JP2006083324A - インク組成物の製造方法 - Google Patents
インク組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006083324A JP2006083324A JP2004271188A JP2004271188A JP2006083324A JP 2006083324 A JP2006083324 A JP 2006083324A JP 2004271188 A JP2004271188 A JP 2004271188A JP 2004271188 A JP2004271188 A JP 2004271188A JP 2006083324 A JP2006083324 A JP 2006083324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- ink composition
- meth
- pigments
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/324—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black
- C09D11/326—Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black characterised by the pigment dispersant
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D7/00—Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
- C09D7/80—Processes for incorporating ingredients
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
Abstract
【解決手段】 少なくとも色材を分散媒に分散させ、荷電発生剤を添加して、荷電粒子を形成する工程を有するインク組成物の製造方法であって、前記荷電発生剤を添加した後に、加熱処理を行うことを特徴とするインク組成物の製造方法。
【選択図】なし
Description
一方、静電界を利用する方式は、インク滴の飛翔方向を静電界により制御するため、望ましい位置へインク滴を正確に着弾させることが可能であり、高画質の画像形成物(印刷物)を作成でき優れている。
なお一般的に、インク粒子に荷電を付与するために、色材を分散媒に分散させた後に荷電発生剤を添加している。添加した荷電発生剤が解離し、解離により発生したイオン成分が粒子表面に吸着することにより、インク粒子に荷電が発生する。インク粒子の荷電量は、荷電発生剤の添加量のみならず、前記解離量や吸着量、さらには、粒子の粒子径分布(粒子の総表面積に相関する)など様々な因子の影響を受ける。しかしながらこのような因子は、保存経時により複雑に変化するため、インク組成物を作成した直後と保存経時した後では、荷電量が変化してしまうという問題点があった。荷電量が変化すると、結果としてインクジェット記録特性に変化をもたらすため、インク組成物を作成した直後と保存経時した後の荷電量は一定に保つことが好ましい。
を一定に保ち、優れたインクジェット記録特性を可能にするインク組成物の製造方法を提供することである。
すなわち本発明は以下の通りである。
(1)少なくとも色材を分散媒に分散させ、荷電発生剤を添加して、荷電粒子を形成する工程を有するインク組成物の製造方法であって、前記荷電発生剤を添加した後に、加熱処理を行うことを特徴とするインク組成物の製造方法。
分散媒は、高い電気抵抗率、具体的には1010Ωcm以上を有する誘電性の液体であることが好ましい。仮に電気抵抗率の低い分散媒を使用すると、隣接する記録電極間で電気的導通を生じさせるため、本形態には不向きである。また、誘電性液体の比誘電率は5以下が好ましく、より好ましくは4以下、更に好ましくは3.5以下である。このような比誘電率の範囲とすることによって、誘電性液体中の荷電粒子に有効に電界が作用されるため好ましい。
本発明に用いる色材としては、公知の染料および顔料を使用することができ、用途や目的に応じて選択することができる。例えば、記録された画像記録物(印刷物)の色調の観点からは、顔料を用いることが好ましい(例えば、技術情報協会発行 「顔料分散安定化と表面処理技術・評価」 2001年12月25日 第1刷参照。以下「非特許文献1」とも称する)。色材を変更することにより、イエロー、マゼンタ、シアン、墨(ブラック)の4色のインクを作成することができる。特に、オフセット印刷用インクやプルーフに用いられる顔料を使用するとオフセット印刷物と同様な色調が得られるので好ましい。
更にマイクロリス−A,−K,−Tなどのマイクロリス顔料に代表される加工顔料も好適に使用できる。その具体例としてはマイクロリスイエロー4G−A,マイクロリスレッドBP−K,マイクロリスブルー4G−T,マイクロリスブラックC−Tなどが挙げられる。
また、白インク用の顔料として炭酸カルシウムや酸化チタン顔料を、銀インク用としてアルミニウム粉を、金インク用として銅合金を用いる等、必要に応じて各種の顔料を使用することができる。
インク組成物全体に対する顔料の含有量は、0.1〜50質量%の範囲内であることが好ましい。0.1質量%以上において、顔料量が充足し、印刷物において充分良好な発色が得られ、また、50質量%以下において、色材を含有する粒子を分散媒に良好に分散させることができる。さらに好ましくは、1〜30質量%である。
本発明において、顔料等の色材は、分散媒に直接、分散(粒子化)するよりも、被覆剤により被覆された状態で分散(粒子化)することが好ましい。被覆剤で被覆することにより、色材が持つ荷電を遮蔽し望ましい荷電特性を付与することができる。また、本発明においては、被印刷媒体へインクジェット記録した後、ヒートローラ等の加熱手段により定着するが、この際被覆剤が熱により溶融し、効率良く定着できる。
数1から30の炭化水素基を示す。R21は、水素原子または炭素数1から20の炭化水素基を示す。R31、R32及びR41は、それぞれ、炭素数1から20個の2価の炭化水素基を示す。尚、R12、R21、R31、R32、R41の炭化水素基中にエーテル結合、アミノ基、ヒドロシキ基、または、ハロゲン置換基を含んでいても良い。
本発明において好ましくは、色材と被覆剤の混合物を分散媒中に分散(粒子化)するが
、粒子直径を制御し、かつ粒子の沈降を抑制するために分散剤を使用することがさらに好ましい。
好適な分散剤としては、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステルや、ポリオキシエチレンジステアレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステルに代表される界面活性剤が挙げられる。また、例えば、スチレンとマレイン酸のコポリマー、及びそのアミン変性物、スチレンと(メタ)アクリル化合物のコポリマー、(メタ)アクリル系ポリマー、ポリエチレンと(メタ)アクリル化合物のコポリマー、ロジン、BYK−160、162、164、182(ビックケミー社製のポリウレタン系ポリマー)、EFKA−401、402(EFKA社製のアクリル系ポリマー)、ソルスパース17000,24000(ゼネカ社製のポリエステル系ポリマー)等が挙げられる。本発明においては、インク組成物の長期間保存安定性の観点から、重量平均分子量が1,000〜1,000,000の範囲内であり、かつ多分散度(重量平均分子量/数平均分子量)が、1.0〜7.0の範囲内であるポリマーが好ましい。さらに、グラフトポリマーまたはブロックポリマーを用いることが最も好ましい。
また、一般式(7)に対応するラジカル重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、等が挙げられる。
これらのグラフトポリマーの具体例としては、下記の構造式で示されるポリマーが挙げられる。
本発明においては、色材と被覆剤の混合物を、分散剤を用いて分散媒中に分散(粒子化)することが好ましく、粒子の荷電量を制御するために荷電発生剤を併用する。
好適な荷電発生剤としては、ナフテン酸ジルコニウム塩、オクテン酸ジルコニウム塩等の有機カルボン酸の金属塩、ステアリン酸テトラメチルアンモニム塩等の有機カルボン酸のアンモニム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸マグネシウム塩等の有機スルホン酸の金属塩、トルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩等の有機スルホン酸のアンモニウム塩、スチレンと無水マレイン酸のコポリマーをアミンで変性したカルボン酸基を含有するポリマー等の側鎖にカルボン酸基を有するポリマー、メタクリル酸ステアリルとメタクリル酸のテトラメチルアンモニウム塩の共重合体等の側鎖にカルボン酸アニオン基を有するポリマー、スチレンとビニルピリジンの共重合体等の側鎖に窒素原子を有するポリマー、メタクリル酸ブチルとN−(2−メタクリロイルオキシエチル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムトシラート塩との共重合体等の側鎖にアンモニウム基を有するポリマー等が挙げられる。粒子に付与される荷電は、正荷電であっても負荷電であっても良い。インク組成物全体に対する荷電発生剤の含有量は、0.0001〜10質量%の範囲内であることが好ましい。
本発明においては、さらに、腐敗防止のために防腐剤や、表面張力を制御するための界面活性剤等を目的に応じて含有することができる。
以上の成分を用い、色材と好ましくは被覆剤を分散(粒子化)することにより、本発明の荷電粒子を含有するインク組成物を作成することができる。分散(粒子化)する方法としては、例えば下記の方法が挙げられる。
(1)色材と被覆剤をあらかじめ混合した後、分散剤と分散媒を用いて分散(粒子化)し、荷電発生剤を加える。
(2)色材、被覆剤、分散剤と分散媒を同時に用いて分散(粒子化)し、荷電発生剤を加える。
(3)色材、被覆剤、分散剤、荷電発生剤と分散媒を同時に用いて分散(粒子化)する。
加熱処理温度は、例えば35〜150℃、好ましくは40〜100℃がよい。この加熱処理温度範囲において、前記因子の影響を最小限に抑制することができるとともに、荷電粒子の望ましくない溶融・凝集を避けることができる。また、加熱処理時間は、例えば1分〜10時間、好ましくは5分〜6時間がよい。
加熱処理を行う時期としては、荷電発生剤を添加した後、なるべく早いほうが好ましいが、例えば荷電発生剤を添加した直後から1ヶ月の範囲、さらに好ましくは、荷電発生剤を添加した直後から1週間の範囲である。
加熱処理を行う形態は、とくに制限されるものではないが、例えば下記の(1)〜(3)に示すような加熱容器と装置を用いることが好ましい。中でも、下記(1)の形態が好ましい。
(1)攪拌装置と加熱装置を備えた容器(ステンレス製、ガラス製、プラスチック製など)に、色材および分散媒を含む分散液と荷電発生剤を入れた後、攪拌しながら、容器を加熱する。
(2)容器(ステンレス製、ガラス製、プラスチック製など)に、色材および分散媒を含む分散液と荷電発生剤を入れた後、機械的に容器を振り動かしながら、温水や温風などの熱源により容器を加熱する。
(3)容器(ステンレス製、ガラス製、プラスチック製など)に、色材および分散媒を含む分散液と荷電発生剤を入れた後、静置したまま、温水や温風などの熱源により容器を加熱する。
好ましい界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸Na、ジオクチルスルホコハク酸Na、ラウリル硫酸Na等のアニオン性活性剤、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド等のカチオン性活性剤、ポリエチレングリコールモノラウレート等のノニオン性活性剤等が挙げられる。
界面活性剤の添加量は、インク組成物に対し、0.0001〜10質量%が好ましい。
好ましい極性溶媒としては、水、プロパノール、オクタノール、ドデカノール等のアル
コール類、酢酸ブチル、フタル酸ジオクチル等のエステル類、シクロヘキサノン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。中でも、沸点が100℃以上の極性溶媒が好ましい。
極性溶媒の添加量は、インク組成物に対し、0.0001〜10質量%が好ましい。
前記の条件を満たす限り、初期仕込み用インク組成物および補充用インク組成物の固形分濃度はとくに制限されないが、例えば初期仕込み用インク組成物の固形分濃度を1〜40質量%とし、かつ補充用インク組成物の固形分濃度を2〜60質量%とするとともに、初期仕込み用インク組成物および補充用インク組成物の固形分濃度の比を、後者/前者として1.05〜10.0、好ましくは1.1〜7.0に設定するのがよい。これらの条件を満たすことにより、一層良好な吐出特性を得ることができる。また、初期仕込み用インク組成物および補充用インク組成物の混合不良が起きることがない。なお、好ましい固形分濃度は、初期仕込み用インク組成物が3〜30質量%、補充用インク組成物が5〜50質量%である。
なお固形分濃度は、インク組成物を加熱し、揮発性成分を除去した際の質量変化を基に算出でき、例えば、インク組成物をホットプレート上で、145℃で2時間乾燥し、質量の変化を基準にして算出することができる。
本発明では、以上記述したインク組成物を、インクジェット記録方式により、被記録媒体へ記録する。本発明においては、静電界を利用したインクジェット記録方式を用いることが好ましい。静電界を利用するインクジェット記録方式は、制御電極と被記録媒体背面の背面電極間に電圧を印加することにより、インク組成物の荷電粒子を静電力によって吐出位置に濃縮し、吐出位置から被記録媒体へ飛翔させる方式である。制御電極と背面電極
間に印加する電圧は、例えば荷電粒子が正の場合、制御電極が正極であり背面電極が負極となる。背面電極へ電圧を印加する代わりに被記録媒体に帯電を行っても同様の効果が得られる。
まずは、図1に示す被記録媒体に片面4色印刷を行う装置の概要について説明する。図1に示されるインクジェット記録装置1は、フルカラー画像形成を行うための4色分の吐出ヘッド2C、2M、2Y及び2Kから構成される吐出ヘッド2にインクを供給し、さらに吐出ヘッド2からインクを回収するインク循環系3、図示されないコンピュータ、RIP等の外部機器からの出力により吐出ヘッド2を駆動させるヘッドドライバ4、位置制御手段5を備える。またインクジェット記録装置1は、3つのローラ6A、6B、6Cに張架された搬送ベルト7、搬送ベルト7の幅方向の位置を検知可能な光学センサなどで構成された搬送ベルト位置検知手段8、被記録媒体Pを搬送ベルト上に保持するための静電吸着手段9、画像形成終了後に被記録媒体Pを搬送ベルト7から剥離するための除電手段10及び力学的手段11を備える。搬送ベルト7の上流、下流には、被記録媒体Pを図示されないストッカーから搬送ベルト7に供給するフィードローラ12及びガイド13、剥離後の被記録媒体Pへインクを定着させると共に図示されない排紙ストッカーに搬送する定着手段14及びガイド15が配置されている。またインクジェット印刷装置1の内部には、搬送ベルト7を挟んで吐出ヘッド2に対向する位置には、被記録媒体位置検出手段16を有し、さらにインク組成物から発生する溶媒蒸気を回収するための排出ファン17及び溶媒蒸気吸着材18からなる溶媒回収部が配置され、装置内部の蒸気は該回収部を通って装置外部に排出される。
アスとして記録信号電圧を重畳することにより静電インクジェット画像形成がなされる。画像形成された被記録媒体Pは、除電手段10により除電され、力学的手段11により搬送ベルト7により剥離されて定着部へ搬送される。剥離された被記録媒体Pは、画像定着手段14に送られ、定着がなされる。定着された被記録媒体Pは、ガイド15を通って図示されない排紙ストッカーに排紙される。また、該装置は、インク組成物から発生する溶媒蒸気の回収手段を有する。回収手段は溶媒蒸気吸収材18からなり、排気ファン17により機内の溶媒蒸気を含む気体が吸着材に導入され、蒸気が吸着回収された後、機外に排気される。該装置は、上記例に限定されず、ローラ、帯電器等の構成デバイスの数、形状、相対配置、帯電極性等は任意に選べる。また上記システムでは4色描画について記述しているが、淡色インクや特色インクと組み合わせて、より多色のシステムとしてもよい。
本発明で好適に使用されるインクジェットヘッドは、インク流路内での荷電粒子を電気泳動させて開口付近のインク濃度を増加させ、吐出を行うインクジェット方法であり、主に被記録媒体又は被記録媒体背面に配置された対向電極に起因する静電吸引力によりインク滴の吐出を行うものである。従って、被記録媒体又は対向電極がヘッドに対向していない場合や、ヘッドと対向する位置にあっても被記録媒体又は対向電極に電圧が印加されていない場合には、誤って吐出電極に電圧が印加された場合や振動が与えられた場合でもインク滴の吐出は起こらず、装置内を汚すことはない。
止する。絶縁性被覆膜の電気抵抗は、1012Ω・cm以上が好ましく、より望ましくは1013Ω・cm以上である。また、絶縁性被覆膜はインクに対して耐腐食性であることが望ましく、これにより、浮遊導電板62がインクに腐食されることが防止される。また、浮遊導電板62は下方から絶縁部材66で覆われており、このような構成により、浮遊導電板62は完全に電気的絶縁状態にされている。
その際、第1吐出電極46と第2吐出電極56の両者にパルス電圧が印加された場合にのみインク滴Gが吐出するように、第1吐出電極46と第2吐出電極56とに印加する電圧値を調整しておく。
静電界を利用したインクジェット記録方式では、インク組成物中の荷電粒子が濃縮されて吐出する。従って、長時間インク組成物の吐出を行うと、インク組成物中の荷電粒子が減量し、インク組成物の電気伝導度が低下する。また、荷電粒子の電気伝導度とインク組成物の電気伝導度との割合が変化する。さらに、吐出の際、直径の小さな荷電粒子よりも大きな荷電粒子が優先して吐出する傾向にあるため、荷電粒子の平均直径が小さくなる。また、インク組成物中の固形物の含有量が変化するため、粘度も変化する。
これらの物性値の変化により、結果として、吐出不良を起こしたり、記録された画像の光学濃度の低下やインクのにじみが発生する。このため、当初インクタンクへ仕込んだ初期仕込み用インク組成物よりも、高濃度(固形分濃度の高い)の補充用インク組成物を補充することにより、荷電粒子の濃度低下を防止し、インク組成物の電気伝導度を一定の範囲に留めることができる。また、平均粒子直径や粘度を維持することができる。さらに、インク組成物の物性値を一定の範囲内に保つことにより、インク吐出が長時間安定して均一に行われる。この際の補充は、例えば、使用しているインク液の電気伝導度や光学濃度等の物性値を検出し、不足量を算出して、機械的または人力で成されることが好ましい。また、画像データを基に使用するインク組成物の量を算出し、機械的または人力で成されてもよい。
本発明においては、用途に応じて様々な被記録媒体を用いることができる。例えば、紙、プラスチックフイルム、金属、及び、プラスチックまたは金属がラミネートまたは蒸着された紙、金属がラミネートまたは蒸着されたプラスチックフィルム等を用いれば、インクジェット記録することにより、直接印刷物を得ることができる。また、アルミなどの金属を粗面化した支持体等を用いれば、オフセット印刷版を得ることができる。さらに、プラスチック支持体等を用いれば、フレキソ印刷版や液晶画面用のカラーフィルターを得ることができる。被記録媒体の形状は、シート状のように平面的であっても、円筒形状のように立体的であってもよい。また、シリコンウエハーや配線基板を被記録媒体として用いれば、半導体やプリント配線基板の製造に適用できる。
<使用した材料>
本実施例1においては、下記の材料を使用した。
・被覆剤 [AP−1]
・分散剤 [BZ−2]
・荷電発生剤 [CT−1]
・分散媒 アイソパーG(エクソン社(株)製)
分散剤[BZ−2]は、メタクリル酸ステアリルを、2−メルカプトエタノール存在下ラジカル重合させ、さらに、メタクリル酸無水物と反応させることにより末端にメタクリロイル基を有するメタクリル酸ステアリルのポリマー(重量平均分子量は7,600であった)を得た後、これをスチレンとラジカル重合させることにより得た。重量平均分子量は、110,000であった。
荷電発生剤[CT−1]は、1−オクタデセンと無水マレイン酸のコポリマーに、1−ヘキサデシルアミンを反応させることにより得た。重量平均分子量は、17,000であった。
シアン顔料10gと被覆剤[AP−1]20gを、入江商会(株)製卓上型ニーダーPBV−0.1に入れ、ヒーター温度を100℃に設定し2時間加熱混合した。得られた混合物30gをトリオサイエンス(株)製トリオブレンダーにて粗粉砕し、さらに協立理工(株)製SK−M10型サンプルミルにて微粉砕した。得られた微粉砕物30gを、分散剤[BZ−2]7.5g、アイソパーG75g、および直径約3.0mmのガラスビーズと共に、東洋精機製作所(株)製ペイントシェーカーにて予備分散した。ガラスビーズを除去した後、直径約0.6mmのジルコニアセラミックビーズと共に、シンマルエンタープライゼズ(株)製TypeKDLダイノミルにて、内温を25℃に保ちながら5時間、引き続き45℃で5時間、2,000rpmの回転数で分散(粒子化)した。得られた分
散液からジルコニアセラミックビーズを除去し、この分散液を、攪拌装置と加熱装置を備えたステンレス製容器に入れ、アイソパーG316gと荷電発生剤[CT−1]0.6gを添加し、続いて50℃で3時間加熱攪拌し、インク組成物[DC−1S]を得た。
実施例1において、加熱処理条件を50℃、2時間に変更し、さらにインク組成物に1.5gのジオクチルスルホコハク酸Naを添加したこと以外は、実施例1を繰り返した。結果を表1に示す。
実施例1において、加熱処理条件を45℃、3時間に変更し、さらにインク組成物に0.5gの水および4.0gのドデカノールを添加したこと以外は、実施例1を繰り返した。結果を表1に示す。
実施例1において、荷電発生剤を添加した後の加熱処理を行わなかったこと以外は、実施例1を繰り返した。結果を表1に示す。
P 被記録媒体
Q インク流
R 荷電粒子
1 インクジェット記録装置
2、2Y、2M、2C、2K 吐出ヘッド
3 インク循環系
4 ヘッドドライバ
5 位置制御手段
6A、6B、6C 搬送ベルト張架ローラ
7 搬送ベルト
8 搬送ベルト位置検知手段
9 静電吸着手段
10 除電手段
11 力学的手段
12 フィードローラ
13 ガイド
14 画像定着手段
15 ガイド
16 被記録媒体位置検知手段
17 排出ファン
18 溶媒蒸気吸着材
38 インクガイド
40 支持棒部
42 インクメニスカス
44 絶縁層
46 第1吐出電極
48 絶縁層
50 ガード電極
52 絶縁層
56 第2吐出電極
58 絶縁層
62 浮遊導電板
64 被覆膜
66 絶縁部材
70 インクジェットヘッド
72 インク流路
74 基板
75、75A、75B 開口
76、76A、76B 吐出部
78 吐出部
Claims (1)
- 少なくとも色材を分散媒に分散させ、荷電発生剤を添加して、荷電粒子を形成する工程を有するインク組成物の製造方法であって、前記荷電発生剤を添加した後に、加熱処理を行うことを特徴とするインク組成物の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271188A JP2006083324A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | インク組成物の製造方法 |
DE200560000868 DE602005000868T2 (de) | 2004-09-17 | 2005-09-16 | Verfahren zur Herstellung einer Tintenzusammensetzung |
US11/227,163 US20060060110A1 (en) | 2004-09-17 | 2005-09-16 | Method of manufacturing ink composition |
EP20050020281 EP1637569B1 (en) | 2004-09-17 | 2005-09-16 | Method of manufacturing ink composition |
AT05020281T ATE359333T1 (de) | 2004-09-17 | 2005-09-16 | Verfahren zur herstellung einer tintenzusammensetzung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271188A JP2006083324A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | インク組成物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006083324A true JP2006083324A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=35335787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004271188A Withdrawn JP2006083324A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | インク組成物の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20060060110A1 (ja) |
EP (1) | EP1637569B1 (ja) |
JP (1) | JP2006083324A (ja) |
AT (1) | ATE359333T1 (ja) |
DE (1) | DE602005000868T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070248318A1 (en) * | 2006-03-31 | 2007-10-25 | Rodgers Stephane W | System and method for flexible mapping of AV vs record channels in a programmable transport demultiplexer/PVR engine |
WO2012057800A1 (en) | 2010-10-29 | 2012-05-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Metallic lep inks and associated methods |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19521960B4 (de) | 1994-06-17 | 2008-03-13 | Ricoh Co., Ltd. | Aufzeichnungsverfahren unter Verwendung einer Tintenzusammensetzung |
JP3531766B2 (ja) | 1994-06-17 | 2004-05-31 | 株式会社リコー | インク組成物および新規記録方法 |
JP3315334B2 (ja) | 1997-02-19 | 2002-08-19 | 株式会社東芝 | インクジェット記録装置 |
US6158844A (en) | 1996-09-13 | 2000-12-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ink-jet recording system using electrostatic force to expel ink |
US6467897B1 (en) * | 2001-01-08 | 2002-10-22 | 3M Innovative Properties Company | Energy curable inks and other compositions incorporating surface modified, nanometer-sized particles |
JP2004271188A (ja) | 2003-03-05 | 2004-09-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | タンパク質の相互作用検出方法 |
JP2005097437A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004271188A patent/JP2006083324A/ja not_active Withdrawn
-
2005
- 2005-09-16 EP EP20050020281 patent/EP1637569B1/en not_active Not-in-force
- 2005-09-16 AT AT05020281T patent/ATE359333T1/de not_active IP Right Cessation
- 2005-09-16 US US11/227,163 patent/US20060060110A1/en not_active Abandoned
- 2005-09-16 DE DE200560000868 patent/DE602005000868T2/de active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1637569A1 (en) | 2006-03-22 |
DE602005000868D1 (de) | 2007-05-24 |
EP1637569B1 (en) | 2007-04-11 |
DE602005000868T2 (de) | 2008-01-17 |
US20060060110A1 (en) | 2006-03-23 |
ATE359333T1 (de) | 2007-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006249300A (ja) | インクジェットインク組成物、これを用いたインクジェット記録方法および画像定着方法 | |
JP2006152165A (ja) | インク組成物の製造方法 | |
JP2006225542A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP4388782B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2005068293A (ja) | インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2005103958A (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2006083324A (ja) | インク組成物の製造方法 | |
JP2005015770A (ja) | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006152109A (ja) | インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP4654023B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2006249246A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2005344072A (ja) | 粒子、粒子の製造方法およびインク組成物 | |
JP2006316226A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006321849A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006152163A (ja) | インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006206789A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2005082680A (ja) | インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006233001A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006307111A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006225553A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006089548A (ja) | インク組成物の製造方法 | |
JP2006077209A (ja) | インクジェット記録用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006335820A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006199820A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 | |
JP2006169392A (ja) | 静電インクジェット用インク組成物およびインクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060327 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061124 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070213 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071108 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071122 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080212 |