JP2006080846A - ディジタルカメラ及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像後に設定される条件に基づいて、RAWデータが不揮発性記憶媒体に格納されていなくてもRAWデータから出力用カラー画像を生成できるディジタルカメラ及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】 揮発性記憶媒体と、画素毎に1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを撮像操作に応じて生成し前記揮発性記憶媒体に格納する撮像手段と、前記RAWデータから出力用カラー画像を生成するための生成条件の設定操作を前記撮像操作の後に受け付け、前記設定操作に応じて前記生成条件を設定する設定手段と、前記撮像手段によって前記揮発性記憶媒体に格納された前記RAWデータから前記生成条件に基づいて前記出力用カラー画像を生成する画像生成手段と、前記出力用カラー画像を不揮発性記憶媒体に格納する出力手段と、を備えることを特徴とするディジタルカメラ。
【選択図】 図1

Description

本発明はディジタルカメラ及び画像処理方法に関する。
従来のディジタルカメラは、一般に次の各処理を実行してリムーバブルメモリ等の不揮発性記憶媒体にカラー画像を格納している。はじめに、カラーイメージセンサのアナログ出力信号をAD変換することにより、カラーイメージセンサの各画素についてR、G、Bいずれか1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを生成し揮発性記憶媒体に格納する。一般にRAWデータは、ディジタルカメラが対象物からディジタルデータとして取得し得る最大限の画像情報を有する。次に各画素について3チャネルの濃淡レベルを表す出力用カラー画像をRAWデータから生成し揮発性記憶媒体に格納する。RAWデータから出力用カラー画像が生成される過程では、撮像前にユーザが設定する撮像条件に基づいて画素補間、濃度変換及び空間情報変換が施される。次に出力用カラー画像を圧縮し、所定のフォーマットで不揮発性記憶媒体に出力用カラー画像を格納する。このようにしてRAWデータから圧縮された出力用カラー画像が生成される過程では各種の不可逆変換が施される。このため、いったん圧縮された出力用カラー画像からは、元のRAWデータから生成するカラー画像と同一画質の出力用カラー画像を生成することができない。したがって、ユーザは撮像前に不適切な撮像条件を設定してしまうと、意図したとおりの画質でカラー画像を記録することができない。勿論、適切な撮像条件を設定し直してから再度撮像を行うこともできるが、完全な同一状態での再撮像は一般に不可能である。
特許文献1及び特許文献2に開示されているように、RAWデータを不揮発性記憶媒体に記録できるディジタルカメラと、パーソナルコンピュータ(PC)でRAWデータからカラー画像を生成するためのアプリケーションプログラムとが知られている。しかし、RAWデータは情報量に対してデータサイズが大きいため、限られた容量の不揮発性記憶媒体にRAWデータを多数記録することは非効率である。また、PCを操作してRAWデータからカラー画像を生成する必要があるため、RAWデータは取り扱いが煩雑である。
また、いったん不揮発性記憶媒体に格納したRAWデータから撮像後に出力用カラー画像を生成するディジタルカメラも知られている。このようなディジタルカメラでは、撮像後に条件を設定してRAWデータから出力用カラー画像を生成できる。しかし、いったんはRAWデータを不揮発性記憶媒体に格納しなければならないため、不揮発性記憶媒体の容量が不足している状態では、このようなディジタルカメラの機能を利用することができない。
特開平11−261933号公報 特開2000−96500号公報
本発明は、上述の問題を解決するために創作されたものであって、撮像後に設定される条件に基づいて、RAWデータが不揮発性記憶媒体に格納されていなくてもRAWデータから出力用カラー画像を生成できるディジタルカメラ及び画像処理方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するためのディジタルカメラは、揮発性記憶媒体と、画素毎に1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを撮像操作に応じて生成し前記揮発性記憶媒体に格納する撮像手段と、前記RAWデータから出力用カラー画像を生成するための生成条件の設定操作を前記撮像操作の後に受け付け、前記設定操作に応じて前記生成条件を設定する設定手段と、前記撮像手段によって前記揮発性記憶媒体に格納された前記RAWデータから前記生成条件に基づいて前記出力用カラー画像を生成する画像生成手段と、前記出力用カラー画像を不揮発性記憶媒体に格納する出力手段と、を備える。
本発明によると、撮像操作後に生成条件を設定することができる。また本発明によると、撮像操作後に設定された生成条件に基づいて、撮像手段が揮発性記憶媒体に格納したRAWデータから出力用カラー画像を生成できる。このため本発明によると、撮像後に設定される条件に基づいて、RAWデータが不揮発性記憶媒体に格納されていなくてもRAWデータから出力用カラー画像を生成することができる。
(2)前記ディジタルカメラは、前記生成条件の設定操作を受け付ける前に前記RAWデータから生成された表示用カラー画像を画面に表示させる表示制御手段をさらに備えてもよい。
本発明によると、ユーザは表示用カラー画像の画面表示結果に応じて生成条件を設定することができる。
(3)前記ディジタルカメラは、前記揮発性記憶媒体に格納された複数の前記RAWデータのうち、最古の前記RAWデータを削除する削除手段をさらに備えてもよい。前記表示制御手段は、前記表示用カラー画像に対応する前記RAWデータが前記揮発性記憶媒体に格納されている場合、前記設定手段が前記生成条件の設定操作を受付可能であることを示す案内表示を前記画面に表示させてもよい。
本発明によると、ユーザは不揮発性記憶媒体にRAWデータが格納されていなくとも撮像操作の後にRAWデータから出力用カラー画像を生成可能であるか否かを確実に判断することができる。
(4)前記ディジタルカメラは、前記揮発性記憶媒体に格納されている前記RAWデータを削除操作に応じて削除する削除手段をさらに備えてもよい。
削除操作とは、RAWデータを削除するきっかけとなるユーザの操作である。本発明によると、RAWデータを削除する時期をユーザが指定できるため、ユーザは生成条件を変更しながら満足できる結果が得られるまで繰り返し出力用カラー画像を生成することができる。
(5)前記出力手段は、前記出力用カラー画像を圧縮して前記不揮発性記憶媒体に格納してもよい。
本発明によると、不揮発性記憶媒体に格納される出力用カラー画像のデータ量を低減することができる。
(6)前記ディジタルカメラは、前記撮像操作に応じて前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成する第二画像生成手段と、前記第二画像生成手段が生成した前記出力用カラー画像を前記撮像操作に応じて前記不揮発性記憶媒体に圧縮して格納する第二出力手段と、をさらに備えてもよい。
本発明によると撮像操作に応じて出力用カラー画像が不揮発性記憶媒体に格納されるため、撮像操作が発生してから画像生成手段によって出力用カラー画像が生成されるまでの間の不測の事態、例えばRAWデータが格納されている揮発性記憶媒体が電源ダウンによりデータを消失する事態等により、撮像した対象物を表す情報を完全に消失することを防止できる。また、本発明によると、撮像操作に応じて不揮発性記憶媒体に画像情報が格納される場合には圧縮された出力用カラー画像が格納されるため、撮像操作に応じて不揮発性記憶媒体にRAWデータが格納される場合に比べて不揮発性記憶媒体の記憶容量の消費を低減することができる。
(7)前記第二画像生成手段は、前記画像生成手段より高速に前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成してもよい。
本発明によると、撮像操作が発生すれば短時間で出力用カラー画像が不揮発性記憶媒体に格納されるため、連続撮像間隔を短くすることができる。
(8)前記第二画像生成手段が前記生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数は、前記画像生成手段が前記生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数より少なくてもよい。
本発明によると、撮像操作に応じて出力用カラー画像を生成する場合には、生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する撮像手段の画素数を少なくすることにより、高速で出力用カラー画像を生成することができる。また本発明によると、撮像操作の後に設定される生成条件に基づいて出力用カラー画像を生成する場合には、生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する撮像手段の画素数を多くすることにより、より適切な生成条件を自動設定できるため、高品質な出力用カラー画像を生成することができる。
(9)前記第二画像生成手段が前記出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数は、前記画像生成手段が前記出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数より少なくてもよい。
本発明によると、撮像操作に応じて出力用カラー画像を生成する場合には、出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する撮像手段の画素数を少なくすることにより、高速で出力用カラー画像を生成することができる。また本発明によると、撮像操作の後に設定される生成条件に基づいて出力用カラー画像を生成する場合には、出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する撮像手段の画素数を多くすることにより、高品質な出力用カラー画像を生成することができる。
(10)前記画像生成手段は、前記第二画像生成手段の少なくとも一部を構成する専用回路が実現する機能を実現する汎用回路を有してもよい。
本発明によると、撮像後に設定される生成条件に基づいて出力用カラー画像を生成する場合には、汎用MPU等の汎用回路による処理が増えるため、撮像操作に応じて出力用カラー画像を生成する場合に比べ、RAWデータに応じた柔軟な画像処理が可能になる。この結果、本発明によると、撮像後に設定される生成条件に基づいて出力用カラー画像を生成する場合には、撮像操作に応じて出力用カラー画像を生成する場合に比べ、高品質な出力用カラー画像を生成することができる。
(11)上記目的を達成するための画像処理方法は、ディジタルカメラにより出力用カラー画像を生成する画像処理方法であって、画素毎に1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを撮像操作に応じて生成し揮発性記憶媒体に格納する撮像段階と、前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成するための生成条件の設定操作を前記撮像操作の後に受け付け、前記設定操作に応じて前記生成条件を設定する設定段階と、前記撮像手段によって前記揮発性記憶媒体に格納された前記RAWデータから前記生成条件に基づいて前記出力用カラー画像を生成する画像生成段階と、前記出力用カラー画像を不揮発性記憶媒体に格納する出力段階と、を含む。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
また、本発明はプログラムの発明としても、そのプログラムを記録した記録媒体の発明としても特定することができる。
以下、複数の実施例に基づいて本発明の実施の形態を説明する。各実施例において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付された他の実施例の構成要素と対応する。
(第一実施例)
図2は、本発明の第一実施例によるディジタルスチルカメラ(DSC)1を示すブロック図である。図3は、DSC1の背面図である。
イメージセンサ14は、二次元空間に離散的に配置された光電変換素子とCCD(Charge Coupled Device)等の電荷転送素子を備えたカラー撮像素子であり、いわゆるCCDカラーイメージセンサ、CMOSカラーイメージセンサ等である。イメージセンサ14は、レンズ10及び絞り12によって受光面に結像された光学像の濃淡に応じた電気信号を出力する。イメージセンサ14は、光電変換素子毎にベイヤ配列の色フィルタを備えるため、画素毎にRGBいずれか1チャネルの濃淡レベルを示す電気信号を出力する。レンズ10はレンズコントローラ11によって駆動され、光軸方向に往復移動する。絞り12は、絞りコントローラ13によって駆動され、イメージセンサ14に入射する光量を調節する。イメージセンサ14に電荷を蓄積する時間は、機械的なシャッタで制御してもよいし、イメージセンサ14のゲート信号のオンオフにより電気的に制御してもよい。センサコントローラ16は、所定のタイミングでゲート信号、シフト信号等のパルス信号をイメージセンサ14に出力し、イメージセンサ14を駆動する。
アナログフロントエンド(AFE)18は、イメージセンサ14から出力されるアナログ電気信号に対してAD変換を施してRAWデータを生成する。RAWデータとは、一般に撮像素子から出力されたアナログ電気信号を単純にディジタル化したデータのことである。したがって、RAWデータは画素毎にRGBいずれか1チャネルの濃淡レベルを表している。このため、RAWデータをそのまま表示してもカラー画像を表示することはできない。ただし、RAWデータは、露出補正、ホワイトバランス補正等、一般に画像形成時に施される濃度変換の一部が施されたデータであってもよい。また、RAWデータは、ガンマ補正が施されているデータであってもよいし、施されていないデータであってもよい。AFE18から出力されるRAWデータは、RAMコントローラ30によってRAM32に格納される。
以上説明したレンズ10、絞り12、イメージセンサ14、レンズコントローラ11、絞りコントローラ13、センサコントローラ16及びAFE18は、請求項に記載された撮像手段を構成する撮像部15の構成要素である。
画像生成手段としての色処理部24は、制御部37と協働し、AFE18から出力されRAM32に格納されたRAWデータに対し、生成条件に基づいて画像形成処理を施す。生成条件とは、撮像操作後にRAWデータから出力用カラー画像を生成するための条件である。画像形成処理は、各光電変換素子の蓄積電荷に対応するRAWデータの各画素の濃淡レベルを近傍画素同士で補間し合うことによって、画素毎にRGBの3チャネルの濃淡レベルを持つカラー画像を形成する処理である。一般に、注目画素を中心とするある程度広い範囲に位置する近傍画素を参照して注目画素の各チャネルの濃淡レベルを算出する方が、狭い範囲の近傍画素を参照する場合に比べて適正な濃淡レベルを算出することができる。また一般に、広い範囲の近傍画素を参照する場合、狭い範囲の近傍画素を参照する場合に比べて処理時間が長くなる。したがって、撮像直後の画像形成処理では、比較的狭い範囲の近傍画素を参照して注目画素の濃淡レベルを算出することにより、連続撮像間隔を短縮することができる。また、ユーザが次の撮像をする意思がない状態では、比較的広い範囲の近傍画素を参照して注目画素の濃淡レベルを算出することにより、高品質なカラー画像を形成することができる。
画像形成処理では、シャープネス補正、明るさ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正、カラーバランス補正等の各種の濃度変換及び空間情報変換を施すことができる。例えば撮像時の手振れによりぼやけた画像に対してシャープネス補正を施せば、手振れによりぼやけた画像を鮮鋭な画像に補正することができる。風景が表された画像に対してシャープネス補正を施せば、広域に焦点が合った印象になる鮮鋭な画像に補正することができる。露出過多又は露出不足の画像に対して明るさ補正及びコントラスト補正を施せば、適正露出の画像に近づけることができる。ホワイトバランス補正は、対象物の照明環境に応じてRGBのゲインを調整する処理である。人物や花が表された画像に対してカラーバランス補正を施せば、肌色を美しい色合いに補正したり、花弁をビビッドな色合いに補正することができる。
画像生成手段としての解像度変換部26は、カラー画像の解像度を所定の解像度に変換する。具体的には例えば、解像度変換部26は、ユーザが撮像前に設定する撮像条件やユーザが撮像後に設定する生成条件に応じた解像度にカラー画像を変換したり、LCD36の画面サイズに対応した解像度にカラー画像を変換する。
出力手段及び第二出力手段としての圧縮・伸張部28は、カラー画像を圧縮し、また圧縮されたカラー画像を伸張する。圧縮方式は、可逆圧縮方式であってもよいし、不可逆圧縮方式であってもよい。具体的には例えば、DCT、ウェーブレット変換、量子化、ハフマン符号化、ランレングス符号化等を組み合わせたJPEG方式、JPEG2000方式等を採用することができる。尚、カラー画像を圧縮せずにリムーバブルメモリ48に格納することもできる。
以上説明した色処理部24、解像度変換部26及び圧縮・伸張部28の機能は、ASIC、DSP等の専用回路で実現してもよいし、制御部37が特定のプログラムを実行することによって実現してもよい。
グラフィックコントローラ34は、合成機能を有する表示制御回路等を備え、RAM32のフレームメモリ領域(後述)に格納されている表示用カラー画像を単体でLCD36の画面に表示したり、表示用カラー画像とメニューを重ねてLCD36の画面に表示する。
操作部40は、レリーズボタン50、メニュー操作等のための各種の押しボタン52、56、58、60、62、64、レバー54、ジョグダイヤル66等を備える。
外部インタフェースコントローラ42は、DSC1と図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等の外部システムとを通信可能に接続する。PCのハードディスクは請求項に記載の不揮発性記憶媒体に相当し得る。
出力手段としてのリムーバブルメモリコントローラ44は、カードコネクタ46に接続される不揮発性記憶媒体としてのリムーバブルメモリ48にRAM32に格納されているデータを転送する入出力機構である。
フラッシュメモリコントローラ39は、フラッシュメモリ38に格納されているデータをRAM32に転送する。フラッシュメモリ38はCPU20が実行する画像処理プログラムを格納している不揮発性メモリである。DSC1が作動するために必要な画像処理プログラムや各種のデータは、所定のサーバからのネットワークを介したダウンロード、リムーバブルメモリ48からの読み出し等によってフラッシュメモリ38に格納することもできる。
制御部37は、CPU20、RAM32及びRAMコントローラ30を備える。CPU20はフラッシュメモリ38に格納されている画像処理プログラムを実行することでDSC1の各部を制御する。RAMコントローラ30は、AFE18、色処理部24、解像度変換部26、圧縮・伸張部28、CPU30、グラフィックコントローラ34、リムーバブルメモリコントローラ44、フラッシュメモリコントローラ39等と揮発性記憶媒体としてのRAM32との間のデータ転送を制御する。
図4は、制御部37が実行する画像処理プログラムの論理的な構成を示すブロック図である。
撮像制御モジュール72は、レリーズボタン50が押下されると撮像部15と協働してRAWデータを生成し、生成したRAWデータをRAM32のRAWバッファ領域90(図5参照)に格納する。
第二画像生成モジュール80は、制御部37を第二画像生成手段として機能させるプログラム部品であって、レリーズボタン50が押下されてRAWデータが生成された直後又は生成と平行して色処理部24及び解像度変換部26と協働してRAWデータから出力用カラー画像を生成する。出力用カラー画像は、誤解のない文脈ではカラー画像というものとする。以後、RAWデータから出力用カラー画像を生成する処理を現像処理という。現像処理では、RAM32の第一ワークバッファ領域92及び第二ワークバッファ領域94が用いられる。具体的には例えば、画像形成後のカラー画像は第一ワークバッファ領域92に格納される。RGBからYCbCr等の他の色空間に変換されたカラー画像は第二ワークバッファ領域94に格納される。
出力モジュール82は、制御部37を出力手段として機能させるプログラム部品であって、圧縮・伸張部28と協働してカラー画像を圧縮し、カラー画像を格納した所定フォーマットのファイルを生成し、生成したファイルをリムーバブルメモリコントローラ44と協働してリムーバブルメモリ48に格納する。不可逆圧縮方式によりカラー画像を圧縮することにより可逆圧縮方式によりカラー画像を圧縮する場合に比べて圧縮後のデータ量を低減することができる。
設定モジュール76は、制御部37を設定手段として機能させるプログラム部品であって、操作部40と協働して生成条件及び撮像条件の設定操作を受け付け、設定操作に応じて生成条件及び撮像条件を設定する。第二画像生成モジュール80及び画像生成モジュール78は、設定モジュール76が設定した生成条件及び撮像条件に基づいて現像処理を実行する。出力モジュール82は、設定モジュール76が設定した生成条件及び撮像条件の一部である圧縮条件に基づいてカラー画像を圧縮する。RAWデータに依存する生成条件及び撮像条件を設定する場合、例えばホワイトバランス補正における各チャネルのゲインを設定する場合、設定モジュール76が生成条件を設定するアルゴリズムと撮像条件を設定するアルゴリズムは異なっていてもよい。例えば、ホワイトバランス補正における各チャネルのゲインを生成条件として設定する場合、撮像条件として設定する場合に比べてRAWデータのより多くの画素をサンプリングしてもよい。
表示制御モジュール74は、制御部37を表示制御手段として機能させるプログラム部品であって、解像度変換部26と協働してLCD36の画面サイズに応じた解像度の表示用カラー画像を出力用画像データから生成し、RAM32のフレームメモリ領域96に格納する。表示制御モジュール74は、フレームメモリ領域96に格納された表示用カラー画像をグラフィックコントローラ34と協働してLCD36の画面に表示する。
画像生成モジュール78は、制御部37を画像生成手段として機能させるプログラム部品であって、生成条件の設定操作が受け付けられると、色処理部24及び解像度変換部26と協働してRAWデータから出力用カラー画像を生成する。尚、画像生成モジュール78は、第二画像生成モジュール80とは異なるアルゴリズムでRAWデータから出力用カラー画像を生成してもよい。例えば、画像生成時の画素補間を、第二画像生成モジュール80より高品質なカラー画像を生成できるアルゴリズムで実行してもよい。また、画像生成モジュール78は、画素補完、濃度変換、空間情報変換等の画像処理をそれ自体で完結させてもよい。すなわち、画像生成モジュール78を実行する制御部37単独でこれらの画像処理を実行してもよい。ASIC、DSP等の専用回路で構成された色処理部24で実行可能なこれらの画像処理をソフトウェアにより実行することにより、処理時間は増大するものの、より高い画質を低コストで達成することが可能である。逆に、撮像直後に第二画像生成モジュール80と協働してASIC、DSP等で構成された色処理部24及び解像度変換部26がRAWデータを生成する場合には、撮像間隔を短縮することができる。
削除モジュール70は、制御部37を削除手段として機能させるプログラム部品であって、後述する削除操作が受け付けられると、RAM32のRAWバッファ領域90に格納されているRAWデータを削除する。
図1は、上述した画像処理プログラムを制御部37で実行するDSC1による画像処理方法を示すフローチャートである。図1に示す処理は、DSC1が撮像モードに遷移すると起動し、DSC1が撮像モードから再生モード等の他のモードに遷移するまで繰り返される。
ステップS100では、制御部37は、撮像条件に基づいてスルー画像をLCD36の画面に表示する。撮像条件は、ユーザが予め行う設定操作に応じて設定される。スルー画像とは、イメージセンサ14に結像される対象物を所定の時間間隔で撮像して得た動画系列である。
ステップS102、ステップS104では、制御部37は、撮像制御モジュール72を実行し、レリーズボタン50が押されると、撮像部15と協働し、撮像条件に基づいて対象物を撮像し、RAWデータを生成する。レリーズボタン50を押す操作が請求項に記載の撮像操作に対応する。生成されたRAWデータは、RAM32のRAWバッファ領域90に格納される。RAWデータが生成される際に使用される撮像条件は、例えば焦点位置、シャッタ速度、露出、シーンモード等である。焦点位置、露出及びシーンモードは、レンズコントローラ11、絞りコントローラ13等を制御する条件となる。シーンモードとは、例えば絞りを開ける人物撮像モード、絞りを絞る風景撮像モード等である。シャッタ速度は、機械的なシャッタ又は電気的なシャッタを制御する条件となる。前述したようにRAWデータは、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等が施されたデータであってもよい。
ステップS106では、制御部37は、第二画像生成モジュール80を実行し、色処理部24及び解像度変換部26と協働し、撮像条件に基づいてRAWデータから表示用カラー画像及び出力用カラー画像を生成する。表示用カラー画像は、LCD36の画面サイズに対応した解像度の画像である。表示用カラー画像は、RAM32のフレームメモリ領域96に格納される。出力用カラー画像は、第一ワークバッファ領域92又は第二ワークバッファ領域94のいずれかに格納される。出力用カラー画像は撮像条件に応じた解像度の画像である。表示用カラー画像及び出力用カラー画像を生成する際に用いられる撮像条件は、例えばホワイトバランス補正、コントラスト補正、カラーバランス補正、解像度等である。
ステップS108では、制御部37は、表示制御モジュール74を実行し、LCD36の画面に表示用カラー画像を表示する。このとき、制御部37は図6(A)に示すように、所定のボタン操作で生成条件の設定を受け付けることを案内するための案内表示110を表示用カラー画像に重ねて表示する。ユーザは、生成条件を設定操作前に表示用カラー画像をLCD36の画面で確認できるため、適切な生成条件を設定することができる。
ステップS110、ステップS112、ステップS114では、制御部37は、予め決められた時間をタイマに設定し、タイマに設定した時間が経過するまでの間、案内表示110で案内したボタン、例えばメニューボタン58を押す操作を待つ。その間に、メニューボタン58が押されると、制御部37はステップS116の処理に進み、押されなければ制御部37はステップS124の処理に進む。
ステップS116では、制御部37は、生成条件の設定操作を受け付けるための生成条件設定画面をLCD36の画面に表示する。生成条件の設定操作の選択項目は、例えば、シャープネス補正、明るさ補正、コントラスト補正、ホワイトバランス補正、解像度変換、シーンモード補正、カラーバランス補正及び圧縮率に対応する生成条件を決定付ける項目である。制御部37は、生成条件の設定操作の選択項目を階層構造のメニューで選択させてもよいし、一階層のメニューで選択させてもよい。階層構造の上位の選択項目をユーザに案内する生成条件設定画面は、例えば図6(B)に示すようなものである。
ステップS118、ステップS120では、制御部37は、設定モジュール76を実行し、生成条件の設定操作を待ち、設定操作が行われると設定操作に応じて生成条件を設定する。設定操作が行われなければ、制御部37はステップS124の処理に進む。生成条件の設定操作は、例えば次のように受け付けられる。ユーザは、図6(B)に示す画面が表示された状態でジョグダイヤル66を回転させることにより、シャープネス、明るさ、コントラスト、ホワイトバランス、解像度、シーンモード、色調整及び圧縮率のいずれかの選択項目を選択する。これらの選択項目のいずれかを選択した状態で、ユーザは所定のボタン、例えば決定ボタン62を押すことにより選択した選択項目について生成条件を決定付ける選択項目のメニューを画面に表示させる。
このメニューは、例えば図6(C)に示すようなものである。ユーザは、図6(C)に示す画面が表示された状態でジョグダイヤル66を回転させることにより、いずれかの選択項目を選択する。いずれかの選択項目を選択した状態で、ユーザが所定のボタン、例えば決定ボタン62を押すと、制御部37は選択された選択項目に応じた生成条件を設定し、図6(B)に示す画面を再び表示する。ただし、この段階では、RAWデータに依存する最終的な生成条件は設定されず、ただ最終的な生成条件を設定するためのパラメータが設定される。具体的には例えば、図6(C)に示す画面で「自動」が選択されている場合、ホワイトバランス補正における各チャネルのゲインがRAWデータのサンプリング結果に応じて設定されることを決定付けるパラメータが設定される。そして実際にカラー画像を生成する段階で、このパラメータに基づいて各チャネルの最適なゲインが設定される。もちろん、このような場合であっても、制御部37はこの段階でRAWデータを参照して最終的な生成条件を設定してもよい。図6(C)に示した画面が表示された状態でユーザが例えばキャンセルボタン60を押すと、制御部37は生成条件を設定することなく、図6(B)に示す画面を再び表示する。図6(B)に示す画面が表示された状態でユーザが所定のボタン、例えば機能ボタン64を押すと、制御部37はステップS122の処理に進む。尚、生成条件の設定操作は、後続の処理でRAWデータを削除するきっかけになるため、請求項に記載の削除操作にも相当する。
ステップS122では、制御部37は、画像生成モジュール78を実行し、色処理部24及び解像度変換部26と協働し、生成条件に基づいてRAWデータから出力用カラー画像を生成する。出力用カラー画像は、第一ワークバッファ領域92又は第二ワークバッファ領域94のいずれかに格納される。尚、生成条件に基づいてRAWデータからカラー画像を生成する過程では、上述したとおり、撮像条件に基づいてカラー画像を生成する過程とは異なるアルゴリズムを適用してもよい。またこの過程では、撮像条件に基づいてカラー画像を生成する過程と異なる処理機構を用いてカラー画像を生成してもよい。具体的には制御部37が単独でカラー画像を生成してもよい。
尚、制御部37は生成条件に基づいて生成されたカラー画像をLCD36の画面に表示し、その画面で生成条件の設定操作のやり直し操作及び設定内容の確認操作を受け付けてもよい。これにより、ユーザは満足できる画質が得られるまで繰り返し生成条件の設定操作を繰り返し、最適な生成条件に基づいてRAW画像からカラー画像を生成することができる。この場合、設定内容の確認操作が請求項に記載の削除操作に相当する。
ステップS124では、制御部37は、出力モジュール82を実行し、圧縮・伸張部28と協働して撮像条件又は生成条件に基づいてカラー画像を圧縮し、リムーバブルメモリコントローラ44と協働してリムーバブルメモリ48にカラー画像を格納する。生成条件が設定されている場合、生成条件は撮像条件に優先して適用される。このとき制御部37は、撮像条件又は生成条件を特定する情報等をヘッダ領域に格納し、圧縮したカラー画像をデータ領域に格納した所定フォーマットのファイル、例えばJPEGフォーマットのファイルを生成する。このようなファイルが生成されるとき、RAM32の第一ワークバッファ領域92及び第二ワークバッファ領域94が使用される。第一ワークバッファ領域92又は第二ワークバッファ領域94に格納されたファイルは、RAMコントローラ30及びリムーバブルメモリコントローラ44によってリムーバブルメモリ48に転送される。
ステップS126では、制御部37は、削除モジュール70を実行し、RAM32のRAWバッファ領域90に格納されているRAWデータを削除する。尚、制御部37は、RAWデータを削除する前に、生成条件に基づいて圧縮されたカラー画像を伸張してLCD36の画面に表示し、その画面で生成条件の設定操作のやり直し操作及び設定内容の確認操作を受け付けてもよい。これにより、ユーザは満足できる画質が得られるまで繰り返し生成条件の設定操作を繰り返し、最適な生成条件に基づいてRAW画像からカラー画像を生成することができる。この場合、設定内容の確認操作が請求項に記載の削除操作に相当する。
以上説明した本発明の第一実施例によると、撮像操作後にRAWデータから出力用カラー画像を生成するための生成条件を設定することができるため、撮像前に設定した撮像条件が適切でなくとも、撮像をやり直さずにユーザが望む画質のカラー画像をリムーバブルメモリ48に記録することができる。また、本発明の第一実施例によると、撮像後にRAWデータからカラー画像を生成するためにRAWデータをリムーバブルメモリ48に格納しなくてもよいため、リムーバブルメモリ48の空き容量が少ない場合であっても、撮像後にRAWデータからカラー画像を生成することができる。また、不可逆圧縮されたカラー画像を伸張して画質調整する場合に比べ、本発明の第一実施例によると、RAWデータからカラー画像を生成する段階で画質調整してからカラー画像を圧縮できるため、画質劣化を防止できる。
(第二実施例)
図7及び図8は、本発明の第二実施例による画像処理方法を示すフローチャートである。図7及び図8に示す処理は、DSC1の電源がオンになると起動し、DSC1の電源がオフになるまで繰り返される。 ステップS200、ステップS202、ステップS204では、制御部37は、撮像条件に基づいてスルー画像をLCD36の画面に表示しながらモード切換操作及び撮像操作を待つ。モード切換操作が受け付けられると、制御部37は、ステップS214の処理に進み、DSC1は再生モードに遷移する。レリーズボタン50が押されて撮像操作を受け付けると、制御部37はステップS206の処理に進む。
ステップS206では、制御部37は、撮像制御モジュール72を実行し、撮像部15と協働し、撮像条件に基づいて対象物を撮像し、RAWデータを生成する。生成されたRAWデータは、RAM32のRAWバッファ領域90に格納される。制御部37は複数のRAWデータを格納可能な領域をRAWバッファ領域90に割り当てる。このため、ユーザは直前の撮像操作で生成されたRAWデータからのみではなく、前々回あるいはそれ以前の撮像操作で生成されたRAWデータからも、撮像後の生成条件設定操作によりカラー画像を生成することができる。RAWバッファ領域90の容量は、RAM32の全容量、カラー画像を生成するために必要な第一ワークバッファ領域92、第二ワークバッファ領域94、フレームメモリ領域96、プログラム領域等を勘案してなるべく多くのRAWデータを格納できるように設定すればよい。
ステップS207、ステップS208では、制御部37は、削除モジュール70を実行し、最新のRAWデータを格納するのに十分な空き容量がRAWバッファ領域90にない場合、最古のRAWデータをRAWバッファ領域90から削除する。すなわち、制御部37はユーザの意思に関わらず、自律的にRAWデータを削除する。尚、RAWデータを削除する時期は、この段階でなくともよく、制御部37は削除により連続撮像間隔が長くならない時期にRAWデータを削除してもよい。
ステップS209では、制御部37は、RAM32のRAWバッファ領域90に最新のRAWデータを格納する。
ステップS210では、制御部37は、第二画像生成モジュール80を実行し、色処理部24及び解像度変換部26と協働し、撮像条件に基づいてRAWデータから出力用カラー画像を生成する。
ステップS212では、制御部37は、出力モジュール82を実行し、圧縮・伸張部28と協働し、撮像条件に基づいてカラー画像を圧縮し、リムーバブルメモリコントローラ44と協働してリムーバブルメモリ48にカラー画像を格納する。制御部37は、カラー画像をリムーバブルメモリ48に格納するとステップS200の処理に進む。
ステップS214では、制御部37はリムーバブルメモリ48に格納されているカラー画像を選択する。カラー画像を選択する順序は、例えば撮像順、ファイル名順等である。
ステップS216では、制御部37は、圧縮・伸張部28と協働し、選択したカラー画像を伸張しRAM32に格納する。
ステップS218では、制御部37は、表示制御モジュール74を実行し、解像度変換部26と協働してカラー画像から表示用カラー画像を生成し、表示用カラー画像をグラフィックコントローラ34と協働してLCD36の画面に表示する。このとき、制御部37は図6(A)に示すように、所定のボタン操作で画像再生成要求操作を受け付けることを案内するための案内表示110を表示用カラー画像に重ねて表示する。
ステップS219、ステップS220、ステップS222では、制御部37は、モード切換操作、次画像選択操作及び画像再生成要求操作を待つ。制御部37はモード切換操作を受け付けるとステップS200の処理に進み、その結果DSC1は撮像モードに遷移する。制御部37は次画像選択操作を受け付けるとステップS214の処理に進む。次画像選択操作は、例えばユーザがジョグダイヤル66を回転させると受け付けられる。制御部37は画像再生成要求操作を受け付けるとステップS224の処理に進む。画像再生成要求操作は、例えばユーザがメニューボタン58を押すと受け付けられる。
ステップS224では、制御部37は、選択しているカラー画像に対応するRAWデータがRAWバッファ領域90に残っているか判定し、残っていればステップS226の処理に進み、残っていなければステップS219の処理に進む。制御部37は、RAWバッファ領域90に格納されている各RAWデータにリムーバブルメモリ48に格納されているカラー画像のファイルのファイル名を対応付ける情報をRAM32に格納するなどカラー画像とRAW画像とを関連付けることができる。
尚、制御部37は、ステップS218の処理を実行する前にステップS224の処理を実行し、選択中のカラー画像に対応するRAWデータがRAWバッファ領域90に残っていない場合には、図6(A)に示す案内表示110をLCD36に表示しないことが望ましい。この場合、表示制御モジュール74は、再生モードで選択されているカラー画像に対応するRAWデータがRAM32のRAWバッファ領域90に格納されているか否かを判定し、格納されている場合にのみ案内表示110をLCD36の画面に表示する。この結果、案内表示110が表示されていない状態では、制御部37はステップS222における画像再生成要求操作を無効な操作として受け付けない。
ステップS226では、制御部37は生成条件設定画面をLCD36の画面に表示する。
ステップS228、ステップS230では、制御部37は、生成条件の設定操作を待ち、設定操作が行われると設定モジュール76を実行し、設定操作に応じて生成条件を設定する。設定操作が行われなければ、制御部37はステップS219の処理に進む。
ステップS232では、制御部37は、画像生成モジュール78を実行し、色処理部24及び解像度変換部26と協働し、生成条件に基づいてRAWデータから出力用カラー画像を生成する。
ステップS234では、制御部37は、選択しているカラー画像のファイル、すなわち撮像条件に基づいて撮像モードで生成されたカラー画像のファイルをリムーバブルメモリ48から削除する。
ステップS236では、制御部37は、出力モジュール82を実行し、生成条件に基づいて生成したカラー画像を圧縮・伸張部28と協働して生成条件に基づいて圧縮し、リムーバブルメモリコントローラ44と協働して圧縮したカラー画像をリムーバブルメモリ48に格納する。このとき制御部37は、生成条件を特定する情報等をヘッダ領域に格納し、圧縮したカラー画像をデータ領域に格納した所定フォーマットのファイルを生成しリムーバブルメモリ48に格納する。尚、撮像条件に基づいて撮像モードで生成されたカラー画像のファイルは、必ずしも削除する必要はなく、生成条件に基づいて同一のRAWデータから生成されたカラー画像のファイルとともにリムーバブルメモリ48に残しておいてもよい。また、制御部37は、撮像条件に基づいて生成されたカラー画像のファイルを編集し、撮像条件に基づいて生成されたカラー画像を生成条件に基づいて生成されたカラー画像に上書きしてもよい。
以上説明した本発明の第二実施例によると、再生モードにおいて生成条件を設定し、撮像モードで直前又はそれ以前に撮像して生成したRAWデータから生成条件に基づいてカラー画像を生成することができる。また本発明の第二実施例によると、撮像直後にカラー画像が生成されて不揮発性のリムーバブルメモリ48に格納されるため、カラー画像がリムーバブルメモリ48に格納されるまでの間の不測の事態、例えば電源ダウンによりRAM32に格納されていたRAWデータを消失するなどの事態により、撮像した対象物を表す情報を完全に消失することを防止できる。また本発明の第二実施例によると、撮像操作に応じてリムーバブルメモリ48に格納されるカラー画像は圧縮されているため、撮像操作に応じてリムーバブルメモリ48にRAWデータを格納する場合に比べてリムーバブルメモリ48の記憶容量の消費を低減することができる。
以上、本発明をディジタルスチルカメラに適用した実施例について説明したが、本発明は、ディジタルビデオカメラ、通話機能を有するディジタルカメラ(所謂カメラ付携帯電話)など、ディジタルスチルカメラ以外のディジタルカメラにも適用することができる。
本発明の第一実施例による画像処理方法を示すフローチャート。 本発明の第一実施例によるディジタルカメラを示すブロック図。 本発明の第一実施例によるディジタルカメラを示す背面図。 本発明の第一実施例に係る画像処理プログラムを示すブロック図。 本発明の第一実施例に係るデータ構造図。 本発明の第一実施例に係る画面遷移図。 本発明の第二実施例に係る画像処理方法を示すフローチャート。 本発明の第二実施例に係る画像処理方法を示すフローチャート。
符号の説明
15 撮像部(撮像手段)、24 色処理部(画像生成手段)、26 解像度変換部(画像生成手段)、28 圧縮・伸張部(出力手段)、32 RAM(揮発性記憶媒体)、37 制御部(設定手段、画像生成手段)、44 リムーバブルメモリコントローラ(出力手段)、48 リムーバブルメモリ(不揮発性記憶媒体)

Claims (11)

  1. 揮発性記憶媒体と、
    画素毎に1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを撮像操作に応じて生成し前記揮発性記憶媒体に格納する撮像手段と、
    前記RAWデータから出力用カラー画像を生成するための生成条件の設定操作を前記撮像操作の後に受け付け、前記設定操作に応じて前記生成条件を設定する設定手段と、
    前記撮像手段によって前記揮発性記憶媒体に格納された前記RAWデータから前記生成条件に基づいて前記出力用カラー画像を生成する画像生成手段と、
    前記出力用カラー画像を不揮発性記憶媒体に格納する出力手段と、
    を備えることを特徴とするディジタルカメラ。
  2. 前記生成条件の設定操作を受け付ける前に前記RAWデータから生成された表示用カラー画像を画面に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のディジタルカメラ。
  3. 前記揮発性記憶媒体に格納された複数の前記RAWデータのうち、最古の前記RAWデータを削除する削除手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記表示用カラー画像に対応する前記RAWデータが前記揮発性記憶媒体に格納されている場合、前記設定手段が前記生成条件の設定操作を受付可能であることを示す案内表示を前記画面に表示させることを特徴とする請求項2に記載のディジタルカメラ。
  4. 前記揮発性記憶媒体に格納されている前記RAWデータを削除操作に応じて削除する削除手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のディジタルカメラ。
  5. 前記出力手段は、前記出力用カラー画像を圧縮して前記不揮発性記憶媒体に格納することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のディジタルカメラ。
  6. 前記撮像操作に応じて前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成する第二画像生成手段と、
    前記第二画像生成手段が生成した前記出力用カラー画像を前記撮像操作に応じて前記不揮発性記憶媒体に圧縮して格納する第二出力手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のディジタルカメラ。
  7. 前記第二画像生成手段は、前記画像生成手段より高速に前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成することを特徴とする請求項6に記載のディジタルカメラ。
  8. 前記第二画像生成手段が前記生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数は、前記画像生成手段が前記生成条件を自動設定するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数より少ないことを特徴とする請求項7に記載のディジタルカメラ。
  9. 前記第二画像生成手段が前記出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数は、前記画像生成手段が前記出力用カラー画像の一画素を生成するために参照するデータに対応する前記撮像手段の画素数より少ないことを特徴とする請求項7又は8に記載のディジタルカメラ。
  10. 前記画像生成手段は、前記第二画像生成手段の少なくとも一部を構成する専用回路が実現する機能を実現する汎用回路を有することを特徴とする7、8又は9に記載のディジタルカメラ。
  11. ディジタルカメラにより出力用カラー画像を生成する画像処理方法であって、
    画素毎に1チャネルの濃淡レベルを表すRAWデータを撮像操作に応じて生成し揮発性記憶媒体に格納する撮像段階と、
    前記RAWデータから前記出力用カラー画像を生成するための生成条件の設定操作を前記撮像操作の後に受け付け、前記設定操作に応じて前記生成条件を設定する設定段階と、
    前記撮像手段によって前記揮発性記憶媒体に格納された前記RAWデータから前記生成条件に基づいて前記出力用カラー画像を生成する画像生成段階と、
    前記出力用カラー画像を不揮発性記憶媒体に格納する出力段階と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009303122A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Fujifilm Corp 撮像装置及び撮像制御方法

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