JP2006082017A - 遠心分離機 - Google Patents

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Sadato Igarashi
貞人 五十嵐
Norihisa Sagawa
典久 佐川
Kenji Yamada
健二 山田
Hisanobu Ooyama
久延 大山
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Abstract

【課題】チューブ内の液体溶液の液面を外部から高精度に検知することができ、労力と時間の無駄を省いて液体試料の遠心分離を効率良く行うことができる遠心分離機を提供すること。
【解決手段】液体試料13を収容した複数のチューブ14をチューブ挿入穴12bに格納可能なロータ12と、該ロータ12をロータ室S内で回転駆動する駆動装置(駆動手段)9と、該駆動装置9を制御する制御装置(制御手段)10を備えた遠心分離機1において、前記各チューブ14内の液体試料13の液面を光学的に検知する光学センサ19,20,21を設け、該光学センサ19〜21の検知結果に基づいて前記制御装置10による前記駆動装置9の制御を行うようにする。ここで、前記光学センサ19〜20を前記チューブ14の中心軸方向に配置する。又、光学センサ19〜20の検知結果を外部に表示する表示部6を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、医学、薬学、農学等の分野において液体試料の分離に使用される遠心分離機に関するものである。
この種の遠心分離機は、液体試料を収容した複数のチューブをチューブ挿入穴に格納可能なロータと、該ロータをロータ室内で回転駆動する駆動手段と、該駆動手段を制御する制御手段を備え、ロータ室内で前記ロータを高速で回転させることによって液体試料を分離するものであって、その回転数や運転時間(分離時間)、保持温度等の分離条件は、試料の種類等に応じて作業者によって決定される。
ところで、例えば、遠心エバポレータ装置のように、ロータの回転中に液体試料中の溶液を蒸発させて液体試料を濃縮する装置においては、一定時間運転した後に作業者の判断で装置の運転を一旦停止し、ロータからチューブを取り出してその内部の液体試料の液面を目視で確認し、液面が所定レベルよりも高くて液体試料の濃縮が不十分な場合は再び装置を運転するという作業を繰り返している。
尚、遠心分離装置において、試料の界面位置を光学センサによって光学的に検知する手法は特許文献1に開示されている。
特開平9−047505号公報
分離処理中に溶液を蒸発させて液体試料を濃縮する従来の遠心分離機においては、液体試料の蒸発が進んでその濃縮が十分に行われるまでの時間(つまり、チューブ内での液体試料の液面が所定レベルまで低下するまでの時間)を正確に把握することができないため、作業者が運転時間を長めに設定していた。このため、作業者に無駄な時間が発生し、前述のように液体試料の濃縮が十分なされるまで装置の停止/再運転を繰り返す必要があるために多く労力と時間の無駄が発生するという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、チューブ内の液体溶液の液面を外部から高精度に検知することができ、労力と時間の無駄を省いて液体試料の遠心分離を効率良く行うことができる遠心分離機を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、液体試料を収容した複数のチューブをチューブ挿入穴に格納可能なロータと、該ロータをロータ室内で回転駆動する駆動手段と、該駆動手段を制御する制御手段を備えた遠心分離機において、前記各チューブ内の液体試料の液面を光学的に検知する光学センサを設け、該光学センサの検知結果に基づいて前記制御手段による前記駆動手段の制御を行うようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光学センサを投光器と受光器とで構成し、前記投光器から出射する赤外線光を前記ロータに形成された透光部を経て前記チューブに照射し、チューブを通過してロータ内の反射板にて反射した反射光の前記受光器による受光の有無によって各チューブ内の液体試料の液面を光学的に検知することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記光学センサを前記チューブの中心軸方向に複数配置したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記光学センサの検知結果を外部に表示する表示部を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記制御手段は、前記光学センサの検知結果に基づいて前記ロータ内のチューブの重量バランスを判定し、その判定結果に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の発明において、前記ロータ室に真空ポンプを接続し、前記ロータの回転中に前記真空ポンプによってロータ室内を減圧することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れかに記載の発明において、前記ロータのイニシャル位置を検知するロータ位置検知センサを設け、前記制御手段は、前記ロータ位置検知センサの検知結果によってロータの1回転当たりの時間を求め、この時間を前記チューブ挿入穴数で分割して前記光学センサの各チューブに対する検知信号の読み込みタイミングを設定することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記制御手段は、前記光学センサの検知信号を前記読み込みタイミングで各チューブに対して順次読み込む動作を繰り返すとともに、各チューブについての検知結果の表示部に順次表示することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、光学センサによって各チューブ内の液体試料の液面を外部から高精度に検知することができ、これによって液体試料が十分濃縮されたか否かを運転を停止することなく確認することができるため、作業者の経験的な運転時間の設定が不要となるとともに、従来のように装置の停止/再運転を繰り返す必要がなく、労力と時間の無駄を省いて液体試料の遠心分離を効率良く行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、チューブを通過してロータ内の反射板にて反射した反射光の受光器による受光の有無によって各チューブ内の液体試料の液面を光学的に検知することができる。
請求項3記載の発明によれば、チューブの中心軸方向に配置された複数の光学センサによってチューブ内の液体試料の液面を外部から高精度に検知することができる。
請求項4記載の発明によれば、作業者は、表示部に表示される各チューブ内の液体容器の液面を外部から確認することができる。
請求項5記載の発明によれば、ロータ内のチューブの重量バランスが大きく崩れた場合には、駆動手段を制御してロータの回転を停止することができるため、装置を安全に運転することができる。
請求項6記載の発明によれば、ロータの回転中に真空ポンプによってロータ室内を減圧することによって、チューブ内の液体試料の蒸発が促進されるとともに、ロータの回転抵抗が低く抑えられる。
請求項7記載の発明によれば、複数のチューブ内の液体試料の液面を所定のタイミングで順次検知することができる。
請求項8記載の発明によれば、複数のチューブ内の液体試料の液面を順次繰り返して検知し、その結果を表示部に繰り返して連続的に表示することができるため、作業者は、各チューブ内の液体試料の液面の経時的な変化をリアルタイムに確認することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る遠心分離機の外観斜視図、図2は同遠心分離機の内部構造を示す概略断面図、図3は同遠心分離機の制御系の構成を示すブロック図である。
本発明に係る遠心分離機1は、図1に示すように、矩形ボックス状の筐体2と真空ポンプ3で構成されており、筐体2の上面にはドア4が開閉可能に設けられている。又、筐体2の正面には操作・表示部5が設けられており、この操作・表示部5には、回転速度と液面状態をデジタル表示する表示部6とスタートスイッチ38/ストップスイッチ39(図3参照)等を含む操作部7が設けられている。
ところで、筐体2の内部には、図2に示すように、上面が開口するドラム状のチャンバ8が収納されており、該チャンバ8の下方には駆動装置9と制御装置10が配置されている。又、チャンバ8内には、前記ドア4によって開閉されるロータ室Sが形成されている。
上記駆動装置9は、不図示の電動モータを含んで構成されており、該電動モータの出力軸(モータ軸)11は、前記チャンバ8内のロータ室Sにおいて垂直上方に延びており、その上端には裁頭円錐体状のロータ12が着脱可能に取り付けられている。即ち、ロータ12の下面中央には嵌合穴12aが形成されており、この嵌合穴12aにモータ軸11の先端に形成されたクラウン11aを嵌合させることによって、ロータ12がモータ軸11の先端に着脱可能に取り付けられている。
そして、ロータ12の外周部には、液体試料13を収容したチューブ(試験管)14を上方から挿入してこれを格納するための複数(本実施の形態では、8つ)のチューブ挿入穴12bが周方向に等配的に形成されており、ロータ12には各チューブ挿入穴12bに開口する長孔状のセンサ光路孔12cが形成されている。又、各チューブ14を保持するアダプタ15には長孔状の溝15aが軸直角方向に貫設されており、チューブ14は、アダプタ15と共にチューブ挿入穴12bに挿入されてロータ12内に格納されるが、このとき、アダプタ15の溝15aがロータ12のセンサ光路孔12cに合致せしめられる。ここで、アダプタ15内の溝15aに対向する部位には反射板16が取り付けられている。尚、図2においては、ロータ12の右側はアダプタ15を略して図示している。
更に、チャンバ8内のロータ室Sには、スタンド17に支持された光学センサユニット18がロータ12に近接して配置されており、この光学センサユニット18は、ロータ12に格納されたチューブ14の中心軸方向に配置された3つの光学センサ19,20,21によって構成されている。
又、ロータ12の底面の1箇所にはロータイニシャル位置用マーク22が取り付けられており、その下方には、ロータイニシャル位置用マーク22を光学的に検知するためのロータ位置検知センサ23が設置されている。尚、チャンバ8内のロータ室Sは、図1に示す配管24を介して前記真空ポンプ3に接続されており、チャンバ8内にはロータ室Sを加熱するための不図示の加熱装置が設けられている。
他方、前記制御装置10にはCPU25が内蔵されており、これには駆動装置9、光学センサユニット18、ロータ位置検知センサ23、操作・表示部5等が電気的に接続されている。
ここで、制御系の構成を図3に基づいて説明する。
前記光学センサユニット18の例えば光学センサ21は、投光器21aと受光器21bとで構成されており、前記ロータイニシャル位置検知センサ23も同様に投光器23aと受光器23bとで構成されている。尚、他の光学センサ19,20も投光器19a,20aと受光器19b,20bとで構成されている(符号19a,20a及び19b,20bは図示しないが、以後の説明において使用する)。
そして、各光学センサ19,20,21は、光学センサ回路26,27,28をそれぞれ介して前記CPU25に電気的に接続されており、各光学センサ回路26,27,28(図3には光学センサ回路28の構成のみ図示)には、投光器21a(19a,20a)の輝度を調整するための輝度調整回路29と、受光器21b(19b,20b)からの微量な信号を増幅するための増幅回路30と、受光器21b(19b,20b)の感度を決定するための比較回路31と、受光器21b(19b,20b)からの信号を通過又は遮断するためのゲート回路32及び増幅された信号を捕捉するためのラッチ回路33が組み込まれている。
又、前記ロータ位置検知センサ23の投光器23aには、該投光器23aの輝度を調整するための輝度調整回路34が接続されており、受光器23bは、増幅回路35及び比較回路36を介して前記CPU25に電気的に接続されている。尚、CPU25には外部出力回路37が接続されている。又、図3において、38は前記操作・表示部5の操作部7に設けられたスタートスイッチ、39はストップスイッチである。
次に、光学センサ19,20,21によるチューブ14内の液体試料13の液面の検知原理を図4及び図5に基づいて説明する。
各光学センサ19,20,21においては、投光器19a,20a,21aから赤外線光がロータ12の外周面に向かって照射されるが、照射される赤外線光としては、図5に示すように水中での減衰率(水の吸収係数)が高い波長1450nmのものが使用される。
図4(a)〜(c)にチューブ14内の液体試料13の遠心前(運転前)、遠心中(運転中)、遠心後(運転後)の様子を示すが、図4(a)に示すように遠心前(運転前)においては液体試料13はチューブ14内を略満たし、その液面はL1を示している。
而して、各光学センサ19,20,21の投光器19a,20a,21aから出射される赤外線光La,Lb,Lcは、ロータ12のセンサ光路孔12cとアダプタ15の溝15aを通過して各チューブ14に照射されるが、図4(a)に示すようにチューブ14内に液体試料13が略満たされて液面がL1を示している状態では、全ての赤外線光La,Lb,Lcが液体試料13によって吸収されて減衰するため、反射光として受光器19b,20b,21bには戻ってこない。このため、3つの光学センサ19,20,21はOFF状態となり、CPU25は、チューブ14内の液体試料13の液面が図示のHレベル(最上段の光学センサ19からの赤外線光Laが液体試料13に入射する限界のレベル)以上であるものと判断する。
そして、装置が運転されて分離処理がなされている状態で、チューブ14内の液体試料13が蒸発したために該液体試料13の液面が図4(b)に示すようにL2を示しているときには、最下段の光学センサ21からの赤外線光Lcのみが液体試料13中に入射して減衰されるために光学センサ21がOFFとなり、他の光学センサ19,20からの赤外線光La,Lbは、チューブ14内の空気層を殆ど減衰することなく通過し、反射板16で反射する。そして、その反射光は、受光器19b,20bによって受光されて光学センサ19,20がONされ、その信号は光学センサ回路26,27を経て処理された後にCPU25に送信され、CPU25は、チューブ14内の液体試料13の液面が図示のLレベル(最下段の光学センサ21からの赤外線光Lcが液体試料13に入射する限界のレベル)とMレベル(中段の光学センサ20からの赤外線光Lbが液体試料13に入射する限界のレベル)の間にあるものと判断する。
このように、3つの光学センサ19,20,21のON/OFFによってチューブ14内の液体試料13の液面を検知することができる。
そして、例えば図4(b)に示すように状態で運転を停止すると、図4(c)に示すように、チューブ14内の液体試料13の液面は図示のL3を示し、該液体試料13は十分濃縮された状態にある。
次に、本発明に係る遠心分離機1の作用を説明する。
作業者は、筐体2の上部に設けられたドア4を開け、液体試料13が収容された計8本のチューブ14をアダプタ15と共にロータ12のチューブ挿入穴12bに上方から差し込んでこれらを順次格納する。このとき、図2に示すように、アダプタ15の溝15aがロータ12のセンサ光路孔12cに合致されるが、アダプタ15の上部を非円形としたり、位置決め用の突起を設ければ、アダプタ15の溝15aをロータ12のセンサ光路孔12cに容易に合わせることができる。
上述のようにして複数のチューブ14をロータ12内に格納すると、ドア4を閉じ、操作・表示部5の操作部7に設けられたスイッチを操作してロータ12に格納したチューブ14の本数や分離条件(回転数、運転時間、温度等)を入力し、スタートボタン38をONして駆動装置9や真空ポンプ3を駆動する。すると、駆動装置9のモータ軸11が回転駆動され、これに取り付けられたロータ12がロータ室S内で回転し、該ロータ12内に格納された各チューブ14内の液体試料13が遠心処理されるが、ロータ室S内は真空ポンプ3によって真空引きされて減圧されるとともに、不図示の加熱装置によって加熱されるため、液体試料13の溶液の蒸発が促進され、これによって液体試料13が濃縮され、そのチューブ14内での液面が次第に低下する。又、ロータ室S内が減圧されているため、ロータ12の回転抵抗が低く抑えられる。
又、当該遠心分離機1の運転中においては、制御装置10は、作業者によって入力された分離条件(回転数、運転時間、温度等)を記憶し、各センサから送信される駆動装置9の回転速度やロータ12の運転中の温度と、光学センサ19,20,21から送信されるチューブ14内の液体試料13の液面に基づいて駆動装置9を制御する。
ここで、光学センサ19,20,21による液体試料13の液面検知を図6及び図7に基づいて説明する。尚、図6は液体試料の液面検知手順を示すフローチャート、図7は液体試料の液面検知のタイミングチャートである。
ロータ12の底面に取り付けられたロータイニシャル位置マーク22をロータ位置検知センサ23が検知することによって、ロータ12のイニシャル位置が検知されるとともに、ロータ12の1回転当たりの時間(周期)ΔTを求める(図6のステップS1)。尚、ロータ12の1回転当たりの時間(周期)ΔTは、図7に示すように、カウンターによってパルスをカウントすることによって計測される。
次に、ロータ12の1回転当たりの時間(周期)ΔTをロータ12のチューブ挿入穴12bの数(=8)で分割して次式(1)で示されるCtimeを算出し(ステップS2)、液面検知の対象であるチューブ14の番号Ctubeを1に設定(Ctube=1)して液面検知の準備を行う(ステップS3)。
Ctime=ΔT/8 …(1)
尚、本実施の形態では、ロータ12のチューブ挿入穴12bの全てにチューブ14が挿入されており、8本のチューブ14には番号Ctube=1〜8がロータ12のイニシャル位置からロータ12の回転方向に順次付されている。
そして、(1)式によってCtimeが算出されると、次式(2)によって各チューブ14毎の液面検知の開始時間(検知タイミング)Mtimeを求める(ステップS4)。
Mtime=(Ctube−1)×Ctime …(2)
例えば、3番目(Ctube=3)のチューブ12に対しては、ロータ12のイニシャル位置を検知してから(2×Ctime)の時間経過後に液面検知を開始し、8番目(Ctube=8)のチューブ14に対しては、ロータ12のイニシャル位置を検知してから(7×Ctime)の時間経過後に液面検知を開始する。
次に、光学センサ19,20,21から信号を出力し、ロータ位置検知センサ23からの信号を基準信号としてゲート回路32をONして光学センサ19,20,21からの信号を通過させる(ステップS5)。すると、ゲート回路32を通過した光学センサ19,20,21からの信号は、ラッチ回路33によって捕捉され、この捕捉された信号がCPU25によって読み取られて検知対象である所定のチューブ12の液面が検知され(ステップS6)、その結果は操作・表示部5の表示部6に表示される。具体的には、表示部6にはチューブ14の番号Ctubeと液面状態が数値と記号によって表示される。
その後、ラッチ回路33及びゲート回路32に終了信号(図3参照)を出力し、光学センサ19,20,21の出力信号を0とする(ステップS7)。
以上のようにして所定のチューブ(例えば、1番目(Ctube=1)のチューブ14)についての液体試料13の液面が検知されると、チューブ14の番号Ctubeが次式(3):
Ctube=Ctube+1 …(3)
によって更新され(ステップS8)、次の(2番目(Ctube=2))のチューブ14に対して以上と同様の手順を経て液面検知が行われ、この液面検知が8本の全チューブ14について行われる(ステップS9)。そして、液面検知が8本の全チューブ14について行われると、Ctubeが1に設定(Ctube=1)され(ステップS10)、8本のチューブ14に対する液面検知が連続的に繰り返される。
而して、運転中は操作・表示部5にチューブ番号Ctubeと液面状態が数値と記号(例えば、図7に示す濃縮レベル「H」、「M」、「L」)にて各チューブ14について順次表示され、制御装置10は、各チューブ14の液面状態と予め設定された液面状態とを比較して駆動装置9を制御するとともに、外部出力回路37に情報を出力する。
即ち、各チューブ14内の液体試料13の溶液が蒸発したために、検知された液面状態が所定のレベルまで低下すると、制御装置10は、液体試料13は所望のレベルまで濃縮されたものと判断して駆動装置9の駆動を停止して運転を停止する。
又、制御装置10は、光学センサ19,20,21の検知結果に基づいてロータ12内のチューブ14の重量バランスを判定し、液体試料13の蒸発が各チューブ14について均一でないためにロータ12内のチューブ14の重量バランスが大きく崩れた場合には、駆動装置9の駆動を停止してロータ12の回転を停止させ、高い安全性を確保するようにしている。
以上のように、本発明に係る遠心分離機1においては、運転中に光学センサ19,20,21によって各チューブ14内の液体試料13の液面を外部から高精度に検知することができ、これによって液体試料13が十分濃縮されたか否かを運転を停止することなく確認することができるため、作業者の経験的な運転時間の設定が不要となるとともに、従来のように装置の停止/再運転を繰り返す必要がなく、労力と時間の無駄を省いて液体試料13の遠心分離を効率良く行うことができる。
又、作業者は、表示部6に表示される各チューブ14内の液体試料13の液面を外部から確認することができる。そして、複数のチューブ14内の液体試料13の液面を順次繰り返して検知し、その結果を表示部6に繰り返して連続的に表示することができるため、作業者は、各チューブ14内の液体試料13の液面の経時的な変化をリアルタイムに確認することができる。
尚、本実施の形態では、3つの光学センサ19,20,21をチューブ14の中心軸方向に配置したが、光学センサの数は3つ以上であれば良く、その数を多くするほど、液体試料の液面を高精度に検知することができる。
本発明は、ロータの回転中に液体試料中の溶液を蒸発させて液体試料を濃縮する遠心エバポレータ装置等の遠心分離装置に対して有用である。
本発明に係る遠心分離機の外観斜視図である。 本発明に係る遠心分離機の内部構造を示す概略断面である。 本発明に係る遠心分離機の制御系の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は光学センサによる液体試料の液面検知の原理説明図である。 光の波長と水の吸収係数との関係を示す図である。 本発明に係る遠心分離機における液体試料の液面検知手順を示すフローチャートである。 本発明に係る遠心分離機における液体試料の液面検知のタイミングチャートである。
符号の説明
1 遠心分離機
2 筐体
3 真空ポンプ
4 ドア
5 操作・表示部
6 表示部
7 操作部
8 チャンバ
9 駆動装置(駆動手段)
10 制御装置(制御手段)
12 ロータ
12b チューブ挿入穴
12c センサ光路孔(透光部)
13 液体試料
14 チューブ
15 アダプタ
16 反射板
18 光学センサユニット
19〜21 光学センサ
21a 投光器
21b 受光器
22 ロータイニシャル位置用マーク
23 ロータ位置検知センサ
25 CPU
26〜28 光学センサ回路
29 輝度調整回路
30 増幅回路
31 比較回路
32 ゲート回路
33 ラッチ回路
37 外部出力回路
38 スタートスイッチ
39 ストップスイッチ

Claims (8)

  1. 液体試料を収容した複数のチューブをチューブ挿入穴に格納可能なロータと、該ロータをロータ室内で回転駆動する駆動手段と、該駆動手段を制御する制御手段を備えた遠心分離機において、
    前記各チューブ内の液体試料の液面を光学的に検知する光学センサを設け、該光学センサの検知結果に基づいて前記制御手段による前記駆動手段の制御を行うようにしたことを特徴とする遠心分離機。
  2. 前記光学センサを投光器と受光器とで構成し、前記投光器から出射する赤外線光を前記ロータに形成された透光部を経て前記チューブに照射し、チューブを通過してロータ内の反射板にて反射した反射光の前記受光器による受光の有無によって各チューブ内の液体試料の液面を光学的に検知することを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
  3. 前記光学センサを前記チューブの中心軸方向に複数配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の遠心分離機。
  4. 前記光学センサの検知結果を外部に表示する表示部を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遠心分離機。
  5. 前記制御手段は、前記光学センサの検知結果に基づいて前記ロータ内のチューブの重量バランスを判定し、その判定結果に基づいて前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遠心分離機。
  6. 前記ロータ室に真空ポンプを接続し、前記ロータの回転中に前記真空ポンプによってロータ室内を減圧することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の遠心分離機。
  7. 前記ロータのイニシャル位置を検知するロータ位置検知センサを設け、前記制御手段は、前記ロータ位置検知センサの検知結果によってロータの1回転当たりの時間を求め、この時間を前記チューブ挿入穴数で分割して前記光学センサの各チューブに対する検知信号の読み込みタイミングを設定することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の遠心分離機。
  8. 前記制御手段は、前記光学センサの検知信号を前記読み込みタイミングで各チューブに対して順次読み込む動作を繰り返すとともに、各チューブについての検知結果の表示部に順次表示することを特徴とする請求項7記載の遠心分離機。
JP2004269479A 2004-09-16 2004-09-16 遠心分離機 Withdrawn JP2006082017A (ja)

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EP4272859A1 (de) * 2022-04-29 2023-11-08 Marco Systemanalyse und Entwicklung GmbH Verfahren und vorrichtung zur überwachung der benetzungshöhe eines mischbechers

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