JP2006081665A - 医療用システム、医療用システムの制御方法 - Google Patents

医療用システム、医療用システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 コントローラや医療機器、フットスイッチ等の故障、誤接続、誤操作が発生しても医療機器からの意図しないエネルギー出力を確実に抑止する。
【解決手段】 コントローラ10に電気メス3、超音波手術器4、気腹器5、テレビカメラ6等の複数の医療機器2を接続し、これらの医療機器2をコントローラ10に接続された一つのフットスイッチ7にて集中制御する構成の医療システム1において、コントローラ10は、被術体90へのエネルギー出力を伴う電気メス3、超音波手術器4等におけるエネルギーの連続出力時間の制限値を持ち、術者によるフットスイッチ7の操作等に関係なく、制限値を超えたら強制的にエネルギー出力を停止させることで、電気メス3や超音波手術器4からのエネルギーの連続出力時間を強制的に制限する。コントローラ10の制御下における医療機器2からの意図しない過剰なエネルギー出力を防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療用システムおよびその制御技術に関し、特に、複数の医療機器を制御装置にて集中制御する構成の医療用システム等に適用して有効な技術に関する。
近年の医療技術の分野では、電気エネルギーを用いる電気メス、超音波エネルギーを用いる超音波手術器や結石破石装置、レーザエネルギーを用いるレーザメス等、各種エネルギーを用いて医療行為を行う医療機器が普及してきている。
ところで、医療技術の高度化、複雑化に伴い、これらの各種医療機器を組み合わせて用いることが必須となってきており、たとえば、特許文献1のように、複数の医療機器を集中管理する技術が知られている。
ところが、従来の医療用システムは、コントローラや、それに接続される医療機器およびフットスイッチの故障、誤接続、誤操作等の検出/回避手段を持たなかった。
このため、コントローラや、それに接続される医療機器およびフットスイッチの故障、誤接続、誤操作等が発生した場合には、医療機器から、術者の意図しないエネルギー出力を発生させてしまう、という技術的課題があった。
特開2003−271176号公報
本発明の目的は、コントローラやそれに接続される医療機器およびフットスイッチ等における故障、誤接続、誤操作が発生しても、医療機器からの意図しないエネルギー出力を確実に抑止することにある。
本発明の第1の観点は、外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作するフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
前記制御装置は、操作対象の前記医療機器における前記エネルギーの連続出力時間を前記第1制限時間に制限する出力制御手段を含む医療用システムを提供する。
本発明の第2の観点は、複数の医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作するフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
前記制御装置は、個々の前記医療機器におけるフットスイッチの接続の有無を判別して前記制御装置に接続された前記フットスイッチまたは前記医療機器に接続された前記フットスイッチのいずれか一方を有効にするフットスイッチ選択手段を含む医療用システムを提供する。
本発明の第3の観点は、外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
前記制御装置は、
前記フットスイッチの個々の前記操作ボタンに割り当てられた前記医療機器に対する制御機能を記憶する記憶手段と、
一つの前記操作ボタンに前記医療機器からの前記エネルギーの出力開始を制御する機能が割り当てられている場合には、複数の前記操作ボタンの同時押下を無視するフットスイッチ制御手段と、
を含む医療用システムを提供する。
本発明の第4の観点は、外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
前記制御装置は、個々の前記医療機器の故障を検出する機能と、前記医療機器の故障が検出された場合に前記フットスイッチから前記医療機器への信号出力を抑止する機能と、を含むフットスイッチ制御手段を備えた医療用システムを提供する。
本発明の第5の観点は、外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
前記医療機器と前記フットスイッチとの間には、前記医療機器に対する緊急停止信号を伝達するための専用信号線が設けられている医療用システムを提供する。
本発明の第6の観点は、外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置にフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
前記フットスイッチの操作に関係なく、前記制御装置が前記医療機器からの前記エネルギーの連続出力時間を制限する医療用システムの制御方法を提供する。
本発明の第7の観点は、複数の医療機器を集中制御する制御装置にフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
前記医療機器に対する前記フットスイッチの接続の有無を判別する工程と、
前記医療機器に前記フットスイッチが接続されている場合には、前記制御装置に接続された前記フットスイッチまたは前記医療機器に接続された前記フットスイッチのいずれか一方を有効にする工程と、
を含む医療用システムの制御方法を提供する。
本発明の第8の観点は、外部にエネルギーを出力することで所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
複数の前記操作ボタンの一つに対して前記医療機器からの前記エネルギーの出力開始を制御する機能が割り当てられている場合には、複数の前記操作ボタンの同時押下を無効にする医療用システムの制御方法を提供する。
本発明の第9の観点は、複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
前記医療機器に故障が検出された場合には、前記フットスイッチから前記医療機器への出力を禁止する医療用システムの制御方法を提供する。
本発明の第10の観点は、外部にエネルギーを出力することで所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
前記フットスイッチと個々の前記医療機器との間に前記フットスイッチから前記医療機器に緊急停止信号を伝達するための専用信号線を設け、前記制御装置の動作状態に関係なく、前記フットスイッチにて前記医療機器を緊急停止させる医療用システムの制御方法を提供する。
上記した本発明の第1および第6の観点によれば、医療機器からのエネルギー出力が既定の制限時間以上に連続して行われることが確実に防止され、医療機器からの意図しないエネルギー出力による誤操作を確実に防止できる。
また、上記した本発明の第2および第7の観点によれば、制御装置および医療機器に接続された複数のフットスイッチの一つを確実に選択して医療機器を操作でき、フットスイッチの選択ミス等の起因する意図しないエネルギー出力を確実に防止できる。
また、上記した本発明の第3および第8の観点によれば、複数の操作ボタンの一つに医療機器からのエネルギー出力の制御機能が割り当てられている場合には、複数の操作ボタンの同時押下が無効になるので、当該同時押下にて、医療機器から意図しないエネルギー出力が行われることが確実に防止される。
また、上記した本発明の第4および第9の観点によれば、医療機器が故障の場合には、フットスイッチから医療機器への出力を抑止するので、フットスイッチの操作にて医療機器から意図しないエネルギー出力が行われることが確実に防止される。
また、上記した本発明の第5および第10の観点によれば、制御装置の故障等の状態に影響されることなく、フットスイッチにて医療機器を確実に緊急停止させることができ、医療機器からの意図しないエネルギー出力を確実に防止できる。
本発明によれば、コントローラやそれに接続される医療機器およびフットスイッチ等における故障、誤接続、誤操作が発生しても、医療機器からの意図しないエネルギー出力を確実に抑止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で各図および各実施の形態において共通な要素には同一の符号を付して重複した説明は割愛する。なお、後述の図1の全体構成は、各実施の形態に共通である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である医療システムの全体構成の一例を示す概念図であり、図2は、その作用の一例を示すフローチャート、図3は、その制御装置の構成の一例を示すブロック図、図4は、本実施の形態の医療システムにて用いられる情報の一例を示す概念図である。
図1および図3に例示されるように、本実施の形態の医療システム1は、コントローラ10に、電気メス3、超音波手術器4、気腹器5、テレビカメラ6等の複数の医療機器2を、シリアル通信線8を介して接続した構成となっており、これらの医療機器2は、コントローラ10にて統括して制御される。
電気メス3には、コントローラ10に接続するためのシリアル通信線8およびコネクタ8aと、被術体90に対して高周波エネルギーを印加して所望の手術を行うためのハンドピース等からなる手術器具3aが設けられている。この手術器具3aへの高周波エネルギーの印加のON/OFFは、後述のように、コントローラ10に接続されているフットスイッチ7にて制御される。
すなわち、フットスイッチ7には、医療機器2における超音波や高周波電力等のエネルギー出力のON/OFFを制御するための左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bを備えている。
同様に、超音波手術器4には、コントローラ10に接続するためのシリアル通信線8およびコネクタ8aと、被術体90に対して超音波エネルギーを印加して所望の手術を行うためのハンドピース等からなる手術器具4aが設けられている。この手術器具4aへの超音波エネルギーの印加のON/OFFは、後述のように、コントローラ10に接続されたフットスイッチ7にて制御される。
気腹器5には、コントローラ10に接続するためのシリアル通信線8およびコネクタ8aと、被術体90の腹腔内等に空気を注入するための気腹チューブ5aが設けられている。気腹チューブを介した腹腔内等への空気の注入のON/OFFは、コントローラ10に接続されたフットスイッチ7にて制御される。
テレビカメラ6には、コントローラ10に接続するためのシリアル通信線8およびコネクタ8aと、被術体90の手術部位等を撮影するためのカメラヘッド6aと、カメラヘッド6aにて撮影された映像を術者に提示するためのモニタ6bが設けられている。テレビカメラ6の画像フリーズ/レリーズ等の制御も、必要に応じてコントローラ10に接続されたフットスイッチ7にて行うことができる。
コントローラ10には、術者等がこれらの医療機器2を集中制御するための情報の入出力を行うための集中表示パネル11、集中操作パネル13、スピーカー17が、映像ケーブル12、通信・映像ケーブル14等を介して接続されている。そして、個々の医療機器2のステータス/警告等を集中表示パネル18およびスピーカー17にて術者に通知する。
また、コントローラ10には、フットスイッチ信号線9を介して、複数の医療機器2に共通に設けられた一つのフットスイッチ7が接続されており、コントローラ10は、このフットスイッチ7の操作対象となる医療機器2を特定の一つに切り替え可能に設定することで、術者がフットスイッチ7を操作して、上述の複数の医療機器2の任意の一つを遠隔操作することが可能となっている。
図3に例示されるように、本実施の形態のコントローラ10は、一例として、MPU(マイクロプロセッサ)10aと、このMPU10aが実行するプログラムや、データ等の情報が格納される主記憶10bと、MPU10aが実行するプログラムやデータ等の情報を持久的に保持するための不揮発メモリ10cと、これらが相互に接続されるバス10dを備えている。この不揮発メモリ10cは内部データの変更が可能である。不揮発メモリ10cに格納されているプログラムやデータ等の情報は、必要に応じて主記憶10bにロードされ、MPU10aにて実行される。また、MPU10aは、不揮発メモリ10cの情報に直接アクセスすることもできる。
さらに、コントローラ10には、当該コントローラ10に接続される複数の医療機器2との間における情報の授受を制御する周辺機器制御部10eと、この周辺機器制御部10eに複数の医療機器2を個別に接続するためのシステムコネクタ10f、集中表示パネル11、集中操作パネル13、スピーカー17等が汎用コネクタ10hを開始接続されるユーザインターフェイス制御部10gが設けられている。
また、ユーザインターフェイス制御部10gには、フットスイッチ専用コネクタ10i、フットスイッチ信号線9を介してフットスイッチ7が接続されている。
本実施の形態の場合、不揮発メモリ10cには、医療システム1の全体を制御する動作、および後述のフローチャートに例示される制御動作を行う機能を備えた制御プログラム30と、フットスイッチ設定テーブル20が格納されている。
図4に例示されるように、フットスイッチ設定テーブル20は、コントローラ10に接続されている医療機器2の、機器ID21、機器名称22、フットスイッチ7の操作対象に設定されているか否かを識別するためのフットスイッチ接続フラグ23、機器内連続出力制限時間24、コントローラ内連続出力制限時間25等の情報が格納されている。
機器内連続出力制限時間24(T0)は、個々の医療機器2が外部にエネルギーを出力することで所望の処置を被術体90に施す機能を備えている場合に、過剰なエネルギー出力を抑止する等の目的で当該エネルギーの連続的な出力時間を制限するために、当該医療機器2の内部の図示しない制御装置やメモリ等に設定されている制限時間の値である。
この機器内連続出力制限時間24の値T0は、たとえば、個々の医療機器2のメーカにて設定された値であり、コントローラ10が医療機器2の接続時に当該医療機器2から読み出して得た値である。だだし、術者が医療機器2のマニュアル等に記載されたT0の値を参照して、集中操作パネル13および集中表示パネル11等のユーザインタフェースを用いてコントローラ10に入力してもよい。図4の例では、電気メス3の機器内連続出力制限時間24としてT0=60秒が設定されている。
また、コントローラ内連続出力制限時間25(T1)は、フットスイッチ7の操作対象の医療機器2が外部にエネルギーを出力することで所望の処置を被術体90に施す機能を備えている場合に、過剰なエネルギー出力を抑止する等の目的で当該エネルギーの連続的な出力時間を制限するために、コントローラ10の内部に設定されている制限時間の値である。
コントローラ内連続出力制限時間25の値T1は、集中操作パネル13および集中表示パネル11等のユーザインタフェースを用いて術者が任意に設定可能であるが、本実施の形態の場合、フットスイッチ設定テーブル20では、T1<T0となるように、T1の値が設定されている。
たとえば、図4の例では、電気メス3のコントローラ内連続出力制限時間25の値T1として、50秒(<T0=60秒)が設定されている。
また、術者がT1≧T0のように、機器内連続出力制限時間24よりも大きな値をT1に設定した場合には、自動的にT1<T0またはT1≦T0となるように、コントローラ10がT1の入力値を修正する機能を備えることもできる。
以下、本実施の形態の作用の一例について、図2のフローチャート等を参照して説明する。
上述のように、フットスイッチ設定テーブル20には、機器内連続出力制限時間24およびコントローラ内連続出力制限時間25が設定されている。
コントローラ10の制御プログラム30は、フットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7b等の操作で、たとえば、操作対象に設定されている電気メス3等の医療機器2に対して高周波エネルギーの被術体90への出力開始を実行すると、コントローラ10から予め読み出しておいた電気メス3には出力ON信号が出力され、手術器具3aから被術体90には高周波エネルギーの印加されて処置が開始されるが、制御プログラム30は、この出力ON信号を監視し(ステップ101)、出力ON信号を検出すると、電気メス3に対応したフットスイッチ設定テーブル20のコントローラ内連続出力制限時間25の値T1をタイマ設定値として、MPU10aに備えられたタイマ機能10tに設定して(ステップ102)、当該タイマ機能10tを起動する(ステップ103)。
そして、このタイマ機能10tに設定されたコントローラ内連続出力制限時間25の値T1が経過すると(ステップ104)、コントローラ10の制御プログラム30は、強制的に、電気メス3に対して、高周波エネルギーの出力を停止させるOFF信号を出力する(ステップ105)。
すなわち、電気メス3における高周波エネルギーの被術体90等に対する出力のON/OFFは、フットスイッチ7の左操作ボタン7aや右操作ボタン7bを術者が操作することで任意に制御できるが、電気メス3の手術器具3aからの高周波エネルギーの連続的な出力が、コントローラ内連続出力制限時間25に設定されたT1を超えることがないように、制御プログラム30は、電気メス3からの高周波エネルギーの連続出力時間を制限する。
従って、術者がフットスイッチ7を操作して、あるいは電気メス3の故障等に起因して、電気メス3の手術器具3aから高周波エネルギーを被術体90等に対して連続的に出力させようとしても、図4の設定例の場合、電気メス3の連続出力制限時間(T0)である60秒より短い50秒を経過した時点で、コントローラ10によって、強制的に高周波エネルギーの出力は停止される。
また、コントローラ10が故障し、その内部に設定されたコントローラ内連続出力制限時間25の値T1の連続出力時間制限を越えてもコントローラ10の電気メス3に対するON信号の出力が止まらない状態となった場合でも、電気メス3側の上述の連続出力時間制限操作により、時間T0にて、強制的に停止されるため、意図しない高周波エネルギー等のエネルギー出力が確実に防止される。
シリアル通信線8とコネクタ8aは、そのシステムで標準化されておればよいが、RS232C、IEEE1394、USB等、標準規格のものが好ましい。また、パラレル通信インターフェイスを利用してもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の他の実施の形態である医療用システムの構成および作用の一例を示す概念図であり、図6は、その作用の一例を示すフローチャートである。
この実施の形態2では、コントローラ10にフットスイッチ7が接続された状態において、さらに、コントローラ10に接続されている医療機器2(たとえば電気メス3)に別のフットスイッチ7が接続された状態となった場合の制御について説明する。
すなわち、図5は、医療システム1において、コントローラ10に接続された医療機器2の一つである電気メス3に対してフットスイッチ7が接続された状態を示している。
このように、コントローラ10に接続されたフットスイッチ7の他に、別のフットスイッチ7が電気メス3に接続された場合は、術者がいずれを操作するか混乱したり、複数のフットスイッチ7が同時に操作されるなどの誤操作が懸念される。
そこで、本実施の形態では、コントローラ10の制御プログラム30は、図6に例示されるフローチャートのような制御動作を行うことで、上述の誤操作等の懸念を解消する。
すなわち、コントローラ10の制御プログラム30は、たとえば、医療システム1の立ち上げや、コントローラ10に対する医療機器2の接続等の構成変更を契機として、まず、コントローラ10に本来のフットスイッチ7が接続されているか否かを判別し(ステップ111)、接続されていると判明した場合には、さらに、現在、コントローラ10に接続されている医療機器2のいずれかに、別のフットスイッチ7が接続されているか否かを調べ(ステップ112)、別のフットスイッチ7が接続されている(この場合、電気メス3にフットスイッチ7が接続されている)場合には、フットスイッチ7の多重接続の警告を示す警告メッセージを集中表示パネル11の画面に表示する(ステップ113)。
さらに、コントローラ10側のフットスイッチ7を無効化するか、または、図示しない選択画面を集中表示パネル11に提示して、コントローラ10側のフットスイッチ7と、電気メス3側のフットスイッチ7のいずれを有効にするかを選択させ(ステップ114)、選択した側のフットスイッチ7を使用する旨のメッセージを集中表示パネル11に出力する(ステップ119)。
上述のステップ112にて別のフットスイッチが接続されていないと判明した場合には、コントローラ10の側のフットスイッチ7を使用する旨のメッセージを集中表示パネル11に出力する(ステップ118)
さらに、フットスイッチ7の多重接続の警告およびいずれが有効かを示す警告メッセージを集中表示パネル11の画面に表示する(ステップ114)。
また、上述のステップ111にて、コントローラ10にフットスイッチ7が接続されていないと判明した場合には、医療機器2の側にフットスイッチ7が接続されているか判別し(ステップ115)、医療機器2の側にフットスイッチ7が接続されている場合には、医療機器2の側のフットスイッチ7を使用する旨のメッセージを集中表示パネル11に出力する(ステップ116)。
たとえば、図5の例では、フットスイッチ7が電気メス3およびコントローラ10の両方に接続されている場合、集中表示パネル11に「電気メスおよびコントローラにフットスイッチが接続されています。どちらを使用するか選択してください」とメッセージを表示し、コントローラ10は、選択されていない機器のフットスイッチ7からの操作信号を破棄または無視する。
また、ステップ115で医療機器2にフットスイッチ7が接続されていないと判明した場合には、医療システム1にフットスイッチが接続されていない旨のエラーメッセージを集中表示パネル11に出力する(ステップ117)。
このように、本実施の形態の医療システム1では、電気メス3、およびコントローラ10の両方にフットスイッチ7が接続された場合、たとえば、コントローラ10側のフットスイッチ7を使用出来なくして、電気メス3に接続されているフットスイッチ7のみを有効にする。
これにより、たとえば、誤って、電気メス3、およびコントローラ10両方にフットスイッチ7が接続された場合でも、電気メス3またはコントローラ10の側のフットスイッチ7のみが有効となり、電気メス3から意図しない高周波エネルギーが出力される等の誤操作を防ぐ事ができる。
また、コントローラ10および電気メス3にフットスイッチ7が接続されている場合、どちらかを選択させるのではなく、必ず、コントローラ10のフットスイッチ7が有効となるようにしてもよい。逆に、電気メス3のフットスイッチ7が有効となるようにしてもよい。
(実施の形態3)
図7は、本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図であり、図8は、本実施の形態の医療システムで用いられる情報の一例を示す概念図、図9は、その作用の一例を示すフローチャートである。
この実施の形態3では、コントローラ10に接続されたフットスイッチ7の左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの各々に個別に医療機器2の制御機能が割り当てられている。
すなわち、図8に例示される機能テーブル50は、左操作ボタン7aに割り当てられた制御機能を示す左ボタン機能51、右操作ボタン7bに割り当てられた制御機能を示す右ボタン機能52、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの同時押下の操作を許容するか否かを示す同時押下可否フラグ53の情報が格納されている。
たとえば、本実施の形態では、コントローラ10には、医療機器2として、外部へのエネルギー出力を伴う電気メス3および超音波手術器4の他に、プリンタ61、録画装置62が接続されている。
そして、たとえば、フットスイッチ7の操作対象として録画装置62が選択されている場合には、左操作ボタン7aに「録画開始/停止」、右操作ボタン7bに「画像キャプチャ」、を割り当てて、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bを同時に術者が押下することで、「録画開始/停止」と「画像キャプチャ」の両方の機能を同時に操作することも可能である。
ところが、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの少なくとも一方に、電気メス3や超音波手術器4等の医療機器2のエネルギー出力のON/OFF機能が割り当てられている場合、上述のように同時押下を許したのでは、誤操作にて、電気メス3や超音波手術器4から意図しないエネルギー出力が行われる懸念がある。
そこで、本実施の形態の場合には、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの少なくとも一方に、医療機器2のエネルギー出力の開始制御を行う機能が割り当てられている組み合わせの場合には、同時押下可否フラグ53に同時押下を無視する設定して、“否”の情報が設定され、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bのいずれにもエネルギーの出力開始操作を伴う機能が設定されていない場合には、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの同時押下を許可する“可”の情報が設定される。
これにより、フットスイッチ7の左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bに複数の医療機器2における任意の機能を割り当てつつ、同時押下が不都合な組み合わせの場合は、同時押下を不可とする制御が可能になる。
この機能テーブル50は、上述の図3に例示した構成のコントローラ10における不揮発メモリ10cに格納され、MPU10aにて実行されることにより、後述の図9のフローチャートに例示される制御機能を実現する制御プログラム30からアクセスされる。
以下、本実施の形態の作用の一例について、図9のフローチャート等を参照して説明する。
まず、コントローラ10においては、操作対象の医療機器2等に応じて、左操作ボタン7aと右操作ボタン7bの機能の組み合わせが、機能テーブル50の中から選択されている。
そして、コントローラ10の制御プログラム30は、術者によるフットスイッチ7の押下イベントを検出すると、まず、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの同時押下か判別し(ステップ121)、同時押下の場合には、機能テーブル50の現在選択されている機能の組み合わせのエントリを参照して(ステップ122)、同時押下可否フラグ53が“否”か調べ、“否”が設定されている場合には、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの押下はコントローラ10にて無視され、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bに割り当てられている機能はいずれも実行されない。
なお、一方の操作ボタン押下中に他方の操作ボタンが押下された場合は、先方の操作ボタンの押下により動作していた機能も中断する(ステップ124)。
また、上述のステップ121で同時押下でなかった場合、あるいは、ステップ123の判定で同時押下可否フラグ53が“可”の場合には、押下された左操作ボタン7a、右操作ボタン7bに割り当てられている機能を実行する(ステップ125)。
これにより、フットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7bに医療機器2のエネルギー出力系の機能が割り付けられている場合、誤ってフットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7bを同時押下しても、意図しない医療機器2からエネルギー出力は行われない。
この結果、フットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7bを同時押下することで意図しない医療機器2からエネルギー出力が行われるような誤操作を確実に防止できる。
(実施の形態4)
図10は、本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図であり、図11は、その作用の一例を示すフローチャートである。
図10に例示されるように、コントローラ10に接続された複数の医療機器2の中で故障や動作の不安定なものがあると、そのままでは医療システム1の誤動作の原因となる。そこで、本実施の形態4では、その対策の一例を示す。
図10の例では、コントローラ10に接続された医療機器2の中で、超音波手術器4が故障した状態にある場合を示す。ここで、医療機器2の故障とは、全く動作が不能な状態、あるいは、動作するが動作が不安定な状態を含む意味である。
本実施の形態4では、コントローラ10に実装された制御プログラム30は、図11に例示されるフローチャートのような制御動作を行うことで、医療機器2の故障による医療システム1の誤動作を防止する。
また、この実施の形態4の場合、図4に例示されるように、フットスイッチ設定テーブル20には、個々の医療機器2の故障の有無を管理するための故障フラグ26が設けられている。この故障フラグ26は、対応する医療機器2が故障の場合には“1”、健全な場合には“0”が制御プログラム30にてセットされる。
以下、図11のフローチャート等を参照して、本実施の形態の作用の一例について説明する。
まず、コントローラ10は、常時、接続されている複数の医療機器2の各々について故障の有無をチェックする(ステップ131)。この故障チェックとしては、たとえば、コントローラ10が、接続されているすべての医療機器2の各々と定期的に通信し、一定時間内に応答がなかった場合に故障と判定する方法を用いることができる。
この故障チェックで、個々の医療機器2の故障の有無を判別し(ステップ132)、故障の医療機器2が見つかった場合(図10の例では超音波手術器4が故障している)には、フットスイッチ設定テーブル20の超音波手術器4に対応する故障フラグ26を“1”にする(ステップ136)。
そして、この医療機器2の故障監視を行いつつ、フットスイッチ7の操作による操作対象の医療機器2へのエネルギー出力の出力開始指令(ON出力)が発生しているかを監視する(ステップ133)。
そして、この監視中にフットスイッチ7の操作による操作対象の医療機器2へのエネルギー出力の出力開始指令(ON出力)が検出されると、フットスイッチ設定テーブル20の故障フラグ26を参照して、フットスイッチ7の操作対象の医療機器2(この場合、フットスイッチ接続フラグ23が“1”となっている電気メス3)が故障か否かを故障フラグ26を参照して調べ(ステップ134)、故障で無い場合は、操作対象の医療機器2(この場合、電気メス3)にON出力のコマンドを送出し、所望のエネルギー出力を実行する(ステップ137)。
また、ステップ134の判定でフットスイッチ7の操作対象の医療機器2が、図10のように故障中の超音波手術器4であった場合には、操作対象の医療機器2が故障中である旨のアラームを集中表示パネル11やスピーカー17を用いて術者に伝えるとともに、故障中の超音波手術器4へのON出力のコマンドは抑止する(ステップ135)。
このように、電気メス3、超音波手術器4等の医療機器2が故障した時には、それらの医療機器2にON出力のコマンドが送信されないため、誤動作が無くなる。
この結果、たとえば、故障した医療機器2にエネルギーの出力ONのコマンドが送信されることに起因する当該医療機器2からの意図しないエネルギー出力を確実に防止できる。
(実施の形態5)
図12は、本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図であり、図13、図14および図15、図16は、本実施の形態の医療システムにて用いられる通信インターフェイスの一例を示す説明図である。
図12に例示されるように、本実施の形態の場合には、コントローラ70に電気メス3や超音波手術器4等の複数の医療機器2が接続され、このコントローラ70は、フットスイッチ7のON/OFFを検知する検知部73、検知した信号より電気メス3および超音波手術器4等の医療機器2に送信するコマンドを決定する制御部71および、実際にコマンドを送信する通信部72を備えている。
なお、コントローラ70はコントローラ10と等価な構成を備えており、制御部71は、たとえば、図3に例示されたMPU10a、主記憶10b、不揮発メモリ10cの構成に相当し、通信部72は、周辺機器制御部10eに相当し、検知部73はユーザインターフェイス制御部10gに相当する。
そして、制御部71は、検知部73を介してフットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7bの操作状態を検出し、この操作状態に応じて、たとえば、電気メス3における手術器具3aからの高周波エネルギーの出力のON/OFF、超音波手術器4における手術器具4aからの超音波エネルギーのON/OFFを制御するための出力ON/OFF等のコマンドを当該電気メス3や超音波手術器4に通信部72から送信して、これらの医療機器2を制御する動作を行う。
この実施の形態5の場合には、コントローラ10と個々の医療機器2とを接続するシリアル通信線8とは独立に、しかも、個々の医療機器2とフットスイッチ7とを、直接的に接続するように緊急停止信号線80が設けられている。また、フットスイッチ7には、左操作ボタン7aおよび右操作ボタン7bの他に、緊急停止ボタン7cが設けられている。
そして、この緊急停止信号線80は、フットスイッチ7に設けられた緊急停止ボタン7cに接続されている。
すなわち、この緊急停止信号線80は、コントローラ70を構成する制御部71、通信部72、検知部73等の構成を経由することなく、個々の医療機器2とフットスイッチ7の緊急停止ボタン7cに接続されている。
これにより、フットスイッチ7の緊急停止ボタン7cの押下時、緊急停止信号がコントローラ70の検知部73、制御部71、通信部72を介さず直接に電気メス3および超音波手術器4等の医療機器2に送信される。
従って、本実施の形態の場合には、たとえば、コントローラ70が故障し、検知部73、制御部71、通信部72等が正常動作を行わなくなっても、フットスイッチ7の緊急停止ボタン7cの押下時、緊急停止信号がコントローラ70の検知部73、制御部71、通信部72等を介さず直接に、電気メス3および超音波手術器4等の医療機器2に確実に送信され、これらの医療機器2からの意図しないエネルギー出力を確実に停止させることができる。
この結果、フットスイッチ7による医療機器2の操作における操作の確実性が向上する。
ここで、一例として、シリアル通信線8およびコネクタ8aの規格として、RS−232Cを用いる場合に、空きピンを利用して、シリアル通信線8と独立に緊急停止信号線80を実装する例を示す。
RS−232Cのコネクタは、図13に例示される9ピンタイプと、図15に例示される25ピンタイプが普及している。
図13に例示される9ピンタイプのコネクタにおける各ピンのピン番号と信号名との対応を図14に示す。また、図15に例示される25ピンタイプのコネクタにおける各ピンのピン番号と信号名との対応を図16に示す。
図14および図16において、“NC”は不使用を意味しており、空きピンである。
たとえば、図13に例示される9ピンタイプをコネクタ8aとして用いる場合には、ピン番号:1または9のピンを緊急停止信号線80割り当てることで、シリアル通信線8と緊急停止信号線80とでコネクタ8aを共用できる。
また、たとえば、図15に例示される25ピンタイプをコネクタ8aとして用いる場合には、ピン番号:1、8〜19、21〜25のいずれかのピンを緊急停止信号線80割り当てることで、シリアル通信線8と緊急停止信号線80でコネクタ8aを共用できる。
また、たとえば、コントローラ70の側に9ピンタイプのコネクタ8aを使用し、医療機器2の側に25ピンタイプのコネクタ8aを使用する場合、両者に共通のピン番号1または9のいずれかのピンを緊急停止信号線80に割り当てて使用すればよい。
このように、シリアル通信線8と緊急停止信号線80で共通のコネクタ8aを使用することによりシリアル通信線8および緊急停止信号線80の引き回しが簡素化され、医療用システムの設置スペース低減や設置および保守管理作業の効率化も実現できる。
(実施の形態6)
図17は、本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図であり、図18は、その作用の一例を示すフローチャートである。
コントローラ70には、シリアル通信線8を介して、電気メス3および超音波手術器4等の医療機器2が接続されている。また、コントローラ70にはフットスイッチ信号線9を介してフットスイッチ7が接続されている。
そして、フットスイッチ7の左操作ボタン7a、右操作ボタン7bを押下する事により、シリアル通信線8より出力ON/OFF等のコマンドを操作対象の医療機器2に送信され、当該医療機器2に設けられた手術器具3aや手術器具4aからのエネルギー出力の制御が可能である。
コントローラ70にはフットスイッチON/OFFを検知する検知部73、検知したフットスイッチ信号より電気メス3及び超音波手術器4に送信するコマンドを決定し、電気メス3及び超音波手術器4の出力状態を監視する制御部71及び、実際にコマンドを送受信する通信部72を備えている。
なお、一例として、コントローラ70の構成は、図3に例示されたコントローラ10と等価であり、制御部71は、たとえば、MPU10a、主記憶10b、不揮発メモリ10cの構成に相当し、通信部72は、周辺機器制御部10eに相当し、検知部73はユーザインターフェイス制御部10gに相当する。
本実施の形態の場合、外部にエネルギーを出力する医療機器2からは、当該エネルギーの出力の有無をコントローラ70に知らせるための信号が設けられている。
すなわち、電気メス3では、手術器具3aからの高エネルギーの出力中には、当該エネルギーの出力中を示すエネルギー出力中信号3bが電気メス3に出力され、このエネルギー出力中信号3bは、電気メス3を介してコントローラ70に伝達される。
同様に、超音波手術器4では、手術器具4aからの超音波エネルギーの出力中に当該エネルギーの出力中を示すエネルギー出力中信号4bが超音波手術器4に出力され、このエネルギー出力中信号4bは超音波手術器4を経由してコントローラ70に伝達される。
そして、たとえば、電気メス3がフットスイッチ7で制御される医療機器2として選択されている時に、コントローラ70の制御部71における制御プログラム30が、選択されていない超音波手術器4からエネルギー出力中信号4bを受信したら、超音波手術器4の誤動作と認識し、直ちに超音波手術器4に出力停止信号8bを送信する。
図18のフローチャートを参照して、この制御動作を説明する。すなわち、コントローラ70は、フットスイッチ7のON操作を監視し(ステップ141)、ON操作が検出されたら、操作対象に設定されている医療機器2(この場合、一例として電気メス3)に出力ONのコマンドを送信し(ステップ142)、エネルギー出力中信号3bの検出判定を行い(ステップ143)、エネルギー出力中信号3bが検出されない場合は、操作対象の電気メス3を故障とみなして記録する(ステップ146)。
その後、操作対象でない他の医療機器2(この場合、超音波手術器4)からのエネルギー出力中信号4bの検出の有無を判別し(ステップ144)、エネルギー出力中信号4bが検出された場合は、出力停止信号8bを送信して、当該超音波手術器4にエネルギー出力を停止させる(ステップ145)。
ステップ144で操作対象でない医療機器2から出力中信号が検出されなかった場合には、上述のステップ146で記録された操作対象の医療機器2の故障の有無を参照し(ステップ147)、故障でない場合には、ステップ141に戻って操作対象の医療機器2の制御を継続し、故障の場合は終了する。
このように、本実施の形態では、フットスイッチ7の制御対象として選択されていない医療機器2からエネルギー出力動作を示す出力中信号がコントローラ70に送信されてきたら、異常と判断し、出力中信号の送信元の医療機器2のエネルギー出力を停止することができる。これにより、意図しない医療機器2の出力を確実に防止でき、フットスイッチ7による医療機器2の操作の確実性が向上する。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態である医療システムの全体構成の一例を示す概念図である。 本発明の一実施の形態である医療システムの作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態である医療システムの構成の一部を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態である医療システムにて用いられる情報の一例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である医療用システムの構成および作用の一例を示す概念図である。 本発明の他の実施の形態である医療用システムの作用の一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムにて用いられる情報の一例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの作用の一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの作用の一例を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の各実施の形態で用いることが可能なコネクタの一例を示す説明図である。 本発明の各実施の形態で用いることが可能なコネクタのピン配置の一例を示す説明図である。 本発明の各実施の形態で用いることが可能なコネクタの一例を示す説明図である。 本発明の各実施の形態で用いることが可能なコネクタのピン配置の一例を示す説明図である。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明のさらに他の実施の形態である医療システムの作用の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 医療システム
2 医療機器
3 電気メス
3a 手術器具
3b エネルギー出力中信号
4 超音波手術器
4a 手術器具
4b エネルギー出力中信号
5 気腹器
5a 気腹チューブ
6 テレビカメラ
6a カメラヘッド
6b モニタ
7 フットスイッチ
7a 左操作ボタン
7b 右操作ボタン
7c 緊急停止ボタン
8 シリアル通信線
8a コネクタ
8b 出力停止信号
9 フットスイッチ信号線
10 コントローラ
10a MPU
10b 主記憶
10c 不揮発メモリ
10d バス
10e 周辺機器制御部
10f システムコネクタ
10g ユーザインターフェイス制御部
10h 汎用コネクタ
10i フットスイッチ専用コネクタ
10t タイマ機能
11 集中表示パネル
12 映像ケーブル
13 集中操作パネル
14 通信・映像ケーブル
17 スピーカー
18 集中表示パネル
20 フットスイッチ設定テーブル(記憶手段)
21 機器ID
22 機器名称
23 フットスイッチ接続フラグ
24 機器内連続出力制限時間(第2制限時間)
25 コントローラ内連続出力制限時間(第1制限時間)
26 故障フラグ
30 制御プログラム(フットスイッチ制御手段、出力制御手段、)
50 機能テーブル(記憶手段)
51 左ボタン機能
52 右ボタン機能
53 同時押下可否フラグ
61 プリンタ
62 録画装置
70 コントローラ
71 制御部
72 通信部
73 検知部
80 緊急停止信号線(専用信号線)
90 被術体

Claims (17)

  1. 外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作するフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
    前記制御装置は、操作対象の前記医療機器における前記エネルギーの連続出力時間を前記第1制限時間に制限する出力制御手段を含むことを特徴とする医療用システム。
  2. 請求項1記載の医療用システムにおいて、前記制御装置は、さらに、個々の前記医療機器が持つ前記エネルギーの連続出力を制限するための第2制限時間と、前記第1制限時間とを記憶する記憶手段を含み、前記第1制限時間は前記第2制限時間よりも短いことを特徴とする医療用システム。
  3. 請求項1記載の医療用システムにおいて、前記エネルギーは、高周波エネルギーまたは超音波エネルギーまたは光エネルギーであることを特徴とする医療用システム。
  4. 複数の医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作するフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
    前記制御装置は、個々の前記医療機器におけるフットスイッチの接続の有無を判別して前記制御装置に接続された前記フットスイッチまたは前記医療機器に接続された前記フットスイッチのいずれか一方を有効にするフットスイッチ選択手段を含むことを特徴とする医療用システム。
  5. 請求項4記載の医療用システムにおいて、前記フットスイッチ選択手段は、前記医療機器における前記フットスイッチの接続を検出した場合に、前記制御装置および前記医療機器の双方に前記フットスイッチが接続されていることを術者に警告する警告メッセージを出力する機能をさらに備えたことを特徴とする医療用システム。
  6. 請求項4記載の医療用システムにおいて、前記医療機器は、外部にエネルギーを出力して手術を行う手術装置であり、前記フットスイッチは、操作対象として割り当てられている前記手術装置からの前記エネルギーの出力開始および出力停止の制御に用いられることを特徴とする医療用システム。
  7. 外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
    前記制御装置は、
    前記フットスイッチの個々の前記操作ボタンに割り当てられた前記医療機器に対する制御機能を記憶する記憶手段と、
    一つの前記操作ボタンに前記医療機器からの前記エネルギーの出力開始を制御する機能が割り当てられている場合には、複数の前記操作ボタンの同時押下を無視するフットスイッチ制御手段と、
    を含むことを特徴とする医療用システム。
  8. 外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
    前記制御装置は、個々の前記医療機器の故障を検出する機能と、前記医療機器の故障が検出された場合に前記フットスイッチから前記医療機器への信号出力を抑止する機能と、を含むフットスイッチ制御手段を備えたことを特徴とする医療用システム。
  9. 外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う医療機器を制御する制御装置と、前記医療機器を操作する複数の操作ボタンを備えたフットスイッチと、を含む医療用システムであって、
    前記医療機器と前記フットスイッチとの間には、前記医療機器に対する緊急停止信号を伝達するための専用信号線が設けられていることを特徴とする医療用システム。
  10. 請求項9記載の医療用システムにおいて、前記専用信号線は前記制御装置の介入を受けない構成であり、前記制御装置の状態に無関係に前記フットスイッチにて前記医療機器からの前記エネルギーの出力停止が可能となっていることを特徴とする医療用システム。
  11. 外部にエネルギーを出力して所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置にフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
    前記フットスイッチの操作に関係なく、前記制御装置が前記医療機器からの前記エネルギーの連続出力時間を制限することを特徴とする医療用システムの制御方法。
  12. 請求項11記載の医療用システムの制御方法において、前記制御装置は、個々の前記医療機器が備えた前記エネルギーの連続出力時間の制限値よりも短い時間で、前記連続出力時間を制限することを特徴とする医療用システムの制御方法。
  13. 複数の医療機器を集中制御する制御装置にフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
    前記医療機器に対する前記フットスイッチの接続の有無を判別する工程と、
    前記医療機器に前記フットスイッチが接続されている場合には、前記制御装置に接続された前記フットスイッチまたは前記医療機器に接続された前記フットスイッチのいずれか一方を有効にする工程と、
    を含むことを特徴とする医療用システムの制御方法。
  14. 請求項13記載の医療用システムの制御方法において、前記医療機器に対する前記フットスイッチの接続が検出された場合には、前記制御装置および前記医療機器の双方に前記フットスイッチが接続されていることを術者に警告する警告メッセージを出力することを特徴とする医療用システムの制御方法。
  15. 外部にエネルギーを出力することで所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
    複数の前記操作ボタンの一つに対して前記医療機器からの前記エネルギーの出力開始を制御する機能が割り当てられている場合には、複数の前記操作ボタンの同時押下を無効にすることを特徴とする医療用システムの制御方法。
  16. 複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
    前記医療機器に故障が検出された場合には、前記フットスイッチから前記医療機器への出力を禁止することを特徴とする医療用システムの制御方法。
  17. 外部にエネルギーを出力することで所望の処置を行う複数の医療機器を集中制御する制御装置に複数の操作ボタンを備えたフットスイッチを接続し、前記フットスイッチによる操作対象の前記医療機器を切り替えて制御する医療用システムの制御方法であって、
    前記フットスイッチと個々の前記医療機器との間に前記フットスイッチから前記医療機器に緊急停止信号を伝達するための専用信号線を設け、前記制御装置の動作状態に関係なく、前記フットスイッチにて前記医療機器を緊急停止させることを特徴とする医療用システムの制御方法。

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