文献2に開示された液晶表示装置では、画素電極を構成する各電極ユニットの大きさを大きくするほど、表示輝度を高くすることができる。これは、次のような理由による。すなわち、複数の電極ユニット間のスリットは、電極が形成されておらず、この領域に存在する液晶分子には充分に電圧を印加することができない。したがって、複数の電極ユニットのそれぞれの大きさを大きくするほど、複数の電極ユニット間のスリットを減らすことができ、液晶分子に充分に電圧を印加することができない領域を減らすことができる。これにより、表示輝度を高くすることができる。
しかしながら、単に電極ユニットの大きさを大きくした場合、特異点の制御が困難となる。これにはいくつかの原因がある。
まず、電極ユニット自体が全面ベタのパターンとなっているため、そのパターンが大きくなると、液晶分子の配向方向を電極ユニットでは制御することができない領域が大きくなってしまう。特に、電極ユニットの外側においては、特異点を固定する手段がないため、特異点の発生位置にばらつきが生じる。このため、液晶分子を電極ユニットの外側から中心部に向けて配向させることが困難となり、表示にざらつきが生じてしまう。
また、指で押される等して外力が液晶表示装置のパネルに加わった場合には、一旦崩れた特異点を元の状態に戻すことが困難になってしまう。
このように、電極ユニットの大きさを大きくした場合には、特異点の制御が困難となる。このため、実際には、電極ユニットの大きさは所定の大きさに制限されている。
また、特異点の制御は、電極ユニットの外側においても行う必要がある。同一の画素内において複数の電極ユニットを設けた場合、互いに隣接する電極ユニットを電気的に接続する接続電極が必要となる。この接続電極により、互いに隣接する電極ユニット間に形成される特異点を制御することが可能となる。しかし、同一画素内には存在せずにゲートバスラインを挟んで互いに隣接する電極ユニット同士については、当然に電気的に互いに独立している必要があるため、両電極ユニットを電気的に接続する接続電極を形成することはできない。このため、バスラインを挟んで隣接する画素間に形成される特異点を制御することは困難になっている。
本発明の目的は、特異点の制御を充分に行うことができ、良好な表示品質を得られる液晶表示装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、前記画素電極は、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有し、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に形成され、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を更に有する液晶表示装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、前記画素電極は、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有し、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を更に有する液晶表示装置が提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、導電膜を形成する工程と、前記導電膜をパターニングすることにより、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有する画素電極を形成する工程と、前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を形成する工程とを有する液晶表示装置の製造方法が提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、複数のゲートバスライン、及び前記ゲートバスラインと平行に配された複数の蓄積容量バスラインを形成する工程と、前記ゲートバスライン及び前記蓄積容量バスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第1の絶縁膜を介して第2の導電膜を形成する工程と、前記第2の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインを形成する工程と、前記ドレインバスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第2の絶縁膜を介して第3の導電膜を形成する工程と、前記第3の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域に、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有する画素電極を形成する工程とを有し、前記蓄積容量バスラインを形成する工程では、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、前記蓄積容量バスラインを形成するとともに、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記第2の基板に形成される対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を形成する液晶表示装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、CF基板のTFT基板に対向する面に、画素電極を構成する複数の電極ユニットのそれぞれのほぼ中央に位置するように、複数の電極ユニットが電気的に接続されている方向に細長い配向制御用構造物が形成されているので、電極ユニットの大きさが大きな場合であっても、液晶分子の配向を充分に制御することができ、外力が加わったときに発生する配向に乱れを補正することができる。
また、本発明によれば、電極ユニットの端部とドレインバスラインとの端部との間の領域に、CF基板の対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極が形成されているので、電極ユニットにおける液晶分子を、ドレインバスライン上の配向の乱れに影響されることなく、所望の方向に配向させることができ、特異点を充分に制御することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による液晶表示装置及びその製造方法について図1乃至図11用いて説明する。
まず、本実施形態による液晶表示装置について図1乃至図8を用いて説明する。図1は本実施形態による液晶表示装置の概略構成を示す図、図2は本実施形態による液晶表示装置の等価回路を模式的に示す図、図3は本実施形態による液晶表示装置の1画素の構成を示す平面図、図4は本実施形態による液晶表示装置における電極ユニット及び配向制御用構造物の構造を示す概略図、図5は本実施形態による液晶表示装置の偏光板等の配置を示す図、図6は本実施形態による液晶表示装置における特異点制御の原理を説明する図、図7及び図8は従来の液晶表示装置において外力が加わることにより液晶分子の配向が乱れる機構を説明する図である。
本実施形態による液晶表示装置は、図1に示すように、TFT(Thin Film Transistor)等が形成されたTFT基板10とCF(Color Filter)等が形成されたCF基板12とを対向させて貼り合わせ、両基板10、12間に液晶を封止した構造を有している。
図2は、TFT基板10上に形成された素子の等価回路を模式的に示している。TFT基板10上には、図中左右方向に延びるゲートバスライン14が互いに平行に複数形成されている。絶縁膜を介してゲートバスライン14に交差して、図中上下方向に延びるドレインバスライン16が互いに平行に複数形成されている。複数のゲートバスライン14とドレインバスライン16とで囲まれた各領域が画素領域となる。マトリクス状に配置された各画素領域には、TFT18と画素電極20が形成されている。各TFT18のドレイン電極は隣接するドレインバスライン16に接続され、ゲート電極は隣接するゲートバスライン14に接続され、ソース電極は画素電極20に接続されている。各画素領域のほぼ中央には、ゲートバスライン14と平行に蓄積容量バスライン22が形成されている。
図1に戻り、TFT基板10には、複数のゲートバスライン14を駆動するドライバIC(Integrated Circuit)が実装されたゲートバスライン駆動回路24aと、複数のドレインバスライン16を駆動するドライバICが実装されたドレインバスライン駆動回路24bとが設けられている。これらの駆動回路24a、24bは、制御回路26から出力された所定の信号に基づいて、走査信号やデータ信号を所定のゲートバスライン14あるいはドレインバスライン16に出力するようになっている。TFT基板10の素子形成面と反対側の基板面には偏光板28が配置され、偏光板28のTFT基板10と反対側の面にはバックライトユニット30が取り付けられている。一方、CF基板12のCF形成面と反対側の面には、偏光板32が貼り付けられている。
図3は、本実施形態による液晶表示装置の1画素の構成を示している。図示するように、TFT基板10上には、図中左右方向に延びるゲートバスライン14が、互いにほぼ平行に例えば300μm間隔で複数形成されている(図3では2本示している)。例えばシリコン酸化膜等の絶縁膜を介してゲートバスライン14にほぼ垂直に交差して、図中上下方向に延びるドレインバスライン16が、互いにほぼ平行に例えば100μm間隔で複数形成されている(図3では2本示している)。ゲートバスライン14及びドレインバスライン16の幅は、ともに例えば7μmである。複数のゲートバスライン14とドレインバスライン16とで囲まれた領域が画素領域になっている。画素領域のほぼ中央を横切って、ゲートバスライン14にほぼ平行に延びる蓄積容量バスライン22が形成されている。蓄積容量バスライン22上には、絶縁膜を介して、画素毎に蓄積容量電極34が形成されている。
ゲートバスライン14及びドレインバスライン16の交差位置近傍には、TFT18が形成されている。TFT18のドレイン電極36は、ドレインバスライン16から引き出され、ゲートバスライン14上に形成された活性層及びその上に形成されたチャネル保護膜の一端辺側に位置するように形成されている。一方、TFT18のソース電極38は、ドレイン電極36に所定の間隙を介して対向し、活性層及びチャネル保護膜の他端辺側に位置するように形成されている。ドレイン電極36、活性層、及びソース電極38は、例えば同一の半導体層により形成されており、不純物が高濃度に導入された領域が、ドレイン電極36、ソース電極38となっている。ゲートバスライン14のチャネル保護膜直下の領域は、TFT18のゲート電極として機能するようになっている。
画素領域には、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜からなる画素電極20が形成されている。
画素電極20は、略正方形状の外周を有し、画素領域より小さい複数の電極ユニット40と、隣接する電極ユニット40間に形成された電極の抜き部(スリット)42と、スリット42で分離された電極ユニット40を互いに電気的に接続する接続電極44とを有している。図3では、画素領域において、ドレインバスライン16に平行な方向に3個の電極ユニット40が配置されている。画素電極20を構成する複数の電極ユニット40は、同一の透明導電膜により形成されている。
電極ユニット40は、ゲートバスライン14及びドレインバスライン16にほぼ平行又は垂直な辺を有する略正方形状のベタ部46を有している。略正方形状のベタ部46の1辺の長さは例えば60μmである。
また、電極ユニット40は、ベタ部46の各辺の中央から分岐して、ゲートバスライン14及びドレインバスライン16にほぼ平行又は垂直に延伸する幹部48を有している。幹部48の大きさは、例えば長さ10μm、幅5μmである。
さらに電極ユニット40は、ベタ部46及び幹部48から分岐して、幹部48に対して斜めに櫛形状に延伸する複数の枝部50と、隣接する枝部50間の電極の抜き部52とを有している。隣接する幹部48により区切られた領域では、ベタ部46及び幹部48から分岐した各枝部50がほぼ同方向に延伸している。図3及び図4(a)では、ベタ部46の隣接する辺から延伸した2つの幹部48の間のベタ部46及び幹部48から8本の枝部50が分岐している。すなわち、隣接する幹部48により区切られた領域では、同方向に8本の枝部50が延伸している。なお、本明細書では、延伸部である幹部48、延伸部である枝部50がスリット52を介して形成された電極ユニット40の櫛状の部分を櫛形電極53と称する。
幹部48と枝部50とのなす角、換言すると電極ユニット40の外周の辺と枝部50とのなす角は、例えば45°である。枝部50の幅は例えば3μmであり、抜き部52の幅は例えば3μmである。
各幹部48及び枝部50の端は、それぞれの延伸方向に対して垂直に成型されている。幹部48及び枝部50の端により構成される電極ユニット40の外周は略正方形状となっている。略正方形状の電極ユニット40の外周の1辺の長さは例えば80μmである。但し、図3に示す3つの電極ユニット40のうち蓄積容量電極上の電極ユニット(図3で中央)の外周は、蓄積容量電極22の幅の分だけドレインバスライン16に平行な方向に長い略長方形状となっている。なお、各幹部48及び枝部50の端は、略正方形状の電極ユニット40の外周にあわせて、それぞれの延伸方向に対して適宜斜めに成型されていてもよい。
このように、1辺の長さが例えば80μmの略正方形状の外周を有する電極ユニット40の中心部に1辺の長さが例えば60μmの略正方形状のベタ部46が形成されており、櫛形電極53が電極ユニット40の外周から内側に例えば10μmの幅の領域に形成されている。
隣接する電極ユニット40は、これらの対向する各辺の中央に位置する幹部48に接続するように形成された接続電極44により互いに電気的に接続されている。このように隣接する電極ユニット40の対向する各辺の中央を接続するように接続電極44を設けることにより、特異点を確実に固定することができる。
また、画素領域の図3中下方には、下方に隣接する画素領域のTFT18のドレイン電極36がはみ出して形成されている。画素電極20が、基板面に垂直方向に見てドレイン電極36に重なって形成されると、この領域における液晶分子の配向に乱れが生じ、クロストークが発生してしまう可能性がある。このため、画素電極20とドレイン電極36とは重ならないように形成する必要がある。このために、この領域にあたる電極ユニット40(図3で下)の外周の形状は、ドレイン電極36の形状に合わせて正方形の一部が欠けた形状に形成されている。具体的には、その他の電極ユニット40の外周の形状が例えば80μm×80μmの略正方形状であるのに対し、この領域の電極ユニット40の外周の形状は、ドレイン電極36から例えば7μm離間するように、正方形の一部が欠けた形状となっている。
画素電極20は、TFT18近傍の電極ユニット40(図3で上)のベタ部46下の絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介してソース電極38に電気的に接続されている。コンタクトホールの形状は、例えば1辺の長さが5μmの正方形状である。
蓄積容量電極34上の電極ユニット40(図3で中央)は、ドレインバスラインに平行な方向の幅が他の電極ユニット40よりも広い長方形状の外周を有し、蓄積容量電極34を含む領域上に絶縁膜を介して形成されている。蓄積容量電極34は、ゲートバスラインに平行な方向に、蓄積容量電極34上の電極ユニット40のほぼ中心に位置している。蓄積容量電極34上の電極ユニット40は、その下の絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して蓄積容量電極34に電気的に接続されている。
TFT基板10に対向配置されるCF基板12側には、画素領域端部を遮光する遮光層としてBM(Black Matrix)が形成されている。BMは例えば幅23μmで格子状に形成されている。ゲートバスライン14の延びる方向の格子間隔は100μmであり、ドレインバスライン16の延びる方向の格子間隔は300μmである。BMの開口部には、赤(R)、緑(G)、青(B)のうちいずれかのCF樹脂層が形成されている。CF樹脂層上には、例えばITOからなる対向電極が全面に形成されている。
図4(a)は本実施形態による液晶表示装置における画素電極を構成する電極ユニットを示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A′線断面図である。
図4(b)に示すように、TFT基板10を構成するガラス基板56上には、画素電極20を構成する電極ユニット40が形成されている。
一方、TFT基板10に対向して配置されたCF基板12は、ガラス基板60と、ガラス基板60のTFT基板10に対向する面に形成された対向電極62とを有している。なお、ガラス基板60と対向電極62との間には、CF樹脂層(図示せず)が形成されている。
さらに、CF基板12には、図3及び図4に示すように、TFT基板10に対向する面に、TFT基板10の電極ユニット40のそれぞれのほぼ中央に位置するように、突起状(土手状)の配向制御用構造物64が設けられている。配向制御用構造物64は、CF基板12側からTFT基板10側に向かう方向に細くなるように側壁が傾斜したテーパー形状を有している。また、配向制御用構造物64の平面形状は、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向すなわちドレインバスライン16に平行な方向(図3及び図4(a)の上下方向)が長手方向の細長の形状となっている。配向制御用構造物64は、例えばアクリル樹脂よりなるものであり、その大きさはドレインバスライン16に平行な方向の長さ30μm、幅10μm、高さ2μmである。このような配向制御用構造物64により、電極ユニット40の中心部に形成されるs=+1の特異点を確実に固定することができる。
また、両基板10、12の対向面には配向膜(図示せず)が形成されている。配向膜は垂直配向性を有し、定常の状態では液晶分子を基板面(配向膜面)に対して垂直方向に配向させる。液晶表示装置は、両基板10、12が貼り合わされた液晶セルに、負の誘電率異方性を有する液晶が注入及び封止されて製造されている。
図5は、本実施形態による液晶表示装置の偏光板等の配置を示している。図示するように、液晶が封入された液晶セルよりなる液晶層66を挟んで、互いにクロスニコルに配置された偏光板28、32が配置されている。液晶層66と偏光板28との間には、1/4波長板68が配置されている。また液晶層66と偏光板32との間には、1/4波長板70が配置されている。1/4波長板68、70としては、例えばJSR株式会社製のアートン板(面内位相差140nm)を用いることができる。液晶層66と1/4波長板70との間には、視角特性を向上させるために、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム72のような負の位相差を有する層が配置されていてもよい。なお、図中上方が観察者側になり、図中下方がバックライトの配置された光源側になっている。偏光板28と光源側との間には、反射偏光板74が配置されている。反射偏光板74としては、例えば日東電工株式会社製のPCF350Dを用いることができる。
1/4波長板68の光学軸(遅相軸)と、偏光板28の吸収軸とのなす角は、ほぼ45°である。すなわち、光源から射出された光が偏光板28と1/4波長板68とをこの順に透過すると円偏光になる。また、1/4波長板70の光学軸と、偏光板32の吸収軸とのなす角は、ほぼ45°である。両1/4波長板68、70の光学軸は互いにほぼ直交している。互いに光学軸が直交する1/4波長板68、70を配置することにより、クロスニコルに配置された偏光板28、32のみを用いた場合と比較して、白表示の際の光の透過率を向上することができ、輝度の高い明るい表示が得られる液晶表示装置を実現できる。
視野角の対称性を実現し、さらに表示画面に対して上下左右方向での視角特性を最適化するために、偏光板28、32、1/4波長板68、70は以下のように配置されている。
偏光板28の吸収軸は、表示画面の右方(3時の方位)を基準として、反時計回りに150°の方向に配置されている。1/4波長板68の光学軸は、表示画面の右方を基準として、反時計回りに15°の方向に配置されている。液晶層66の観察者側に配置されたTACフィルム72の光学軸及び1/4波長板70の光学軸は、表示画面の右方を基準として、反時計回りに105°の方向に配置されている。偏光板32の吸収軸95は、表示画面の右方を基準として、反時計回りに60°の方向に配置されている。
こうして、本実施形態による液晶表示装置が構成されている。
上述のように構成された本実施形態による液晶表示装置において、対向電極62と画素電極20との間に電圧が印加されると、液晶は、以下に述べる図6に示す配向状態となる。図6(a)は本実施形態による液晶表示装置における液晶分子の配向を示す平面図、図6(b)は図6(a)のA−A′線断面図である。
電極ユニット40の櫛型電極53が形成されている領域では、液晶分子76は、櫛型電極53によって枝部50間のスリット52の延伸方向に配向する。一方、電極ユニット40の中央部におけるベタ部46が形成されている領域では、液晶分子76は、ベタ部50の外周部の斜め電界及び櫛型電極53による外側からの液晶配向により、電極ユニット40の中心部に向かう方向に配向する。すなわち、大まかに4方向の配向分割が実現される。
本実施形態による液晶表示装置は、CF基板12のTFT基板10に対向する面に、TFT基板10の電極ユニット40のそれぞれのほぼ中央に位置するように、ドレインバスライン16に平行な方向、すなわち接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向に細長い平面形状を有する配向制御用構造物64を有することに主たる特徴がある。
CF基板12のTFT基板10に対向する面に、TFT基板10の電極ユニット40のそれぞれのほぼ中央に位置するように、配向制御用構造物64を設けることにより、電極ユニット40の中心部にs=+1の特異点(図6中●印で示している)を形成することができる。これにより、電極ユニット40内の領域における液晶分子を、電極ユニット40の外側から内側に向いた配向にすることができる。
ところで、CF基板12のTFT基板10に対向する面に形成する配向制御用構造物を、単に、ゲートバスラインに平行な方向とドレインバスラインに平行な方向とで長さがほぼ同じものとした場合、電極ユニット40の大きさが例えば50μm角以上と大きいと、以下に述べるような不都合が生じることとなる。
図7(a)はゲートバスラインに平行な方向とドレインバスラインに平行な方向とで長さがほぼ同じ配向制御用構造物を設けた液晶表示装置における液晶分子の配向を示す平面図、図7(b)は図7(a)のA−A′線断面図である。図8(a)は図7に示す液晶表示装置において外力により乱れた液晶分子の配向を示す平面図、図8(b)は図8(a)のA−A′線断面図である。
図7及び図8に示す液晶表示装置は、ゲートバスラインに平行な方向とドレインバスラインに平行な方向とで長さがほぼ同じ円形の平面形状を有する配向制御用構造物65が、CF基板12のTFT基板10に対向する面に形成されている点を除いては、本実施形態による液晶表示装置と同様になっている。
図7(a)に示すように、外力が加わる前は、電極ユニット40内の領域における液晶分子76は、CF基板12に設けられた配向制御用構造物65により、電極ユニット40の外側から内側に向かって配向している。これにより、電極ユニット40の中心部にs=+1の特異点(図7(a)中●印で示している)が形成され、また、隣接する電極ユニット40を電気的に接続する接続電極44の中心部にs=−1の特異点(図7(a)中○印で示している)が形成されている。
図7(a)及び図7(b)に示す状態に、液晶パネルが指で押される等して外力が加わった場合、図8(a)及び図8(b)に示すように、接続電極44の中心部に形成されていたs=−1の特異点が配向制御用構造物65付近まで移動し、かつ本来形成されているべき接続電極44の中心部の位置まで戻らなくなってしまう。このため、図8(a)及び図8(b)の点線の楕円で囲まれた接続電極44と配向制御用構造物65との間の領域Rにおける液晶分子76が、本来の配向方向とは逆の方向に配向することとなる。この結果、図8(a)の点線の円で囲まれた電極ユニット40のベタ部46の領域Rにおける液晶分子76の配向が乱れ、外力が加わる前の状態に戻ることができなくなる。
図8に示すように液晶の配向が乱れてしまうのは、電極ユニット40のベタ部46の端部と配向制御用構造物65の端部との間隔Dが離れているために、この間に存在する液晶分子76の配向を規制することが困難であるためである。このような配向の乱れは、表示のざらつきの原因となる。
このように、配向制御用構造物65の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間の領域は、特異点の効果が弱くなっている。このため、この領域は、本来は互いに隣接する電極ユニット40の間に形成されなければならないs=−1の特異点が、外力が加わる等して電極ユニット40の内側に移動することにより、配向の乱れが生じてしまう領域となっている。
これに対して、本実施形態による液晶表示装置では、配向制御用構造物64が、ドレインバスライン16に平行な方向、すなわち接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向に細長くなっている。したがって、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向において、配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔Dが小さくなっている。
このように、配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔Dが小さくなっているため、互いに隣接する電極ユニット40の中心部間の特異点を充分に制御することができ、外力が加わり特異点が移動して液晶分子の配向に乱れが生じた場合であっても、自動的に元の液晶分子の配向状態を復元することができる。
なお、このような配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間の領域における特異点制御の効果は、配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔Dが小さくなるほど大きくなる。すなわち、電極ユニット40が配列され電気的に接続された方向すなわちドレインバスライン16に平行な方向に配向制御用構造物64が細長くなるほど、特異点制御を充分に行うことができる。したがって、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向における配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔Dを例えば20μm以下に設定することが望ましい。
しかしながら、配向制御用構造物64が細長くなり過ぎてその面積が大きくなり過ぎると、配向制御用構造物64による光の吸収により、表示コントラストの低下、輝度の低下を招くこととなる。このような観点からは、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向における配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔Dを例えば30μm以上に設定することが望ましい。
次に、本実施形態による液晶表示装置の製造方法について図9乃至図11を用いて説明する。図9乃至図11は本実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す工程断面図であり、図3のドレインバスライン16に沿った方向の断面に対応している。なお、以下では、TFT基板10のガラス基板56上に、画素電極20を形成するまでを説明する。
まず、ガラス基板56上に、例えばスパッタ法により、アルミニウム膜よりなるゲート層78を形成する(図9(a)を参照)。
次いで、ゲート層78をパターニングすることにより、ゲートバスライン14、蓄積容量バスライン22を形成する(図9(b)を参照)。なお、図9乃至図11では、蓄積容量バスライン22を省略している。
次いで、全面に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜80を形成する(図9(c)を参照)。
次いで、絶縁膜80上に、例えばCVD法により、ポリシリコン膜よりなる半導体層82を形成する(図9(d)を参照)。
次いで、ゲートバスライン12上の活性層83となる領域以外の半導体層82に、不純物をイオン注入する(図10(a)を参照)。
次いで、不純物がイオン注入された半導体層82をパターニングすることにより、ドレインバスライン16、ドレイン電極36、ソース電極38、及び蓄積容量電極34を形成する(図10(b)を参照)。こうして、ゲートバスライン14及びドレインバスライン16の交差位置近傍にTFT18が形成される。なお、図10(b)、図10(c)、及び図11では、蓄積容量電極34を省略している。
次いで、全面に、例えばCVD法により、シリコン酸化膜よりなる絶縁膜84を形成する(図10(c)を参照)。
次いで、絶縁膜84を選択的にエッチングして、TFT18のソース電極38に達するコンタクトホール86を形成する(図11(a)を参照)。
次いで、全面に、例えばスパッタ法により、ITOよりなる透明導電膜88を形成する(図11(b)を参照)。
次いで、透明導電膜88をパターニングすることにより、電極ユニット40、及び接続電極44を形成する(図11(c)を参照)。こうして、TFT基板10のガラス基板56上に、コンタクトホール86を介してソース電極38に電気的に接続された画素電極20が形成される。
一方、CF基板12については、通常のCF基板と同様に対向電極62等を形成した後、TFT基板10に対向する面に、例えばフォトリソグラフィーにより、TFT基板10の電極ユニット40のそれぞれのほぼ中央に位置するように、アクリル樹脂、ノボラック樹脂等よりなる配向制御用構造物64を形成する。
これ以降は、通常の液晶表示装置の製造工程と同様の工程を経ることにより、本実施形態による液晶表示装置を完成することができる。
このように、本実施形態によれば、CF基板12のTFT基板10に対向する面に、TFT基板10の電極ユニット40のそれぞれのほぼ中央に位置するように、接続電極44が複数の電極ユニット40を接続する方向に細長い配向制御用構造物64が形成されているので、電極ユニット40の大きさが大きな場合であっても、液晶分子の配向を充分に制御することができ、外力が加わったときに発生する配向に乱れを補正することができる。これにより、高輝度、高コントラストの表示を実現しうる表示品質の良好な液晶表示装置を提供することができる。
(変形例)
本実施形態の変形例による液晶表示装置について図12を用いて説明する。図12は本発明の第1実施形態の変形例による液晶表示装置における電極ユニット及び配向制御用構造物の構造を示す平面図である。
本変形例による液晶表示装置では、図12に示すように、1画素における電極ユニット40がドレインバスライン16に平行な方向(図12の上下方向)及びゲートバスライン14に平行な方向(図12の左右方向)に隣接している。電極ユニット40は、ドレインバスライン16に平行な方向に隣接する電極ユニット40と接続電極44を介して電気的に接続されているのみならず、ゲートバスライン14に平行な方向に隣接する電極ユニット40とも接続電極44を介して電気的に接続されている。
ここで、配向制御用構造物64は、上記と同様にドレインバスライン16に平行な方向に細長くなっているのに加えて、ゲートバスライン14に平行な方向に沿って、電極ユニット40間を電気的に接続する接続電極44に向かって突出する凸部64aを有している。ドレインバスライン16に平行な方向において、配向制御用構造物64の凸部64aの位置と、電極ユニット40に接続された接続電極44の位置とはほぼ揃っている。
このような配向制御用構造物64の凸部64aにより、上記と同様に、電極ユニット40が配列され接続電極44により接続されたゲートバスライン14に平行な方向においても、配向制御用構造物64の端部と電極ユニット40のベタ部46の端部との間隔が小さくなっている。したがって、ゲートバスライン14に平行な方向に隣接する電極ユニット40間を電気的に接続する接続電極44の中央部に形成される特異点の制御を、上述したドレインバスライン16に平行な方向に隣接する電極ユニット40間を電気的に接続する接続電極44の中央部に形成される特異点の制御と同様に充分に行うことができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による液晶表示装置及びその製造方法について図13乃至図15を用いて説明する。図13は本実施形態による液晶表示装置の画素の構成を示す平面図、図14は従来の液晶表示装置において外力が加わることにより液晶分子の配向が乱れる機構を説明する図、図15は本実施形態による液晶表示装置における特異点制御の原理を説明する図である。なお、第1実施形態による液晶表示装置及びその製造方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による液晶表示装置の基本的構成は、第1実施形態による液晶表示装置と同様である。本実施形態による液晶表示装置は、電極ユニット40の端部とドレインバスライン16の端部との間に形成され、CF基板12側に形成された対向電極62と同じ電位を有する配向制御用電極90を更に有することに主たる特徴がある。以下、本実施形態による液晶表示装置の構造について図13を用いて説明する。図13は本実施形態による液晶表示装置の画素のうちゲートバスラインに平行な方向に配列された3画素の構成を示している。
図13に示すように、第1実施形態による液晶表示装置と同様の画素領域が設けられている。なお、図13では、各画素領域における3個の電極ユニット40のうち上下の電極ユニットの中央に位置する配向制御用構造物64は、第1実施形態による液晶表示装置とは異なり、細長ではなくほぼ円形状の平面形状を有するものとなっている。一方、中央の電極ユニット40の中央に位置する配向制御用構造物64は、第1実施形態による液晶表示装置と同様に細長の平面形状を有するものとなっている。
ドレインバスライン16に平行な方向に配列された電極ユニット40の右側端部とこれに隣接するドレインバスライン16の端部との間の領域、すなわち画素電極20の右側端部とこれに隣接するドレインバスライン16の端部との間の領域には、ドレインバスライン16に沿って、CF基板12の対向電極62と同じ電位を有する帯状の配向制御用電極90が形成されている。
配向制御用電極90は、対向電極62と同じ電位を有する蓄積容量バスライン22から分岐してドレインバスライン16に沿って上下方向に延伸している。さらに、配向制御用電極90は、ドレインバスライン16を挟んで隣接する画素領域における上下の電極ユニット40の中心部の位置で、ゲートバスライン14に平行な方向に、ドレインバスライン16を横切って電極ユニット40外周の辺の中心部近傍の位置まで延伸する枝部90aを有している。枝部90aの端部は、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に位置している。
配向制御用電極90が形成された電極ユニット40の端部とドレインバスライン16の端部との間の領域の幅は、例えば7μmとなっている。帯状の配向制御用電極90の幅は例えば4μmとなっており、配向制御用電極90は、電極ユニット40の端部から例えば1μm、ドレインバスライン16から例えば2μmそれぞれ離間して形成されている。隣接する画素領域における電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に位置する配向制御用電極90の端部は、電極ユニット40外周から、例えば2μm離間している。
上記の配向制御用電極90は、例えば、蓄積容量バスライン22と同じ導電膜をパターニングすることにより形成されている。このため、配向制御用電極90を設けたために、新たな導電膜を形成する必要はなく、製造工程が煩雑になることもない。
本実施形態による液晶表示装置は、画素電極20の端部とドレインバスライン16の端部との間の領域に、ドレインバスライン16に沿って、CF基板12側に形成された対向電極62と同じ電位を有する帯状の配向制御用電極90が形成されている点に主たる特徴の一つがある。
図14は、配向制御用電極90が形成されていない場合におけるドレインバスライン16付近の液晶の配向を示す平面図であり、図14(a)は外力が加わる前の配向状態を示す平面図、図14(b)は外力が加わった配向状態を示す平面図である。
液晶表示装置の駆動時には、ドレインバスライン16が形成されている領域においても電圧は印加されるため、図14(a)に示すように、液晶分子76はドレインバスライン16の延伸方向に配向する。このため、ドレインバスライン16上及びドレインバスライン16近傍には、s=+1の特異点(図14中●印で示している)、及びs=−1の特異点(図14中○印で示している)が形成される。
図14(a)に示す配向状態に、液晶パネルが指で押される等して外力が加わると、図14(b)に示すように、ドレインバスライン16上及びドレインバスライン16近傍に形成されていた特異点が併合して消滅する。このように特異点が併合された状態は、液晶表示装置の表示がリセットされない限り維持されることとなる。この結果、ドレインバスライン16上及びドレインバスライン16近傍の液晶分子76は、本来配向すべき方向とは逆の方向に配向する。このように液晶分子76が本来配向すべき方向とは逆方向に配向した領域がドレインバスライン16上及びドレインバスライン16近傍に形成されることにより、ドレインバスライン16近傍の電極ユニット40の周縁部における液晶分子76の配向に乱れが生じることとなる。
ドレインバスライン16を挟んで隣接する電極ユニット40が形成された領域に発生する配向の乱れは、上述した機構で発生するため、隣接する電極ユニット40間で例外なく同じ方向に発生する。
したがって、ドレインバスライン16を挟んで隣接する電極ユニット40のうち一方の電極ユニット40の配向の乱れが直ると、他方の電極ユニット40の配向の乱れも直ることとなる。
このような点を考慮すると、上述した配向の乱れを回避するべく、電極ユニット40とドレインバスライン16との間の領域における特異点を制御する方法の一つとして、図15(a)に示すように、ドレインバスライン16に垂直な方向に沿って、電極ユニット40の中心部を通過するように、CF基板12の対向電極62と同じ電位を有する帯状の配向制御用電極92を形成することが考えられる。このような配向制御用電極92により、ドレインバスライン16近傍の配向制御用電極92が形成されている領域において液晶分子76を強制的に立たせることができ、この領域に、強制的に特異点を形成することができる。
しかし、図15(a)に示すような配向制御用電極92を形成した場合、配向制御用電極92が電極ユニット40と重なっているため、画素領域における開口部面積の低下を招いてしまう。この結果、輝度の高い液晶表示装置を実現することが困難となる場合があると考えられる。
これに対し、本実施形態による液晶表示装置では、画素電極20の端部とドレインバスライン16の端部との間の領域に、ドレインバスライン16に沿って、CF基板12の対向電極62と同じ電位を有する帯状の配向制御用電極90が形成されている。
配向制御用電極90が形成されている領域では、図15(b)に示すように、液晶分子76は垂直に配向し、ドレインバスライン16上の配向から完全に分離された領域となる。すなわち、配向制御用電極90が形成されている領域側の液晶分子76の配向は、ドレインバスライン16上の配向に影響されることなく、電極ユニット40の形状のみに依存することとなる。
さらに、本実施形態による液晶表示装置は、配向制御用電極90が、ゲートバスライン14に平行な方向に、ドレインバスライン16を横切って、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍の位置まで延伸する枝部90aを有していることにも主たる特徴の一つがある。
この配向制御用電極90の枝部90aの端部が位置する電極ユニット40外周の辺の中心部近傍の領域においては、図15(b)に示すように、液晶分子を強制的に垂直に立たせていることになるため、この領域に特異点を強制的に形成することができる。
上述した本実施形態による液晶表示装置を製造するにあっては、第1実施形態による液晶表示装置の製造方法において、ゲート層78をパターニングすることによりゲートバスライン14、蓄積容量バスライン22を形成する際に、あわせてゲート層78をパターニングすることにより蓄積容量バスライン22から分岐した配向制御用電極90を形成すればよい。
このように、本実施形態によれば、電極ユニット40の端部とドレインバスライン16との端部との間の領域に、CF基板12の対向電極62と同じ電位を有する配向制御用電極90により、電極ユニット40における液晶分子を、ドレインバスライン16上の配向の乱れに影響されることなく、所望の方向に配向させることができ、特異点を充分に制御することができる。
なお、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍の位置まで延伸する配向制御用電極90の枝部90aは、配向制御用電極90のうちドレインバスライン16に平行に延伸する部分の途中から分岐したものであってもよい。
また、本実施形態では、配向制御用電極90が、蓄積容量バスライン22と同じ導電膜をパターニングすることにより形成されていたが、配向制御用電極90は、蓄積容量バスライン22とは別個の導電膜をパターニングすることにより形成されたものであってもよい。
(変形例)
本発明の第2実施形態の変形例による液晶表示装置について図16乃至図19を用いて説明する。図16乃至図19は本変形例による液晶表示装置における配向制御用電極を示す平面図である。
CF基板12の対向電極62と同じ電位を有する帯状の配向制御用電極90は、上記で説明した態様のほか、種々の態様で形成することができる。
例えば、図16に示すように、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部90aを配向制御用電極90に設けずに、単に、ドレインバスライン16の片側の電極ユニット40の端部とドレインバスライン16との間の領域に、ドレインバスライン16に沿って延伸する配向制御用電極90を形成するだけであってもよい。
また、図17に示すように、配向制御用電極90に、ドレインバスライン16に対して同じ側に位置する電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に向けて、ゲートバスライン14に平行な方向に分岐し、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部90bを設けてもよい。
また、図18に示すように、ドレインバスライン16の両側の電極ユニット40の端部とドレインバスライン16との間の領域のそれぞれに、ドレインバスライン16に沿って延伸する配向制御用電極90を形成してもよい。
また、図19に示すように、配向制御用電極90に、ドレインバスライン16に対して反対側に位置する電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に向けて、ゲートバスライン14に平行な方向に、ドレインバスライン16を横切って分岐し、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部90aと、ドレインバスライン16に対して同じ側に位置する電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に向けてゲートバスライン14に平行な方向に分岐し、電極ユニット40外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部90bとを設けてもよい。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、正方形状又は長方形状の外周を有する電極ユニット40の場合を例に説明したが、電極ユニット40の外周の形状は、これらに限定されるものではない。例えば、電極ユニット40の外周の形状は、凸多角形状であってもよく、この際、ベタ部46は、電極ユニット40の外周の辺とほぼ平行の辺を有するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電極ユニット40がベタ部46と櫛形電極53とを有する場合を例に説明したが、電極ユニット40は、櫛形電極53が形成されていないベタ部46のみからなるものであってもよい。
また、上記実施形態では、1画素内の電極ユニット40の数が、3個の場合を例に説明したが、1画素内の電極ユニット40の数はこれらに限定されるものではない。画素領域の大きさ等に応じて適宜所定の数の電極ユニット40を形成することができる。
また、上記実施形態では、画素電極20をITOよりなる透明電極とする場合を例に説明したが、画素電極20の材料はITOに限定されるものではない。また、画素電極20をアルミニウム等の光反射性を有する導電膜により形成し、反射型の液晶表示装置を構成してもよい。
また、上記実施形態では、液晶を駆動するためのアクティブ素子としてTFTが形成されている場合を例に説明したが、アクティブ素子は、TFTに限定されるものではない。例えば、アクティブ素子としてMIM(Metal Insulator Metal)トランジスタ等を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、TFT基板12に対向配置されたCF基板4上にCFが形成された液晶表示装置を例に説明したが、本発明はこれに限らず、TFT基板10上にCFが形成された、いわゆるCF−on−TFT構造の液晶表示装置にも適用できる。
以上詳述したとおり、本発明の特徴をまとめると以下の通りとなる。
(付記1) 複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、
前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記画素電極は、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有し、
前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に形成され、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を更に有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記2) 付記1記載の液晶表示装置において、
前記電極ユニットは、ベタ部と、前記ベタ部から前記電極ユニットの外周方向に延伸する複数の延伸部とを有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記3) 付記2記載の液晶表示装置において、
前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向において、前記配向制御用構造物の端部と前記電極ユニットの前記ベタ部の端部との間隔が20μm以下となっている
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記4) 付記1乃至3のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記接続電極は、前記ドレインバスラインに平行な方向に複数の前記電極ユニットを接続している
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記5) 付記1乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記接続電極は、前記ゲートバスラインに平行な方向に複数の前記電極ユニットを接続している
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記6) 付記1乃至5のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用構造物は、樹脂よりなる
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記7) 複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、
前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記画素電極は、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有し、
前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を更に有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記8) 付記7記載の液晶表示装置において、
前記電極ユニットは、ベタ部と、前記ベタ部から前記電極ユニットの外周方向に延伸する複数の延伸部とを有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記9) 付記7又は8記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用電極は、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域にそれぞれ形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記10) 付記7乃至9のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記第1の基板は、前記ゲートバスラインと平行に配された複数の蓄積容量バスラインを更に有し、
前記配向制御用電極は、前記蓄積容量バスラインから分岐して形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記11) 付記7乃至10のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用電極は、前記電極ユニットの外周の中心部に向けて分岐し、前記電極ユニット外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部を有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記12) 付記11記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用電極の前記枝部は、前記ゲートバスラインに平行な方向に延伸している
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記13) 付記11又は12記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用電極の前記枝部は、前記配向制御用電極に隣接する前記ドレインバスラインに対して前記配向制御用電極とは反対側の前記電極ユニットの外周の中心部に向けて、前記ドレインバスラインを横切って分岐している第1の枝部を含む
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記14) 付記11乃至13のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記配向制御用電極の前記枝部は、前記配向制御用電極に隣接する前記ドレインバスラインに対して前記配向制御用電極と同じ側の前記電極ユニットの外周の中心部に向けて分岐している第2の枝部を含む
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記15) 付記1乃至14のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記画素電極は、透明導電膜により形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記16) 付記1乃至14のいずれかに記載の液晶表示装置において、
前記画素電極は、光反射性を有する導電膜により形成されている
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記17) 付記1乃至16のいずれかに記載の液晶表示装置において、
対向配置された前記第1の基板及び前記第2の基板の外側に前記第1の基板及び前記第2の基板を挟むように配置され、光学軸が互いに直交する一対の1/4波長板を更に有する
ことを特徴とする液晶表示装置。
(付記18) 第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、
前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、導電膜を形成する工程と、
前記導電膜をパターニングすることにより、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有する画素電極を形成する工程と、
前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を形成する工程と
を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
(付記19) 第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、
前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、第1の導電膜を形成する工程と、
前記第1の導電膜をパターニングすることにより、複数のゲートバスライン、及び前記ゲートバスラインと平行に配された複数の蓄積容量バスラインを形成する工程と、
前記ゲートバスライン及び前記蓄積容量バスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第1の絶縁膜を介して第2の導電膜を形成する工程と、
前記第2の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインを形成する工程と、
前記ドレインバスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第2の絶縁膜を介して第3の導電膜を形成する工程と、
前記第3の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域に、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有する画素電極を形成する工程とを有し、
前記蓄積容量バスラインを形成する工程では、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、前記蓄積容量バスラインを形成するとともに、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記第2の基板に形成される対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を形成する
ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
本発明の第1実施形態による液晶表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の等価回路を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の1画素の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置における電極ユニット及び配向制御用構造物の構造を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の偏光板等の配置を示す図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置における特異点制御の原理を説明する図である。 従来の液晶表示装置において外力が加わることにより液晶分子の配向が乱れる機構を説明する図(その1)である。 従来の液晶表示装置において外力が加わることにより液晶分子の配向が乱れる機構を説明する図(その2)である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 本発明の第1実施形態の変形例による液晶表示装置における電極ユニット及び配向制御用構造物の構造を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による液晶表示装置の画素の構成を示す平面図である。 従来の液晶表示装置において外力が加わることにより液晶分子の配向が乱れる機構を説明する図(その3)である。 本発明の第2実施形態による液晶表示装置における特異点制御の原理を説明する図である。 本発明の第2実施形態の変形例による液晶表示装置における配向制御用電極を示す平面図(その1)である。 本発明の第2実施形態の変形例による液晶表示装置における配向制御用電極を示す平面図(その2)である。 本発明の第2実施形態の変形例による液晶表示装置における配向制御用電極を示す平面図(その3)である。 本発明の第2実施形態の変形例による液晶表示装置における配向制御用電極を示す平面図(その4)である。
符号の説明
10…TFT基板
12…CF基板
14…ゲートバスライン
16…ドレインバスライン
18…TFT
20…画素電極
22…蓄積容量バスライン
24a…ゲートバスライン駆動回路
24b…ドレインバスライン駆動回路
26…制御回路
28…偏光板
30…バックライトユニット
32…偏光板
34…蓄積容量電極
36…ドレイン電極
38…ソース電極
40、40a、40b…電極ユニット
42…スリット
44…接続電極
46…ベタ部
48…幹部
50…枝部
52…抜き部
53…櫛形電極
56…ガラス基板
60…ガラス基板
62…対向電極
64…配向制御用構造物
64a…凸部
65…配向制御用構造物
66…液晶層
68…1/4波長板
70…1/4波長板
72…TACフィルム
74…反射偏光板
76…液晶分子
78…ゲート層
80…絶縁膜
82…半導体層
83…活性層
84…絶縁膜
86…コンタクトホール
88…透明導電膜
90…配向制御用電極
90a、90b…枝部
92…配向制御用電極

Claims (10)

  1. 複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、
    前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、
    前記画素電極は、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有し、
    前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に形成され、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を更に有する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の液晶表示装置において、
    前記電極ユニットは、ベタ部と、前記ベタ部から前記電極ユニットの外周方向に延伸する複数の延伸部とを有する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項2記載の液晶表示装置において、
    前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向において、前記配向制御用構造物の端部と前記電極ユニットの前記ベタ部の端部との間隔が20μm以下となっている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、
    前記接続電極は、前記ドレインバスラインに平行な方向に複数の前記電極ユニットを接続している
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  5. 複数のゲートバスラインと、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインと、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとの交差部のそれぞれに設けられた複数の駆動素子と、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域にそれぞれ形成され、前記複数の駆動素子のそれぞれに接続された複数の画素電極とを有する第1の基板と、
    前記第1の基板に対向して設けられ、前記複数の画素電極に対向する対向電極を有する第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、負の誘電率異方性を有する液晶層とを有する液晶表示装置であって、
    前記画素電極は、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有し、
    前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を更に有する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項5記載の液晶表示装置において、
    前記配向制御用電極は、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域にそれぞれ形成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 請求項5又は6記載の液晶表示装置において、
    前記第1の基板は、前記ゲートバスラインと平行に配された複数の蓄積容量バスラインを更に有し、
    前記配向制御用電極は、前記蓄積容量バスラインから分岐して形成されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の液晶表示装置において、
    前記配向制御用電極は、前記電極ユニットの外周の中心部に向けて分岐し、前記電極ユニット外周の辺の中心部近傍に端部が位置する枝部を有する
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  9. 第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜をパターニングすることにより、複数の電極ユニットと、複数の前記電極ユニットを互いに電気的に接続する接続電極とを有する画素電極を形成する工程と、
    前記第2の基板の前記第1の基板に対向する面の前記電極ユニット上の領域に、前記接続電極が複数の前記電極ユニットを接続する方向に細長い配向制御用構造物を形成する工程と
    を有することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 第1の基板と第2の基板との間に負の誘電率異方性を有する液晶層が封入された液晶表示装置の製造方法であって、
    前記第1の基板の前記第2の基板に対向する面上に、第1の導電膜を形成する工程と、
    前記第1の導電膜をパターニングすることにより、複数のゲートバスライン、及び前記ゲートバスラインと平行に配された複数の蓄積容量バスラインを形成する工程と、
    前記ゲートバスライン及び前記蓄積容量バスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第1の絶縁膜を介して第2の導電膜を形成する工程と、
    前記第2の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと交差するように配された複数のドレインバスラインを形成する工程と、
    前記ドレインバスラインが形成された前記第1の基板の前記第2の基板の対向する面上に、第2の絶縁膜を介して第3の導電膜を形成する工程と、
    前記第3の導電膜をパターニングすることにより、前記ゲートバスラインと前記ドレインバスラインとにより囲まれた画素領域に、互いに電気的に接続された複数の電極ユニットを有する画素電極を形成する工程とを有し、
    前記蓄積容量バスラインを形成する工程では、前記第1の導電膜をパターニングすることにより、前記蓄積容量バスラインを形成するとともに、前記画素電極の両側の前記ドレインバスラインのうちの少なくとも一方の前記ドレインバスラインの端部と前記電極ユニットの端部との間の領域に形成され、前記第2の基板に形成される対向電極と同じ電位を有する配向制御用電極を形成する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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