JP2006082789A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を向上させ、かつ、タイヤの軽量化を図る空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に向けて、少なくともカーカス層12及び複数のベルト層が配置される空気入りタイヤであって、複数のベルト層が、互いに交差する3つの軸方向に沿って配列されるコード13X,13Y,13Zを互いに織り合わせた3軸織物13Aにゴム成分が含浸されることによって構成され、タイヤ周方向に沿って1周巻き付けられているコード補強層13と、コード補強層13のタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付けられているスパイラルキャップ14との少なくとも2種類によって構成されていることを要旨とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、耐久性を向上させ、かつ、タイヤの軽量化を図る空気入りタイヤに関する。
一般的に、空気入りタイヤでは、一方向にのみ配列されたスチールコードによって構成されているベルト層が複数重ね合わされ、当該スチールコードが交差するように配置されている。
しかしながら、このような空気入りタイヤにおいて、タイヤ回転時(使用時)のベルト層は、交差したスチールコードによって構成された菱形が変形するパンタグラフ変形を起こしてしまい、当該菱形に戻ろうとする力(エネルギー)が発生してしまう。この菱形に戻ろうとする力が繰り返し行われることにより、タイヤ耐久性が低下してしまうという問題があった。
このため、タイヤ周方向に2周以上巻き付けられている3軸織物(互いに交差する3つの軸方向に沿って配列するコードを互いに織り合わせた織物)によって構成されているベルト層を備えることによって、耐久性を確保しつつ、操縦安定性を向上させる空気入りタイヤ(特許文献1)が提案されている。
特開2002−2218号公報(第2−3頁)
しかしながら、上述した空気入りタイヤでは、3軸織物がタイヤ周方向に2周以上巻き付けられているため、タイヤの軽量化には適していない。また、3軸方向に織られた繊維などにおいて、荷重が繰返して行われることによる弾性変形によってフレッティング(摩耗)が発生してしまうため、耐久性については、さらに改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、さらに耐久性を向上させ、かつ、タイヤの軽量化を図る空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に向けて、少なくともカーカス層(カーカス層12)及び複数のベルト層が配置される空気入りタイヤであって、複数のベルト層が、互いに交差する3つの軸方向に沿って配列されるコード(コード13X,13Y,13Z)を互いに織り合わせた3軸織物(3軸織物13A)にゴム成分が含浸されることによって構成され、タイヤ周方向に沿って1周巻き付けられているコード補強層(コード補強層13)と、コード補強層のタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付けられているスパイラルキャップ(スパイラルキャップ14)との少なくとも2種類によって構成されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、複数のベルト層にタイヤ周方向に沿って1周巻き付けられている3軸織物を含むコード補強層が用いられるため、タイヤ回転時(使用時)に発生するパンタグラフ変形(菱形変形)を生じさせなくすることにより、菱形に戻ろうとする力(エネルギー)を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
また、コード補強層のタイヤ径方向外側にスパイラルキャップが配置されていることにより、3軸方向に織られた繊維などにおいて発生するフレッティング(摩擦)を抑制することができるため、コード補強層の耐久性をさらに向上させるとともに、従来2周以上巻き付けられたコード補強層を1周巻きにすることができ、タイヤの軽量化を図ることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、3軸織物を構成するコードが、所定の有機繊維、所定の無機繊維、又は、所定の金属繊維のうちの少なくとも1種で形成されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、所定の有機繊維(例えば、芳香族ポリアミド繊維、脂肪酸ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゼンオキサゾール繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維又は炭素繊維)、所定の無機繊維(例えば、ガラス繊維)、又は、所定の金属繊維(例えば、スチールワイヤー)が3軸織物に用いられることによって、コード補強層の強度をより効果的に向上させることができるため、コード補強層の剛性の向上を図れ、3軸方向に織られた繊維などにおいて発生するフレッティングを抑制することができるとともに、コード補強層の耐久性をさらに向上させることができる。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴又は第2の特徴に係り、カーカス層に最初に巻かれる部分である第1端部(始点)と、カーカス層に最後に巻かれる部分である第2端部(終点)とが重なった長さを示すオーバーラップ(δ)が、0<δ<50mmであることを要旨とする。
かかる特徴によれば、オーバーラップ(δ)が0<δ<50mmであることによって、タイヤの均一が確保でき、ユニフォミティーを確保することができる。
なお、オーバーラップ(δ)が50mm以上である場合、タイヤの均一が崩れた状態(不均一)となってしまい、操縦安定性を低下させてしまうとともに、タイヤ騒音が増大してしまう。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、スパイラルキャップが、所定の有機繊維で形成されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、所定の有機繊維(例えば、ナイロン)がスパイラルキャップに用いられることによって、スパイラルキャップの強度をより効果的に向上させることができるとともに、スパイラルキャップの耐久性を向上させることができる。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴又は第4の特徴の何れかに係り、スパイラルキャップが、トレッド部(トレッド部15)の全体幅(W)に対して1〜10%の幅(α)を有するリボンによって構成されていることを要旨とする。
かかる特徴によれば、スパイラルキャップがトレッド部の全体幅に対して1〜10%の幅を有するリボンであることによって、タイヤの均一が確保でき、ユニフォミティーを確保することができる。
本発明によれば、耐久性を向上させ、かつ、タイヤの軽量化を図る空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(空気入りタイヤの構成)
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部分解斜視図である。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、ホイールのリム部(不図示)に接触するビードコア11a及びビードフィラー11bを含む1対のビード部11を有している。具体的には、ビード部11を構成するビードコア11aには、スチールコードなどが用いられる。
また、空気入りタイヤ1は、当該空気入りタイヤ1の骨格となるカーカス層12を有している。また、カーカス層12のタイヤ径方向外側には、2層のベルト層(コード補強層13及びスパイラルキャップ14)が配置されている。なお、空気入りタイヤ1は、コード補強層13及びスパイラルキャップ14の2層のベルト層を有しているが、当該ベルト層を2層以上備えていてもよい。
また、スパイラルキャップ14のタイヤ径方向外側には、路面と接地するトレッド部15が配置されている。
次に、図2を参照して、上述したコード補強層13及びスパイラルキャップ14について簡単に説明する。図2は、空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向の断面図である。
図2に示すように、カーカス層12のタイヤ径方向外側に配置されているコード補強層13は、互いに交差する3つの軸方向に沿って配列されるコードを互いに織り合わせた3軸織物にゴム成分が含浸されることによって構成されている。また、コード補強層13は、タイヤ周方向に沿って1周巻き付けられている。
また、コード補強層13のタイヤ径方向外側に配置されているスパイラルキャップ14は、タイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付けられている。
次に、図3を参照して、上述したコード補強層13を構成する3軸織物13Aについて簡単に説明する。図3は、空気入りタイヤ1におけるコード補強層13の拡大平面図である。
図3に示すように、コード補強層13を構成する3軸織物13Aは、同一平面内で、X軸に沿って配列されたコード13Xと、Y軸に沿って配列されたコード13Yと、Z軸に沿って配列されたコード13Zとを互いに織り合わせたものである。各コード(13X、13Y及び13Z)は、その交差部において、上下にかつ互い違いに順次交差している。
ここで、Y軸及びZ軸は、X軸に対して60°以下の角度をなすように構成されていることが好ましい。また、コード補強層13は、X軸がタイヤ周方向に沿うように配置されることが好ましい。
なお、各コード(13X、13Y及び13Z)の材料としては、所定の有機繊維、所定の無機繊維、又は、所定の金属繊維が用いられ、また、これらを織り合わせたものを用いてもよい。
また、所定の有機繊維は、芳香族ポリアミド繊維、脂肪酸ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゼンオキサゾール繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維又は炭素繊維であることが好ましく、これに限定されるものではない。例えば、有機繊維の強度として120N/本以上の有機繊維であればよい。
また、所定の無機繊維は、ガラス繊維であることが好ましく、これに限定されるものではない。例えば、無機繊維の強度として300N/本以上の無機繊維であればよい。
また、所定の金属繊維は、スチールワイヤーであることが好ましく、これに限定されるものではない。例えば、金属繊維の強度として500N/本以上の金属繊維であればよい。
また、スパイラルキャップ14の材料としては、所定の有機繊維が用いられる。なお、所定の有機繊維は、ナイロンであることが好ましく、これに限定されるものではない。例えば、有機繊維の強度として100N/本以上の有機繊維であればよい。
また、スパイラルキャップ14は、図4に示すように、トレッド部の全体幅(W)に対して1〜10%の幅(α)を有するリボンによって構成されていてもよい。
次に、図5を参照して、上述したコード補強層13のオーバーラップ(α)について簡単に説明する。図5は、空気入りタイヤ1のタイヤ周方向の断面図である。
ここで、オーバーラップ(α)とは、カーカス層12に最初に巻き付けられる部分である始点S(第1端部)と、カーカス層12に最後に巻き付けられる部分である終点E(第2端部)とが重なった長さを示す。
図5に示すように、コード補強層13のオーバーラップ(δ)は、0<δ<50mmであることが好ましい。なお、コード補強層13のオーバーラップ(δ)が50mm以上である場合、タイヤの均一が崩れた状態(不均一)となってしまい、操縦安定性を低下させてしまうとともに、タイヤ騒音が増大してしまう。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、以下の比較例1、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤを用いて行った試験結果について説明する。
表1は、比較例1、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤのベルト構造を示すものである。
なお、比較例1、比較例2及び実施例1〜実施例3に用いられた空気入りタイヤのサイズは、いずれも“195/65R15”である。すなわち、タイヤ幅が約195mmであり、扁平率(タイヤ幅に対するタイヤ断面高さの比)が約65%であり、リム径が15インチである。
Figure 2006082789
表1に示すように、比較例1に係る空気入りタイヤは、後述する比較例2及び実施例1〜3に係る空気入りタイヤの基準となるタイヤである。比較例1に係る空気入りタイヤでは、一方向にのみ配列されたスチールコードによって構成されたベルト層(2層)を、当該スチールコードが交差するように重ね合わせて配置されている。
比較例2に係る空気入りタイヤでは、芳香族ポリアミド繊維(2200dtex)のコードを互いに織り合わせた3軸織物を含むコード補強層が用いられる。なお、コード補強層は、タイヤ周方向に沿って2周巻き付けられている。
本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤでは、芳香族ポリアミド繊維(2200dtex)のコードを互いに織り合わせた3軸織物を含むコード補強層と、タイヤ周方向に沿って螺旋状に形成されているナイロン製のスパイラルキャップとが用いられる。なお、コード補強層は、タイヤ周方向に沿って1周巻き付けられている。
実施例2に係る空気入りタイヤでは、芳香族ポリアミド繊維(2200dtex)のコードを互いに織り合わせた3軸織物を含むコード補強層と、タイヤ周方向に沿って螺旋状に形成されているナイロン製のスパイラルキャップとが用いられる。なお、コード補強層は、タイヤ周方向に沿って2周巻き付けられている。
実施例3に係る空気入りタイヤでは、芳香族ポリアミド繊維(2200dtex)のコードを互いに織り合わせた3軸織物を含むコード補強層と、タイヤ周方向に沿って螺旋状に形成されているナイロン製のスパイラルキャップとが用いられる。なお、コード補強層は、所定の幅でタイヤ周方向に沿ってスパイラル状(螺旋状)に巻き付けられている。
次に、上述した比較例1、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤのベルト質量、水圧試験、ドラム耐久試験及びユニフォミティーについて説明する。表2は、比較例1、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤのベルト質量、水圧試験、ドラム耐久試験及びユニフォミティーの試験結果を示すものである。
Figure 2006082789
<ベルト質量>
基準となる比較例1に係る空気入りタイヤのベルト質量を“100”とし、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤのベルト質量を計測した。なお、指数が小さいほど、ベルト質量が少ない。
この結果、比較例2に係る空気入りタイヤのベルト質量が“67”であり、実施例1に係る空気入りタイヤのベルト質量が“65”であり、実施例2に係る空気入りタイヤのベルト質量が“100”であり、実施例3に係る空気入りタイヤのベルト質量が“100”であった。
すなわち、本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤは、その他の空気入りタイヤ(比較例1、比較例2、実施例2及び実施例2に係る空気入りタイヤ)に比べ、ベルト質量が軽いと評価した。
<水圧試験>
各空気入りタイヤを標準リムに組み、各空気入りタイヤの内部に水を注入し、比較例1に係る空気入りタイヤが破壊した時の水圧値を“100”とし、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤの水圧値を指数化した。なお、指数が大きいほど、耐久性が優れている。
この結果、比較例2に係る空気入りタイヤの水圧値が“100”であり、実施例1に係る空気入りタイヤの水圧値が“100”であり、実施例2に係る空気入りタイヤの水圧値が“110”であり、実施例3に係る空気入りタイヤの水圧値が“105”であった。
すなわち、本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤは、比較例1及び比較例2に係る空気入りタイヤと比べることにより、耐久性が確保できると評価した。
<ドラム耐久試験>
各空気入りタイヤを室内に設置されたドラムにて、一定の速度で転動させた時の比較例1に係る空気入りタイヤの耐久性を“100”とし、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤの耐久性を指数化した。なお、指数が大きいほど、耐久性が優れている。
この結果、比較例2に係る空気入りタイヤの耐久性が“95”であり、実施例1に係る空気入りタイヤの耐久性が“110”であり、実施例2に係る空気入りタイヤの耐久性が“120”であり、実施例3に係る空気入りタイヤの耐久性が“115”であった。
すなわち、本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤは、比較例1及び比較例2に係る空気入りタイヤに比べ、耐久性が優れていると評価した。
<ユニフォミティー>
各空気入りタイヤを室内に設置されたユニフォミティー試験装置にて、JASO C607で規定されている方法によって比較例1に係る空気入りタイヤのユニフォミティーを“100”とし、比較例2及び実施例1〜実施例3に係る空気入りタイヤのユニフォミティーを指数化した。なお、指数が小さいほど、ユニフォミティーが優れている。
この結果、比較例2に係る空気入りタイヤのユニフォミティーが“95”であり、実施例1に係る空気入りタイヤのユニフォミティーが“95”であり、実施例2に係る空気入りタイヤのユニフォミティーが“98”であり、実施例3に係る空気入りタイヤのユニフォミティーが“105”であった。
すなわち、本発明が適用された実施例1に係る空気入りタイヤは、比較例1、実施例2及び実施例3に係る空気入りタイヤに比べ、ユニフォミティーが優れていると評価した。
(空気入りタイヤの作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、複数のベルト層にタイヤ周方向に沿って1周巻き付けられている3軸織物13Aを含むコード補強層13が用いられるため、タイヤ回転時(使用時)に発生するパンタグラフ変形(菱形変形)を生じさせなくすることにより、菱形に戻ろうとする力(エネルギー)を抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
また、コード補強層13のタイヤ径方向外側にスパイラルキャップ14が配置されていることにより、3軸方向に織られた繊維などにおいて発生するフレッティング(摩擦)を抑制することができるため、コード補強層13の耐久性をさらに向上させるとともに、従来2周以上巻き付けられたコード補強層13を1周巻きにすることができ、タイヤの軽量化を図ることができる。
また、所定の有機繊維(例えば、芳香族ポリアミド繊維、脂肪酸ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゼンオキサゾール繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維又は炭素繊維)、所定の無機繊維(例えば、ガラス繊維)、又は、所定の金属繊維(例えば、スチールワイヤー)が3軸織物13Aに用いられることによって、コード補強層13の強度をより効果的に向上させることができるため、コード補強層13の剛性の向上を図れ、3軸方向に織られた繊維などにおいて発生するフレッティングを抑制することができるとともに、コード補強層13の耐久性をさらに向上させることができる。
また、オーバーラップ(δ)が0<δ<50mmであることによって、タイヤの均一が確保でき、ユニフォミティーを確保することができる。
また、所定の有機繊維(例えば、ナイロン)がスパイラルキャップ14に用いられることによって、スパイラルキャップ14の強度をより効果的に向上させることができるとともに、スパイラルキャップ14の耐久性を向上させることができる。
また、スパイラルキャップ13がトレッド部15の全体幅に対して1〜10%の幅を有するリボンであることによって、タイヤの均一が確保でき、ユニフォミティーを確保することができる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向の断面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるコード補強層13の拡大平面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1のタイヤ周方向の断面図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ、11…ビード部、11a…ビードコア、11b…ビードフィラー、12…カーカス層、13…コード補強層、13A…3軸織物、13X,13Y,13Z…コード、14…スパイラルキャップ、15…トレッド部

Claims (5)

  1. タイヤ径方向内側からタイヤ径方向外側に向けて、少なくともカーカス層及び複数のベルト層が配置される空気入りタイヤであって、
    前記複数のベルト層は、
    互いに交差する3つの軸方向に沿って配列されるコードを互いに織り合わせた3軸織物にゴム成分が含浸されることによって構成され、タイヤ周方向に沿って1周巻き付けられているコード補強層と、
    前記コード補強層のタイヤ径方向外側に配置され、タイヤ周方向に沿って螺旋状に巻き付けられているスパイラルキャップとの少なくとも2種類によって構成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記3軸織物を構成する前記コードは、所定の有機繊維、所定の無機繊維、又は、所定の金属繊維のうちの少なくとも1種で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記カーカス層に最初に巻かれる部分である第1端部と、前記カーカス層に最後に巻かれる部分である第2端部とが重なった長さを示すオーバーラップ(δ)は、0<δ<50mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記スパイラルキャップは、所定の有機繊維で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記スパイラルキャップは、トレッド部の全体幅に対して1〜10%の幅を有するリボンによって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の空気入りタイヤ。

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