JP2006082352A - 成形型の設計方法 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】 成形型2には樹脂部品1の形状にあわせて形成されたキャビティ3と、キャビティと成形型の外部とを連通するエアベント6とが設けられ、上記エアベントにはキャビティに隣接した位置に絞り部7が形成されている。
成形型に溶融樹脂が供給されてから、上記キャビティが溶融樹脂によってゲートシールされるまでの間に、キャビティから絞り部7を介して流出する気体の洩れをΣQgとしたとき、成形型によって成形された樹脂製品の表面に発生するひけ量Vgを、
Vg=TP(V−KΣQg)/TPg
によって算出し、このひけ量の予測式に基づいて、上記絞り部の寸法を定める。
【効果】 上記ひけ量の予測式により予めひけの量を予測することができ、ひけを解消するための工数やコストを抑えることが可能となる。
【選択図】 図5

Description

本発明は成形型の設計方法に関し、詳しくは上記成形型によって製造された樹脂部品に発生するひけに対応するための成形型の設計方法に関する。
従来、成形型を用いて様々な樹脂部品が製造されており、当該成形型として、相互に重合する複数の型枠に、製品形状にあわせて形成されたキャビティと、型枠の外部から上記キャビティに溶融樹脂を供給するランナーと、キャビティとランナーとの間に設けられたゲートとが形成されたものが知られている。(特許文献1)
上記ランナー内に溶融樹脂を供給すると、ゲートを介してキャビティ内に溶融樹脂が充填され、その後溶融樹脂が凝固したら、型枠を分割して樹脂部品を離型させるようになっている。
ここで、溶融樹脂をキャビティ内に供給するに際して、キャビティ内に存在する気体を排出する必要があり、このため上記成形型にはキャビティと成形型の外部とを連通させるエアベントが形成されている。
また上記エアベントにおけるキャビティに隣接した位置には絞り部が形成されていて、キャビティ内に流入する溶融樹脂がこの絞り部を介して成形型の外部に流出してしまうのを防止するようになっている。
特開2000−18390号公報
ここで、上記絞り部の寸法が適切に設定されていないと、キャビティ内に溶融樹脂が流入する際に、キャビティ内の気体を十分に排出することができず、キャビティ内に残留したエア溜まりによって樹脂部品表面にひけが発生してしまう事が知られている。
そして、従来はこのひけを解消するには、上記絞り部から排出される気体の量を適切なものとする必要があることから、成形型を加工して上記絞り部の形状を調整する必要があった。
しかしながら、上記ひけを完全に解消するには、ひけの量を確認しながら何度も上記調整を繰り返さなければならず、適切な絞り部の形状を得るには多大な工数やコストが必要とされていた。
このような問題に鑑み、本発明は予め樹脂部品の表面に発生するひけの量を予測して絞り部の寸法を定めることで、工数やコストを低くすることの可能な成形型の設計方法を提供するものである。
すなわち本発明による成形型の設計方法は、相互に重合する複数の型枠に、樹脂部品の形状にあわせて形成されたキャビティと、型枠の外部から上記キャビティに溶融樹脂を供給するランナーと、キャビティとランナーとの間に設けられたゲートと、キャビティと型枠の外部とを連通するエアベントと、当該エアベントに隣接した位置に形成された絞り部とを備えた成形型の設計方法であって、
上記ランナーとゲートとキャビティとの体積をV、成形型に溶融樹脂が供給される以前のキャビティ内部の圧力をP、成形型に溶融樹脂が供給される以前のキャビティ内部の温度をT、絞り部内の気体が臨界圧に達する時のキャビティ内部の温度をT、キャビティ内部の溶融樹脂によりゲートシールされる直前のキャビティ内の圧力をPg、成形型に溶融樹脂が供給されてからゲートシールされるまでに絞り部を介してエアベントより流出する気体の洩れをΣQgとしたとき、上記成形型によって成形された樹脂製品の表面に発生するひけ量Vgを、
Vg=TP(V−KΣQg)/TPg(K…定数)
によって算出し、このひけ量の予測式に基づいて、上記絞り部の寸法を定めることを特徴としている。
本発明によれば、上記ひけ量の予測式により予め樹脂部品の表面に発生するひけ量を予測することができるので、上記絞り部の寸法を設計段階からひけが発生しないような寸法とすることができ、従来必要とされていた現場での調整が不要となるので、ひけを解消するための工数やコストを抑えることが可能となる。
以下図示実施例について説明すると、図1は本実施例で製造される樹脂部品1を示し、本実施例では樹脂部品1として可変バルブタイミング機構用のアペックスシールを製造するようになっている。
この樹脂部品1は全体的に板状を有し、図示上面は可変バルブタイミング機構のロータまたはハウジングと連結する連結部1aを示し、この連結部1aに隣接する4面の垂直面は側面シール部1bを示し、当該側面シール部1bに隣接して形成された断面半円状の部分は先端シール部1cを示している。
また、上記連結部1aの長手方向両端には、当該長手方向と直行する向きに略直方体形状の突起1dが設けられ、これら突起1dの間には、4箇所に樹脂部品1の軽量化等を目的とする凹部1eが形成されている。
そして上記樹脂部品1の4箇所の側面シール部1b及び先端シール部1cは可変バルブタイミング機構のハウジング内を摺動しながらシールを行うため、その表面は所定の平面度で製造されている。
次に、上記樹脂部品1は以下に説明する成形型2によって鋳造され、樹脂部品1の形状に合わせて形成されたキャビティ3内に溶融樹脂を供給し、その後当該溶融樹脂を凝固させ、成形された樹脂部品1を上記成形型2から離型させるようになっている。
図2は上記成形型2の該略図を示しており、本実施例の成形型2には同形状のキャビティ3が4箇所に形成されており、この成形型2は図示しない加熱手段によって所定の温度に加熱された状態で使用されるようになっている。
また成形型2の内部には溶融樹脂を各キャビティ3へと導くランナー4が形成され、成形型2の上方に形成された開口には、所定の射出圧で溶融樹脂を圧入させる図示しない溶融樹脂射出装置が接続されている。
そしてこのランナー4は成形型2の略中央位置で左右方向に分岐した後、さらに上下方向に分岐するようになっており、上記開口から各キャビティ3までのランナー4の経路は、全て同一の長さとなるように設計されている。
図3は図2におけるaの位置に形成されたキャビティ3の断面図を示し、キャビティ3は樹脂部品1の長手方向が上下方向となるように形成され、また上記ランナー4はキャビティ3の下方にゲート5を介して接続され、またキャビティ3の上方にはエアベント6が形成されている。
本実施例の成形型2は図示左右方向に第1〜第3型枠2a〜2cに分離するように設計されており、上記ランナー4は第1型枠2a及び第2型枠2bの間に形成されている。
また上記キャビティ3は、第2型枠2b及び第3型枠2cの間に形成されており、第2型枠2b及び第3型枠2cのパーティング面は上記樹脂部品1の連結部1aと側面シール部1bとの境界に設定されている。これにより、成形された樹脂部品1を離型させた時に、バリが側面シール部1bや先端シール部1cに発生しないようになっている。
上記ゲート5は上記ランナー4からキャビティ3に向けて縮径する形状を有し、上記キャビティ3の下方側であって樹脂部品1の突起1dに該当する位置に連通するようになっている。
そして上記ランナー4およびゲート5を介して供給された溶融樹脂がキャビティ3内に充満すると、溶融樹脂の流動が止まり、その後まず内径の細いゲート5部分の樹脂が凝固することによってゲートシールされ、これ以上キャビティ3内に溶融樹脂が供給されないようになる。
次に、上記エアベント6について説明すると、上記エアベント6はキャビティ3と成形型2の外部とを連通させる通路であって、キャビティ3内に溶融樹脂が流入する際に、キャビティ3内の気体を成形型2の外部に排出させるために設けられている。
図4は第3型枠2cをパーティング面から見た図であり、上記エアベント6は第3型枠2cのパーティング面に溝形状として加工され、第2、第3型枠2b、2cを重合させた時に、気体の流通する通路が形成されるようになっている。
そしてこのエアベント6は上記ゲート5から離れた位置に設定され、本実施例ではキャビティ3の上端位置及びキャビティ3上方の両側に形成され、合計で3つのエアベント6が設けられている。
上記エアベント6のうち、キャビティ3の上端位置に形成されたエアベント6は樹脂部品1の幅に合わせて形成され、キャビティ3の両側に形成されたエアベント6は後述する設計方法によりその幅が定められている。そしてこのエアベント6は、その幅を略一定に保ったまま成形型2の外部に連通するように形成されている。
さらに、上記エアベント6は、キャビティ3に隣接した位置に形成された絞り部7と、当該絞り部7を通過したキャビティ3内の気体を成形型2の外部へと導く気体通路8とから構成されている。
図5は上記絞り部7と気体通路8についての拡大図を示しており、この図に示すように、上記絞り部7は幅b、高さh、奥行きlの各寸法が設計によって定められており、上記気体通路8の高さは絞り部7の高さよりもさらに高く設定されている。
このような絞り部7をエアベント6に設けることで、キャビティ3内の気体を成形型2の外部に排出させる一方、キャビティ3内に流入した溶融樹脂が成形型2の外部に流出してしまうのを防止するようになっている。
次に、上記成形型2を用いた樹脂部品1の製造過程を以下に説明する。
図6は上記成形型2によって樹脂部品1を製造する際の製造時間(t)と、溶融樹脂射出装置による溶融樹脂の射出圧との関係を示し、上記溶融樹脂射出装置が溶融樹脂をランナー4の上端開口部に圧入させる瞬間をt=0としている。
この図によれば、溶融樹脂がランナー4に流入を開始してから所定の射出時間が経過するまで溶融樹脂の射出が行われ、この射出時間が終了すると、その後はキャビティ3内の溶融樹脂が逆流するのを防止するとともに、樹脂の収縮を補充してひけを防止するため、所定の保圧時間が経過するまで射出圧が維持されるようになっている。
この射出時間と保圧時間との間には、キャビティ3が溶融樹脂で充満され、上記ゲート5部分の溶融樹脂が凝固することによってキャビティ3がシールされるゲートシール時間があり、このゲートシール時間に達すると、それ以降キャビティ3内の溶融樹脂に上記射出圧が作用しなくなる。
そして上記保圧時間が終了したら、所定の冷却時間だけ成形型2を放置してキャビティ3内の樹脂を凝固させ、その後各型枠2a〜2cを分離して樹脂部品1を取り出すようになっている。
以上述べたような構成を有する成形型2は従来公知であり、絞り部7および気体通路8を備えたエアベント6も従来公知となっているが、このような成形型2において以下の問題が生じることも知られている。
すなわち、成形型2に溶融樹脂を供給する際に、キャビティ3内への溶融樹脂の流入量に対し、上記エアベント6を介して排出される気体の洩れが少ないと、上記ゲートシールの際に、排出しきれなかった気体がキャビティ3の内周面にエア溜りとなって残存してしまう。
このエア溜りは、その後溶融樹脂が凝固すると樹脂部品1の表面上にひけとなって現れ、特に本実施例の樹脂部品1の場合、上記ひけはゲート5とは反対側に位置する側面シール部1bの表面(例えば図1におけるbの位置)に発生しやすいことが知られている。
このため、予め成形型2の設計を行う際には、上記bの位置にあわせてエアベント6を設定し、上記ひけの発生を防止することが必要であるが、従来成形型2の設計段階でひけの量を予測しておらず、上記絞り部7の形状を現場で調整し、発生するひけの量を確認しながら、当該ひけを解消させていた。
しかしながら、このような現場での調整には多大な工数とコストが必要となるので、予め上記ひけの発生しないような絞り部の寸法を求めて、上記調整が不要となるような成形型2の設計方法が求められていた。
そして本実施例では以下のような設計方法により、ひけの発生しないような成形型を設計するようになっている。なお、ここでは特に上記エアベント6の絞り部7の寸法の設計方法について説明し、上記ランナー4やキャビティ3等の設計方法は従来公知であるので、その説明を省略する。
最初に、樹脂部品1に発生するひけの量を、以下に求めるひけ量の予測式により算出する。ここで、上記ひけの予測式を求めるための条件として、以下の値を使用する。
溶融樹脂射出装置による溶融樹脂の供給流量 …U(cm/s)
供給される溶融樹脂の温度 …T(K)
t=0でのキャビティ内の気体の圧力 …P(大気圧=1atm)
t=0でのキャビティ、ゲート、ランナーの体積 …V(cm
t=0でのキャビティ内温度 …T(K)
t=0からゲートシールまでの時間 …tg(sec)
ゲートシール時のキャビティ内の気体の圧力 …Pg(atm)
絞り部の幅 …b(mm)
絞り部の高さ …h(mm)
絞り部の奥行き …l(mm)
ここで、上記キャビティ3、ランナー4、ゲート5の体積Vは、1つのキャビティ3についての体積を示し、上記絞り部7の幅bの値は、上記実施例における絞り部7の場合、3ヶ所に形成されている絞り部7の幅を合計して用いている。
成形型2内に溶融樹脂が供給されると、絞り部7内を流れる気体は層流となって流れるものとし、このときキャビティ3内の圧力をP(atm)、上記絞り部7から気体通路8へと流出する気体の圧力をP(=大気圧=1atm)、空気の粘度をη(Pa・s)とすると、絞り部7内の気体の流量Q(cm/s)についての一般式は、下記式1にて表すことができる。
Q=bh(P−P)/12ηl…式1
但し、上記の式1は以下に述べる補正係数が必要となる前提で用いるものとする。
次に、キャビティ3内に流入した溶融樹脂により、キャビティ3から絞り部7を介して気体通路8へと流出する気体の臨界圧Psを求める。
臨界圧Psは絞り部7から流出する気体の速度が音速vs(m/s)に達する時のキャビティ3内の圧力であり、また臨界圧Psに達した時の絞り部7内の気体の流量をQs(cm/s)とすると、vs=Qs/bhであるから、上記式1により以下の式が成立する。
vs=Qs/bh=h(Ps−P)/12ηl
Ps=P+12ηlvs/h…式2
次に、時間t=0から、絞り部7から流出する気体が臨界圧Psに達するまでの時間tsを求める。
t=0から時間tが経過した時のキャビティ3内の圧力をP、キャビティ3、ランナー4、ゲート5内の気体の体積をVとし、またこのときの気体の温度を、供給される溶融樹脂の温度Tと同一の温度Tとし、さらに時間tが経過するまでに絞り部7から流出した気体の体積を洩れΣQ(t)で表すと、キャビティ3、ランナー4、ゲート5内のガス定数は保存されると考えられるので、キャビティ3内の気体について、以下の状態式が成立する。
(V−ΣQ(t))/T=PV/T…式3
ここで、上記体積Vは、流入する溶融樹脂により時間の経過とともに減少するので、V=V−Utとして表すことができ、これを上記式3に代入すると、洩れΣQ(t)は以下のように示すことができる。
ΣQ(t)=V−PT(V−U・t)/PT…式4
一方、洩れΣQ(t)は、上記式1により以下のようにも示すことができる。
ΣQ(t)=∫Q(t)dt
=∫bh/(12ηl)・(P−P)dt…式5
この式5の右辺において、Pだけが時間tに依存する値であるので、当該式5は以下のように変形することができる。
ΣQ(t)=bh/(12ηl)(∫P(t)dt−Pt)…式6
そして式4=式6であり、またA=T/PT、B=bh/12ηlとすると、以下の式が成立する。
−A(V−U・t)P=B(∫P(t)dt−Pt)…式7
ここで、C=V/B、D=A/Bとすると、∫P(t)dt、すなわち時間の経過に伴うキャビティ3内の気体の圧力の変化は、以下の式8で表すことができる。
∫P(t)dt=C−DVP+DUPt+Pt…式8
上記式8において、∫P(t)dt=F(t)とすると、F’(t)=P(t)であることから、式8の右辺をtについて微分すると、dP/dtについて以下の式が得られる。
P=−DV・dP/dt+DUt・dP/dt+DUP+P
(DUt−DV)・dP/dt=(1−DU)P−P
dP/dt=(1−DU)(P−P/1−DU)/DU(t−V/U)…式9
この式9において、E=(1−D・U)/(D・U)、F=P/(1−D・U)、G=V/Uとすると、以下のように示すことができる。
dP/dt=E(P−F)/(t−G)…式10
さらに、この式10を左辺と右辺がそれぞれdP及びdtについての式となるよう変形し、その上で両辺についての積分を行う。
∫1/(P−F)dp=∫E/(t−G)・dt
log|P−F|=E・log|t−G|+H(Hは定数)
|P−F|=e・|t−G|
|P−F|=J・|t−G|(Jは定数)…式11
ここで、境界条件よりt=0のときP=Pであることから、これらの値をそれぞれ上記式11に代入すると、式11の定数Jを求めることができる。
|P−F|=J・|−G|
J=|P−F|/|−G|
この定数Jを上記式11に代入する。
|P−F|=|P−F||t−G|/|−G|…式12
さらに、境界条件よりt=tsのときP=Psとなるので、これらの値を上記式12に代入する。
|Ps−F|=|P−F||ts−G|/|−G|…式13
ここで、a=|Ps−F|、b=|P−F|、c=|−G|、d=a・c/bとし、|ts−G|について解くと、以下の式が得られる。
a=b|ts−G|/c
|ts−G|=d
|ts−G|=exp(1/E・log(d))…式14
そしてts<Gであることから、この式14から、絞り部7より流出する気体の圧力が臨界圧Psに達するまでの時間tsが求められる。
ts=G−exp(1/E・log(d))…式15
続いて、t=0〜tsまでの間に、絞り部7から流出した気体の洩れΣQsは、式1を用いて以下式で表すことができる。
ΣQs=∫Q(t)dt
=∫bh(P−P)/(12ηl)dt
=bh(∫P(t)dt−Pts)/(12ηl)…式16
一方、F<0、t<Gなので、上記式12は以下のように変形できる。
P=(P−F)(−t+G)/|−G|+F…式17
当該式17について、圧力Pをtについての関数P(t)とし、t=0〜tsまでの範囲で積分を行うと、以下の結果が得られる。
∫P(t)dt={(P−F)[exp((E+1)log(―ts+G))―exp((E+1)log(G))]}/|−G|(−(E+1))+F・ts…式18
ここで当該式18について、a1=Fts、a2=P−F、a3=|−G|、a4=a2/a3、a5=1/(−(E+1))、a6=exp(E+1)log(―ts+G)、a7=exp(E+1)log(G)、とすると、∫P(t)dtおよびΣQsはそれぞれ以下の式で表すことができる。
∫P(t)dt=a4a5(a6−a7)+a1…式19
ΣQs=bh[a4a5(a6−a7)+a1−Pts]/12ηl…式20
次に、t=tsから、キャビティ3内に溶融樹脂が充填されてゲートシールされる直前となるt=tgまでの間に、絞り部7から流出した気体の洩れΣQg’を式1より求める。
ΣQg’=bh(Ps−P)(tg−ts)/12ηl…式21
従って、t=0〜tgまでに絞り部7から流出した気体の洩れΣQgは、上記式20、式21によって求められたΣQsおよびΣQg’の合計となる。
ΣQg=ΣQs+ΣQg’
=bh{(∫P(t)dt−P・ts)+(Ps−P)(tg−ts)}/(12ηl)
=bh[a4a5(a6−a7)+a1+(Ps−P)tg−Psts] /12ηl…式22
そしてt=tgでのキャビティ3内の圧力をPg、キャビティ3内の気体の体積をVgとし、またこのときのキャビティ3内の温度Tは、絞り部7を介して流出する気体の圧力が臨界圧Psに達した時の温度Tと等しいので、キャビティ3内の状態式は以下のように表すことができる。
Pg・Vg/T=P(V−ΣQg)/T…式23
ここで、ゲートシール時にはキャビティ3内はほとんど溶融樹脂で満されていることから、上記Vgはゲートシール時にキャビティ3に残留するエア溜りの体積を示しており、これは樹脂部品1の表面に発生するひけの量となる。
従って、上記式23をVgについて解けば、樹脂部品1に発生するひけ量を求めることができる。
Vg=TP(V−ΣQg)/TPg…式24
しかしながら、上記式24によって求められたひけ量Vgは、以下に行った実験による測定結果のひけ量との間に誤差が生じていることが判明したため、以下の手順を用いて上記誤差の解消を行った。
上述したように、実際に成形型2を用いて上記実施例に記載した樹脂部品1を製造し、その樹脂部品1の表面に発生したひけ量を測定する実験を行った。
実験には図7(a)〜(c)に示すような同一形状のキャビティ3に対し、それぞれ異なる3種類のエアベント6を設けて実験を行った。
各図の下方には、各絞り部7の寸法を記載してあり、図7(a)と図7(b)の絞り部7は、深さhを除いて同一の寸法で形成され、図7(c)の絞り部7の幅は、キャビティ3上端の絞り部7と、両側の絞り部7の幅を合計した値となっている。また、上記気体通路8の高さは何れのエアベント6とも0.5mmに設定した。
また、各キャビティ3の体積や供給する溶融樹脂の条件等を以下のように設定した。なお、下記条件において,上記ひけ量の予測式で用いた値については、それぞれ対応する記号を付している。
樹脂部品の素材 :PPS3130A1
キャビティ毎のランナー、ゲート、キャビティの体積:V=0.805cm
ゲート径 :φ0.9
射出時間 :1sec未満
ゲートシール時間 :tg=1sec
射出+保圧時間 :3sec
冷却時間 :14sec
成形型温度(t=0でのキャビティ内温度) :T=433K
溶融樹脂射出装置による溶融樹脂の供給流量 :7.5cm/s
溶融樹脂射出装置による溶融樹脂の射出圧 :1200atm
供給される溶融樹脂の温度 :T=573K
空気粘度(気温300℃のとき) :η=29×10−6(Pa・s)
音速(気温300℃のとき) :vs=478(m/s)
ゲートシール直前のキャビティ内圧力 :Pg=600atm
ここで、各キャビティ3への溶融樹脂の供給流量Uは、本実施例の成形型2には4つのキャビティ3が形成されているので、各キャビティに同量の溶融樹脂が供給されているものと考え、U=1.875(cm/s)としている。
また、上記条件のうち、ゲートシール時間tg及び、ゲートシール時におけるキャビティ3内圧力Pgの値については、経験上の推定値を用いている。
さらに、上記式2について、上記条件値を単に代入しただけでは、単位が揃わないので、単位をそろえると、実際には以下のように求められる。
Ps=P+478×12ηl/h×1/(98066.5×10-3
図8は上記図7(a)〜(c)に示すキャビティ3を用いて、上記条件のもとで実際に樹脂部品1を成形した結果を表にして示しており、本実施例では各キャビティ3ごとに10個の樹脂部品1を製造した。
この表には製造した樹脂部品1の表面に発生したひけについて、それぞれひけの幅d、ひけの深さ(平面度H)を実際に測定した結果を記載するとともに、この測定結果から実際のひけの量を以下に述べる式を用いて算出したものを記載してある。
ここで、本実施例では上記ひけの形状が樹脂部品1表面を底面とする円錐形状を有しているものとし、ひけの幅dと平面度Hの平均から、ひけ量Vgは以下の式で算出される。
Vg=πdH/12…式25
そして、本実施例では実際の実験結果によるひけ量と、式24によるひけ量との誤差を修正するため、上記式24におけるT=0〜tgまでの洩れΣQgに補正係数Kを導入する。
Vg=TP(V−KΣQg)/TPg…式26
上記表には上記条件をもとに、式22を用いて求めた洩れΣQgについての計算結果と、式24を用いて求めたひけ量Vgが上記実験結果のひけ量と同一となるように算出したKの値を記載してあり、図9にはこのΣQgとKについてのグラフを示す。
図9に示すように、上記実験結果により3つのプロット点が得られるので、このプロット点を用いることで、従来公知の方法によりΣQgとKとについて、以下の関数を得ることができる。
K=0.2856039×ΣQg−0.7682858…式27
そして図8の表にはこの式27によって得られた補正係数Kを式26に代入したときのひけ量Vgの数値も示している。
次に、上記式26と式27とによって求められたひけ量Vgから、平面度Hを算出し、この平面度が製品規格を満たすか否かについて判断を行う。
上記式25から、算出されたひけ量Vgをもとにして平面度Hを算出することができる。
H=12Vg/πd…式28
ここで、本実施例における樹脂部品1の平面度規格を0.05(mm)未満としたとき、実際の樹脂部品1で許容される平面度Hは、H<0.027(mm)としなければならない。
以下、簡単に実際の樹脂部品1で許容される平面度Hの算出方法を説明する。
最初に、上記図8に記載されている実際に樹脂部品1の表面に発生したひけの深さについて、その平均と標準偏差σについて算出し、これを図10のグラフにプロットし、これら3つのプロット点から従来公知の方法によって以下の関数を得ることができる。
σ=5.0472H−0.2053H+0.0077…式29
また、工程能力値を1.33とすると、平面度の平均と標準偏差σから、次の関数が得られる。
1.33=(0.05−H)/3σ…式30
これら式29、式30より、上記平面度Hを求めると、H=0.027となり、本実施例の場合、樹脂部品1の実際の平面度が0.027(mm)未満であれば、製品形状として平面度の規格を満たしていることとなる。
そして、図11は上記式26及び式28用いて、絞り部7の幅b、高さh、樹脂部品1表面の平面度Hに関するグラフを作成したものであり、絞り部7の寸法を変更したときに、平面度Hがどのように変化するかを予測できるようになっている。なお、このグラフ中におけるプロット点近傍に記載した数値は算出された平面度H(μm)を示している。
なお、ここまで絞り部7の奥行きlを全て0.5mm一定に設定しているが、この奥行きの寸法を変更してもこのようなグラフを作成できることは言うまでもない。
この図11によると、上記図7(a)〜(c)の寸法で設計された絞り部7の場合、それぞれ図中(a)〜(c)に示す位置にプロットされている。
さらにこのグラフ中に示す曲線は、上記実際の平面度H=27(μm)を満たす絞り部7の寸法の関係を示したものとなっており、当該曲線の右側に位置するプロット点であれば、標準偏差σも考慮した平面度規格0.05(mm)の条件を満たす絞り部7の形状であることを示している。
すなわち、上記図7(a)〜(c)で示したキャビティ3の場合、図7(c)のキャビティ3から製造された樹脂部品1だけが平面度規格を満たしていることがわかり、図7(a)(b)のキャビティ3から製造された樹脂部品1では満たしていないことがわかる。そしてこのことは図8の実際に測定した平面度の値からも確認することができる。
このように、このグラフ11を用いれば、同一形状のキャビティ3を備えた成形型2を製造する場合に、絞り部7の適切な寸法を設計段階から知ることができ、現場での調整が不要となることから、調整にかかる工数やコストを低減することができる。
なお、上記実施例で求めた補正係数Kや平面度Hはあくまで一例であり、上記実施例における樹脂部品1と異なる形状の樹脂部品1を製造する際であっても、上記手順を用いることで上記実施例と同様、絞り部7の適切な寸法を容易に知ることが可能となる。
本実施例における樹脂部品1を示す斜視図。 本実施例で設計する成形型2についてのキャビティ3の配置状態を示す正面図。 図2におけるaの位置に設けられたキャビティ3についての断面図。 パーティング面に形成されたキャビティ3とエアベント6についての正面図。 エアベント6に形成された絞り部7についての斜視図。 上記成形型2による樹脂部品1の製造過程を示す、射出圧と製造時間についてのグラフ。 実験で使用したキャビティ3とエアベント6とについての正面図。 実験結果と、ひけ量の予測式による計算結果とについての表。 洩れΣQgと補正係数Kとの関係を示したグラフ。 平面度と平面度の測定結果についての標準偏差との関係を示したグラフ。 絞り部の寸法と平面度との関係を示したグラフ。
符号の説明
1 樹脂部品 2 成形型
2a〜2c 第1〜第3型枠 3 キャビティ
4 ランナー 5 ゲート
6 エアベント 7 絞り部
8 気体通路

Claims (3)

  1. 相互に重合する複数の型枠に、樹脂部品の形状にあわせて形成されたキャビティと、型枠の外部から上記キャビティに溶融樹脂を供給するランナーと、キャビティとランナーとの間に設けられたゲートと、キャビティと型枠の外部とを連通するエアベントと、当該エアベントに隣接した位置に形成された絞り部とを備えた成形型の設計方法であって、
    上記ランナーとゲートとキャビティとの体積をV、成形型に溶融樹脂が供給される以前のキャビティ内部の圧力をP、成形型に溶融樹脂が供給される以前のキャビティ内部の温度をT、絞り部内の気体が臨界圧に達する時のキャビティ内部の温度をT、キャビティ内部の溶融樹脂によりゲートシールされる時のキャビティ内部の圧力をPg、成形型に溶融樹脂が供給されてからゲートシールされるまでに絞り部を介してエアベントより流出する気体の洩れをΣQgとしたとき、上記成形型によって成形された樹脂製品の表面に発生するひけ量Vgを、
    Vg=TP(V−KΣQg)/TPg(K…定数)
    によって算出し、このひけ量の予測式に基づいて、上記絞り部の寸法を定めることを特徴とする成形型の設計方法。
  2. 上記洩れΣQgは、成形型に溶融樹脂が供給されてから絞り部内の気体が臨界圧Psに達するまでの時間をts、成形型に溶融樹脂が供給されてからゲートシールされるまでの時間をtg、絞り部の寸法をそれぞれ幅b、高さh、奥行きlとすると、
    ΣQg=bh{(∫P(t)dt−Pts)+(Ps−P)(tg−ts)}/12ηl(η…空気の粘性係数)
    ∫P(t)dt={(P−F)・[exp((E+1)log(―ts+G))―exp((E+1)log(G))]}/|−G|(−(E+1))+F・ts
    (但し、E=(1−12ηlTU/PTbh)/(12ηlTU/PTbh)、F=P/(1−12ηlTU/PTbh)、G=V/Uとする。)
    で表されることを特徴とする請求項1に記載の成形型の設計方法。
  3. 上記臨界圧Ps及び成形型に溶融樹脂が供給されてから絞り部内の気体が臨界圧Psに達するまでの時間tsは、音速をvsとすると、それぞれ
    Ps=P+12ηlvs/h×1/(98066.5×10-3
    ts=G−exp(1/E・log(d))
    (ただし、d=|Ps−F||−G|/|P−F|とする。)
    で表されることを特徴とする請求項2に記載の成形型の設計方法。
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